ぼくの最近の講演「また騙されたいのか?~原発事故は津波の前に起きている」の様子を、参加者の田中 文夫さんにわかりやすくレポート頂いています。ありがとうございます。
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以下、田中文夫さんFacebookより
東京電力というのは、とことん隠蔽体質の会社だと思う。
2019年9月14日、大阪で環境活動家・田中優さんの講演を聴いた。
タイトルは「また騙されたいのか?~原発事故は津波の前に起きている」。
東電で長い間、「炉心屋」をしていて原子炉の構造と安全性に深い知見を持っている木村俊雄氏の記事(文藝春秋9月号)を分かりやすく解説してくれた。
福島第一原発事故は津波ではなく地震で炉心の配管がふっとんで起こった。
炉心の中には燃料を冷やすために冷却水が「自然循環」している。地震発生後、1分30秒で炉心流量はゼロになっていたことが、木村氏が東電に情報開示を求めた炉心流量データの解析で分かった。
「自然循環」が止まったのは地震動により、圧力容器につながる細い配管である「ジェットポンプ計測配管」が破損したことが原因である可能性が極めて高い。
水量がなくなると燃料被覆管の表面に「気泡」が張り付き冷やすことができなくなり「ドライアウト」が起こった。
つまり、再稼働したいがために、津波対策をどのように施しても大きな地震が来て細い配管が破損したら、ドライアウト、メルトダウンする可能性は常にある、ということである。
これは沸騰水型(BWR)型原発の構造上の欠陥であるということなのだろう。
地震大国でいたるところに活断層が走っている日本列島で原発を稼働させるということは「みんなでまた騙される」ことだ、日本人はフェイク好きですね、と優さんは憂えた。
以下、東電刑事裁判の東京地裁無罪判決も受けて、木村俊雄さんの記事から引用します。
↓
東電の「企業体質」という問題も無視できません。原発事故後に東電は、過渡現象記録装置のデータを隠蔽していたわけですが、私の在籍中も、都合の悪いことは隠す体質でした。
例えば核分裂生成物を放出する恐れのある燃料の落下事故や制御棒の破損事故が起きても、国に報告していませんでした。恥ずかしながら、私自身も事故情報の隠蔽に加担したことがあります。
↓
東電は「津波によってメルトダウンが起きた」という主張を繰り返しています。そして、その「津波」は、「想定外の規模」で原子力損害賠償法の免責条件にあたるとしています。しかし「津波が想定外の規模であったかどうか」以前に、「津波」ではなく「地震動」で燃料破損していた可能性が極めて高いのです。
↑
(本投稿の文責は田中文夫です。優さんの講演と木村氏の記事を基にして要約しました。文藝春秋の画像はKindleより)
2019年10月10日
2019年8月5日
J-WAVE NEWSに、NO NUKES 2019レポート
J-WAVE NEWSに、NO NUKES 2019レポートがアップされています☆
・・坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2019/05/55-12.html
『坂本龍一、アジカン・後藤らが“脱原発”を語る
「電気はどこからでも作れる」』
・・坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2019/05/55-12.html
写真:田中優スタッフ
2019年6月3日
ROCKIN'ON JAPAN に NO NUKES 2019 がレポートされました
ROCKIN'ON JAPAN 2019年6月号に、3/23~24に開催された「NO NUKES 2019(田中優もトークゲストとして参加)」がレポートされています!
・・・
『未来バンク・田中優氏を迎え、個人が実践できる自給自足のエネルギーの話や、未来の暮らし方などに言及し、初日同様に有意義な時間が過ぎた。』
▼ROCKIN'ON JAPAN 2019年6月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144978
2019年4月17日
NO NUKES 2019 レポート1
rockin’on.comにて2019.3.24に行われた「NO NUKES 2019」2日目のレポートが配信されています!
写真・詳しくはこちらより ↓ ↓
https://rockinon.com/live/detail/185188
「NO NUKES 2019の2日目は、1日目と同じく13時の開演で、この日はトークセッションからのスタート。
坂本龍一、いとうせいこう、Gotchに加え、田中優(未来バンク)を迎えて、エネルギーの自給自足生活など、個人で実践できる具体的な方法や、未来の暮らし方についての有意義なディスカッションが進む。
生活に密着したトーク内容ということもあり、誰もが興味深く話に耳を傾けていた。」
写真・詳しくはこちらより ↓ ↓
https://rockinon.com/live/detail/185188
写真:田中優スタッフ
2018年11月12日
田中優×オフグリッドの生みの親 粟田隆央さんとの対談その2 書き起こし
株式会社Re様のホームページにて、
田中優×
オフグリッドの生みの親でありパーソナルエナジー開発・販売をされている粟田隆央さん
との対談イベントでの書き起こしを公開中です。
イベントは2016.2.20に開催されました
↓
『オフグリッドを聴くOFF-Grid Live2016』
https://tanakayu.blogspot.jp/2016/02/off-grid-live2016.html

今回のご紹介は、田中優、粟田隆央さん二人によるトークセッションです。

以下、(優)・・・田中優 (粟)・・・粟田隆央氏
(粟)あの、これ買ってくれたお客さんでいいことを言っていた人がいて、めちゃくちゃ高いわけですけど、「高いんだけど元がとれるかと言う観点ではなくて、でもいつでも電気作れるでしょ?それはもうプライスレスですよね」と。作れるっていうことがやっぱり発想の転換で、kWいくらとかじゃなくて、そこで勝った感、優越感があると。「電力会社からオレは電気を買わないんだ」っていう転換、社会システムの真逆にいるところが面白いよねっていう話をしてもらっていたんですね。
(優)それがね、本当に必要な時代になっているし、そうやってお金から離れていくためにすごく重要なのは、おカネの中で節約できないものが4項目あるんだよね。それが光熱水費、医療費、食費、それともう一つ忘れちゃったけど4つあってさ、それだけはどうしても削ることができないおカネでどんな貧乏な人でも金を使わざるを得ない部分があるんですよ。それでそれについてどうしたらいいの?って言うと、自給しちゃえばいいんですよね。
(粟)そうですよね。
(優)だから自給していくというのは、とにかく人を自由にするから自分を自由にするための資金だと思ったらいいなって思うんですね。あと住宅費だ。それでたまたま偶然粟田さんとぼくの家とまったく偶然同時期に家を建てたんだけど粟田さんのところかなり凝りましたね。
(粟)そうですね。もう大工さんと電気屋さんには文句ばっかり言われて、やったことないことに対してやっぱりものすごく文句言われる職人さんとか多いですけど、まぁともかく暖房冷房しなくていい、かつその電気をほぼ使わなくてもいい設計みたいな、有り余るくらい電気を作れるんですけど、それでも使わないっていう設計にしてみましたけどね。
(優)僕ん家もやっぱりすごく大工やってくれた工務店さんはいやー面倒くさいっていうんですよね。「もうとにかく優さんのところは家を作るの面倒臭かったよ」って言われて。
「何が面倒臭かったの?」って言ったら、何もわからないようなものを持ってこられて、「これ設置してね」っていうもんを、「どうすればいいんだって思った」とか言っていて、尚且つ僕の家は接着剤を使わせないんですよ。
要は接着剤は体に悪いものが多いので接着剤使わないでくれと。そしたら大工さんが困ってこれ貼るのに「何を使ったらいいんだ?」って言われて、ヤマトのり、子どもの工作のものを持ってきて「これで貼っていいですか?」って、「あっそれだったら我々もっと良いものありますから」っていうことで化学物質過敏症を一切使わないデンプン糊を出して、木工用のやつがあって、それでやってくれっていうようなことでやってもらったりして、結構大変ですね。
(粟)今の建築基準法って大変でしょう?うっとうしいでしょ?
