2018年8月13日

ボランティア募集中!「ap bank 総社ボランティアベース」がオープン!


田中優より

「ap bankのスタッフさんから相談ありました。
総社市に今回の水害向けのボランティアスペースを作ったのだが、まだ集まりが少ないそうで、知らせてほしいとのこと。

拡散のご協力をお願いします。また、参加できる人はぜひ手伝ってあげてください。」

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ap bank fes’18での平成30年7月豪雨への募金協力ありがとうございました。
募金額の総額は1,757,328円になりました。みなさんからいただいたこの募金と、Bank Band「MESSAGE~メッセージ」のダウンロード・サブスクリクション配信の収益を拠出して、ap bankは「ap bank 総社ボランティアベース」を協力団体と一緒に設置することにしました。

平成30年7月豪雨は中国、四国地方の広いエリアに被害をもたらしましたが、ap bankではまず岡山県倉敷市真備地区と総社市でのボランティア活動をサポートしていきます。


これは、真備地区の被害が特に大きかったことや、浸水した家屋の清掃などボランティアの手が必要とされるニーズが大きく、ある程度の期間ボランティアが必要とされる状態が続くことが想定されたからです。

そこで真備地区に隣接する総社市内に「ap bank 総社ボランティアベース」としてボランティア活動をする方々へ宿泊と食事を提供できる拠点を設置することにしました。ここに宿泊いただき、ボランティアが必要な場所へのコーディネート、送迎を行います。


「ap bank 総社ボランティアベース」
は8/10(金)より運営を開始します。
以下のサイトより申し込みを開始しますので、夏休みなどを利用してボランティアをしたい方は、ぜひご利用ください。
暑い夏の中ですが、できるだけボランティアに力を発揮できる環境を整えていきたいと思っています。

みなさんのボランティアへの参加をお待ちしています。


■ ap bank 総社ボランティアベースは以下の協力団体との協業で運営されています。

総社市役所(場所提供) http://www.city.soja.okayama.jp

総社市社会福祉協議会(災害支援コーディネート) http://www.sojasyakyo.or.jp/

ピースボート災害ボランティアセンター(災害支援コーディネート) https://pbv.or.jp 


ボランティアインフォ(募集協力) http://volunteerinfo.jp

アースガーデン(拠点運営) http://www.earth-garden.jp



合流希望日の3日前までに、下記のフォームより、お申し込みください。
 http://qq2q.biz/LqYx


▼詳細はこちらより  

http://www.apbank.jp/news/180802.html

重要!熱中症とラウンドアップ(農薬)との関係に注目

田中優より
「とても大事な記事です。
熱中症とラウンドアップ(農薬)、化学物質との関係。」


福田 克彦 さん Facebookより 2018年8月2日
https://www.facebook.com/katuhiko.fukuda/posts/1914126082001243


「高温注意報が出る中、本日の外来では熱中症を訴えるこどもと大人の患者が数人来院された。

しかし詳細に問診していくと、そのうちひとりの女の子は草むらで遊んでいてめまいと嘔吐を訴え、別々の場所で草刈りをしていた2名の大人は除草剤のラウンドアップを撒いていて同様な症状を訴え、点滴・安静などの処置後、皆一様に軽快し帰宅された。

スーパーや量販店に入ると、夏の看板商品のごとく店頭に高々と陳列され、飲み物と区別がつかない幼児にも手が届いてしまう除草剤 グリフォサート。

ラウンドアップに含まれているグリフォサートと自閉症や認知症などとの密接な関連を子どもの保護者や農業関係者らに説明させていただくと、「除草剤使用を禁止し、子どもが触らぬ様直ぐ廃棄することを周りにも徹底してもらう」などと誓ってくださった。

室内で熱中症になったと言われるケースにおいても、電磁波や壁床のボンドやペンキ、ニスなどに含まれるVOC、農薬漬けのい草や防蟻対策のネオニコチノイド建材こそが、高温多湿環境だけのせいだけでなく、気分が悪くなって倒れる主原因なのかもしれない。


昨年の出雲駅伝の第1区において、相次いでバタバタ倒れて搬送された3人のランナーは何れも熱中症という診断で事無く終わっているが、後になって農場関係者と異臭を訴えた通行人や住民らからの聴き取りによって、第1区横の果樹園がレース直前に農薬を散布していた事実が判明した。


先月、大社町某所から来院された認知症の患者が生活用水として使用されている井戸水から、基準値以上のヒ素が検出されたので使用を禁止する様近隣住民にもお知らせしたが、県の環境保健公社などに調査を依頼するも梨の礫。


自閉症や認知症だけでなく、パーキンソン病や多発性硬化症などにおいても、抗精神病薬の副作用や栄養障害の陰に、農薬や鉱工業での廃ガス・排水や土壌汚染など長年の職業・生活環境暴露による、いわゆる”現代型風土病”紛いの地域集積性は殆どリサーチされていない。

今や大病院より、汚染水源やグリフォサート等の毒物分析、慢性の金属汚染・毒物中毒のデトックスやキレーション治療の迅速な対応ができる、全国各地の拠点歯科・医科クリニックこそが最先端です!


