2019年9月30日

備前焼の地から・・偶然の産物、和気カルデラを発見!

9/15に発行しました田中優有料・活動支援版メルマガは、

『備前焼の地から』

です。


備前焼作家さんである子どもの幼稚園仲間のお母さんから、今年の誕生日に備前焼きのコーヒーカップを頂きました。






それをきっかけに、ふと興味がわきました。

「備前焼ってどんなのなんだろう?

どんな土を使っているのかな?」



そこで発見したのは、
全く驚くような大爆発を起こした「カルデラ噴火」でした。


何に驚いたかと言えば名前もそうですが、その位置です!


ぼくの住んでいる場所は岡山県和気郡和気町で、駅から徒歩15分ほどの場所ですが、そこは“和気富士”と呼ばれる山の麓で、我が家の裏手の山はそのまま「和気アルプス」と呼ばれる連山につながっています。





なんと駅から和気アルプスにつながるあたりが
「和気カルデラ」と呼ばれる火口そのものだったのです!!


おそらくその火口は今の阿蘇山ほど大きく、そこから溶岩が溢れ落ちました。なので世が世なら、ぼくの今の家そのものが、火口そのものの中にあったことになります。 (驚)

地元の方もこの和気カルデラを知らなかった人もいるくらいです。

実に奥深いです!




▼詳しくはこちらより
http://www.mag2.com/m/0001363131.html


登録月は無料ですので、本日(9/30)中のご登録で、この号を含め9月に配信したものすべて無料でお読み頂けます☆

2019年9月27日

政府・企業頼みの温暖化防止を越えて

 もしあなたが現実の数字を知っていたら、地球温暖化防止策は私たち市民にできることではないと思うはずだ。温暖化を起こしているのは主に二酸化炭素の放出で、その二酸化炭素はほとんど企業が排出していている。政府はそれを取り締まるどころか企業の支援ばかりしているのだ。


 具体な数字で、数度で言うと、電気のように間接的な排出量を家庭にカウントしても家庭の排出は16%弱で、二酸化炭素は巨大企業の排出がほとんどを占めている。


 しかも政府はその企業を取り締まるどころかその利益に群がる始末。これで未来が安泰であるはずがない。この夏には極地方やヨーロッパを熱波が襲い、今は地球最大の森林のあるシベリアで巨大な山火事が燃え広がっている。


 止めるには普通に考えて、政府が温暖化を進めている企業を取り締まるしかない。
温暖化を止められなければ地球が熱球と化し、人類の生存を不可能にするだろう。しかも北極周辺の熱波はツンドラの永久凍土を溶かし、その凍土から放出される温室効果ガスは従来考えられていたよりずっと多いことが分かった。


▼4パーミルイニシアチブ


 私たちには打つ手がない。いくら「人々のライフスタイルが問題」と言われても、私たちが全く二酸化炭素を排出しなくなっても16%しか減らず、温暖化は止められないのだから。若者たちを中心に、今年9月20日には「グローバル気候マーチ」が予定されている(2019.8現在)。若者たちが学校に通っている場合じゃないと活動しているが、それほどまで社会の大人たちの活動への信頼性は失われている。


 私も長年そう思っていた一人だ。世界をぶち壊す企業を尻目にたった16%を排出するだけの市民は、責任をなすりつけられるだけで、政府が変えられない以上解決策などないと思っていた。


 しかしフランス政府が主張した「4パーミルイニシアチブ」をよくよく考えるうちに、政府や大企業を全く無視したままでも解決する手段があると思うようになった。それはぼくの内側では革命的な出来事だった。


 まずフランス政府の主張した「4パーミルイニシアチブ」について説明しよう。
その原理は極めて簡単だ。大まかに言うと、現在、地球全体で人間活動によって大気中に排出している炭素は、年間約100億トンあるが、そのうち樹木や海洋などが吸収・固定してくれている炭素が約57億トンで、残りの43億トンの炭素が大気中に拡散されている。この炭素が大気中に増大して地球温暖化を起こしていると言える。