(優)本当にジャマするよね。建築基準法で一つは24時間換気って義務つけられているんです。24時間換気する理由は家の中が毒ガス住宅だから。ところが我が家はその毒ガスの元になる接着剤ゼロなんですよ。全く使っていない、なのに24時間換気をつけなくちゃいけないんですね。一応建築確認をとるまではつけてあるんだけど、そこは全部断熱材で埋めちゃおうと思っているんだ。だってあんなもの必要ないもんね。
もう一つは木造建築で普通の家の4倍の木材を使ったんだけど、でもあんまり心配しなくていいですよ。木材って今めっちゃくちゃ安くって家一軒で100万円しか払ってないですから。だからうちは4倍払ったって400万円ですからね。大したことないです。
そしてその木材を作るときに日本の伝統的な組み方ってあるじゃないですか。あれが一番強いんですよ。木って言うのは金属を挟んじゃうとそこで結露したり腐ったりするので、やっぱりやっちゃいけないんですね。ところが建築基準法は金属をそこにさせって義務付けてくるんですね。本当にバカげた仕組みだと思うんで、だから日本の中では建築基準法とか余計なお世話がすごく多いですね。
(粟)ちなみにね、オフグリッドもこうやってやっているじゃないですか。企業に入ってきているでしょ。最近は電力会社と協議することが多いんですけど、オフグリッドっていう発想がそもそもないんですよね電力会社には。ないんだけどこうやって普及していくと今だと東京電力、四国電力、中国電力、関西電力でやっているんですけどまあ実績があるわけですね。この間経産省から呼び出しをくらってですね、今からだから規制を作ろうみたいな話がどうもあって、ただやるなら今すぐと。オフグリッドをやられると、当然電力網から離れちゃうし、所轄官庁の規制がかからないんですよ。
(優)そうですね。
(粟)あの人たち規制をかけたい人たちだから、仕事したいからそれで。ロケットもそうなんだけど規制がかからない前にやっちゃった方がいいかなと。
(優)なるほどね、そうかそんなところまで規制をかけてこようと。
(粟)だって電気代とか税金、賦課金もそうだけどとれないじゃないですか。
(優)とれないですね。結構とれないのって問題で、今度は再処理費用と廃炉費用と福島原発の事故処理費用、これを何とかどこからかかき集めようと。それでさっきの託送料金とあともう一つ電気料金そのものの中に入れていこうっていう発想がありますよね。
(粟)恐らくそうなるでしょうね。
(優)そうするとさっき言ってた電気料金40円どころじゃないじゃないの。
(粟)基本料金がたぶん3千円くらいになって、使っても使わなくて3千円払わさられてもプラス使った分が40円とかですね
(優)じゃあ今回の自由化で電気をいっぱい使った方が得になるとか言って消費を増やしたやつはあとですっごい悲惨な目に遭う?
(粟)大変な目に遭うと思いますよ。
(優)今オール電化の人たちがだいぶ悲惨な目に遭いつつあるけど、それがさらに増えるって感じですかね?
(粟)今ねオール電化の人たちがガス化にどんどん変わっていっているんですね。面白いんですよ。
(優)へぇ!
(粟)やっぱりその女性の場合そうみたいですけど、IHのヒーター、調理器がちょうどこの子宮のあたりにくるらしくて、「感覚的に何か嫌だ」とか言ってこないだも四国の人、電気からガスに変えていましたね。
(優)それはでも実際に電磁波の影響で言うとやっぱり細胞分裂の時に影響を起こすので、だから胎児が影響を受けやすいっていうのはやっぱりあるんでしょうね。
(粟)本当に嫌な音がするんですよあれ。
(優)そうなんだ
(粟)IHの悪口じゃなくて生理的に嫌な音がしますよ。体に良いのか悪いのかというと、たぶんこれ悪いんだろうなっていう嫌な音なんですよ。
(優)でも年をとると高音が聴きとれなくなるから平気なんじゃない(笑)
(粟)いや高音というか低周波でしょあれ
(優)低周波なんだ。嫌な音だなそれは。
(粟)あれは良くないかなと思いますね。
(優)なるほどね。でもそれで電気消費を今回のタイミングで増やしちゃう人がたぶん多数派だよね。その方が得だから。
(粟)これがね、フタを開けてみないとわからないですけど、アメリカで先行している例で言うと、自由化があったからと言ってだっと流れるわけじゃないんですよ。
(優)へぇー!
(粟)で、もっと面白いオチがあって、日本の場合電力自由化するじゃないですか、自由化っていうのはA電力からB電力に切り替わるわけでしょ。メーターがないと切り替えれませんよね。ということはスマートメーターがついている家じゃないと、電気を切り替えられないんですよ。
で、この辺が東京電力が発表していたのが面白いのが、スマートメーターの供給量というのが2030年までかかるんですよ。だいたい年間100万から200万供給なので、スイッチングができるのがその範囲なんです。
(優)あぁ何かそういう風に電力会社言っていますよね。メーターが変わったところしか自由化ができないって。
(粟)そうなんですよ。今、金さんがいらっしゃってますけど、電気申し込んだら繋ぐのに無茶苦茶時間がかかるんですよ。
(優)えぇそうなの!?
(粟)大変なことになっていて。
(優)インターネットの切り替えみたいにサクッといかないの?
(粟)全然いかないです。申し込みはサクッといくんですよ。実際は電線を張らないといけないじゃないですか。
(優)えぇ!?従来の電線を使うから託送料金なんじゃないの?
(粟)なんだけど引き込みは絶対にいるわけで、それでメーター交換も要りますでしょ?メーターがないんですよ。なのでものすごい時間がかかるんですよ。
(優)そうなんだ。
(粟)だから電力自由化するけど、恐らく全体シェアの動くのが3割未満。
(優)なるほど。
<<書き起こしはvol.12まで公開中です>>
▼トークライブ書き起こし目次
http://re-energy.co.jp/news/cat_news/transcribe/
▼vol.1 田中優1『電力の未来はオフグリッドしかないかも』
http://re-energy.co.jp/news/97/
▼vol.2 田中優2 『電力の小売り自由化と家庭のエネルギー消費』
http://re-energy.co.jp/news/222/
▼vol.3 田中優3『自然エネルギーにも使い方があるんだ』
http://re-energy.co.jp/news/228/
▼vol.4 粟田隆央1『パーソナルエナジー誕生秘話』
http://re-energy.co.jp/news/252/
▼vol.5 粟田隆央2『震災、原発事故、橋の下世界音楽祭』
http://re-energy.co.jp/news/257/
▼vol.6 粟田隆央3『すべてのエネルギー消費者が、エネルギー生産者になる』
http://re-energy.co.jp/news/263/
▼vol.7 粟田隆央4『オフグリッドを切り拓いてきたからこそわかる事』
http://re-energy.co.jp/news/268/
▼vol.8 田中優×粟田隆央 トークセッション1
http://re-energy.co.jp/news/295/
▼vol.9 田中優×粟田隆央 トークセッション2
http://re-energy.co.jp/news/298/
▼vol.10 Q&A1
http://re-energy.co.jp/news/328/
▼vol.11 Q&A2
http://re-energy.co.jp/news/331/
▼vol.12 Q&A3
http://re-energy.co.jp/news/340/
2018年10月11日
田中優×オフグリッドの生みの親 粟田隆央さんとの対談その1 書き起こし
株式会社Re様のホームページにて、
田中優×
オフグリッドの生みの親でありパーソナルエナジー開発・販売をされている粟田隆央さん
との対談イベントでの書き起こしを公開中です。
イベントは2016.2.20に開催されました
↓
『オフグリッドを聴くOFF-Grid Live2016』
https://tanakayu.blogspot.jp/2016/02/off-grid-live2016.html
今回のご紹介は、田中優、粟田隆央さん二人によるトークセッションです。

以下、(優)・・・田中優 (粟)・・・粟田隆央氏
(優)粟田さんの方からお話し頂いたけど、粟田さんの話を聴くと未来ってそんな形になるの?っていう感じがすごくしますけど。皆さんの方からご質問があれば、出してもらえればいいかな?と思うんですね。
粟田さんの話は世間で言わている話と全く逆でしょ?だって電力自由化で「電気が安くなってみんな幸せになるね」って話で聞いてきたのに、その逆方向の説明をしていますよね。自然エネルギーが伸びてくることによって社会は良くなるって聞いていたのに、その逆方向ですよね。「あんなクソみたいなもの何やってるんだ」っていうようなことを言うわけで。当然、疑問もあるんじゃないですか?ぜひ質問があったら出してもらえたら嬉しいと思います。どうでしょう?
