2013年9月29日

最新メルマガは「森を守って健康、長持ち」天然住宅」

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 ◆ 田中優有料・活動支援版メルマガ発行しました!
   今回は「森を守って健康、長持ち」天然住宅」です  ◆

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現在上映中の映画「いのちの林檎」のお話から始まり、
・誰にでも起こりうる化学物質過敏症の最大の原因とは
・海外、日本の森が荒れた原因
・そこから考えた田中優的ナナメの解決方法とは? など
『森を守って健康、長持ち」天然住宅 』 (9/15発行 第49号)


<本文より抜粋>

■「いのちの林檎」

「CS(化学物質過敏症)は誰でもなり得る病気なのに、仮病と言って認めない
 人がいる。CSがどれほどつらいか、この映画を観ればわかる。知ってから
 発言すべきだ。
 にもかかわらず映像はこの上なく美しい。
 絶望的に汚染してしまった世界にいても、希望はここにある。」
 (映画いのちの林檎に向けて田中優メッセージ) 
とても素晴らしいドキュメンタリー映画がある。「いのちの林檎」という
映画だ。「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんが出てくるが、こちらの映画
では主役ではない。
 主役はとても素敵な女性、早苗さんだ。しかし彼女は未だに仮病扱いされる
病気、「化学物質過敏症」にかかっている。彼女はありとあらゆる化学物質に
反応してしまう。化粧品、香水、印刷物のインク、タバコの煙、農薬、そして
電磁波過敏症も併発してしまっているので、上空を飛ぶ飛行機にも反応してし
まう。
 その彼女の現実を撮ったドキュメンタリーが「いのちの林檎」だ。


 化学物質過敏症になってしまう原因の最大のものは何か。
 それこそが住んでいる「住宅」に使われている化学物質なのだ。
 よく食べ物を気にしてオーガニックな食べ物を選んだりするが、私たちが摂取
する空気の重さは、食べ物・飲み物の5.5倍の重さに達する。
 オーガニックを選ぶべきなのは空気なのだ。

(中略)

 しかしそれ以前にこの映画を観てほしい。こんな現実があるということを理解
しなければ、対策も何もないからだ。その天然住宅という非営利の一般社団法人
を立ち上げたのには理由は他にもある。ぼくが長年気にしていた日本と世界の森
の破壊との関係をここで紹介してみたい。


(中略)

 その熱帯林木材は、日本に運ばれる。当時、世界の熱帯林木材の3割が日本
で消費されていた。丸太では、日本が輸出量の半分を輸入していた。
(中略)

 しかも日本の熱帯林伐採の進め方には特徴がある。一つの国の森を徹底的に
奪って裸にしてから、次の国へと移るのだ。未だにフィリピンが台風のたびに
洪水に遭い、多くの被害者が出てしまうのは、日本の熱帯林伐採が山を丸裸に
してしまったせいなのだ。

 ぼくは熱帯林に暮らす彼らと話して、とにかく彼らの森を守れるように運動
したいと思った。そのためには日本の木材消費を減らさない限り解決できない。
(中略)
 実際に今なお続いている日本の林業者のほとんどは、林業の補助金がなければ
成り立っていない。そのために日本の森林組合は、補助金制度に合わせて林業を
行っている。ところがその方針がころころ変わるのだ。


■住宅建築からの改善
 住宅問題は生涯最大の買い物であり、そこに住む人の健康も左右する。しかも
世界と日本の未来を左右してしまうほど森林破壊につながっている。
 ところが多くの人が無造作に購入する。美しいデザイン、価格、使い捨てされ
る短命な住宅を作ってしまっているのだ。住宅がたくさんの問題とつながるから
こそ、多方面の問題を理解しなければならない。
 中でもぼくが気にしていたのが健康との関係だった。

(中略)
 そこから天然住宅が生まれた。人々が建てられる価格で、しかも山の木材を買
い叩かず、安全で長寿命の住宅を実現したい。そして今、設立して5年経った。
しかも今なお天然住宅は新たな仕組みを探し続けている育林や伐採、乾燥方法ま
で広がってきた。
 これを解決するゴールはどこにあるのか未だに不明だ。
 しかし着実に新たな仕組みを生み出してきた。
 その話を次回に紹介してみたい。

・・続き・詳しくは

◆ 田中優 有料・活動支援版メルマガ「田中優の未来レポート」◆
よりご覧ください。(登録初月は無料、月2回発行、525円/月)
 → http://www.mag2.com/m/0001363131.html


