2017年4月20日

伊豆高原でも・・金儲けのためのメガソーラー

田中優より
「メガソーラーは環境のためと思われがちだが、金儲けのためのものも多いのだ。
もろ手を挙げて賛成はできない。」

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▼高岡よし子さん フェイスブックより
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10212668829451148&set=a.4473985083233.2187834.1098104635&type=3


(メガソーラー完成イメージ図あり)




「伊豆高原のメガソーラーの話の続報です。5/2、業者説明会に参加してきました。
やはり説明会の場に身を置くと、実感できることがいろいろ。

事業を展開するのは東京の会社で、社員15名。資本金1,000万円。
わずか15名ぐらいの人たちが、東京ドーム10個分の広さのソーラー・パネルを敷設するため、森林を伐採し、山を削る。利益追求の小さな会社が、大規模な土砂災害や環境破壊を引き起こし、数万人に及ぶ人たちの精神面や生活、産業(観光、漁業など)に影響を与えるかもしれない。動植物や海の生物にも。その理不尽さが身にしみました。地元でメガソーラーに賛成する人は、ほとんどいないのに。

海から見る環境の変化をよく知っているダイバーズ協会や漁協も反対しています。
世界有数の透明度を誇る海に大量の泥が流れ込むかもしれません。伊豆高原で生活しておらず、大雨や大風の影響、自然の力を肌身で知ることのない、東京から来た業者の科学的調査(机上の空論)に基づくプロジェクトによって、地元の文化や環境が破壊されるかもしれないという理不尽さ。


しかもこの説明会で発覚したのは、1キロも離れていないところに、別の業者によるメガソーラープロジェクトが先に進行していて、そちらはすべての認可を受けているとのこと。つまり、二つのメガソーラーがどちらも山を削っているため、複合的影響が心配されるのですが、行政としては個別に審査するだけのようです。

昨日、市長に署名を手渡しに行ったグループに加わったティムによれば、市長も詳しい事情を知らなかったとのこと。静岡県内で最大のメガソーラー事業であるにもかかわらず。こんなものなのですね。


市民の多くも知らないし、甚大な影響を与えることでも情報が伝わっていません。
市にこの問題に対する切迫感がなければ、市民への告知も十分にしていないと言えます。この事業地は、県の土砂災害情報による特別警戒区域に入っているのですが。


市役所に問い合わせたところ、メガソーラーがなくても自然現象のためにがけ崩れは起きるかもしれないので、災害が起きても因果関係を証明することは難しく、業者や行政が責任を取ることは難しいかもしれないということでした。

画像は、ティムが業者の方に確認した、ソーラーパネルを敷設する箇所のイメージ図です(観光名所である大室山から見た風景)。その手前にさらにもうひとつのメガソーラー・プロジェクトが進行中。 


でも反対の機運が大きくなってきて、まだ希望があります。ジオパークの方々も反対していますし、静岡県知事は、ジオパークの推進者でもあります。県知事は、この事態をどこまでご存じなのでしょうか。

このメガソーラーの中止を求める連絡会もできました。
明日は、伊豆高原の八幡野コミセンで15:00から、近隣の人たちを対象とした業者説明会。その場にいることで初めて感じたり理解できることもあると思うので、ご都合のつく方はぜひ。」