2012年5月31日

生活保護「不正?受給」の向こう側

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第130号
2012.5.31発行

※このメルマガは転送転載、大歓迎です。

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◇■ 田中優より ■◇
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生活保護「不正?受給」の向こう側

 「人気お笑いタレントの母親が生活保護を受給していることを女性週刊誌が
報じたことを契機に生活保護に対する異常なバッシングが続いている」そうだ。

ぼくはテレビを持っていないからよくわからないのだが、人気があるらしい。
これをあおっているのが世耕弘成議員と片山さつき議員だそうだ。あまり言わ
ないようにしているものの、「政治家だったらもっと勉強しておけよ」と思う。

 扶養義務には二つあって、「絶対的扶養義務」と「相対的扶養義務」がある。
簡単に言うと、ひとつのパンを分け合って食べるのが絶対的扶養義務で、未成年
の子に対する親の責任と夫婦間の関係だ。それに対して自分のパンを確保した
上で与えるのが相対的扶養義務だ。今回の場合は相対的扶養義務に該当する。

 言われているような異常なバッシングはできない関係だが、それでも自分の
残ったパンを分け与えることはできたと思う。要は「脇が甘かった」のは事実
だろう。

 しかしそれは「不正受給」ではない。
というのは、個人のプライバシー上語れないことがたくさんあるからだ。
ケースワーカーは個人の秘密を絶対に語ることができない。ぼくは今回の件を
全く知らないから言えるのだが、もしかしたら母親からの虐待やネグレクトが
あったかもしれない。

 それでも「扶養しろ」というのは無理だし、扶養させた場合、将来の時点で
今度は逆に母親を餓死させるかもしれない。また、一緒の住居に暮らしていない
ようだし、母親が扶養を断ることだってある。しかも「お笑いタレント」が
こんな悪い話の中心に置かれたのだから、今後、人気が落ちて本当に食べられ
なくなるかもしれない。そのときは生活保護を再開できるのだろうか。

 以前に「おにぎりが食べたい」と書いて餓死した人がいた。それで生活保護は
厳しすぎるのではないかと問題にされたことがある。しかしその人の病名は
「慢性肝炎」だった。多くの場合、この病名はアルコール依存症を想起させる。

 食べたいのが「おにぎり」ではなく、発酵させた「酒」だったらどうなって
いただろうか。どちらにしてもケースワーカーはその話を絶対に言えない。

 それを軽々しく叩く政治家の神経がイヤなのだ。彼らが作った法に基づいて
執行しているのに、それを政治家が叩くのは裏切りだろう。

 ぼくがなぜ詳しいかといえば、以前にケースワーカーをしていたことがある
からだ。ぼくの実感では、受給者の95%は正当な受給者だ。もちろん生き方の
問題はないわけではない。

 「どうせ長生きしない」と思って将来に備えなかった人、自分の好きなように
生きたあげくにどん底に落ちた人などだ。しかしそれでも自分のせいではなく
不幸な目に落ちた人も多い。残りの5%にグレーゾーンの世帯がある。

 ときどき男が出入りしている母子世帯(悪いことではないがもしかしたら
扶養逃れかもしれない)、仕事に行っているのに収入申告が少なすぎる世帯、
アルコール依存症の世帯などだ。そこであれこれ調査を続けるわけだが、
外に言うことは絶対にできない。

 外に話せないことをいいことに、政治家が叩くのは異常だ。政治家は立法で
戦うのが職業なのに、法をそのままにして叩くことができるのか。

 すべきことは個人のプライバシーを勝手に報じたことの問題ではないか。
女性週刊誌は一体どこから情報を入手したのか。誰がリークしたのか。
それを使って異常なバッシングをした政治家に対して、女性週刊誌が問題に
すべきではないのか。
 絶対に話せないことがあるのが職業としてのケースワーカーだ。

一方のお笑いタレントも、イメージが重要なのだから、絶対に本当のことは
言えないだろう。ただ謝って、嵐が過ぎるのを待つしかない。
 ぼくから見ると二人の政治家、世耕弘成議員と片山さつき議員の資質に
問題があるとしか思えないのだが。

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 その直後にこのような対策が作られた。マッチポンプのようにも見える。

