2013年12月31日

『 生きる時間は旅、暮らしは実験だ 』

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第292号
2013.12.31発行

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※このメルマガは転送転載、大歓迎です。
http://www.mag2.com/m/0000251633.html


今年最後のメルマガ配信です。
皆様、今年も大変ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
良いお年をお迎えくださいませ。


昨日発行されました有料・活動支援版メルマガは、

田中優もかつて感じていたコンプレックス、知られざる今までの経歴、突然の父の
死で気が付いたことなど。

新たな年や人生の目標をどう立てるか考えている方、今コンプレックスを感じいる方
などぜひお読み頂きたい内容です。



□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■ 



『 生きる時間は旅、暮らしは実験だ 』

  ~弱点に怯えて憶病になるより、
   自分らしく生きるためにアグレッシブになる方がいい。~


 もともと過去を振り返るタイプではない。いつも先のことばかり考えている。
でも年末ぐらい過去を振り返っていいかもしれない。

 過去を考えてみると、あまり良いことはない。格好つけだった若い日を思い出すと
恥ずかしくて仕方ないし、多の人に嫌われた体験を思い出せばイヤな気持ちになる。

 だけど良かったのかもしれないな、と思えることもある。
 そっちの方だけ思い出すことにしよう。

 新年になったら今年こそ、みたいなことを考えがちだ。そこでよく「外国語を習得
しよう」なんて考えていたこともある。今でもごくわずかに英語が話せる程度だが、
今思うとそれ以上しなくてよかったと思う。


 なぜそう思うのかを発端にして、自分の考えを話してみようと思う。


(中略)

 それより重要なのは、自分の長所を伸ばすことだろう。自分が好きで好きで、得意な
部分を伸ばしていく方が、スキルにするために向きもしないものに努力するより有益
だろう。

 しかし一般的にはスキル習得に人生の多くの時間を注ぎがちだ。するとどうなるか。
自分の弱点を克服するための努力ばかりしていると、弱点の少ない人にはなれるだろ
う。しかし突き抜けた個性は得られない。その人なりのコンテンツが得られなければ、
表現以前に表現すべきものがない。中身のない表現ほど虚しいものはない。
 


(中略)


 ぼくの父は、73歳のときに原付バイクにひき逃げされてこの世を去った。犯人は見つ
かっていない。その父の突然の死はショックだった。

 今なお父に気の毒で仕方ないことがある。博覧強記だった父は、本を書きたかったの
だ。そのためにいろいろ調べ、あり得ないほど勤勉に学び続けた人だった。しかしそれ
が突然の事故によって絶たれてしまった。父がどれほど努力して学んだ人であっても、
どれほど良心的で民主的な人であったとしても、もはや知らない人が知ることはできな
い。アウトプットしないでいると、その存在を知ることはできなくなってしまうのだ。


 人の存在はアウトプットされたものによって感知される。
 だとすれば、アウトプットを自分でコントロールする必要があるだろう。


 それを意識してから、ぼくは変わったのかもしれない。ぼくが講演をし、本を書き、
さまざまなトライをするようになったのは、父の死以降のことなのだ。 
 

(中略)
 

 今という時点は常にスタート地点だ。生きられる時間は有限なのだから、自分なりの
ものにしなければならない。ところがそこで、多くの人は自分の欠点を補うために時間を
費やしてしまう。そうではない。欠点のない円のような丸い人間になるために生まれて
きたのではないのだ。自分らしい多角形の存在になることが必要なことなのだ。


 新年を迎えるにあたって、誰しも次の年をどう過ごすのか考える機会を得るだろう。
 そのとき、弱点をなくすために丸くなるのではなく、弱点を持つことを武器にして
もっと多角形の自分らしい形をめざせたらいい。
 弱点に怯えて憶病になるより、自分らしく生きるためにアグレッシブになる方がいい。
 そう思うのだ。


 動こうと思うときに重要なのは行動そのものではない。なぜ動こうと思うかの動機
なのだ。動機さえしっかりしていれば、行動はおのずとついてくる。高尚な動機でなく
ていい。ただ自分になるために生まれたのだ。



 さて来年、ぼくはどんなチャレンジをしたいだろうか。




■もし過去に学ぶとしたら

■「やり直せない人生なんてない」

■スキルはコンテンツを作るためのもの

■学ぶことは自分の考えをつくること

■コンプレックスから解放される

■シュールリアリズム的思考

 
■アウトプット



田中優有料・活動支援版メルマガ 『 田中優の未来レポート 』
第56号/2013.12.30より抜粋



つづき、より詳しくご覧になりたい方はこちらよりどうぞ☆


【田中優の未来レポート】
 登録月無料、バックナンバーのみでも購読可です
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★ 有料・活動支援版メルマガ バックナンバー 


