田中優も審査として参加していますabt(アクトビヨンドトラスト)よりお知らせです。
2018年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募のお知らせ
一般にはまだあまり知られないまま、お米から果物まで、ときには「減農薬」の切り札として用いられ、シロアリ駆除剤や防虫剤として身近な暮らしにも入り込んでいるネオニコチノイド系化合物(およびフィプロニル)――。
有機リン系農薬の代替物として1990年代に開発されて以来、国内外を問わず使用が急拡大するネオニコチノイド系農薬は、その浸透性・残留性・神経毒性から、ミツバチの大量失踪が示唆するように生態系と生物多様性全体を脅かすばかりか、子どもたちの脳の発達にも悪影響をおよぼす可能性が指摘されています。
EUでの使用禁止措置をはじめ世界的に研究や規制が進んでいますが、日本では各地で民間の削減努力が生まれつつある一方、全体的にはいまなお規制緩和の方向です。
本助成は、予防原則を踏まえて、製薬メーカーの意向や現行の行政判断に左右されない独立の立場から浸透性殺虫剤の影響を検証する調査・研究を支援します。
その成果が、浸透性殺虫剤の被害を防ぎ、規制のあり方や一般市民の消費行動を変える働きかけに活かされたり、すでに多くの環境化学物質や放射能汚染と向き合う私たちが、浸透性殺虫剤にどう対処していくべきかを探る公共的な議論を喚起したりと、問題解決に向けた効果的な取り組みに資することを期待しての公募です。ふるってご応募ください!
1. 助成プログラム名称
ネオニコチノイド系農薬に関する企画
今年度は「調査・研究」カテゴリーに限定した公募です。
2. 助成金額:1企画あたりの助成額:上限100万円
3. 助成対象期間: 2018年4月1日~2019年3月31日の間に実施される活動
4. 応募受付期間: 2017年12月12日~2018年2月1日
5.問い合わせ先:
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト 助成係
電話:070-6551-9266(月~金。10:00~19:00)
Email:grant@actbeyondtrust.org
http://www.actbeyondtrust.org
https://www.facebook.com/actbeyondtrust
▼応募要項、申請書などの関連書類一式はこちらからダウンロードしてください。
http://www.actbeyondtrust.org/program/kobo2018/
なお、abtではネオニコチノイド系農薬の問題点について当法人サイトに独自のアーカイブ(資料集)を設け、2016年末には、科学者による知見と参考文献を一般向けにまとめたダイジェスト版「ネオニコチノイド系農薬の危険性を、科学者が警告しています。」も用意しました。現在、世界的な研究動向はさらに進展していますが、応募の検討材料にしてください。
▼ネオニコチノイド系農薬問題アーカイブ
http://www.actbeyondtrust.org/link/
▼「ネオニコチノイド系農薬の危険性を、科学者が警告しています。」
http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2016/04/tsuikakobo_kikensei_2016.pdf