2017年12月15日

まぐまぐ大賞 専門情報部門 第1位に選ばれました!

田中優より
「なんとうれしいことに、ぼくの支援版メルマガが部門別で第一位を受賞。
毎月二回もきちんと調べて書くのは大変だけど、受賞するのは励みになるなぁ。
発行したばかりだけど、次の原稿を考えてます。」




本日(2017.12.15)発表されましたまぐまぐ大賞2017において、
田中優の有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」が、
ジャンル別賞 専門情報部門【第1位】に選ばれました!!!(^O^)/








突然の受賞のお知らせに驚きとうれしさでいっぱいです!

推薦くださった皆様、メルマガ購読者の皆様、ありがとうございました!

以下、田中優より受賞コメントです↓


「未来の推測は現状をそのまま延長したものではないはずだ。 しかし多くの論説が現状の延長にとどまっている。   未来は直線的に「こうなる」ものではなく、可能性を見出し「こうしたい」とするものであるはずだ。 新たな知性と創造力が求められる。   未来を想像するチャンスを見出すためのメルマガでありたい。 投票して下さった皆様に感謝です。」

今後も現実をきちんと見つめ、未来への希望や可能性を見出すメルマガを目指していきます!


田中優の未来レポート
¥540(税込)/月  毎月 15日・30日
http://www.mag2.com/m/0001363131.html


2017年12月14日

『 アルジャーノンになる日 』

2017.12.13発行 田中優無料メルマガより

■アルジャーノンの話

 「アルジャーノンに花束を」という小説はとても面白く、感動的な物語だ。
ここであらすじを書いたとしても伝わらないことは分かっている。それでも簡単に書いておこう。

 アルジャーノンは知的障害者でパン屋に勤めている。その彼を大学で「ロボトミー手術」の研究をしている医師が研究材料にして、知的障害者の彼を天才にしてしまう。誰も及ばないほどの天才となり、自分の知性でその手術の効果を読み解いてしまう。やがて彼は自分がモルモットにされていたことにすら気づき、ネズミを飼い、そのネズミに彼と同じ「アルジャーノン」と名付ける。

 さらに彼の施された手術を調べ、「確かに天才になるがそれと同じスピードで低下していってしまう」ことに気づく。次第に衰えていく知性に怯えながら、残りわずかな知性の中で養護学校に戻っていく決意をする。彼の飼っていたネズミが死ぬと、庭に埋めた。さんざん面会を断っていた医師たちが管理する報告書の中にこう書く。


「ついしん。どうかついでがあったらにわにうめた
アルジャーノンのおはかに花束をそえてやってください」。

 このアルジャーノンの物語は知性を中心に生きているつもりでいる私たちに存在価値を投げかける。知性の乏しい人に生きる価値はあるのかと。相模原の大量殺人事件のような問いを投げかけるのだ。


 しかしそのことが今回の文章の趣旨ではない。それを頭に入れた上で、添付した文科省の調査データを見てほしいのだ。このグラフは学校で、指導が必要になる児童の数の推移を示している(図1)。

(図1)



 グラフは2000年を超えたあたりから激増している。その内訳は、上から増加の著しいADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、自閉症、情緒障害の順だ。
増加の見られない下の二つは「難聴その他」と「言語障害」になっている。


 簡単に言うと、今の子どもたちが壊されつつあるのだ。何が原因かについての説明はない。もし何らかの文化的要因だったとすれば、こんなに短期に著しく増加するはずがない。「母原病」と呼ばれるような母の子育てを原因とするにはやはり時間が短すぎる。


 この原因として考えられるのは、全体的に増加しているのだから誰もが摂取するような化学物質を疑うしかなく、しかも脳の情緒を司る海馬や偏桃体を想定するしかない。そこに影響を与えるような化学物質として考えられるのは、最近それ以前の「有機リン系農薬」に代わって出てきた「ネオニコチノイド系殺虫剤」を疑わざるを得ない。

 人間に影響が少ないとして広がったこの農薬は、その受容体である「ニコチン性アセチルコリン受容体」が海馬や偏桃体に多く分布している点で人間に影響しないはずがなかったのだ。


 実際にそれとおぼしき症例がたくさん出ていて、農薬を摂らないような食事に変えると治っている。このネオニコチノイドの出荷量だが、添付したグラフのように推移しているのだ(図2)。


