2018年10月28日

「なぜ北海道は停電したのか? ~送電線網(グリッド)の問題だから、自然エネでも原発でも解決しない~」





2018.9.30発行号の田中優有料・活動支援版メルマガは、

『 なぜ北海道は停電したのか?
~送電線網(グリッド)の問題だから、「自然エネ」でも「原発」でも解決しない~ 』
です。


今回の北海道のブラックアウトの原因は、“発電”が問題ではありませんでした
また、地震とCCS実験(二酸化炭素を地中深くに埋没する実験)に大きな関係があるとの話が・・。

こちらよりこの原稿(メルマガバックナンバー2018年9月号)をご購入できます
https://www.mag2.com/archives/0001363131/2018/9

2018年9月号として、こちらのバックナンバーも合わせてお読み頂けます。

2018/09/15 第170号:「なぜメガソーラーに反対するのか(下)」


(メルマガ本文より)

 このブラックアウトの原因は、地震で厚真火力発電所が止まり、送電線を流れる電気の周波数が低下したためだ。

 電気を三つの分野に分けて説明すると、電気は 「発電・送電・配電」 部門に分けて説明される。今回のブラックアウトが起きたのは、この「送電部門」なのだ。


 だから「原発がどうの」「自然エネルギーがどうの」などと発電部門で説明するのは間違っている。そうした説明では「泊原発が稼働していれば大丈夫だった」とか、「自然エネルギーがもっと活用されていれば」とか言うが、どんなに発電していたとしても送電線がシャッタアウトすれば流れないのは当たり前だ。


(中略)

 そこで調べていって恐ろしい現実の符号に気が付いた。今回の原因は地震だが、地球温暖化対策で気にしているのは二酸化炭素の対策の話に関連する。二酸化炭素の対策として、世界では地下深くに埋めてしまうという対策(CCSという)が行わている。そしてそこでは 世界各地で起こらないはずの地域でも地震が発生している。

(中略)

 道内全体がブラックアウトしたのは、道内全体で電源が唯一というような仕組みを作っていたせいだった。道内で札幌管内、函館管内、道南。道北というようなブロックごとのグリッドごとの運用を進めていたならば、その中の一ブロックの停電で済んでいただろう。

 多くの人の説では「グリッドの広域化・強化と発電所の強化」が語られているが、逆行する方向ではないのか。北海道電力ではこれを奇禍として、揚水発電の運用や発電所の増設、原発再稼働の機会としようとしているように見える。

 しかしグリッドが改められないならば、ブラックアウトは再度の現実となるだろう。必要なのは巨大化ではなく、分散化だ。

2018年10月22日

『 「川に生きる~世界の河川事情~」中日新聞社を推す 』


 ぼくの親しい友人である新村安雄さんが初めて本を出した。新村さんと知り合ったのは20年以上前のことだ。ぼくの記憶では、新村さんよりもそのお連れ合いだった森野康子さんの方が前だった気がする。その森野さんは残念ながらその後に他界してしまったが。

 その彼女の葬式のときに、新村さんは焼き場に集まった人たちに、「森野は本当に頑張って生きたんだ、だからみんなで拍手して彼女を送ろうじゃないか」と言って、みんなで拍手したという。ぼくはその場に居なかったのだが、その話を新村さんらしいと思って読んだ覚えがある。

 新村さんはそれからだいぶ経ってから今の彼女と結婚して、幸せに暮らしていることをうれしく思う。その彼女とも30年近く前に知り合っていたから不思議な縁だと思う。その新村さんはあまり知られていない人だから、ちょっとぼくなりに紹介してみたいと思う。


 新村さんはまず何よりも声のでかい人だ。全然目立とうとする人ではないのに声がでかい。いつも腹から声を出すせいだろう。そのせいもあってなんとなく偉そうに見える。たぶん秘密の話などできない人だろう。そのせいかウソはつけない人だ。そこが好きだし、信用できる友人なのだ。その彼が本を書いた。

 「川に生きる」というタイトルだが、そう思って彼のフェイスブックの写真を見たら、魚の写真とそれにまつわる話ががやたらと多い。彼は子どものように魚を愛しているのだと思う。

 ところがその魚たちは追い詰められて、どんどん居場所を奪われて絶滅させられている。それがこの本を書いた動機なのかもしれない。彼の愛していた森野さんが亡くなってしまったように、彼は愛するものを失い続けている。その本を読んで、なんだか川に生きていた者への想い、彼の悲しみの原因に触れたように思えるのだ。

 しかも彼は体も大きい。その彼と初めて会ったはずのわが娘は、会うなり肩に乗り、大きな図体によじ登ろうとしていた。警戒心もなく。


 彼は以前から文章がうまかった。というよりも心根が優しくて、対象への思いが溢れているのだ。彼の文章を盗用する人すらいた。図体と声からは想像できないほど良い文章を書くのだ。それは「石木ダム」(ほたるの川のまもりびと)という映画のパンフレットにも使われた。ぼくが映画の宣伝と供給をする会社に相談されたときに、新村さんが一番いと紹介したからだ。そのパンフレットの記事は好評だそうだ。


 彼はウソをつかないし、興味が湧いたことには努力を惜しまない。その彼がやっと本を出せたことをうれしく思う。彼に紹介された友人と、長良川上流の板取川に予定されていた揚水発電ダムを止めることができた。板取川の友人は長屋さんという。といってもかつての板取村(今は関市に編入されている)では集落の半数近くが、長屋姓なのだが。その長屋姓の友人たちが頑張ってくれたおかげなのだが。
私たちがしたのはその川の美しさを素直に感嘆していただけだが。しかしそのことが彼らを力づけたのだということになろうか。


 彼の文章には愛する長良川が河口堰によって堰き止められて、生態系が壊されていく様子が描かれている。もうこんなことはやめさせようと思う。川を壊すことは、私たち自身の足元を掘り壊すことなのだ。そのことを思い起こすのに格好の書であると思う。その彼は学生時代に青ナイルと呼ばれるナイル川支流に研究に行っていたし、その後はメコン川に出掛け続けていた。

