2018年4月2日、「中西哲生のクロノス」という東京FMのラジオ番組に、種子法廃止についてのインタビューを受けました。
「」が田中優コメントです。
-昨日4月1日ということで新年度がスタートしていますが、新しく始まること、何か変わることたくさんあるんですけども、昨日「主要農作物種子法」、通称「種子法」が廃止になっています。これは多くの反対の声が上がっていたにもかかわらず決まったこの種子法の廃止なんですが、この時間は田中優さんと電話を繋ぎます。 ・・
田中さん、種子法廃止は日本の農業をぶっ壊すということを訴えてらっしゃるわけですけど、我々にはどういった影響があるんでしょうか?
種子法の廃止はどんな理由で決まったんでしょうか?
「どうもアメリカからの圧力が大きかった、という風な下馬評ですけども、何のために廃止するかということについてはあまり理由らしきものが発表されていません。」
-それ自体不可解な気持ちになるかと思いますが、この種子法廃止によって起こる動きというのは今後どういうことになりそうですか?
「これまで法律によって自治体に義務が課せられますが、自治体が守ってきた種というのがあるんですよ。それが例えばブランド米ですね。ブランド米の種なんかはみんな県の方が委託をして種子法で守ってきたんですね。ところがその予算付けがされなくなってしまうので、もうできなくなっちゃうかもしれないんです。
そうすると今まで地域に応じてここの地は寒すぎるからとか色んな理由でそこの地域に合った種を作っていたんですよ。そ
れができなくなってしまうと、ブランド米が消えて、そこに入り込んでくるのが遺伝子組み換えとかそういった種に変わってしまうんじゃないかということですね。」
-じゃあ地域特有のお米や生産物が種子法がなくなることによって脅かされていくと。
農業の現場はどういった影響を受けるんでしょうか?
「結局種の入手が国が補助をしてやってきた事業なので、これまで種を入手するのが安かったんですよ。
それが民間企業に言わせるとこんな安さではやってられないと言っていましたから、だから値上がりするでしょうね。」
-じゃあそこを買い取るための予算が農業の現場にはそんなにたくさんないということですか?
「そうですね、主要種子についてはそうなりますね。」
-では食卓の影響と言うのはそれによってどう変わってくるんでしょうか?
「これまで美味しいお米が安く食べれたのが、今度は高くなる可能性があることと、もう一つはその種の価値がこれまでは安心してみんなが食べれるようにこの法律自体が戦後直後にできていますので、飢えを防ぐためだったんですよ。
だから社会情景によってはすごく値上がりしてしまって、そうすると人々が安心してお米を食べられないという戦後直後みたいな状況が心配されますね。」
-今お話を伺っているとお米のことが中心なんですがそれ以外の食物についても種の危機がきているということなんですか?
「もう種はすでに大きなメーカーが供給するものが8~9割なんですよ。ですから他で種を作っているのは1~2割しかないのでそういうところがもっと増えてくればいいんだけど、今はどんどんと種については大手メーカーによって支配を受ける構図になっています。」
-実際に一般の我々ができることは?
「自分たちで種を守ろうという運動があってそれ自体は良いことなんだけど、この主要農作物の種子法に関してはそんな個人でできるレベルのものではないんですね。
だから実際に求めて自治体が今後もきちんと種を守ってください、作ってくださいとするのが一番良いのかなと思います。」
(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。文責:田中優スタッフ)
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5分弱という短い時間でコメントするのがなかなか難しかったと思います。
ですので種子法廃止についてより詳しくはこちらをご参考ください。
↓ ↓
2018.2.25に発行し大反響!ついに2万5千シェアに!!
『日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない?=田中優』
http://www.mag2.com/p/money/384427
2017年3月4日 TOKYO MXテレビ 「 田村淳の訊きたい放題!」に、田中優のインタビュー映像が放送されました。
その際の田中優コメント全文と田村淳さん一部コメントです。
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「3・11を前にボランティアを考える ~ボランティアの光と影とは?~」
-震災時期が近づくと注目を集めるボランティア。
被災地の大きな支えとして必要とされる一方、一部では押しかけにより迷惑をかけるなどの問題点も・・
そこで本日は、3月11日を前に改めボランティアについて考えます。
(街頭インタビュー)
-様々な形でボランティアをする一方、機会が無かった、という人もいましたが、実はボランティア活動は気づかないうちに行っていることも。
▼「ボランティアは誤解されがち」
という、日本国際ボランティア─センター理事 田中優さんにお話を伺いました。
田中優
「自発的にするというのがボランティアの定義で、例えば外国人の人がウロウロしていて困っていたりするとそれに手を貸したりとか、ふとした思いやりのお手伝いをする、というのもみんなボランティアなんですよね。
だからよく学校教育でボランティアの時間とか言ってゴミ拾いとかやったりするのは、全然ボランティアじゃないですね。自発的な意思に基づいていないですからね。
もうひとつよく勘違いされるのは、「タダ」という意味になってしまうんですよ。だからボランティアでと言うとタダで何かしてあげるみたいな形になっちゃって、そしてまた実際の色んな活動をしている側にするとカネが出ないことが多いんですよ。
だから収入が十分にないので、そうするとボランティアでと我々もついつい使っちゃうんですね。すごく専門的な人たちがじゃあこれボランティアでやってもらえる?と言って本来その人のプロフェッショナルな部分にペイがつきまとうはずなのに、それを無視してしまってタダにしろという意味で使われちゃうことが多いですね。