第55号 「価格で選ぶ人は価格で裏切る」(2013.12.15)
第54号 「不完全オフグリッドのすすめ」(2013.11.30)
第53号 「原子力規制委員会さん、「水の泡」って知ってる?」(2013.11.15)
第52号 「2013年11月8日、「私たちの未来を賭けたUFOキャッチャー」が始まる」(2013.10.30)
第51号 「どんな時に「融資OK!」と思うか」(2013.10.15)
第50号 「新しくない新たな林業」(2013.9.30)
第49号 「森を守って健康、長持ち」天然住宅」(2013.9.15)
第48号 「日本を、北半球を終わらせかねない福島原発汚染水問題」(2013.8.30)
第47号 「暑すぎる! 地球温暖化のせいだろうか」(2013.8.15)
第46号 「もうダムはいらない 」(2013.7.30)
第45号 「奇跡のリンゴから未来の農へ 」(2013.7.15)
第44号 「あなどらないで、放射能 」
      ~間もなく「放射能下の日本に暮らすには(筑摩書房)」が刊行されます ~ (2013.6.30)
第43号  「自然エネルギーの推進だけでは解決しない!必要なのはコミュニティーグリッド化だ」 (2013.6.15)
第42号 「最新講演録 」 (2013.6.1)
第41号 「太陽光発電、電気自動車って、良いの?悪いの? 」 (2013.5.15)
第40号 「憲法の大切さを思う 」 (2013.4.30)
第39号 「乾燥炉に熱くなる 後編 ~森と住宅~ 」 (2013.4.15)
第37号 「乾燥炉に熱くなる 前編 ~森と住宅~ 」 (2013.3.30)
第36号 「一問一答~電磁波問題ってどうなの? 」 (2013.3.15)
第35号 「オフグリッドにしたら、世界が平坦になった 」 (2013.2.28)
第33号 「汚染がれきをどうするか」(2013.2.15)
第32号 「ゴミ問題の本当のこと」(2013.2.1)
第31号 「一問一答~JAS有機認定・ベーシック・インカムについて~」(2013.1.15)
第30号 「岡山県の古民家から」(2012.12.31)
第29号 「リニア中央新幹線の夢は、夢のままがいい」(2012.12.15)
第28号 「一問一答~原爆で除染の必要はあったの?~」(2012.11.30)
第27号 「木材乾燥の革命」(2012.11.15)
第26号 「ワクワクする未来を「オフグリッド」運動、事始め」(2012.10.31)
第25号 「綿花の話」(2012.10.15)
第24号 「どう放射能を避けたらいいのか」 (2012.10.2)
第23号 「電力リテラシーが必要だ」(2012.9.18)
第22号 「先行情報 第2回田中優的身の立て方講座募集します!」
第21号 「自分で伐採する林業、「自伐林業」の可能性」(2012.8.31)
第20号 「隠されたアイスランド革命」(2012.8.15)
第19号 「原発比率、「ゼロ、15%、20~25%」の選択」(2012.7.30)
第18号 「エネルギーの自立で食っていく」(2012.7.18)
第17号 「日常生活からのテイクオフ」(2012.7.8)
第16号 「事業で社会を変えていく」(2012.6.19)
第15号 「大飯原発の再稼働は不要だ」(2012.5.31)
第14号 「資源エネルギー庁のデータを信じない理由」(2012.5.15)
第13号 「合鴨米はがき商品券」作成(2012.4.30)
第12号 「放射能の健康被害、何が本当に危険なのか」(2012.4.16)
第11号 「おーい、原発!消えてなくなれ」(2012.4.1)
第 9号 「省エネが先だろ」(2012.3.15)
第 8号 「寒さだって役立つ資源」(2012.3.1)
第 7号 「本当の履歴書(後編)」(2012.2.16)
第 6号 「本当の履歴書(後前)」(2012.2.16)
第 5号 「放射能が消せたら、どんな未来を作りたいだろう?」(2012.2.1)
第 4号 「福島第一4号機の真相?」(2012.1.17)
第 3号 「やさしく無視してあげる♪」(2011.12.31)
第 2号 「未来の辞書から〔やらせダム〕」(2011.12.18)
第 1号 「田中優より発行にあたって、山仕事のイノベーション」(211.12.16)

この1年間に発行した田中優書籍のご案内

【書籍】この1年間に発行しました田中優著書はこの3冊です!

電気の自給自足のこと、放射能のこと、エネルギーのこと、ご興味のある方はぜひご覧ください☆


「未来のあたりまえシリーズ1 
 ー電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへー」 (合同出版)

 http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=401








「放射能下の日本で暮らすには? 食の安全対策から、がれき処理問題まで」 (筑摩書房)  http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878663/






「子どもたちの未来を創るエネルギー」 (子どもの未来社)

  http://www.ab.auone-net.jp/~co-mirai/miraienergy.html


2013年12月30日

祝!7,000人 田中優公式フェイスブック




田中優公式フェイスブックページ「田中優コミュニティ」のいいね!が7,000人を超えました!

