2018年5月17日

「緊急警報 恐れていた時代が来てしまった」

▼年間の出生数が100万人を切る

 列車に乗っていて嫌な気持ちになった。泣き叫ぶ子どもと母がいて、その母をたまたま乗っていた無関係の初老の男が怒鳴った。「泣かせるな、迷惑だ」ということらしい。そこにまた無関係の男が初老の男に怒鳴った。「子どもの前で母親を怒鳴るな、子どものことは無視していろ」と。ぼくは圧倒的に後者の味方だ。子どもは泣くものだから怒ったって仕方ないと思う。こんなことがあると、母親は電車に乗れなくなってしまう。

 この子どもに冷たい初老の男を見ていて、嫌な社会だと思った。その男はいかにも皆を代表して怒鳴ったつもりの態度でいるようだ。

 そんな社会の中、ついに新たな子どもが生まれなくなってしまった。なんと年間の出生数が、100万人を切ったのだ。しかも二年連続で。単純な計算で1億人の人口を養うのだとしたら、一人が100人を養わなければならない。100万人の100倍でやっと一億人だ。

 しかもADHDだったりLD、自閉症といった『要指導児童』と呼ばれる子どもたちが激増し、10人に一人以上となった。子どもたちを大切にしない社会の罰のようだ。



厚生労働省HPより

▼子どもたちを大切しよう



 すでに遅いけれど、子どもたちを大切にしよう。毒物を食べさせたりするのではなく、毒物だらけの住宅に住まわせるのでなく。まず大量に摂取してしまう室内の空気を気にしよう。家に使う木材自体に、ぼくが問題の根源と思っている農薬「ネオニコチノイド」殺虫剤が使われているのだから。

 そしてゴキブリ対策の薬やペットのノミ取り薬もガーデニングの薬も気にしよう。それは子どもの脳に作用するばかりか妊娠の確率すら下げている可能性もある。子どもの脳の中にドーパミンを分泌させて、「勉強どころじゃないんだ、今これをしないと」と集中力を拡散させる。それは関門を潜り抜けて母体から胎児に、臍帯血から脳へと入り込んでしまう可能性がある。



▼自発的年金辞退資金


 ぼくらの作ったNPOバンク(天然住宅バンクなど)に緊急の資金プールを作りたい。題して「自発的年金辞退資金」のプールだ。かつかつな人は無理しなくていいが、とにかく私たちの世代だけが甘い思いをしてツケを次の世代に残すのは嫌だ。だからもちろん全額でなくていいから、少しでも年金を辞退して、次の世代に渡したいのだ。

 友人が「信頼資本財団(カネが信頼になる時代を超えて、信頼こそが資本になる時代へ)」という公益財団を立ち上げてくれている。私もその評議員の一人となっているが、そこであれば寄付控除が受けられる。税負担の一部が免除されるのだ。そうして次の世代の負担を少しでも減らしたいと思うのだ。


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◆田中優より・・

今回の皮むき間伐ツアー、ぼくが行けるのは土日のみになりますが、土曜夜の講話では、これら子どもの学習障害などに対する解決策の話をしたいと思っています。
体調が万全でなくて間伐に役立つほど体力があるかどうか不安ではありますが。
興味ある方はぜひご参加ください。


◆◇◆◇◆ 5/26(土)-28(月) 皮むき間伐ツアー2018 in くりこま ◇◆◇◆◇

今年もエコラの森で、皮むき間伐&植林体験ツアーを開催します!!