 この43億トンが温暖化を進める正味の炭素ならば、これを大気中に戻さずに、どこかに確保すれば今現在の温暖化を少なくとも進行させないことができる


 一方で土壌の中には1兆5000億~2兆トンの炭素があるとされ、うち表層の30~40センチの「耕作地」などに約9000億トンの炭素があるとされる。そこでこの9000億トンの耕作地などに含まれている炭素を、毎年今の0.4%だけ増やすことができれば、43億トンの排出分をほぼ帳消しにできる
地球を温暖化している炭素を土に還すことで大気中から排除できるから、地球温暖化を食い止められるのだ。



 0.4%、別な言い方をすれば「4パーミル(パーミルはパーセントのヒト桁下で1000分の1を意味する)」を大気中ではなく土壌に確保させれば、地球温暖化を止められるのだ。


▼ 温暖化の加害者から救世主に


 さてこの計算は私たちの生活に身近ではない。そこで人々の「家庭一世帯当たりの年間排出量」と比較してみよう。二酸化炭素で4480kg、炭素計算で1.2トン(1223kg)」というのは単純な日本の全世帯の平均値だ。その人の暮らしぶりによって、世帯の二酸化炭素排出量は大きく変わる。


 天然住宅で今建てている小さな木造家屋、わずか24坪ほどの住宅なのに、14立方メートル(重さ8.4トン)の無垢材を使う。



 これを将来的に炭という炭素の塊として土に埋めるとしたら、純粋な炭素で1.4トンほど土に還せる。もちろんすぐに炭にするのではなく、使える限り建物として使って、廃棄するときに炭にしよう。

 すると木材は炭になる前提だから、炭素を隔離できる。年間一世帯で、平均1.2トン排出するので、1年以上分の炭素を隔離することができるのだ。


 さらに我が家のように省エネと自然エネ利用をした場合、その排出量は炭素に換算してたった225gになる。森や海が自然に吸収する量より少ないため、マイナスの排出となる。家の炭素1.4トンもマイナスとなるので、排出したのではなく安全に排出可能な枠を作り出したことになる。


 つまり私たち市民の責任分を越えて、過剰に排出する企業の分まで二酸化炭素排出をカバーしたのだ。これを始めていくのはどうだろうか。小さな「私にできること」というレベルを超えて、地球温暖化に対して貢献していくことになるのだ。



 家屋を最終的に炭にして土に還す方法によってマイナスする方法は、地球温暖化を起こしている「43億トンの炭素」を隔離する方法だ。もちろん森林の豊富な日本だからできることだし、現状日本は植林以上に森を使うことの方が必要な時期にあって、初めてできることではある。なにせ現状の日本には、「史上最大の森林蓄積量」があるのだ。


 もうプラスチックや、鉄やアルミに頼るのはやめて、多くのモノに森林資源を活用していくならば、地球温暖化さえ解決可能になるのだ。さらにもう一つある。


 サイエンス誌によれば、地球全体にどれだけ森が広がれるかを調べたところ、森林の再生が可能な土地は米国の広さほどあった。そのすべてが森になれば、過去100年近くの二酸化炭素排出量を相殺できるというのだ。


 地球温暖化問題は、解決できない話ではなくなるし、私たちにはどうにもできない話でもなくなる。このことが大事なのだと思う。いわば私たちは温暖化の加害者ではなく、救世主となるのだ。温暖化をもたらした企業を免罪する気にはならないが、それでもなお森林をキーにすれば、私たちに可能な解決策があったのだ。




田中優無料メルマガより


10月6日(日)ボランティア特別企画「幸せの届け方~ボランティアってなんだ?~」@杉並区

『ボランティアって、なんだ?』  


『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』の著者・田中優先生と一緒に、
ボランティアの社会的な価値、自己実現、ボランティアの本質について考え、新しい一歩を踏み出すきっかけを見つけましょう。


これからボランティア活動をやってみようか悩んでいる方を対象に、そもそも「ボランティア」とは何かを考え、また実際のボランティア活動をしている方々の生の声を聴きながら「ボランティア」の本質に迫っていきます!! 
(告知文より)


 
■日時 令和元年10月6日(日)


【第1部】午後1時30分~2時30分

 田中優 講演 「幸せの届け方~ボランティアってなんだ?~」



【第2部】午後2時35分~4時30分

 座談会 「活動の実践とそのきっかけ」

 テーマ: 自身のボランティア活動について/ボランティアを始めたきっかけ

 
パネリスト(ボランティア活動経験者):
柿澤 卓 氏(みどりのボランティア杉並)
樋口 蓉子 氏(NPO 法人おでかけサービス杉並 理事長)
井村 真 氏(さくら野町会 会長)
ファシリテーター:田中 優 氏