皆様いつもありがとうございます。
投稿者の田中優スタッフが、本人に代わり御礼申し上げます<m(__)m>

これからもどうぞよろしくお願い致します。

まだの方はぜひいいね!をよろしくお願い致します。
最新情報をアップしています。

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『価格で選ぶ人は価格で裏切る』 



『価格で選ぶ人は価格で裏切る』  第55号 2013.12.15発行

~古川さんに「何でも作っちゃうんだね」と言うと、
「できあがるまでやめないからですよ」と答えて笑う。~


田中優 有料・活動支援版メルマガ最新号は、全国で初のペレットストーブ専用大型工場を作り、地元で雇用や仕事を次々に作っていっている、新潟のさいかい産業古川さんの取り組みの特集と、気になるペレットの放射能汚染についてです。バイオマスで雇用も仕事も増えた実例のご紹介です。


年間3万台生産可能な工場

 新潟でペレットストーブを生産している「新越金網」の子会社「さいかい産業」が、年間3万台のペレットストーブを生産できる新工場を設立した。6年前からの友人である古川さんが、うれしそうに案内してくれた。



 量産効果で原価が安くなる分で、まずは取り扱ってくれる小売店の収益率を上げ、その次に値下げにつなげていくという。すべては売れ行き次第だ。しかし昨年冬、国内で売れたペレットストーブの実に4割がさいかい産業のものだった。燃費がよく、灯油代よりも安くなる。

 しかし古川さんは「灯油と同じぐらいじゃないですかとしか言わない。

 「だって価格で選ぶ人は価格で裏切るから」と話す。

 「じゃ、それ以外に何で選ぶの」という話をしたい。・・・


古川さんのペレットストーブ

■報道ステーションでの放映

あおぞら作業所

放射能汚染


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2013年12月29日

「電気は自給があたりまえ ~脱原発の新たな形~」 

メルマガ http://www.mag2.com/m/0000251633.html より

□◆ 田中 優 より ◇■□■□ 


『 電気は自給があたりまえ ~脱原発の新たな形~ 』



■ オフグリッド

 我が家が完全オフグリッドして半年経つ。
オフグリッド、つまり送電線網につながっていない。原発を止めると「江戸時代に戻るつもりか」「原始時代に戻りたいのか」なんて言われてきたが、特にチョンマゲをすることも、マンモスを追うこともなく普通に暮らしている。いや、たぶん普通の人より電化製品は多いだろう。なにせ晴れた日には電気がふんだんに余ってしまうので、使うのに苦労しているほどだ。おかげで電動草刈り機だの電動ノコギリだの、さまざまな電化製品に魅力を感じて買ってしまうのだ。

 一方で8月の終わりに台風が二連発でやってきたときには、ついに電気が足りなくなった。太陽光発電にバッテリーだから、長く天気が悪いと足りなくなる。発電機を用意していたけど、ど田舎とはいえ深夜に動かすのは気が引けて早寝していた。

 でも電気のない暮らしはつらいので、もうひとセット太陽光発電+バッテリーの仕組みを導入した。

 先に入れたのは世界一高性能で機能的なパーソナルエナジーだが、ぼくはこの性能ならと納得して買ったのだが、500万円の価格が「高い」と多くの人に言われた。

 

パーソナルエナジー





 しかし新たに導入したものは太陽光発電パネル2kw弱とバッテリー12kwhというもので、充電コントローラ、インバーターもろもろ入れて100万円+税だ。


 


 

 「どうだ!」と思ったのだが、意外と反応は少ない。もしかしたら多くの人が評論家か観客になってしまっているのではないかと心配になる。社会は動けば変わるが、動かなければ変わらないからだ。省エネ製品を使っていれば、この仕組みで十分電気をオフグリッドして暮らすことができる。

 安くできた大きな理由は太陽光発電パネルの値下げと鉛バッテリーの再生技術にある。
鉛バッテリーは寿命が短く、電極の金属にサビがついてしまうと寿命だった。ところが東北大の小澤氏が開発した「アクティベーター」という活性剤を加えることで、再生できてしまうのだ。すると環境負荷が大きいからと敬遠してきたバッテリーが、再生するごとに負荷が半減していく。価格はリチウムイオンバッテリーの約20分の1だ。

 そもそも日本の家庭の電気消費は少なく、さらに最近の省エネ家電を使えばこれで足りてしまうのだ。


■ 電気料金は国内でも違う
 我が家も最初は完全にオフグリッドしていなかった。万が一を考えて、電力会社の送電線につながっていたのだ。

 しかし縁が切れないのがなんとも悔しくて、ついに切ってしまった。しかし電気料金を計算してみると、中国・関西・四国電力は最低電気料金の仕組みがあって、300円/月程度の負担ですむから最低だけつないでいてもよかった。東京電力では最低でも1200円/月も取られるのだから。

 しかし東京電力には、「アンペア契約」がある。契約アンペア数を下げるごとに、毎月の基本料金が安くなるのだ。だから東電管内に住んでいるならアンペアダウンするのがいい。

 計算してみると、最も得になるのは省エネ家電を使うことだ。努力忍耐ではない。
もしフロンガス、代替フロンガスを使った古い冷蔵庫があるなら、最近の省エネ冷蔵庫に買い替えるといい。すると年に3万円程度電気料金が安くなり、わずか3年で元が取れる。廃棄のエネルギーを含めても、今後1年半以上使うなら今すぐ買い替えた方がいい。

