2017年10月16日

天然住宅 無料完成見学会 10/28(土) グループホーム@江戸川区松江

■日時 2017年10月28日(土)
午前の部:10:30~12:00(田中優セミナー+見学会)
午後の部:13:30~14:30/14:30~15:30(オープンハウス形式)

■場所 東京都江戸川区松江
(都営新宿線「船堀」駅よりバスまたはJR新小岩駅よりバス)

■参加費 無料

■内容
午前の部:田中優セミナー+見学会
午後の部:オープンハウス形式の見学会

■お申込み
下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/edogawa.html



東京都江戸川区にて完成見学会を開催します。

知的障害を持つ方が共同生活を送るグループホーム
周辺は高速道路や幹線道路が走り、車や人通りも多い場所です。
その中で、いかにプライバシーを保ちつつも豊かに暮らすことができるのか。
そのひとつの答えとして、街に対しても緩やかにつながる中庭を設けました。

一方で、法規制的にも特殊な敷地であり、防火地域(西側)と準防火地域(東側)の境界線が敷地内を通っています。防火地域であっても木造の建築物を建てることは可能ですが、コストとのバランスも考えなければなりません。法規的には、面積を小さくすることで、大幅なコストアップとならないつくりとすることができます。

そこで、防火地域と準防火地域に棟を分け、防火地域側には面積をおさえた棟を計画しました。周辺環境の読み解きと法規の読み解きがうまく重なり、2つの棟が中庭を囲う形となりました。西側が個室、東側がリビングダイニング空間という構成です。

外観はガルバリウム鋼板。
中庭側はホワイト系にすることで、明るい中庭空間となります。
床はくんえん杉のフローリング、壁はオリジナルの和紙クロスです。
一部にカラークロスを使用して、空間のアクセントとしています。
構造はくんえん杉の木造軸組工法。もちろん大工さんの手による手刻み加工です。


今回、建主様のご厚意により完成見学会を開催することができました。
天然住宅グループともつながりの深い建主様。
ご住職でもある建主様ですので、地鎮祭・上棟式は仏式で執り行いました。
地域や社会に対する建主様の想いが形になり、これからの使われ方も楽しみな建物です。
住宅以外の見学会はなかなか開催することができませんので、ぜひこの機会に体感しにいらしてください。

★建物データ
敷地面積:263.94㎡(79.84坪)
延床面積:222.76㎡(67.38坪)
工法:木造軸組み工法
間取り:リビングダイニング(東棟)、個室5部屋(西棟)

2017年10月11日

『 危険性は確率の問題 』~双子スイカの話~

田中優無料メルマガより

『 危険性は確率の問題 』


■ 双子スイカの話

 「福島民友」という地方紙に『双子スイカ収穫』という記事が載った。大きなスイカだが双子スイカという名の通り二つが一つになって成っている。郡山市で採れたもので、座布団に乗せ、数日展示するという。こうした双子の作物は時々発生する。それが巨大なスイカだったところが従来例のない話だった。おそらくは細胞分裂するときに何らかのダメージを受けて双子状になったが、その後は遜色なく育ったのだろう。

 この地域は放射線量が高い地域だから、それによるダメージと考えられる。
アメリカのスリーマイル原発事故の後、こうした形態異常が多発していたから、その後はこうした記事が載るのを気にしていた。国内の記事では、福井県から名古屋方向に抜ける風の流れる道に沿って、こうした記事が見出される。

 しかしこのスイカを調べたとしても、放射能がとりわけ高いということはおそらくないはずだ。実際に調べてみたことがある。川の生物調査に駆り出されて、川の生物の汚染調査をしたことがある。そのときたまたま捕れたのが背骨の曲がった魚だった。福島の原発事故よりずっと前の話だ。でも汚染レベルは低くない都内の河川だから、その魚を調査に出すことにした。結果は「汚染なし」だった。他の魚と違いはなかったのだ。

 考えてみるとそれは当たり前のことだ。その魚はたまたま細胞分裂して大きくなっていく途中で遺伝子に損傷を受けた。たまたまのタイミングで背骨が曲がったのだ。それだけのことだから、他の魚と違うところはない。もちろん食べても問題はない。


 こうしたダメージが生まれるのは確率の問題だ。全体の中で確率的に一定数生まれる事態だ。だから気にすべき点は、全体の中で確率を高めるようなことはすべきでないということだろう。水に一滴の毒物を垂らすならば、その確率が上がってしまうのだ。問題は日本にこうした確率を高めることへの懸念がないことだ。ニュースとして紹介されるとしても、「珍しい」だけのことで終わってしまう。遺伝子にダメージを与える放射性物質の増加を問題視しないのだ。むしろ問題視すれば、逆に「風評被害だ」とされるだろう。