 ある時、メコン川が増水して彼の泊まっていた川に浮かぶコテージごと流された話も本に書かれている。隣に宿泊していたイギリス人たちのコテージを滝に落ちる寸前に救った話もある。なんというか、彼は無冠のインディージョーンズのような人でもある。彼はわが娘のために、ライフジャケットをプレゼントしてくれた。彼に頼めば大概のことは(川に関係することなら)解決してくれるのだ。


 彼のクルマの屋根の上にはテントが乗せてある。彼はその車で全国を走り、その場で泊っていく。下に寝るとイノシシや動物に囲まれることもあるので、クルマの上の方が安心なのだという。彼のフェイスブックにはもう一つ、よくサッポロの黒ラベルが登場する。ぼくも同じものが好きなので、彼がいると分けてもらって飲んでいる。その彼だけには見送られたくないし、見送りたくもない。その彼もぼくも還暦を過ぎたことだし、少しは安心してゆっくり過ごしたい。

 もうこれ以上のダム建設は止めてもらい、これからは造ってしまったダムを解体してもらいたい。


 川は人間のためのものではないのだから、たくさんの生き物と共有して暮らせるようにしたいと思う。長良川が再びたくさんの流域の人たちの支える流れになったら、そこで乾杯したいと思う。彼が潜って撮影するリアルタイムのアユの産卵の動画でも見ながら。新村さんの書いたこの本を読んだら、アユの産卵時のリアルタイムの動画を観に長良川に集まろう。とっておきのアユの塩焼きを食べながら。


******


『 川に生きる 世界の河川事情 』

新村安雄 著   
税込1,404円(税抜き1,300円)
192ページ
2018/9/14発行


中日新聞・東京新聞で好評連載(2015年4月~18年5月)されたコラム「川に生きる」を書籍化。

さまざまな生き物がすむ川から見た、自然と人間との関係を鋭い筆致で描きます。

西日本豪雨災害などから、川と人との共存が注目されている今、世界の河川をめぐってきた著者が、長良川をはじめ、世界や日本の河川で何が起きているかを紹介します。

書籍化にあたり、長良川・川下り紀行も掲載。
カヌーイスト・野田知佑氏も推薦を寄せています。

                

<目次> 

一章 長良川に暮らす

    川との決め事/川ガキとミズガキ/鵜飼屋に暮らす

    鵜飼屋の母/川を繼ぐもの/落ちアユの季節 瀬張り網漁

    もう一つの長良川鵜飼/魚は旅をする/川漁師の矜持

    カニの通り道/流れない水面/ウナギの寝床

    海に向かう魚/川漁師のワザ

二章 長良川河口堰が変えたもの

    幻の大マス/若くてばかで、よそ者で/潮のポンプ

    大アユの消えたわけ/開いている河口堰/幻の干潟

    追加された魚道/よみがえる「マウンド」/河口堰と津波

    ウナギと河口堰/見張り塔からずっと/川を耕す

    マジックアワー/観察する力/河口堰が変えたアユ

    繋ぐ命

三章 川の未来

    亜細亜の宝/川の観光価値/長良川から世界へ

    川上り駅伝大会/激流下り世界選手権/最後の流れを漕ぎ抜く

    日本一のアユ/命の水のアユ 琵琶湖/京の川漁師

    京都で鷺知らず/トキの落とし羽根/シーボルトとアユモドキ

    モンスーンの賜物/ニホンウナギ発祥の川/ダムに消えるアサリ

    消える大砂丘/ダムと砂丘/森の香りのアユ

    アマゴの宝庫遠く/シーボルトの川/ダムの未来

    砂の行方/川の恵みを取り戻す/よみがえる伝統工法

    イワナの生きざま 産卵場復元/うな丼の行方/河川法とヤナギ

    始まりから終わりまで 流域を守る

四章 川と命と

    開かれたゲート もう一つの長良川/母なるメコン/メコンの魔法

    流されてメコン/メコン祈りの儀式/虫食いの系譜

    ラオス式魚焼き/消えたメコンオオナマズ/存在の証し

    最後の魚を拾う/南の島のアユ/リュウキュウアユフォーラム

    「世界自然遺産」の島/淵の名は/亜熱帯最後の自然海岸

    森と川の生態学者/釣り人の見た夢/旅人の選んだ川

    アユの生まれるところ/津波の記憶/川に行こう

    伝える川の知恵/「出会い」が守った川

「全長良川流下行」記

終わりに

                

<新村安雄・にいむらやすお>

フォトエコロジスト、環境コンサルタント、リバーリバイバル研究所主宰。
1954年、静岡県浜松市生まれ。
長良川、琵琶湖、奄美大島、メコンなど、生き物と人間のかかわりという視点から
撮影と映像製作を行っている。
長良川うかいミュージアム、滋賀県立琵琶湖博物館、世界淡水魚園水族館アクア・
トトぎふなどの企画展示、映像提供。


ブログ 「リバーリバイバル研究所」 https://blog.goo.ne.jp/niimuray


新村安雄さんと田中優(ライヴアースまつやま2018にて)


田中優もオススメします☆

ご購入はこちらからでもできます↓


●中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/nbook/shoseki/chu2018091401.html

●amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4806207489/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_F2sZBbD5HQCR

●honto https://honto.jp/netstore/pd-book_29255511.html

●紀伊国屋書店 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784806207481

●TSUTAYA http://shop.tsutaya.co.jp/book/product/9784806207481/



2018年10月15日

11/9(金)~11(日) 木こりの山仕事体験ツアー inくりこま

早得割引は本日(10/15)まで!

『11/9(金)~11(日) 木こりの山仕事体験ツアー inくりこま』
 
毎年の恒例行事となりました、木こりの山仕事体験ツアーの募集を開始します!


自然豊かな東北の神秘的な森の中で、木こり体験をしてみませんか?
 