 他の電化製品は、買い替え時期になったら省エネ製品を選ぶのがいい。
消費が多いのは冷蔵庫に続いて照明器具、テレビ、エアコン、暖房便座だが、それらもこの10年で半分以下まで省エネしている。だから買い換え時期はチャンスなのだ。それらを全部買い替えても合計で40万円程度ですむ。この40万円を何年で投資回収できか計算してみた。関西電力管内で5年、東京電力では3.9年だった。やはり省エネは最大の貢献をするのだ。

 では省エネ製品に太陽光発電キット、さらにバッテリーを増量して171.5万円かけて完全自給したらどうなるだろうか。関西電力で14.1年、東電で12.5年で投資回収できる。


電気スイッチを入れて切り替える
 しかし完全にオフグリッドするのは不安だ。万が一、雨がずっと続いたら電気が足りなくなってしまう。

 そこで省エネ製品40万円に自給キット100万円を足して、普段は自給していて足りない時だけ電力会社から電気を買う仕組みにしてはどうだろうか。

 それをするには「電気の三叉スイッチ」を入れればいい。
 普段は太陽光とバッテリーで自給し、万が一の時だけスイッチを切り替えて電力会社の電気を使う。こうすれば万が一電気が足りない時だけ電力会社を使えばいい。

 だいたい月に最低15kwh/月買えば十分だ。それで計算してみると、関西電力で11.9年東電で11.6で投資回収できる。これは意外な結果だった。関西電力の最低電気料金の方が安いのに、どうして東電の方が早く回収できてしまうのか。答えは東電の電気料金が高すぎるせいだった。自給を考えるべきなのは、電気料金の高い北海道電力や東京電力だったのだ。

 そうすれば、電力会社に大きな利益を与えずにすむ。もし値上げしてきたらバッテリーを増量して完全自給してしまえばいい。

 こうして自給率を高めていくと、電力会社はこれまでのように好き勝手な値上げができなくなる。東電の利益の91%は、わずか38%の消費しかしていない一般家庭や小さな商店などから取られ、電気の62%を消費している大会社からはわずか9%の利益しか得ていない。不都合なコストは家庭等に押しつけられているのだ。

 だから家庭が電気の自給率を上げれば、電力会社は儲けられなくなる。すると初めてコストを意識するだろう。するとコストの高い原発は進められなくなるのだ。

 ただし電気の自給が得になるには、少し時間がかかるだろう。それでも「たかが電気に命を賭けない」選択肢が生まれるのだ。電気の自給は家庭菜園に似ている。

自分で育てながら自給していくのだ。こんな形の脱原発の選択肢が生まれたのだ。

(問い合わせは「自エネ組HP」
http://jiene.net/ か
 私 
http://www.tanakayu.com/form/contact.html にどうぞ)

( 川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています。) 





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【 有料・活動支援版メルマガ 『不完全オフグリッドのすすめ』11/30発行)】 
    

 田中優が自宅で実証しています電力のオフグリッド生活(電力会社からの送電線をカットして自宅で電気を自給自足すること)で取り入れている仕組みのご紹介です。
 グラフや写真を多数使っています。

・パーソナルエナジー
・安いDIYオフグリッドシステム完成
・魔法の粉でバッテリー再生
・太陽光発電自給キット
・どう入れるか~まず節電を
・一部オフグリッドから完全オフグリッドへ
・電気の自給を投資回収年数でイメージする



 グリッドとは線(電気の場合は送電線)、その線から離れることを、
オフグリッド」と言います。

 オフグリッドにご興味のある方は、ぜひこの機会にご登録のうえお読みください!

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■田中優より

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2013年12月28日

都知事選に立候補された宇都宮けんじさんを応援します!

田中優
「ぼくは宇都宮さんに都知事になってほしい。
 選挙は一度出ただけでは成功しない。
 だから何度でもトライしなければいけない。
 その点でこれまでのやり方は十分じゃなかった。
 
 そして宇都宮さんの人柄がとても信頼・尊敬できるから、こんな人にこそなってほしいと思うのだ。
 前回、何度も応援に出かけた。

 ぼくじゃ力にならないと思うんだけど、それでも頼まれるととても断れなかった。
 
 観客や評論家にならずに、日本のこの状況を変えるためにみんなに手伝ってほしいと思う。」
 
 
 
写真は昨年12月の都知事選での応援演説にて。
 



 





12/22 ★都知事選、宇都宮健児氏「多くの人々の応援得られたら、それに応える覚悟ある」 http://bit.ly/1buqTyj より

猪瀬直樹氏の都知事辞任を受け、後任の都知事候補が誰になるのか取り沙汰されている。そんな中、昨年の都知事選で、猪瀬氏に次ぐ得票を得た、あの人はどう考えているのか。宇都宮健児元日弁連会長を直撃した。

―都知事選に出馬されますか?

多くの市民の方々の応援をいただけるのならば、それに応える覚悟はあります。

―事実上の出馬宣言ですね?

選挙というものは、立候補する人が一人でやるものではなく、支持する人々が盛り上げていくもの。皆さんからの強い要望があるならば、私も頑張ります。

―仮に出馬されるとしたら、どのような政策を訴えていかれるのでしょうか?