重金属とキレートしたグリフォサートは土壌や地下水に蓄積されますが、土壌や水源検査では重金属にマスクされ、測定されないケースがあります。体内に蓄積されたグリフォサート濃度は各社の尿検査で測定することができます。


がんなどの生活習慣病や、パーキンソン病・多発性硬化症・脳卒中、炎症性腸疾患、腎不全なが疑われた場合、各種キレーションやデトックスによって、有害金属の排泄能と共にグリフォサート濃度が低下しているか治療前後で効果判定することが大切です。

ヒ素やサリン中毒で通行人が倒れたり、死者が出れば大騒ぎなのに、駅伝ランナーが農薬による急性中毒で倒れたとしても 、マスコミや大会関係者は、(1区は一番気温が低かったのに)自己管理不徹底な選手の責任で熱中症になったのだと結論づけた様です。

熱中症の陰には農薬(除草剤)中毒あり要注意!


モンサントはバイエルに買収された格好で名前を消し始めたが、枯葉剤・PCB・DDT・アスパルテームと、過去には人類に有害なものばかり販売してきた歴史がある。
ラウンドアップの有害性が暴露された今後も、名前を変えまた別の猛毒を撒き散らす可能性大の、人類にとっても脅威なケミカルカンパニーモンサント。

人類が目覚めないかぎり歴史は繰り返されます・・・しかし、姿を変えた第6弾の波状攻撃が来ても、我々に止める意思があれば 次も阻止できます!」





(ご本人より掲載の許可を頂いています)

2018年8月10日

「豪雨に負けない森はどこへ…。今国会で成立 「森林経営管理法」 が日本の山と林業を殺す=田中優 」

2018年8月5日に発行されたばかりの、 田中優が マネーボイスのために書き下ろしをした記事のご紹介です。

8/10現在、Facebookではすでに約2,900のいいね!やtwitterでは470件以上のリツイートを頂いているようです!

ぜひご一読頂ければ嬉しいです。 拡散も大歓迎です!(スタッフ)


▼ 田中優より

今進められている「森林経営管理法」は大問題です。
長いですがぜひ読んでみてください。
そしてこの問題を多くの人に知らせてあげてください。




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豪雨に負けない森はどこへ…。

今国会で成立 「森林経営管理法」 が日本の山と林業を殺す=田中優


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https://www.mag2.com/p/money/501696

180805woodjob_eye

あまり知られていない、今国会で成立した 「森林経営管理法」 について解説する。
日本の森林の乱伐を招き、林業というビジネス自体を崩壊させかねない制度だ。

~ 新法で恩恵を受けるのは、 低級木材を大量生産する巨大製材所だけ ~



■ひっそり成立した「森林経営管理法」

今国会にて、新たな法律である「森林経営管理法」が可決・成立した。
来年2019年4月1日には施行され「新たな森林管理制度」がスタートする。

その制度は、所有者が管理できていないと市町村が判断した森林について、市町村が業者らに伐採などを委託できるというもの。伐採には森林所有者の同意を前提としているが、もし同意が得られない場合でも、市町村の勧告や都道府県知事の裁定があれば伐採を可能とする特例も用意されている。

この新制度についてほとんど国民には知らされていないが、日本の森林の乱伐を招き、日本の山を守ろうと努力してきた「きこり」とも呼べる林業従事者たちの生活を脅かす恐れがある。その問題点について詳しく解説したい。


■食品を腐敗させない「天然スギ」の素晴らしい殺菌効果

「酒・味噌・醤油・お酢」、日本を代表する発酵食品を作るのに欠かせない木材がある。それがスギだ。スギの精油分には殺菌効果があって、食品を腐敗させないのに発酵は促進する。

我が家で醤油造りをしてみた。我が家は無垢のスギで建てていて、殺虫剤はおろか、防カビ処理すらしていない無垢のスギだ。おかげで醤油造りに向いていたようで、一緒にワークショップしたメンバーの中で一番早く発酵が進んでいる。


それだけではない。秋田スギで作る「曲げわっば」を作る職人たちは、樹齢が200年を越える天然(天杉)のスギを使っていたそうだ。曲げたときに折れない材質を作り出すには、樹齢50年程のインスタントなスギではできないのだ。
そのために秋田県大館市は、「150年の森」事業を始めた。素材となる樹齢の高い木が入手困難だからだ。

「桶」の材料にするスギも同様で、樹齢数百年のスギが使われている。
プラスチックでは作れない特徴が、酒や醤油、お酢などの発酵文化を支えていたのだ。


もともとスギの殺菌効果は食品には欠かせないもので、かつては食品を運ぶ「経木」もスギであったし、かまぼこ板にもスギが使われていた。スギの食品庫に保存すると、腐敗させずに食品が枯れていくのだ。


■効率重視で流通しているスギ材に、その効果はない

ただし、これはきちんとした低温乾燥または天日乾燥をした天然スギの場合の話である。いま普通に購入したスギではその効果はない。

今は乾燥を早く、徹底的にするために、120℃もの高温で乾燥させるのが一般的だ。
乾燥炉の中に入ると下にはスギから出た精油分がタール状になって落ちている。
この精油分がなくなると、殺菌効果も発酵を促進させる効果も期待できなくなる。


スギを使うことの最大のメリットが失われてしまうのだ。スギはまるでプラスチック部品の代替品のように扱われ、生命を持つ樹木としての扱いをされなくなっているのだ。

今は伐採したスギは防カビ薬品のプールにドブ漬けされ、さらに殺虫剤で処理されてしまう。輸入された木材も同様だ。輸入されるとまずシートを被せられ、殺虫のための臭化メチルで処理されてしまうのだ。


■成立した「森林経営管理法」が守るものは…

ところが今回の今国会で成立した「森林経営管理法」では、こうしたきめ細やかな森林経営は対象としていない。素材加工業者である「巨大製材所」の都合に合わせた森林経営を推進するために作られたものだ。


大手の「製材所」が求めるのはインスタントで量の多い素材の供給である。つまり良質の木材ではなく、接着剤で固めただけのベニヤ板や、MDF(中質繊維板)と呼ばれる、木材チップを原料としてこれを蒸煮・解繊したものに合成樹脂を加えて成形しただけのものだ。


木材には本来、「A材、B材、C材など」と呼ばれる質のランクがあって、A材以外の質の劣悪なものを加工して作る素材加工業者は、質の低い木材しか必要としない。質が低い木材も使われること自体は歓迎されるべきことなのだが、そればかりにされてしまうと困る。

さらに今問題になっているシックハウス症候群や化学物質過敏症の人たちの症状を悪化させる接着剤や化学物質を使うので、さらに暮らすことのできる無垢材を使った住まい作りを狭くしてしまうことになる。


■樹齢55年以上はすべて伐採へ

たとえば樹齢についても、11齢級(樹齢55年)以上のものはすべて伐採していく方向だ。日本では戦後の水害対策として、「拡大造林計画」として全国各地にスギ・ヒノキ・カラマツ・アカマツ等を植えた。全国に膨大に植えられたスギはすでに伐採期を迎えたので、順次伐採していって毎年伐採する木材の樹齢を合わせたいというのが方針だ。そうすれば毎年持続的に伐採していっても森は維持されるからだ。


いや、そもそも「拡大造林計画」自体が強引で無理のあるものだったという反省のないことが問題だ。今回の「森林経営管理法」の強制もまた問題だ。「拡大伐採計画」とも言うべきものを押し付けようとしている。これが強制されると、「曲げわっばの150年の森」などできなくなる。樹齢を長くして、A材や超A材を増やすことは全く求められてなくて、ただひたすら低級な材を粗製乱造することしか考えられていないからだ。


そうではなく、高級な木材生産を中心とした「森林経営」はできないのか。
人体に悪影響のある接着剤や化学物質まみれの木材の供給を「森林経営」と呼んで推進することは、さらに森林経営者を圧迫して、人々に住むのに適さない住宅ばかりを建てさせることになる。


■中国では、毎年210万人の子どもがホルムアルデヒドで死亡

中国での今の事例を見てみよう。
「毎年210万人の子供が内装材料に含まれるホルムアルデヒドなどが原因で死亡している」と報道されている。

指摘したのは中国工程院院士で呼吸疾病専門家の鐘南山(しょうなんざん)氏で、中国の白血病患者児童の9割の住宅が高級リフォームされている家屋で発生しているという。

中国環境保護協会の統計データをもとに、白血病を患う子供の患者のうち90%の家庭が住宅高級リフォームを行っており、毎年210万人の子供が内装材料汚染が原因で死亡しており、80%の内装材料で基準値を超えたホルムアルデヒドが使用されており、妊婦の流産の70%も環境汚染と関係があると指摘した。

これは、政府が定めるホルムアルデヒドの安全基準値が低い上に、家具などの環境基準値が低いことが原因であるという。


北京在住環境保護ボランティアである張峻峰さんは、次のように語っている。

「ペンキや接着剤に含まれるホルムアルデヒドやベンゼンはじめ多種の溶剤によって、木材を塗装し接着します。それはリフォームの際に大量に使われる木材や合板、ペンキなどに含まれています。しかし、これらの216種類もの溶剤によって接着させられた場合、ホルムアルデヒドが完全になくなるまでに100年~200年の時間がかかります」。


このホルムアルデヒドの汚染問題を予防することは不可能であると、張さんは指摘します。唯一の方法は、こうした木材や塗料を使わないようにするしかありません。ですが、現時点では無理なことです。それが現実です。
出典:新唐人(2016年12月23日)


■「合理化」の名のもとに悪法が次々と成立している

日本もまた、中国と同様のレベルになろうとしている。供給される素材そのものが無垢材ではなく、加工木材を中心とした「森林経営管理法」によって進められるからだ。


いまも現実に、多くの人は日本の新築の家を「新築の家の臭いがする」として発がん物質とされるホルムアルデヒドの臭いを嗅ぎ、同じ臭いを「新車の匂いがする」と喜んでいるのだ。

このような形の「合理化」があちこちで進められている。
「水道の民営化」「種子法の廃止」など、どれもみな「大きな企業」へ餌を丸投げするかのような方針ばかりだ。

その結果、日本はどうなってしまうのだろうか。


■記録的豪雨に流された森林

2018年7月、西日本を中心に日本は記録的豪雨に見舞われた。ダムを守るために放水された水は民家を押し流し、愛媛県の肘川や岡山県の高梁川などで大きな被害をもたらした。今回もまた、流れ落ちてくる流木は水害を拡大させた。


なぜ、これほどの流木が流れ落ちてくるのか。そこに戦後行われたスギ・ヒノキによる拡大造林計画の失敗の影を見ることができる。大規模に植林した後、手入れもされずに放置された植林木が十分に根付かずに雨と共に流され、倒れるときに周囲の土砂を掘り起こして流れた結果であるとの見方があるのだ。


「拡大造林計画」では、それ以前のような広葉樹中心の森林が針葉樹に変えられ、植えられた植林木が「挿し木」中心であったため、天然林のような真下に根を張る「直根」が広がらず、山を抑える力が弱くなっていたこともある。そして、植林以前の広葉樹の根が枯れ、そこが水を含んだ空間に変えられてしまうのに30年以上かかるため、伐採した直後ではなく半世紀以上も経った後に山崩れを起こした。「拡大造林計画」によって、水害に弱い山地を人為的に作ってしまっていたというのだ。


■林業では生活できなくなっている…


そうして考えてみると、「戦後の拡大造林計画」はそれまでの広葉樹中心の山を針葉樹中心に勝手に塗り替えてしまったのだ。いくら何でも国内の森林の半分近くを、突然人工林に変更してしまうのはやりすぎだった。


当時は山林所有者の力が強く、木材の価格は山林側の言い値の通りになる状態だったが、それを安く供給させるために、1960年頃から木材の輸入に対する関税をほとんどなくしてしまった。木材価格はそれをきっかけにして暴落し、今でも当時の木材価格と変わらない。物価上昇率を加味すると、当時の木材価格の八分の一程度まで下がってしまっている。


山に手が入らない最大の理由は、木材価格が安すぎて、関係者は生活できないレベルになっているためだ。先を見ないその場しのぎの林業行政が、これほどまでにダメにしたようなものだ。それが再び三度、同じ林業行政によって繰り返される。


こうしたその場しのぎの林業政策が森をダメにしてきたのであって、改善したのではない。今回の「森林経営管理法」も、その流れに乗った森林経営を悪化させる仕組みになるのは間違いないだろう。


■「林道」が日本の山を破壊する

現在の時点で山という現場を壊しているのは、「高性能林業機械化による過大な林道建設」によるものだと思う。ところが「森林経営管理法」もまた、高性能林業機械の活用を推進している。


山が壊れるのは、圧倒的に林道崩壊をきっかけにすることが多い。その林道は、効率良く伐採した木材を搬出するために推進されるのだが、日本の急峻な山に適した林道となっていない。さらに効率重視の高性能林業機械を入れたがるが、その重さは日本の急峻な山に耐えうる重さではないのだ。

30トンもあるような高性能林業機械を走らせるには、高速道路レベルの道路網を整備しなければならない。しかし急峻な山岳地帯に、そんな道路を造れるほどの余裕などない。その結果、山を削り、沢を埋め立てて林道が造られるが、その林道そのものが山を崩れさせる原因となっていった。


たとえばバブルの時期に全国で進められた「スーパー林道」と呼ばれる高規格道路を見てみるといい。各地に建設されたが、その後はスーパー林道の法面から続々と崩壊し、使えないものばかりになってしまった。


山にとって最も破壊的なことは、「道路建設」だと思う。確かに平地なら機械で伐採し、余分な枝や木の皮を剥ぎ取り、玉切りして大型トラックに積んで運び出す作業までできる高性能林業機械は魅力的だが、日本の急峻な斜面ばかりの山では、そんな簡単に使えるようにならないのだ。


■山と共存する「自伐林業」

昔のきこりたちは山から木を伐り出してくるために、木馬道(きんばみち)を作っていた。それはなるべく斜面を削らず、高低差のある所では伐採した木材を積み上げて、橋のような構造物を造り、そこにレールのように木材を並べて運び出していた。そこまでして山の斜面を削らずに運び出していたのだ。


こうした山を傷めない施業方法は今、「自伐林業」と呼ばれる施業に引き継がれている。山には重いものは入れず、「チェーンソーやワイヤー、フォワーダ(小さな木材運搬機)や2トンロングトラック」程度しか入れない小径を造っていく。


その小径からさらに葉脈のように小さな道をつけていく。そのトラックの入る道路もまた、斜面の側に落ちるように傾斜をつけて作ってある。そうすることで、豪雨の時に道が雨の流れで削られないようにしているのだ。その林道を車で走ると、車が斜面の下側に傾くので落ちそうな感触になって怖いのだが、そのことも手伝ってトラックも轍をつくらずに走るようになると言っていた。


台風の日に徳島県の「橋本林業」が管理する自伐林業の山を見せてもらったことがある。豪雨の後だというのに、全く崩れることもなく林道が続いていた。その日の作業は、道路に塞がるように落ちている枝葉を作業靴で崖下に落とす作業が中心だった。

このような伐採方法を「自伐林業」と呼んでいる。


■山に負担をかける「森林組合型林業」

「自伐林業」と対になるのが、「森林組合型林業」だ。森林組合では効率的に経営しようと思うあまり、一斉に木材を皆伐して市場に出し、山に負担をかけてしまうやり方をする。

今でこそ皆伐はしなくなったが、多くの森で横一列に伐採する「列状間伐」をする。ところがその列の幅はいつの間にか広めに取られるようになり、皆伐と変わらないような伐採のされ方をしている現場も多いのだ。そうすると豪雨で水害を招くような森の現場になってしまう。


■日本の山は経済的に壊滅してしまう

木材については質の高い方からA材(建築用材)、B材(合板や集成材など)、C材(紙生産のためのチップ)、D材(バイオマスとして燃やすための材)がある。今回の「森林経営管理法」で恩恵を受けるのは、中心となる素材生産業者は主に膨大な生産量で稼ごうとする巨大企業である。B材(合板など)、C材(チップ)、D材(バイオマス)の取引が多くなるからだ。

ところが、日本の山は放置されてしまった荒れ果てた山を除けば、意外なことにA材(建築用材)、さらに超A材とも呼ばれる最高級建築用材もたくさん育っているのだ。


これに対して全体の網掛けが、低質材中心になっていることがおかしい。
「森林経営管理法」によって低質材中心に集められ、そこに交じり込んだA材を市場に横流しすれば、素材生産事業者は儲かる。今ただでさえ価格が低迷して困っている林業者が山を保全しながらA材を生産しようとしても、素材生産事業者が横流しするA材に市場価格が暴落させられれば、もはや山は「打つ手なし」の経済的崩壊状態になってしまうだろう。


たとえば「間伐材だから低級材」になるわけではない。木材の質によるのだ。
間伐材でも丈が短いだけで木材市場で十分A材として販売できるものもある。
これまで一所懸命に山を大事にしてきた「きこり」さんのような人たちの利益を、「素材生産事業者」の横流しが奪う結果になりかねないのだ。


■「森林経営管理法」が日本の林業をダメにするワケ

自伐林業では、ほとんど「択伐」によって選ばれた木だけを市場に出す。
常に森には木が育ち、択伐した後の空間にだけ再度植林をしていく。

そうすると、まっすぐ上にだけ択伐した木のあった光の射す空間ができるため、広葉樹であってもまっすぐ空に向かって育とうとするのだ。その結果、通直(木目もくめなどが縦にまっすぐに通っていること)に伸びる広葉樹を育てることもできていた。

こうして一本一本を択伐して市場に運び、販売していく方法だ。
どんな木でもいいから市場に運び出す「森林組合的林業」とは全く違う。


今回の「森林経営管理法」は全くもって「森林組合的林業」の延長線にある。
B材C材を中心に「一山いくら」の販売をして、素材加工業者である製材所に届けるだけの林業となるからだ。


■山をただのカネとして見ていない「森林経営管理法」
そうではなく、森を保全する最前線にいる「きこり」の人たちの利益になる仕組みにしていくべきだ。

今の改正案は、大きな力を持つ「素材生産事業者」を中心にした仕組みになっている。そして、山を本当に保全できる人たちを排除し、素材生産事業者の作る勝手な場価格が暮らし方を決めていくことになる。

木々はもっと樹齢を重ねていくことで、もっと貴重な性質を持った材となり、山は多様性を持った生物たちの作り出す豊かな空間になれるのに、この改正案は山をひたすらカネの場に変えてしまおうとしているのだ。


生物としての木ではなく、カネになるコンクリートや鉄骨が育っているだけの場所のように認識している。「環境」も「災害防止」もカネと直接関係ないからと無視されれば、今よりさらに山は荒れるだろう。


強引な拡大造林計画で自然林を人工林にして荒らしてしまった後に、木材自由化によってその価格を著しく安いものにしてしまった。それを一部の心ある人たちが森の環境を改善してきた矢先に、今回の「森林経営管理法」がそうした現場での努力を無視して大きな「素材生産事業者」に利益を分配する仕組みにするのだ。


■「森林払い下げ疑獄事件」に発展する?

この「森林経営管理法」の問題点について、東大大学院教授の鈴木宣弘氏は以下のように述べる。

「経営意欲が低い」と判断されると、強制的に経営権を剥奪され、受託企業がそこの木を伐採して収益を得ることができる。無断で人の木を切って販売して自分の利益にするというのは、盗伐に匹敵するほどの財産権の侵害で、憲法に抵触する。

そして仕上げとして、来年には国有林についても、その管理・伐採を委託できる法律が準備されている。これは国の財産を実質的に企業にタダで払い下げることである。
出典:林業改革の問題点 林家よりも企業優遇 
東京大学大学院教授 鈴木宣弘氏 - 日本農業新聞(2018年7月24日配信)


これは恐ろしい話ではないか。
いわば「平成の森林払い下げ疑獄事件」とも呼べるような事態が進められることになる。


かつて日本の財閥と軍が日本を帝国主義的な専制国家にしたという反省に立って、戦後に「財閥解体」が進められた。それによって「農地解放」と同時に進められたのが「財閥解体」だった。その戦後解体された財閥には、チップなどのために世界中の山を破壊してきた「製紙会社」もあったことを思い出すべきだ。その製紙会社などが「チップ材」や「合板・MDF材」「バイオマス材」など低質木材の購入者として再び権力を持つのだ。

それら財閥に、再び豊かさを取り戻しつつある日本の森が、タダで明け渡される状態になっているのだ。


■子孫のために森を守ってきた「きこり」を蔑ろにしてよいのか…

かつてきこりたちは、荒れた山に土嚢をかついで登り植林をし、山を再生させてきていた。

その木材は育つまでに百年以上かかるため、自分の利益のための努力ではなかったのだ。子孫のため、未来世代の人のために努力してきたのだ。百年後に木を売って利益が得られるとしても、自分の世代ではなかったのだ。その努力を横から出てきてかすめ取る。それがこの法によって実現させられようとしているように見える。

今やっと育ってきた木を、もっと樹齢を重ねた豊かな材にしてはどうか。遮二無二伐採して木材の齢級を平均化させるのではなく、古くからの森と新たな森が共存していても毎年伐採する木材の量を平均化させることはできるはずだ。

「山を壊すのは林業政策の失敗であって、重すぎる「高性能林業機械」を入れるために削り取った林道だ」と知ったうえで、今を見てほしい。じっくりと私たちの生涯以上の長さで変化していく山を監視していてほしい。


■新制度は「山殺し」でしかない

私たちは宮城県の山で、山を保全して使い続けていくための林業を実施している。

皆伐はせず、択伐しながら広葉樹の自然林を造ろうとしている。そこにつける道路は極めて小さな小径を細かに入れ、運び出すのも「高性能林業機械」ではなく、かつて盛んに使われていたウマに頼っている。ウマなら自分で小径を選んで作り、林道を壊すこともない。しかも夏場には最も費用の掛かる下草狩りを、頼まなくても食べてくれる。最初一回の下草刈りだけで、後の下草刈りはウマとウシとがやってくれる。彼らは炎天下でも自由に動き回り、下草を食べ、植林木への栄養を届けてくれる。


本来の林業はこうした人間を含めた生き物たちの場が育んでいく場ではなかったか。もともと林業は工業生産ではない。その対極にある生命の営みに合わせた時間のかかる生産なのだ。


それを現場も知らない見にも来ない人たちに管理させるのがおかしい。
もっと謙虚になって自然に起きることに学びながら進めなければ、結局「林業」とは名ばかりの利権の奪い合いの場にされてしまうのだ。


林業者の側から見ると、勝手に「所有した」と名乗る人たちによる「山殺し」でしかないのが、「林業の再生」という名目の新制度である。山という場は、たくさんの生き物が交錯して暮らす場で、カネになるためのものを育てる場などではない。そこには仲間としての生き物に対する敬意がないとうまく進められないし、無理な使い方を考えるのではなく、無理のない利用法を昔に遡って教わるようでないと実現できない。


それを水が売れるからと買収して水源を奪ったり、高値で売れるからと伐採して輸出したりするのが間違っている。あくまで天然素材はその地に付随する豊かさとして存在するだけであるので、販売したり輸出するためのものではない。


