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2020年9月17日

動画「優さん、化学肥料削減で温暖化防止になる?」


2020.9.16配信

動画「優さん、化学肥料削減で温暖化防止になる?」

https://youtu.be/3p2VPr7hoSc



田中優がメルマガ読者の方からの質問に答えました。


質問内容はこちらです


「温室効果ガスについて。
温室効果ガスとしては、一般にCO2が大きな原因とされています。

 一方、亜酸化窒素はCo2の300倍の温室効果があるとのことで、この主な排出源が農業で使われている化学肥料(窒素)で、化学肥料の使用をやめるなり減らせば温暖化に大きく貢献(ほぼ解決できるかも)できるという意見があります。

 一般的に考えて化学肥料は地球規模で使われているので、こちらに焦点を当てた削減活動の方が大切なのではとも思えます。

 使用量か削減効果についての詳細は分からないのでCo2との単純比較はできないですが、優さんの方で把握されている情報があればその公開なり、これから分析できる可能性があるのかどうかお聞かせ願いたいと思うのです。」


ヒントは土と緑!


(以下動画より)

「地球の歴史46億年前からと考えてみると、最初のうちに二酸化炭素を吸収しそして酸素を作り出してくれたのはストロマトライトとう名前の要はシアノバクテリア、光合成をしてくれるようなものが酸素を作り出したんですが、その後に圧倒的に二酸化炭素を吸収して酸素を作り出したのは緑なんです。

だから緑をもう一度回復させなければ解決できない。 
そしてその緑というのは単に緑が解決しているのではなくて、実は木材の中に含まれているCO2の5倍も土の中に含まれているんです。

だから土壌の方を回復させながらそこに二酸化炭素を吸収させる、ということがどうしても必要になるんですね

それを考えると今の時点で一番問題なのは、土壌を痛めつけて木さえ育たないような状態に仕向けてしまっていることが問題なんだろうと思います。

そこを何とかしないと今CO2を減らしたとしても、今大気中に上ったCO2を吸い取ることができない。

どうしてもその大気中に上ったCO2を吸収させるために、土と樹木に思いきりがんばってもらわなくちゃいけないんですね。

その辺のことを次のメルマガの中では触れました。

ぜひ、参考に見て欲しいと思います。

今回、質問をしてくれたのでそこから広げていって、「どうして緑と土が大事なのか」というところに触れています。

ぜひお読みになってください」


■詳しい回答は、こちらをご覧ください↓

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2020.9.15発行 第218号 

【メルマガ一問一答 「化学肥料削減で温暖化防止になる?」】

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2020年4月29日

「足るを知る」暮らし

 世間は新型コロナウイルス蔓延防止の「緊急事態宣言」で騒がしくなっている。テレビは朝からその話ばかりで、特に大都市圏の被害者数が毎日増加していることが伝えられる。こうなると地方に住んでいるものには大都市圏から人が来るのを危険に感じるようになる。できれば来てほしくないと感じてしまう。地方は高齢者の比率が高いからだ。もし感染死すれば、村八分の残り二分すら失われる。


地方に住んでいるととても静かな暮らしになる。若い人にはとても耐えられない暮らしかも知れない。まず人混みはない。人との距離が気になるほど人がいないのだ。そして窓の外には山が見える。枯れ木ばかりだった山は、毎日気づかぬ内に点描画のように黄緑色の点を落とし、やがて新緑の緑を広げてくれる。




 我が家は有害化学物質を全くに近いほど使っていない家なので、家にいて心配になることがない。水も井戸、ポンプも太陽パネルの自給なので、心配がないだけじゃなくランニングコストもかからない。井戸水の農薬汚染も昨年検査した。全く不検出だった。今や水道水にも検出されるのだが、その心配もない。

 家を安心して居られる場所にしておくことが大切だと思う。金を使う時に、将来の支出を避けられるように使うように心がけてきたことが役立ったのかもしれない。電気も自給だしガス代も太陽温水器のおかげで大きくはない。







 そうして暮らしていると、使い道のない支出のおかげでゆとりさえできる。カネを稼ぐためにしなければならないということもない。ただしインターネット環境だけは大事にしている。報道もビデオもそれで見ているから、新聞は取らなくなった。勤めていた時には毎朝新聞を熟読していたのが嘘のようだ。唯一不自由なのは、相手がFAXでしかやり取りできない場合だ。固定電話もなくしてしまったから、FAXは受信できないのだ。今ではパソコンと携帯電話だけだから、写メかメールでもらわないと受信できないのだ。


 こうして近くに住む友人たちと交流しながら暮らしていると、シンプルな暮らしだけが必要だったのではないかと思える。私が設立した「天然住宅」も「未来バンク」も東京にいる息子たちに引き継いだ。では私は何をしているかというと、毎月数本の原稿のために毎日インターネットで調べものをしている。



 世間はあいかわらず新型コロナウイルスで騒がしい。どうやら今回だけはそのまま終了しそうにない。これからはずっとうまく付き合っていかなければならないようだ。しかしさほど心配しなくていいかもしれない。こうして今は戦っているが、歴史的に見るとヒトとウイルスは共存してきた時代の方がはるかに長いのだから。もしウイルスが取り付く種を絶滅させてしまうものであれば、ウイルスもまた絶滅する。そしてヒトの進化にとってウイルスは欠かせないものであった。「ウイルス進化説」という。



 中でも面白いのは、人が遺伝子を進化させる場面で、ヒトはウイルスを活用してきたという事実だ。

 例えば子どもが生まれてくるときに、母体の血液型と一致しない場合でも問題なく生まれてくる。本来なら一致しないということは、免疫的には「非自己」として排除されるはずなのに問題なく育つ。

 これは胎盤が問題ないようにろ過して通し、栄養や酸素だけでなく細胞も通しているからだ。その胎児の持つ細胞は、母の心臓を修復したりする。それ以外にも様々な臓器や脳にまで胎児の細胞が発見されている。この不思議な半浸透性を持つのが胎盤で、それは一本の鎖しか持たないウイルスのRNAを通じて受け取ったものと理解されている。それはヒトの二本鎖のDNAと違って変化しやすく、その中から適した機能を持つものだけを選択的に受け取ったらしい。


 さらにヒトの体細胞のエンジンとして機能している「ミトコンドリア」さえ、他の生物から取り入れてしまっている。ヒトはそもそもが他の生物と共生することで進化してきたし、今もそれは続いているのだ。人の害になるウイルスは、そもそも人間界の外に暮らしていた生物が持っていたものだ。ところが他の生物を殺し絶滅させ、環境を壊したことで、暮らす場をヒトの体内に見出せなくなったのかもしれない。それらは人畜共通感染症(ズーノシス)と呼ばれ、いずれも致死率の高い疾病となっている。それ以外の生物種には取り付く予定がなかったのだろう。