このハイブリッド林業を体験できます。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
http://tennen.org/event/kawamuki2018.html

皮むき間伐ツアー2018

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田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」のHPでは、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を配信中です。

「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。

☆--★ コラムは 第104回 まで更新中!☆---★  

田中優の「住まいと森のコラム」 

■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
http://tennen.org/ 

・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
・こだわり ~高断熱適気密・お家で森林浴・工法~ http://tennen.org/kodawari
・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request


他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。

6/1 鎚起銅器職人の大橋保隆さんによる銅鍋づくり体験in岡山・和気町


世界にひとつ、末代物を自分の手で・・
鎚起銅器職人の大橋保隆さんによる

銅鍋づくり体験in岡山・和気町』 ご案内


田中優の移住先、岡山・和気町にて、田中優の10年以上前からの友人である新潟・燕市の伝統工芸、鎚起銅器(ついきどうき)職人の大橋さんに来て頂き、銅鍋作りのワークショップを開催します!


イベント後は、田中優も同席し大橋さんを囲んでの夕食会を予定しています。


ご興味のある方は、ぜひこの機会に世界にひとつだけの銅鍋作りをご体験ください。
ワークショップ、夕食会、どちらかのご参加も大歓迎です。

Facebookイベントページより参加ボタンを押してください。
https://www.facebook.com/events/165798074114118/


または田中優HPのお申込みフォームより送信ください
http://www.tanakayu.com/form/contact.html

お問合せも
http://www.tanakayu.com/form/contact.html へ


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〜世界にひとつの自分の銅鍋を作ろう〜

鎚起銅器(ついきどうき)とは、金鎚で打ち起こしながら作った銅器のこと。

その伝統工芸品を作り続けている職人、大橋保隆さんに
和気町では初めての銅鍋づくり体験をして頂く事になりました☆

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新潟県燕市の伝統工芸、鎚起銅器。

その技術で1枚の銅板を叩き続けて銅鍋にする時間。

叩いて叩いて形になってゆく器作りです。

その日のうちに完成し
その夜からご自分の銅鍋で料理を楽しんでいただけます。

世界にひとつのご自分の鍋。
自分の中から生まれる器の素晴らしさ
その鍋で作られる料理の美味しさを
是非、体験いただければ幸いです。

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【銅鍋の性質・効果】
銅は熱伝導性が高く、まんべんなく熱がゆきわたる性質があります。 

焼きものはムラなくふっくらと、煮物は芯まで柔らかく仕上げることができ
銅イオンの効果で、茹で野菜が色鮮やかに仕上がるという効果も☆

【光熱費削減】
入れた水も驚くほど早く沸騰し、
煮込みなどの長時間の調理にはガス代の節約に♪

抗菌性が高いことから「銅壺の水は腐りにくい」と古くから言われ
衛生面でも改めて脚光を浴びています。


【貧血予防にも】
また、銅は鉄を体内で必要な場所に運ぶ働きをしており
鉄の吸収を助ける物質として、貧血を防ぐ働きがあると言われてます。

鉄だけでなく、銅が不足すると貧血になり
鉄を補充しただけでは貧血が改善しないそう。
貧血を予防するためには、銅と鉄を両方取る事が大事なんです!

昔の家庭の台所には、いつも鉄鍋と銅鍋がセットで置いてあったそうです。

イメージでいうと、鉄はお父さん・銅はお母さんのような感じ*


【万能なんです】
沸かす・茹でる・炒める・揚げる・器として使う、
そしてなんとパン作りまでできる銅鍋✨

銅は吸収率が低いので、毎日の料理で少しずつ摂取できればいいですよね♡


【世界にひとつだけ、末代物を自分の手で】

一枚の銅板を金槌で叩き起こして形を創る
「鎚起銅器」を通して

親から子へ
子から孫へ

歴史を繋ぐ器を一生もののお鍋を、自分の手で作ってみませんか??