■大自然の美しさは、決しておカネに変えられない

最近、近くの山の木材が皆伐されて、そこに太陽光発電が設置された。
こんな破壊が自然に優しいはずもないし、持続可能なはずもない。
近くの他のメガソーラーは今回の西日本豪雨によって土砂崩れを招いて壊れた。

山をカネの尺度で考えたら、そうした利用法を考えることになるのだろう。
カネの尺度でしか考えられない人たちに、どう説明したらいいのかと考えると、言葉を失う。そこにある自然の美しさは、誰のものでもない。


前述した「自伐林業」をしている橋本さんの山に入って、雨上がりの森を見て息を飲んだ。「山紫水明」とでも言うべきか。そんな山づくりをしたいと思う。


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・地球温暖化で寒い冬に(3/15)
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・中国地方の森と「たたら」の関係~「もののけ姫」の舞台の虚実~(2/28)
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・大感謝キャンペーン第1弾(1/5)
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・「セルフインフラ」が未来をポジティブに変える 前編(8/15)
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・木を活かす(上):「無垢材」という言葉に騙されないで(6/30)
・銀行を信じてはいけない(6/15)
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・「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか(下)(5/30)
・「主要農作物種子法廃止」にどう対処するか(中)(5/15)
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『日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない?=田中優』 (2018.2.25)
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『「公平な貿易」は誰を幸せにするか?日本が知らないフェアトレードの今と未来=田中優 』 (2018.1.30)
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『2018年夏上陸「日本版グラミン銀行」はサラ金とこの国の貧困に勝てるか?=田中優』 (2017.12.23)
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『官僚だけが大儲け。日本を破壊する「水道民営化」のトリックに騙されるな=田中優』 (2017.9.28)
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『「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と貧困解決の重要点=田中優』 (2015.12.10)
  http://www.mag2.com/p/money/6664


2018年8月8日

田中優『ダムはムダ』 書き起こし無料公開中!

オンラインサロン「田中優ラボ - 七世代先の未来に責任を持とう 」にて、書き起こしを無料公開中です☆

今回の西日本豪雨でも問題になったダムについて・・本当に必要なのでしょうか?

ご一読頂けたら幸いです。


『田中優氏「ダムはムダ」編 ワールドフォーラム2007年9月』

(講演動画はこちら https://youtu.be/5F09Zg9oKGQ 再生時間10分)
の書き起こしに、今回加筆を行いました。




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田中優

ダムは目的別に「治水」「利水」に分かれて、「利水」の中には「水」「電気」という形に分かれます。

例えば東京の場合、1971年と現在と比べて水ってものすごく消費量が増えたと思いますよね?

減っているんです。

実は三十何年かけて東京の水の消費量は減り続けています

なぜ減ったのでしょう? 

工業用の水道が値段が高いので、みんな節約してしまったんです。その結果、ものすごく水の消費量が減りました。

それから家庭の需要も減っています。

今まで増えてきたのは「水洗化率」、トイレの水を水洗にするために需要が上がってきたんですね。ところが水洗化率はほぼ100%、今後は上がりません。しかも水洗トイレの節水型が増えたので、今新しいトイレにすると従来の3分の1しか水を使いません。


その結果、水の消費量は減っているんです。

ところがこの35年間の間に、東京のためにたくさんダムを造りました。
そのダムの水がどうなっているかご存知ですか? 

「無効放流」です。

そのまま川に流しているだけです。何も使っちゃいません。

霞ヶ浦も長良川河口堰でも二風谷ダムでもどこでもそうです。
無駄に造っているだけで、これは必要がありません。ですから今や電気必要なし、水必要なし。


そして治水はというと、実はダムを造るときというのは下流部分に財産が集中していて、そこにこう川が流れ込んでくるわけですよね。

その時にここにダムを造ると、ここに一定量の雨が降った場合については、この雨を川に流さずにダムにプールできますね。

でも流域面積全体で考えると、だいたい今は多くても10%くらいです。つまり、10%のところだけ雨が降ったら役に立ちます。残り90%は役に立たないんです。だからダムで治水をするというのはこれはムダです。


どうやると一番良いかというと、この下流部分のところに貯水池を設ける。大雨が降ってきたらこの下流の貯水池に逃がす。

こういう形にするのがコストも安く便利です。その土地がないということであれば、水田を使うと便利です。水田のところに流し込む。それは育っている稲がダメになりますが、きちんと保険に入って補償する。そうすると翌年になると連作障害が消えるんですよ。


ダムについてはもはや全く必要性がありません。
理屈さえ理解をすればやめる話になるはずですが、今のところみんな騙され続けているので、ダム推進が続いているという状況です。


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「風と水」の密度を比べると、水の方が800倍密度が大きいんですね。

その結果、風車の800分の1のサイズで同じ量の発電ができるんです。
だから日本の場合一番大きなエネルギーを得られるのは、小規模な水力です。

小規模な水力に進めていくのが一番最もコストが安く、一番大きなエネルギーが取り出せます。
それをダムにする必然性は実は全くありません。

水力発電の電気の発電量はどうなっているかと言うと、発電量は「高さ×水量×重力」によって決まります。

ですからダムで作った場合の発電量と、小さく水力をこう階段状に貼り付けていった場合の発電量を比べたとするとどうなるか? 

