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2020年4月16日

インデペンデントリビング

 ぼくの三男がドキュメンタリーフィルムを作った。タイトルは「Independent Living」という。同名の世界的運動をタイトルにしたようだ。日本では「Independent Living」という言葉はわかりにくいかもしれない。「独立した生活」と訳したのでは、何から誰が独立するのかわからない。子どもが親から独立するのか、はたまたアメリカの「独立宣言」を思い起こすかもしれない。  


世界的な運動である「Independent Living」は、「障害者の自立生活運動」だ。

それは以下の三つの自立生活をめざしている。

1.ライフスタイル選択の自己決定と自己管理の権限を障害者本人がもつこと
2.自立生活に必要な能力をもつこと
3.施設や病院ではなく、地域の中で通常に生活すること  



それは障害者の権利を確保する運動であると同時に、当事者である障害者自身が、「自立生活支援サービスを供給する主体である事業体」としての性格を併せ持つ「自立生活センター」を作っていく運動でもある。今や日本でも同じ運動が広がり続けている。  


「自立生活」とは、危険を冒す権利と決定したことに責任を負える人生の主体者であることを、周りの人たちが認めることに始まる。障害者は「哀れみ」の対象などではなく、福祉サービスの雇用者・消費者として援助を受けて生きていく権利を持ち、どんなに重度の障害があってもその人生の中で自己決定することを尊重されなければならない。


選択をするためには、選択した結果を学ぶことも必要だ。これまで障害者が閉じ込められていた「守られ保護されている存在」ではなく、失敗する権利を持つ主体なのだ。「危険を冒す権利」と「決定したことに責任を負える」人生の主体者であることを、周囲の人たちが認めていかなければならない。一人の人として自立し、周囲が福祉サービスの雇用者・消費者として援助を受けて生きていく権利を認めていくことだ。  


施設や親の庇護の元で暮らすという不自由な形ではなく、ごく当たり前のことが当たり前にでき、その人が望む場所で望むサービスを受け、普通の人生を暮らしていくために。  

その生活を自立して行う障害者は、ごく普通の存在だ。ただ周囲の人にとってはそれが期待を裏切るかも知れない。従来私たちがメディアなどで知らされてきた障害者とは違いがあるからだ。障害者というと、大きなハンデを抱えていても、健気に努力する存在として描かれがちだ。では障害者は健気で努力家でなければいけないのか。テレビで足に障害を持つ子が、富士山に登るというチャレンジをしていた。彼は登り切ったが、富士山に登れなければいけなかったのか。


なぜそれを人々がもてはやすのか。こうした身体障害者が物事に取り組み奮闘する姿が健常者に感動をもたらすコンテンツとして消費される。こうした見せ方を批判的に「感動ポルノ」と呼んでいる。彼は彼のままでいいはずなのに、そうした感動ポルノに影響されて、自ら期待される障害者を演じてしまうかもしれない。それは自然なことではないのだ。  

そのことを考えた時、ふとミスチルの桜井さんの歌詞が頭に浮かんだ。

「あるがままの心で生きられぬ弱さを 誰かのせいにして過ごしてる 
知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で もがいてるなら 僕だってそうなんだ」  
と。


「自分らしさの檻」とは適切な言葉ではないか。「そう思われていたい」という檻の中にそれぞれがいてもがいている。その「檻」を乗り越えるのに必死になるより、外に出てしまえばいい。ところが私たちはその「自分らしさの檻」の中に居心地悪いのに安住しようとする。障碍を抱えていたら、周囲の期待する視線も加わってなおさらだ。  


そのせいか、このドキュメンタリーはとても面白かった。自立生活をしようとする人々は、自分を檻の中に閉じ込めようとする言葉に敏感だ。それは一見親切そうに聞こえるが、抜け出られなくなる罠が隠されているからだ。しかし彼らはそこから抜け出ていく。自立していくには自己決定しなければならないからだ。  