(図2)

 一方でこのネオニコチノイド系農薬に対して、欧米は禁止したり規制したりし始めている。ところが日本では、逆に規制を緩和しつつあるのだ。理由は不明だが、少し前まで経団連の代表をしていた人物こそ、ネオニコチノイド農薬を生産している住友化学の米倉会長だった。ここにつながりを想定しない方がおかしいだろう。


 かくして化学薬品メーカーの利益のために、子どもたちが壊されていく時代が進んだのだ。このままなら、すべての子どもたちが「要指導児童」になる日も近いだろう。最近、「何でしたっけ?」とファミレスで聞かれることが多くなった気がしないだろうか。

 ネオニコチノイドは短期記憶に影響を及ぼす。破壊衝動やうつ状態、不眠や物忘れに症状が出る。 


 大人もまた同様だ。酒で頭を壊した大人たちに加えて、さらに融通の利かない石頭の大人たちが増えていく。調べたければ真っ直ぐ腕を伸ばした手を、指先まで伸ばさせてみるといい。指先が震えるのがその特徴だ。


 何で化学物質を摂取してしまうかというと、ネオニコチノイド農薬の特徴は「水溶性、持続性、残効性、神経毒性」にある。つまり農薬を撒いた果物の皮を剥いても効果なく、その果実自体の水分に残るのだ。分解しても分解された成分自体が人体に有害で、しかも長く土地に残るのだ。残効性が高いので、農薬を少なく使う「特別栽培」によく使われる。

 日本で健康を気にする人たちが、果物を食べ、お茶を飲むようにすることが多いが、それこそがネオニコチノイド農薬摂取のワースト一位と二位なのだ。


 さらに主食であるコメに対しても、カメムシ対策で膨大に撒かれている。空中散布されている長野県松本市では。学校が成り立たないほど子どもたちへの影響が出ている。

 まず摂取しないことが大事だ。そして呼吸しないこと。しかし不可能だから松本市のように訴訟してでもやめさせる運動をするか、他の土地に逃げるしかない。


 私たちは世代を越えた「アルジャーノンの実験」をしているようなものだ。
アメリカではついに平均余命が短くなった。歴史上初めてのことだ。アメリカでの自閉症の発症率は、遺伝子組み換え作物のコーンと小麦の出荷量と比例している。日本は農薬に甘く、アメリカは遺伝子組み換え作物に甘いことが人々の健康に影響しているようだ。


 アメリカで売れなくなった遺伝子組み換え作物は日本に輸出され、さらに日本政府は遺伝子組み換え技術に対して規制緩和しようとしている。

 アルジャーノンの話と違っているのは「頭が良くなる栄光の日がないこと」だ。
栄光のない影ばかりの未来を作ってしまう。でも人々は今の暮らしのすばらしさや努力のない利益に溺れている。こんな社会は変えなければならないと思う。


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以上、2017.12発行 
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.93/2017年12月」より抜粋

※PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_93.pdf



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■仮想通貨を巡る様々な動き- 木村瑞穂

■リベラルってなんだろう?  岡田 純

■アディーレ業務停止からのあれこれ…  奈良由貴


2017年12月10日

朗報!三菱UFJフィナンシャル・グループ クラスター弾への対応方針を変更

田中優より

清水さん、明るく持続した運動をしてくれた成果だね!


★清水 俊弘さんフェイスブックより
https://www.facebook.com/toshihiro.shimizu.1420/posts/1173586372777379

「今年5月、非人道兵器であるクラスター爆弾製造企業に対する投融資を続ける日本の金融機関を公表し、直ちに投融資を止めるよう求めてきた。 あれから半年、一つ岩が動いた。」





◇   ◇   ◇   ◇  

「MUFG、「クラスター弾への対応」方針を変更 」(日経新聞2017.12.1)
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP464927_R01C17A2000000/ より抜粋


発表日:2017年12月1日

「クラスター弾への対応」方針変更について

株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ、以下「MUFG」の子会社である株式会社三菱東京 UFJ 銀行(以下「商業銀行」)と三菱UFJ 信託銀行株式会社(以下「信託銀行」)は、「クラスター弾への対応」方針を変更しましたのでお知らせします。

商業銀行、信託銀行では、これまで、クラスター弾製造を資金使途とする与信を禁止してきましたが、クラスター弾の非人道性を踏まえ、2017 年 12 月以降、資金使途に係らず、クラスター弾を製造する企業に対する与信を禁止します。




天然住宅 お客様の声更新!「24時間人が吸う空気も身体に及ぼす影響が大きいと痛感しました」

田中優より

先日見学会をしてくれたDさんの家は、
天空の城のようでした。

  ◇   ◇   ◇   ◇  

D様|静岡県東伊豆  全文はこちらより

▼天然住宅を知ったきっかけは何ですか?