【日時】2018年6月1日(金) 10:00〜16:00頃

【会場】すみれのお宿 岡山県和気郡和気町岩戸493−1
https://goo.gl/maps/WnWsQQvXr3E2


【料金】
18,000円(この日だけのスペシャルはるママランチ付き♪)
お支払いは当日会場にてお渡しください


【申し込み締め切り】 5月28日(月)


【作る銅鍋について】
銅鍋のサイズは、材料が30cmで
製作すると、2㎝程小さくなる程度のものになります。

形は自由で、最終的に両手に取っ手がつきます。


【定員】最少催行人数5名様、最大で10名様まで 。


【持ち物】
・各自飲み物
・耳栓
・滑り止め軍手
・クッションまたは座布団(木の台に座るのでお尻の下に敷くもので)
・お子様連れの方はお子様のごはんや飲み物


【キャンセルポリシー】
イベントの特性上
●3日前までのキャンセルは70%
●前日・当日キャンセルは100%
の代金を頂きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m



=お子様について=
基本的にお子様連れでも可能ですが、銅板を叩き続ける音が大きく時間も長いので
それでも大丈夫であれば♪

その他何かご質問があれば、コメントかメッセージでお問い合わせください(^^)


当日1日のイベント後は、大橋さんを囲んでの夕食会を予定しています。


【職人ギルド、インタビュー】
鎚起銅器職人の大橋 保隆さん
http://shokunin-guild.com/2017/09/tsuikidoki-ohashiyasutaka/

このイベントページを作成するにあたり、

写真は公開グループ「鎚起銅器てづくり銅鍋愛好会」より、
https://www.facebook.com/groups/252134978298904/

文章は「鎚起銅器職人の大橋 保隆さんによる銅鍋づくり体験in岡山」ページより、管理人様より了解を頂き使わせて頂きました。


なお、同イベントを、

6月3日(月)倉敷の駕龍寺さんにて、
https://www.facebook.com/events/168706177277146/


6月4日岡山市の大自然のめぐみ料理 Mojiroさんにて
https://www.facebook.com/events/473904729679067/

開催します。












2018年5月15日

ライヴアースまつやま2018に向けてメッセージ&2017トーク動画、書き起こし


いよいよ今週末となりました! 「ライヴ・アースまつやま2018」

田中優は第1回目から呼んで頂いていて、今年で11回目です。

今年のライヴアースまつやまに向けて、田中優よりメッセージが届きました!


「食の権利は種によって保障されていた。

それが「主要農産物種子法」の廃止によって放置され、
やがて種子は遺伝子操作技術を持った企業に独占されてしまうだろう。

今すでに農薬の被害を受けている子どもたちは、さらに被害を受けてしまう。

子どもたちを守るため、現状の「種、食、農」の話をしたい。
新たな農を実現するための提案をしたい。」(田中優)




今年は何と、ステージ以外でもお話の機会があります!
しかも直接質問できます!

お話の内容はそれぞれ異なる予定ですので、どうぞお楽しみに☆

トーク以外の時間は、会場でライブやマルシェなどを楽しんでいると思いますので、
見つけたらお気軽に話しかけてみてください♪




【トークゲスト】田中優さんのお話し 2018

☆優さんに質問ができ、応えていただけます!

トークの会場と時間はこちらです

1)ヨガテント 10:45~11:15 (質疑あり)

2)ステージ  14:00~14:20

3)本部テント ~14:50 (質疑あり)

4)キラキラ 15:50~16:10


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♪♪ ライブ・アースまつやま2018 ♪♪ 
 http://liveearth-matsuyama.com/


日時:2018年5月20日(日)10:00~18:00 (雨天決行)

会場:愛媛県松山市 堀之内・城山公園 やすらぎ広場


ステージ タイムテーブル

10:00~ オープニングヨガ

10:50~ 空手演武

11:40~ AQUBEE

12:50~ LITTLE CREATURES

14:00~ トークゲスト 田中優

14:50~ DEWACHEN

16:40~ EGO-WRAPPIN’






☆お得な一般前売り発売は5月19日までです。

【一般】 2800円
【ペア】 5000円・・お得なペアチケットは数量限定販売、なくなり次第終了
http://liveearth-matsuyama.com/event


【当日券 4000円】会場チケット売場にて(入場ゲート横) 
【学割2000円・学生証提示】 
(高校生以下無料) 
 