まだ出にくいみたいですね。じゃあ僕の方が変わって質問しちゃっていいかな?
粟田さんがこの仕組みを作って、今の話の中で特に電力、そしてガスも値上がりしてくるだろうというところについて、もうちょっと細かくどんな状況でしょうかというあたりを教えてもらえませんか?
(粟)今はオバマ政権に代わってファンド、いわゆるエネルギーファンドと呼ばれる先物屋さんですね、破綻します。した結果、今1バレル29ドルとか原油価格が非常に下落をしていて、そのおかげでガソリン100円とかという結果になってラッキーと皆さん使うわけですけど、そのまま使う前提でシステムというか社会を構築しちゃうと、例えば値段が倍になりました、というか1バレル100ドルという時代もあったわけで、3倍なわけですよね。こっちは3倍になってインフラが維持できるかということは絶対無理で、ガスと電気の原子、まあ原子力が動いたとしても火力発電は6割あるわけで、当然その原油価格の変動によってガスも電気も値上がりします。そのレンジというのは3倍くらい。
(優)うわぁ!そんなに。
(粟)はい、当然そんなものですから、そういう相場が動くと3倍くらいのレンジで上がります。その3倍上がった時に皆さん耐えれますか?と。
(優)でもさ、この間の流れではその石油のえらい値下がりの仕方の中では世界の原油の消費が減ったんじゃないかとかそんな感じもしなくもないけど、どうなんでしょう?
(粟)実際減っているんですよね。まず中国が使わなくなった、結局製造も止まっているという状況がすごく多くて、需要として減っているんで結果として余っている。ただ置いといてそのまま放っておくわけじゃなくて、チキンレースで勝っちゃえばですね、まあアメリカのシェールに勝っちゃえば値段は当然上げてきますよね。
(優)そっか。要はシェールは2008年くらいから世界の中に入ってきて、実はあれ、石油の高騰の前にガスが高騰していますよね。そのガスが高騰した時に、そのガスの高騰をおさえるためのぼくはあれトリックじゃないかと思うんですね。
(粟)間違いなくそうでしょうね。
(優)うん。だって実際にはコストは高いし、競争力のないシェールガスなんていうものをわざと何か安いかのように、日本の商社で乗せられて大損こいたところがいくつかあるけども。そういうものだったと思うんだけど、その辺どうですか?
(粟)そうですね。結局シェールもそうなんですけど、後ろにはやっぱり金融がいて、やっぱり金融が吸い上げるための構図が絶対にあって、実物の経済、実体経済と金融的な動きとシンクロしていまして。金融が儲かるための実体経済みたいな流れに今この10年くらいですね、動いているような気がします。
(優)それは確かに思いますね。金融の方が今や実体経済の10倍を超えていますよね。そうなると、実体経済の方はほんとに泡沫状態で、じゃあ本命はありとあらゆるところで金融の方が強い。
(粟)そうですね。
(優)その金融の方が今後我々の生活もシェアしてくるという形に、彼らのシェアの中に入り込むという形になるんですかね。
(粟)結局そのお金って、信用の量だと思うんですね。それがいつからかおかしくなっちゃって、数学的なトリックで増えたり減ったりってことになっていて、お金持ちって計算ができる人みたいな今状態ですよね。1億円なのか100円なのかってほとんど価値一緒なんですけど、何か1億円の方がいいような気がするじゃないですか。
(優)そうですね。
(粟)でも生産設備を持っている人にとってみたら貨幣ってあんまり意味なくて、何かを交換するときの媒体でしかないので、そんなものを持っていても意味あるの?とか、あなた何か価値を生んでいるの?とかいうところが本質的なところだと思うんですよね。
(優)それで言うとね、昨日も実は京都でトップフォーラムと言って偉いお歴々の会社の社長さんたちを相手に話をしてきたんだけど、その中でぼくが言ったのはね、
要は今まではとにかくカネでみんな支配されて生きてきてるから、だからカネの額でみんなものを考えるようになってしまった。そこの中で今度は例えばベーシックインカムという中で「すべての人にお金を配ってそれでやっていこうよ」というんだけど、ぼくはそれ反対なんですよ。
何で反対かと言うとお金が更に人々を支配させる道具になるから。だからベーシックインカムはおカネで完全にすべてを支配するための仕組みになっちゃうから辞めた方がいい、我々がやるべきことは、おカネの支配から逃れることだと思うんですよね。
(粟)そうですよね。
(優)そういう中で、例えば僕ん家、実はそのパーソナルエナジーを入れてオフグリッド実施なんてことをやっていったら、何と1カ月の支出が、僕と奥さんと子どもと3人いるんだけど、10万円にまで減ったんですよ。10万円にまで減っちゃうと、都会だと50万円くらい収入がないとやっていけないですね。50万円でやっと1万円貯金できるみたいな生活なんだけど、そのまま平行移動しちゃえばいいんですよね。だから僕ん家だったら11万円あれば1万円貯金できるわけで、その形をお金に頼らない部分をどんどんシフトさせちゃう、いう風にやっていくと、すっごく自由な余地が増えるんですね。
(粟)そうですよね、結局食べるものがあって住むところがあってまあ家族がいるにせよキャッシュアウト、他の人の価値を買わなきゃいけないっていう生活を辞めれば、作ればいいわけで、そうするとお金そんなに要らないですよね。
(優)そうなんですよね。お金が要らない暮らしっていうのをあちこちに今度は広げていくことができたら、そしたらこんなあくせくして、何?ブラック企業に勤める?ブラック企業であってもいいから、今大学で教えているんだけど今の学生たちはとにかく「就職困難な時代だからブラック企業だって全然問題ないよ」っていう形でそういうところに突入していくわけだけど、もう1つの生き方を伝えたいなって思うんですよ。
あんたそれカネの奴隷だよ。カネの奴隷になるくらいだったら、カネに頼らなくて暮らせる仕組みを作ったらいいじゃない、今そんな消費財にカネを使うくらいだったら生産財にカネを使えばねぇ。その方がはるかに自分を自由にすることができるのに、という風に思うんだけどね。
<<書き起こしはvol.12まで公開中です>>
▼トークライブ書き起こし目次
http://re-energy.co.jp/news/cat_news/transcribe/
▼vol.1 田中優1『電力の未来はオフグリッドしかないかも』
http://re-energy.co.jp/news/97/
▼vol.2 田中優2 『電力の小売り自由化と家庭のエネルギー消費』
http://re-energy.co.jp/news/222/
▼vol.3 田中優3『自然エネルギーにも使い方があるんだ』
http://re-energy.co.jp/news/228/
▼vol.4 粟田隆央1『パーソナルエナジー誕生秘話』
http://re-energy.co.jp/news/252/
▼vol.5 粟田隆央2『震災、原発事故、橋の下世界音楽祭』
http://re-energy.co.jp/news/257/
▼vol.6 粟田隆央3『すべてのエネルギー消費者が、エネルギー生産者になる』
http://re-energy.co.jp/news/263/
▼vol.7 粟田隆央4『オフグリッドを切り拓いてきたからこそわかる事』
http://re-energy.co.jp/news/268/
▼vol.8 田中優×粟田隆央 トークセッション1
http://re-energy.co.jp/news/295/
▼vol.9 田中優×粟田隆央 トークセッション2
http://re-energy.co.jp/news/298/
▼vol.10 Q&A1