■参加費 無料  どなたでも(区民以外でも大歓迎です)


■会場……ウェルファーム杉並(杉並区天沼3-19-16)3階 第1・2教室

電車:JR中央線、東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」(北口)徒歩10分
バス:関東バス(中村橋駅・荻窪駅北口間 荻06)、
関東バス(練馬駅・荻窪駅北口間 荻07)で「ウェルファーム杉並」下車徒歩1分

 

■定員……60名(申込み順・定員に達するまで受け付け)


■お申込み方法……いずれかの方法でお申し込みください

1)お電話 03-3312-2381 

2)メール tiikidaigaku-t@city.suginami.lg.jp 
3)FAX 03-3312-2387  

1名前、2フリガナ、3電話番号、4講演会名を明記のうえ、すぎなみ地域大学担当まで。


詳細はこちらより
https://www.sugi-chiiki.com/tiikidaigaku/content_disp.php?c=5d41347f757af








2019年9月25日

「チェルノブイリ」ドラマ 9/26より公開です!

「チェルノブイリ」という海外ドラマが公開されます。


ここまでひどいのか…「チェルノブイリ」ドラマがものすごい 

遡ること33年前、旧ソビエト連邦(現ウクライナ)の原子力発電所が爆発事故を起こす。隣接するプリピャチ市街では、多くの住人が放射能を浴びた。映画専門サービスの「スターチャンネル」が日本初放送&配信を行う、HBO局制作のミニシリーズ「チェルノブイリ」は、ここからはじまる人類史上最悪の原発事故を、事実をベースにドラマ化。今年5月に放送されたアメリカ、イギリスを中心に圧倒的な支持を得た話題作だ。

第1話は、9/26から10/5まで期間限定の無料公開だそうです。

海外ドラマ「チェルノブイリ」(全5話)はAmazon Prime Video 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で9月26日(木)配信スタート



2019年9月22日

「杉の溝腐れ病」が、今回の災害拡大の大きな原因か

山武スギの溝ぐされ病、ある程度の高さから折れるので素人では対処できない。
これが災害拡大の原因だったのか。
もう一度健全な森を再生させないとダメだな。大変だけど。


◇   ◇   ◇   ◇  

豊増 洋右さん(2019.9.13投稿) Facebookより抜粋


【杉 溝腐れ病について:森林行政の怠慢が遠因の災害】

停電復旧が長期化しているのは、電力会社の責任というよりも、やはり行政の責任が大きいと感じる。


今回、おびただしい数の倒木を処理していて、はっきりわかってきたのは、千葉県の森林における「溝腐れ病」が、災害をここまで深刻にしているということ。

そして、この問題を認識しておきながら、長年放置してきた森林行政、環境行政の怠慢が、電源復旧をここまで難しくしているということの責任をまだ当事者たちがまったく認識していないこと。


1枚目の写真。詳しい方はピンとくるかと思いますが、今回の倒木に多い、溝腐れ病にかかった杉の木。

そして2枚目以降、森林の中腹で途中から折れている杉林。
強風によって倒木がおきるなら、ふつうは風当たりの強い道路沿いとか周辺部が、根こそぎ倒れるはずなのに、森林の中央部が、それも木の途中でポキっと折れる形でなぎ倒されています。これは、間伐をしていない放棄森林で日の当たらない内側ほど木が軟弱で、風通しが悪いために溝腐れ病が蔓延してしまい木がもろくなっているということ。

これが何故行政の責任なのか?

もともと千葉県の杉林は「山武杉」という銘木でしたが、・・・


続きはこちらより↓
https://www.facebook.com/yosuke.toyomasu/posts/2505287579565482


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その後、森林ジャーナリストの田中淳夫さんもこのことを記事にされています。

「千葉大停電の遠因か。倒木処理の難しさと山武杉の悲劇を振り返る」 (2019.9.17)

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190917-00142951/


東京新聞でも取り上げられています

「台風15号 特産スギ病気で被害拡大 幹が腐り空洞化、倒れやすく」



2019年9月20日

「田舎暮らしの選択肢」

2019年2月15日に発行しました、有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」
バックナンバーが公式web shopに登場しました。
 

「田舎暮らしの選択肢」

<ダウンロード版>「田舎暮らしの選択肢」



すぐにお読み頂ける“ダウンロード版”、A4サイズのPDFで12ページ分です。


<主な内容はこちら>

・電気のピンチとノマド
・毎月いくらで田舎暮らしできるか
・金利優遇!【フラット35】子育て支援型・地域活性化型
・一般世帯、支出が多いものはこれだ!
・家計見直しのポイント

 

都会で刺激は多いけどアパート代に苦しみながら暮らす?