「生活保護受給 扶養困難、証明義務づけ 厚労相、支給水準下げも検討」
小宮山洋子厚生労働相は25日、人気お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん
の母親が生活保護を受給していた問題に絡み、生活保護受給者の親族が受給者を
扶養できない場合、親族側に扶養が困難な理由を証明する義務を課す生活保護法
改正を検討する考えを示した。

 保護の決定を行う各自治体は現在、保護申請者に扶養可能な親族がいるかどうか
聞き取り、親族には扶養の可否を問い合わせているが、明らかに扶養可能でも
拒否するケースもみられるという。

 小宮山厚労相は同日午後の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会でも河本さん
の問題に触れ、「扶養義務者は責任を果たしてほしい」と述べ、余裕があるのに
扶養を拒む場合は積極的に家庭裁判所へ調停を申し立てる考えを示した。

 現在も調停や審判の申し立ては可能だが、家庭の事情に踏み込むのを嫌って、
実際に申し立てた例は「20年以上把握できてない」(厚労省)という。
 小宮山厚労相は生活保護費の支給水準引き下げを検討する考えも表明。
生活保護の受給開始後、親族が扶養可能と判明した場合は積極的に返還を求める
意向も示した。(産経新聞 5月26日)

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フジテレビ
「生活保護費の不正受給に関連して、あなたの周りで首を傾げるようなことが
あれば、めざつぶまでお寄せください」
だそうだ。

2012年5月29日

田中優より合鴨米支援のお願い:「命の循環」の輪の中に


田中優より、無農薬・合鴨農法でがんばっている会津若松の農家さんへの支援のお願いです。
「命の循環」の輪の中に参加頂ければ嬉しいです。
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ある日、「美味しんぼ」原作者の雁屋哲さんより、友人である優さんへ1本の電話が入りました。
まじめにコメ作りしている会津の農家が困っている  と。


農家は「すとう農産」といい、農薬を使わず、合鴨農法できっちり安全なおコメを作ってきた。 

ところがそこに福島第一原発事故が襲った。早速収穫したおコメを調べたのだが、幸い会津地域のその合鴨米は全く汚染されていなかった。気になるのでさらに精度の高い機器で調べた。それでも不検出だった。

 しかし消費者からは「同じ福島県産」ということで契約をキャンセルされ、窮地に追い込まれてしまったのだ。味は抜群、しかも無農薬、汚染されていないのに売れない。その相談を受けて、早速現地に向かった。

  合鴨が水田に入るのは、わずかひと月半ほどだ。合鴨はせっせと虫や水生昆虫、余分な雑草を食べて育つ。そのコメ自体もお湯で殺菌するだけで、薬品は使わない。しかも水田に撒かれている栄養分は、精米したときに出る「ぬか」を微生物発酵させたものだ。

  須藤さんは言う。
農業は自然の生物の輪の中に、ちょっとだけ入れてもらって分け前をいただくのだ」と。

ぼくもそう思う。先週、山の手入れの手伝いに、宮城県に出かけてきた。そこでは下草を牛が食べ、光が射した土地にすくすくと苗が育つ。生物の輪の中に入れてもらう育林だ。森の間伐などの手助けに、少しだけ人が手伝う。
 この間伐材や端材からストーブ用のペレット燃料を作った。しかしペレットは重くて場所を取る。そこで、「1300円で買ってもらったハガキに住所を書いて送ると、宅急便で玄関内に送られてくる」仕組みを作った。

ハガキの交換券」だ。これが人気が出て、販売のお手伝いを担うことができた。

 同じ仕組みを須藤さんの合鴨米にも入れてみた。
2kg、5kg、10kgで、それぞれ3千円、5千円、9千円のハガキだ。
コメは精米すると味が落ち始める。須藤さん曰く「1ヵ月以内に食べてほしい」と。
それならハガキが届いてから精米して、すぐ届けられれば美味しく食べられる。その仕組みで応援を始めた。
 非営利の天然住宅バンクでやっているので、可能なら協力してほしい。 
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ということで、

天然住宅バンクの取り組みとして、ご好評いただいているペレットハガキ商品券に引き続き、この度、合鴨米交換カードができました!
美味しんぼのお墨付き、こだわりのお米を新鮮なままお届けできます
是非、ご利用ください。