http://re-energy.co.jp/news/328/
▼vol.11 Q&A2
http://re-energy.co.jp/news/331/
▼vol.12 Q&A3
http://re-energy.co.jp/news/340/
田中優×
オフグリッドの生みの親でありパーソナルエナジー開発・販売をされている粟田隆央さん
との対談イベントでの書き起こしを公開中です。
イベントは2016.2.20に開催されました
↓
『オフグリッドを聴くOFF-Grid Live2016』
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今回のご紹介は、田中優、粟田隆央さん二人によるトークセッションです。

以下、(優)・・・田中優 (粟)・・・粟田隆央氏
(優)粟田さんの方からお話し頂いたけど、粟田さんの話を聴くと未来ってそんな形になるの?っていう感じがすごくしますけど。皆さんの方からご質問があれば、出してもらえればいいかな?と思うんですね。
粟田さんの話は世間で言わている話と全く逆でしょ?だって電力自由化で「電気が安くなってみんな幸せになるね」って話で聞いてきたのに、その逆方向の説明をしていますよね。自然エネルギーが伸びてくることによって社会は良くなるって聞いていたのに、その逆方向ですよね。「あんなクソみたいなもの何やってるんだ」っていうようなことを言うわけで。当然、疑問もあるんじゃないですか?ぜひ質問があったら出してもらえたら嬉しいと思います。どうでしょう?
まだ出にくいみたいですね。じゃあ僕の方が変わって質問しちゃっていいかな?
粟田さんがこの仕組みを作って、今の話の中で特に電力、そしてガスも値上がりしてくるだろうというところについて、もうちょっと細かくどんな状況でしょうかというあたりを教えてもらえませんか?
(粟)今はオバマ政権に代わってファンド、いわゆるエネルギーファンドと呼ばれる先物屋さんですね、破綻します。した結果、今1バレル29ドルとか原油価格が非常に下落をしていて、そのおかげでガソリン100円とかという結果になってラッキーと皆さん使うわけですけど、そのまま使う前提でシステムというか社会を構築しちゃうと、例えば値段が倍になりました、というか1バレル100ドルという時代もあったわけで、3倍なわけですよね。こっちは3倍になってインフラが維持できるかということは絶対無理で、ガスと電気の原子、まあ原子力が動いたとしても火力発電は6割あるわけで、当然その原油価格の変動によってガスも電気も値上がりします。そのレンジというのは3倍くらい。
(優)うわぁ!そんなに。
(粟)はい、当然そんなものですから、そういう相場が動くと3倍くらいのレンジで上がります。その3倍上がった時に皆さん耐えれますか?と。
(優)でもさ、この間の流れではその石油のえらい値下がりの仕方の中では世界の原油の消費が減ったんじゃないかとかそんな感じもしなくもないけど、どうなんでしょう?
(粟)実際減っているんですよね。まず中国が使わなくなった、結局製造も止まっているという状況がすごく多くて、需要として減っているんで結果として余っている。ただ置いといてそのまま放っておくわけじゃなくて、チキンレースで勝っちゃえばですね、まあアメリカのシェールに勝っちゃえば値段は当然上げてきますよね。
(優)そっか。要はシェールは2008年くらいから世界の中に入ってきて、実はあれ、石油の高騰の前にガスが高騰していますよね。そのガスが高騰した時に、そのガスの高騰をおさえるためのぼくはあれトリックじゃないかと思うんですね。
(粟)間違いなくそうでしょうね。
(優)うん。だって実際にはコストは高いし、競争力のないシェールガスなんていうものをわざと何か安いかのように、日本の商社で乗せられて大損こいたところがいくつかあるけども。そういうものだったと思うんだけど、その辺どうですか?
(粟)そうですね。結局シェールもそうなんですけど、後ろにはやっぱり金融がいて、やっぱり金融が吸い上げるための構図が絶対にあって、実物の経済、実体経済と金融的な動きとシンクロしていまして。金融が儲かるための実体経済みたいな流れに今この10年くらいですね、動いているような気がします。
(優)それは確かに思いますね。金融の方が今や実体経済の10倍を超えていますよね。そうなると、実体経済の方はほんとに泡沫状態で、じゃあ本命はありとあらゆるところで金融の方が強い。
(粟)そうですね。
(優)その金融の方が今後我々の生活もシェアしてくるという形に、彼らのシェアの中に入り込むという形になるんですかね。
(粟)結局そのお金って、信用の量だと思うんですね。それがいつからかおかしくなっちゃって、数学的なトリックで増えたり減ったりってことになっていて、お金持ちって計算ができる人みたいな今状態ですよね。1億円なのか100円なのかってほとんど価値一緒なんですけど、何か1億円の方がいいような気がするじゃないですか。
(優)そうですね。
(粟)でも生産設備を持っている人にとってみたら貨幣ってあんまり意味なくて、何かを交換するときの媒体でしかないので、そんなものを持っていても意味あるの?とか、あなた何か価値を生んでいるの?とかいうところが本質的なところだと思うんですよね。
(優)それで言うとね、昨日も実は京都でトップフォーラムと言って偉いお歴々の会社の社長さんたちを相手に話をしてきたんだけど、その中でぼくが言ったのはね、
要は今まではとにかくカネでみんな支配されて生きてきてるから、だからカネの額でみんなものを考えるようになってしまった。そこの中で今度は例えばベーシックインカムという中で「すべての人にお金を配ってそれでやっていこうよ」というんだけど、ぼくはそれ反対なんですよ。
何で反対かと言うとお金が更に人々を支配させる道具になるから。だからベーシックインカムはおカネで完全にすべてを支配するための仕組みになっちゃうから辞めた方がいい、我々がやるべきことは、おカネの支配から逃れることだと思うんですよね。
(粟)そうですよね。
(優)そういう中で、例えば僕ん家、実はそのパーソナルエナジーを入れてオフグリッド実施なんてことをやっていったら、何と1カ月の支出が、僕と奥さんと子どもと3人いるんだけど、10万円にまで減ったんですよ。10万円にまで減っちゃうと、都会だと50万円くらい収入がないとやっていけないですね。50万円でやっと1万円貯金できるみたいな生活なんだけど、そのまま平行移動しちゃえばいいんですよね。だから僕ん家だったら11万円あれば1万円貯金できるわけで、その形をお金に頼らない部分をどんどんシフトさせちゃう、いう風にやっていくと、すっごく自由な余地が増えるんですね。
(粟)そうですよね、結局食べるものがあって住むところがあってまあ家族がいるにせよキャッシュアウト、他の人の価値を買わなきゃいけないっていう生活を辞めれば、作ればいいわけで、そうするとお金そんなに要らないですよね。
(優)そうなんですよね。お金が要らない暮らしっていうのをあちこちに今度は広げていくことができたら、そしたらこんなあくせくして、何?ブラック企業に勤める?ブラック企業であってもいいから、今大学で教えているんだけど今の学生たちはとにかく「就職困難な時代だからブラック企業だって全然問題ないよ」っていう形でそういうところに突入していくわけだけど、もう1つの生き方を伝えたいなって思うんですよ。
あんたそれカネの奴隷だよ。カネの奴隷になるくらいだったら、カネに頼らなくて暮らせる仕組みを作ったらいいじゃない、今そんな消費財にカネを使うくらいだったら生産財にカネを使えばねぇ。その方がはるかに自分を自由にすることができるのに、という風に思うんだけどね。