同じなんですね。

高さは同じでしょ?流れる水量は同じ、それに重力はどこでも一緒だから。ということは、ダムにする必然性が全くないんです。


なぜダムにするかというと、必要な時に発電してもらえるからです。夜中、水をずっと貯めておいて、昼間にどっと落として発電できる、つまり充電装置のような役割を果たすことができるからダムを造るという状況なんです。


ダムで水を貯めると、砂が溜まってしまいますよね。そのために土砂が海に流れていかないから砂浜が消えていく。そして時々その溜まってしまったヘドロを一斉に流すんですね。


黒部川が有名なのですが、梅雨の時期の大雨の日に思い切り土砂を流してしまうために、ふもとの漁師さんたち、いくら何をとってもヘドロしか取れないんですよ。タコつぼを入れておくと、タコが壺ので中でヘドロで窒息しているんです。かわいそうです、本当に。そういうような状態になってしまうのがダムです。


だからダムはとにかく撤去した方が良いです。今はもうアメリカでは500基以上撤去していますし、日本でも川辺川ダムを予定していた球磨川の荒瀬ダムも撤去しました。これからダムは撤去する時代に入っていきます。これは公共事業としてもものすごく力になるんですよ。


だからぼくは公共事業が悪いんじゃなくて、その選んだ代物が悪いと思っているんです。だから地域の人たちが役に立って経済的に利益が得られてもっと安いものだったら、公共事業はあった方がいいと思うんです。

だけど今の公共事業は、借金を貯めて役に立たなくてすぐにダメになるということが問題なんだと思います。ダムを撤去することは経済的にとても利益が出ます。というのは魚がたくさん上がってくるようになりますから。


そしてダムのために砂が入らないように砂防ダムというのをバーッと連続して作るんですよ。これ1基、2千万円から2億円かかるんです。にもかかわらず山の中に入ってみると、例えば木頭村、四国の山の中を見てみると400基以上も連続してあるんですよ。1基2千万円から2億円、それが400基以上連続してあるんですよ。もう万里の長城のようで、バカげていますよね。

そんなバカなことをやって公共事業で儲けているから「砂防会館」というのがあるんですね。それが特定政党の集まっている場所になっているわけですが、なんで砂防会館か? それが一番お金が儲かるからです。


そしてダムを貯めるとそこにはもう一度「浚渫(しゅんせつ)・・水底をさらって土砂などを取り除くこと」が必要になりますね。

そして今度下側には「飢えた水」というんですが、もうまるっきり砂を含まない水が流れていって全てをツルツルにしてしまうんですよ。そうすると魚が卵を産める場所がなくなってしまうんですね。そして下の橋脚、橋とかをどんどん溶かしていってしまうんです。


そして一番下にいくとどうなるかと言うと、砂がどんどん失われているので、今「遠州灘」とかどんどん減ってしまっていますね。

そういう構造になってしまうので、テトラポットを並べるわけです。だから公共事業は今テトラポットを並べたりしてお金を使っていますが、それよりもダムを撤去した方がよっぽど安いです。経済効果もとても大きいです。

ですからそういう方向に公共事業を向ければ良いんです。建設会社の人たちも全然断る気はないと思います。だって公共事業が欲しいだけですから。だから公共事業はまともな公共事業であれば良いんだという形で主張していくべきだと思います。

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椎葉ダムというのはアーチ式ダムなんですよね。
アーチ式ダムというのはダムの上流に向けてアーチを造ってダムにします。

最もコンクリートの量が少ないので一番安上がりでできるんです。ところがもうボロボロです。崩れていますね。しかももし崩れたとしたらあそこは真下に学校があるんですよ。ですから崩れてしまったら最初に学校が被害に遭ってしまう。


実は世界の中ではダムというのはすごく壊れているんです。一番ダムの中で悲惨な事故だと思うのは中国の「板橋ダム」というダムが壊れた時です。

1970年代に起こりましたが、この時上流で2つダムが壊れました。ところが中国ってダムを連続して造っているのでドミノ倒しが起こってダムが62基壊れました。最後のダムが壊れなかったので、町が水没してしまいました。その結果、23万人が亡くなっています。これが世界最悪のダム事故です。

こういう事態もあるし、例えばアメリカの「ティートンダム」、「フランシスダム」なども壊れていますし、世界各地で実はダムって壊れているんです。

だから日本のダムが壊れるのはこれから起こってくる時代だと思います。特に椎葉ダムは危険だと思います。



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