田中優ならではの社会の新しい仕組みづくりのヒントや、国内外を取材したお話
をご紹介します。
頂いた購読料は、次の社会を作るための活動資金にさせて頂きます。 
ぜひメルマガ購読で、田中優の活動をご支援ください☆

■□■□ 次号予告 □■□■

『新しくない新たな林業』(9/30発行予定)

・天竜スギ、月齢伐採 取材レポートなど

 
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【映画「いのちの林檎」トークショー出演決定!】
■日時 10月7日(月)
     映画上映   15:00~16:55
     トークショー 17:00~18:00

■場所  渋谷アップリンク

■タイトル
『<いのちの林檎>を語る ―環境アレルギーから、どう身を守るか―』

■ゲスト 田中優、馬場民子さん(プロデューサー)、藤澤勇夫監督

■ご予約はお早目に☆
 http://www.uplink.co.jp/movie/2013/16074


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田中優おススメ映画 「いのちの林檎」
-奇跡のリンゴが、一人の女性の命を救った。-


国内で70万人いるとされる化学物質過敏症

近所のゴルフ場の農薬散布で化学物質過敏症を発症した早苗さんは、水が一滴も
飲めなくなり、危険な状態になってしまう。母道子さんは自然食品屋さんに片っ
端から電話をかけ「一滴も水が飲めない娘の口に入るものはありませんか?」と
たずねた。

十何軒目のお店で「うちに無肥料無農薬の林檎があるから、それを試してみたら
どうですか」と言われ、その林檎を求めた。

その林檎が、17年の歳月の末、無肥料無農薬で実った林檎─木村秋則さんの林檎
だったのだ。
林檎によって命を救われた女性と、その林檎をつくった木村さんを追った、衝撃の
ドキュメンタリー。



●東京渋谷の「アップリンク」にて上映が始まっています!
詳細 → http://www.uplink.co.jp/movie/2013/16074

●東京以外の上映情報 http://www.inochinoringo.com/theater/index.html
 

■ いのちの林檎 公式HP  http://www.inochinoringo.com/
■ 予告編動画  http://youtu.be/DX2js1rSj9M

天然住宅イベント「微生物がよろこぶ空間づくり」 


田中優は同席できません


■菌は人間の敵?それとも味方?

「菌」と聞いて、あなたは何を思いますか?スーパーに行けば、「殺菌・除菌・
抗菌」商品が並び、不潔なものとして扱われています。一方で、納豆や味噌など
の発酵食品は昔から食卓に並べられ、日本人の元気の源です。もちろん菌なしに
はつくれません。

とても身近だけれども、目に見えない「菌」。私たちはどのように付き合って
いけばいいのでしょうか?

今回のセミナーは、素材にこだわり、自らの蔵に住みつく天然の菌の力をかりて
真面目な酒造りをしている寺田本家の当主・寺田優さんをお招きします。納豆や
味噌と同じように菌の働きなしにつくれない日本酒。寺田本家の自然酒づくりを
通じて学んだ「微生物と調和する暮らし方」についてお話いただきます。


天然住宅代表の相根昭典は生きた無垢材を使用し、薬品による殺菌を施す建材を
使用しない建築を実現してきました。天然住宅の家づくりも素材選びからはじま
ります。住む人にとって心地よい空間づくりをしてきた代表相根からは、「人も
微生物も癒される家づくり」のお話をしたいと思います。


目に見えない世界に思いを馳せ、人と微生物にとって住みよい「場」づくりに
ついて考えていきたいと思います。人と菌が手をつなぎ、仲良く、楽しく、自分
らしく、健康に生活するためのヒントを見つけて頂ければ幸いです。


■□■□ 開催概要 □■□■
【日 時】 10/5 (土) 14時30 分~( 受付 14時~)

【場 所】 会場  ワンネスGA ホール 東京都北区田端6-9-7
     (JR山手線・京浜東北線 田端駅北口徒歩8分)
   
【参加費】 一般 1,000 円(中学生以下無料)
○事前申し込みの上、当日会場にて参加費をお支払いください。

【定 員】 100 名 

【プログラム】
14:30 ~ 14:40: 開会 寺田優さんご紹介
14:40 ~ 15:40: 寺田優さん講演「微生物と調和する暮らし」
15:40 ~ 15:50: 休憩
15:50 ~ 16:50: 相根昭典講演「人も微生物も癒される家づくり」
16:50 ~ 17:20: 寺田さん× 相根トークセッション
17:20 ~ 17:30: 天然住宅よりお知らせ