まず、首都直下地震対策です。石原、猪瀬両知事は、オリンピック招致関連のハコモノに予算をかける一方で、地震対策費は削減してきた。学校や公共施設の耐震強化はろくに行われていないのが実態です。都民の安全を守るため、地震対策は急務です。地震で東京湾岸沿いの工場や石油・ガスプラントで火災が起きた場合、都内へのエネルギー供給が断たれる恐れもありますから、千葉県や神奈川県、そして政府とも連携して対策に取り組むべきでしょう。

―東京でのオリンピック開催が決定しましたが、これにはどの様なお考えで?

一度、決まってしまったものを今から覆すのはさすがに難しいでしょうから、なるべく税金の無駄が少ないコンパクトなオリンピックを目指すべきでは、と思います。大事なことは、東京での開催に向けて周辺国との緊張を緩和し、「平和の祭典」としてのオリンピックを目指すこと。安倍政権は特定秘密保護法や集団的自衛権行使の容認に向けた動きなど、「戦争できる国づくり」を急速に進めています。このままでは、日中戦争開戦で開催できなかった1940年の「幻の東京オリンピック」の二の舞いになるのかもしれません。ですから、平和と友好というオリンピックの理念の下、東アジアの緊張緩和を目指すべきだと思います。

―東京都は東電の大株主です。原発についてはいかがでしょうか?

脱原発を進めていくべきです。福島第一、第二原発、そして柏崎刈羽原発の廃炉を求めていくべきでしょう。汚染水対策も口先だけでなく、しっかりとやっていくべきです。

―労働基準法違反の長時間低賃金労働を強いる、いわゆるブラック企業が社会問題化していますが、サラ金被害者救済を行ってきた宇都宮さんは、ブラック企業対策は得意分野ですよね?

はい。都の事業などを企業が受注する際、その企業が労働者に対し最低賃金を支払っているかを受注の条件とするよう、公契約条例を見直すべきだと思います。また、働きすぎによる過労死・過労自殺・うつ病をなくすため過労死防止条例も導入するべきでしょう。

―多くの都民が選挙の際に参考にするだろう経済政策についてはいかがでしょう?

アベノミクスのような、一見、威勢のいいイケイケの経済政策は、結局、格差を拡大させ、より多くの貧困を生み、破綻します。都がやるべきこととして私が考えるのは、公営住宅の拡充や、低所得者向けの家賃補助。というのは、ちゃんとした住所がないと就職活動をしても採用されませんし、家賃負担さえなければ、生活保護を受けなくても大丈夫、という人々は大勢います。都内には空き家も増えてきていますから、都が家賃補助をして入居者が増えれば、大家さん達も助かるでしょう。格差貧困をなくすことが、結果として内需拡大につながり、経済の活性化につながると思います。

(了)

宇都宮健児氏:
日本弁護士連合会前会長(2010-2011年度)、全国ヤミ金融対策会議代表幹事、オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長。豊田商事事件、地下鉄サリン事件、KKC事件、オレンジ共済事件などの被害者救済を行ってきた。著書に『消費者金融─実態と救済』(岩波新書)、『13歳から学ぶ日本の貧困─日本をむしばむ“貧困”が60分で見えてくる』(青志社)、『大丈夫、人生はやり直せる─サラ金・ヤミ金・貧困との闘い』(新日本出版社)など。2012年の都知事選では、猪瀬直樹氏に次ぐ得票を得て次点。

オススメ動画

田中優よりオススメ動画

「この番組、とても面白かったです。
 小泉氏に聞くのではなく(取材を受けつけていないが)、それを外堀から埋めていく構成がより面白い。
 エイモリーロビンス氏(エネルギーの未来学者)の話はいつもながら未来をさし示している。」

http://www.dailymotion.com/video/x18taq3_housute-koizumimotosourigenpatsuzerokakushinnotabi_news
housute_koizumimotosourigenpatsuZEROkakushinnotabi 投稿者 soekosan

2013年12月27日

ラジオ出演します

本日のラジオは生放送
パソコンでも聴けますので皆さんぜひお聴きください!
今年最後の田中優出演となります。


■放送日時    12月27日(金)12:15~13:00 生放送
■ラジオ局    FMふくやま RADIO BINGO 77.7MHZ
■番組名     「ありがとうの広がる町」

■パーソナリティ 環境カウンセラーの落合真弓さん、劇作家の峰松美紀世さん


今年あったいろいろなこと、田中優が岡山に移住したこと、自宅の電線を切ったこと、
 そして、世の中の動き・・・
 エネルギー基本計画原案とそのパブコメ
などについてもお話する予定です。




★☆★☆ パソコンでもラジオが聴けます!! ☆★★☆

パソコンでレディオビンゴのホームページの
http://fm777.co.jp/pc/index.html より
左上にあるWebラジオまたは、サイマルラジオのバナーをクリックすると
映像と音声がお楽しみ頂けます。
遠くの皆さんも聞いていただけます。



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FMふくやまレディオビンゴ「ありがとうの広がる町」は、
番組中もメッセージやご感想を受け付けています。
⇒メール 39@fm777.co.jp  FAX 084-920-8765