<<書き起こしはvol.12まで公開中です>>
▼トークライブ書き起こし目次
http://re-energy.co.jp/news/cat_news/transcribe/
▼vol.1 田中優1『電力の未来はオフグリッドしかないかも』
http://re-energy.co.jp/news/97/
▼vol.2 田中優2 『電力の小売り自由化と家庭のエネルギー消費』
http://re-energy.co.jp/news/222/
▼vol.3 田中優3『自然エネルギーにも使い方があるんだ』
http://re-energy.co.jp/news/228/
▼vol.4 粟田隆央1『パーソナルエナジー誕生秘話』
http://re-energy.co.jp/news/252/
▼vol.5 粟田隆央2『震災、原発事故、橋の下世界音楽祭』
http://re-energy.co.jp/news/257/
▼vol.6 粟田隆央3『すべてのエネルギー消費者が、エネルギー生産者になる』
http://re-energy.co.jp/news/263/
▼vol.7 粟田隆央4『オフグリッドを切り拓いてきたからこそわかる事』
http://re-energy.co.jp/news/268/
▼vol.8 田中優×粟田隆央 トークセッション1
http://re-energy.co.jp/news/295/
▼vol.9 田中優×粟田隆央 トークセッション2
http://re-energy.co.jp/news/298/
▼vol.10 Q&A1
http://re-energy.co.jp/news/328/
▼vol.11 Q&A2
http://re-energy.co.jp/news/331/
▼vol.12 Q&A3
http://re-energy.co.jp/news/340/
2018年10月3日
動画&書き起こし:ライヴ・アースまつやま2018~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~
ライヴ・アースまつやま2018
~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~
https://youtu.be/WEglGwUSZY0 2018.5.20愛媛県松山市で行われたライヴ・アースまつやま2018での田中優トークです。
****
ネオニコチノイド系農薬の影響
これから話すのは、日本の中でどんどん子どもたちが壊れてしまっているという話です。
実は「要児童指導数」というのが文科省から出されていまして、いわゆる「注意欠如・多動症注意欠如・多動症」の子どもとか、あとLD(学習障害)、それと自閉症、そして情緒障害、こういったものがこの頃、とみに増えています。10年前は100人に1人の割合だったんですが、それが今の時点だと10人に1人を割り込んでしまった。だから7-8人並べるとその内の1人の子どもがそういう状況になってきた。落ち着いて授業を受けることもできないし走り回ってしまうので、学校には補助教員というのがほとんど置かれる状況になっています。この子どもたちがどんどん壊されていく、原因は何なのか?というところはまだ不明です。
ですが日本で子どもたちがどんどん壊されていくその時期にどんどん増えたのが、ネオニコチノイドという農薬です。このネオニコチノイドという農薬は、世界ではミツバチがいなくなる、ミツバチの失踪として知られている農薬です。
これが日本の中でバリバリ増えていまして、特に農業をやる時に農協の方から防除暦というのを渡されて、何月に何をしなさいというのが指定されているんです。その中によくよく見てみると「ネオニコチノイドの薬を必ず撒け」という形になっています。例えば「ダントツ」という名前だったり「スタークル」という名前だったり。名前の方は農家はわかるんですけど、ところがそれがネオニコチノイドの農薬だということは知りません。
そして先日理系の大学では世界一有名な大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)という大学があるんですが、そこが発表しました。「2025年には・・2025年はもう間もなくですね、アメリカの中の子どもの2人に1人が自閉症になるだろう。モンサントによって」という記事になりました これは何かと言うと、モンサントの使っている、皆さんももしかしたら使ったことがあるかもしれない「ラウンドアップ」という除草剤です。「ラウンドアップ」というのは周り、ラウンドをアップさせる、皆殺しにさせるという意味ですね。その「ラウンドアップ」をまいて、普通の草はみんな枯れていくんだけど、その時に枯れないようにしたものが遺伝子操作作物でして、遺伝子操作をした作物はそれを撒いても枯れないんです。だからおかげで最後に収穫する時には雑草はみんな枯れていてその必要な収穫物だけが残るという農法がどんどん広まっているわけですが。
ところがこれ実際には枯れるはずの雑草がもう耐性を持っちゃいました。「スーパー雑草」と言って、全然死なない雑草が出来てきてしまいました。そしてこの「ラウンドアップ」をまくことを前提にしたものが遺伝子組み換え作物なので、遺伝子組み換え作物は基本的にラウンドアップをまいて作ることになります。このラウンドアップは何と人間の神経に作用して自閉症が今アメリカでは激増しているんですね。このまま激増していくと2025年には2人に1人が自閉症になってしまうという状況なんですね。
それについては「僕が飛び跳ねる理由」という本が出ていて、なんと自閉症の子自身が書いたんですよ。ところが走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるし、その子自身が書いたとは到底思えなかったんだけど、そのお母さんがすごくて、こっくりさんをやるように文字表があって、そこの上でコインを動かすんですね。
そうしてみたら、その人の内側に何と別な本当の人格が存在したんです。自閉症の子っておわかりだと思うけど走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるしとてもその内側に人格があるとは思えなかったんだけども、何とその内側には人格が隠されていたということが世界で初めてわかったんですね。 「僕が飛び跳ねる理由」という本ですけども、そこからわかってきたのは、何らかの形で内側に閉じ込められてしまって考えたことと別に動いてしまうんだ。そしてその自閉症の子は自分のことについてこう言うんですね。「僕はまるで、壊れたロボットを運転している運転手のようだ」と。
自分が走りたくないのに走り回っちゃうし自分が叫びたくないのに叫んでしまうし、そういう事態が次々に起こっているんだ、ということなんですね。そしてその同じ自閉症は日本の中でも非常に増えてきています。非常に増えてきてしまっているからこそ、「今までは診断名がなかったからだ」とか、「今までもいたんだけど今そういう名前がついたから急に増えたように見えるだけだ」、なんて風に言われていたんだけど、冗談じゃない、今や子どもの7-8人に1人と言われるほど、そういった事態が広がってしまった。
そしてこの3年間は、国内で生まれる子どもたちの総数が、年間100万人を割り込みました。つまり、新たに生まれてくる命の方は少数なのに、我々は年をとったら扶養してもらうという社会の仕組みが崩壊しそうになっているんです。とても無理です。そういう状況になってきちゃったことによって、あの文科省ですらそれを公表するに至ったんですね。