■ 周産期死亡率の上昇

 2016年10月、地方紙に「福島原発事故の10か月後、周産期死亡率が急上昇」という記事が出た。周産期とは「22週目から産後一週間」の間を指し、その22週目は人間として胎外でもぎりぎり生存可能な時期を指している。それが福島と宮城・岩手・茨城・栃木・群馬で15.6%もの増加 千葉・東京・埼玉でも6.8%も増加していることが、アメリカの専門誌に発表されたそうだ。胎外でも生存可能ということは、生まれて生きていたかもしれないということだ。その死亡率が急上昇している。

 また福島などで急上昇している数に、「慢性リウマチ性心疾患」というのがある。これが事故前の全国第四位(全国平均の1.79倍)から、2016年には第一位(全国平均の3.1倍)へと上昇している。この病気はチェルノブイリの際にウクライナで急上昇したことが知られている。症状があれば「放射能障碍者として認定される」リスト(「チェルノブイリ障害者認定」という)の第16に、「慢性リウマチ性心疾患」として取り上げられている疾患だ。この疾病が事故後の福島で急増している。


 本当は当たってほしくない想像だが、現実は無慈悲に現実を突き付けてくる。岡山にたくさんの人たちが避難しているのは、こうした現実に気づいた人たちもたくさんいることを示している。


■ 「確率」と「被害」の合間

 「双子スイカ」を調べてもおそらく汚染は確認されないだろう。だからその個体を示しても証明にはならないのだ。しかしこの現実は、汚染されていない水に毒物を一滴垂らすことに似ている。毒物一滴の被害はおそらく生じない。しかしだからといって毒物を一滴加えることは「安全」ではない。被害を生む確率を高めていくからだ。同様にダメージを受けた側を責めるのもお門違いだ。双子スイカは汚染されていないだろうし、他の遺伝子ダメージも考えにくいからだ。

 責めるべきは毒物の一滴を加えたことだ。遺伝子にダメージを与えるものは他にもたくさんある。有害化学物質もそうだし、発ガン性の認められるものはみな同様だ。自然界にだってたくさん存在するから、あくまで確率を高めているだけなのだ。しかし、そのダメージの確率を高めることは一切すべきでないと思う。ダメージを受けた個体を差別すべきでもない。


 それが「放射能汚染は存在せず、その被害はない」ことになっている日本の現実なのだ。ぼくにとって一番大切なのは子どもたちの健康だ。それさえあれば何とかして生きて改善していくこともできると思うからだ。ところが無慈悲な現実はこうした現実を伝えてくる。聞かなかったことにしても現実に変わりはない。それとももっと深刻な現実を見ることで、たいしたことはないと思えばいいのか。これは稀なことだから、確率的に揺らぎの中に無視するしようとするのだろうか。どうすればいいのだろうか。


 全く新しい現実を前にして、「確率」と「被害」の合間に私たちは立ちすくんでいる。そんな時にいつも考えるのがもっと大きな現実だ。100万年前、神戸はただの平地だった。それが突如として盛り上がって今の山脈を造った。地球の活動はなおも続き、伊豆半島はパプアニューギニア沖から今の場所に衝突した。


 ところが私たちの発想は、まるで縮こまって小さな箱の内に閉じ込められているようではないか。Aという事態はBと関係ないかもしれないが、関係あるのかもしれない。それをどう捉えるかはその人の思想や選択に任されている。だから悩まされるのだ。


 どんなときも変化の時で、私たちの前には選択したことの「確率」と「被害」だけがある。ぼくには双子スイカに私たちが選択してしまった原子力発電所の未来があるように思える。




2017年10月9日

古民家カフェに木目プリント??

田中優「ここは築100年を超える古民家カフェというのだが、天井がベニヤに木目をプリントした板を貼ったもの
こんなの100年前にはなかったけど・・。

なんともフェイクだよな。」




2017年10月8日

「大きい、小さい」を判断して新たな社会の仕組みを

2017年9月15日発行第146号の 田中優有料・活動支援版メルマガは、


「大きい、小さい」を判断して新たな電気の仕組みを(上) 


でした。


メルマガご購読者の方より嬉しいご感想を頂きました!



「相変わらずの、優さんの情報収集力、解析力には、  脱帽してひれ伏すしかありません。」  


・・大変嬉しいご感想をありがとうございます!