このツアーは今年で9年目を迎え、これまで300人以上の方々にご参加いただきました。

 
ツアーでは、【伐倒⇒採材⇒搬出⇒(搬出した材の)薪割り⇒(トーチを作り)実際に使うところまで】一連の流れを共同作業で行います。

これから家を建てる予定の方には、自邸に使う梁を伐採していただけます。
 

また、栗駒で実践している【ハイブリッド林業】もご覧いただけます。
ハイブリッドとは、人と動物のハイブリッドのこと。
栗駒では馬や牛のちからを借りながら共に仕事をし、山を守っています。
今回は、伐倒した木を馬と一緒に運び出します。


馬搬するウマ、琴姫
エコラの森の牛さん
 

開催地となる「エコラの森」は鳴子温泉郷の「川渡温泉」のほど近くにあり、山仕事の後は温泉でゆっくり温まることができます。
時期的に紅葉もお楽しみいただけると思います。


他にも、薪割りや(これがけっこうハマります)、環境活動家・田中優と林業者・大場隆博さんのお話、栗駒木材の製材所見学など、盛りだくさんの内容です。
 

毎回とてもアットホームな雰囲気ですので、参加者同士、すぐに打ち解けられると思います。赤ちゃんから小学生まで、スタッフの子どももたくさんいますので、お子さま連れでの参加も大歓迎です。

普段なかなか話す機会のない、木こりさんの想いを聞いたり、田中優はじめ、スタッフともじっくりとお話してください。


【ショートプラン】
【早得割引(10/15まで!)】
【リピーター割引】
【建て主様割引】
【ワークショップ】

などもご用意しています。


みんなで協力しあいながら、楽しいツアーにできたらと思います。
どうぞよろしくお願いします!


■開催日程 2018年11月9日(金)~11日(日)

■プログラム(予定)

11月9日(金)
13:10 東北新幹線「くりこま高原駅」集合(車で移動)
13:40 くりこまくんえん(栗駒木材)・大場さんのセミナー
14:20 製材所見学
16:00 研修所「エコラの家」へ出発(車で移動)
17:00 オリエンテーション
17:30 温泉
19:00 夕ご飯
20:30 田中優セミナー
21:30 一日目プログラム終了
  
10日(土)
7:00  起床
8:00  朝食
9:30  伐倒、採材、搬出
12:00 昼食
13:00 薪割りorスウェーデントーチづくり
16:30 温泉
18:30 夕ご飯(交流会)
20:00 振り返りワークショップ
21:30 二日目プログラム終了

11日(日)
7:00  起床
8:00  朝食
9:00  掃除・片付け
10:00 フリータイム(紅葉狩り、スプーンづくりワークショップ、地元の道の駅にてお買い物など)
12:00 昼食
14:00 陸羽東線「川渡温泉」駅まで送迎

※プログラムは天候や諸事情により変更になる可能性があります。


■行先  宮城県大崎市、栗原市


■集合場所・時間


《全日参加プラン》11月9日(金)13時10分/東北新幹線「くりこま高原」駅
自家用車で参加の方:13時30分 くりこまくんえん(栗駒木材)
宮城県栗原市鶯沢袋島巡44-7
 

《ショートプラン》11月10日(土)10時/陸羽東線「川渡温泉」駅
自家用車で参加の方:9時 研修所「エコラの家」
宮城県大崎市鳴子温泉字玉の木70番地
 
※上記以外の時間でも受け入れ可能です。ご相談ください。



■宿泊場所

研修所「エコラの家」(宮城県大崎市)もしくは鳴子温泉郷「川渡温泉」付近の宿

※温泉宿に泊まられる場合は、別途宿泊費(大人1名一泊につき8,000円程度)がかかります。
朝食付きプラン、夕飯は参加者みんなでいただきます。



■詳細・お申込み方法

こちらのページのお申し込みフォーマット(最下部)よりお申し込みください。
https://tennen.org/event/tour2018.html


■定員 20人  ※定員に達し次第、受付を終了します。



■参加費

◎早めの申込みがお得です。
10月15日(月)までのお申込みで、参加費2,000円引き!(学生・大人の方対象)
 

《全日参加プラン》
大人:18,000円 学生(高校生以上):13,000円 小中学生:8,000円 未就学児:3,000円 2才以下無料
※入湯代、お酒代別途

 
《土日ショートプラン》
大人:13,000円 学生(高校生以上):10,000円 小中学生:5,000円 未就学児:2,000円 2才以下無料
※入湯代別途、お酒代別途
  

《11/9(金)田中優セミナーのみ参加》
大人:2,000円、子ども(学生含む):無料


■主催・企画  NPO法人しんりん / 天然住宅バンク

■協力
(株)くりこまくんえん / (株)サスティナライフ森の家 / NPO法人日本の森バイオマスネットワーク宮城支部



■お問い合わせ  

天然住宅バンク事務局(担当:田中・井上)
メール info@tennenbank.org  電話 03-5726-4226   
なるべくメールにてお問い合わせ下さい。



☆★ オプションメニューのご紹介 ★☆

ツアーの開催地、鳴子(なるこ)に工房をかまえる、木地師の富張菜々子さん(工房とみはり)による無垢材をつかったワークショップを行います。 
 

可愛らしい広葉樹のスプーン、またはターナー(調理べら)を作り、お持ち帰りいただきます。


IMG_20180528_114602


スプーンづくりワークショップ




お子さまにはワンコインで参加できるクリスマスのオーナメントづくりもご用意しました。旅の素敵な思い出づくりになりますように♪
 

◎ワークショップは3日目のフリータイム時に行います。
◎スプーンorターナーづくりの参加対象は小学校4年生以上、
参加費は別途1,500円、所要時間1時間~1時間半、事前申込制です。
◎クリスマスのオーナメントづくりは当日申込み可。参加費は別途500円です。


▼「工房とみはり」のサイトはこちら
http://kobotomihari.com/


くりこま伐採ツアー


2018年10月11日

田中優×オフグリッドの生みの親 粟田隆央さんとの対談その1 書き起こし

株式会社Re様のホームページにて、


田中優×
オフグリッドの生みの親でありパーソナルエナジー開発・販売をされている粟田隆央さん

との対談イベントでの書き起こしを公開中です。


イベントは2016.2.20に開催されました

『オフグリッドを聴くOFF-Grid Live2016』
https://tanakayu.blogspot.jp/2016/02/off-grid-live2016.html