私は喫煙者だ。残念ながら身についてしまった。このドキュメンタリーの中で、ある障害者の方が、気持ちよさそうにタバコを吸っていた。これが何とも美味そうなのだ。監督である三男はタバコを吸わない。映画作りの傍ら、彼は障害者のヘルパーをしている。そこで「映画を撮ってくれないか」と頼まれたのだ。


彼は実に偏見のない人だ。彼の叔父にあたる人に障害があった。彼にとってはそれは特別なことではなく、ただ当たり前の風景だった。そして大学を卒業してから二年間はホームレス支援のNPOに働いていた。障害者を特別視する環境にいたことがないのだ。  そして彼は映画を撮った。幸いしたのはこんな運動に出会えたことだ。それは彼の思いと符合したのだろう。特別視もせず、偏見のない目に普通に暮らす被写体と巡り会えたことが、幸運にも彼に自然なフィルムを作らせた。  


その彼は中学生時代に一度、親が呼び出される事態があった。特別に悪いことをしたわけではない。せいぜい教師についた悪態が教師の耳に入ってしまったぐらいだ。その教師に対しても特別扱いしない態度が気に障ったようだ。呼び出しには私自身が出向いた。教師に反抗的な態度を取ったのは失礼だが、「特別扱いせよ」というのは偏見だと思う。教師に従順でなければならない理由はない。そして彼はテストの成績が高いにもかかわらず通知表の成績は低くなっていた。「それでは従順ではいられない」と私は言った。その面談の後、二度と呼び出されることはなかった。私が教師にあきれられたのだろう。しかし彼は何もおかしなことはしてないし、学業の成績も悪くない。そんな三男を責める気には到底ならない。むしろ私は常に彼の味方であろうとした。  


そんな彼だから作れたのかもしれない。ぼくが病院を退院して、不自由な足取りで駅構内を歩いていた時、彼はさりげなくサポートしてくれた。彼は実に親切な人になっていた。その彼らしいフィルムができたと思う。この映画をぜひ観てほしい。


 

 

物語の舞台は大阪にある自立生活センター。

ここは障害当事者が運営をし、日常的に手助けを必要とする人が、一人で暮らせるよう支援をしている。

先天的なものだけでなく、病気や事故などにより様々な障害を抱えながら、家族の元や施設ではなく、自立生活を希望する人たち。自由と引き換えに、リスクや責任を負うことになる自立生活は、彼らにとってまさに“命がけ”のチャレンジだ。家族との衝突、介助者とのコミュニケーションなど課題も多く、時に失敗することもある。

しかし、自ら決断し、行動することで彼らはささやかに、確実に変化をしていく   。


映像作家・鎌仲ひとみが初プロデュース、ドキュメンタリー初監督・田中悠輝がおくる
ぶんぶんフィルムズの新作ドキュメンタリー。
製作協力:全国自立生活センター協議会( http://www.j-il.jp )
自立生活夢宙センター( https://www.npo-muchu.com )、他
製作:ぶんぶんフィルムズ( http://kamanaka.com )
助成:文化庁・芸術文化振興基金
全国自立生活センター協議会
公益財団法人キリン福祉財団

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■公式HP https://bunbunfilms.com/filmil/
■Facebook https://www.facebook.com/Independent.Living.documentary/
■予告編動画 https://youtu.be/pTnmMiu1Jb4
■Twitter https://twitter.com/outofframe5


<<映画館に行けなくても、インターネットで見ることができます!>>

劇場への応援にもなります。

<映画『インディペンデントリビング』 オンライン上映>


■上映リンク: https://vimeo.com/ondemand/filmil

バリアフリー日本語字幕・音声ガイドに対応しています

■配信期間:3月14日(土)正午~5月6日(水)23時59分まで
(※4/2に配信期間を延長しました)