(メルマガ冒頭部分より)


「世の中を見ていてぼく自身が一番懸念するのは、「大きい、小さいの判断基準」のない人が多いことだ。明日大津波が届いてきて、地域が水没することが分かっていた場合に、どの位の人が避難するだろうか。同じ設定で、どの位の人々が明日の仕事を休むだろうか。同じ設定なのだから、命が惜しければその地を離れることが必要だと思う。


 では今度はその地域が安全な場所でなくなっているのだとしたらどうだろうか。
この設問は福島原発事故をイメージしている。放射能の被害は計り知れないほど大きい。


 残念ながら一人の人間にどうこうできるような問題ではない。なのに多くの人はその場を離れようとしていない。本来、そこに住むには数十年後、数百年後がいいだろうかと聞くべき設問なのだ。「時間」以外に解決できない問題もあるからだ。」








そして9月30日に発行しましたメルマガは、

「大きい、小さい」を判断して新たな社会の仕組みを(下) 


です。


これからの未来を見据えた時に、田中優が考える解決策が書かれています。


二酸化炭素、温暖化問題の解決策と自動車社会のこれから。


・・きっと未来の進むべき方向が見えてきます!

・二酸化炭素排出問題のまとめ

・世界の大変革期
・「MIRAI」でなく未来へ




バックナンバーのみでもご購読可能です。

ご興味のある方はこちらより、よろしくお願いします。↓
http://www.mag2.com/m/0001363131.html

2017年10月5日

11/3~5 田中優と行く!伐採ツアーin栗駒~安心できる家づくりとハイブリッド林業~



毎年の恒例行事となりました、栗駒伐採ツアーの募集を開始します!
自然豊かな東北の神秘的な森の中で、木こり体験をしてみませんか?
 
住宅に使用する木材は、古くから寒い時期に伐採されてきました。
木が水や養分の吸収を止めているので、虫がつきにくく、また乾燥してから割れや反りが生じにくくなります。
無垢材で建てる天然住宅の、初めの初めを体験していただけます。
 
また、栗駒で今実践している「ハイブリッド林業」も見ていただけます。
ハイブリッドとは、人と動物のハイブリッドのこと。馬や牛とともに仕事をし、山を守っています。
最先端であり、伝統の踏襲でもある林業の方法をご覧いただきます。
 
エコラの森は鳴子温泉郷の「川渡温泉」のほど近くにあり、山仕事の後は温泉でゆっくり温まれますよ。
 
「NPO法人しんりん」が現地での受け入れをしてくれます。
他にも、薪割りや、田中優と大場さんのお話し、栗駒木材の製材所見学など、盛りだくさんの内容です。
 
持続可能な森づくりに挑戦してみたい! 


再生可能エネルギーをもっと広めたい! 

住宅に使われる木材のことを知りたい! 


地域を元気にするために自分が出来ることを知りたい!


という方、是非ご参加いただき、
「希望」を持ち帰っていただければと思います。 


栗駒木材とは?
国産材のみを取扱い、お客様から働く人まで、全てにおいて安全を追及する製材所です。
アレルギーやシックハウスの原因になる化学物質を使わず、木材を煙でいぶして乾燥させる「くんえん乾燥」を実践しています。
また製材した際に出てくる木くずから木質ペレット燃料の生産にも取り組んでいます。



エコラの森とは?
宮城県大崎市鳴子温泉に広がる260haの森です。
バブル崩壊後に森が乱伐され荒れ放題になっていたものを栗駒木材が買い取り、地元のNPOらと協力して少しずつ整備を行っています。
ジャージー牛を放牧による下草刈り、誰でも気軽に楽しめる「皮むき間伐」、皆伐しない持続可能な自伐林業に取り組むなど100年先、200年先を見据えた未来の森づくりに挑戦しています。

プログラム(予定)
11月3日(金)
13:00  陸羽東線「川渡温泉」駅集合 
13:30  オリエンテーション
14:00  湯守の森見学(薪ステーション見学)
15:45  温泉
17:00  夕食の準備
18:00 夕食 
田中優セミナー・懇親会

4日(土)
7:00 朝食
9:00 薪割り
12:00 休憩・昼食
13:00 伐採体験
16:00 温泉
18:00 夕食・大交流会

5日(日)
7:00 朝食
8:00 出発
10:00 栗駒木材 製材所見学
12:00 昼食
13:00 解散(東北新幹線「くりこま高原」駅まで送迎します)

※プログラムは天候や諸事情により変更になる可能性があります。


行先  宮城県大崎市、栗原市


集合場所・時間  11月3日(金)12時52分/陸羽東線「川渡温泉」駅


宿泊場所
研修所「エコラの家」(宮城県大崎市)もしくは鳴子温泉郷「川渡温泉」付近の宿
※川渡温泉駅からエコラの研修所までは車で5分ほどです。研修所までは車で送迎します。
温泉宿に泊まられる場合は、別途宿泊費がかかります。
夕飯は参加者みんなでいただきます。