 ウイルスに対抗するのは「自然免疫」と呼ばれる最初から持と免疫だが、新たなものに対しては同じ免疫メンバーだが「獲得免疫」と呼ばれる新たな仕組みが対応する。新型コロナウイルスが怖いのは未だヒトが獲得していない免疫で、ワクチンもまだ開発されていないからだ。しかし免疫力が強ければ、どうやら重症化は避けられるようだ。



 ということは、原理的に免疫細胞群が元気で適度な数を維持していれば、最も最適な状態になるのだろう。そのためには免疫を強く維持し、爆発的に増加させないように抑制手段も維持する必要がある。爆発的に増殖させないように、有害化学物質や農薬などを不必要に摂取せず、抗酸化成分や微量栄養素を摂取するように気を配るのがいいだろう。



「天然住宅」に暮らし始めた人がインタビューに答えている。


「子どもは本能で生きているのでとても素直です。息子たちが天然住宅に初めて足を踏み入れた日、着ている服を全部脱ぎ出して裸で床の上を転がりだしたんです。気持ち良さを本能で分かって、それを体現したんでしょうね。長男は、『学校で嫌なことがあっても、この家に帰ってきたら全部なくなる』と言い、次男は『完全に気持ちいい!』という名言を残してくれました」。




 こんな時、居場所としての住まいの大切さがわかる。若い頃は住居など気にしていなかった。しかし今では自分の基盤になる住まいなしにいられない。できればいろんな生物たちと共存したい。他の生物のテリトリーを侵すことなしに。



 ヒトはこれ以上尊大な生き物にならない方がいい。自分たちの都合に合わせて自然を改変したり、他の生き物の生存を危機に陥れたりしない方が。どうやら環境破壊を進めてしまうのは、使いきれないほどの金欲と、獲得するための組織・制度であるらしい。でも生きるのに必要なのはほんの少しの資源で足りる。「足るを知る」ことが大事なようだ。




2020年4月16日

インデペンデントリビング

 ぼくの三男がドキュメンタリーフィルムを作った。タイトルは「Independent Living」という。同名の世界的運動をタイトルにしたようだ。日本では「Independent Living」という言葉はわかりにくいかもしれない。「独立した生活」と訳したのでは、何から誰が独立するのかわからない。子どもが親から独立するのか、はたまたアメリカの「独立宣言」を思い起こすかもしれない。  


世界的な運動である「Independent Living」は、「障害者の自立生活運動」だ。

それは以下の三つの自立生活をめざしている。

1.ライフスタイル選択の自己決定と自己管理の権限を障害者本人がもつこと
2.自立生活に必要な能力をもつこと
3.施設や病院ではなく、地域の中で通常に生活すること  



それは障害者の権利を確保する運動であると同時に、当事者である障害者自身が、「自立生活支援サービスを供給する主体である事業体」としての性格を併せ持つ「自立生活センター」を作っていく運動でもある。今や日本でも同じ運動が広がり続けている。  


「自立生活」とは、危険を冒す権利と決定したことに責任を負える人生の主体者であることを、周りの人たちが認めることに始まる。障害者は「哀れみ」の対象などではなく、福祉サービスの雇用者・消費者として援助を受けて生きていく権利を持ち、どんなに重度の障害があってもその人生の中で自己決定することを尊重されなければならない。


選択をするためには、選択した結果を学ぶことも必要だ。これまで障害者が閉じ込められていた「守られ保護されている存在」ではなく、失敗する権利を持つ主体なのだ。「危険を冒す権利」と「決定したことに責任を負える」人生の主体者であることを、周囲の人たちが認めていかなければならない。一人の人として自立し、周囲が福祉サービスの雇用者・消費者として援助を受けて生きていく権利を認めていくことだ。  


施設や親の庇護の元で暮らすという不自由な形ではなく、ごく当たり前のことが当たり前にでき、その人が望む場所で望むサービスを受け、普通の人生を暮らしていくために。  

その生活を自立して行う障害者は、ごく普通の存在だ。ただ周囲の人にとってはそれが期待を裏切るかも知れない。従来私たちがメディアなどで知らされてきた障害者とは違いがあるからだ。障害者というと、大きなハンデを抱えていても、健気に努力する存在として描かれがちだ。では障害者は健気で努力家でなければいけないのか。テレビで足に障害を持つ子が、富士山に登るというチャレンジをしていた。彼は登り切ったが、富士山に登れなければいけなかったのか。


なぜそれを人々がもてはやすのか。こうした身体障害者が物事に取り組み奮闘する姿が健常者に感動をもたらすコンテンツとして消費される。こうした見せ方を批判的に「感動ポルノ」と呼んでいる。彼は彼のままでいいはずなのに、そうした感動ポルノに影響されて、自ら期待される障害者を演じてしまうかもしれない。それは自然なことではないのだ。  

そのことを考えた時、ふとミスチルの桜井さんの歌詞が頭に浮かんだ。

「あるがままの心で生きられぬ弱さを 誰かのせいにして過ごしてる 
知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で もがいてるなら 僕だってそうなんだ」  
と。


「自分らしさの檻」とは適切な言葉ではないか。「そう思われていたい」という檻の中にそれぞれがいてもがいている。その「檻」を乗り越えるのに必死になるより、外に出てしまえばいい。ところが私たちはその「自分らしさの檻」の中に居心地悪いのに安住しようとする。障碍を抱えていたら、周囲の期待する視線も加わってなおさらだ。  


そのせいか、このドキュメンタリーはとても面白かった。自立生活をしようとする人々は、自分を檻の中に閉じ込めようとする言葉に敏感だ。それは一見親切そうに聞こえるが、抜け出られなくなる罠が隠されているからだ。しかし彼らはそこから抜け出ていく。自立していくには自己決定しなければならないからだ。  


私は喫煙者だ。残念ながら身についてしまった。このドキュメンタリーの中で、ある障害者の方が、気持ちよさそうにタバコを吸っていた。これが何とも美味そうなのだ。監督である三男はタバコを吸わない。映画作りの傍ら、彼は障害者のヘルパーをしている。そこで「映画を撮ってくれないか」と頼まれたのだ。