5月20日(日)愛媛県松山市、城山公園やすらぎ広場にて、スタッフ一同、心よりお待ちしております。



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こちらは昨年のライヴアースまつやまでの田中優のトーク動画と、その書き起こし全文です。



『ライヴ・アースまつやま2017~農業の話~

(動画と書き起こし)』

 http://tanakayu.blogspot.jp/2017/09/2017.html


 今日は農業の話をしてみたいと思います。


 というのはぼくの家は水を井戸にしたので自給、電気も太陽光発電とバッテリーで自給、そしてお湯も太陽温水器で自給、ほとんど自給を始めてしまっています。すべてほとんど自給になっていくとですね、支出が少なくてすむんですね。支出が少なくてすむと、お金を稼がなくていいし、お金に頼った暮らしをしなくても生活ができる、これ、かなり安心感につながるんですよ。

 ぼくは大学で非常勤として教えているんですが、学生たちって本当に就活に追われているんですよね。その就活で追われている学生たちに、いや別の生き方も可能だよという風に見せていきたいわけです。


 そういう中でまだ農業をやっていなかったなと思って、最近自分の家の庭で家庭菜園みたいなことを始めたわけですね。やってみる中で、最近なんと意外な法律が廃止になっていました。


 日本の中で、「主要農作物種子法」が廃止になりました。主要農作物って何かというとお米の稲、それと小麦大麦裸麦、あと大豆、まぁ主要な種なんですがこれを国が管理して都道府県に任せて、そのおかげでF1ではないきちんとした種を政府が価格を抑えて作らせてきたんです。この法律が廃止になってしまいました。

 「いったい何のためにその種子法をなくしてしまうのか?」ということなんですが、別な法律も同時に作られまして、そこに書いてあるものを読むとこの種を民間企業に助成、または配る譲渡することによって農業を作新する、なんて書いてあるんですね。


 種を受け取って作新する方法って何だろう?と考えてみると、当然遺伝子組み換え作物なんかをやっているモンサント、シンチェンタとかのアグリビジネスをする会社を思い浮かぶわけです。実はそれらの会社の意向にそった形で、種子法が廃止されてしまいました。


 種子法が廃止されちゃったというのは結構困ることでして、「日本の中でなぜ種子法が作られたのか?」。実は戦後にものすごくみんな飢えてしまいまして、食べ物の種を確保したいと思っても、種の確保ができなかったんですよ。だから良い種を作って、それで農業をやっていくようにしたいということで、「主要農作物種子法」ができたのに、それが今回廃止になってしまったんですね。


 そうすると、その種は民間会社に売られていき、その種を一番買いたがっているというか手に入れたがっている会社がモンサントのようなアグリビジネス。

 モンサントは何をするかと言うと、その良いお米の種を手に入れて、ラウンドアップというような除草剤(これを開発したのもモンサント社)を使っていますね。この除草剤をまいても枯れないお米を遺伝子組み換え技術で作ってしまおうという方向に進んでいきいそうな状況なんです。


 これ結構怖いことでして、世界で見てみると、「種を制する者は世界を制する」と言われているんだけれども、その種が今どんどんと大企業に占められつつあるんですよ。それが結構怖いことで、アメリカにもじような「種子法」のことがあったんだけれども、それがなくなった後どうなったかと見てみると、やっぱり「モンサント社」と「シンジェンタ社」の種が多くなっています。それを考えると日本の従来から使ってきた種を台無しにしちゃいそうなんです。


 そしてその日本の「種子法」で作った種って、皆さんがDIYの店で買ってくる種、あれと違うんですよ。今の「種」というのは、ハイブリッドと呼ばれるようなF1(エフワン)の種なんですね。F1の種って何かと言うと、雑種のAと雑種のBを掛け合わせると、第一世代だけ「トンビが鷹を生む」んです。非常に良い作物を採ることができる。これがF1なんですね。


 ところがそのF1とF1を掛け合わせるとどうなるかと言うと、今度は「鷹がトンビを生む」んです。全然ダメな種に戻ってしまう。そうするとF1の種を使って作物を作ると、永遠にF1を買ってこなくちゃいけない。農民というのは常に種屋さんから種を買ってこないといけなくなる。そしてその種がモンサントのような遺伝子組み換えの種だと、同時に除草剤を買わされることになっちゃうわけですね。


 そういう風にして今農業をやっている人たちちは今後どうなるかというと、ただの栽培人にされます。ただ栽培して売るだけの人にされちゃうんですね。だからやっぱり種が大事、種をちゃんと確保しておかないと。


 それに対して今回廃止になった種子法の場合には、この種をF1にしていないんです。完全な純粋種を作っていて、これが美味しいよ、例えばササニシキとかコシヒカリとか、たくさんの種がありますけど、あれらの種はそうやって純粋にして作ったものなんですね。F1じゃないんです。だからその種を農家が採ってもう一度植えると、きちんと良い作物が育つんですよ。ここが大きな違いなんです。


 そして農業の種の法律には2つあって、その種子法というのと、もう一つは苗の方の「育苗法」。この2つの法律があって、「種子法」が廃止されて「育苗法」の方に必要な条項は残すんだと言っているんだけど、「育苗法」って、実は特許パテントのための法律です。だからF1の種とか知的所有権が守られるパテント料がつく、そういう種なんです。今全部が一色に変えられようとしてしまっています。

 そうすると我々は種を国が守らなくなるので、市民なり農業者なりが自分たちで種を管理して守る、ということをやらないと、みんな企業に持っていかれてしまうというのが現在の状況なんです。

 そしてそういう農業になってしまったら、全く自由がきかない、農民というのは小作人どころか単なる育てるだけの「栽培者」にされてしまうわけですね。


 だから自由な形での農業というのを残すためには、やっぱり種が大事。
それをやっていきたい。それが必要になってきた、という状況なんですが、その一方で例えば地球温暖化の問題、というのが今問題になっていますが、その中で実に画期的な話が出てきました。


 世界の二酸化炭素を排出したものの中で、実はトータルで見ると半分を占めてしまうのが農地なんですよ。例えば「土」が、「土」がと言っても単なる無機質の「土」だろうと思いきや、生き物の死骸や種、そういったものがたくさん含まれている「腐葉土」になっているわけですね。その「腐葉土」というのは、生き物由来のものがたくさん含まれていて、炭素がたくさん入っている有機物なんです。それを燃やしてしまうと、ただの荒れ地になってしまって、土の中に含まれていた炭素がみんな燃えて二酸化炭素になってしまうんですね。

 ここに画期的な方法が出てきました。フランス政府が主張したのですが、農家の場合には、今やっている農地に0.4%だけ炭素を多めに入れてくれれば、現在人間が毎年排出している二酸化炭素の実に70%を安定させてしまうことが出来る。

 つまり、毎年出されている地球温暖化ガスの7割を貯めることができる。すると温暖化問題は解決できます。土に炭素をたくさん含めてやれば解決可能なんだというのを、フランス政府が出してきたんですね。

 そのフランス政府のアイディアというのが実は有機農業、有機無農薬の人たちが考えついたことで、それをやれば確かに土の中に二酸化炭素を貯蔵することができるんです。


 今の二酸化炭素の貯蔵は、昔堀った天然ガスの跡地のところに二酸化炭素を投げこんじゃえとうことで100万トンとかとんでもない量の二酸化炭素をそこに突っ込んでしまっている。でも日本人だったらわかりますね、地殻変動なんて始終起こるんですよ。そんなところに詰め込んだって、地殻変動が起これば100万トンの二酸化炭素がバーッとそこから出てくる、そんなことをしたら地球はその時からもうおしまいになることが決まるわけですね。

 だから二酸化炭素を貯蔵するのに、岩の間とかそんなところに突っ込むのはダメだよと日本の場合考えるわけです。それと全く違う方法が農地に二酸化炭素を貯めていくことなんです。要は土に炭素を入れてしまう、それは圧倒的な効果があるというのが出されたんですが、これについてさらに画期的なことがわかりました。

 アマゾンで、何度耕作しても連作障害を起こさない奇跡の土というのがあったんです。それを日本人などが移民で随分行っていたんですが、その日本人の移民の人はそのことに気がついていて、こういうやり方ができるといいね、なんてことを考えていたんですけども。それをアマゾンの先住民は長らくそれをやられていて、一番古いものは8000年前からしていたんです。

 8000年前に作られた「テラ・プレタ(黒い土)」というものなんですが、その「テラプレタ」のはすごいねと言われていたんですが、西暦2000年を超えて2002年のときに初めて研究者がそれを調べて結論を出したんです。


 何とテラプレタは人間が作ったものだった。だから人間のインディオの人たちが8000年も昔から作ってきた「土」だったんです。そしてその「土」は8000年経った今でも生きています。ちゃんと連作障害を起こさない肥沃な土として現在も存在しているんです。それを作ったのは「人間だった」というのがわかったんです。

 その方法は炭の利用だったんですよ。土の中に炭を一緒に耕して入れていくこと、そしてそれ以外のものもたくさん入っていて、ゴミ捨て場のように見えるほど色んなものが突っ込まれているんですが、それが微生物と共に土を作っていたんです。


 それらの「テラプレタ」、人間が作った「テラプレタ」がですね、8000年を超えていまだに生きていて、肥沃な土地になっている。なおかつ「テラプレタ」を入れた土地は、周囲もだんだん肥沃になっていくということがわかったんです。
「これはいったいどういうことだ?」ということで今世界中でテラプレタを人間が再現できないかということで調べているんですが、今のところまだできていません。


 でも炭で言うと、炭って世界の中で一番作り慣れているのは日本人なんですよ。
だから日本に「炭ってどうやって作っているの?」ということで調べに来ました。
だけど日本の炭って、白炭、黒炭、非常に高い温度で作ったものと、低い温度で作ったものと、どっちについても非常にソフィスティケイトされていて、精錬されすぎちゃっていて、その「テラプレタ」に使われた炭はたった200℃で焼かれていて粗野なものだったんです。そんな低温で炭を作るなんていうのは、残念ながら日本にもなかった。だから一からこの「テラプレタ」をやらなくてはいけない。

 そのテラプレタはどれくらいの炭素を土に含めているか、というのを調べてみると、さっき言ったフランス政府が0.4%だけ土に入れてくれれば現在排出している二酸化炭素の70%を回収できるというものと比べて、何と10倍以上の炭素を回収できてしまうんですよ。


 そうすると何が起こるかというと、これからその「テラプレタ」のような土の中に炭素を入れていくということをやると、本気で世界中がやったとすると、1年で現在排出してしまったものも過去に排出してしまったものも回収できちゃうんです。

 ただ1年でもしやるとしたら木なんかみんな炭にされちゃいますから少しゆっくりやった方がいいわけですが、それにしてもゆっくりやっていけば地球温暖化は炭によって解決可能だというのがわかったんですね。そしてそのテラプレタというのが面白いと思って、我が家でも炭を作ってみました。そして農地の中に入れてみました。


 そうしたら面白いことに炭というのはとにかく微生物のマンションになるんですよ。小さな微生物がたくさん住み着くことのできるマンションになります。
そのマンションの中に入った微生物たちが、土壌の中のミネラル分、これを一生懸命集めてきて、植物の根っこに渡すんですね。実は植物の根っこは微生物と共生していて、植物は微生物に液体化された炭素を与えるんです。どっちかがいなければ育つことができない。だからどちらもいなければ存在できないんです。
 それを、炭を入れてやることによってどんどん推し進めることができるんです。


 その結果、炭を入れてみたら、とにかくよく作物が育つようになりました。
これを世界中がやってくれたら、現在の地球温暖化の問題を全く別な形で解決することが可能なんです。その可能性を持っている農業というものを、一方で政府は「種子法の廃止」という形でダメにしようとしているんですね。
 これもったいなくないですか?


 せっかく地球温暖化防止の解決策が見つかったのに、その農業というジャンルをダメにしてしまう。でもそうすると人によっては、「いやでも今の効率の悪い小さな農家より大きな農家の方がいいんじゃないか」という風に考える人がいるかもしれない。


 でもね、農地の生産量は小さな農家の方が多いんです。だって大きな農場、例えばアメリカのコーンベルト、トウモロコシばかり作っているエリアは、トウモロコシを年に1回しか作らないでしょう? ところが小さな農家はそこに色んな野菜を混植して入れて、ずっと作物を育てていきますよね。だから収穫量を合計してみると、大きな農場は全然収穫量が少ないんです。小さな農家の方が、収穫量が圧倒的に多いです。そういう方向が見えてきているのに、その農業を台無しにするような方向の政策をとろうとしている。これはぼくにとってはもったいなくてしょうがないんです。


 有機無農薬の話で、キューバが有機無農薬ですごく飢えちゃうような時期を乗り越えたことがあります。今でも「スペシャルピリオド」とキューバの人たちはその期間のことを呼ぶんですが、それまで農薬バンバンの農業だったのに、何と1人の餓死者も出さずに乗り越えちゃったんです。


 その時に何をやったかというと、「有機無農薬」の農業です。その有機無農薬をやった人たちは、何とアジア系の人たちが多かったんですね。アジア系の人たちが「有機無農薬」を、全然推奨されない時期にもやり続けていたんです。でも旧ソ連が崩壊して、「今後どういう風にしていったらいいんだ?ソ連からの援助も止まって石油も届かないし農薬も届かないし」という時に、その人たちが未来はこっちの方向だと指さしたおかげで1人の餓死者も出さずに乗り越えられたんです。


 ぼくはその可能性を持っておく必要があると思っていまして、この松山の少し離れたくらいのところの農地には有機無農薬で真面目にやっている人がかなり多いんですよね。たぶんここにも出店されていると思うけども、そういった人たちの技術を継承して、それをみんなが自分の家でやっていてそれを種として自分で持っておく、そうすることで「いよいよ飢えるぞ、円が安くなっちゃうってもう何にも輸入できないぞ」という時代になったら、キューバのように乗り越えることができるようになります。それをやっておく必要があると思うんです。


 その時に日本の農家というのはかなり優れた技術を持っている人たちが多いので、この人たちと一緒に次の未来を作ることができたら、どんな事態も乗り越えられるかなと思っています。それほど農業は大事で、そして「種子法」が廃止になってしまっていよいよヤバイなという時代に今なったんだけども、だったら今度は自分たちでそれを守れるような仕組みを作ろう、農家と一緒に自分たちでその仕組みを作っていこうよということをやっていくのが必要かなと思います。


 ライヴアースまつやま、そしてそのアース(地球)を考えていくときに、私たちはそんな大きな力はありません。だから私が突然命を賭けたって大して社会を変えることはできません。


 だけどその小さな力がいっぱい集まったとしたら社会は変えられるんです。
ぼくはそっち側に期待をしていきたい、それを何とか実現していきたいと思っています。




★動画はこちらより

『ライヴ・アースまつやま2017 午前の部~農業のお話~』
 https://youtu.be/R7atDqqVifk 



2018年5月8日

「南スーダンへのPKO派遣」(公式web shop)

公式web shopに登場しました!
 
「南スーダンへのPKO派遣」(上・下セット)
 
・すぐにお読み頂けるダウンロード版
・じっくり読みたい印刷物版
の2種類があります。
 
2016年12月30日、2017年1月15日に発行しました、有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」のバックナンバーです。
 

上下2記事のお得なセット版、A4サイズのPDFで39ページ(原稿部分は29ページ)分です。
 

主な内容
・国内論議から見るPKO
・PKO参加5原則
・国際的な視点から
・日本と南スーダンとの意外な関わり
・資源の奪い合いで起こる紛争
・石油消費と人間の未来
・石油消費量の現実
・「ピークオイル」の問題
・中国の新戦略ルート など
 


「なんと日本は、スーダンの輸出する石油の11%を輸入する、中国、マレーシアに続くお得意様なのだ。しかも中国、マレーシアは直接南スーダンに油田を所有して輸入しているのだから、純然たるお客様としてはとても大きな存在であるのだ。
 
 しかも日本の輸入するこの地域の原油は低硫黄原油で非常に質が高く、主に発電用に使われている。特に311大震災以降、原子力を止めた影響から原油のニーズが高まり、その部分を賄うのに重要な存在となっている。」(本文より)
 

<<ご購入はこちらより>>
 
ダウンロード版
https://tanakayu.thebase.in/items/11157421

印刷物版
https://tanakayu.thebase.in/items/11157507








2018年5月4日

「川内原発再稼働は、私たちの暮らしのリスクを増やす」

田中優 公式 web shopに登場しましています!
 
2015年8月20日に発行しました、有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」のバックナンバーです。

税込み250円、すぐにお読み頂ける“ダウンロード版”、A4サイズのPDFで26ページ(原稿部分は15ページ)分です。

主な内容

・破局噴火を前にして、原発事故は問題か
・問題はカルデラ噴火だけでない
・100 年に一度の中規模噴火問題
・火山灰で電源喪失という恐怖
・脆弱な高圧送電線網 など




 カルデラ噴火よりはるかに小さな噴火が起きた場合、川内原発は大丈夫なのだろうか。

 まず、九州電力が想定している「15センチ未満の堆積した火山灰」なら大丈夫なのだろうか。

 この場合に問題になるのは第一に原発まで届く送電線の問題、第二に原発単体と予備電源の問題が考えられる。


 15センチ未満程度に堆積するレベルの火山灰が降り注ぐ中規模噴火が起きた場合、当然川内原発は停止する。しかし核燃料は簡単には冷めないので、三カ月程度は冷却していないとメルトダウンするのでそのための電源が必要になる。原発は動いているときには発電所だが、止まっているときには莫大な電気を消費する電力消費装置となるからだ。

 だから発電しているときはその電気を発信する送電線だが、止まった時には原発が電力負荷となって電気を受け取る側になる。高圧送電線からの電気の供給が必要になるのだ。東京電力の福島第一原発事故では、そのための高圧送電線の鉄塔が地震のために倒壊してしまっている

 このことが、非常用ディーゼル発電機の起動云々より先に重要だった。非常用発電機が動かなくても、高圧線からの電気の供給があれば冷却できたのだから。福島第一原発の場合には、その鉄塔を建てた場所が軟弱な元・小川沿いの土地であったことが第一に問題だった。


 そのことはともかく、高圧線からの電気がつながっていれば問題はなくなるのだが、火山灰には特有の問題があるのだ。それが(図1)に示す、火山灰の持つ電気伝導性の問題だ。

 火山灰は粒子に硫化物が多く含まれるために、碍子(高圧鉄塔などで白い焼き物で電線をつないでいるが、あれが碍子。絶縁固定するための陶磁器、合成樹脂製の器具)に付着しやすく、雨に遭うと硫化物が溶出して伝導性を持つ。すると碍子の絶縁の能力が落ちるために「閃絡(せんらく)」が起きる。

 この閃絡は高圧線からあふれ出した高圧電力が雷のようにあたりかまわず放電し、地面に流れて放電する現象を指し、雷が地面に落ちていくような「地絡」が想定される。これが極めて危険である上、電圧を著しく低下させるため送電線を流れる電流をストップさせるしかなくなる。

 そうなればもちろん電源喪失する。福島第一原発事故の送電線鉄塔の倒壊と同じ、原発災害の第一条件が整うことになる。 (メルマガ本文より)







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