【講師】
寺田優・・自然酒「5人娘」などの蔵元「寺田本家」24代目当主
相根 昭典・・「天然住宅」代表、「アンビエックス一級建築士事務所」代表


*** 「暮らし+リンク」とは ****

天然住宅が住宅を通し提供したいのは、安心安全な「暮らし」です。
「暮らし+( と) リンク」では、衣食住を中心に様々な分野の方々とコラボ
レーションし、色々な切り口で、皆様の「暮らし」をより豊かなものにする
提案をしていきたいと思います。 


■お申し込み■  http://tennen.org/tours/1005/

■お問合せ先■ 天然住宅(担当:田中・井上)
メール info@tennen.org 電話 03-5726-4226

信頼資本財団 第11期融資募集中!

田中優も理事を務めます「信頼資本財団」の融資募集のお知らせです。



社会起業家に対する「無利子・無担保融資」の第11期融資申込の受付を開始しました!
http://www.shinrai.or.jp/info/cat88/about/post2013-08-02.html


ソーシャルビジネスに取り組んでいる方、これから起業を考えている方は是非
ご活用いただければと思います。


1.信頼資本財団の融資の特徴
信頼資本財団は、現代の社会的課題の解決に取り組む社会的事業に対して、
300万円を上限額として無利子・無担保で融資を行います。


(1)無利子融資
金銭的利子の代わりに、融資対象者の持つ社会的事業に関する知恵や知見
(事業ノウハウ等)をデータベースに登録していただきます。
それらの一部または全部が公開され、多くの人が利用できるようご協力を
いただきます。 
これにより社会的事業家同士の連携と発展を促進して行きます。


(2)無担保融資 
物的な担保の代わりに、融資対象の事業家、その事業を責任もって支援する
仲間との「信頼関係」の提供をお願いします。 
融資対象者は、通常の保証人の代わりに「信頼責任者」を3名以上登録して
いただきます。 
「信頼責任者」は、融資対象者と「信頼」で結ばれ、融資対象事業の目的達成と、
融資対象者の債務返済に協力する道義的責任を負います。
この信頼関係が融資対象事業の推進に貢献します。 


2.募集期間及び融資スケジュール
 ・募集期間:2013年8月2日(金)~2013年10月4日(金)
  ※郵送書類についてのみ〆切:10月7日(月)【必着】
 ・融資審査会:2013年12月10日(火)
 ・融資実行:2013年12月下旬以降


3.融資概要

 ■融資審査方法
 ・書類審査及び面接審査
 ・審査基準:事業家の信頼性、事業の社会性と事業性

 ■融資条件等
 ・融資対象:個人、法人不問。法人格不問。活動地域(国)不問。 
 ・融資対象事業:農林水畜産業、環境、福祉、医療、 教育、人権等 
         「信頼」関係の増大につながる事業 
 ・融資金額:最大300万円 
 ・融資期間:最大24ヶ月
 ・利子:無利子 
 ・担保:物的担保なし 
 ・保証:原則無保証 ※信頼責任制 
 ・返済:原則毎月返済



2013年9月28日

セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度について

田中優無料メルマガ より

「常総生活協同組合(茨城県守谷市)が、松戸、柏、つくば、取手など千葉、
 茨城の15市町に住む0歳から18歳までの子どもを対象に実施した尿検査の結果、
 最高値は1リットル当たり1.683ベクレル
 参考までに調べた大人は2.5ベクレルという高い数値でした。
 いまも検査は継続中ですが、すでに測定を終えた85人中、約7割に相当する
 58人の尿から1ベクレル以下のセシウムが出ています」
 (「セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度」
   http://dot.asahi.com/wa/2013092500046.html より)


とあるのだけれど、これを体重1kgあたりに直した方がわかりやすい。
尿からのセシウムは何度もリサイクルされるので、出る比率は低いからだ。

バンダジェフスキー氏によると「bq数×150÷体重」になるそうだ。
http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11328585349.html

同じく氏の調査によると、
体重1kgあたり「5bq」を超えると心電図の異常が増える。
逆算すると、
体重50kgなら、5bq/lの尿で問題になる。
体重が25kg(7-8歳の平均値)では、1bq/lの尿で体重1kgあたり6bq/kgになる。

この数値は安全ではないだろう。

2013年9月27日

クーヨンにて書評を掲載頂きました



現在発売中の「月刊 クーヨン 2013年 10月号」 にて田中優著
 「放射能下の日本で暮らすには?食の安全対策から、がれき処理問題まで」
(筑摩書房、2013.7月発行)の書評を掲載頂きました! 