 電力自給型の家を建築したいと思い、それに詳しい建築会社を探していましたが、見つけることができずにいました。自分たちでもっと勉強し、建築会社へ教え理解してもらうしかないと諦めていたところ、田中優さんのSNS(facebook)で、自給型太陽光発電システムについて書かれた記事を見つけ、天然住宅を知ることができました。電力自給型の家が建てられると分かり、喜び興奮したことを今でも鮮明に覚えています。


▼天然住宅で家を建てた決め手は何ですか?

 決め手は「電力自給の家が建てられること」ですが、今となれば、天然住宅が掲げているコンセプトと私たち夫婦の想いには通じる部分があったと思います。

 建築地となった約5000坪の山林は、2013年5月に購入しました。同時に重機も購入し、夫婦で山林をチェンソーで開拓しオリーブ畑にしたのですが、天然住宅が掲げている「森の再生」「林業再生」「山を活かす」に相通じるものがあると思います。

 私は若い頃から、地球と人に良いものを伝えていきたい!共に生きたい!と想っていました。家が完成し、生活が落ち着いてきてふと気づいたのですが、今まで考えていた様々な想いが、天然住宅を建てたことによって実現しているように思います。


▼実際の住み心地はどうですか?暮らしの変化はありましたか?

 今まで、私たち(人)が身体に悪い化学物質の住宅に住んでいたことが、空気や感覚などで、すぐに感じました。天然素材から発せられる空気やエネルギーはまさに森林の中にいるようです。私には木が生きていて、ちゃんと意思があるように感じます。

 適度に湿気を吸ってくれ、乾燥時期には湿気を吐いてくれ、夏は涼しく、冬は暖かいです。

 子供の頃よりお世話になり、今では夫婦で大変お世話になり、新築祝いをして下さった知人女性をわが家へ招きました。高齢の為にほとんど外出せずに2泊しました。その方は治療へ通い、長いこと腰が痛くて、朝起き上がるのにひと苦労されていたそうですが、わが家から自宅へ戻ったところ、「腰の痛みが無くなり、すぐに起き上がることができて、家事がらくにできるようになった」「家の空気がとても良くて、緑がたくさんの自然とで、きれいな空気をたくさん吸ったから」と、数日後に知らせてくれました。すぐにわが家へ再び遊びに行きたい、とも言ってくれました(笑)

 身体に入る食事も大切ですが、24時間、人が吸う空気も身体に及ぼす影響が大きいのだと、痛感した出来事でした。


▼家づくりを考えられている方へのメッセージ

 家を建てることで、住み心地や人(身体)に良いだけでなく、地球(環境)にも貢献する建築は地球に生きる者として、とても大切なことだと思います。

東伊豆建て主さま
 


▼2017年9月に開催させていただいた、お住まい見学会のレポートはこちら

http://tennen.org/blog/inoue-blog/higashiizu.html


▼オリーブ農家、大同さまのホームページはこちら
http://daidohfarm.com/


▼伊豆新聞掲載記事はこちら『個人農家でオリーブ搾油 東伊豆に移住の大同さん』
http://izu-np.co.jp/shimoda/news/20171028iz1000000005000c.html

2017年12月6日

無料:12月18日(月)天然住宅バンクミーティング

田中優を中心に非営利バンクの金融の仕組みを利用しながら様々な活動に繋げていくためのミーティングです。

毎月1回開催しています。


「無料&どなたでも参加OK」です!



■日時 12月18日(月) 19:00~21:00 (開場:18:50)

  
■東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F


■参加費 無料


■お申し込み受付 下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/bankmtg-2.html


■主催 天然住宅バンク


2017年12月1日

オンラインショップにてメルマガ販売を始めます!『「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか』

「有料メルマガ、月単位ではなく単体で読みたい」という方の声を頂きまして・・
オンラインショップにてメルマガ単体の販売を始めます!