彼は実に偏見のない人だ。彼の叔父にあたる人に障害があった。彼にとってはそれは特別なことではなく、ただ当たり前の風景だった。そして大学を卒業してから二年間はホームレス支援のNPOに働いていた。障害者を特別視する環境にいたことがないのだ。  そして彼は映画を撮った。幸いしたのはこんな運動に出会えたことだ。それは彼の思いと符合したのだろう。特別視もせず、偏見のない目に普通に暮らす被写体と巡り会えたことが、幸運にも彼に自然なフィルムを作らせた。  


その彼は中学生時代に一度、親が呼び出される事態があった。特別に悪いことをしたわけではない。せいぜい教師についた悪態が教師の耳に入ってしまったぐらいだ。その教師に対しても特別扱いしない態度が気に障ったようだ。呼び出しには私自身が出向いた。教師に反抗的な態度を取ったのは失礼だが、「特別扱いせよ」というのは偏見だと思う。教師に従順でなければならない理由はない。そして彼はテストの成績が高いにもかかわらず通知表の成績は低くなっていた。「それでは従順ではいられない」と私は言った。その面談の後、二度と呼び出されることはなかった。私が教師にあきれられたのだろう。しかし彼は何もおかしなことはしてないし、学業の成績も悪くない。そんな三男を責める気には到底ならない。むしろ私は常に彼の味方であろうとした。  


そんな彼だから作れたのかもしれない。ぼくが病院を退院して、不自由な足取りで駅構内を歩いていた時、彼はさりげなくサポートしてくれた。彼は実に親切な人になっていた。その彼らしいフィルムができたと思う。この映画をぜひ観てほしい。


 

 

物語の舞台は大阪にある自立生活センター。

ここは障害当事者が運営をし、日常的に手助けを必要とする人が、一人で暮らせるよう支援をしている。

先天的なものだけでなく、病気や事故などにより様々な障害を抱えながら、家族の元や施設ではなく、自立生活を希望する人たち。自由と引き換えに、リスクや責任を負うことになる自立生活は、彼らにとってまさに“命がけ”のチャレンジだ。家族との衝突、介助者とのコミュニケーションなど課題も多く、時に失敗することもある。

しかし、自ら決断し、行動することで彼らはささやかに、確実に変化をしていく   。


映像作家・鎌仲ひとみが初プロデュース、ドキュメンタリー初監督・田中悠輝がおくる
ぶんぶんフィルムズの新作ドキュメンタリー。
製作協力:全国自立生活センター協議会( http://www.j-il.jp )
自立生活夢宙センター( https://www.npo-muchu.com )、他
製作:ぶんぶんフィルムズ( http://kamanaka.com )
助成:文化庁・芸術文化振興基金
全国自立生活センター協議会
公益財団法人キリン福祉財団

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■公式HP https://bunbunfilms.com/filmil/
■Facebook https://www.facebook.com/Independent.Living.documentary/
■予告編動画 https://youtu.be/pTnmMiu1Jb4
■Twitter https://twitter.com/outofframe5


<<映画館に行けなくても、インターネットで見ることができます!>>

劇場への応援にもなります。

<映画『インディペンデントリビング』 オンライン上映>


■上映リンク: https://vimeo.com/ondemand/filmil

バリアフリー日本語字幕・音声ガイドに対応しています

■配信期間:3月14日(土)正午~5月6日(水)23時59分まで
(※4/2に配信期間を延長しました)

■料金:1,800円

※一つのアカウントでお一人様の視聴をお願いをしております。
※ご購入から72時間(3日間)、パソコンやスマホ、タブレット等、複数のデバイスで視聴することが可能です。
※レンタルのお手続きにはJCBのクレジットカードはご利用いただけません。それ以外のクレジットカードでお試しください。

 


★ご紹介いただきました 


★2020年4月12日 NHK おはよう日本でも取り上げられました
田中悠輝(Yuki Tanaka)さんTwitterより
@YukiTanaka_IL

2020年3月22日

コロナ対策を考える(天然住宅コラム)

天然住宅コラム 第147回、148回より


どうしたら健康でいられるか


「新型コロナウイルス」を機会に考えたい。

いろいろ調べたのだけれど、結局のところ自分の免疫力に頼るしかないのだと気づく。
というのはウイルスだから抗生物質は効かないし、新型だからワクチンも特効薬もない。
「手洗い・うがい」で感染を防いでも完全に防げるものでもない。

ウイルスはどんどん形を変えるしいつかは体内で戦わなくちゃならない。
それが体内に入ってきても大丈夫な状態にしておかないと、いつまでも自分だけ感染しないようにしておくわけにもいかない。
しかも感染力の強い新型コロナウイルスは、どうしても世界中に広まってしまう見通しだ。さて、どうしたらいいのだろう。

免疫力を落とさないこと



わかったのは、治るのは結局自分の免疫力が頼りだということだ。

しかも白血球の六割を占める「好中球」が頑張ってくれていて、それがウイルスを食べて不活化させるには、「抗体」という目印を付けられるようになるしかない。むしろ心配なのは免疫が頑張りすぎて暴走して、「サイトカインストーム」を起こせば命に関わる。

免疫を正常化させるには、腸内細菌の「クロストリジウム菌」の一種が頑張って「酪酸」を増やしてもらうしかない。

元を正せばきちんと暮らして免疫力を上げ、「水溶性食物繊維」を摂って酪酸を増やして、免疫力を弱めるものを摂らない努力をすることになる。

好中球の減少




ここに良い話が一つと悪い話が一つある。

悪い話はこの「好中球」が関東の放射能汚染のあった地域で減っているということだ。
白血球の中の成分の比率を「白血病分画」というのだが、例えば福島県では男児の好中球が二割以上も減っている。
もちろんこれは放射能の影響と考えられるが、もちろん政府は認めていない。


市民の味方である三田先生だけが伝えている事実だ。「白血病分画」の調査自体は珍しいものではなく、放射線技師などは定期的に調べられているものだ。

それを三田先生は「免疫力が弱まるというような被害にはならない、好中球自体が最後の砦の役割をしているからだ」と述べている。

でも、どうやら今回の新型コロナウイルスは、「最後の砦」の出番のようなのだ。

スペイン風邪と昆布の相関

良い話の方は、百年前のスペイン風邪が世界的流行を起こした時に、日本は死者の比率が低かったことだ。絶対数ではなく、死者数の割合が世界的に見て少なかったのだ。

この時、何が違っていたのだろうか。

ここにスペイン風邪での死者の比率の高かった県と、昆布の消費量の多かった県のグラフがある。同じ年に比較されたものではないのでその点は注意してほしい。
スペイン風邪の死者数の多かった県と、昆布の消費量の多い県とは見事に逆相関しているのだ。

