2015年5月15日

『 商品が創る革命 』 5/17ライヴ・アースまつや出演に向けて

田中優無料メルマガより

毎年出演させて頂いています
「ライヴ・アースまつやま」出演に向けての田中優メッセージです 

今年は2015年5月17日(日)に開催、 

何と田中優トーク出演が12:20~、16:00~の2回 

素敵なアーティストも出演、ヨガコーナーやオーガニックなお店など多彩です。 
皆様、会場にてお待ちしています! 

 ★出演者、タイムテーブル、出店リストなどこちらよりチェックを 
http://liveearth-matsuyama.com/





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 □◆ 田中 優 より ◇■□■□

 『 商品が創る革命 』

 ■新時代のブレイクスルー  

 ぼくが子どもの頃、そろばんが習い事の定番だつた。習い事が嫌いなぼくは逃げ出して
 しまったが、達人が暗算するのは今でも驚嘆の目で見ている。しかしその時代はカシオの
 計算機が全く塗り替えてしまった。その電卓もたちまち値段が下がり、百均で買えるほど
 のものになってしまった。そろばんは電卓に消されていった。定番の習い事が趣味になっ
 てしまった。  

 同じように新たな商品は時代のブレイクスルーになっていく。これまで電気は原子力で
 命懸けで作られてきた。少なくとも電気はそれほど価値あるものと考えられてきたのだ。 

 しかし我が家は今、電力会社の送電線につながっていないが電気に困ることはない。 
わずかな太陽光発電パネルと充電装置で電気が自給できているからだ。そうなってみると、
 たかが電気に命を賭けるのは異常に思える。


 ■新たな商品が時代を創る  

 江戸時代、「千歯扱き(せんばこき)」という稲の足踏み脱穀機が生まれた。別名「後
 家殺し」、効率が数十倍上がり、後家さんの働き先を失わせたという機械だ。産業革命
の頃には機械のせいで職を失った人たちによる「ラッダイト運動」という機械の破壊活動
が行われたそうだ。今の原発再稼働や原発推進は「ラッダイト運動」ではないだろうか。 

  新たな商品は新たなライフスタイルを生み、意識を変える。私たちが今進めるべき運動
 は、時代をブレイクスルーさせる新たな商品の開発ではないのか。その商品は決して新し
 くなくていい。  

 古くからある技術に新たな技術を加えて、超高性能な品を創ることもできるからだ。
 ITEという技術は、従来からの鉛バッテリーを何度も再生する技術だ。これまで環境負
 荷の大きさから疎まれてきた鉛バッテリーが、再生されるごとに環境負荷を半減させて
いく。これをソーラーと組み合わせると、安くて付加価値の高いオフグリッドが可能になる。 
これがもう寿命が尽きた技術と思われていた鉛バッテリーを、文字通り再生させた。


 ■地方からの発明を  

 電気を使うことが悪なのではない。その発電方法が問題だったのだ。それなら電気と組
 み合わせてもっと画期的なものを生み出せないか。電卓はその後、さらに進化している。
 かつてはコンセントにつなぐものだった。しかし今電卓を使うためにコンセントを探す人
 はいない。あのわずかなソーラーだけで電気は足りるからだ。液晶という省エネ技術が
オフグリッドを実現したのだ。  

 その発想と充電技術の発達を組み合わせたら、将来の家電製品は日が当たればコン
セン ト不要にすらできるだろう。冷蔵庫はわずか15年ほどの間に97%もの節電に成功
した。 その電力消費量は畳一枚分のソーラーで発電できる。もし充電装置が発達すれば、
畳一枚 分のソーラーを日当たりのいい場所に設置できればコンセント不要になる。冷蔵
庫は将来、 屋外に置くのが当たり前の品になるかもしれない。  

 新たな時代は忘れられている従来技術と、新たな技術の組み合わせから生まれるので
はないか。プラスチックのエネルギー浪費と環境負荷が見直されて、木質資源に代わる
時代だ。燃料もまた石油、ガスなどの化石資源から木質バイオマスに変化しつつある。
 メディ アも広告媒体としては斜陽化しつつある。インターネットなら都会である必要が
ない。  

 つまり条件に恵まれているのは地方になる。さらに地方なら、消費と生産を一体化させ
 ることができる。ここに変化の芽を見る。 

  2015年を新たな視座から新たな商品が生み出し、社会を変えていく始まりの年に
できないだろうか。

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