★田中優より
合鴨さんたちに除草を手伝ってもらった合鴨米です。
田圃には米ぬかを玄米酵素で発酵させて作ったたい肥を入れ、
生き物たちが作ってくれた土に育ったお米です。種もみも、温め
すぎない60℃の温水に5分間だけつけて雑菌処理しています。
生命の輪の中に入れてもらうのが私たちの命です。ところが人間が
作った放射能は、その輪を壊してしまいました。幸い、すとう農産の
おコメは汚染されていなかったのですが、残念ながら同じ福島県内と
いうためにいくつか契約を断られてしまいました。
その話を「美味しんぼ」原作者の雁屋哲さんから相談されて、すとう
さんに会いに行きました。会って話して、どうしても手伝いたくなりました。




すとうさんのおコメは、精米してから一ヶ月以内に食べてほしい
のです。精米後は味が落ちてしまうから。でもこのはがきなら美味しい
時期に届けられますね。
お味噌も同じく、合鴨米と農薬を使わない自家製の大豆で作っています。
生きているからしばらく経つと発酵が進んで袋が膨らんできます。
味は絶品です。一度味わってみてください。味わうのに一番いいのは
もろきゅうですね。
私たちは、おカネを出せば買えるものを扱っているのではありません。
「命の循環」の輪に参加しているのです。
この輪の中に参加していただき、ありがとうございます。

雁屋さんの折紙つきのおコメを、ぜひご賞味ください。(田中優)
雁屋さんのブログ
http://kariyatetsu.com/blog/1384.php

放射能測定結果(クリックすると拡大してご覧いただけます)


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合鴨米交換カード (クリックすると拡大してご覧いただけます)

i_01 (1).jpg
≪購入方法≫
■合鴨米交換カードの使い方
合鴨米交換カードは、スペースを取りやすいお米を家にストックしておかなくても、
ポストにハガキを投函するだけで、欲しいしいタイミングでお米を注文できる便利なカードです。
ハガキ自体を商品券のようにプレゼントすることも可能です!
また、
精米してから1ヶ月以内に食べて欲しいというすとうさんの願いも叶え、
消費者は新鮮なお米を食べることができる。
お金をハガキ購入時に(通常より早いタイミングで)農家へ届けられるので、
農家の資金繰り改善へも寄与でき、今後の活動への支援にもなります。
もちろん、被災地の復興にもつながる試みです。
また、しっかり発酵させたおいしいお味噌もお米と同時に注文することもできます。
お味噌を注文するのには、「お味噌シール」を購入していただきます。
「お味噌シール」を合鴨米交換カードの所定の箇所に貼っていただき、
投函してください。農家からお米と一緒に届きます。


■商品ラインナップ
合鴨米(送料込) 2kg 3,000円
           5kg 5,000円
          10kg 9,000円
お味噌シール   1kg 1,000円
■購入希望の商品を、
【お名前、連絡先、お送り先、購入希望商品】を記載の上、
天然住宅バンクまで、ご連絡ください。
メール:info@tennenbank.org
電話番号:03-5726-4226
FAX:03-3725-5652
■下記いずれかの口座にご入金ください。
振込先:西武信用金庫
支店名:中目黒支店
預金種目:普通
口座番号:2039060
口座名義:天然住宅バンク (テンネンジュウタクバンク)
振込先:ゆうちょ銀行
口座名称(漢字):天然住宅バンク
口座名称(カナ):テンネンジュウタクバンク
店名:目黒柿ノ木坂
口座番号:00110-2-651692
※他行等からの振込の場合
店番:〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
預金種目:当座
口座番号:0651692
ご入金が確認できしだい、ハガキをお送りします。
ご不明点などございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
■注意
このはがきは配達先と時期を特定するもので、購入の証明ではありません。
このはがきは他の方に譲ることも可能です。どうぞ地域通貨のようにご利用ください。
お問い合わせ、ご質問についても、お気軽にお問い合わせください。
メール:info@tennenbank.org
電話番号:03-5726-4226
FAX:03-3725-5652

商品例











               土鍋で炊いたらこんなにおいしくできました!