文科省ってっ例えばあの「もんじゅ」っていう高速増殖炉をやってきたのは文科省です。文科省はあんまりろくでもないことばかりやっていて保守的でいい加減でウソばかりみたいなところなのに、ところがそこが発表せざるを得なくなったのが、「要指導児童数の激増」ということなんですね。それは文科省のホームページにも載っています。そしてそれと同じ時期に増えたものは何だろうと見ていくと、先ほど言ったネオニコチノイド農薬の利用が激増していたんです。
自分が走りたくないのに走り回っちゃうし自分が叫びたくないのに叫んでしまうし、そういう事態が次々に起こっているんだ、ということなんですね。そしてその同じ自閉症は日本の中でも非常に増えてきています。非常に増えてきてしまっているからこそ、「今までは診断名がなかったからだ」とか、「今までもいたんだけど今そういう名前がついたから急に増えたように見えるだけだ」、なんて風に言われていたんだけど、冗談じゃない、今や子どもの7-8人に1人と言われるほど、そういった事態が広がってしまった。
そしてこの3年間は、国内で生まれる子どもたちの総数が、年間100万人を割り込みました。つまり、新たに生まれてくる命の方は少数なのに、我々は年をとったら扶養してもらうという社会の仕組みが崩壊しそうになっているんです。とても無理です。そういう状況になってきちゃったことによって、あの文科省ですらそれを公表するに至ったんですね。
文科省ってっ例えばあの「もんじゅ」っていう高速増殖炉をやってきたのは文科省です。文科省はあんまりろくでもないことばかりやっていて保守的でいい加減でウソばかりみたいなところなのに、ところがそこが発表せざるを得なくなったのが、「要指導児童数の激増」ということなんですね。それは文科省のホームページにも載っています。そしてそれと同じ時期に増えたものは何だろうと見ていくと、先ほど言ったネオニコチノイド農薬の利用が激増していたんです。
ネオニコチノイド農薬って農業者だけが使うと思ったら大間違いで、ペットのノミ取りで首輪をつけますね、あれネオニコチノイドです。コバエ取り、あれもネオニコチノイドです。ガーデニングでもよく使います。そういう形であちこちに使われていて、例えば家に使われる木材がありますね、この木材をシロアリに喰われないために実はネオニコチノイドの薬剤に漬けられているんです。ネオニコチノイドを含んだ木材というのがあります。東北大学の先生がそれを調べたんですけど、調べたのは奥さんがシロアリ対策で自分の家をネオニコチノイド消毒をしたんですね。そうしたら吐き気がして非常に具合が悪くなって、「化学物質過敏症」になってしまった。そして自分自身も脳が十分に回らなくなったという事態になって、引っ越してこれはどう考えてもネオニコチノイドのせいだと考えて自分で調べることにしたんです。
調べてみてわかったことは、ネオニコチノイドは脳の中に入ってドーパミンを出させるんです。ドーパミンって何かと言うと神経伝達物質のひとつですから、それは恋愛をした時に胸がドキドキする、これがドーパミン。そしてまたコンサートの始まる前に、『わぁ始まる始まる』と思ってドキドキしますね。あの時出ている物質がドーパミン。それと同じものが脳の中に出されてくるということを突き止めました。
ということは、『学習障害』と言うけれど、だってその頭の中ではコンサートの直前みたいな、恋愛をしている時みたいな物質がバンバン出てくるんですから、授業なんて落ち着いて受けている場合じゃなくなっちゃうんですよ。だから子どもたちは授業を受けるなんてことが充分にできずに学習障害になったり、そしてまたそれ以外の多動症になったりしていくんだろうと思います。
ところが困ったことにこれを調べたのは昨年やっと調べられたんですね。ところが10年以上前にネオニコチノイドが作られて、皆さんは本当に身近に囲まれています。この状態になってから調べるとおかしいじゃないですか。それを撒く前に調べなくちゃ。そうじゃないと意味がないのに、そういう事態に残念ながらなっています。
ということは、『学習障害』と言うけれど、だってその頭の中ではコンサートの直前みたいな、恋愛をしている時みたいな物質がバンバン出てくるんですから、授業なんて落ち着いて受けている場合じゃなくなっちゃうんですよ。だから子どもたちは授業を受けるなんてことが充分にできずに学習障害になったり、そしてまたそれ以外の多動症になったりしていくんだろうと思います。
ところが困ったことにこれを調べたのは昨年やっと調べられたんですね。ところが10年以上前にネオニコチノイドが作られて、皆さんは本当に身近に囲まれています。この状態になってから調べるとおかしいじゃないですか。それを撒く前に調べなくちゃ。そうじゃないと意味がないのに、そういう事態に残念ながらなっています。
これ何でかというと、結局農薬を出している会社って非常に強いんですよ。例えば経済団体連合会(経団連)がありますね、そこの経団連の元会長の「米倉氏」は、住友化学(ネオニコチノイドの農薬を開発販売しているところです)の代表でした。そうすると今の政府は企業様様で、絶対企業に逆らったりしない、というよりは企業の仲間になっているので、これを規制してくれないんですよ。
アメリカ、ヨーロッパではついにネオニコチノイドを規制し始めています。ところが日本だけは相変わらずダダ洩れの状態ですね。さらには規制値を緩和さえしています。その状況に加えて、先ほど言った遺伝子組み換えをした農作物が日本の中に入ってくる、そのための準備をしています。
種子法廃止と遺伝子組み換え作物
その準備のひとつが、「種子法(正確には主要農作物種子法)」の廃止です。日本は戦後飢えた時代があったので、もう二度と人々が飢えないように、人権の観点から日本の中にきちんとした「種」を残すべきだ。都道府県に頼んで種をきちんと作らせようという趣旨で制定したんです。それが「種子法」。ところがその「種子法」が昨年廃止になりました。そして今年(2018年)の4月からはそれが施行されて、都道府県は国からお金がおりないのでそれをしなくて良いことになってしまいました。ところがそれが我々が食べているササニシキとかそういったブランド米を作ったところだったんです。
その主要農作物種子法は基本的には5つの作物です。その5つの作物は、「米、ハダカ麦、ライ麦、小麦、そして大豆」。これらのものはもうすでに全部遺伝子組み換えをされた作物がすでにあります。ただしアメリカやヨーロッパはパンを主食にするのでパンの小麦を食べるわけですね。だからそれはちょっと危ないだろうということで、小麦系のものについては遺伝子組み換えの作物を植えることを今のところ許可していないんです。
そういう最中に、その遺伝子組み換えをされた作物を入れてしまうのは、恐らく日本の方が先になりそうです。日本の方は世界一遺伝子組み換え作物を承認していますから。そして日本のメーカーの方もそれに乗じて儲けようと思っているわけです。だって今まではラウンドアップに耐性のある遺伝子組み換えでしたね。ところがそのラウンドアップが効かなくなってきた、そういう時代に『じゃあ他の農薬を混ぜ込んで、その他の除草剤に耐性のある植物を作らせずに耐性がない新しい農薬を組み込んでやればいい』と考えるわけです。
そういう最中に、その遺伝子組み換えをされた作物を入れてしまうのは、恐らく日本の方が先になりそうです。日本の方は世界一遺伝子組み換え作物を承認していますから。そして日本のメーカーの方もそれに乗じて儲けようと思っているわけです。だって今まではラウンドアップに耐性のある遺伝子組み換えでしたね。ところがそのラウンドアップが効かなくなってきた、そういう時代に『じゃあ他の農薬を混ぜ込んで、その他の除草剤に耐性のある植物を作らせずに耐性がない新しい農薬を組み込んでやればいい』と考えるわけです。