今回のご紹介は、田中優、粟田隆央さん二人によるトークセッションです。






以下、(優)・・・田中優 (粟)・・・粟田隆央氏

(優)粟田さんの方からお話し頂いたけど、粟田さんの話を聴くと未来ってそんな形になるの?っていう感じがすごくしますけど。皆さんの方からご質問があれば、出してもらえればいいかな?と思うんですね。

 粟田さんの話は世間で言わている話と全く逆でしょ?だって電力自由化で「電気が安くなってみんな幸せになるね」って話で聞いてきたのに、その逆方向の説明をしていますよね。自然エネルギーが伸びてくることによって社会は良くなるって聞いていたのに、その逆方向ですよね。「あんなクソみたいなもの何やってるんだ」っていうようなことを言うわけで。当然、疑問もあるんじゃないですか?ぜひ質問があったら出してもらえたら嬉しいと思います。どうでしょう?
まだ出にくいみたいですね。じゃあ僕の方が変わって質問しちゃっていいかな?


 粟田さんがこの仕組みを作って、今の話の中で特に電力、そしてガスも値上がりしてくるだろうというところについて、もうちょっと細かくどんな状況でしょうかというあたりを教えてもらえませんか?


(粟)今はオバマ政権に代わってファンド、いわゆるエネルギーファンドと呼ばれる先物屋さんですね、破綻します。した結果、今1バレル29ドルとか原油価格が非常に下落をしていて、そのおかげでガソリン100円とかという結果になってラッキーと皆さん使うわけですけど、そのまま使う前提でシステムというか社会を構築しちゃうと、例えば値段が倍になりました、というか1バレル100ドルという時代もあったわけで、3倍なわけですよね。こっちは3倍になってインフラが維持できるかということは絶対無理で、ガスと電気の原子、まあ原子力が動いたとしても火力発電は6割あるわけで、当然その原油価格の変動によってガスも電気も値上がりします。そのレンジというのは3倍くらい。


(優)うわぁ!そんなに。


(粟)はい、当然そんなものですから、そういう相場が動くと3倍くらいのレンジで上がります。その3倍上がった時に皆さん耐えれますか?と。


(優)でもさ、この間の流れではその石油のえらい値下がりの仕方の中では世界の原油の消費が減ったんじゃないかとかそんな感じもしなくもないけど、どうなんでしょう?


(粟)実際減っているんですよね。まず中国が使わなくなった、結局製造も止まっているという状況がすごく多くて、需要として減っているんで結果として余っている。ただ置いといてそのまま放っておくわけじゃなくて、チキンレースで勝っちゃえばですね、まあアメリカのシェールに勝っちゃえば値段は当然上げてきますよね。


(優)そっか。要はシェールは2008年くらいから世界の中に入ってきて、実はあれ、石油の高騰の前にガスが高騰していますよね。そのガスが高騰した時に、そのガスの高騰をおさえるためのぼくはあれトリックじゃないかと思うんですね。


(粟)間違いなくそうでしょうね。


(優)うん。だって実際にはコストは高いし、競争力のないシェールガスなんていうものをわざと何か安いかのように、日本の商社で乗せられて大損こいたところがいくつかあるけども。そういうものだったと思うんだけど、その辺どうですか?


(粟)そうですね。結局シェールもそうなんですけど、後ろにはやっぱり金融がいて、やっぱり金融が吸い上げるための構図が絶対にあって、実物の経済、実体経済と金融的な動きとシンクロしていまして。金融が儲かるための実体経済みたいな流れに今この10年くらいですね、動いているような気がします。


(優)それは確かに思いますね。金融の方が今や実体経済の10倍を超えていますよね。そうなると、実体経済の方はほんとに泡沫状態で、じゃあ本命はありとあらゆるところで金融の方が強い。


(粟)そうですね。


(優)その金融の方が今後我々の生活もシェアしてくるという形に、彼らのシェアの中に入り込むという形になるんですかね。


(粟)結局そのお金って、信用の量だと思うんですね。それがいつからかおかしくなっちゃって、数学的なトリックで増えたり減ったりってことになっていて、お金持ちって計算ができる人みたいな今状態ですよね。1億円なのか100円なのかってほとんど価値一緒なんですけど、何か1億円の方がいいような気がするじゃないですか。


(優)そうですね。


(粟)でも生産設備を持っている人にとってみたら貨幣ってあんまり意味なくて、何かを交換するときの媒体でしかないので、そんなものを持っていても意味あるの?とか、あなた何か価値を生んでいるの?とかいうところが本質的なところだと思うんですよね。


(優)それで言うとね、昨日も実は京都でトップフォーラムと言って偉いお歴々の会社の社長さんたちを相手に話をしてきたんだけど、その中でぼくが言ったのはね、

 要は今まではとにかくカネでみんな支配されて生きてきてるから、だからカネの額でみんなものを考えるようになってしまった。そこの中で今度は例えばベーシックインカムという中で「すべての人にお金を配ってそれでやっていこうよ」というんだけど、ぼくはそれ反対なんですよ。

 何で反対かと言うとお金が更に人々を支配させる道具になるから。だからベーシックインカムはおカネで完全にすべてを支配するための仕組みになっちゃうから辞めた方がいい、我々がやるべきことは、おカネの支配から逃れることだと思うんですよね。


(粟)そうですよね。


(優)そういう中で、例えば僕ん家、実はそのパーソナルエナジーを入れてオフグリッド実施なんてことをやっていったら、何と1カ月の支出が、僕と奥さんと子どもと3人いるんだけど、10万円にまで減ったんですよ。10万円にまで減っちゃうと、都会だと50万円くらい収入がないとやっていけないですね。50万円でやっと1万円貯金できるみたいな生活なんだけど、そのまま平行移動しちゃえばいいんですよね。だから僕ん家だったら11万円あれば1万円貯金できるわけで、その形をお金に頼らない部分をどんどんシフトさせちゃう、いう風にやっていくと、すっごく自由な余地が増えるんですね。