2012年5月26日

「私たちに必要なのは、明るさ、温もり、便利さ、そして希望だ」

私たちが往々にして間違うのは「電気が必要だ」という勘違いだ。私たちは直接電気を必要としない。必要なのは、「明るさ、温もり、便利さ」なのだ。

 そう考えると別な解決策のあることに気づく。

 明るさならわずかの電気で点くLEDランプがあり、その発電はわずかな太陽光で足りる。温もりなら電気でなくていい。断熱して薪やペレットの暖房を使うなら、ほとんど全く電気は要らない。


 便利さなら、省エネ製品を使えば従来の半分程度の電気で足りる。
もし安全性なら原子力を使うより、自然エネルギーの方が安全だ。エネルギーセキュリティーでも国内で自然エネルギーを伸ばした方が、輸入資源に頼るよりずっといい。
 そもそも電気エネルギーは高級なエネルギーだ。
 
 熱として使うなら、わざわざ熱の3割を電気に変えてから熱に戻すような無駄はしない方がいい。電気は電気でなければ使えない、照明や動力にだけ使うべきだ。


 それらも日本の省エネ製品が、世界一の省エネを実現しているのだから、そちらを使った方がいい。するとごくわずかの電気があれば足りることになる。

 デンマークではいったん「オール電化」の方向に進んだものの、効率が悪いことに気づいて方針を戻している。日本では、一度進めた方向を変更できない国であることが最大の問題だ。
 合理的に考えればどちらがトクになるかわかるはずだ。

 日産のリーフという電気自動車のホームページには、家庭にリーフのバッテリーをつないで、自宅で作った太陽光発電の電気で自給する仕組みを載せている。

 そうなる未来は目の前まで来ている。省エネ製品に変えた後の電力消費は今の半分程度になる。それを賄う太陽光発電の広さは、八畳間ひとつ分程度だ。


 しかも高かった太陽光発電も価格が急低下し、今や電力会社からの電気より安く供給できるものも実現している(日経ビジネス「太陽光発電1kwh当たり19円の衝撃」電力会社の24円/kwhより安い)。これによってDMMは条件が合えば、8万円先に払えば11年間の発電量の8割を譲れば、その後は自分のものになる仕組みも実現している。

 事業所で2割を占める照明も、ヤマダ電機は省エネ照明器具のレンタルで、初期投資不要で損金処理できる仕組みを実現している。その先に来るのが高い電力会社から独立して、電気を自給していく未来だ。

 そのとき条件が有利になるのが地方だ。地域に森林資源があり、光があり、水も風もふんだんにある地域こそが豊かな場になる。雇用者数も、ドイツでは自然エネルギー利用で12倍増え、オーストリアでは木材バイオマス利用で15倍増やした実績がある。これまでの中央集権でなければできないと考えてきたことが誤りだった。

 地域でエネルギー自給していく仕組みとして、世界では「スマートグリッド(賢い送電線網)」が進められている。それに必要な自然エネルギー、省エネ製品、電気自動車、高性能バッテリー、IT技術ともに、日本が最先端だ。


 オバマ大統領は「日本製品ばかりじゃないか!」と怒り出したほどだ。
そのスマートグリッドに、世界で最大投資額が注がれている。日本はそちらに進むべきではないか。

 私たちが必要としているのは電気ではない。
「明るさ、温もり、便利さ」に加えて将来の希望や安定した暮らしを望むなら、私たちの進むべき方向は原子力ではない。

 今ここから新たな希望に向かって、新たな歩みを始める時期に差しかかっているのだと思う。

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この記事は2012.5.20に愛媛で開催された「ライブアースまつやま」へ向けての
田中優メッセージを転載したものです。 






4週にわたってラジオ放送決定!

いよいよ本日5/26が最終回となりました。
皆様お聴き逃しなく★

【田中優さん ラジオ出演情報】
 

5/5から4週にわたってラジオ放送されます!