申込み方法
こちらお申し込みフォーマットよりお申し込みください。

http://tennen.org/event/tour-2.html


定員  20人 (最低催行人数12人)
随時受付中です。※定員に達し次第、受付を終了します。

参加費
大人:16,000円 学生(高校生以上):13,000円 小中学生:8,000円 未就学児:3,000円
電車で来られる方は最寄り駅まで送迎いたします。 ※入湯代、お酒代別途
★プログラムの部分参加も可能です。
11/3夜の田中優セミナー&懇親会への参加は2,000円(お酒代別途+1,000円)で
ご参加いただけます。


主催・企画  NPO法人しんりん / 天然住宅バンク

協力  NPO法人日本の森バイオマスネットワーク / (株)サスティナライフ森の家 / (株)くりこまくんえん


お問い合わせ・お申込み  
天然住宅バンク事務局(担当:田中・井上)
メール info@tennenbank.org  電話 03-5726-4226
なるべくメールにてお問い合わせ下さい。

栗駒ツアー動画

『木材に要注意』

天然住宅コラム第45回


■ 国産松専門 自然乾燥専門 天然乾燥専門

 日本とドイツの大工の「凄ワザ」での競争の話をしてきたが、その対戦にアカマツの木材を提供したのが山崎木材(有)で、そこの「製材ブログ」なるものがあった。ブログによると山崎木材は「三重県伊賀地区」にあり、「地松天然乾燥専門店として創業65年」だそうだ。そこに書かれているが、「国産松専門 自然乾燥専門 天然乾燥専門のカテゴリー」で調べても、全国に山崎木材と、あと一社しかないそうだ。このブログを合わせて読むと面白い。
http://jimatsuyama.sblo.jp/article/175080476.html
http://jimatsuyama.sblo.jp/article/175093966.html



■ 自然乾燥のアカマツ

 感心したのはアカマツは当然冬伐りしたもの、それを3~10年も天然乾燥させたものであることだ。写真を見る限りアオカビの色が見えるので、防カビ処理していない安全な木材だ。文中に堂々と「…地松の丸太梁の映像で、国産松の芯持ち材を使用しているので自然乾燥による『干割れ(ひわれ) が入っているのが確認できます』」と書いている。木材のヒビは知られないようにするのが普通だろうが、ヒビを芯持ち材(木材の芯が入った木材)の自然乾燥の証拠として誇っているのだ。


 家を建てるなら、こういう木材でないといけない。それは単に神社仏閣だけに言えることではない。家であるなら強度が弱く、仕口・継ぎ手の刻みに耐えられないほどスカスになり、かつ木の持つ大切な防虫等の効果を失った高温乾燥材など、使えるものではないと思うからだ。梁に使うのなら、やっぱりマツがいい。そもそもスギやヒノキより硬く、横方向からの力に強いのはマツだからだ。


■ 普通の住宅、普通の木材

高温乾燥材
高温乾燥材

 普通の住宅に使われるのは、防腐・防カビプールに漬けられ、高温乾燥されている。だから木の持つ防虫効果を持つ芳香成分も失ったミイラのような木材なのだ。建物が悪いものを使っていないだけでなく、より健康に良い成分を求めるとしたら、木材についてもよく理解している住宅会社でないと難しい。天然住宅は当然のこととしてこうした木材しか使わないが、私たちにとって当たり前のことを説明するのは難しい。そうでない住宅を持っていないからだ。

 ドイツの大工に、日本では普通に使われる高温乾燥材を使わせてみたかった。 表面だけは割れもなくきれいに見えるが、継ぎ手を刻もうとしたら割れてしまう。実態はこっちが正しい。現時点では「日本の大工はすごい」ではすまないのだ。彼らを絶滅危惧種にしてしまった社会の側を報道してほしいと思う。



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~~天然住宅主催イベントのお知らせ~~

≪11/3(金・祝)~5(日)≫
田中優と行く!伐採ツアーin栗駒 ~安心できる家づくりとハイブリッド林業~


詳しくはこちらより
http://tennen.org/event/tour-2.html

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田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。

「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。

こちらの田中優メルマガでも順不同ですが紹介させて頂いています。


☆--★ 2017.10.5現在、コラムは第85回まで更新中!☆---★  

田中優の「住まいと森のコラム」 

月に3回記事を更新しています! 