■料金:1,800円

※一つのアカウントでお一人様の視聴をお願いをしております。
※ご購入から72時間(3日間)、パソコンやスマホ、タブレット等、複数のデバイスで視聴することが可能です。
※レンタルのお手続きにはJCBのクレジットカードはご利用いただけません。それ以外のクレジットカードでお試しください。

 


★ご紹介いただきました 


★2020年4月12日 NHK おはよう日本でも取り上げられました
田中悠輝(Yuki Tanaka)さんTwitterより
@YukiTanaka_IL

2020年3月10日

ただいま上映中!「いただきます ここは、発酵の楽園」





これを観に行きたい。
ぼくの大好きな吉田俊道さんが出ているし。
やっとだいぶ知られてきました。

現在公開中です。

公式HP https://itadakimasu2.jp/

劇場上映はこちら https://itadakimasu2.jp/schedule/




以下、公式HP作品情報より


発酵の魔法で、土と食物と私たちも幸せになっていく

美しい里山で、苗を植え稲刈りを園児たちが行うみいづ保育園、
微生物を活かした農法で園児たちが野菜を作り給食で食べるマミー保育園など、子どもたちは、泥んこまみれのキラキラの笑顔。
美味しい野菜を食べた子どもたちの清々しい表情、
その秘密は微生物たちの「発酵の楽園」にありました。 DNA解析に基づいた最新の“腸活”をアニメーション化、
発酵の常識が180度変わる驚きの連続です。
自然と人が調和した”楽園”を、きっと身近に感じられるはずです。

畑も田んぼも発酵していた!

「菌ちゃん先生」吉田俊道さん。有機農業の里・山形県高畠町の菊地良一さん。
「奇跡のりんご」木村秋則さん。
発酵の世界を知り尽くしたオーガニックファーマーが、
心を込めて作りあげた植物たちの桃源郷で、
目に見えない微生物たちの声に耳をすましてみませんか。

エンターテイメント・ドキュメンタリー誕生

全国600箇所で上映された「いただきます みそをつくるこどもたち」の監督、オオタヴィンの新作がついに公開!

子育て真っ最中の小雪さんがナレーターを務めます。
挿入歌のザ・ハイロウズ、坂本美雨など多彩なヒーリングミュージックも満載。ほっこりハートフルな映像で、心も体もオーガニックに生まれ変わる
エンターテイメント・ドキュメンタリーの誕生です。


プロデューサー・監督・撮影・編集 オオタヴィン
ナレーション:小雪
エンディングテーマ:坂本美雨withCANTUS
劇中挿入歌:ザ・ハイロウズ
出演:吉田俊道/木村秋則/菊地良一/日原瑞枝(みいづ保育園)/
小倉ヒラク(発酵デザイナー)/山本太郎(長崎大学)/
杉山修一(弘前大学)他。

(2020年/日本/81分/カラー/DCP//16:9)

制作:イーハトーヴスタジオ

2019年7月22日

映画 新聞記者 を観てきました

あまり世間と関係しない暮らしをしていますが、この映画は観に行ってきました。

確かに現実とダブるようで面白かったのですが、

それ以前に今の社会に生きる人たちの
“ひ弱さ”が浮き彫りになっている気がました。

いやならしなけりゃいいし、

自分の意志にそぐわなければ辞めてしまえばいい。

何も命賭けてまで不正の片棒を担ぐ必要などない。


人々が余りにもひ弱なんじゃないでしょうか。

辞めちゃえばスッキリするのに。


・・という感想を持ちました。


映画情報はこちら まだの方はぜひ
https://shimbunkisha.jp/


2019年4月12日

マガジン9、親子では初めて!映画「アウト オブ フレーム」メディア情報

ぼくの三男の初監督作品「アウトオブフレーム」のことで、「マガジン9」の記事に紹介されたそうです。
 
父と子が同じマガジン9で記事にされたのは、なんとのことだそうです。

初監督作品は現在クラウドファンディング中です。
良かったらご支援をお願い致します!


”自立生活運動の現在”を描く映画、
「アウト オブ フレーム」完成のためのクラウドファンディング!