2013年12月25日

「福島県の子どもたちの留学、松本市が来年春から受け入れへ」

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第287号
2013.12.23発行

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※このメルマガは転送転載、大歓迎です。
http://www.mag2.com/m/0000251633.html




「福島県の子どもたちの留学、松本市が来年春から受け入れへ」
 http://p.tl/OGLp  (SBS 2013.12.17)

 
 福島第一原子力発電所の事故を受け、松本市はNPO法人と連携して、来年4月
 から、福島県の子どもたちの留学を受け入れる計画です。

 福島県の子どもたちの留学を受け入れる取り組みは、松本市と、NPO法人の
 「まつもと子ども留学基金」が進めているものです。

 市によりますと留学は、来年4月にスタートする計画で、松本市北部の四賀地区で
 空き家など留学生の寮として使用できる物件を探しています。

 留学は、希望する世帯の小中学生が対象で、親元を離れて寮生活をしながら今年春、
 4つの小学校が統合してスタートした四賀小学校と会田中学校で学ぶことになります。

 きょうの記者会見で菅谷市長は、チェルノブイリ原発事故の医療支援にあたった経験
 を踏まえ、「子どもたちの低線量被ばくを防がなければならない、市としてできるこ
 とをしていきたい」と述べました。

 福島県の子どもたちを留学の形で受け入れる取り組みは、全国で初めて ということで
 市では「これをきっかけに全国に広がってくれれば支援につながるのでは」としてい
 ます。



□◆ 田中 優 より ◇■□■□


 これ、すばらしい人柄の福島の友人、植木宏さん(今は松本市)が手伝ってやって
います。下につけたのはウクライナ政府が発表した放射線被害の状況の日本語訳。
 そうならないためには、どうしても子どもたちだけでも避難させた方がいい。
 ぜひ考慮してほしいです。
 下の植木さんの想いもぜひお読みください。

http://archives.shiminkagaku.org/archives/csijnewsletter_010_ukuraine_01.pdf#search='%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E6%94%BF%E5%BA%9C+%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E8%A2%AB%E5%AE%B3



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 NPO設立への想い ~ 植木宏さん(43歳) 福島県郡山市出身 ~ 

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東日本大震災の原発事故により、僕たち家族は長野県松本市へ避難・移住しました。


松本市に着いて子どもの最初の一言が『お花触っていいの~?』でした。
続いて『もうバイキンマンはいない?マスク取っていいの~?』でした。

この時、事情が分からない子どもたちが、どれだけの神経を使っていて、どれだ
けストレスを与えていたのかを知りました。

僕は長男の言葉に涙が出そうになりました。

当り前の空気、当り前の生活、当り前の食べ物、当り前の・・・
たくさんのものを失った。


避難できた僕たち家族は、少しでも新しい生活を確立するべく必死でした。
でも、いつも心の中には、福島に残っている人たち、子どもたちの事でした。

避難できた僕たちはまだいい!
本当に辛いのは、どうしても出ることができないご家族、子どもたちなんだと。


僕は家族と離れて福島で活動をしていました。
ひとりでも多くの子どもたちが被ばくを避け、避難できることを祈って。。。


でも、日が経つにつれて、放射能への意識は低下していくのを感じました。
『どうせ私たちは避難できない。避難できないのならもう放射能のことは聞きた
くない』と。心の中では子どもたちの将来が心配なのにも関わらず、心を閉じて
しまった母親をたくさん見てきました。


保養相談会を開いても、『私たちはどうしても避難できない事情があります。な
ので、子どもだけでも参加できる保養プログラムを探しに来ました』という母親
の話しを聞き、僕はよし!僕はいつでも避難できるような受け皿を松本市につく
る!と、決心し、僕自身も家族のいる松本市に移住しました。


松本市には、あのチェルノブイリ事故後、現地で医療活動をしていた菅谷市長が
います。

どうにか子どもたちだけでも避難の受け皿を作って欲しいと、何回も交渉を重
ね、一歩ずつ、このまつもと留学プロジェクトが作られました。


菅谷市長曰く、『この原発事故は国難なんだ。本来国が責任を持って、きちんと
子どもたちを守ることをしなければいけない。それを国がやらないから一自治体
と市民団体が一緒になって、子どもたちを守るプロジェクトを立ち上げた。この
全国初の試みである、松本モデルが、全国に広がり、ひとりでも多くの子どもた
ちが安心・安全なところに避難できることを祈っている』と。


この原発事故は大人たちの責任です。
その大人たちが本気で子どもたちを守らなければいけません。


僕たちは、どの子にも健康で、健やかに育つことを願ってます。
是非このアルプスの麓、自然豊かな松本市に来て、思い切り楽しんで欲しい!
そう願ってこのNPO法人まつもと子ども留学基金を設立しました。


是非、心ある企業、団体、個人のみなさま、どうか応援、協力、募金、寄付よろ
しくお願い致します。


●NPO法人まつもと子ども留学基金
http://www.kodomoryugaku-matsumoto.net/


●菅谷市長の記者会見映像
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/shisei/sityo/kaiken/2013/20131217.html