『手遅れになる前にいまやるべきこと』

「福島第一原発事故から2年半。事態が深刻化するこのはこれから、
 と話すのは環境活動家の田中優さん。・・」


続きはクーヨンにてご覧ください
http://www.amazon.co.jp/dp/B00ENMGQK4/ref=cm_sw_r_tw_dp_Lx6osb0RZTNCK

田中優著「放射能下の日本で暮らすには?食の安全対策から、がれき処理問題まで」
詳細はこちら http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878663/



10/6開講!「田中優的身の立て方講座 岡山&東京編」

「田中優的 身の立て方講座」も4回目となりました。

今回は前回と同じく第1回目は「田中優自宅訪問」、2回目以降は「東京」での開催となります。

 限定20名様!この機会にぜひご参加ください。お待ちしてます!



◆田中優からのメッセージ


「たくさん本を読んで講演を聞いても自分探しが終わらない。 スキルや語学に
精を出しても満足できない。自己紹介は資格紹介ではありません。


 アウトプットがなければその人の姿は見えないのです。
アウトプットのためのインプットをしていくためには、何かを覚えることよりも
「自分がどう感じたか」を大事にする必要があります。


 新しい時代には新たな発想を実現していく力が必要です。社会の主体として
生きていく身の立て方を実現していきましょう。
 今回の参加者には特別に、完全に電力会社の電気とオサラバしたオフグリッド
の私の自宅をご案内したいと思います。どうぞご参加ください。」


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田中優的「身の立て方講座」岡山・関東編 全5回
2013/10/6(日)、10/15(火)、22(火)、11/5(火)、12(火)

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岡山に転居し、エネルギー自給生活を実現した田中優。
まずは現地でその完全オ フグリッドライフを確認。
さらに彼の活動の源泉となる考え方やノウハウを少人数のゼミ形式でしっかりと
学び、それぞれの身の立て方につなげていきます。


■講座内容

1) 10/6(日):田中優自宅の完全オフグリッド・エネルギー自給生活の視察。
「田中優的身の立て方」の基本思想。違和感の捕まえ方と情報種集。

2)10/15(火):インプットからアウトプットへ

3)10/22(火):社会変革と自己実現を同時に求める

4)11/5(火):身の立て方をプランする(グループワーク)

5)11/12(火):身の立て方をプランする(個人ワーク)


■日 時:第1回:10月6日(日)11:30~16:30
     第2回~5回:10月15日(火)、22日(火)、11月5日(火)、12日(火)
            各回19:00~21:30
■場 所:第1回:田中優自宅(岡山県)*東京から日帰り可能
     第2回~5回:赤坂パークサイドビル1階セミナールーム
■講 師:田中優

■ファシリテーター:森雅浩

■対 象:全5回の日程に参加できる方

■定 員:20名(先着順)

■受講料:48000円(全5回分、基本テキスト代込み)
     *分割払い可

■詳 細:http://be-nature.jp/archives/2056
■お問い合せ:Be-Nature School ビーネイチャースクール
       TEL 03-6416-4081 letit@be-nature.jp
■申込方法:Be-Nature Schoolのwebからお申し込みください。
      http://www.be-nature.jp/

※お申し込みの際に、受講に向けての思い、目的などをA41枚以内にまとめたレポートを提出いただきます。詳しくはお申し込み後にご案内いたします。



田中優自宅



2013年9月24日

『 死にかけてからの一年 』

『 死にかけてからの一年 』

間脳の出血

 ちょうど一年前、夜中に突然脳出血した。右手がしびれ、顔の右半分が硬直した。
「左の脳がやられたな」と思った。この後吐き気が来るだろうからと風呂場に入った。
風呂場で吐いたまま妻を呼んだものの、脳溢血になったことは話さなかった。心配され
たくなかったからだ。「すぐに病院に」と言われたが、とにかく眠くて仕方ないので
明日にしたいと答えた。