●番組名 J-WAVE 81.3FM
    『360°(スリーシックスティ)』
(番組は12時~15時)

優さん出演時間 14:00〜14:20 

●コーナー名「360 FORUM〜Seek & Find」

●テーマ 「私たちのエネルギーとは?」

●放送予定日 
5/5、5/12、5/19、5/26
(4回ともお話が違います)

●ラジオエリア 埼玉県,千葉県,神奈川県,東京都
または
●auのLISMOではエリアに関係なく全国でFMが聴けるようです!
 ⇒http://www.au.kddi.com/customer/lismo/service/riyo/lismowave/index.html

ラジオ番組HP http://www.j-wave.co.jp/original/360/

2012年5月23日

5/27(日)鴨川にて無料イベント、加藤登紀子さんも出演します!


今週日曜日は、千葉・鴨川にて無料イベントです!加藤登紀子さんやYaeさんも出演★

午前は放射能や食の安全のお話、午後はこれからの地域でできるエネルギーのお話です。

託児もありますので、お子さん連れ大歓迎です。

午前も午後も無料です。定員制ですので、お申込みだけお願い致します。

2012年5月27日(日) 


◆ 10:00~11:30 am 


未来カフェOPEN!!『こども×たべもの=未来』


・場所 城西国際大学観光学部食堂 ラウンジ 「さくらテラス」
・定員 50名  託児あります!!(要予約/託児対象1歳以上)

ゲストの田中優さんと加藤登紀子さんを迎え、放射能や食の安全について共に考え、学び、話し合える一時を過ごしませんか?


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開場:13:30 開演:14:00~17:00

鴨川未来たち学校 Vol.7 エネルギーから見る地域活性化

場所 城西国際大学観光学部 AVホール 千葉県鴨川市太海1717

◆ゲスト 田中 優  
◆講師 石田益実/城西国際大学副学長兼観光学部長
◆未来たち学校 学校長 片桐有而 
◆未来たち学校 生徒会長 加藤登紀子

・定員 200名

「地宝論」から具体的にこの地域での可能性についてお話しいただきます。

生徒会長の加藤登紀子をナビゲーターに意見交流をしながら皆さんの日々感じていること、伝えいたこと、知りたいことを共有していける場としてたくさんの方々に参加していただければ幸いです。
日本ユニセフ協会CMソング「名も知らぬ花のように」新曲をYaeさんが歌います。お楽しみに!





◆お申込み&お問い合わせ◆

主催 鴨川未来たち学校実行委員会
http://www.k-sizenohkoku.com/inquiry
Tel.04-7099-9011(鴨川自然王国) Fax.04-7098-1560


加藤登紀子さん























会場地図

大きな地図で見る

2012年5月22日

おススメ映画「イエロー・ケーキ」

皆さーん、「イエロー・ケーキ」という映画をもうご覧になりましたか?

 東京ではついに渋谷アップリンクにて5/22、5/25のみになったそうです。
まだの方はぜひ! http://www.uplink.co.jp/x/log/004203.php

 これを見ると、原発の燃料である「ウラン」を採掘することがその土地や人にどんな影響を及ぼすか、ウランは最初から最後までどの工程においても危険であり、‘夢のエネルギー ’ ではないことがよくわかります。

 そして、やはりそこで生まれる「おカネ」に群がる人たちが・・。
だから、ウランが価値がないもの=私たちがウランに頼らない社会、にすることが大事だと思いました。

 ある先住民のアボリジニの女性が、父の遺言を守るため一人でウラン会社と闘う姿には涙が出そうになります。(マネージャー渡辺)


 ★この映画を作った監督のインタビューも必見です
「原発産業のモラルとお金の問題を挑発したかった」
(抜粋)
 私もネイティブ・インディアンの人にインタビューをするはずでしたが、結局許可が得られませんでした。むしろ彼らは積極的にウラン鉱山に関わっていて「自分たちの子供をヨーロッパで勉強させたい、そのためにお金がいるんだ」と非常に激しく主張していました。

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●田中優さんコメント
「ウラン鉱の埃の向こう側にある不透明な未来。
生活と一時の利益のために失われる命。
原発事故後の私たちこそ観るべきではないか。」

●鎌仲ひとみさん
「舞い上がる放射性の粉塵。それは一方では毒、そして一方では莫大なお金に結び付けられている。 人間の欲望が放射能にまみれる現場を見よ。」

●小出裕章さん
「原子力利用は、核分裂反応を起こさせる前に、鉱山でウランを掘り出す段階から放射能汚染と被曝を引き起こす。」

●飯田哲也さん
「核燃料は、まず鉱夫を被ばくさせ、地域の人々と自然を侵し、
原発で地球汚染を生み、最後に未来永劫の核のゴミとなる。
その穴を掘って埋め戻すが如き愚行が繰り返されるのだ。」



2012年5月21日

優さん連載コラム始まりました!

