2020年5月24日

キーワードは「ウエブ オブ ライフ」


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ウエブとは蜘蛛の巣状のこと。。
土も腸も地球も、すべて繋がっているのです。

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本文より


 インターネットでよく使う「ウエブ」という言葉。これ「クモの巣の網」を意味しているんだ。インターネットってのはクモの網の目のようにつながっていて、そのおかげで世界中の情報を瞬時に集めることができるんだけど、生命もまた、この網の目のようにつながっているんだ。




 もう数週間、「ステイホーム」で閉じ込められているんだけど、その対象は「新型コロナウイルス」なわけだ。そうなれば腹も立って「ウイルスなんて絶滅させてしまえ」と言いたくなるんだけど、そんな失くせばいいだけの簡単なものじゃない。「殺菌しちゃえ」と言いたくなるんだが、ウイルスは生命体であるかどうかも微妙なものなんで、「殺菌」とは言わずに「不活化」という。何しろ自分で自らを複製できずに、勝手に宿主の機能を借用して増殖するのだ。ずるそうで役に立たない悪人のイメージがするかもしれないけど、そうでもない。というのは人間だって「変異の激しいウイルスからの遺伝子」から、便利な遺伝子片をたくさんいただいているのだ。


 その中でぼくが一番すごいなと思うのは、何と言っても母の持つ「 胎盤 」だ。免疫機能から考えると、血液型の異なるベビーなんて母体で育てられるとは思えない。血液型が違えば「輸血」ができないのと同じように、「異物」と認識されて排除されてしまいそうだ。免疫の仕組みであればそうなるのだから。


 ところがそれを「異物」として見ない仕組みが「胎盤」にあるのだ。胎盤でろ過するみたいに不都合なものでないものにして、血液型が異なっていたって問題なしに育ててしまうのだ。この「胎盤」という神秘の器官が与えられたのはウイルスのおかげだった。

 今「新型コロナウイルス」の問題で、まるで悪役のように扱われて「殺菌してしまえ」と言われるウイルスだが、そのウイルスは一本鎖でできた「 リボ核酸(RNA) 」を本体として、これを逆転写させることでデオキシリボ核酸(DNA)、つまり遺伝子を作る(最初からDNAのウイルスもある)。この一本鎖であることが、不安定で変異しやすい遺伝子になっている。しかし 私たちの持つ遺伝子全体のうち、約四割はそのウイルスからもたらされたものと考えられている 。


 そして私たちの体も他の生命体から譲られたものでできている。何と言っても私たちの体細胞のひとつ一つに複数存在している「 ミトコンドリア 」に驚く。それはそもそも他の生命体として存在していたのだが、あまりにもエネルギーを生み出すのに役立つため、体内細胞の中に閉じ込めたのだ。だから「ミトコンドリア」には私たちが自分のものだと信じている体細胞の遺伝子とは別の遺伝子がある。




9がミトコンドリア   ウィキペディア 典型的な動物細胞の模式図 より


 なんとこの遺伝子は母からのみ受け継がれるため、その母を辿って「母なる母」を探し出すこともできるのだ。


『1987年アメリカのアラン・ウィルソンを中心とする科学者がミトコンドリアに含まれるDNAを検討した結果、人類はアフリカで生まれ、各地に広がっていったと解釈できた。その上、現代人のご先祖はたった一人の女性で、他の系統は消えてしまったと結論づけたのである。この大先祖こそ、ミトコンドリア・イブと呼ばれている女性なのだ。ミトコンドリアのDNAは16500対あまりの塩基配列で構成されている。

ミトコンドリアは人体のすべての細胞に含まれる細胞内器官であり、生体内のエネルギーを作り出している。このミトコンドリアが持っているDNAは母親からのみ受け継がれ、父親のミトコンドリアDNAが子に伝わることはない。

こういうミトコンドリアDNAの特性に注目し、先のアランらはミトコンドリアDNAの突然変異の確立を100万年に2%と推定し、世界各地の147人を無作為に抽出し、系統樹を作成した。その結果、147人のミトコンドリアのうち、133の異なるDNA配列が見つかり、7例のアフリカ住民の型とその他の各地の型に大きく二つに分かれ、アフリカ系は他のものに比べて、それぞれのグループ内の突然変異率が2倍であった。つまりアフリカ型が年代的にずっと遡ることが明らかとなり、人類はアフリカで生まれ、各地に広がっていったと結論づけられたのである。

にわかには信用できない結論ではあるが、現代の白人のミトコンドリアには必ず、黒人のミトコンドリアDNAが含まれているにも拘わらず、黒人には白人のものが含まれていないという事実からも、この結論は妥当なものとして、受け入れられている。やはり、人類は皆兄弟なのだ。

そしてこのイブのミトコンドリアDNAは7人の娘たちに受け継がれ、その娘たちが現代人のそれぞれの先祖になっていったということだ。(ブライアン・サイクス「イブの7人の娘たち」ソニーマガジンズ、webpage;http: //homepage2.nifty.com/joumon-hakodate-ky/mitoibu.htmより)』


 「ミトコンドリア」の話は、「生命が他の生命体とは別に独立して存在する」という見方を否定する。人間は特別なものではなく、他の生命体の網の目の中の一つとして存在するのだ。しかもその生命体というものは、一つ単独で存在するものではなく、生命全体の網の目の一つとして存在するのだ。しかもその生命の網の目は様々な形で共生していて、取り込まれたりするだけでなくそのままの形でも共生する。


 例えば私たちの 免疫細胞 は、その七割が腸内に存在する。そしてこの腸内を作り支えているのは「 腸内フローラ 」と呼ばれる腸内細菌叢(群のこと、くさむら)だ。それらの細菌群はもちろん人間からは独立して生存している。それなのにまるで誰かが統率しているかのように免疫として機能しているのだ。


 そのため今では腸内細菌叢を調整していくことが、腸活などと呼ばれて健康の秘訣のように取り扱われるのだ。その腸内で行われている「消化活動」と、例えば畑の農地で行われる「 土づくり 」とは全く同じだ。腸内活動を大切にする「腸活」をするなら、同様に畑の土づくりもしていた方がいい。


 まさにこれと同じことを行っているのが吉田俊道さんの「菌ちゃん農法」だ。・・・


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