「あれから全然食べない県になった」とかそういうことがない限り、この傾向は健在だろう。

そうするとスペイン風邪と新型コロナウイルスが似ているとすれば、これに対しても日本人の死亡率は高くないかもしれない。




▲スペイン風邪の死者数



▲昆布の消費量

食物繊維と微量ミネラル


そもそも最近の腸内細菌フローラの重要性から見ると、昆布は、「フコイダン」(海藻のぬめり成分に含まれる天然成分)という海藻類の成分を出すまでもなく、それ自体が「水溶性食物繊維」として重要な成分だ。

自己免疫の暴走である「サイトカインストーム」を避けたいと思うのであれば重要な成分なのだ。
それだけで万全とは言えないだろう。

私たちの免疫機能には食物の微量ミネラルが重要で、それは農薬などで弱った植物ではなく、頑丈に育った植物の化学物質が重要だからだ。
それを(植物の)フィト・(化学物質)ケミカルで補うことが重要になる。

だから植物を摂ることは重要だが、頑強な野菜の持つ「フィトケミカル」を摂ることはさらに重要なのだ。

吉田俊道さんの野菜


世界では「食べる庭(エディブル・ガーデン)」が広がっているが、天然住宅では小さな庭でも「食べる庭」作りを実施している。しかも今回の新作映画「発酵の楽園」で取り上げられている吉田俊道さんが参加・監修して作った庭だ。そこで採れた野菜をおいしく食べさせてもらったことがある。

とても美味しくて感動すらした。
あんな美味い野菜を食べていて、その上さらに免疫力が上がるのだとしたら、少なくとも僕は他に何もいらない。ビールは欲しいとは思うが。

そう、この「発酵の楽園」という映画、ぜひ観てほしい。
これが免疫力の源だったのかもしれない。

▲吉田俊道さんとの土づくりワークショップの様子






2020年3月14日

田中優 緊急メッセージ「緊急事態宣言」出させては危険!コロナ対策はこれ!(動画あり)

2020年3月12日、田中優公式動画チャンネル 「TANAKAYUinfoにて、

田中優 緊急メッセージ「緊急事態宣言」出させては危険!コロナ対策はこれ!


をアップしました。





https://youtu.be/Khis3ktqneQ

動画もぜひご欄頂き、拡散頂ければ嬉しいです。


以下、文字起こしです。

--*--*-*--*--
(撮影日2020.3.12)



田中優です。


 今日は、今回の新型コロナウイルスの問題で新たに「緊急事態宣言」が衆院で可決されこれから成り立つ見通しになっているわけですが、これがどういう問題なのか?というのをちょっとお話したいと思います。

 その前に、新型インフルエンザですが今、ヨーロッパでもどんどん広がりが大きくなっていて、その中で言われているのは「国民の過半数がいずれかかる病気になってしまうだろう。しかしその病気自体は風邪くらいのレベルになっていくのではないか」という見通しがされています。そういうものがどんどん今後国民の過半数に広がってくるという中での特別措置法が必要なのか?ということを論議したいと思います。


 一つは今回の緊急事態宣言に関する法案ですが、はっきり言ってこれは必要ありません


 それはもともとすでにあった新型インフルエンザ特別措置法というのがあるから必要がないとも言えますが、実はこの法律自体にも問題があります。何が問題かと言うと、五百何十人もそんなに必要があるのかどうかは別として、国会議員を雇っているわけですね、私たち人々が。ところがその五百何十人もいるような国会議員を差し置いて、ごく一部の人たちだけで法案を作ることが許されてしまう。そして許されてしまった後、今度はさらに内閣総理大臣が勝手にその措置を決めることができる


 すでに今、小中学校が休みにされてしまったわけですが、これ自体がそもそもおかしい。というのは日本の中で教育というのは国の根幹を支えることだから、どうしても一部の人間にも任せてはいけない。そのために勝手に決めることができなよいように教育委員会を置いてその教育委員会の中で合議して決めるという立て付けになっているのです。

 ところが全く今の首相が無視をして今のような勝手に勧告を言って、この勧告にあちこちが従っていくというような事態になってしまったわけです。




大事な免疫力が弱くなっている日本人、その原因は

 

 そもそも今回の新型コロナウイルスはどのような病気なのか?それについて考えると、これは何を最初にすべきだったか?それほど脅威だというのであればとにかく「移させない」、検査をしてすでにウイルスを持っているということがわかったら隔離するということによって、完全になくならせるかそれが無理だったら次のことを考えるというスタイルにするべきでした。

 それをかなり徹底してやっているのが現在中国、韓国、そこではかなり徹底した隔離政策などをとって広げないというスタイルでやっているようです。

 ところが現時点で考えるともはやそれは不可能な状況になった。全世界的に過半数の人が病気を持ってしまうだろうと現在は予測されています。


 その予測されている中で次にすべきことは何かと言うと、この病気を普通の病気の一つにすぎないという形、恐るるに足らずという状態に持っていくことが重要です。



 その時に何が重要かと言うと、やはり今流行りによく言われているような、「腸内細菌の活性化」と、「微量栄養素をきちんととる」こと。

 つまり人間が持っている普通の「免疫力を強化」しておくこと。それがとても必要になっていると思います。



 なぜかと言うと、今回のウイルスに対応するのは免疫です。免疫の中には常にある免疫と「獲得性免疫」と言って、病気に対応してできてくる免疫があります。今回のは、獲得性の免疫が主体的に動くことになります。それを一番に支えているのはとにかく好中球。免疫の中に一番数が多く半分以上占めるのは好中球というものなのですが、それによってどんどんウイルスが食べられていくことで病気を抑えるというのが一番大事です。


 この獲得性免疫というのは、一度それを記憶すると約30年間は持続できる免疫ができると言われています。ですからとにかくかかってしまってその後は免疫力によって二度とかからない状態になっておくというのがずっと望ましい状態になると思っているからです。


 ところが中国、韓国的な完全にシャットアウトするんだという政策に(日本は)失敗し、そして今度は広がっていくときに免疫力を強くしなくちゃいけないのに、その好中球が非常に減っている地域があります。福島から原発事故で広がった放射能があちこちに広がった関東地方の人たちは好中球が減っているんです。