これだけ広がり続けちゃうと。ありとあらゆるものがボランティアで組織されて、せっかく正規に就労している人たちがみんな路頭に迷わせるということも起こりかねないので。
だからお金がついてくるというのが当然アリです。有償ボランティアって日本では呼んでいるけど、例えばペイをもらうというのは人件費が発生するわけですがそれ経費でしょ?だから経費は別に収益じゃないわけで、自分の利益になるわけじゃないのでそれは全然問題はないです。」
-自発的に人助けをするボランティア、震災時には多くの人がボランティアとして被災地に駆けつけました。
しかし、この災害ボランティアには注意しなければいけいない点があると言います。
田中優
「災害ボランティアの時に、例えば東日本大震災とかがあった後、みんな出向いていくんだけどその時に相手の人たちのことを考えると、いつか自立しなくてはいけないわけですよ。だからその時に何でもやってあげてしまうと、その人が自立できなくなっちゃいますから、だからそこのところは一定の範囲の中でやる、そして時期も決めてやる、という風な形にしないと、むしろ相手を甘やかしてしまうことになりかねないですね。そこの範囲もまた難しかったりします。
▼迷惑なボランティア
田中優
「実際に迷惑になっちゃうのはまず第一に困っちゃうのは、災害ボランティアで来るんだけど自分で生活ができない人です。行った先で調達しようにも調達できないんだから、その分を何とかしてくれと飛び込んで来られると返って相手が迷惑しますよね。」
田村淳さん
「学校でやっているみんなでゴミ拾いしますよボランティアだからって言ってやってたのは、実はボランティアではない、強制だから。だから教え方自体も間違っているってことですよね」
2014.1.6発行 田中優無料メルマガ より
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◆ ラジオ出演書き起こし 12/27 FMふくやま
~とにかく大事なのはやっぱりあきらめないこと。
いつでも未来に対してワクワク感を持つことが大事~ ◆
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ラジオに生出演をした時の書き起こしです。
■放送日時 12月27日(金)12:15~13:00 生放送
■ラジオ局 FMふくやま RADIO BINGO 77.7MHZ
■番組名 「ありがとうの広がる町」
■パーソナリティ 環境カウンセラーの落合真弓さん
田中優「こんにちは、お久しぶりです。」
-お久しぶりです。6月に優さんのお宅に訪問しまして、電線をプチンと切った 状況を見させて頂いたんですが、このお話をしても皆さんなかなかご理解できな いと思うのですが、まずは岡山に引っ越しされたこと、そこのところからお話頂 けますでしょうか?
田中優
「そうですね、引っ越したのがちょうど1年前の12月25日で、それまでずっと50何年東京に住んでいたんですが、ぼくはよく福島などに講演会で招かれて行くんですね、その時に、ここはなるべくだったら放射能の線量が高いから住まない方がいい、でも住まざるをえないのであればこうして欲しいという話をしてくるんです。
ところが気づいてみたら東京も放射能汚染されているのに、人に出て行った方がいいと言っておきながら自分が出ないのもおかしいなという風に思って、それで引っ越すことにしたんです」
-なるほど。優さんらしいですね。
田中優「そうかもしれません(笑)」
-示してみせるということですね
田中優「というか自分の中で納得ができないことは、ちょっとスッキリしなかったので」
-それで引っ越しをされて、大きな素敵な古民家のおうちだったんですが、電気を自給していくということで、太陽光発電パネルを大きいのをつけられて、また蓄電をする機械をつけられていたんですが、ここまでのいきさつをお願いできますか?
田中優
「以前に、慧通信技術工業(株)という会社の粟田さんという人とパネルトークで一緒になったことがありまして、その人が蓄電して電気をコントロールできる機械を作っていたんですね。ちょうど(2013年)今年に入ってからの1月早々にその粟田さんのところに訪ねて行って、この装置はすばらしいからぜひ広げていこうよみたいな話をして、世間に知らせるためのイベントをやったんです。
その後ふとしたことから結局誰かが買わなくちゃねって言ってて、みんな買いたいですか?と聞くとはーいとか言ってたのに、ところが実際に買う段階になったらあんまり現れなくて、じゃあオレが買っちゃえということで我が家に入れることにしたんです。」
-高いんですか?
田中優「太陽光発電パネルとバッテリーなを全部込みで500万円(税抜き)しました。」
-500万円ですか!
田中優「うん、ちょっと・・値段が高いんだけど。それを入れて、それでやっていけるんだけど、ところが雨が続くとバッテリーが足りなくなっちゃうんですよ。その時のために発電機を買ったんだけど、ところが夜に発電機を動かすとゴォーと言ってうるさいんですよね。
それが気にかかるもんだから、あまり夜遅くなるとまずいなということで使えなくなっていて、じゃあどうしようと考えた時に、また別の友人が自エネ組、自給エネルギーチームという人たちが、その太陽光発電パネルとバッテリーのセットを(税抜き)100万円で作っていたんですよ。
これ人に勧められるなぁと思ったんだけど、ちょうどうちが困っていたこともあるし、人に勧めるのに自分が使っていないのも嫌だし、それでそっちのキットを入れたんですね。
だから2キットを我が家には入って、それでもう全然電力会社に頼らなくてもいいやということで送電線を切っちゃったわけです。」
-すっごいですよね。私は送電線を切るというところまでいくっていうのは、私にとってはすごいことをやっているなぁと思うんです。というのは、世の中の仕組みを送電線を切ることによって全然違うものに変えちゃったわけですから。
この辺の想いとかどうしてそのように送電線を切ってしまったのかを教えて頂けますか?