(粟)そうですよね、結局食べるものがあって住むところがあってまあ家族がいるにせよキャッシュアウト、他の人の価値を買わなきゃいけないっていう生活を辞めれば、作ればいいわけで、そうするとお金そんなに要らないですよね。


(優)そうなんですよね。お金が要らない暮らしっていうのをあちこちに今度は広げていくことができたら、そしたらこんなあくせくして、何?ブラック企業に勤める?ブラック企業であってもいいから、今大学で教えているんだけど今の学生たちはとにかく「就職困難な時代だからブラック企業だって全然問題ないよ」っていう形でそういうところに突入していくわけだけど、もう1つの生き方を伝えたいなって思うんですよ。

 あんたそれカネの奴隷だよ。カネの奴隷になるくらいだったら、カネに頼らなくて暮らせる仕組みを作ったらいいじゃない、今そんな消費財にカネを使うくらいだったら生産財にカネを使えばねぇ。その方がはるかに自分を自由にすることができるのに、という風に思うんだけどね。



<<書き起こしはvol.12まで公開中です>>

▼トークライブ書き起こし目次 
http://re-energy.co.jp/news/cat_news/transcribe/


▼vol.1 田中優1『電力の未来はオフグリッドしかないかも』
http://re-energy.co.jp/news/97/


▼vol.2 田中優2 『電力の小売り自由化と家庭のエネルギー消費』
http://re-energy.co.jp/news/222/


▼vol.3 田中優3『自然エネルギーにも使い方があるんだ』
http://re-energy.co.jp/news/228/


▼vol.4 粟田隆央1『パーソナルエナジー誕生秘話』
http://re-energy.co.jp/news/252/ 


▼vol.5 粟田隆央2『震災、原発事故、橋の下世界音楽祭』
http://re-energy.co.jp/news/257/


▼vol.6 粟田隆央3『すべてのエネルギー消費者が、エネルギー生産者になる』
http://re-energy.co.jp/news/263/


▼vol.7 粟田隆央4『オフグリッドを切り拓いてきたからこそわかる事』
http://re-energy.co.jp/news/268/


▼vol.8 田中優×粟田隆央 トークセッション1
http://re-energy.co.jp/news/295/
 

▼vol.9 田中優×粟田隆央 トークセッション2
http://re-energy.co.jp/news/298/


▼vol.10 Q&A1
http://re-energy.co.jp/news/328/


▼vol.11 Q&A2
http://re-energy.co.jp/news/331/


▼vol.12 Q&A3
http://re-energy.co.jp/news/340/

2018年10月3日

動画&書き起こし:ライヴ・アースまつやま2018~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~


ライヴ・アースまつやま2018 

~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~

https://youtu.be/WEglGwUSZY0 


2018.5.20愛媛県松山市で行われたライヴ・アースまつやま2018での田中優トークです。


 これから話すのは、日本の中でどんどん子どもたちが壊れてしまっているという話です。


 実は「要児童指導数」というのが文科省から出されていまして、いわゆる「注意欠如・多動症注意欠如・多動症」の子どもとか、あとLD(学習障害)、それと自閉症、そして情緒障害、こういったものがこの頃、とみに増えています。10年前は100人に1人の割合だったんですが、それが今の時点だと10人に1人を割り込んでしまった。だから7-8人並べるとその内の1人の子どもがそういう状況になってきた。


 落ち着いて授業を受けることもできないし走り回ってしまうので、学校には補助教員というのがほとんど置かれる状況になっています。


 この子どもたちがどんどん壊されていく、原因は何なのか?というところはまだ不明です。ですが日本で子どもたちがどんどん壊されていくその時期にどんどん増えたのが、ネオニコチノイドという農薬です。このネオニコチノイドという農薬は、世界ではミツバチがいなくなる、ミツバチの失踪として知られている農薬です。

 これが日本の中でバリバリ増えていまして、特に農業をやる時に農協の方から防除暦というのを渡されて、何月に何をしなさいというのが指定されているんです。その中によくよく見てみると「ネオニコチノイドの薬を必ず撒け」という形になっています。例えば「ダントツ」という名前だったり「スタークル」という名前だったり。名前の方は農家はわかるんですけど、ところがそれがネオニコチノイドの農薬だということは知りません。

 そして先日理系の大学では世界一有名な大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)という大学があるんですが、そこが発表しました。


「2025年には・・2025年はもう間もなくですね、アメリカの中の子どもの2人に1人が自閉症になるだろう。モンサントによって」
という記事になりました。

 これは何かと言うと、モンサントの使っている、皆さんももしかしたら使ったことがあるかもしれない「ラウンドアップ」という除草剤です。「ラウンドアップ」というのは周り、ラウンドをアップさせる、皆殺しにさせるという意味ですね。その「ラウンドアップ」をまいて、普通の草はみんな枯れていくんだけど、その時に枯れないようにしたものが遺伝子操作作物でして、遺伝子操作をした作物はそれを撒いても枯れないんです。だからおかげで最後に収穫する時には雑草はみんな枯れていてその必要な収穫物だけが残るという農法がどんどん広まっているわけですが。

 ところがこれ実際には枯れるはずの雑草がもう耐性を持っちゃいました。「スーパー雑草」と言って、全然死なない雑草が出来てきてしまいました。そしてこの「ラウンドアップ」をまくことを前提にしたものが遺伝子組み換え作物なので、遺伝子組み換え作物は基本的にラウンドアップをまいて作ることになります。このラウンドアップは何と人間の神経に作用して自閉症が今アメリカでは激増しているんですね。このまま激増していくと2025年には2人に1人が自閉症になってしまうという状況なんですね。


 それについては「僕が飛び跳ねる理由」という本が出ていて、なんと自閉症の子自身が書いたんですよ。ところが走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるし、その子自身が書いたとは到底思えなかったんだけど、そのお母さんがすごくて、こっくりさんをやるように文字表があって、そこの上でコインを動かすんですね。