 ということは免疫の最後の砦として役立つはずの好中球が非常に数を減らしてしまっている。それによって事態が悪化する可能性があります。



 それに加えて日本の場合には免疫力を弱くする例えば除草剤、ラウンドアップが有名ですがあれが一番我々の口に入るのはとにかくアメリカ産の肉が一番の問題です。

 そのアメリカ産の肉には遺伝子組み換え操作をされた穀物が食べさせられている。ところがそのアメリカ産の穀物には残念ながら遺伝子組み換え、ラウンドアップに耐性を持った植物を植えているわけなので当然ラウンドアップを撒くんです。そのラウンドアップで撒かれたあとに育てられた穀物によって動物が育てられる。


 それだけではありません。動物を育てる時にファクトリーファーミングと呼ばれるような密集して育てるものですからどうしても家畜の中に病気が出やすい。その病気をあらかじめ抑止しておきたいがために、「抗生物質」、人間もよく飲みますが、その抗生物質を動物たちに与える。何とその動物に与える抗生物質にラウンドアップが含まれているんです。ラウンドアップも抗生物質の一つだと認められています。それによってアメリカ産の肉をどんどん輸入して食べるということは残念ながらそれらの物を人間の体の中に入れてしまうことが起こるわけです。


 だから対策として残念ながら日本のやろうとしている方向は全く逆方向を向いていると思います。世界ではラウンドアップが中止され、新たに出てきた殺虫剤であるネオニコチノイド、これも各国で禁止されてきました。ところが日本だけは規制を緩和してより多く摂取できる状態にしてしまいました。


 ですから残念ながら日本人の持っている腸内細菌は免疫力とともに非常に弱まってしまっている。それをもう一度復活させることの方がよっぽど大事だと思います。



 ところがそれをやっていないでただ今更ながらに学校を休ませてみて、なんていうことにどれほどの効果があるのか疑問に思います。そもそもWHOが出した武漢でのコロナウイルスの経験をちゃんと文書にしてあるのですがそれによると、子どもたちはほとんど重症化しない、なおかつ子どもから大人に感染した例はほとんどみられていません。なのに子どもたちを隔離するのは一体なぜなのか?全く意味がわからない状況になってしまっています。



 その程度の知性しか持たない、もし知性があんまり大したことないなと自分で思うのであれば専門家に聞けばいい。ところが専門家にも聞かずに決めたのが今回の学校の休校の事態なわけです。



 その人が、自分が全部決められるんだ、自分が最高の知性なんだという勘違いを起こして好きなようにしてしまうというのが今回の緊急事態宣言に他ならないと思います。



 ですからこの緊急事態宣言には大反対です。そのようなことをやるべきではないと思います。それよりはやっぱりみんなで考えて論議して少数意見を無視することなく議論していくことが必要なことだと思うからです。






ワイマール憲法の抜け穴によってナチスドイツが誕生



 実はこういうことは過去にも事例があります。


 「ワイマール憲法」、あの素晴らしい憲法とされたドイツのワイマール憲法ですね。その中に一点だけまずい点がありました。

それは
緊急事態の時には代表がすべてのことを決める権利を持つ
というのが一つ条項に入っていたんです。


 そのまるでアリの這う穴のような小さな穴から、ナチスドイツが生まれたんです。ナチスはその小さな穴をもとに自分で全部その法律を変えてしまうというようなことをやりました。そのおかげでみんなもよく知っている通り、ナチスドイツによって大虐殺が世界で生まれてしまったわけです。


 それと同じようなものを今や日本政府が持とうとしている。しかも、この間人々に全く意見を求めなかった今の内閣、総理大臣それらの一部の人たちが勝手に決めることが許されるようになってしまっています。



 ですからぼくとしては今回の緊急事態宣言を法的に支えていくということをしてしまうと、「一部の人間が全部支配できる」、「ファシズムを許す」根幹になってしまうと思います。このような根幹を作らせてしまうわけには本当にいけない。

 そうではなくみんながちゃんと論議できる形を整えていく、それこそが民主主義で「民主主義を潰すためのファシズムを今形成している」のだと思います。ですからとにかくこれをやめさせてもう一度みんなで決められる形の社会に取り戻していくことが必要だと思っています。


 日本が戦争を始めてそして敗戦に至った。その間の流れと同じことがもう一回起こってしまうのではないか、そのような危機感を持って今回のこの緊急事態宣言に対しては無視する、もしくは潰す、というような努力が必要だと思っています。





(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。文章作成:田中優スタッフ)



公式動画チャンネル、ご登録大歓迎です
ご登録はこちらより 
https://www.youtube.com/channel/UCf3SCWQABCm2FXER-XsN_yA


2020年3月6日

吉田俊道さんとつくる「食べる庭」

食べる庭見学会


 
天然住宅のプロジェクトでやってみた「食べる庭」プロジェクト、それを実行してくれたFさんのお宅を見学させてもらった。
まずその場所なのだが、すごく景色のきれいな場所の高台にあって、窓からは周囲を借景して、まるで大きな庭に囲まれているような家だった。
しかし現実は厳しい。その土が粘土質なのだ。
見学した日は雨だったが、一度水たまりができるとずっと残ってしまうくらい水はけが悪い。
乾いたら乾いたで、カチカチになり、ホコリが舞い上がるような土だった。
畑の庭を作るのには最も向かない土かもしれない。
また、庭で菜園ができるということは、東京にしては広い土地だ。
だが、岡山のようにどこでも畑ができるような広大な土地というわけではない。

菌ちゃん農法で再生を

 

ところが久しぶりに行ってみると、少し畝上げしてある小さな庭に、見事なサニーレタスなどが育っていた。見学会の話よりも、早くその野菜を食べてみたくて気もそぞろになる。

このプロジェクトをを手伝ってくれたのが友人の「菌ちゃん野菜」で有名な吉田俊道さんだ。吉田さんにも来てもらって、一緒に講演してもらった。

吉田さん曰く、どうしてふかふかの土を作れたのか、作るには二つの方法があるそうな。
一つは水を排除してシートで覆って、パンのように土と微生物でふっくらさせる方法。
ところがこれだと縮みやすいという。

もう一つが今回の庭でしたように、糸状菌を繁殖させることで、土の中に糸状菌が入り込んで空間を形作って固める方法。

糸状菌は石と石の間でもねばねばした糸を作り出すことで、空間を作ってくれるから、
ふかふかの土地が長続きできるんだと。

▼土づくりの様子はこちら


菌ちゃん野菜はおいしい

 
(写真:F様とF様のお友達の皆様と吉田俊道さんと野菜しゃぶしゃぶ)

野菜を食べてみた。うまい! 