田中優
「ぼくとしては、やっぱりもちろんずーっと長年原発に反対してきているわけだけども、でもやっぱり自分が使っているというのはスッキリしなかったんですね。
そしてじゃあいつかタイミングが合えば切っちゃおうと思っていたんだけど、それで切れる状況になったんですが。
もう一つすごく重要なのが実は電力会社の利益、これは東京電力だけど、大きな工場には1kwh7円とかで売っているんですよ。ところが一般家庭には25円以上で売っている、その結果東京電力の利益の大きなところは62%も電気を使っているくせにそこから得ている収益は9%だけなんですよ。残りの38%が家庭と小さなお店の契約なんですが、そっちから91%の利益をとっているんです。」
-えーー!?ちょっとこれはおかしいでしょう
田中優
「おかしいでしょう?ところがこれから先もどんどんと一般の家庭に不都合なコストは全部乗せていこうと考え方が電力会社なので、それは乗る気にならないし、だとしたらどうしたいいかと考えたら、やっぱりオフグリッド、送電線を切っちゃうことが一番良いですよね。
そう思ったもんですから、切る事によって電力会社の利益をお前たちの好きなようにはできないぞと言えるようになりますね。
原発を止めていくのに、1つは政治を変えようというのがあるし、1つはムーブメントを起こそうというのもあるけど、もう1つがあるんだ、それはもう電力会社なんて頼らないよ、あんたなんかに別に頼りにしなくたって暮らせるんだというのを見せることが大事かなぁと思って」
-いつも言われている“第三の道を示す”ということですね
田中優「そうですね。」
-それで楽しく“電気富豪”になられて、お過ごしでいるということで(笑)。
自分は原発に全然加担しないし、自分は自分でこういう風な生活ができているんだということですから、小さなトゲが随分とれましたね
田中優
「そうですね、スッキリしますね。
あと、太陽光発電って、実はスケールメリットがなくって、大きくやっても発電効率は変わらないんですよ。だから小さくやっても大きくやっても同じだったら、小さくやる方がメリットが出るんですよね。」
-そうですよね。ということは、あちこちに送電ロスとかがあるから、もっと隣近所で分け合った方が良いってことですよね?
田中優
「ほんとはね。隣近所で分け合えれば本当はそれが一番良くて、ところが今は電気事業法で隣の家に売っちゃったら犯罪になっちゃうので、だから今できないので、そうするとそれぞれの家でつけて自給するには太陽光発電ってすごく良い仕組みなんですね。」
-なるほど。送電線を切るということを進める人がどんどん増えていったらいいなぁということで、私は今新しい第三の道を教えて頂きまして、大塚尚幹さんでしたかね?自エネ組は。100万円(税抜)でできるということでぜひ皆さんも色々お話を聞いてそちらの方を進めていけたらなと思います。
それとまだまだ政治の方の動きとしてエネルギー基本計画の原案が示されてパブコメを今求めている状況ですが、この政府のエネルギー基本計画の原案というのはどういう原案なんですか?
田中優
「結局のところ、原発を再稼働させて“重要な基幹エネルギーである”ということをもう一度認めるということで、前回のパブリックコメントがあった時に、8割以上の人がいますぐ原発を止めろって言ったのに、それを全く無視してこれまで政治の中でも原発はゼロにしていく方向だというのも全部無視して原発推進に舵を戻した、というのが今回の原案ですね。」
-ちょっとそれってすごいことじゃないですか、国民の言うことを何にも聞かんということですよね?
田中優「そういうことですね。」
-国民の命と財産を守るのがこの政治のする仕事なんですが、これは国民の命と財産を守っているのではなくて何を守っているんですかね
田中優
「これは結局大きな原発に関わるメーカーと、それと金融機関を守りたいということで、結局一番これまでの原発で得をした人たちの利益を守る、というのが最大の部分ですね」
-やっぱりそうなんですよね、これちょっとしっかりパブコメを皆さん出してもらって、そして私たちは子どもたちの未来の社会を悪いものにしたくないから反対だと声をあげて欲しいなと思います。
田中優
「これね、難しいことを書く必要がなくて、“私は原発を止めて欲しいです”とその一言でも良いんですよ。もともと2000字以内となっているから長く書く必要がないので。インターネットでもそのままパブリックコメントを入れられるし、手紙でも良いし、簡単に考えてもらって出してもらえると良いですね。」
-そうですね、1月6日までが締切なので皆さんぜひ“エネルギー基本計画に対する国民の意見”を募集していますので、どんどん出して子どもたちの未来にちゃんとバトンを渡せるように、私たちの小さなトゲを残さないようにやっていきたいなと思います。
田中優
「気にかかるのは、実際の事故の経過をたどってみると、実は報告書に17時19分に原子炉建屋で放射能があったと東電の報告書に書いてあるんです。その早い時点で放射能汚染を、しかも五重の防護と言われていた一番外側のところで検出しているということは、“津波の電源を失う前に放射能は漏れている”んですよ。」
-え?ということは、“津波ではなく地震で放射能が漏れた”ということですね?
田中優
「ええ、津波じゃないですね。だから政府の話だとその日の夜に漏れたことになっているんだけど、ところが17時19分でもう放射能が漏れていましたから、ということはこれは地震で壊れたとしか言えないので。
そうするとね、今、規制委員会とかでやっている話だと津波対策でしょ?そして津波が来ても届かないように防波堤を高くするとか対応をしているわけでしょ?それは“骨折に絆創膏を貼るようなもの”ですね。」
-そうですね。でもこの情報を政府が隠しているのかわからないですが、17時19分だったということがわかれば、やっぱりみんな声の出し方も違ってきますよね?
田中優
「そうですね、でもちゃんと報告書にも書いてあるんですが。17時19分に建屋内が放射能だらけだったのは事実だから、福島第一の一号炉ですけどね。」
-おかしいですよね、それでこういうような状況で秘密保護法が決まっちゃった、今日は靖国神社へも行った、辺野古の埋め立ても認可したというような情報が次々と流れて来ているんですがこれからどうなるのかなと思って、大きな不安を抱えている人もいるかと思うんですが、優さんは、私たちがどういう風にしていけばいいと思いますか?
田中優
「やっぱり我々のやれる方向は3方向で、政治方向、それとムーブメントを起こす方向、もう一つは自分で“それらのものを必要のない状態”にしちゃうこと、その3通りがあるので、今の時点で言うと残念ながら政治方向は全然ダメじゃないですか、今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)というか耐えて我慢するしかないけど、他の2つの方向をやっておいた方が良いよね。」
-そうですね、ムーブメントということでデモとか声を出して色んなところに話をしていく、そのためには自分もそういう情報をしっかり知っていくというのが必要になってきますよね。
田中優
「それと、絶対にあきらめちゃいけませんよね。
だからぼくは秘密保護法のせいでみんながブログとかを出さないようにとか自己規制をしちゃうことが怖いんですよ。だから自己規制をせずに。
この法律は廃案にすることは簡単にできますから。次の政権が変わった時に、この法律をいついつから廃止するというのを一条文加えるだけでその法律は廃案にできますから。だからやっぱりそれをやる必要があると思うんですね。」
-そうですね、あきらめないで言い続ける。
田中優
「とにかく大事なのはやっぱりあきらめないことで、いつでも未来に対してワクワク感を持つことが大事だなと思うんですよ。だからこういう風に変えればこういう風にできるかもしれないっていう可能性をいつでも持ち続けること、それがないとやっぱり憂鬱になっちゃうじゃないですか。
ぼくはチェルノブイリ事故の後に原発問題を危機感で訴えたんですよね。その時はとっても力がいっぱい集まったんだけど、残念ながら長続きしないんですよ、危機感て。
それがぼくの想いにあるので、今の時点で考えるとやっぱり長続きのできる運動は ワクワク感だなぁと思うんです。」
-そうですよね、楽しいところには皆さん集まってくるし、危機感だけでどんどん落ち込んでその時は集まっても長続きはできませんからね。
ワクワク感ですか。じゃあその送電線を切ったという第三の道のワクワク感はすごくありますよね。
田中優
「ついでに言うとうちは井戸も復活をさせて水道も切っちゃったんですよ。下水道はついているんだけど、基本料金しかかからないし、ストーブは全部ペレットストーブで近隣の木材カスを使っているんですよね。
そうなってみると、お金に頼らなくても生活できるというのがぼくにとっては今一番楽しいところですよね。」
-お金の中のシステムが今できているけれども、お金に頼らなくても生きていける、生活できるということが楽しみになってくると・・うらやましい!
田中優
「こっち(岡山)にいると近所の人が野菜を分けてくれて今その野菜をせっせと食べているんですけど。勝手に(畑から)とっていってくれとか言われていてすごく嬉しいですね。」
-そちらの方は結構有機農法をされている方とか
田中優「はい、皆さん無農薬なんです。」
-この前吉田俊道さんの菌ちゃん野菜の講座もそちらの町でありましたよね。
田中優
「そうなんです。吉田俊道さんは本当にぼくは優れた農業の仕組みを確立した人だと思っているんだけど、その彼が実に簡単に有機無農薬で抗酸化物質のすごく多い、体に良い野菜を作っちゃっているんですよね、簡単に。」
-そうなんですよ。私もこの前人参を注文してすごく注文が来たらしいんですよ。
ジュースにして飲んだら、甘い甘い。
田中優
「美味しいんだよねー。
オレも彼のところで飲ませてもらったけど、すっごく旨かった!」
-各地でこういう風に自立していく活動が広がっているのはすごく嬉しいことで、そういう仲間が集まって世の中変えていく、本当にワクワク感が広がる世の中にしていきたいなと思います。
優さんも今年色々活動されたんですが、来年1年もどういう風なことをやっていこうとの想いはありますか?