 翌朝病院に行き、面倒な検査をさせられ、うんざりするほど歩かされた揚句に
「ここからは車椅子に乗ってください」と言われた。いや、もっと早い時点でそう
すべきだろうと思ったが、そのまま入院。

 「ラジオの出演があるから出かけられないか」と聞くが、「普通だったら死んでいる
ところですよ」と言われてあきらめる。そこからひたすら眠った。なんでこんなに
眠れるのかと不思議に思うほど眠った。


「もうちょっとやりたいように生きようと思って」

 そう言うと友人たちからは「今までだって好き勝手に生きてきたのに、何をいまさら」

と言われた。それでも自制していたつもりだった。
 たとえば東京にずっと住んでいたし、31年間も公務員をやって定職と収入をきちんと

得ていたし。

 脳幹出血になったのは過労とかではなく、自分で自分を低血圧だと思い込んでいた

結果だった。
 「美味しんぼ」原作者の雁屋哲さんからは、
「そんな体形していて低血圧なわけないじゃないか」と言われたが。


 入院は6日間で済んだ。

 退院の日、てんつくマンが見舞いに来てくれて一緒に昼食を取りながら話し合った。
 もっとワクワクできる暮らしが可能なんじゃないかと。その話にてんつくマンが
反応して、ビデオ撮りが決まった。





 もし自由に生きていいとしたら、もっともっと実験的に生きたかった。

どこにでも住めるとしたらどこに住むのがいいだろう、どんな暮らし方がしたいだろう、と。

 てんつくマンからのビデオ撮り依頼に応じて、てんつくマンの住む岡山に行った。

そこで「こんなところに住みたいんだよな」と言ったら、てんつくマンの奥さんの
笑(えみ)さんがすぐに見つけてくれた。インターネットで送られてきた写真を見て、
そのまま決めた。

 自分が福島に講演に行くと「なるべくならここに住んで欲しくない、住まなければ

ならないとしたら以下のことを守ってほしい」と話していたが、東京だって十分に
汚染されている。自分が引っ越しもできないくせに、人に「住まないでほしい」と
いうのは矛盾だと思っていたから。だから縁もゆかりもない土地だ。


 妻は本当は越したくなかった。そりゃど田舎の古民家、人が住んでいた気配のある

家では、引くのがあたりまえだ。でも引っ越しは、岡山の和気周辺の人たちがトラック
で来てくれてやってくれた。なんとぼくは講演会とかぶってしまい、和気の人たちに
カギを渡してすべて頼んでしまった。その人たちのいることが、何とはなしに安心感
につながった。


 てんつくマンと収録したビデオは、「もう電力会社に頼らなくても暮らせる、

原発がなくたって暮らせる」という内容だった。

 岡山には年末に越した。その岡山からなら、オフグリッドを実現するための重要な
ツールを開発した慧通信技術工業のある神戸までは近い。そこで年が明けるとすぐに
慧通信の粟田さんに会いに行った。そこで「新たな仕組みを広報して、オフグリッド
を実現しよう」と話し合った。



 ぼく自身が買う予定はなかったが、価格を頑張って下げてもらった。

粟田さんは男気で生きているような人なのだ。

 その仕組みを引っさげて、てんつくマンと共に「未来のあたりまえシリーズ1.

電気は自給があたりまえ」のイベントを開催した。

 粟田さんはもちろん、城南信金の吉原理事長、サステナのマエキタミヤコさん、

電気自動車を自作した新潟の加藤修さんに来てもらって、「そんなことが可能な
時代になったんだから、みんなでこれがあたりまえになる世の中を作ろう」と話
し合った。




 会場では多くの人が購入希望者として手を挙げたが、実際に買うことになるとぼくしか

いなかった。幸いだったのはぼくが入手できたこと、残念だったのは実際におカネを出す
となると多くの人が躊躇してしまったことだ。


 そして2月23日、パーソナルエナジーが稼働した。太陽光発電パネルは屋根では

なく庭に設置した。しかも設置してくれたのは新たな土地である和気周辺の住宅設備
会社「ウエイクホーム」の延藤さん、家具屋さん「ビッグモリーズ」の大森さん夫妻
だった。



 それから半年後に雨が続いて電気が不足するまで、一度もプロパンガス発電機を

動かすことなく、太陽光発電の電気だけで暮らすことができた。そして電気が不足
すると、「バックアップの問題は重要ですから」と粟田さんが来てくれた。
そこからまた、新たな仕組みへとレベルアップしていく。