もともと野菜好きだが、無農薬野菜のえぐみのなさが自家製ドレッシングに合っている(実はビールにも)。Fさんご家族の人柄のおかげもあって、なんだかいつまでもいたくなる感じだが、そんなわけにもいかないのでお暇した。

この状態の土からこれほどの野菜を生み出すなんて、まるでマジックみたいだった。
これならどんな土地でも実現可能に思える。
少ななくともぼくのような大食害虫に食べられなければ(ちなみに菌ちゃん農法は無農薬だが虫が来にくい)。

吉田さんとのコラボのおかげで、新たな可能性を感じた。
わずかな土地でも菌ちゃん農法なら、これだけのものを作り出すことができる。
それはまるで、東京に住みながら、消費者ではなく、生産者のように暮らせるのだ。


天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」第120回より
https://tennen.org/yu_column/taberuniwa-2.html

コラム一覧はこちら
https://tennen.org/yu_column






2020年2月4日

天然住宅見学会に向けて田中優メッセージ



2/9(日)天然住宅の見学会に行こう!



「私たち天然住宅の見学会で感じてほしいこと。
それは“空気感”です。
文字では伝わらないので、ぜひ実際に見に来て味わってください。
私たちが食べるもの、飲み物の約5.5倍の空気を吸い込んでいます。



ですからその空気感を感じて欲しいと思います。」(田中優)





家族4人で暮らす「2階リビングの家」完成見学会

・2月9日(日)10時~/11時30分~(お好きな時間帯をお選びください)

・横浜市都筑区(横浜市営地下鉄ブルーライン「仲町台」駅より徒歩)

・参加費無料

※午後の部の田中優セミナー付き見学会は定員に達したため受付を終了させて頂きました。

▼見学会の詳細・お申込みはこちらをご覧ください!
https://tennen.org/event/tsuzukiku.html


備前焼

ぼくが移住した隣町の備前市は備前焼が有名です。


先日車の点検でマツダ備前店に行ったところ、備前焼の器で出されました。





こういうの、素敵ですね。



地元感があってとても良いと思います。

2020年1月24日

吉田俊道さんと視察

1月初旬、菌ちゃん農法を実践される吉田俊道さんと、北陸のとある場所にて視察調査をしました。


吉田さんいわく、
「新発想の木材乾燥機を応用して、まだどこにもない、新発想の野菜乾燥機ができる可能性についての調査でした。」とのこと。

実現が楽しみですね!


2020年1月12日

まぐまぐ大賞2019「専門情報」部門にて受賞!

昨年末、嬉しい知らせがありました!

田中優有料・活動支援版メルマガが、
まぐまぐ大賞2019「専門情報」部門にて受賞しました!




第3位
です!



2017年度は1位、2018年度2位に続き、 3年連続の受賞 です。



田中優より

「またまた今年も賞を頂きとても嬉しいです。
ご購読者様、投票頂いた方、感謝です!

気づけば2011年12月に始めたこの有料・活動支援版メルマガも、 丸8年!
先月発行分で201号にもなりました。

今年も丹念に調べた記事を配信していきたいと思います。
どうぞ楽しみにしていてください。」



☆メルマガご登録はこちらより☆
http://www.mag2.com/m/0001363131.html



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ *

2019年に発行した有料・活動支援版メルマガはこちらです


☆バックナンバーリスト☆
https://www.mag2.com/archives/0001363131/2019/
↑こちらより、月ごとでご購入できます

ご興味のある方は、この機会にぜひご登録をよろしくお願いします。



■2019年12月
2019/12/30 第201号:「エイジハラスメント(エイハラ)なのか」
2019/12/15 第200号: ドキュメンタリーフィルム「Independent Living」


■2019年11月
2019/11/30 第199号:「木材とヒトとの関係史 」
2019/11/15 第198号:新しい住宅会社、「天然住宅西日本」(下)


■2019年10月
2019/10/30 第197号:新しい住宅会社、「天然住宅西日本」(中)
2019/10/15 第196号:新しい住宅会社、「天然住宅西日本」(上)


■2019年09月
2019/09/30 第195号:「津波がなくてもフクイチ(福島第一原発)は地震でメルトダウンしていた!」
2019/09/27 特典号:田中優書籍50%オフ(半額)のご案内
2019/09/18 号外:一問一答「優さん、アースシップについてどう思う?」
2019/09/15 第194号:「備前焼の地から」


■2019年08月
2019/08/30 第193号:自殺論~自殺を「贖罪」の道具にしてはならない~
2019/08/15 第192号:「ま、いいか」というマジックワード


■2019年07月
2019/07/30 第191号:「地球温暖化を起こさない暮らしをする(下)」
2019/07/15 第190号:「地球温暖化を起こさない暮らしをする(上)」


■2019年06月
2019/06/30 第189号:「野菜も腸も、多様性が大事」
2019/06/15 第188号:「キノコ・シロアリ、カビ、CS」(下)


■2019年05月
2019/05/30 第187号:「キノコ・シロアリ、カビ、CS」
2019/05/15 第186号:「地方の活性化に休眠預金を活用する」


■2019年04月
2019/04/30 第185号:「休眠預金で奨学金ローン問題を解決する」
2019/04/15 第184号:「想定外の地震と津波」


■2019年03月
2019/03/30 第183号:「「里山資本主義」って、一体どこの里山?」
2019/03/15 第182号:「熱帯林の郷愁(下)」


■2019年02月
2019/02/28 第181号:「熱帯林の郷愁(上)」
2019/02/15 第180号:「田舎暮らしの選択肢」


■2019年01月
2019/01/31 第179号:「 新生未来バンクの未来を祝福する 」
2019/01/30 プレ179号:発行遅延のお詫び
2019/01/15 第178号:『 終わる原子力、歴史を逆回しさせるな(下)』




2020年1月9日

鎚起銅器職人、大橋保隆さんと

14年来の新潟の友人である大橋保隆さんと、お正月に飲み語らいをしてきました。
とても楽しい時間でしたよ。





鎚起銅器(ついきどうき)という、一枚の銅の板から金槌で叩き起こして、色々な器を作る、新潟県燕市の伝統技術を親子で継承されている職人さんです。

HPも素敵なのでぜひご覧ください。
https://tsuiki-oohashi.com/


こちらの作品づくりの動画もわかりやすいです

2019年12月6日

人はいつ死ぬのか ~中村哲さんの死を悼む前に~

この度の中村哲さん訃報についての田中優コメントを2019.12.6発行の無料メルマガで配信しました。

 ペシャワール会の中村哲さんが銃弾によって殺された。

 ぼくはJVC(日本国際ボランティアセンター)の理事をしていたので、中村さんとは面識もなかったが同じアフガンの支援活動で知っていた。それ以前から素晴らしい活動をしている人だと感心していた。