田中優
「色々考えついたことがあるので、それを現実の場に移していくことが大事だなぁと思っていて、実は林業も手伝っていて、3~4日前まで間伐しに行っていたんですよ。その皮むき間伐の仕組みをきちんとさせて、木材って本当に良い状態にして簡単にコストを安くしながらすごく良い木材を出すことができるんです。
それを実現してスタンダードを変えたいんですよ。外材が良いなんて、間違ったことを言うんじゃなくて。やっぱり国産の木材の方がシロアリには喰われにくいし、とっても良い性質をいっぱい持っているので、そっちが成り立つ仕組みとかね。
あと友人のペレットストーブ屋がすごいんですよ。新潟のさいかい産業さん、何と最大で3万台作れる巨大工場を建てちゃったんですよ。栗駒木材(宮城県)もさいかい産業もどちらも障害者の人を雇ってそれでやってもらうようにしていて、しかも仕組みを見てみたら、仕事に人を合わさせるんじゃなくて、人に仕事を合わせるんです。だからその人たちができるようなやり方に変えていくんですよ。」
-それは素晴らしいですね
田中優
「ICを取っ払っちゃって、全部ICじゃなくコントロールするようにしてるの。
なんで?って聞いたら、ICだったら大きな工場でしか作れなくなるじゃないですかと。良いですよね、そういう発想って。」
-なるほど、どこにでもできるのをちゃんと作るって、これはすごいですね。
来年もどんどん活躍される年になると今聞いて確信しました。
ありがとうございました!
田中優「ありがとうございました。」
「電気の自給生活 完全オフグリッドライフ」
J-WAVE ラジオ 堤未果 x 田中優 対談 2013.10.23
http://dai.ly/x16bpm4 より
堤未果 x 田中優「電気の自給生活 完全オフグリッドライフ」2013.10...
投稿者 crescent421
堤未果さん「“日本おもしろ宣言”と題してワクワクする未来を感じさせてくれる各界のトップをお招きしてお話を伺っています。環境活動家の田中優さんをお招きして田中優さんが岡山で実現し “電気の自給自足、完全オフグリッドライフ”の秘密に迫ります。」
以下-は堤未果さん、「」は田中優
-完全オフグリッドライフ、すごいクールな名前ですけれども
「かっこいいでしょ?」
-これから流行るんですよね。
「そうです。“グリッド”と言うのがあまり知られていないけど、送電線網のことなんですね。だから送電線網にもうつながっていないよ、自分で独立してやっちゃっているよ、というのがオフグリッドです。」
-オフグリッド、完全に電力会社からの電気をもらわないということですか?
「はい切っちゃいました。」
-切っちゃったんですか?電気代は今いくらですか?
「ゼロ。だって(電力会社と)もう関わりないもの。」
-ゼロ!? すごいですね。これ岡山のご自宅、どんな場所にあるんですか?
「和気というところで駅から歩くと10分ちょっと位のところなんですけど、超田舎でしてね、南に向いた山の一番下のあたりで裏手にはもう一軒あるだけであとは全部山ですね。」
-そこで電気代、もう一度聞きますけど、電気代は・・?
「ゼロ」
-ゼロ!これ、どこから手をつけてどんな風にそうなったんでしょうか?
「岡山に引っ越すことにしたのが昨年の暮れなんですけど、引っ越して行くことに決めた時に、岡山ってよく晴れるんです。“晴れの国おかやま”って言っているくらい。
だからそうだ太陽光発電にいいな、つけようかという風に思いまして、ぼく自身はずっと自然エネルギーを勧めてきていたので、だからせっかくなので岡山だし太陽光発電をつけようということにしたんですね。その時に売電するのではなくて、自給する方向につけたいなぁと思いまして。」
-売電するのではなく、自給?・・
「はい」
-田中さんは元々太陽光発電は奨励されていましたよね?
「はい」
-電気を太陽光パネルで作ったものを売るのではなくて、完全に自分のお家だけでってことですか?
「そうです。バッテリーも組み込んだ仕組みを入れて、それによって一旦プールして昼間は発電するけど日が暮れたあとはもう発電してくれませんので、その時に使うためにバッテリーに一旦プールした電気を徐々に使っていく、というのを繰り返すんです。」
-なぜ売電をしないで自分の家でという事にしたのですか?
「それはちょっと深い理由がありまして。実は今の太陽光発電で作った電気って売れば儲かるんだけど、じゃあ実際にその電気使えているの?って調べていってみると、実は送電ロスがものすごく大きいのと、今の電気の仕組みって上から下には流れるピラミッドの構造なんですが下から上へ入らないんですよ。」
-下から上に入らない?
「だから、家で作った電気はもうあちこちに広がっていくんだ、というイメージなんだけど、実はトランスを超えていっぱい電気が流れて行くとパワーコンディショナーが発電を止めることになっていまして、だから実際には使える分というのは、売電メーターはぐるぐる回るんだけど恐らく発電した電気の半分くらいでしょう。」
-じゃあ半分は使われないでムダになっちゃうとういことなんですね。
「そうなんです。それは何でかと言うと、電気は必ず消費するところの近くで発電しないといけない、っていう仕組みになっているのに、それを強引に送電線網に入れようとするからですね。
だったらちゃんと自給の方に持っていった方がいいかなと思って。本当は隣近所にも譲ってあげたいんですよ。売ってあげるよっていう風にしたいんだけど、今の法律上は禁止されているので。」
-そうすると、自分のおうちだけで電気を太陽光パネルから取り込んで、その分だけ使う
という形ですか?