NET-IB NEWSネットアイビーニュース さんのHPにて優さん連載コラムが始まりました!
ぜひご覧くださいませ★


第1回目は地域活性化ってどうすればいい?


コラム1 : 『 タイ貧困地域を変えた「経済」の仕組みとは 』



<抜粋>
うに、「経済」とは単なる説明概念にすぎないのではないか。
しかし地域経済の活性化と呼ぶときには、自分たちで作るものだ。
カネの流れこそが経済そのものだからだ。
しかしお金を使わない経済も当然存在する。その現実の例が朝市のような「市」という仕組みだ。 ・・・続きはこちら


コラム2 : 『 お金だけが「経済」ではない 


<抜粋>
「市」を始めるようになってから徐々に借金を返済できるようになった。 
「援助」とは、終わるべきものだ。自分たちで暮らせるようになること、それが目的なのだから。
同じ地域に長く支援活動していること自体が疑問だ。

そのときは地域の人たち自身が「合鴨農法」や「水牛銀行」を起こしてやれるようになっていった。
水牛銀行」といってもカネは貸さない。
彼らは自分たちの村の貧しくて困っている人を知っていて、「あの人に貸すことから始めよう」と話し合っていた。 ・・・続きはこちら

2012年5月20日

講演会情報がリニューアルされました


HPやこちらのブログにもあります、「講演会情報」では、今まで「一般参加可能」な講演会情報のみ掲載してきましたが、講演会主催を希望される方のためにもご参考頂けるように「非公開講演会」や「会議、打ち合わせなど」の項目も色分けして掲載してみました。


講演会の日時を検討される際に、ご参考頂ければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。
http://www.tanakayu.com/calendar.html


2012年5月18日

5/19(土)愛川欽也パックインニュースに出演決定!

愛川欽也さんが自費でネットでの放送局を開局されて約2か月、田中優も4/14に出演させて頂きましたこちらの番組に、急きょ今週末に出演することが決定いたしました!
視聴方法などはこちらHPをご覧ください→ http://kinkin.tv/

今気になるタイムリーな話題について、スポンサーによる発言規制などないこの番組で専門家が詳しく、わかりやすくお話します!

【 お話の内容(予定) 】

(1)自民党憲法改正案の危険
(2)まもなく来る夏の電力不足は本当か
(3)動かない核燃料サイクルに原子力小委員会が3案提案
(4)国会 税と社会保障審議入りだが
(5)日中韓FTA 年内交渉開始の先は
(6)ギリシャ再選挙 欧州経済の先行き

【今週の出演者】(敬称略)  
                                                                                                  
田岡俊次(ジャーナリスト)
田中 優(文筆家、未来バンク事業組合理事長)
内田 誠(ジャーナリスト)
荻原博子(経済ジャーナリスト)
横尾和博(社会評論家)


先回出演時、放送直前の様子



2012年5月17日

5/20(日)今年も参加!ライブアースまつやま



今年も田中優さん参加です!!しかも2回出演!
他に、UAさんなど大集合です★

<愛媛・松山> 5月20日(日) 10:00~19:00 
雨天決行 
 
・会場 リフレッシュパーク 愛媛県松山市北条大浦     


・参加費 前売り 1500円 / 当日 2000円

・前売りチケット取扱店はこちら
 
・主催、お問い合わせ
 ライヴ・アースまつやま実行委員会事務局
 電話 089-908-7687  メール  info@liveearth-matsuyama.com
 
