今回はその第1回目の記事です(2020.5.24配信)
https://hbol.jp/219687
▼今後想定される地震の規模は、東北地方太平洋沖地震をはるかに上回る!?
2001年の「東北地方太平洋沖地震」まで、日本には54基もの原発が動いていた。それが今の時点で稼働している原発は9基になっている。だいぶ減って、それだけ危険性が和らいだ気がするのだが、ところが人為的に原発を建設したのと同じように、危険性は去ってくれていない。
簡単に言うと、時折政府が発表するように、大地震の起こる危険性はちっとも減っていないからだ。マグニチュードで示される地震の大きさは、ちっとも皮膚感覚的には伝わらない。
人々を恐怖に陥れた「東北地方太平洋沖地震」はマグニチュード(M)9.1(ここでは国立天文台(2011)に基づくモーメント・マグニチュード(Mw)を用いる)とされるが、仮にそれが0.1~0.2違ったとして0.1で1.4倍、0.2で2倍、1違えば32倍増える。
ここ最近の日本の巨大地震でいえば、阪神・淡路大震災(1995年)が震度6、Mw 7.3。東日本大震災(2011年)が震度7、Mw 9.0。熊本地震(2016年)が震度7、Mw 6.5といったところだ。
4月21日、今後想定される津波のために、次に襲ってきそうな大地震を内閣府の有識者会議が発表した。それによると、なんと日本海溝沿いの巨大地震はMw9.1、千島海溝沿いはMw9.3という。実に「東北地方太平洋沖地震」を上回るものだ。
そして、「汚染水処理中の東京電力福島第1原発」では東日本大震災と同程度の高さ13.7mの津波が襲来し、敷地が3m以上浸水すると想定した。
こんなことが想定される日本では、原発など建てられない。マグニチュードは震源での大きさだが、地形によって揺れ方はまったく異なる。
「震度」というのは体感的なものから考えられていて、最大が「震度7」。しかしこれは、客観的な数値と言えない。「震度の最大7」とは「震度6強以上のもの」はすべて含まれてしまい、そこにはもはや震度での区別ができないのだ。
続きはこちらより
▼「震度6強」を超えてしまえばすべて「震度7」
▼「岩手・宮城内陸地震」の4022ガルでは、あらゆる建築物は耐えられない
▼原発がどれだけ耐震性を上げようとも、日本を襲う地震には勝てない
▼福島第一原発事故は津波ではなく、地震の揺れによって起きた!?
▼「津波原因説」によって、一部を改修しただけで再稼働へ
▼チェルノブイリ原発事故の時から隠されていた“不都合な事実”
▼「地震が多発する国では無理だ」とロイズ社に原発の保険を断られる
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