先日もお伝えしました岩波書店「世界」のホームページに、「執筆者からのメッセージ」として田中優のメッセージが載っています!
「原発止めて原始時代に戻りたいのか」という脅し文句は、「原始時代は電気がない」と、「原発がなければ電気がなくなる」という思いこみを、わざと混乱させた言い方だ。それなら原発のないオランダは、今なおマンモスを追って暮らしているはずだ。
同じことは他にもある。「除染は人々を汚染地に帰らせて賠償をしないための作戦だから、除染はしない方がいい」というような。論理を分けるなら、除染と避難はそれぞれ独立して必要だ。原発は自然エネルギーを利用しなくても止められる。それを立証することで、論議の混乱を回避させたいと思う。
田中 優 (未来バンク事業組合理事長)
10月8日発売の、あの岩波書店 「世界」11月号に田中優の記事が掲載されました。
他にも内容が盛りだくさんです。立ち読みでは読み切れません^^
ぜひお買い求めの上じっくりと読んで頂きたい1冊です。読み応え十分です!
周りの方にもぜひおススメしてみてください。
今の仕組みの問題点や今後の解決策など、田中優らしくかなりバッサリと、
そしてわかりやすく解説されています。
また「世界」のホームページ上での田中優の「執筆者からのメッセージ」もアップされ次第ご報告いたします。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*
特集 再生可能エネルギー──普及への条件
【新しい選択肢】
『脱原発・脱CO2のエネルギー政策を』 田中 優
・ 25年の反省
・ 原発を止めると自然エネルギー利用は別の話
・ ピーク消費は事業者が作る
・ ピークを下げれば原発は不要
・ 電力会社が節電を進めない理由
・ 業界挙げて原発を推進する理由
・ 仕組みを変えなければ原発は止められない など
再生可能エネルギーは不安定でコストが高く、原発の代替とは成り得ない、火力で代替するほかない──そうした議論が財界や、「地球温暖化」に懐疑的な脱原発派の一部からも聞こえてくる。だが、二酸化炭素の排出に予測できないリスクがあることは間違いない。「絶対安全」という神話を信じることもできない。では、どうするか。脱原発と脱CO2を同時に可能にする選択肢を明快に説く。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*
他にも、先日田中優が対談させて頂いた、城南信金の吉原理事長(脱原発へ、信用金庫にできること)の記事もあります。
以下、目次より一部抜粋
【文明による文明の破壊に抗して】 内山 節(哲学者)
近代世界の敗北と新しいエネルギー──この構造のすべてを問い直せ
【モードチェンジを】和田 武 (日本環境学会会長)
再生可能エネルギー中心の社会は可能だ──ドイツの状況から見る日本の課題
【専門家が答える】
Q&A 再生可能エネルギー
飯田哲也、牛山 泉、金子 勝、川口雅浩、熊崎 実、小林 久
田中信一郎、都筑 健、やまさき恵史、吉田文和
【“使えるのか?”】浅岡美恵 (気候ネットワーク代表)
検証・再生可能エネルギー買取法
【日韓対談】
エネルギーシフトへアジアの共同を
崔冽 (韓国環境財団代表)
飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所所長)
【インタビュー】 吉原 毅 (城南信用金庫理事長)
脱原発へ、信用金庫にできること
【ル ポ】古谷桂信 (フォト・ジャーナリスト)
地味で楽しい小水力発電──身近な水が地域を豊かに