2019.4.12現在、支援金額が279万を突破しました!残り14日です。 
https://readyfor.jp/projects/out-of-frame



~~メディア情報~~

【マガジン9】
製作協力者の今村登さんと監督の田中との対談がウェブマガジン、マガジン9に掲載されました!

製作に至るまでのことや、今村さんと田中監督の映画製作への想いなど丁寧にインタビューしていただきました!ぜひご覧ください。
https://maga9.jp/190327-5/





【朝日新聞】
4月4日に自立生活夢宙センターで開催された映画「アウト オブ フレーム」のクラウドファンディングイベントが朝日新聞に掲載されました!
https://www.asahi.com/articles/ASM4720PLM47ULBJ001.html




~~ 映画完成に向けて田中優からの応援コメント ~~

「悠輝くんはぼくの息子だ。男の子ばかり三人兄弟の一番下の子として生まれた。
ぼくの名前は環境問題や人権関係で知られていて、上の子たちはそれを知られるのを嫌がっていたが、悠輝くんは嫌がるどころかそれを楽しんでいるようだった。

悠輝くんの叔父に当たる『てっちゃん』には知能に障害がある。(・・・・続きます)」
https://readyfor.jp/projects/out-of-frame/announcements/95815



~~マガジン9で田中優が登場した記事はこちら~~

マガジン9〜この人に聞きたい『田中優さんに聞いた』(その1)
〜戦争に向かう金の流れを変えよう~http://www.magazine9.jp/interv/tanakayu/tanakayu1.php


マガジン9〜この人に聞きたい『田中優さんに聞いた』(その2)
~全て戦争は「金儲け」のため~
http://www.magazine9.jp/interv/tanakayu/tanakayu2.php

2016年10月18日

米国市場のNon-GMO食品はすでに33%を占める

田中優より
 
記事より
「米国でのNon-GMO食品の成長は劇的だ。2010年に3.5%だった米国市場のNon-GMO食品は今年にはすでに33%を占めるに至っているという。そして、ここ数年、毎年12%は成長し続けるだろうと予測されている。」
 
日本はホントに情報鎖国

メディアはスキャンダルとお笑いばかり流していて、なぁにが木鐸だよと思わせてくれる。
こういう情報はありがたい。 





☆今回もシェアさせて頂いていますが、いつも田中優がその発信する情報に注目している印鑰さんと、料理研究家の枝元さんとのスペシャルイベントが今週開催されます!

「遺伝子組み換えルーレット」の上映もあります。


10月22日(土)すいーとまむ15周年記念企画 

映画『遺伝子組み換えルーレット』上映会&印鑰智哉さん、枝元なほみさん、田中優 お話会
http://tanakayu.blogspot.jp/2016/10/102215.html



2016年10月3日

10月22日(土)すいーとまむ15周年記念企画 映画『遺伝子組み換えルーレット』上映会&印鑰智哉さん、枝元なほみさん、田中優 お話会

田中優より
「ぼくは印鑰(いんやく)さんのことを心底信頼しているが、今回会うのは20年ぶりかもしれないです。このイベント、ぜひお越しください。」

 






すいーとまむ15周年記念企画 

映画『遺伝子組み換えルーレット』上映会&お話会


食卓に迫る危機を考える映画『遺伝子組み換えルーレット』上映会と、
今をときめく素敵な3人のゲストとのお話会です。


★ゲスト紹介

オルタートレードジャパン政策室室長であり本作品の翻訳担当の印鑰智哉さん。

食材の声を聞きながら魔法のような楽しい料理を生み出す料理研究家の枝元なほみさん。

住宅、エネルギー、地域おこし、平和の作り方と幅広いストライクゾーンを持つ
環境活動家の田中優さん。


この3人が、まさかの浜北で遺伝子組み換えについて語ります。


【日時】
10月22日(土) 12:30〜開場 
13:00〜14:30 映画上映 
14:45〜16:30 お話会


【参加費】前売り2,500円(当日2,800円)♬オーガニック野菜のお土産付き

•色々な事情でチケットを買いに来られない方へ
お電話053-587-6610 またはメール info☆sweetmom.jp (☆を@に変えてくださいね) にてご予約を受けさせて頂きます。

•映画だけ観たい方へ
それもOKです。(鑑賞代¥1,000)

•お話会だけ参加したい方へ
これもOKです。(参加費¥2,000)


【会場】パナシア2F (静岡県浜松市浜北区高畑5ー1)

会場のパナシアさんは9月28日に「LIFE」さんというレストランに名前が変わりました。
LIFEさんの看板が目印です。

みなさまのご参加楽しみにお待ちしております。


【お問合せ・前売り券発売所】
Natural Foods,Deli&cafeすいーとまむ (浜松市浜北区本沢合113-2)
営業/10時〜19時 定休/第三日曜と翌月曜日 TEL 053-587-6610
http://www.sweetmom.jp/


当日ランチを食べながら映画を鑑賞することも出来ます。
すいーとまむではランチのご予約をお受けしています。
10月15日までにお申し込みください。(ランチ弁当800円※税込)

会場ではお菓子、コーヒー等のお飲み物の販売も行います。
ゆっくりとお菓子やコーヒー等を楽しみながら映画をご鑑賞ください。

facebookイベントページ https://www.facebook.com/events/1768408550080097/



ーー映画『遺伝子組み換えルーレット』についてーー


映画紹介 http://geneticroulette.net/preview より


『遺伝子組み換えルーレット-私たちの生命(いのち)のギャンブル』
原題 Genetic Roulette – The Gamble of Our Lives
監督:ジェフリー・M・スミス
2012年 85分
ジェフリー・スミス氏 監督のジェフリー・スミス氏は遺伝子組み換え問題を批判する米国のオピニオンリーダーとして長く活躍しており、非営利団体Institute for Responsible Technology(責任ある技術研究所)を主宰しています。
seedsofdeception日本でも『偽りの種子-遺伝子組み換え食品をめぐるアメリカの嘘と謀略』が出版されており、日本でも講演されたことがあります。最近ではモンサントを批判するアルバムをリリースしたニール・ヤングの反モンサント・コンサートツアーに遺伝子組み換え問題の講演者として同行するなど、米国で遺伝子組み換え反対を語る上でキーとなる活動をしています。
 このドキュメンタリー映画ではこれまで語られてこなかった医学者、健康問題の専門家、さまざまな疾患を持つ子の親、獣医、家畜の健康問題に詳しいジャーナリストが登場し、遺伝子組み換え食品によって、人びとや家畜にどんな健康の異変が起きているのか、どのように解決できるのかが語られています。
 米国では胃腸の疾患、アレルギー、炎症性疾患、不妊、ガン、自閉症など多岐にわたる疾患に苦しむ人がこの約20年間にわたり急激に増加しました。特に子どもたちの健康に対する懸念は急激に上昇しています。
 この20年間、何が変わったのでしょうか? 1996年に商業的大規模栽培が始まった遺伝子組み換え作物がこの変化を引き起こしている可能性について科学的な調査を元にしたさまざまなストーリーが語られています。
 現役の医学者、医療関係者は職を奪われるのでなかなか声が出せない現実があります。しかし、それでも出てきたこれだけの証言は衝撃的なものです。

 そして、食を変えることで何が起きたか? 子どもの健康を取り戻せた親たちの涙と笑顔、そして農民の決意をぜひ見ていただきたいと思います。


この映画へ向けて応援メッセージ 田中優(未来バンク事業組合 代表)



「これは農をめぐる文明の衝突だと感じます。
工業的に何でも従わせようとするアメリカ的な農業と、
アジアや多くの途上国に広がる他の生命と支え合っていこうとする農法との。

しかしアメリカ的なやり方は、長くは続けられません。長期的には必ず失敗します。
『緑の革命』がそうであったように。でもコマーシャルと利益の獲得は上手です。

私たちはどんな未来にしたいのか。

まずは相手側の正体を見てみましょう。
そんなときにこのドキュメンタリーはうってつけのものだと思います。」


<予告編>
Genetic Roulette - The Gamble of Our Lives
https://youtu.be/Yq0HMBQfdI0





日本語字幕付き
https://youtu.be/NWlbRztxBqY

2016年4月27日

海南友子監督映画『抱く{HUG}』に田中優応援メッセージ 『理解』と『了解』の断絶を超えて

【オススメ映画 田中優応援メッセージ】


現在全国で上映中の海南友子監督の映画『抱く{HUG}』
田中優も応援メッセージを送りました!
お近くで上映の際はぜひ足を運んでみてくださいね。

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『理解』と『了解』の断絶を超えて 
 
「理解」と「了解」とでは大きな違いがある。理解は客観的に見ればよいが、その人の内側に入り込んでみなければつかむことができないのが『了解』だ。


 この映画は監督自身の個人的な体験により、外側から理解しようと試みていた事象を自分の内側に起こる事件として表現することになる。ぼく流の言 い方をするなら『他人事から自分事へ』の転換だ。そこにあるリアル…、もし放射能に怯える群像として描かれるならぼくは見なかっただろう。しかし 妊娠・出産という事態に直面して、内側から描かざるを得なくなった。まさに自分の体験そのものだから。


 ぼくが環境の活動に入ったのも子どもが生まれたせいだった。生まれたばかりの無垢の命の側から見たら、この世界はどうだろうか。政治経済、左右の関係もなく守らなければならない命。何々主義なんて関係ない。ただ小さな命を守ろうとするための闘争があるだけだ。ぼく自身がこの映画を自分の内側から見入ってしまった。


 今まだ「理解」の域を超えていない人たちにこの映画を観てほしい。これは断絶する「理解」と「了解」を超えていける架け橋の役割を担ってくれる映画になるのかもしれない。


田中優(環境活動家/未来バンク事業組合理事長)


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『抱く{HUG}』上映情報はこちらから⇒⇒ http://kanatomoko.jp/calendar.html


facebookはこちらから⇒⇒ https://www.facebook.com/hugeiga/?fref=nf


「あなたを全力で守るから。だからどうか、無事に生まれてきてください。」


そう言って自分のおなかを優しく抱きしめる母。


映画『抱く{HUG}』(ハグ)は、
新しい命と、強く美しい母の愛が生まれる瞬間を捉えた、感動のドキュメンタリーです。





2015年8月10日

映画「小さき声のカノン」 田中優応援メッセージー「小さき声」に耳をそばだてるー 



【映画「小さき声のカノン」 田中優応援メッセージがアップされました!】   

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ー「小さき声」に耳をそばだてるー  


「そりゃそうだとしてもね、生活していかなきゃならないんだから」。  
こんな言葉を何度聞いたことか。   

命がなくなってしまったら生活も何もないんだから安全な場所に暮らすか、
せめて対策してほしいと思うのだが実現しない。   

人々の意識には二つのレベルがあって、頭で考える世界と生活からの実感がある。
いくら頭で放射能の危険性を理解したとしても、生活レベルの改革につながらない。 

 「周囲の人たちから浮いてしまう、変人扱いされる」 といった『空気』を読むレベルのことが、
生活レベルの実感なのだ。   
そして周囲の無理解の壁の中で、母はぽつりと言う。 「この子だけは守らなくちゃ」と。  

なぜ母がここまで重い覚悟をしなければならない? 
いったい誰がそんな『空気』を作ってしまったのか?  