それともいっそ地方に住んで、今の都会でのアパート家賃の半額ほどのローンでマイホームを手に入れる?


田舎で暮らすという選択肢もアリかも!?

おカネにかからない暮らしを実現していくためのヒントもご紹介!


★お手続きはこちらより (
税込み 280円)
https://tanakayu.thebase.in/items/22533695

2019年9月10日

「フェイクの世界を生き延びる」&9/14みんなの未来を!保養と養生@大阪市

「フェイクの世界を生き延びる 」田中優

何が問題なのかと言えば、
それまでに積み重ねられてきた人体被害の事実に背を向け、
いわば常識となっていたことが壊されて、
幼稚で馬鹿げた屁理屈が政府や権威筋から出されてることだ。


多くの人はどれを信じたらいいのか迷い、
結果として政府や権威を持つ御用学者を信じる。


最終的には自分で決めるしかないが、
なるべく安全側に決めてほしい。

自分や大切にしたい人の命がかかるのだから。


この世界はフェイクばかりだ。

よく調べて決めてほしい。

あなたの命の問題なのだから。


(9/14みんなの未来を!保養と養生@大阪市イベントに向けて)


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「みんなの未来を!」

これは日本人だけや、人間だけではなく動物も、植物も、虫も、海も、山も、川も、
形あるものすべての みんなの未来の事に繋がっているという意味です。


福島原発から8年以上の月日が流れました。

大阪は離れた土地 もう終わった出来事になっていますが、
福島の実際、被災者の方々の実際実はまだまだ収束していません。

それどころか、今でも深刻な状況なんです。
災害国日本では、いつ何が起こってもおかしくありません。


保養活動『いのちキラキラ希望の風フェスタ』共同代表の井上真由美さん、

その『風フェス』の中心で活動されまた同じく保養活動の『海旅camp』共同代表の
冨田貴史さん

そして環境活動家の田中優さん の3名の方のお話し

そして、みんなで考えるイベントを企画いたしました。


参加費はスライド式で幅をもたせた設定にいたしました。

お話の内容を聴いて、みなさんがご納得いただく料金をお支払いいただく形にいたしました。


遠方から大阪まで来られ当然コストもかかっておりますが
できるだけ参加いただいて知っていただいて、そして考えて行動していただく、
そんな思いで今回はこのような形といたしました。

是非お話し聴きに来てください! (主催者メッセージ)


↓イベントページはこちら↓
https://www.facebook.com/events/486469352100319/


■日時 9月14日(土) 10時~17時頃


■タイムテーブル

<1部>
10:00~11:00
田中優さん 『原発事故から8年、被ばくとエネルギーのこれからを考える』

11:00~12:00 
優さんのお話を聴いて、みんなで考えよう!

12:00~13:00 お昼休憩
MUSUBIOの嶋田恵美さんのおむすび、冨田貴史さんのお味噌汁を出店予定です


<2部>
13:00~13:45 
冨田貴史さん 『保養と養生〜放射能から命を守る取り組みの今とこれから〜』

13:45~14:30
冨田貴史さんのお話を聴いてみんなで話すワーク

14:30~14:45 休憩


<3部>
14:45~15:45
井上真由美さん『保養活動を通じて出会った命〜風フェスからベラルーシへ〜』

15:45~16:45 
井上真由美さんのお話を聴いてみんなで話す


16:45~17:00 インフォメーション

終了後写真撮影をいたします。
また、書籍その他販売などの出店もございます。

お子様連れOKです。
ただ進行の妨げになるようであれば一旦ご退出いただくことがございます。


時間の都合上、一部のみ、二部のみ希望などございましたら
お申込みの際にお申し出ください。


■参加費

2000円〜4000円の中で自由設定。
スライド式でのお支払いをお願いします。


1部のみや、2部や3部のみなどご参加可能なお時間の長さや、
払いたいと思う額、払えると思える額にも違いがあると思いますので
今回はこのような違いを踏まえて、金額に幅をもたせております。

