■ 一党独裁向けの政治制度
2014年、新たな年に入った。
年末年始を経て、新たな年もこのままでいいのだろうかと改めて
「景気回復が大事」という人がいて、
「いや、それより人が幸せ
「原発の再稼働が必
「これ以上の事故はダメだ、廃炉せよ」とい
あげくには他方の意見を弾圧すべく、
特定秘密保護法が作られ共
この構図は綱引きだ。
綱引きに負けたくないからルールを自分に
一票の重みだけではない。小選挙区制や比例
被選挙人の供託金の高さ、政治献金、政
こうして多数者に都合の良いルールの上に、選挙が成り立ってい
おかげでわずか16%ほどしか票を得ていない自民党が、独裁政権
自分は人気があると勘違いした民主党政権は、
この
なぜこんな社会になってしまったのだろう。
■綱引きからパラダイムシフトへ
この仕組みは平らな地平線の上で綱引きを行っている構図だ。
AとBとが綱引きをしていて、自分の陣地に引き入れることばかり
これは民主主義の地平ではない。
民主主義の地平で
そもそも景気回復して人々が豊かになることと、
福祉政策で人々
つまり景気回復と社会
対立したもののように見せているの
「会社エゴイスト」が自分・自社の利益に奔走しているためだ
それならばその二つを統合したひとつ上の舞台で実現すればいい
景気回復と社会福祉の両方を実現していく方法を考えていけばい
同じ地平で綱引きするならば、どちらが勝っても不満が残る社
そうではなく、ひとつ上の舞台で統合して実現させれば
この「ひとつ上の舞台」のことをパラダイムという。
民主主義と
もし「会社エゴイスト」がいなければ、
福島原発事故の再来を招
ならば組み合わ
今やヨーロッパの新設発電所の7割以上が、
風車や太陽などの自然
よって自然エネルギーはいまや
しかもその雇用者数は全世界で5
さらに言えば電気問題の解決策は発電所の増設ではなく、
エネル
進展に求められる。
庭の池の噴水のために電気を作るより、噴
しかもそれらに必要な「自然エネルギー、省エネ家電、バッテリ
の技術で世界一なのは、この日本なのだ。
ならば合理的結論が導き出せる。
原発という旧来技術ではなく、
させることだ。
未来に残らないダメな施設ではなく、
将来を豊かにするための技術
悪いのは、選ばれ
だと
■会社エゴからデモクラシーへ
そう考えると、目指すべき方向が見えてくる。
まず政策決定者の
追
する者なのだ。
その彼らは、自分の利益に不都合な人間を弾圧しようとする「反
なりやすい。その次にかたくなに一次元的な綱引き
「反民主主義者」を追い出そう。
ふと気付いてみると、2013年に流行った「表示偽装問題」で
「自由民主党」ではなかっただろうか。
ぼくは
なぜか政策の内容はことごとく自
「綱引き」から「パラダイムシフト」へと変えられるなら、
これ
「対立」は、次のパラ
こんなことは、人間関係
それができないのは、参加者の中
頑固なわからず屋がいるせいだ
昨年、国会議員になった山本太郎さんがブログでこう書いている
「ハッキリしたことは、
国会内では金にならないことはほとんど見
命に関わることでも「直ちに影響ない
平気で無かったことにされてしまう。
卑しさの
あらゆる場面でもっと話し合える社会にしよう。
綱引きするので
そのためには
次の政権では、特定秘密保護法に一条文を付け加えよう。
「この
次には不公平な政治制度を改
自分たちの利益ではなく社会全体の利益を優先するた
強行採決をせず、パラダイムシフトから解決することのでき
国会を話し合いの場にしよう。
社会的課題と呼ばれるものも、本当は対立などしていない。
対立
利権の代表者を国会に送るのではなく、
未来を構築するために辛抱強く話し合うことのできる人を送ろう。
ウソや虚偽に立脚した強弁を聞かされるのはもうたくさんだ。
こん
問題は政治を「綱引き」と理解したことにある。
話し合うことで課題を乗り越えることこそが政治なのだ。
( 川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載していま
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