「愛」という言葉の反対語は「無関心」だという。  
その無関心が人々の上に重くのしかかっている。 
理解されないから大きな声で言えない。 
関心すら持ってもらえないから一人で決めなければならない。  

その孤独さから過敏になってしまったとしても、
 誰が彼女を責められるだろう。  

その小さな声を拾い上げた映画ができた。この無関心を装う時代に。   
耳をそばだてて聴いてほしい。 無関心でなくなるから愛が生まれるのだ。 

―田中優(環境活動家/未来バンク事業組合理事長)    

▼ 応援コメント一覧より 
http://kamanaka.com/canon/comments/   

▼映画は全国で続々と上映中!お見逃しなく!
 劇場情報→ http://kamanaka.com/canon/theater/

▼映画予告編 https://youtu.be/Wie--OFItJw

2015年6月10日

6/14「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」上映後、田中優のトークショー開催決定!

話題の映画「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」の上映後、田中優のトークショー開催が決定しました!



以下アップリンクHPより

<トークショー開催決定!>

渋谷アップリンクにて絶賛上映中の『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』


6月14日(日)10:30の回上映後、トークイベントが行われます。


ゲストは環境活動家の田中優さん。


「いまこの状況から何を選択していけばいいか」いつも力強いメッセージをくださる田中優さん。
ぜひご来場ください!


日時:6月14日(日)10:20開場/10:30上映開始 
  ※上映後トークショー


ゲスト:田中優さん(環境活動家)


会場:渋谷アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階)


★詳細、ご予約につきましては劇場ホームページにてご確認ください。
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/36105


◆アップリンク『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』公式FB
https://www.facebook.com/gmo.movie


▼予告動画 https://youtu.be/xJaqUDz8IdE




アップリンクより



子育てパパが、子どもたちの「食の安全」を守るため、世界各国で“遺伝子組み換え食品”についてインタビュー!!

3人の子どもを持ったことで“食”について考えるようになった一人の父親であり、映画監督であるジェレミー・セイファートは、種が大好きな長男の影響もあって「遺伝子組み換え生物=GMO」に興味を持つ。そもそも、アメリカでは表示義務がないため、GM食品の存在自体がほぼ知られていないのが現状だ。ジェレミーは疑問に思い、家族と共に遺伝子組み換え食品の謎を解く旅にでる。遺伝子組み換え市場シェア90%のモンサント本社や、ノルウェーにある種を保管する“種子銀行”の巨大な冷凍貯蔵庫、GM食品の長期給餌の実験を行ったフランスのセラリーニ教授など、世界各国への取材を重ねるうちに、徐々に明るみになっていく食産業の実態にジェレミーは言葉を失う。

本作は、遺伝子組み換え食品の真実を追うドキュメンタリーでありながら、『どんな食べものを、家族で選択していくのか』という答えをみつけるまでの、家族の成長物語だ。GMOをめぐる、OMG!(オー・マイ・ガット!)なロード・ムービー。この旅の最後に、ジェレミーの家族は何を選択していくのだろうか。



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★前回「世界が食べられなくなる日」上映後のトークショーに出演した際のレポートはこちら


縦・横・斜めの3つの方向から可能性を考え未来を見ることが大事です

田中優氏が語る映画『世界が食べられなくなる日』、そして多国籍企業とTPPに負けないための方法・・



2015年4月9日

映画「イエロー・ケーキ」日本での最終上映

【日本での最終上映となります。お見逃しなく!】


「イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘」

の、日本での最終上映を、下記日程にて開催いたします。


原発の燃料”ウラン”について製作された映画は、
このドキュメンタリー映画ただ1本のみの貴重な作品です。

この機会に、お見逃しのないよう、ご案内致します。


上映後に鎌仲ひとみさん(映画監督)のトークも開催します!!






   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇




日時:2015年4月28日(火)19時→21時15分(18時30分開場)

会場:ESPACE BIBLIO(お茶の水)エスパス・ビブリオ
    千代田区神田駿河台1-7-10YK駿河台ビルB1F

参加費:1,500円(当日精算)

予約制:メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)
    または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付中。