「そうです。」
-これは初期投資というかお金がすごくかかるものなんでしょうか?
「ぼくの家はその「パーソナルエナジー」という装置、これはもうバッテリーも組んで発電所そのものみたいな、すごい高度な装置がありまして、それを入れたんですね。だから太陽光発電のパネル込みで500万円(税別)しました。」
-500万!?結構なお値段が・・
「そうなんですよ。(苦笑)
でもね、ぼくん家はサブシステムでもうひとつ入れたんです。」
-それとは別にまた?
「この間台風が2連チャンで来た時に、1週間ずっと雨で電気が足らなくなったんですよ。だったらもうひとつ仕組みを入れちゃうかということでまた太陽光の仕組みを入れちゃいまして。」
-それはまたおいくらで?
「そっちは何と100万円」
-100万!?
「はい、税金込みで105万円」
-え?ちょっと待って下さい。
最初の500万と、それに加えて100万、合わせて600万?
「そうですね。」
-ちょっと手が出ないような感じもあるんですが・・・
「だから入れるんだったら、簡単なその105万の仕組みの方を入れれば。」
-それだけでも大丈夫なんですね?
「はい実際にやってみて大丈夫ですね、これは。」
-105万のその装置を入れると、お日様だけで電気ができると。これ1回105万で買うとどのくらいもつんですか?
「それが面白いのは、この仕組みは高いパーソナルエナジーの時はこれはものすごい産業向けのパーフェクトな機械なんですね。これは約30年位もつリチウムイオンバッテリーが入っているわけです。」
-30年間持つんですか?
「まぁ約ね。それに対してもうひとつの105万の方は、昔からある鉛のバッテリー、それに魔法の粉を入れると再生しちゃうんですよ。(笑)」
-魔法の粉!?
「って、ぼくは勝手に言っているんですが(笑)ちゃんとした、由緒正しい品なんですけど、1年半に1回そこに注ぎ込んでやるんです。そうすると電極にサビがついて寿命になっちゃうんですが、その電極のサビが落ちちゃうので。今の時点で何回持つかわからない、あるトラック工場では10年間一度もバッテリーを交換していないという会社もありますのでね。」
-すごいですねぇ!
「だからどこまでもつのかわかっていないのが、その鉛バッテリーの再生装置でそれがめちゃくちゃ値段が安かったものですから、パーソナルエナジーの時には500万円だったんだけど、その鉛バッテリーを使った方は105万円でできちゃった。」
-色々試行錯誤して進化していったわけですね。
「まぁ進化というか、家庭の電気ってすっごく消費が少ないんですよ。そもそも誤解があるのは、日本人の家庭ってエネルギー消費がでかいと思われているんですが、先進国で一番少ないですよ。」
-少ないんですか!?
「我々こそが世界の模範なんです。なのに我々はいつも「皆さんのライフスタイルが問題だ」とか言って反省してばかりしているんですけど。」
-節電しなさい節電しなさいっていうキャンペーンがありますね。
「サルじゃないんだから、そんな反省ばっかりしなくてもいいんじゃないのっていう。(笑)」
-そんな少ないんですか
「少ないです。」
-でも電気代がかなり高いと言われますよね
「実はアメリカと比較すると家計に対する電気料金の割合は同じなんですけど、アメリカの電気消費は3倍なんですよ。だから日本の電気料金て今現実に途上国の特殊なところを除いて世界一高いですよ。」
-これはやっぱり企業が節電をしなさいとか色々言われますけれども、どうなんでしょう?
「家庭の電気消費って全体の22%しかないんですよ。実際には78%は家庭以外の企業の消費で、最大の消費は大きな工場なので、そここそ、ライフスタイルを改めて欲しいですね。」
-でも電気料金はどっちが高いんですか?
「電気料金は、我々は25円、事業者の大きなところは10円以下です。」
-そんなにこっちは高いわけですか?
「はい、そうです。」
-そうすると一般の家庭の方からの売上の方が大きいわけですか?
「そうですよ、何と東京電力のデータで見ると、62%を消費している大きな企業からはわずか9%の利益しか得ていない。
ところが38%しか消費していない家庭や小さなお店が、91%の利益を負担しているんですよ。」
-そんなに幅があるんですね。
「とりやすいところからとるって感じになっていて、だったらそんな唯々諾々とお金を払うよりはもう独立しちゃった方がいいんじゃないの?って思うわけですね。」
-で今、田中さんちの電気料金は?
「ゼロ」
-ゼロ円。何かもうビックリするようなお話なんですけれども。
さて後半はではその田中さんが実際に実現したこのオフグリッドライフ、これが広がっていったら社会はどう変わっていくのか?そしてまた田中さんはどんなメッセージを今伝えようとしているのか、このあとさらにビックリするような秘密を伺います。
-先ほどのオフグリッドライフ、田中さん完全に電力会社からの電気とさよならしたのはいつごろでしたか?
「えっと・・完全に切ったのはたぶん今年の4月の終わりかな?(※実際には5月23日です。)」
-全くその後不自由はありませんか?
