2015年9月3日

『 非戦の声 』 

 『 非戦の声 』 (NGO非戦ネットより)  

非戦の話をするときに、「憲法9条に書かれているから」という論理に違和感を覚える。 

それが大事であることも、憲法そのものが人類の英知の結晶だという点も同意するが、 
それでも違和感がある。その理由は、日本の中から見る視点が強すぎるせいだと思う。  

 世界から見た場合、憲法が適用されるその国の中の話だけではなくなる。 
「日本は参戦すべきでない」ではなく、どの国も参戦すべきでない。憲法があろうが
なかろうが戦争すべきでない。その運動を進めるのに使える憲法を持つ国は、それを
特有の運動として利用すれば良いと思うだけだ。   

一方、今の戦場にはドローンという遠隔操作ロボットが使われるようになった。 
ただしこれは経済力のある国だけが保有するが。それが今、「AI(人工知 能)兵器」 に
代わろうとしている。つまり今後は人工知能が殺戮するので操縦者がいらないのだ。 
たくさんのセンサーを備えているので真っ暗でも殺戮に支障はない。

これと戦わさせられるのが、経済力で劣る国の「人間」だ。 
彼らが買ったとしても機械をひとつ壊すだけだが、負ければ殺される。 

 この非対称性があるときに、それでも戦争に意味があると言えるだろうか。 
NGO非戦ネットには、日本を超えたロジックを期待したい。

 (NGO非戦ネット呼びかけ人 未来バンク事業組合理事長 田中優)   


NGO非戦ネット【非戦の声9】より 
http://ngo-nowar.net/2015/08/05/%E3%80%90%E9%9D%9E%E6%88%A6%E3%81%AE%E5%A3%B0%E2%91%A8%E3%80%91%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E7%B5%84%E5%90%88%E7%90%86%E4%BA%8B%E9%95%B7-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA/