2009年3月6日
奇跡のトークライブ ~FUNKISTとのコラボ~
3月2日(月)、新宿Naked Loftで
FUNKISTと田中優のコラボレーション企画、
Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト
『南アフリカの貧困問題』が行われました。
http://blog.livedoor.jp/naked_loft/
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
奇跡のトークライブ ~FUNKISTとのコラボ~
【燃え尽きシンドローム】
気分はちょっと燃え尽き症候群。やりたくてやりたくてうずうず
していたFUNKISTとのコラボレーション。まれに講演会で流していた
から、講演会に来てくれていた人たちの中には知っていた人もいる
かもしれない。「バナナトレイン」という曲を流す前にアフリカの
背景問題の背景と現実を話し、「こどもたちのそら」という曲にガ
ザの爆撃被害のリアルな写真をかぶせる表現。もう一つ、ぼくのト
ークにインスパイアーされて西郷くんが作ったという「雨の日の秋」
という曲に、ぼくがトークに使った映像を乗せていく。さらに西郷
くんの提案で間奏をループにして、そこにぼくのトークを乗せてい
く。これを3月2日、満員の新宿NAKED LOFTでやったんだ。
【耳の先がプルプル】
次男はぼくに頼まずに自分で直接この日のチケットを入手。彼女
と二人で参加していた。「おとうさん、珍しく緊張していたね」と
言われた。さすがにバレてる。それまでは早くこの日が来ないかと
うずうずしていたのに、近づくと緊張が増してくる。単独の講演会
なら失敗しても自分だけの問題ですむけど、今回はFUNKISTと一緒。
ぼくにとってはとても大切な友人たちの評価も道連れにしてしまう。
だから日が近づくと、耳の先あたりがプルプルしたんだ(いったいそ
れは何の表現なんだ!)。
【糸電話】
しかし懸念は一発で吹っ飛んだ。ぼくとFUNKISTの間に糸電話でも
あるみたいに気持ちが伝わる。そして彼らの最高の音楽とぼくのト
ークとが交じり合い、共振していく。そう、ぼくはこういう表現が
したかったんだ。トークだけでない、音楽だけでない、交じり合っ
た新たな地平。音楽?、講演? ジャンルなんてどうでもいい、こ
れがぼくとFUNKISTにできる表現なんだと伝えたかった。そしてそこ
から生まれる今までにない表現の衝撃を知らせたかった。
会場に参加してくれた人たちはそれに見事に反応してくれた。彼
らなしにはぼくらも実現できなかった。西郷くんが言う。
「ぼくらの音楽より、お客さんの手拍子のほうが音が大きいでしょ?
それがぼくらの音楽をお客さんのノリの一部にする。すごい一体感だ
った」と。
【スパーク】
ぼくは心からFUNKISTを尊敬している。自分たちの音を大切にして
きた彼ら、メンバーで奏でる音を大切にしてきた彼ら、互いの信頼を
大切にしてきた彼らを。音楽はそれ単独の商品ではないと思う。まず
商品ではなくて自己表現だし、単独のものではなくて伝わり合う発露
の融合だと思うんだ。演奏のうまい人はいる。すばらしい曲を作れる
人も。でも音楽は発する音だけではなくて、受けとめ、それに反応す
る心が音に現れ、それがびしびし共感しだすスパークのようなもなの
だと思う。それはうまくいったときの講演会のときに感じるものと同
じだ。それを今回は融合させたかった。
【RESPECT!】
たぶん会場の参加者もFUNKISTのみんなもぼくも、互いに互いを敬
意を持って接することができたから可能になったんだと思う。す
ごいライブだった。いやでも心に刻まれるときを過ごせたんでは
ないだろうか。…そしてぼくは燃え尽き症候群になった(笑)。
次にもう一度実現できるかどうかわからない。再現できるかどうか
わからないけど、確かにこの夜には存在したんだ。
以来、次男はFUNKISTにはまった。しめしめ。めでたしめでたし。
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以上は、メルマガ「田中優の持続する志」より ~
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