 http://liveearth-matsuyama.com/ 


~~~ ♪ 当日のスケジュールについて ♪ ~~~

10:00  OPEN
 
11:00  aka.Tsuchi
 
12:00  DEWACHEN  
 
13:30  朝崎郁恵  
    
14:40  田中優 
 
15:30  UA    
  
16:40  田中優 
  
17:30  LITTLE TEMPO & RANKIN TAXI
19:00  終了予定







2012年5月15日

田中優より 「それでも未来に憧れる」


昨日、約 7,300人の方へ田中優無料メルマガを発行いたしました!
今回も優さんらしく“それでもあきらめない、解決策を探し続ける”姿勢が
良く出ている文章です。

田中優無料メルマガ 
http://archive.mag2.com/0000251633/index.html


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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第127号
2012.5.14発行

※このメルマガは転送転載、大歓迎です。

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◇■ 田中優より ■◇
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『それでも未来に憧れる』


「ふきのとう」

 北国の冬はさびしい。無彩色の水墨画のような風景、しんしんと降る雪、
雪が音を吸い込んでしまうために夜は無音になる。長い冬が終わると感じる
のは、雪解けの合間に絵具をそのまま置いたような鮮やかな黄緑を見たときだ。

 ふきのとうだ。土の黒と雪の白の合間に芽吹く命の色だ。ここから始まる
命の季節の始まりを告げる。ぼくは胸が熱くなる。ふきのとうの緑は心を
揺さぶり、うれしくなると同時に食べてみたくなる。あのほろ苦い味も、
鮮やかな香りも、命の息吹そのもののようだ。

 4月に宮城の「エコラの森」に行った。やっと始まった木々が育つ季節、
少し早いが皮むき間伐のシーズン到来だ。ぼくは保養所に着くと同時に早速
料理を始めた。冬場閉ざされていた保養所は、水路のごみを取らないと水が
流れてこない。水も出ない中での料理だから、そんな中での料理は難しい。
そこでぼくが料理した。洗わずにすむものを中心にして焼きそばを作る。
しかしキャベツが十分になかった。そこでぼくは土の斜面に生えている
ふきのとうを取ってこようとする。

「優さん、ふきのとうはダメですよ、放射能が…」

 誤解ないように言っておくが、放射能レベルはエコラの森の方が東京より
ずっと低い。でもずっと冬を耐えた土の中から生まれる山菜は、放射能を
集めてしまっているのだ。

 これがどれほどさびしいことか分かるだろうか。
厳しい冬をやっと越えた春、その命の息吹が汚されてしまっている。
やっと芽生えた命は汚されているのだ。これが東北各地を覆ってしまった。

 ふきのとうが食べられなければ、やっぱりスーパーで産地を調べながら
買うしかない。水も問題だ。そうなるとスーパーでミネラルウォーターを
買うしかない。イワナもヤマメも汚染されているからスーパーで買うしか
ない。それぞれはたいした値段ではないが、今まで採れていたものを買わ
なければならないことは生活を貧しくする。

 これが重大なのは、「おカネがなければ生活できない部分」を増やして
しまうことだ。

 都会に住む私たちは、「おカネがなければ生活できない」ことを当たり前に
思っている。しかし違うのだ。

 自然が豊かにそこにあることは、おカネがなくても暮らせる生活を担保して
くれるのだ。いわば貯金だ。豊かな水があり、山菜が生え、魚や動物など
豊かな自然のあることが、私たちの命を保証してくれるのだ。

 ところがそれを汚染してしまった。東電は補償してくれない。賠償は
おカネで考えるだけだから、昨年の収入金額との比較でしか賠償されない。

しかしこれは違う。支出額で比較すれば、明らかに昨年より増えてしまって
いるはずだ。山菜も水も魚もその場で食べたり飲んだりできないのだから。
ところがそれは、「今年は浪費しすぎているんじゃないですか」の一言で
捨てられてしまう。ぼくはこの部分に大きな経済があると思う。

今回の福島第一原発事故で、私たちはとても貧しくなった。

 そしてまた一歩、自然から遠ざかることになった。次に食べられるのは、
セシウム134,137を合計して100分の1以下になる150年以上先だ。
 それまでふきのとうが食べられるものであることを、人々は覚えていら
れるんだろうか。