福島の子供たちに長期「留学」を 長野・松本のNPOが受け入れ計画 - MSN
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131217/trd13121709120001-n1.htm

長野県松本市のNPO法人「まつもと子ども留学基金」が、福島県の小中学生が
安心して生活し勉強できる場所をつくろうと、子どもたちが親元を離れ松本市で
寮生活をしながら地元の公立学校に通う計画を進めている。受け入れ先の小中学
校を紹介するなど松本市も協力。同市によると、東京電力福島第1原発事故の
後、放射線への不安から親子で避難するケースは多いが、子どもだけが移住する
のを支援するのは珍しい。

 同市の菅谷昭市長は、チェルノブイリ原発事故で医師として現地で支援に携
わった経験があり、低線量地域の健康への影響は未解明な面が多いとしている。

 計画では松本市にスタッフが常駐する寮を設け子どもたちを共同生活させる。
対象は小学3年から中学3年までで、寮費は月約3万円。家賃や光熱費はNPO
が負担し、NPOの運営は助成金や募金で賄う。来年4月から実施予定で、数人
の希望者がいるという。


2013年12月21日

『考え方は違っていい、信頼できる仲間なら』

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第284号
2013.12.13発行

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※このメルマガは転送転載、大歓迎です。
http://www.mag2.com/m/0000251633.html


2013/12/09発行
未来バンク事業組合ニュースレター No.77/2013年12月より
http://archive.mag2.com/0001300332/index.html



□◆ 田中 優 より ◇■□■□



『考え方は違っていい、信頼できる仲間なら』



■抜け駆けのラブレター

 よく人から聞かれることがあるので書いてみようと思う。「山本太郎さんのしたこと
についてどう思うか」と、「小泉純一郎氏の意見を本当だと思うか」というものだ。

 太郎ちゃんのことは選挙の前からよく知っていた。何度も同じ場にいたからだ。
彼は本当にまじめで、気づかいがあってよく勉強する好青年だ。それが政治家に向いて
いるのかどうかはわからない。

 しかしその彼が選挙に出てくれたこと、しかも当選してくれたことは本当にありがた
い。少なくとも国政の場で、放射能の危険性について話してくれるのはありがたい。
 このままでは「20ミリシーベルト/年までは大丈夫(原子力規制委員会)」なんて言
う日本でしか通用しないデタラメばかりになってしまうから、それだけでもありがたい
のだ。

 しかし天皇に手紙を渡したのはなんだか釈然としない。しかしそれは自民党議員たち
が騒ぐような「嫉妬」からではない。

 天皇という存在は、個人的には誠に気の毒な、法的に言うならば全く無力化しなけれ
ばならないものだからだ。戦前まで天皇は現人神であり、人々が従わなければならない
神格化された存在だった。一方で日本の神格化は、他国のように完璧な存在としての神
格化ではなく、「赤子」も同時に兼ねたものだった。人々は守らなければならない無垢
の存在として天皇を奉り、一方で大きな自然の象徴だった。単純化して言うならば、日
本人が感じる「自然=天」として存在していたのだ。

 しかし戦後、天皇は「人間宣言」した。ひとりの人間に戻ると同時に、「国家及び
日本国民統合の象徴」とされたのだ。しかし法制度上、天皇は政治的な行動は一切でき
ないものとされた。

 したがって、太郎ちゃんが渡した手紙は請願ではあり得ない。請願は政治的な力を持
つものに対して要請するもので、政治的な行動の一切できない天皇への請願はあり得な
いからだ。だから宮内庁が受け取るとなっているのであって、私的なお便りまでを宮内
庁で預かる権利はない。
 だから法的に追及される内容は存在しない。

 しかし一方で気になるのは、天皇に知ってもらおうと考えたこと自体の効果だ。それ
によって権威づけしようとしたか、理解してもらおうとしたのであれば、やはり不適切
だ。

 なぜなら再び天皇を神格化させかねないからだ。天皇を「ひとりの人間として」知
らせようとしたと考えたとしても、やはり同じだ。そこには「ちまたにありふれた人々
への手紙」とは違った位置づけがされているからだ。

 しかし自民党の国会議員たちの騒ぎはそんなところにあるのではない。彼らはいつも
天皇を政治的に利用しようとしている。「主権回復の日」に天皇を臨席させ、こともあ
ろうに「天皇陛下万歳」と叫んだ。それこそ憲法で禁じている天皇の政治利用だからだ。

 しかし彼らのロジックでは、それは格の高い首相レベルや叙勲を受けた人にだけ許さ
れるものというものだったのだろう。ところが一介の一年生議員が手紙を渡したのだか
ら内心穏やかでない。いわば大好きな彼女に、「抜け駆けしてラブレターを渡した後輩」
みたいな嫉妬心が彼らの心理の中心にあったのだと思う。

 ばかばかしいから国会議員の嫉妬をコメントする気にならなかった。


■「何を信じたらいいかわからない」?