そこのところにも今言った「住友化学」なんかも参加しているんですよ。「日産化学」だとか、日本の化学メーカーみんな軒並み参加している状態です。だって遺伝子組み換えが例えば住友化学の除草剤で作られたら、除草剤が勝手に売れるじゃないですか。遺伝子組み換えでみんな作らざるを得なくなればそのためにそのための除草剤を必ず売れますね。そこの中に食い込もうということが、今の動機だと思います。
そうすると困ったことにこれ以上増えていくことになるわけです、壊される子どもたちが。今実は都心よりも田舎の方がその学習障害などを持つ子どもは多いんです。何でか?農作物を現実に作っていてそこにまいた農薬が肺から吸収されるからなんです。実は人間は肺から摂る化学物質の方が、食べたり飲んだりするものよりも5.5倍も多いんです。だから呼吸の方が危険なんですね。だからそういう状況になってきた。
そうすると困ったことにこれ以上増えていくことになるわけです、壊される子どもたちが。今実は都心よりも田舎の方がその学習障害などを持つ子どもは多いんです。何でか?農作物を現実に作っていてそこにまいた農薬が肺から吸収されるからなんです。実は人間は肺から摂る化学物質の方が、食べたり飲んだりするものよりも5.5倍も多いんです。だから呼吸の方が危険なんですね。だからそういう状況になってきた。
そしてそれを実現するために、「種子法」と並んでもう一つあるのが「育苗法」。育苗法、これは要は種のパテントのための法律なんです。今の種というのはAという種とBという種を掛け合わせて「トンビが鷹を生む」ような非常に優れた種ができるんです。それを使って作ったのが種屋で売っているハイブリッド種です。ところがじゃあ鷹と鷹を掛け合わせるとどうなるか?トンビに戻るんですよ。だから性能は全く落ちてしまうので、だから同じ作物から種をとってもう1回栽培するとダメな野菜が出来てしまうんです。
これをF1(フォーミュラー1)、ハイブリッド種と言って、農家は必ず買わなくてはならなくなる。そのF1ばかりにしていったら、農家が農業がお金を払わざるを得なくなる。つまり農家というのは本当に「農奴」のような奴隷のような状態になっていくんですね。これを進めようという状態が今進んでしまっている。
種子法は農家が自家採種しても大丈夫な種です。ところがさらに自分で種を取る自家採種は原則禁止にしようという方向なんですよ。そうすると人々は種を奪われて、種を買ってきてそれを植えて、というものになりますから、農業は種やに支配される単なる「農奴」になってしまうんです。そういう状況に今つっこまれつつあって、そして子どもたちはもろにその被害を受けているんですね。だから我々が子どもたちの世代に希望を託しても、子どもたちすでに壊れてしまっているんだから、その壊れた子どもたちがこの社会を変えるなんてことが出来るだろうか? そう考えれば非常に厳しくなるんですね。
今食べ物は企業が種を支配することで、完全支配をしようというところまできてしまいました。これを自分たちの種で、そしてその農業を守っていくことがどうしても必要だと思います。
種子法は農家が自家採種しても大丈夫な種です。ところがさらに自分で種を取る自家採種は原則禁止にしようという方向なんですよ。そうすると人々は種を奪われて、種を買ってきてそれを植えて、というものになりますから、農業は種やに支配される単なる「農奴」になってしまうんです。そういう状況に今つっこまれつつあって、そして子どもたちはもろにその被害を受けているんですね。だから我々が子どもたちの世代に希望を託しても、子どもたちすでに壊れてしまっているんだから、その壊れた子どもたちがこの社会を変えるなんてことが出来るだろうか? そう考えれば非常に厳しくなるんですね。
今食べ物は企業が種を支配することで、完全支配をしようというところまできてしまいました。これを自分たちの種で、そしてその農業を守っていくことがどうしても必要だと思います。
腸内細菌
さらに「21世紀病」という新しい病気があるんですよ。その21世紀病は何かというと、「アトピー、アレルギー、それと自己免疫障害」などです。つまり自分の免疫が自分のことを敵だと思って襲ってしまうんです。リューマチなんかそうですけども。それが非常に増えているんです。これ何でなのかと調べていってみると、実は人間って体の細胞は60兆の数があるんですけど、腸内の細菌の数だけで1千兆個あるんですね。つまり人間の体って、実は生きものとしての自分の細胞というのは60兆(現在では37兆)しかなくて、1千兆の微生物と一緒に暮らしているのが人間の体なんです。ところがそこな何をやっているものなのかわかっていなかたったんですが最近わかりました。
我々の例えば免疫という力は、実は指令を出している、指令のスイッチを押しているものはなんと微生物自身だったんです。腸内の細菌自体がコントロールしていたんですね。これは人間も当然そうで、細胞の中に「ミトコンドリア」というのがいるんですよ。ところがそのミトコンドリアってエネルギーを供給してくれる組織なんですが、なんとこのミトコンドリアは外側にいた別の生物なんです。それを体の中に取り込んで共生進化させていたのが我々の細胞1個1個の発電の仕組みなんです。だから便利な機能を他がやってくれるならアウトソーシングをしちゃうんですよ。腸内の細菌がやってくれるんだったら腸内細菌に任せちゃえと。
ところがそれもまた壊されてしまった。その大きな部分は抗生物質です。抗生物質は生きものをみんな殺します。だから「抗生物質」と言うんですけども、その抗生物質を飲むことで下痢なんかをしたという人は、腸内の細菌がみんな死んだということですね。皆殺しされちゃったということです。すると元の腸の細菌の状態に戻れるかというと戻れないんですよ。だからその最新の治療ではどんなことをしているかと言うと、何と健康な人の糞便を取って、腸の中に移植するんです。そのドナー登録がすでにアメリカにあるし、そして成分献血みたいにその微生物を上手く入れていこうというようなものも今研究が進んでいるところです。
ところがそれもまた壊されてしまった。その大きな部分は抗生物質です。抗生物質は生きものをみんな殺します。だから「抗生物質」と言うんですけども、その抗生物質を飲むことで下痢なんかをしたという人は、腸内の細菌がみんな死んだということですね。皆殺しされちゃったということです。すると元の腸の細菌の状態に戻れるかというと戻れないんですよ。だからその最新の治療ではどんなことをしているかと言うと、何と健康な人の糞便を取って、腸の中に移植するんです。そのドナー登録がすでにアメリカにあるし、そして成分献血みたいにその微生物を上手く入れていこうというようなものも今研究が進んでいるところです。
そこまで事態が大きくなってくる中で、そこに上手くPRを乗せながら「ビフィズス菌がどうの」とかいうような形で健康のために「生きたまま届くことのできるビフィズス菌がどうの」とかそういうものが広がってきた、というのが今の時点ですね。その腸内の細菌が免疫を左右していた。その機能をとにかく殺してしまえ、我々がとにかく清潔であるように、とにかく殺菌、除菌グッズなんていうのがたくさん出ていますね。あれのせいで私たちの体自体が壊されつつある、といのが今の状態なんです。
それに対応してどうしたらいいのかということをお話しておかなくちゃいけない。それは、人間は野菜を食べていたからその野菜に適した形に腸内微生物も発達しているので、だから食物繊維をとってやるのが一番良いんですね。食物繊維というと、こうセロリを食べてツーッと伸びるもの、という感じがするけど、あちらじゃなくてあれはセルロースでなかなか分解のしようがなくて、基本的にはぬるぬるの部分が水溶性の食物繊維で、それが多いのは豆類とか、例えば日本人がよく食べる味噌や豆腐、そういったものに非常に多いんです。それをなるべく摂ってやる。そうすると面白いことに体の中に入った糖が多すぎるとか色々あるときに、その「食物繊維」はそれを取り押さえて排出する効果があるんです。