 今回銃弾に倒れてとても残念に思ったが、SNSで見るような大げさに感じるほどの感銘はなかった。  


 気になるのはその人たちの大げさに見える悲しみ方だ。人は肉体が滅した時に死ぬと思うのは私たちがとらわれている社会常識だ。しかしそれは地によって大きく異なる。マレーシアの先住民たちは、死んだときに悲しみはするが死ではない。死はその人が人々の記憶から失われるときに訪れるのだ。  


 それに倣うなら中村哲さんは私には生きたままだ。そのやや過激に思えるほどの主張も、何に憤るのかという気持ちも生き続けている。だから彼が許せなかった政権の行動も主張も、血となり肉となって私の中に生き続ける。  


 思うのは大げさに悲しむ人たちが、その生き方を継承しているかどうかだ。涙を流した後、すぐに死なせてしまうのではないかと心配に思う。  


 これは自分が還暦を超えたから思うのかもしれない。マレーシアの先住民のように、生きたいと思うのだ。私が人々の思いの中に生き続けたいと願うように、中村哲さんもそう思うのではないか。そうでないと肉体を滅した途端に無に帰してしまうからだ。  


 その生き様に共感してほしい。できれば同じように生きてもらえないかと願うのだ。私は中村哲さんのような素晴らしい活動は残せなかったが、それでも自分なりに頑張ったし何よりまだ生きている。明日の活動を決められるチャンスを持っているのだ。  


 中村哲さんが生きているならそう願うだろう。死とは終わりではない。
終わりは人々の記憶の中から消えるときに訪れるのだ。忘れずにいて、その思いを実現する一助になれたらいいと思う。


--*--*-*--*--*--*--


▼「武器ではなく命の水を」  追悼番組 放送決定しました

NHKドキュメンタリー 中村哲さん

2019年12月7日(土) 午後11時00分(60分)
2019年12月12日(木) 午前0時00分(60分)

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259690/index.html



▼「武器ではなく命の水を 医師中村哲とアフガニスタン」
https://youtu.be/Fu_iiTKIeos


この動画、以前観てとても良かった。
医師の中村哲氏がなぜ土木屋さんになっていったのか。
ぼくもこういう方向性の努力をしたいと思う。




▼「【京都環境文化学術フォーラム】記念講演(中村 哲)」
https://youtu.be/zuEY9Ib9wAM

中村哲さんの思いと願い。
このビデオにまとまって語られている。




▼中村哲さん「戦よりも食糧自給」を

https://tanakayu.blogspot.com/2014/10/blog-post_35.html より





この同じ場所での二枚の写真、すごいなぁ。
ブルドーザーに乗る医師。

中村哲さん
「私は医師ですけれども、普段はブルドーザーに乗っています。」

緑が戻った村には、次々と人々が帰ってきます。
動物たちも水を求めてやってきて、
砂漠の中に文字通り「オアシス」が誕生したのです。

「戦よりも食糧自給だ」と、中村さんは力強く語ります。



2019年12月4日

「想定外」の危険な災害

2019.12発行 メルマガより

 
多くなる災害廃棄物

 今年の台風の被害は大きかった。

 連日テレビに映る被災地では、水害後の道路にはうず高く廃棄物が置かれ、ほとんど丸々一軒の家屋が廃棄物となっている。  

 畳を上げ、床を剥がし、床下や壁の内側に使われたベニヤ板を捨て、停電で腐った冷蔵庫の食品も、もちろん水を浴びた電化製品や家具類もまた廃棄されている。  

 前から災害のたびに、これほど大量の廃棄物が出されていたのだろうか。 もちろん水害のせいもある。水害では自分の命を守るのにやっとで、家財など命に比べたら物の数ではないだろう。それにしても家一軒丸ごと廃棄物にすることはなかったのではないか。しかも水害の保険は加入していたにしても床上浸水でなければ保険金が下りず、床下までは保険の対象にならない。   

 どうやらこれは家の造りに原因があるようだ。今の家は集成材で作られ、ベニヤ板で補強され、家具もMDF(中密度繊維板)と呼ばれるは、木材チップを原料としてこれを蒸煮・解繊したもの に合成樹脂を加えて成形したものだ。 

 これらのものは水に触れると膨れ上がって歪み、元の形に戻らなくなる。しかも樹脂が固める際には防腐剤を大量に加えているはずなのに、腐ってカビだらけになって、気味の悪いとりどりの色になる。 

 昨年ぼくの住む岡山にも水害があり、手伝いに行った人々が嘆いていた。無垢材で建てた家は洗って干せば使えたし、歪んでいるなら削って直せたのだが、今の家はどうにもならないと。 そう、かつては再生できたのに、最近建てられた家ほど捨てるしかないのだ。 これは建物の話だが、修復が効かないものが社会全体を覆ってしまっているようだ。


 
何が洪水を防いだか

 東京の東側にある利根川水系では水害が少なく、西側の世田谷区・大田区、神奈川県川崎市では水害が大きかった。調べてみると水害の防止に大きく役立ったのが、利根川水系にある「遊水地」だった。鉱毒事件を発端として作られた渡良瀬川添いの遊水地や、周辺の遊水地が溢れる水を一時的に貯留し、水位が下がると川に戻して水害を防いでいたようだ。   


 政府は偶然「試験湛水中」だった八ッ場ダムのおかげで洪水が防げたかのような宣伝をしているが、もしそうならダム建設後に予定している水位では、洪水防止効果はほとんどなくなってしまう。

 しかし今回の豪雨でも八ッ場ダムの貯水効果は、利根川中流域でもわずか17センチほどしかなかった。 もともと河川水位から見て、水害を心配するレベルには達していなかったのだ。 ダムが川の水位を下げる効果は下流に行くほど小さくなるので、八ッ場ダムは東京の洪水防止には影響しなかったのだ。   


 多摩川水系には遊水地を造れるほどの余地がなく、しかも堤防が決壊しないように造られてなかったことが被害を大きくした。しかし「堤防」を決壊しないように造ることはできるのだ。 旧建設省が二年間だけ採用していた「フロンティア堤防」というものがある。 河川が越流し、堤防を溶かして大水害にしまうことで被害が拡大するのを防ぐのに、堤防の天端に鋼矢板を刺して補強し、堤防の弱点となる住宅地側のり面(裏のりという)を安価なシートなどで保護して補強すればよかったのだ。ところがそれは「(簡単に対策できるので)ダム建設の妨げになる」という理由の反対があり、そしてお蔵入りしてしまった。   