 そうしてみたら、その人の内側に何と別な本当の人格が存在したんです。自閉症の子っておわかりだと思うけど走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるしとてもその内側に人格があるとは思えなかったんだけども、何とその内側には人格が隠されていたということが世界で初めてわかったんですね。

 「僕が飛び跳ねる理由」という本ですけども、そこからわかってきたのは、何らかの形で内側に閉じ込められてしまって考えたことと別に動いてしまうんだ。そしてその自閉症の子は自分のことについてこう言うんですね。「僕はまるで、壊れたロボットを運転している運転手のようだ」と。


 自分が走りたくないのに走り回っちゃうし自分が叫びたくないのに叫んでしまうし、そういう事態が次々に起こっているんだ、ということなんですね。そしてその同じ自閉症は日本の中でも非常に増えてきています。非常に増えてきてしまっているからこそ、「今までは診断名がなかったからだ」とか、「今までもいたんだけど今そういう名前がついたから急に増えたように見えるだけだ」、なんて風に言われていたんだけど、冗談じゃない、今や子どもの7-8人に1人と言われるほど、そういった事態が広がってしまった。

 そしてこの3年間は、国内で生まれる子どもたちの総数が、年間100万人を割り込みました。つまり、新たに生まれてくる命の方は少数なのに、我々は年をとったら扶養してもらうという社会の仕組みが崩壊しそうになっているんです。とても無理です。そういう状況になってきちゃったことによって、あの文科省ですらそれを公表するに至ったんですね。

 文科省ってっ例えばあの「もんじゅ」っていう高速増殖炉をやってきたのは文科省です。文科省はあんまりろくでもないことばかりやっていて保守的でいい加減でウソばかりみたいなところなのに、ところがそこが発表せざるを得なくなったのが、「要指導児童数の激増」ということなんですね。それは文科省のホームページにも載っています。そしてそれと同じ時期に増えたものは何だろうと見ていくと、先ほど言ったネオニコチノイド農薬の利用が激増していたんです。

 ネオニコチノイド農薬って農業者だけが使うと思ったら大間違いで、ペットのノミ取りで首輪をつけますね、あれネオニコチノイドです。コバエ取り、あれもネオニコチノイドです。ガーデニングでもよく使います。


 そういう形であちこちに使われていて、例えば家に使われる木材がありますね、この木材をシロアリに喰われないために実はネオニコチノイドの薬剤に漬けられているんです。ネオニコチノイドを含んだ木材というのがあります。東北大学の先生がそれを調べたんですけど、調べたのは奥さんがシロアリ対策で自分の家をネオニコチノイド消毒をしたんですね。そうしたら吐き気がして非常に具合が悪くなって、「化学物質過敏症」になってしまった。そして自分自身も脳が十分に回らなくなったという事態になって、引っ越してこれはどう考えてもネオニコチノイドのせいだと考えて自分で調べることにしたんです。

 調べてみてわかったことは、ネオニコチノイドは脳の中に入ってドーパミンを出させるんです。ドーパミンって何かと言うと神経伝達物質のひとつですから、それは恋愛をした時に胸がドキドキする、これがドーパミン。そしてまたコンサートの始まる前に、『わぁ始まる始まる』と思ってドキドキしますね。あの時出ている物質がドーパミン。それと同じものが脳の中に出されてくるということを突き止めました。

 ということは、『学習障害』と言うけれど、だってその頭の中ではコンサートの直前みたいな、恋愛をしている時みたいな物質がバンバン出てくるんですから、授業なんて落ち着いて受けている場合じゃなくなっちゃうんですよ。だから子どもたちは授業を受けるなんてことが充分にできずに学習障害になったり、そしてまたそれ以外の多動症になったりしていくんだろうと思います。

 ところが困ったことにこれを調べたのは昨年やっと調べられたんですね。ところが10年以上前にネオニコチノイドが作られて、皆さんは本当に身近に囲まれています。この状態になってから調べるとおかしいじゃないですか。それを撒く前に調べなくちゃ。そうじゃないと意味がないのに、そういう事態に残念ながらなっています。


 これ何でかというと、結局農薬を出している会社って非常に強いんですよ。例えば経済団体連合会(経団連)がありますね、そこの経団連の元会長の「米倉氏」は、住友化学(ネオニコチノイドの農薬を開発販売しているところです)の代表でした。そうすると今の政府は企業様様で、絶対企業に逆らったりしない、というよりは企業の仲間になっているので、これを規制してくれないんですよ。

 アメリカ、ヨーロッパではついにネオニコチノイドを規制し始めています。ところが日本だけは相変わらずダダ洩れの状態ですね。さらには規制値を緩和さえしています。その状況に加えて、先ほど言った遺伝子組み換えをした農作物が日本の中に入ってくる、そのための準備をしています。

 その準備のひとつが、「種子法(正確には主要農作物種子法)」の廃止です。日本は戦後飢えた時代があったので、もう二度と人々が飢えないように、人権の観点から日本の中にきちんとした「種」を残すべきだ。都道府県に頼んで種をきちんと作らせようという趣旨で制定したんです。それが「種子法」。ところがその「種子法」が昨年廃止になりました。そして今年の4月からはそれが施行されて、都道府県は国からお金がおりないのでそれをしなくて良いことになってしまいました。ところがそれが我々が食べているササニシキとかそういったブランド米を作ったところだったんです。

 その主要農作物種子法は基本的には5つの作物です。その5つの作物は、「米、ハダカ麦、ライ麦、小麦、そして大豆」。これらのものはもうすでに全部遺伝子組み換えをされた作物がすでにあります。ただしアメリカやヨーロッパはパンを主食にするのでパンの小麦を食べるわけですね。だからそれはちょっと危ないだろうということで、小麦系のものについては遺伝子組み換えの作物を植えることを今のところ許可していないんです。