「1回だけ電気が足りなくなるという事態があって、発電機に登場してもらったことがありましたけどね」
-それ以外は全然?
「はい。それが問題だったので、もう一セット安いセットを入れちゃったからもう問題ないですね。1週間位雨続ききてみろ、って感じですね(笑)」
-すごいですね。最強という感じですが、これは岡山の古民家のおうちですか?
「そうです岡山の古民家の庭先に置いているんですよ。」
-庭先に?それは雨に濡れても大丈夫なんですか?
「雨に濡れるのは全然、むしろ良いくらいで。太陽光発電機って面白いのは、ホコリがつくと発電しなくなる、熱くなり過ぎると発電しなくなる、だから水をかけちゃえば良いんです。その時に屋根の上だと水をかけるのが大変だけど、庭だと、庭の庭木にまくついでに太陽光発電パネルにかけちゃえば。」
-楽々なんですね
「はい、発電量がさらに増えます。」
-これでも聞いていると、じゃあ都会の普通のマンションではできるの?って気もするんですが
「都会はやっぱり不自然な状態だからちょっと難しいところがあって、ベランダにもし畳4枚立てかけられる広さがあったらそれで約1キロワット発電します。
その1キロワットの設備をつけると、日本では1日平均5.2時間晴れるんです。そうすると5.2キロワット産みだすんですよ。」
-かなりですね。
「はい。だからわずかな太陽光発電でも実は家で1軒で使うのは1日5キロワットくらいですから、それぐらい発電ができちゃうんですね。」
-4畳分のスペースがベランダにあれば
「はい、南に向いててちゃんと日が当たれば」
-できてしまう・・
「そうですね。」
- すごいですね。
「自分でやってみて太陽光発電パネル2.8キロワットをつけたんですが、電気が発電し過ぎで有り余っちゃっているんですよ。晴れている日は電気を消費しきれなくなるもんだから、ぼくは「電気富豪のユーウツ」って呼んでいるんですよ。使い切れなくて困るんですね。」
-電気富豪(笑)。すごくゴージャスなワードですね。
「ゴージャスですよ。それでしょうがないので電気草刈機とか電動のこぎりとか、今“電動”って聞くと何でも買いたくなるんですよね。電気が有り余ってますから。」
-すごいですね。これから冬になってどんどん寒くなりますが、もちろん暖房も?
「そうですね、うちは全部「ペレットストーブ」を入れていて」
-ペレット?
「木材かすをぎゅーっと固めたものがペレットで、その木材かすだけを使って暖房しているので、灯油も一切買っていないです。」
-それもすごいですね。
「アラブの王様は別に親戚じゃないからね(笑)。ムリに買わなくても。」
-もう全部まかなえるわけですか?
「はい、だからうちはもう二酸化炭素の排出量で言うと、3分の2カットしてます。普通の家庭と比べて。電気も自給だし。ついでに、水道も自給です。」
-水道もですか?井戸か何か?
「はい、井戸があったので電気を消費したくてしょうがなくてそこにポンプをくっつけたんですよ。」
-電気でポンプを!
「それで水も自給したんですけど、うちの裏山に雨が降ると全部ぼくの家に流れ込むんですよ。だからもう使いたい放題ですよね。」
-“水富豪”ですね。何というゴージャスな生活なんでしょうか。
そうやって全部ひとつの場所でやっていくと、その地域だけで何でも事が足りちゃいますね。
「地方の方が圧倒的に有利ですね、土地も安いですし。
あと、ぼくが次に入れようと思っているのが電気自動車。だからガソリンも使わずにあとはもう車も自宅で作った電気でプールして走らせちゃえ。そしたらお金を稼がなくていいでしょ?」
-お金要りませんね。
「要らなくなりますね。」
-エネルギーを自立するってすごいことなんですね。
「ぼくがそれ以上に重要だなって思うのは、今世界の仕組みって堤さんがよく本に書いているように、アメリカナイズされていて、社会が上から下のピラミッドになっているでしょ?上から全部支配しようとするじゃないですか。
自然エネルギーって全部下から上なんですよ。」
-逆なんだ!
「そう、地域で作っちゃうことができちゃうでしょ?そうすると上に乗っかる必要がないんですよ。」
-そうすると上に依存する必要がなくなる・・。
「そうです。そうしたら、我々別にわざわざ戦争をして石油を奪ってきてもらう必要だってないし、何も利権のために自動車を走らせたり、原子力発電をしたりする必要がないし、「もう放っておいてくれないか、オレたち自分でやるから」っていう時代になれるってことなんです。」
-それも結構幸せに
「そうですね」
-何かと対立して戦ってということではなくて、もう自然発生的に
「そうですね、新しい社会のイメージをしながら、例えば自然エネルギーに変えていくと雇用者数が15倍増えるんですよ。」
-15倍ですか!?
「はい、これオーストリアの実例ですけど。何で15倍増えるかと言うとアラブの王様に払っていたお金が地域に回るからです。別に親戚じゃないんだから。」
-石油を買うために日本では年間何兆円も。
「2008年が最大で、燃料に24.5兆円払っています。」
-24.5兆円!!