 今回の水害で、長崎県で建設を推進している石木ダムの担当課長が、「相次ぐ大型災害はダム建設にとって追い風」という発言をして問題になった。後に撤回したが、この発言のように、水害はダムを造るための理由として利用されている。ダムよりもっと安くて簡単な方法があるのに、彼らの利権を守るために無視される。 

 もし川の水位上昇が心配なら、河床を掘削して水位を下げられるようにすればいい。放置して河床を上げるから、水害時の越水を心配しなければならなくなるのだ。 ダム推進のためにすべきことを怠り、対策をなおざりにする。


 
「事前放流」せずに「緊急放流」する  

 もう一つ気になるのがダムの運用だ。ダムは事前に放流して水位を下げておけばそれだけ貯められる量が増える。しかしダムは完璧な対策ではないから、ダムが大きくなるとそれだけ万が一の水害を大きくする。「安全保障のための軍事拡大」のようなイタチごっこを招くのだ。安全性を考えてダムを大きくすると、万が一の際の被害を大きくする。   

 それに加えて危険にしているのが「多目的ダム」だ。洪水防止が唯一の目的ならダムを空にしておくのがいい。ところが発電目的や工業・農業用水目的が加わると、貯まった水は「おカネ」と同じになってしまうのだ。   

 事前にダムの余力を作るための「事前放流」も、それらの関係機関と協議してからでないと「事前放流」ができない。いよいよこのままではダムが破壊されるという時点になって、「緊急放流」して貴重な人命や財産を危険にさらすのだ。緊急放流の怖さは昨年の愛媛県・肱川や岡山の高梁川で嫌というほど目にしたというのに。   

 そんな中で突然に「記録的な短時間大雨情報」が出されるようになった。降水量は海水の温度に比例して大きくなり、しかも日本近海の海水温は上がり続けている。 地震の多い日本に原発が無理であるのと同じように、今後さらに短時間の降水が予想される日本の水害に、ダムで対策するのは無理になる。   

 「ダムで水を受け止める」という発想ではなく、「しなやかに流れを受け止められる」方向に進むべきだ。そのことは国や自治体だけではない。私たちがどこに住むかを考えるときにも、どのような家を建てるかを考えるときにも必要な発想になる。 今回、国も自治体も「想定外」という言葉を連発した。想定外の豪雨だとか想定外の台風とか。ならば想定すればいい。地球温暖化が進展している以上、その言い訳は通用しない。  

 私たち自身が問題を理解しないと危険な時代になった。 他人任せにはできないのだ。


 
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2019年11月25日

アマゾンの山火事

田中優天然住宅コラム 第136回 『 アマゾンの山火事 』
https://tennen.org/yu_column/amazon-kaji.html

▼アマゾン火災



(2019年8月現在)アマゾンの森が燃えている。
アマゾンに行ったのは1992年、ブラジル会議の時だ。今からだと26年前になる。
それでもまるで最近行った場所のように感じる。同じような場所にその後出会っていないからかもしれない。


アマゾンはとんでもなく広大で、全体を見たつもりには到底なれない。なにせアマゾン川の中州だけで九州の大きさがあるのだ。飛行機でアマゾンからリオに行くだけでも一日かがりになるのだ。そこに山火事が起こった。


今回の山火事は毎年の乾季に起こることで、今回が特別大事件ではないという意見や、政治的に問題にされただけだという意見もあった。実のところどうなのか。


ぼくの信頼するいんやく智也さんはブラジルに長くいて、知り合ったのもブラジルだった。その彼によればブラジル大統領は相当強権的で、大企業の利権に寄り添い、先住民などの人権に対し理解がないようだ。

そしてブラジルの半乾燥地であるセラード地域の開発や、アマゾンでの牛の放牧地開発に対して非常に甘いようだ。


そしてそれに抵抗する市民勢力を嫌い、「山火事はNGOのせいだ」などと無責任に放言している。「ブラジルのトランプ」と呼ばれる存在なのだ。
山火事は過去最大ではなかったものの、それを招いてもおかしくない存在なのだ。


しかし日本からは遠い。地球の裏側にあるので最も遠い場所なのだ。
そのこともあってやれることは少ない。身近な問題ではなくやれることも少ないし、ただ燃やされていく森の有様に、ただ不快で悔しい思いをしているしかない。


▼奇蹟の森


世界地図で見てみると、アマゾンは赤道付近から南回帰線につながる周囲にある。
この回帰線のあたりということは、砂漠になっていてもおかしくない地域だ。

事実、ブラジルには砂漠のような地域もあれ、セラードのような生物の多様な半乾燥地もある。日本はそこの開発を政府開発援助の資金を用いて行い、その不思議な生態系を破壊しておきながら、「成功した援助例」として宣伝している。

なんとそれを‘成功例‘だからといって、日本とブラジル政府の共同開発で、アフリカのモザンピーグで実施しようとしている。


地理的に見て、アマゾンの熱帯林地帯は当然の存在ではない。むしろ奇蹟的に存在する南回線近くに残された森なのだ。その森が燃えていくことに危機感を覚える。
持続可能な暮らしを考えようとすると、こうした事態に目が向くのだ。


▼黄金郷にあったもの

かつて、アマゾンには黄金郷と訳される「エルドラド」が実在したようだ。
その昔にアマゾンを探検した探検家がいて、その記録には「黄金でできた都を見た」という。いよいよ大航海時代になって大勢がその話を調べようとアマゾンを探検した。するとそんな人口が集積した都もなく、人々は未開人よろしく少数の集まりが点在するのみで、そんな黄金郷などなかった。


しかし後にわかったのは、かつてはアマゾンの各地に「テラ・プレタ」と呼ばれる黒い土の耕地があり、アマゾン各地のそれを集めると、フランス一国の大きさになった。

「テラ・プレタ」の土は連作障害も起こさず、豊かな作物をもたらしていた。
ところがその豊かさを壊したのは少数の先進国から来た人々がもたらした「伝染病」だった。もし伝染病に先住民が倒れることがなかったら、フランス一国分の広さのもたらす農作物は、黄金郷を作っていただろうと今や広く信じられるに至ったのだ。


それほどの可能性を持つ土地を、新たな侵略者は破壊してしまったのだ。今燃え広がるアマゾンの山火事も、別な可能性をなくさせているのかもしれない。

それをたかだか牧畜のもたらす金銭利益のために破壊していいはずがない。知られてもいない未知の動植物をこのまま失わせてはいけない、と私は思う。



<< 天然住宅コラムは 第140回 まで更新中!>> 

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