高校生までは無料


■会場 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎3丁目20−9
「三栄ビル」3F 第一会議室

大阪メトロ中津駅 4番出口 徒歩3分、阪急梅田駅 茶屋町出口 徒歩8分
大阪駅 徒歩10分 https://www.kaigishitu.com/detail/13332/


■定員50名


■お申込み方法

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/486469352100319/ に参加表明後、

メールにてお申込みをお願いします。
higasei20091201@gmail.com  韓朋広まで


【お名前】フルネーム【ご連絡先】【ご参加人数】【懇親会参加可否】

を入力の上、ご連絡お願いします。

※イベントページの参加表明だけではお申込みになりませんのでご注意下さい。


■懇親会  燻製バル ダイナー空亀
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27078712/

18:00~  料金:3800円(飲み放題)

予約の都合もありますので、できるだけお早めに
遅くとも9/12(木)までにご参加表明をお願いします。


★前日の13日は
『新潟からようこそ!保養の未来を語り合うごはん会』
が吹田市のモモの家で開催されます!

こちらも是非ご参加下さい(^^)

https://www.facebook.com/events/401964060526350/




<プロフィール>

冨田貴史さん  https://www.facebook.com/takafumitomita1320

大阪中津にて養生のための衣食(茜染め、麻褌、味噌、鉄火味噌など)
を自給する冨貴工房を営みながら、各地でワークショップを続けている。

ワークショップのテーマは暦、養生、手仕事など。
子どもたちを放射能から守る保養プロジェクト
「海旅Camp」共同代表。

著書『わたしにつながるいのちのために』(2006年/自主出版)
『春夏秋冬 土用で暮らす』(2016年/主婦と生活社・共著)
『いのちとみそ』(2018年 / 冨貴書房)など
2019年8月『ウランとみそ汁』を出版(2019/冨貴書房)

ブログ http://takafumitomita.blogspot.com/



・井上 真由美さん https://www.facebook.com/profile.php?id=100002345049892

MIBELCAREセンターマリーゴールド主宰
看護師、看護教員、ベビーマッサージ教室
立ち上げを経てドイツ発祥の自然医学ホメオパシーを学び
日本ホメオパシー医学協会認定ホメオパスの資格取得。

現在はホメオパシー療法を中心に、現代医学に偏らない体の見方や

健康に関する勉強会、生きることと死ぬことについて向き合う
死生観のセミナーなどを各地で行なっている。

その他
・一般社団法人日本看取り士会認定看取り士
・一般社団法人日本グリーフ専門士協会認定グリーフ専門士
・いのちキラキラ希望の風フェスタ共同代表
(福島原発事故後の保養活動)


*井上真由美さんFacebookよりメッセージ*

「2011年3月11日 
東日本大震災が起こって
続いて福島原発事故が起こって
私の元に届いた本当にたくさんのたくさんの
メールやお手紙。 
そこに書かれている不安や質問に答えられるものを何も持っていなくて
必死で勉強をしました。 
でも、難しい上に、資料も探せなくて混乱していた時に
新潟にいち早く来て放射能のお話をしてくださったのが
田中優さん。 
わかりやすくて、正直辛い事実でした。 
だからこそ、このことを伝えながらどうやって被ばくから心と体を守っていくか動かなきゃ、動かなきゃって。
被災地に向かう「意味」を与えてくださったのが田中優さんのお話でした。 
あれから8年以上が経って
今回大阪で田中優さんとコラボさせていただくことになりました。 
さらに、私の怒りや、迷いや、苦しみや、弱さや絶望や、
抑圧しているごちゃまぜのネガティブを
放射能の知識、養生、食、陰陽五行、茜染、非暴力コミュニケーション、味噌作り、伊江島、色々な方法で希望に変える道を見せてくれた冨田貴史さんも一緒です。
今でも、日々、膨大な情報に心を乱されながら放射能に向き合っています。
持っている知識も情報も、まだまだ着地点の見えない状況です。 
こんな私ですが生身の人間として、一人の女性として、看護師として
見て、触れて、聴いて、感じたことを中心にお伝えできたらと思っています。

企画の韓さん、風フェス共同代表の大橋さん、本当にありがとうございます!
写真は、震災事故後に届いたメールやお手紙。

時々出して、読んで、初心に戻ることをしています。
その時のことも、お話ししたいと思っています

是非肩の力を抜いて気楽に参加してくださいね!
お会いできることを楽しみにしています!」

2019年9月2日

遠雷 ~遠くに見える稲光~


「遠くに見える稲光」

 遠くで稲光が光っている。遅れてすかすに雷鳴が聞こえる。世界で起こっている「ダイベスト運動」も「ミレニアム開発目標」もそんな感じがするのだ。世界で音が大きくなってるものの、日本には届いてこない。多分日本人の興味ある音ではないし、関係ないことと多くの人が耳をそばだてたりしないせいだろう。


 そうして世界に取り残される。「RE100(再生可能エネルギー100%)」の運動もそうなのだろう。しかしそのことがビジネス界に激震をもたらした。


 「RE100」をグーグルなど世界的企業が採用したのだ。そして調達品にも同じ要求を持ち込んだ。そうなって初めて日本の世界的企業も慌て始めた。このままではわが社の製品は買ってもらえなくなると。


 この鈍さは日本の政治にも共通している。ジェンダー問題や人権など、世界はもっと敏感に反応しているのに、日本だけは知りもせず無視を続けている。悲しいほど「遠雷」なのだ。


「お尻を見られたら死ぬ」

 世界の投資家や政府では、石炭火力発電など見向きもしない。それどころか使っている国は地球温暖化を考えない国としてパスするようになっている。と同時に原子力発電などそれ以下だと扱っているのに、日本の政府・経済界だけは未だに推進しようとする。民意は各種の統計でも半数以上がもはや反対しているのに。


 この鈍さが日本を孤立させている。ネットではこれを「ぼっち」と呼ぶ。「ひとりぼっち」の「ぼっち」だ。世界の首脳が集まっても日本政府だけは相手にされない。無視されている。言葉すら通じない「未開の酋長」がいるみたいだ。


 日本の文脈から伝えられるツールはないものだろうか。人々はすでに原発を認めていないし、人権問題も気候変動問題も心配している。「それが証拠に…」と伝えられるものが必要なのだと思う。


 先日「新聞記者」という映画を観た。「日本の現実を映画化している」と伝えられるものだ。しかし観に行って私は全然違う感想を持った。ガラス細工のようなひ弱な人々の群れを見た気がした。些細なことで自殺してしまう。「私はこう生きる」というような強い意志を持たない。まるで「お尻を見られたら死ぬ」と決意している小学生みたいだ。狭い蛸壺の中に入り込んで、外の世界はないみたいに。仕事を辞めればいいだけだ。みんなの期待を裏切って自由になりさえすればいい。なんだか「武士の切腹」を見させられた思いがした。そんな些細なことに命がけになることに私は共感できなかった。


▼野太い活動を

 NPOバンクはそんなガラス細工の神経ではなく、野太く生き続ける意志を見せる存在になりたい。毎日関わる「おカネ」に意志を持たせて、「ダイベスト運動」のようにそんなことには協力しないという意志を持つるようにしたい。「原発や石炭火力発電には自分のカネはびた一文使わせない」という意志を。ほとんどの金融機関や企業では実現できないことでも、NPOバンクならできる。みんなでカネの使い道を決めているからだ。


 企業の「RE100(再生可能エネルギー100%)」への対応の遅れの原因にも、人々の意識の遅れがある。人々が投資するとき、そんなことを思う人はごく少数しかいない社会なのだから。


 NPOバンクは小さなものだし、人々にほとんど認知されていない。「だからダメだ」ではなくて、ここから社会を覆していく可能性があるのだ。

 小さな蛸壺の中に逃げ込むのではなく、もっと大きな世界の中に飛び出そう。
これまでのことに思い悩むな、ここから何するかが自分を決めるのだ。
NPOバンクが小さな存在であっからこそ、未来が大きく開かれているのだ。


全国NPOバンク連絡会理事長 田中優

(2019年NPOバンク連の総会に向けて書いた原稿です)


☆全国NPOバンク連絡会 https://www.npobank.net/

☆未来バンク(リニューアルしました!) https://mirai-bank.org/