 そういう最中に、その遺伝子組み換えをされた作物を入れてしまうのは、恐らく日本の方が先になりそうです。日本の方は世界一遺伝子組み換え作物を承認していますから。そして日本のメーカーの方もそれに乗じて儲けようと思っているわけです。だって今まではラウンドアップに耐性のある遺伝子組み換えでしたね。ところがそのラウンドアップが効かなくなってきた、そういう時代に『じゃあ他の農薬を混ぜ込んで、その他の除草剤に耐性のある植物を作らせずに耐性がない新しい農薬を組み込んでやればいい』と考えるわけです。


 そこのところにも今言った「住友化学」なんかも参加しているんですよ。「日産化学」だとか、日本の化学メーカーみんな軒並み参加している状態です。だって遺伝子組み換えが例えば住友化学の除草剤で作られたら、除草剤が勝手に売れるじゃないですか。遺伝子組み換えでみんな作らざるを得なくなればそのためにそのための除草剤を必ず売れますね。そこの中に食い込もうということが、今の動機だと思います。

 そうすると困ったことにこれ以上増えていくことになるわけです、壊される子どもたちが。今実は都心よりも田舎の方がその学習障害などを持つ子どもは多いんです。何でか?農作物を現実に作っていてそこにまいた農薬が肺から吸収されるからなんです。実は人間は肺から摂る化学物質の方が、食べたり飲んだりするものよりも5.5倍も多いんです。だから呼吸の方が危険なんですね。だからそういう状況になってきた。

 そしてそれを実現するために、「種子法」と並んでもう一つあるのが「育苗法」。育苗法、これは要は種のパテントのための法律なんです。


 今の種というのはAという種とBという種を掛け合わせて「トンビが鷹を生む」ような非常に優れた種ができるんです。それを使って作ったのが種屋で売っているハイブリッド種です。ところがじゃあ鷹と鷹を掛け合わせるとどうなるか?トンビに戻るんですよ。だから性能は全く落ちてしまうので、だから同じ作物から種をとってもう1回栽培するとダメな野菜が出来てしまうんです。

 これをF1(フォーミュラー1)、ハイブリッド種と言って、農家は必ず買わなくてはならなくなる。そのF1ばかりにしていったら、農家が農業がお金を払わざるを得なくなる。つまり農家というのは本当に「農奴」のような奴隷のような状態になっていくんですね。これを進めようという状態が今進んでしまっている。

 種子法は農家が自家採種しても大丈夫な種です。ところがさらに自分で種を取る自家採種は原則禁止にしようという方向なんですよ。そうすると人々は種を奪われて、種を買ってきてそれを植えて、というものになりますから、農業は種やに支配される単なる「農奴」になってしまうんです。そういう状況に今つっこまれつつあって、そして子どもたちはもろにその被害を受けているんですね。


 だから我々が子どもたちの世代に希望を託しても、子どもたちすでに壊れてしまっているんだから、その壊れた子どもたちがこの社会を変えるなんてことが出来るだろうか? そう考えれば非常に厳しくなるんですね。

 今食べ物は企業が種を支配することで、完全支配をしようというところまできてしまいました。これを自分たちの種で、そしてその農業を守っていくことがどうしても必要だと思います。

 さらに「21世紀病」という新しい病気があるんですよ。その21世紀病は何かというと、「アトピー、アレルギー、それと自己免疫障害」などです。つまり自分の免疫が自分のことを敵だと思って襲ってしまうんです。リューマチなんかそうですけども。それが非常に増えているんです。これ何でなのかと調べていってみると、実は人間って体の細胞は60兆の数があるんですけど、腸内の細菌の数だけで1千兆個あるんですね。つまり人間の体って、実は生きものとしての自分の細胞というのは60兆(現在では37兆)しかなくて、1千兆の微生物と一緒に暮らしているのが人間の体なんです。ところがそこな何をやっているものなのかわかっていなかたったんですが最近わかりました。

 我々の例えば免疫という力は、実は指令を出している、指令のスイッチを押しているものはなんと微生物自身だったんです。腸内の細菌自体がコントロールしていたんですね。これは人間も当然そうで、細胞の中に「ミトコンドリア」というのがいるんですよ。ところがそのミトコンドリアってエネルギーを供給してくれる組織なんですが、なんとこのミトコンドリアは外側にいた別の生物なんです。それを体の中に取り込んで共生進化させていたのが我々の細胞1個1個の発電の仕組みなんです。だから便利な機能を他がやってくれるならアウトソーシングをしちゃうんですよ。腸内の細菌がやってくれるんだったら腸内細菌に任せちゃえと。

 ところがそれもまた壊されてしまった。その大きな部分は抗生物質です。抗生物質は生きものをみんな殺します。だから「抗生物質」と言うんですけども、その抗生物質を飲むことで下痢なんかをしたという人は、腸内の細菌がみんな死んだということですね。皆殺しされちゃったということです。すると元の腸の細菌の状態に戻れるかというと戻れないんですよ。だからその最新の治療ではどんなことをしているかと言うと、何と健康な人の糞便を取って、腸の中に移植するんです。そのドナー登録がすでにアメリカにあるし、そして成分献血みたいにその微生物を上手く入れていこうというようなものも今研究が進んでいるところです。


 そこまで事態が大きくなってくる中で、そこに上手くPRを乗せながら「ビフィズス菌がどうの」とかいうような形で健康のために「生きたまま届くことのできるビフィズス菌がどうの」とかそういうものが広がってきた、というのが今の時点ですね。その腸内の細菌が免疫を左右していた。その機能をとにかく殺してしまえ、我々がとにかく清潔であるように、とにかく殺菌、除菌グッズなんていうのがたくさん出ていますね。あれのせいで私たちの体自体が壊されつつある、といのが今の状態なんです。

 それに対応してどうしたらいいのかということをお話しておかなくちゃいけない。


 それは、人間は野菜を食べていたからその野菜に適した形に腸内微生物も発達しているので、だから食物繊維をとってやるのが一番良いんですね。食物繊維というと、こうセロリを食べてツーッと伸びるもの、という感じがするけど、あちらじゃなくてあれはセルロースでなかなか分解のしようがなくて、基本的にはぬるぬるの部分が水溶性の食物繊維で、それが多いのは豆類とか、例えば日本人がよく食べる味噌や豆腐、そういったものに非常に多いんです。それをなるべく摂ってやる。そうすると面白いことに体の中に入った糖が多すぎるとか色々あるときに、その「食物繊維」はそれを取り押さえて排出する効果があるんです。