 ぼくは実現したいと思って進めてきたのは、カネに頼らなくていい部分
が生活の大部分を占めるような暮らしだった。

 カネに頼らなくていい部分が広がれば、貧富の格差も今ほど大きな問題
ではなくなるし、働くことも奴隷のようなものではなくなる。

 水は雨水利用すれば水道代、下水道代が少なくなるし、省エネ製品と
自然エネルギーを入れれば電気も買わなければならないものではなくなる。
何世代も使える住宅になれば、ローン地獄に追われてそのために一生を
捧げるような暮らしから逃れられるだろう

 さらに北欧のように医療費と学費が無料になれば、人々の暮らしは
あくせくせずにすむ豊かなものになれるだろうと考えてきた。
 そのために融資を役立てていければいいと思ってきた。
 ところが今回の事故が、人々の依って立つ基盤を汚染してしまった。
 
 しかしそれでも絶望するわけにはいかない。

 ならば汚染されたもの以外を再構築しよう。

もう二度と原発に頼らなくていいように、エネルギーを自立させよう。
自動車も自然エネルギーで発電した電気で走らせよう
汚染されない食品生産を実現しよう。

 そのための融資の仕組みを作っていきたい。

 汚染後の日本でも、ぼくたちの試みは色褪せることはない。

5/16(水)野呂美加さん&田中優さん in石巻


田中優さん&野呂美加さんの強力タッグ! しかも無料!
チェルノブイリ事故から20数年活動してきたこの2人に、
放射能被害と今後の対策を聞けば間違いないでしょう



<宮城・石巻> 5月16日(水)13:00~17:00
会場 石巻中央公民館(石巻市日和が丘一丁目2番7号)

野呂美加さん・田中優さん講演会
「子どもたちの未来のためにできることin石巻」


★放射能についてとても分かりやすく 適切なアドバイスを教えてくださる
お二人の講演に是非とも足を運んでください!


参加費 無料 ※カンパ制
事前申込 不要

◆タイムスケジュール◆

13:00~ 開演のあいさつ
13:10~ 野呂美加さん講演
14:50~ 田中優さん講演
16:30~ 質疑応答
17:00   閉演

主催 Let's放射know!!

昨年8月に結成された福島支援グループです。
震災後 石巻のめ組JAPANでボランティアをしていた仲間で 福島の力になりたい!!というメンバーが集まり活動を始めました。
このネーミングは放射能をただ怖がるだけではなく、ちゃんと情報を知って出来る対処をしていこう!
 放射能にも前向きに!!という思いでつけられました。

HP(活動内容など) http://lets98know.jimdo.com/

★野呂美加さん
NPO法人チェルノブイリのかけはし代表。

会場地図


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2012年5月13日

5/15(火)町田市にて 無料講演会


無料講演会す!
時間帯も午前ですのでお母さん方も大歓迎です★




<東京・町田> 

5月15日(火) 10:00~12:00

会場 町田市民フォーラム ホール
   (JR横浜線町田駅徒歩5分、小田急線町田駅徒歩8分)
    町田市原田4-9-8 サウスフロントタワー3F   

「原発?再生可能エネルギー?
    これからのエネルギーとくらしのはなし」


参加費 無料

定員 188人車いすもご用意できます。

主催・お問合せ・お申込
  コープとうきょう参加とネットワーク推進室 
  TEL 03-3382-5665
 





会場地図

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2012年5月12日

「愛川欽也パックインジャーナル」より田中優さんコメント

★優さん出演コメントまとめ★ (2012.3.24愛川欽也パックインジャーナルにて)

<研究者・学者について>

・原子力関係のところをやって‘これは素晴らしい’という論文を書くとおカネがもらえる。
だから研究費に応じて見解を変える。

・会社に就職したのと残念ながら同じ感覚だと思う。
つまり東京電力に勤めてしまったら‘原子力推進’が当たり前になる。
総括原価方式の総括原価が見直されたので、広告宣伝費ももちろん削られたし、研究費も削られている。

そしてさらに立命館大学の大島先生が、実は
『原子力はあらゆる発電の中で高かった』
というのを、会社の会計報告書から全部実態の数字で読み取って先日発表した。

 だからこれから先もし「安い電気を使いたかったら、原子力だけは避ける必要がある。」
という状況から明らかになった中で、この先会社にお勤めになった研究者たちはどうするんでしょう?


http://www.youtube.com/watch?v=Hj7J5aHnsNs&feature=colike