第一弾は 『「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか』
 
17.12.31まで使える割引クーポン(数量限定)も発行しました!
 
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「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか

(上・中・下セット)
 
¥ 680 (消費税込み)


カートにてクーポン番号「VBYX54WD」を入力ください。
5%割引となります。
 
こちらの商品はダウンロード販売です。(1792394 バイト)
 
ダウンロードではなく、印刷物として送付希望の方はこちらをご購入ください。

送料込みで750円です。
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< メルマガ内容説明 >
 
2017年4月30、5月15日、5月30日に発行しました、有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」のバックナンバーです。
 
上・中・下の3記事がセットになったお得版です。
 
A4サイズのPDFで58ページ(原稿は50ページ)分です。
 
主な内容


・種子法廃止は何のためか
・エフワン種とは
・「種子法」と「育苗法」
・遺伝子組み換え作物(GMO)へ
・育てる種から買う種に
・知的所有権で守られた種
・アグリビジネスに牛耳られる農業に
・種子法廃止はタネの独占をめざす
・世界飢餓にまつわる12の神話
・「ほっとけない世界の貧しさ」キャンペーンの欺瞞
・種子法廃止はタネの独占をめざす
・「食べるにわ」プロジェクト
 など


ご購入はこちらよりhttps://tanakayu.thebase.in/items/9101979





2017年11月29日

『エコロジカルフットプリント+時間軸』

 11月15日に発行しました、有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」は、

『エコロジカルフットプリント+時間軸』です。



「エコロジカルフットプリント」とは?



・・「エコ的に見た足跡」という意味で、私たちの暮らしがどのくらいの面積を必要とするかを、その生産されたものの重さに応じて地球上の広さで表示する。 「トン/グローバルヘクタール(地球レベルの広さヘクタール)」で表示する。

 それで見ると現在地球上の人間は、『地球が1.6個ないと維持できない生活』をしている     
 持続可能でないだけでなく、私たちの暮らしは未来を生きる子どもたちの生活を踏みにじっていて、過去の蓄えを食い潰していると言える。
 「エコロジカルフットプリント」を地球一個分以下で暮らせるようにしていくためには、第一にあらゆる生産の「地産地消」を実現すべきだ。
 地域の産物を地域で消費すれば、そもそも地域にとって無理な生産は含まれず、わざわざ遠くから運んでくるサービスも不要になる。


(本文より)




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地球が1.6個ないと維持できない生活とはショックですよね・・
どうやったら改善できるか、
田中優が提案する“私たちができること”が書かれています。



全文はこちらよりご登録のうえご覧ください。↓


なお、11月末までにご登録の場合は、
この11/15号と11/30に発行します号が“無料”でお読み頂けます。


ご登録はこちらより http://www.mag2.com/m/0001363131.html

2017年11月28日

今年も寄稿しました!『現代用語の基礎知識2018』


今年も寄稿しました!



2017.11.9発売 『現代用語の基礎知識2018』





田中優は「環境問題」項目で7ページを担当させて頂きました。


・グリーンウッド法
・認証パーム油
・炭素税
・グローバル・タックス
・ミツバチの失踪
・ネオニコチノイド系農薬
・ホルムアルデヒド
・化学物質過敏症
・電磁波過敏症
・諫早湾干拓事業
・多目的ダム
・保育所新設
・人工放射性物質
・汚染がれき、海中がれき、がれき焼却
・東海再処理施設
・スラップ訴訟
・六価クロム
・都市鉱山
・マイクロプラスチック 



などなど。




帯は池上彰さん。
大きい字で見やすい大字版もあります。






ぜひお手にとってご覧ください。


池上彰/佐藤優/竹内洋岳/飯田泰之/平田直/島薗進/五野井郁夫/伊藤真/金子勝/森永卓郎/清家篤/湯川れい子/塚田穂高/伊勢崎賢治/やくみつるほか

現代用語の基礎知識 http://gendaiyougo.jiyu.co.jp/

2017年11月21日

『 子どもが壊されていく 』

■「非遺伝子組換(Non-GMO)食品」の表示

 前回日本全体で人口が激減してしまうというシナリオ※を、政府の調査から紹介した。こうしたデータをどう見つけるかというと、毎月二回発行している「活動支援版(有料)メルマガ」のために常に気にかかった情報をデータまで調べているからだ。
 今回もまた調べていく中から驚くデータを見つけたので紹介しよう。

 まず一つはアメリカ、ワシントンポスト紙に紹介された記事だ。アメリカで統計上初めて、平均余命が減り始めたという記事だ。2014年から2015年にかけて、平均寿命が78.9歳だったのが78.8歳へと減り、特に男性の方が大きく減った。しかし0.1だけだから、史上初の事態とはいえそれほど大きな数字ではない。

 でも日本の今後の人口予想数に習うならば、「西暦3000年には人々の平均寿命は98.3歳減ることになり、子どもは生まれたと同時に死ぬことになる」とするところだろうか。ただ直線的に考えるのは全く愚かしい。もっと多くの条件を見ながらどうなるのか推定しなければ、精度以前に予測にはならない。

 ところがアメリカの他の疾病データなどを見ていくと、恐ろしい事実がある。
慢性疾患である「腎臓、腸の病気」、「肝臓、胆管、甲状腺、膀胱、胆嚢ガン」、そして自閉症もまた急増しているのだ。その急増のカーブと一番一致するカーブを探すと、遺伝子組み換え作物の出荷量、遺伝子組み換え作物以外の植物を枯らすための除草剤「ラウンドアップ(成分名ではグリホサート)」の出荷量が増えているのだ。

 これに因果関係があると考える市民たちは、これに猛烈に反発し、今や非遺伝子組換えの作物が4年で7倍以上売れるようになっている。「遺伝子組換え」の表示を求めたが敗北すると同時に、「遺伝子組換えでない表示」を開始した。


■日本の学習障害児童の急増

 アメリカはすごいなぁと感心している場合ではない。売れなくなった遺伝子組換食品は、市場を求めて日本に輸出されるようになってきているのだ。日本では表示が甘く、5%以下なら表示せず、味噌や醤油などのような加工品は最初から表示しなくて良いことになっているのだ。

 まだ日本はアメリカのような遺伝子組み換えの被害は顕在化していない。ところが調べてみると、もっと怖いことが起きているのだ。学校で特別な教育指導を行わなければならない子どもたちの数が、文科省の調べでも平成10年の24,342人から、平成26年には83,750人へと爆発的に増えている。実に3.44倍の増加だ。







 特にいわゆる注意欠陥多動症障害と呼ばれるADHD、学習障害(LD)、自閉症や情緒障害が増えている。今年の夏に問題にされた長野県の農薬空中散布なども、因果関係を考える必要があるだろう。

 農薬散布は先に行われるのに、体内影響はその後だ。犯罪の無罪推定原則のように、なぜか農薬は安全なもののように推定される。これを覆すのは大変なのに。しかし世界的に調査が行われて、EUがネオニコチノイド農薬のいくつかを禁止したり、世界中で規制されるようになってきた。

 だが肝心の日本は、今なお野放しに近い状態なのだ。その結果ではないのか。1990年代から使われ始めたネオニコチノイド農薬の出荷量と、子どもたちの学習障害とは並行に進んでいるのだ。統計的には、ネオニコチノイド農薬の使用量が増加すると、児童の学習障害が増えるのだ。そこに因果関係を見つけ出せるまでは野放しでいいのか。

 これは正に現代の公害だ。しかも加害者の特定できる「公害」なのだ。


■第三の「化学物質による精神疾患」

 精神疾患には脳自体が傷ついていたりする「器質性疾患」と、特に物理的に問題ない「精神性疾患」がある。そこに新たに加わっているのが「薬物性精神疾患」だ。脳は巨大な「電子・科学・化学」臓器で、その役割の大きさと共に非常にデリケートなものだ。
 そこに薬物を混入すれば、電子信号がオンの状態のままになったりして機能しなくなる。

 以前は「自閉症」は「遺伝的な器質障害」と考えられていたが、そこには何も見つからなかった。今では国際疾病分類では自閉症を器質性障害に分類していない。

 では何なのか。ここに化学物質による「薬物性精神疾患」という分類が必要になったと思う。アメリカでも1995年頃から急増し、日本でも2005年頃から急増している。この頃生産が急増したものを考え見てほしい。しかも器質性ではなく、精神性とも言い難い自閉症なのだ。化学物質が原因であることは容易に考えつく。しかも多くの子どもたちが共通して摂取するものだ。食品由来のものであることも容易に想定されるはずだ。