■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを 
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす
第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活
第75回 「自給住宅」と食べ物
第76回 ガーデンパーティー
第77回 「自給の家」の「たべるにわ」
第78回 「居ていい場所」というコミュニティー
第79回 我が家の庭でBBQ
第80回 自給の家と「たべるにわ」 
第81回 連休は出かけちゃダメ?
第82回 ネオニコチノイド農薬ふたたび
第83回 松枯れにネオニコチノイド農薬散布は無意味だ
第84回 ネオニコチノイドが水を汚染する

★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
http://tennen.org/ 

・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
・こだわり ~高断熱適気密・お家で森林浴・工法~ http://tennen.org/kodawari
・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request


他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。

2017年10月3日

官僚だけが大儲け。日本を破壊する「水道民営化」のトリックに騙されるな=田中優

2017.9.28発行!
田中優が水道民営化に物申す!!
ぜひご一読ください(^^)


田中優より
「「水の民営化」について書きました。
石木ダムも同じ構図なので、知ってほしいです。」


170928tanakayuu_eye

(写真は掲載サイトより)


官僚だけが大儲け。日本を破壊する「水道民営化」のトリックに騙されるな=田中優



 今年3月に水道法改正が閣議決定され、民間企業が参入しやすくなった。政府は民間に丸投げしてコスト問題などを解決したい考えだが、これは警戒すべき動きだ。(『田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)』)


危険すぎる水道民営化の動き。誰が得をして誰が損をするのか?

ひっそりと水道法改正、民間事業者が参入しやすく


 あまり多くの人の注目を浴びないまま、2017年3月に水道法の「改正」が閣議決定され、民間事業者が参入しやすいように改正された。
  水道管の更新は0.76%しかされておらず、人口減少が見込まれる今、水道料金の値上げは必至の状況である。

  そんな中、その運営を民間事業者に託して「直面する課題に対応し、水道の基盤の強化を図る」とするのだが、何を言わんとしているのかよくわからない。
  しかし水の現状を知るならば、課題があることに気づくのではないか。

  簡単に言うと、民間事業者に丸投げして、料金の値上げを伴う「課題解決」させようとしているように見える。
 確かにインフラ事業を民間事業者が担っていることも多い。しかしその民間事業者はどうしているのか。

  電力会社は高給を取りながら潜在的危険性のある原子力発電を運用し、費用の問題から必要な津波対策を怠っていたために大事故を起こし、その対策費用の大半は税金に頼っている。

  ガス会社は築地に代わる市場用地を売却したが、その豊洲市場は土壌汚染されていて、施設が完成した後にも移転できずにいる。

 むしろ民営化には危機感を持って監視した方がいいのではないか。

  今の楽観に基づいた「民営化」に、警戒心を持ってほしい。
その思いからこの文章を書くことにした。(田中優)


<<続きの内容>>


・このままでは「持続不可能」な水道事業
・日本は世界の流れに逆行している
・なぜ無駄なダムが造られるのか?
・自治体が助長する「水の無駄使い」
・水道民営化で元水道官僚たちが大儲け
・民営化は水道問題の解決策ではない


全文はこちらよりご覧ください ↓
http://www.mag2.com/p/money/308966


本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年9月28日)

2017年9月22日

ライヴ・アースまつやま2017~農業の話~(動画と書き起こし)

2017年5月に愛媛県松山市にて開催された「ライブ・アースまつやま2017」での田中優トークです。

午前の部は主に農業について。

・種子法廃止が日本にもたらすもの
・最近発見された、画期的な地球温暖化対策
 についてなどです。


トーク動画はこちらよりご覧頂けます。
 
↓    ↓    ↓   

『ライヴ・アースまつやま2017 午前の部~農業のお話~』

https://youtu.be/R7atDqqVifk


 今日は農業の話をしてみたいと思います。

 というのはぼくの家は水を井戸にしたので自給、電気も太陽光発電とバッテリーで自給、そしてお湯も太陽温水器で自給、ほとんど自給を始めてしまっています。すべてほとんど自給になっていくとですね、支出が少なくてすむんですね。支出が少なくてすむと、お金を稼がなくていいし、お金に頼った暮らしをしなくても生活ができる、これ、かなり安心感につながるんですよ。

 ぼくは大学で非常勤として教えているんですが、学生たちって本当に就活に追われているんですよね。その就活で追われている学生たちに、いや別の生き方も可能だよという風に見せていきたいわけです。


 そういう中でまだ農業をやっていなかったなと思って、最近自分の家の庭で家庭菜園みたいなことを始めたわけですね。やってみる中で、最近なんと意外な法律が廃止になっていました。


 日本の中で、「主要農作物種子法」が廃止になりました。主要農作物って何かというとお米の稲、それと小麦大麦裸麦、あと大豆、まぁ主要な種なんですがこれを国が管理して都道府県に任せて、そのおかげでF1ではないきちんとした種を政府が価格を抑えて作らせてきたんです。この法律が廃止になってしまいました。