 小泉元首相が脱原発を唱えたことについても、あれこれ詮索する論議があるが、素直
な意見として受けとめている。イラク戦争を推進したことも、中央アジアを歴訪してカ
ザフスタンのウラン買付契約を段取りしたことも知っている。
 しかしそれでも個人の意見として脱原発を主張することが許されないわけではない。
「だまされて利用される」と心配する人たちがいるが、そんなに他人を信奉する方が間
違っている。

 よく「今や何を信じたらいいのかわからない」という声を聞くが、宗教じゃないのだ
から、何も信じるべきではない。

 自分の判断を信じればいいだけのことだ。

 そこに働いている意識を考えると、やはりまた権威づけの意識がちらちらする。
 「元首相だから」という権威主義だ。別に元首相だから大事なのではない。飲み屋で
ぐだ巻く親父の意見と同等なのだ。

 しかし人は自分の影響力を利用するから、飲み屋でぐだ巻く親父よりは影響力が大き
いだけのことだ。それ以前に政治家の権力を大きく見積もりすぎているのではないか。

 そもそも普通の人なのだ。何かをよく理解して知っているわけではない。もちろん
議事に参加するのだから、ただの会社員よりは知っている。それだけのことだ。

 誰かの意見によって左右される人たちのほうが、よほど問題だ。
 大学の先生だから何でも知っているわけではないし、弁護士だからすべての法を
知っているわけではない。そしてその人たちもまた、ただのひとりの人間に過ぎない
のだ。

 ぼく自身最近気づいたのだが、〇〇士になろうとすることは、テーブルになりたい、
椅子になりたいということと変わりがないのだ。たとえば「公認会計士」になったか
らといって、人間が変わるわけではない。職業のひとつに過ぎない。

 では何になりたいかと言えば、結局のところ「理想とする自分自身」を目指してい
るに過ぎないのだ。そこから見ると、〇〇士というのはテーブルや椅子になりたいと
言っているのと変わりがないだろう。

 だから単純に味方が増えたと喜べばいいだろう。そこに過度の期待をするから
「だまされるのではないか」と悩むことになるのだ。


■思想より信頼を

 そうしてみると、権威が嫌いなぼくは変わり者で、多くの人の期待に沿えないことに
なる。実際、今しているあるプロジェクトの代表は、通常なら大学の学長か学部長の座る
ポストだそうだ。しかし自分としてはそんなことはどうでもいいし、人に言いたくもない。

 ぼくはぼくであればいいだけなのだから。

 ある原発推進の提灯持ちが、ぼくのことを「夜間大学を卒業した人をバカにするつもり
はないが、田中優は夜間大学しか出ていない」とツイートしていた。しかしその人は調べ
が足りない。ぼくは夜間大学の前に、高校すら卒業できていないのだ。

 しかし、そんな「中傷」らしきものが効果があるらしい。あるところでは「田中優は
査読つき論文の意味がわかっていない」と書かれた。しかし残念ながら、査読つき論文も
出している。世界中で30人程度しか読まないであろう学術論文など、書く意味がないと感
じているから、たくさん書こうとは思わないのだ。しかしそれもまた効果的な「中傷」な
のだろう。

これが効果があるということは、そして太郎ちゃんや小泉元首相の話がこれだけ流布さ
れるところをみると、人々は内容ではなく権威を信じようとしているのだろう。

 このことが情けない。

 人は「自分の理想とする自分」に近づけばいいだけなのに、かけ離れた権威に憧れて、
ただの椅子やテーブルを崇拝する。なんと馬鹿げた人生なのだろう。

 何がしたくて生まれてきたのか、どんな人になりたかったのか、すべてを見失ってし
まっている。
 未来バンクのメンバーたちは、考えてみると不思議なくらいそうした権威主義とは無縁
の人たちだ。だから未来バンクを崇拝しないし、必要なら解散させることも、他の人に
代わってもらうことも躊躇していない。

 ただ信頼だけは裏切らない。それだけのことだ。

 その昔、学生運動が華々しかった時代があった。その頃の人たちは「思想が同じなの
だから連帯しよう」と言って散々に分裂していった。

 逆ではないか。そもそも思想が同じになるなんて気持ちが悪い。
人は人それぞれであればいいのだ。そうではなく、信頼できるから連帯するのではないか。

 意見はそれぞれあっていい。しかし信頼し合えるならそれでいいと思う。
 そうした連帯の下、未来バンクの運営を続けていきたいと思う。


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ピックアップNEWS:だから原発廃炉に!

□◆ 田中 優 より ◇■□■□

『地震調査委員会の本蔵義守委員長は
「また、確率の低い地域も地震が起きる可能性はあるということを理解して、ふだんから防災対策をしっかりと取ってほしい」

と話しています。』


・・・だから原発廃しろと言ってるんです!


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震度6弱以上 確率高い地域広がる
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131221/k10014013991000.html  より
 NHK NEWS WEB 2013.12.21

(抜粋)
政府の地震調査委員会は、地震で震度6弱以上の激しい揺れに襲われる地域ごとの確率を、最新の研究成果に基づいて見直しました。
関東から四国にかけての太平洋側を中心に確率の高い地域が広がっています。・・・