そのてきめんに効果の高いものに、キクイモがあります。なんとキクイモを食べている人たちをチェルノブイリの周辺で測ってみたら、放射能がゼロなんですよ。みんな排出してしまう。それと同時にそのキクイモ自体が汚染地に植えても全く放射能汚染されないんです。実際食物の力ってものすごかったんですね。
それに対応してどうしたらいいのかということをお話しておかなくちゃいけない。それは、人間は野菜を食べていたからその野菜に適した形に腸内微生物も発達しているので、だから食物繊維をとってやるのが一番良いんですね。食物繊維というと、こうセロリを食べてツーッと伸びるもの、という感じがするけど、あちらじゃなくてあれはセルロースでなかなか分解のしようがなくて、基本的にはぬるぬるの部分が水溶性の食物繊維で、それが多いのは豆類とか、例えば日本人がよく食べる味噌や豆腐、そういったものに非常に多いんです。それをなるべく摂ってやる。そうすると面白いことに体の中に入った糖が多すぎるとか色々あるときに、その「食物繊維」はそれを取り押さえて排出する効果があるんです。
そのてきめんに効果の高いものに、キクイモがあります。なんとキクイモを食べている人たちをチェルノブイリの周辺で測ってみたら、放射能がゼロなんですよ。みんな排出してしまう。それと同時にそのキクイモ自体が汚染地に植えても全く放射能汚染されないんです。実際食物の力ってものすごかったんですね。
それが「食物繊維」、今や第六の栄養素と呼ばれています。
第七の栄養素、フィトケミカル
もう一つ第七の栄養素と呼ばれているのが、「フィトケミカル(ファイトケミカル)」。フィトというのは植物のという意味なので、植物の化学物質なのですが、これは基本的にはガンなどを全部抑えてくれるような抗酸化効果が非常に強いんですよ。だから21世紀病がアレルギーとかそういったものだったけど、もう一つ残るのが三大疾病ですね。ガン、脳卒中、心臓病ですね。これらに対して効くのが「第七の栄養素」、植物の化学物質だったわけです。ということは、私たちがもう一度植物中心の食べ物をとっていく、それと同時に体に良くないものはとらない。ネオニコチノイドを含んでいるものはとらないとか、そして遺伝子組み換えのものは食べないとか、そういったことが圧倒的に重要になるんですね。
今風邪を引いて医者に行くと、抗生物質ですと渡される。抗生物質ってウイルスに効かないんですよ、風邪ってウイルスですから何の効果もない。だけど炎症を体の中で起こしますね。炎症を起こすのは細菌ですから、それが体の中で広がることを予防するためなんです。私たちは植物にもともと我々命を委ねていた部分があるので、その食物繊維とか、植物の化学物質とか、そういうものを利用して体の中を整えていくというのが一番良いことだと思います。
未来の子どもたちのために
そしてとにかくぼくは、ネオニコチノイドは廃止すべきだと思います。そうしないとネオニコチノイドのせいで子どもたちがどんどん壊れていってしまうから。10人以下に1人だぞという状況になってしまった。それをやめさせていくことがどうしても大事だと思います。
それと同時にやっぱり放射能は人間とは全く相いれないものなので、放射能を出させるわけにいかないので、放射能を作り出す原発も全部止めていく必要があると思っています。 ぼくはここから近い伊方原発についても、何としても止める必要があると思っています。だってこのあと何万年という間放射性廃棄物を管理しなくちゃいけないんですよ、子どもたちがずっと、膨大なお金がかかって管理しなくちゃいけない。そんなことをさせるわけですか子どもたちに。こんなに子どもたちを壊しちゃっていいんですか、こんなバカげた利益のために。今のような暮らしを続けていることが、ぼくはおかしなことだと思っています。ですからそういったものでない暮らしにしていきたい。
ぼくの家は、以前から話している通り太陽光発電を置いて、バッテリーを置いて、電気を自給しています。だからわざわざ他所の電気を持ってきてもらう必要は全くない。そして水も自給した。そして食べものも今植えたりなんかすることで少しずつ自給を始めています。
そういうことができるようになったら何のために私たちは子孫を殺してまでこんなバカげたことをしているのか? ハッキリ言って、おカネの問題だと思います。いや、おカネなんかに頼らなくたって暮らせるし、良い社会を作っていくことができます。それを次の世代に伝えていくことが我々に必要なんだと思います。
宇宙学者のホーキング博士は、「地球温暖化によって解決できるとしたらあと100年しかない」ということを言って亡くなったわけですが、ぼくもそう思います。あと100年くらいしか変えられる余地がない。つまり皆さんは、地球最後の決定ができる2~3世代なんですよ。その最後の2~3世代がどうするのかによって、未来が決まってしまうんです。100年後も人間は生きていますよ、だけど滅びることだけが決まってしまうんです。だから滅びる形にするかどうかは、まさにこの2~3世代の人がどうするかによるんです。
ぼくはどうしても子どもを守りたい。子どもたちこそが希望だし、子どもたちこそが未来だからです。それに比べたら自分たちの命なんかどうだっていいと思う。
宇宙学者のホーキング博士は、「地球温暖化によって解決できるとしたらあと100年しかない」ということを言って亡くなったわけですが、ぼくもそう思います。あと100年くらいしか変えられる余地がない。つまり皆さんは、地球最後の決定ができる2~3世代なんですよ。その最後の2~3世代がどうするのかによって、未来が決まってしまうんです。100年後も人間は生きていますよ、だけど滅びることだけが決まってしまうんです。だから滅びる形にするかどうかは、まさにこの2~3世代の人がどうするかによるんです。
ぼくはどうしても子どもを守りたい。子どもたちこそが希望だし、子どもたちこそが未来だからです。それに比べたら自分たちの命なんかどうだっていいと思う。
その二酸化炭素を日本の中で半分を出しているのはたった132の工場、132事業所ですよ。だからぼくはとっても疲れちゃったときには思うんですが、この132か所をテロで吹っ飛ばしてしまえば地球温暖化は日本は少なくとも止められるな、それほど少数の者の利益追及によって我々の未来が壊されることはどう考えてもおかしい。そのために我々生きている間、ごくわずかなあと100年の決定の中で、未来を変えていくということをやりたいと思います。
長く続けるためにはどうしても大事なのは、楽しくやるということです。『嫌々ながらとか頑張って』なんてことでやっていたら長続きできません。だから楽しみながら未来を変えていく、その努力をしていきたいと思うし、その一環としてこのライブアースまつやまが機能できたら素晴しいと思っています。
長く続けるためにはどうしても大事なのは、楽しくやるということです。『嫌々ながらとか頑張って』なんてことでやっていたら長続きできません。だから楽しみながら未来を変えていく、その努力をしていきたいと思うし、その一環としてこのライブアースまつやまが機能できたら素晴しいと思っています。
以上でお話を終わりにします。ご清聴、どうもありがとうございました。
(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。
文章作成:田中優スタッフ)
文章作成:田中優スタッフ)
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