 「いったい何のためにその種子法をなくしてしまうのか?」ということなんですが、別な法律も同時に作られまして、そこに書いてあるものを読むとこの種を民間企業に助成、または配る譲渡することによって農業を作新する、なんて書いてあるんですね。


 種を受け取って作新する方法って何だろう?と考えてみると、当然遺伝子組み換え作物なんかをやっているモンサント、シンチェンタとかのアグリビジネスをする会社を思い浮かぶわけです。実はそれらの会社の意向にそった形で、種子法が廃止されてしまいました。


 種子法が廃止されちゃったというのは結構困ることでして、「日本の中でなぜ種子法が作られたのか?」。実は戦後にものすごくみんな飢えてしまいまして、食べ物の種を確保したいと思っても、種の確保ができなかったんですよ。だから良い種を作って、それで農業をやっていくようにしたいということで、「主要農作物種子法」ができたのに、それが今回廃止になってしまったんですね。

 そうすると、その種は民間会社に売られていき、その種を一番買いたがっているというか手に入れたがっている会社がモンサントのようなアグリビジネス。
モンサントは何をするかと言うと、その良いお米の種を手に入れて、ラウンドアップというような除草剤(これを開発したのもモンサント社)を使っていますね。
この除草剤をまいても枯れないお米を遺伝子組み換え技術で作ってしまおう問う方向に進んでいきいそうな状況なんです。


 これ結構怖いことでして、世界で見てみると、「種を制する者は世界を制する」と言われているんだけれども、その種が今どんどんと大企業に占められつつあるんですよ。それが結構怖いことで、アメリカにもじような「種子法」のことがあったんだけれども、それがなくなった後どうなったかと見てみると、やっぱり「モンサント社」と「シンジェンタ社」の種が多くなっています。それを考えると日本の従来から使ってきた種を台無しにしちゃいそうなんです。


 そしてその日本の「種子法」で作った種って、皆さんがDIYの店で買ってくる種、あれと違うんですよ。今の「種」というのは、ハイブリッドと呼ばれるようなF1(エフワン)の種なんですね。F1の種って何かと言うと、雑種のAと雑種のBを掛け合わせると、第一世代だけ「トンビが鷹を生む」んです。非常に良い作物を採ることができる。これがF1なんですね。


 ところがそのF1とF1を掛け合わせるとどうなるかと言うと、今度は「鷹がトンビを生む」んです。全然ダメな種に戻ってしまう。そうするとF1の種を使って作物を作ると、永遠にF1を買ってこなくちゃいけない。農民というのは常に種屋さんから種を買ってこないといけなくなる。そしてその種がモンサントのような遺伝子組み換えの種だと、同時に除草剤を買わされることになっちゃうわけですね。


 そういう風にして今農業をやっている人たちちは今後どうなるかというと、ただの栽培人にされます。ただ栽培して売るだけの人にされちゃうんですね。だからやっぱり種が大事、種をちゃんと確保しておかないと。


 それに対して今回廃止になった種子法の場合には、この種をF1にしていないんです。完全な純粋種を作っていて、これが美味しいよ、例えばササニシキとかコシヒカリとか、たくさんの種がありますけど、あれらの種はそうやって純粋にして作ったものなんですね。F1じゃないんです。だからその種を農家が採ってもう一度植えると、きちんと良い作物が育つんですよ。ここが大きな違いなんです。

 そして農業の種の法律には2つあって、その種子法というのと、もう一つは苗の方の「育苗法」。この2つの法律があって、「種子法」が廃止されて「育苗法」の方に必要な条項は残すんだと言っているんだけど、「育苗法」って、実は特許パテントのための法律です。だからF1の種とか知的所有権が守られるパテント料がつく、そういう種なんです。今全部が一色に変えられようとしてしまっています。

 そうすると我々は種を国が守らなくなるので、市民なり農業者なりが自分たちで種を管理して守る、ということをやらないと、みんな企業に持っていかれてしまうというのが現在の状況なんです。

 そしてそういう農業になってしまったら、全く自由がきかない、農民というのは小作人どころか単なる育てるだけの「栽培者」にされてしまうわけですね。


 だから自由な形での農業というのを残すためには、やっぱり種が大事。
それをやっていきたい。それが必要になってきた、という状況なんですが、その一方で例えば地球温暖化の問題、というのが今問題になっていますが、その中で実に画期的な話が出てきました。


 世界の二酸化炭素を排出したものの中で、実はトータルで見ると半分を占めてしまうのが農地なんですよ。例えば「土」が、「土」がと言っても単なる無機質の「土」だろうと思いきや、生き物の死骸や種、そういったものがたくさん含まれている「腐葉土」になっているわけですね。その「腐葉土」というのは、生き物由来のものがたくさん含まれていて、炭素がたくさん入っている有機物なんです。それを燃やしてしまうと、ただの荒れ地になってしまって、土の中に含まれていた炭素がみんな燃えて二酸化炭素になってしまうんですね。

 ここに画期的な方法が出てきました。フランス政府が主張したのですが、農家の場合には、今やっている農地に0.4%だけ炭素を多めに入れてくれれば、現在人間が毎年排出している二酸化炭素の実に70%を安定させてしまうことが出来る。


 つまり、毎年出されている地球温暖化ガスの7割を貯めることができる。すると温暖化問題は解決できます。土に炭素をたくさん含めてやれば解決可能なんだというのを、フランス政府が出してきたんですね。

 そのフランス政府のアイディアというのが実は有機農業、有機無農薬の人たちが考えついたことで、それをやれば確かに土の中に二酸化炭素を貯蔵することができるんです。


 今の二酸化炭素の貯蔵は、昔堀った天然ガスの跡地のところに二酸化炭素を投げこんじゃえとうことで100万トンとかとんでもない量の二酸化炭素をそこに突っ込んでしまっている。でも日本人だったらわかりますね、地殻変動なんて始終起こるんですよ。そんなところに詰め込んだって、地殻変動が起これば100万トンの二酸化炭素がバーッとそこから出てくる、そんなことをしたら地球はその時からもうおしまいになることが決まるわけですね。

 だから二酸化炭素を貯蔵するのに、岩の間とかそんなところに突っ込むのはダメだよと日本の場合考えるわけです。それと全く違う方法が農地に二酸化炭素を貯めていくことなんです。要は土に炭素を入れてしまう、それは圧倒的な効果があるというのが出されたんですが、これについてさらに画期的なことがわかりました。

 アマゾンで、何度耕作しても連作障害を起こさない奇跡の土というのがあったんです。それを日本人などが移民で随分行っていたんですが、その日本人の移民の人はそのことに気がついていて、こういうやり方ができるといいね、なんてことを考えていたんですけども。それをアマゾンの先住民は長らくそれをやられていて、一番古いものは8000年前からしていたんです。

 8000年前に作られた「テラ・プレタ(黒い土)」というものなんですが、その「テラプレタ」のはすごいねと言われていたんですが、西暦2000年を超えて2002年のときに初めて研究者がそれを調べて結論を出したんです。


 何とテラプレタは人間が作ったものだった。だから人間のインディオの人たちが8000年も昔から作ってきた「土」だったんです。そしてその「土」は8000年経った今でも生きています。ちゃんと連作障害を起こさない肥沃な土として現在も存在しているんです。それを作ったのは「人間だった」というのがわかったんです。

 その方法は炭の利用だったんですよ。土の中に炭を一緒に耕して入れていくこと、そしてそれ以外のものもたくさん入っていて、ゴミ捨て場のように見えるほど色んなものが突っ込まれているんですが、それが微生物と共に土を作っていたんです。


 それらの「テラプレタ」、人間が作った「テラプレタ」がですね、8000年を超えていまだに生きていて、肥沃な土地になっている。なおかつ「テラプレタ」を入れた土地は、周囲もだんだん肥沃になっていくということがわかったんです。
「これはいったいどういうことだ?」ということで今世界中でテラプレタを人間が再現できないかということで調べているんですが、今のところまだできていません。


 でも炭で言うと、炭って世界の中で一番作り慣れているのは日本人なんですよ。
だから日本に「炭ってどうやって作っているの?」ということで調べに来ました。
だけど日本の炭って、白炭、黒炭、非常に高い温度で作ったものと、低い温度で作ったものと、どっちについても非常にソフィスティケイトされていて、精錬されすぎちゃっていて、その「テラプレタ」に使われた炭はたった200℃で焼かれていて粗野なものだったんです。そんな低温で炭を作るなんていうのは、残念ながら日本にもなかった。だから一からこの「テラプレタ」をやらなくてはいけない。

 そのテラプレタはどれくらいの炭素を土に含めているか、というのを調べてみると、さっき言ったフランス政府が0.4%だけ土に入れてくれれば現在排出している二酸化炭素の70%を回収できるというものと比べて、何と10倍以上の炭素を回収できてしまうんですよ。


 そうすると何が起こるかというと、これからその「テラプレタ」のような土の中に炭素を入れていくということをやると、本気で世界中がやったとすると、1年で現在排出してしまったものも過去に排出してしまったものも回収できちゃうんです。