 そのてきめんに効果の高いものに、キクイモがあります。なんとキクイモを食べている人たちをチェルノブイリの周辺で測ってみたら、放射能がゼロなんですよ。みんな排出してしまう。それと同時にそのキクイモ自体が汚染地に植えても全く放射能汚染されないんです。実際食物の力ってものすごかったんですね。


 それが「食物繊維」、今や第六の栄養素と呼ばれています。

 もう一つ第七の栄養素と呼ばれているのが、「フィトケミカル(ファイトケミカル)」。
フィトというのは植物のという意味なので、植物の化学物質なのですが、これは基本的にはガンなどを全部抑えてくれるような抗酸化効果が非常に強いんですよ。だから21世紀病がアレルギーとかそういったものだったけど、もう一つ残るのが三大疾病ですね。ガン、脳卒中、心臓病ですね。これらに対して効くのが「第七の栄養素」、植物の化学物質だったわけです。

 ということは、私たちがもう一度植物中心の食べ物をとっていく、それと同時に体に良くないものはとらない。ネオニコチノイドを含んでいるものはとらないとか、そして遺伝子組み換えのものは食べないとか、そういったことが圧倒的に重要になるんですね。

 今風邪を引いて医者に行くと、抗生物質ですと渡される。抗生物質ってウイルスに効かないんですよ、風邪ってウイルスですから何の効果もない。だけど炎症を体の中で起こしますね。炎症を起こすのは細菌ですから、それが体の中で広がることを予防するためなんです。私たちは植物にもともと我々命を委ねていた部分があるので、その食物繊維とか、植物の化学物質とか、そういうものを利用して体の中を整えていくというのが一番良いことだと思います。

 そしてとにかくぼくは、ネオニコチノイドは廃止すべきだと思います。そうしないとネオニコチノイドのせいで子どもたちがどんどん壊れていってしまうから。10人以下に1人だぞという状況になってしまった。それをやめさせていくことがどうしても大事だと思います。

 それと同時にやっぱり放射能は人間とは全く相いれないものなので、放射能を出させるわけにいかないので、放射能を作り出す原発も全部止めていく必要があると思っています。


 ぼくはここから近い伊方原発についても、何としても止める必要があると思っています。だってこのあと何万年という間放射性廃棄物を管理しなくちゃいけないんですよ、子どもたちがずっと、膨大なお金がかかって管理しなくちゃいけない。そんなことをさせるわけですか子どもたちに。こんなに子どもたちを壊しちゃっていいんですか、こんなバカげた利益のために。今のような暮らしを続けていることが、ぼくはおかしなことだと思っています。ですからそういったものでない暮らしにしていきたい。

 ぼくの家は、以前から話している通り太陽光発電を置いて、バッテリーを置いて、電気を自給しています。だからわざわざ他所の電気を持ってきてもらう必要は全くない。そして水も自給した。そして食べものも今植えたりなんかすることで少しずつ自給を始めています。


 そういうことができるようになったら何のために私たちは子孫を殺してまでこんなバカげたことをしているのか? ハッキリ言って、おカネの問題だと思います。いや、おカネなんかに頼らなくたって暮らせるし、良い社会を作っていくことができます。それを次の世代に伝えていくことが我々に必要なんだと思います。

 宇宙学者のホーキング博士は、「地球温暖化によって解決できるとしたらあと100年しかない」ということを言って亡くなったわけですが、ぼくもそう思います。あと100年くらいしか変えられる余地がない。つまり皆さんは、地球最後の決定ができる2~3世代なんですよ。その最後の2~3世代がどうするのかによって、未来が決まってしまうんです。100年後も人間は生きていますよ、だけど滅びることだけが決まってしまうんです。だから滅びる形にするかどうかは、まさにこの2~3世代の人がどうするかによるんです。

 ぼくはどうしても子どもを守りたい。子どもたちこそが希望だし、子どもたちこそが未来だからです。それに比べたら自分たちの命なんかどうだっていいと思う。


 その二酸化炭素を日本の中で半分を出しているのはたった132の工場、132事業所ですよ。だからぼくはとっても疲れちゃったときには思うんですが、この132か所をテロで吹っ飛ばしてしまえば地球温暖化は日本は少なくとも止められるな、それほど少数の者の利益追及によって我々の未来が壊されることはどう考えてもおかしい。そのために我々生きている間、ごくわずかなあと100年の決定の中で、未来を変えていくということをやりたいと思います。

 長く続けるためにはどうしても大事なのは、楽しくやるということです。『嫌々ながらとか頑張って』なんてことでやっていたら長続きできません。だから楽しみながら未来を変えていく、その努力をしていきたいと思うし、その一環としてこのライブアースまつやまが機能できたら素晴しいと思っています。


 以上でお話を終わりにします。ご清聴、どうもありがとうございました。



(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。 
文章作成:田中優スタッフ)

2018年10月2日

入場無料:10/8(祝)エコメッセ2018inちば  パネリストとして登壇! 

田中優、パネリストとして参加させて頂きます!
 
<入場無料>
エコメッセ2018inちば
http://www.ecomesse.com/


日時:2018年10月8日(月・祝)

会場:幕張メッセ国際会議場


★田中優登壇はこちら↓

SDGs・気候変動シンポジウム 午後の部  

13時40分~15時 会議場2F 201会議室にて

パネルディスカッション
「SDGsと気候変動~みんなで取り組む持続可能な地球」


パネリスト
(企業)・金丸治子 イオン株式会社
(市民)・田中優  
(行政)・生駒昌弘  千葉県環境生活部
(大学)・原科幸彦  千葉商科大学
(国際)・中本岩郎  青年海外協力隊


他にも色々なコーナーがあります!
皆さま、お待ちしています。