「はい、そこからもうどんどん貿易収支が悪化して、2011年から貿易赤字です。今も。」
-そのお金がもし浮いたら、増税も要りませんね。
「もちろん要らないです。そしてもっと大事なのは、ヨーロッパで経済危機に陥ったギリシャとか色んな国がありましたね。あれみんな全部、「エネルギー自給率が低い国」なんですよ。逆にそれらの国の中でひとつ解決しちゃった国があるんです。それはアイスランド。」
-そうですね!
「アイスランドは何と踏み倒したんですよね。一銭も返さなかった。そのアイスランドは何でそんなことができたか?エネルギーを100%自給しているんですよ。」
-なるほど~。
「外貨がなくても困らないでしょ。だからV字回復して、今も経済状態素晴らしいですけど。」
-そうすると田中さん、エネルギー自給率を高めるということは強気に出られるということですね、平たく言えば。
「はいそうですね。」
-どこかの国におもねる必要もないと
「“だってオレの家、別に困っていないんで。ブッシュさん、あんたの石油を買わなくてもいいんだよ”、っていう状況ですね。」
-そこで強気に。なるほど~エネルギー自給率が低い国というのはやっぱり足元を見られると。
「そういうことですね。」
-そうすると、もう一度話を戻しますと、オフグリッド生活を例えば日本の地方で、色んな所でみんながやり始めたら、どんな風に社会が変化していくでしょう?
「社会の中で、やっぱり下から上の社会になっていって、それと同時にこれは良いことがいっぱいありましてね、まず一つは雇用が15倍位増える、そしてなおかつ戦争が要らなくなる。
というのは世界の戦争の主なものは石油と天然ガスの奪い合い、もう一つがパイプラインの奪い合い、それが必要がなくなっちゃう。
そして地球温暖化は止まります。世界の温暖化を進めている二酸化炭素の約3分の1が発電、もう3分の1が自動車ですから。だって、その分は自宅で作ってそれで電気自動車を走らせちゃえば。」
-解決しちゃいますね。
「はい。そうやって考えていくと、良い事ずくめだと思うんですよね。」
-人々の暮らしにはどんな変化が?
「人々の暮らしはおカネに依存しなくて良いから、何もブラック企業に勤めてあくせく働いてわずかなおカネをもらうよりは、自給できちゃっているから、まぁたまに現金が必要だから働きに行く、位のところですむようになりますよね。
ぼくの家は面白いことに、近所に農家が多くてみんな無農薬でやっているんですけど、その人たち作り過ぎちゃうんですよ。そうすると、近所を見渡してこの近所で農業をやっていない家ないかなって見渡すと、「田中さんちだ」って、ぼくの家に野菜を持ってきてくれるんですよ。食費もいらないですよ。」
-しかも無農薬。すごいですね。それで絆もできますよね、隣近所との分かち合いの。
「本当に。それでぼくの家、今赤ちゃんがいるんですが、その赤ちゃんと散歩に出ると、近所の人ね、拝むほど喜ぶんですよ。「あら赤ちゃんよおばあちゃん見てごらんなさい」とか言って拝んじゃっているんですよ。
そんな風に幸せに暮らせたら、地方って良いでしょう?」
-中央一極東京集中みたいなのも、解体していきますね。
「もちろん解体しますね。そっちよりもずっと地方の方が存在しやすいですからね。暮らしやすいです。」
-今田中さん、例えば本当に反原発運動とかずっと本当に続いてますけれども、色んなそ
ういうところに今のシステムに対立していくことでやっぱりずっとそれをやるのってなかなかエネルギーも使いますし、大変だと思うんですけれども田中さんの今やっていること、こっちの方向性にいくと何かこうワクワクしながら、社会もいつの間にか変わっていくという感じもします。
「運動としては対立も必要だし、政治方向に動いていくことも必要だけど、もうひとつ方向がある。
やっぱりぼくは運動の原理で一番大事なのは、「未来にワクワクすること」だと思うんですよ。」
-ワクワクすること・・
「そう!だって未来がこういう風になれるのに、何で動かないの?一緒に動こうよ、そしたらこんな未来が作れるんだから、っていうところでみんながワクワクしていられるようになったら、社会は変えていけるでしょう?」
-ワクワクというのはすごい強いエネルギーがありますよね。
「そうなんです。しかも長続きするんですよ、危機感て2年もあれば消えちゃうけど。」
-そうか持続可能なんですね、ワクワクというのは。
「はい」
-ちょっとお話しただけで大変私自身がワクワクして、田中さんのおうちに遊びに行きたいなぁなんて思ってしまいました。
「ぜひお越しください」
-「完全オフグリッドライフ」、この言葉がきっと流行っていくような気がします。
「そういう風にしたいですね。」
-田中さんのワクワクエネルギーで、日本東西南北、本当にワクワクするようなお話です。そして、田中さんちの電気代は・・?
「ゼロ」
- ・・ゼロ。電気の自給自足、オフグリッドライフを実現している田中優でした。田中さん大変ワクワクするお話をありがとうございました。
※105万円(税込)の装置一式については「自エネ組HP」http://jiene.net/ か 田中優事務所 http://www.tanakayu.com/form/contact.html までどうぞ
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田中優無料メルマガ 2013.12.30発行
http://www.mag2.com/m/0000251633.html より転載