 ただ1年でもしやるとしたら木なんかみんな炭にされちゃいますから少しゆっくりやった方がいいわけですが、それにしてもゆっくりやっていけば地球温暖化は炭によって解決可能だというのがわかったんですね。そしてそのテラプレタというのが面白いと思って、我が家でも炭を作ってみました。そして農地の中に入れてみました。


 そうしたら面白いことに炭というのはとにかく微生物のマンションになるんですよ。小さな微生物がたくさん住み着くことのできるマンションになります。
そのマンションの中に入った微生物たちが、土壌の中のミネラル分、これを一生懸命集めてきて、植物の根っこに渡すんですね。実は植物の根っこは微生物と共生していて、植物は微生物に液体化された炭素を与えるんです。どっちかがいなければ育つことができない。だからどちらもいなければ存在できないんです。
 それを、炭を入れてやることによってどんどん推し進めることができるんです。


 その結果、炭を入れてみたら、とにかくよく作物が育つようになりました。
これを世界中がやってくれたら、現在の地球温暖化の問題を全く別な形で解決することが可能なんです。その可能性を持っている農業というものを、一方で政府は「種子法の廃止」という形でダメにしようとしているんですね。
 これもったいなくないですか?


 せっかく地球温暖化防止の解決策が見つかったのに、その農業というジャンルをダメにしてしまう。でもそうすると人によっては、「いやでも今の効率の悪い小さな農家より大きな農家の方がいいんじゃないか」という風に考える人がいるかもしれない。


 でもね、農地の生産量は小さな農家の方が多いんです。だって大きな農場、例えばアメリカのコーンベルト、トウモロコシばかり作っているエリアは、トウモロコシを年に1回しか作らないでしょう? ところが小さな農家はそこに色んな野菜を混植して入れて、ずっと作物を育てていきますよね。だから収穫量を合計してみると、大きな農場は全然収穫量が少ないんです。小さな農家の方が、収穫量が圧倒的に多いです。そういう方向が見えてきているのに、その農業を台無しにするような方向の政策をとろうとしている。これはぼくにとってはもったいなくてしょうがないんです。


 有機無農薬の話で、キューバが有機無農薬ですごく飢えちゃうような時期を乗り越えたことがあります。今でも「スペシャルピリオド」とキューバの人たちはその期間のことを呼ぶんですが、それまで農薬バンバンの農業だったのに、何と1人の餓死者も出さずに乗り越えちゃったんです。


 その時に何をやったかというと、「有機無農薬」の農業です。その有機無農薬をやった人たちは、何とアジア系の人たちが多かったんですね。アジア系の人たちが「有機無農薬」を、全然推奨されない時期にもやり続けていたんです。でも旧ソ連が崩壊して、「今後どういう風にしていったらいいんだ?ソ連からの援助も止まって石油も届かないし農薬も届かないし」という時に、その人たちが未来はこっちの方向だと指さしたおかげで1人の餓死者も出さずに乗り越えられたんです。


 ぼくはその可能性を持っておく必要があると思っていまして、この松山の少し離れたくらいのところの農地には有機無農薬で真面目にやっている人がかなり多いんですよね。たぶんここにも出店されていると思うけども、そういった人たちの技術を継承して、それをみんなが自分の家でやっていてそれを種として自分で持っておく、そうすることで「いよいよ飢えるぞ、円が安くなっちゃうってもう何にも輸入できないぞ」という時代になったら、キューバのように乗り越えることができるようになります。それをやっておく必要があると思うんです。


 その時に日本の農家というのはかなり優れた技術を持っている人たちが多いので、この人たちと一緒に次の未来を作ることができたら、どんな事態も乗り越えられるかなと思っています。それほど農業は大事で、そして「種子法」が廃止になってしまっていよいよヤバイなという時代に今なったんだけども、だったら今度は自分たちでそれを守れるような仕組みを作ろう、農家と一緒に自分たちでその仕組みを作っていこうよということをやっていくのが必要かなと思います。


 ライヴアースまつやま、そしてそのアース(地球)を考えていくときに、私たちはそんな大きな力はありません。だから私が突然命を賭けたって大して社会を変えることはできません。


 だけどその小さな力がいっぱい集まったとしたら社会は変えられるんです。
ぼくはそっち側に期待をしていきたい、それを何とか実現していきたいと思っています。






(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。 
文章作成:田中優スタッフ)



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◆2017.5.30発行 第139号:「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか(下)

◆2017.5.15発行 第138号:「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか(中)

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2017.9.25追記:【開催延期のお知らせ】

9/26に予定していましたバンクMTGは延期になりました。
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