2017年4月11日

「 田村淳の訊きたい放題!」田中優インタビュー動画文字起こし~ボランティアについて~

2017年3月4日 TOKYO MXテレビ 「 田村淳の訊きたい放題!」に、田中優のインタビュー映像が放送されました。

その際の田中優コメント全文と田村淳さん一部コメントです。

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「3・11を前にボランティアを考える ~ボランティアの光と影とは?~」



-震災時期が近づくと注目を集めるボランティア。

被災地の大きな支えとして必要とされる一方、一部では押しかけにより迷惑をかけるなどの問題点も・・


そこで本日は、3月11日を前に改めボランティアについて考えます。

(街頭インタビュー)


-様々な形でボランティアをする一方、機会が無かった、という人もいましたが、実はボランティア活動は気づかないうちに行っていることも。



▼「ボランティアは誤解されがち」

という、日本国際ボランティア─センター理事 田中優さんにお話を伺いました。








田中優
「自発的にするというのがボランティアの定義で、例えば外国人の人がウロウロしていて困っていたりするとそれに手を貸したりとか、ふとした思いやりのお手伝いをする、というのもみんなボランティアなんですよね。






 だからよく学校教育でボランティアの時間とか言ってゴミ拾いとかやったりするのは、全然ボランティアじゃないですね。自発的な意思に基づいていないですからね。






 もうひとつよく勘違いされるのは、「タダ」という意味になってしまうんですよ。だからボランティアでと言うとタダで何かしてあげるみたいな形になっちゃって、そしてまた実際の色んな活動をしている側にするとカネが出ないことが多いんですよ。





 だから収入が十分にないので、そうするとボランティアでと我々もついつい使っちゃうんですね。すごく専門的な人たちがじゃあこれボランティアでやってもらえる?と言って本来その人のプロフェッショナルな部分にペイがつきまとうはずなのに、それを無視してしまってタダにしろという意味で使われちゃうことが多いですね。






 これだけ広がり続けちゃうと。ありとあらゆるものがボランティアで組織されて、せっかく正規に就労している人たちがみんな路頭に迷わせるということも起こりかねないので。





 だからお金がついてくるというのが当然アリです。有償ボランティアって日本では呼んでいるけど、例えばペイをもらうというのは人件費が発生するわけですがそれ経費でしょ?だから経費は別に収益じゃないわけで、自分の利益になるわけじゃないのでそれは全然問題はないです。」







-自発的に人助けをするボランティア、震災時には多くの人がボランティアとして被災地に駆けつけました。

 しかし、この災害ボランティアには注意しなければいけいない点があると言います。


田中優
「災害ボランティアの時に、例えば東日本大震災とかがあった後、みんな出向いていくんだけどその時に相手の人たちのことを考えると、いつか自立しなくてはいけないわけですよ。だからその時に何でもやってあげてしまうと、その人が自立できなくなっちゃいますから、だからそこのところは一定の範囲の中でやる、そして時期も決めてやる、という風な形にしないと、むしろ相手を甘やかしてしまうことになりかねないですね。そこの範囲もまた難しかったりします。





▼迷惑なボランティア

田中優
「実際に迷惑になっちゃうのはまず第一に困っちゃうのは、災害ボランティアで来るんだけど自分で生活ができない人です。行った先で調達しようにも調達できないんだから、その分を何とかしてくれと飛び込んで来られると返って相手が迷惑しますよね。」







田村淳さん
「学校でやっているみんなでゴミ拾いしますよボランティアだからって言ってやってたのは、実はボランティアではない、強制だから。だから教え方自体も間違っているってことですよね」