 今は規制されていないのだから、親が自ら規制するしか方法がない。子どもたちの脳を破壊しないためには、家庭で規制するしかないだろう。もしそれが「化学物質」だとしたら、それは農薬に限られるわけではない。そこまで考えなければ、子どもを健全に育てられない社会にしてしまったことが問題だ。

 そしてアメリカでは、「腎臓、腸の病気、肝臓、胆管、甲状腺、膀胱、胆嚢ガン」へと裾野が広がり、人間の寿命すら左右し始めたのだ。だから子どもたちと未来のことを思うなら、無関心ではいられないのだ。


※参照 『 人口減少に抗する社会を 』
https://tanakayu.blogspot.jp/2017/11/blog-post.html

2017年11月20日

『 ネオニコチノイドが水を汚染する 』

天然住宅コラムより

■ネオニコチノイド農薬の特徴

 このネオニコチノイド農薬にはいくつかの特徴がある。まず水溶性の農薬だということだ。野菜などの作物に届く農薬は、撒いた農薬の5%~20%だけしかなく、残りはすべて土地を汚染する。しかも農薬自体は水溶性であるために、水に溶けて水を汚染する。群馬県では地域の名水と呼ばれる水源を汚染していた。ゴルフ場や松枯れ対策にと撒かれたネオニコチノイドは、そこに水を汲みに来る人々を汚染した。名水のはずが地域の人々を農薬中毒にしてしまったのだ。


農薬中毒

 それ以外によく使われるのは果樹園やお茶畑、そして野菜の畑だ。その果樹を食べることで農薬中毒になってしまった人たちも多い。群馬県前橋市の青山内科小児科クリニックの青山先生のところには、たくさんの症例が蓄積している。その青山先生は「果物が食べたかったらバナナにしなさい、日本では作れないから。お茶が飲みたかったらコービーにしなさい、日本では育たないから」と言っていた。

 というのも日本は世界有数の農薬散布国だからだ。長らく単位面積当たりの散布量で世界一だったが、中国がデータを公表し、韓国が農薬使用を激増させたために世界第三位に落ちたが。

 自分で調べたかったらまず伸ばした腕の先で手を握り、そこからまっすぐすべての指を伸ばしてみるといい。そのとき指先が震えていたら、ネオニコチノイド中毒かその他の中毒症状だ。




ネオニコチノイド対策

 だから対策もまた難しくない。カナダや北米、国内の症例で、農薬を使っていない食べ物に変えてから改善したという事例は多く紹介されている。青山先生のところでは、眼球が定まらなくなった子どもが眼科から紹介されてきた。彼女の親は健康のためにと、果物とお茶を子どもにすすめていた。そこで青山先生は一切の摂取を禁じた。

 その後彼女の眼球の不随意運動は消失し、それどころか学年で最も成績の悪かった彼女の成績は、学年で一番になったという。私たちが信じている自分の手足や頭脳は、自分のものではないかもしれない。ネオニコチノイドという農薬に支配されているのかもしれないのだ。

 こうしたものも天然住宅では絶対に使わない。それどころか木を薬品処理することもなければ、石油製品も極限まで排除している。こうしたことを気にしなければならない時代なのだ。調べるべきことはデザインや価格ではないのだ。



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☆--★ コラムは2017.11.20現在、第90回まで更新中!☆---★ 

  
田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」のHPでは、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を配信中です。

「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。



田中優の「住まいと森のコラム」 


■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを 
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす
第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活
第75回 「自給住宅」と食べ物
第76回 ガーデンパーティー
第77回 「自給の家」の「たべるにわ」
第78回 「居ていい場所」というコミュニティー
第79回 我が家の庭でBBQ
第80回 自給の家と「たべるにわ」
第81回 連休は出かけちゃダメ?
第82回 ネオニコチノイド農薬ふたたび
第83回 松枯れにネオニコチノイド農薬散布は無意味だ
第84回 ネオニコチノイドが水を汚染する

第85回 不吉な虫、その名も「死番虫」
第86回 湿気のない腐らない家
第87回 阪神淡路大震災のあった土地は危険?
第88回 病気の話
第89回 
ヒノキチオール
第90回 美意識の差? 宮大工と船大工 


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