 粟田さんが来てくれた日、偶然大塚尚幹さんが我が家に来ていた

 大塚さんは福島原発近くで完全オフグリッドで郵便すら届かない場所に住んでいたが、
原発事故で岡山に居を移した人だ。彼は一級建築士でもあるが、その一方で再生鉛
バッテリーを使って、安くできるオフグリッドを提案している。
 その二人が出会って、何となく話している姿を見るのがまた楽しい。


 こちらに転居を決めた後、妻の妊娠がわかった。

 その子も7月に生まれ、今オフグリッドの暮らしをしている。
 妻が里帰り出産の新潟から岡山に戻ると、近所の人たちが野菜を持ってきて赤ん坊を
福してくれる。この地域では赤ん坊そのものが珍しいのだ。

 子どもの存在は未来の結晶だ。子どもを見れば未来を考えずにいられなくなる。

その子の泣きに何度も原稿を邪魔されながら、未来を思い描く。


 しかしなんて楽しい暮らしだろうか。

 たくさんの人たちが関わってくれて、それぞれの人の持った善意や特技や才能が、
次の新たな仕組みを生んでいく。

未来にワクワクしながら生きていける。

 都会ではこれまで、たくさんのことを他人任せにして生きてきた

 政府や電力会社、自治体に文句は言うものの、自分では何ひとつしようとして
こなかった。

 でも暮らしに必要なものは自分で作ることもできるのだ。
 自分の責任で覚悟を決めさえすれば。

 でも自分で作るようになると自由になれる。我が家は電気と水はタダになった。

 ペレットストーブだから地域の木材滓から暖が採れる。
 次には電気自動車を導入したい。

 そうしたら何のためにカネを稼がなくちゃいけないのかと、暮らしそのものを

問うことになる。

 もちろんリスクもある。

 でも人生そのものが実験だとしたら、それも含めて楽しめる。

 リスクのない人生なんてない。だったら楽しめる方がいい。
 病気をきっかけにした新たな選択、今のところ大成功のようだ。

 今月、新たな本が出る。

「未来のあたりまえシリーズ1.電気は自給があたりまえ/合同出版/1,000円+税」だ。
この本は、そんな体験から生み出された本だ。

 「シリーズ1.」になっているのはそれ以外のジャンルでできることを思いついて

いるからだ。全く新しい行動原理、「ワクワクすること」、そこから始められる未来
の形を、ぜひこの本で得てほしい。


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『未来のあたりまえシリーズ1 
 ー電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへー』


◆田中優より◆

「命がけの電気利用から 電気をつくる楽しみへ
 未来は待っていて届くものではありません。
 20年後のことを考えたら、各地の自然エネルギーとバッテリー
 電気コントロールで、電力の自給はあたりまえになるでしょう。
 だったらその未来を手前に引き寄せていけばいいのです。」


・田中優だけではなく、

パーソナルエナジー開発者の粟田さん、てんつくマン、マエキタミヤコさん、
城南信金理事長吉原さんらのトークも掲載。

・2013.9月上旬発売
・2月2日 未来の当り前~オフグリッド編~キックオフイベント@東京でのお話を収録

オフグリッドってどういうこと?
このまま発送電分離することがどうしてダメなの?
どうしたらオフグリッドを実現できる?
何から始めたらいい?  などの疑問にも答えます!

みんなで未来の当り前を今に引き寄せましょう☆

★書籍詳細、田中優自宅でのオフグリッド動画一覧はこちら↓
 http://tanakayu.blogspot.jp/2013/08/blog-post_19.html

★目次★
・はじめに
・第1章 たくさんのいいこと(田中 優)
・第2章 夢を実現した「パーソナルエナジー」(粟田隆央 慧通信技術工業株式会社代表)
・第3章 ワクワクできる未来づくり(田中 優)
・第4章 原発に頼らない未来をバックアップ(吉原 毅 城南信用金庫理事長)
 座談 パーソナルエナジーに融資は可能なのか(吉原 毅×粟田隆央×田中 優)
・第5章 パネルトーク 未来のあたりまえ

 (てんつくマン×マエキタミヤコ×粟田隆央×田中 優)
・オフグリッドへの道 9箇条


◆Amazonからはこちら
http://www.amazon.co.jp/dp/4772611428/ref=tsm_1_fb_lk

Amazonレビューにて、すでに星5つを頂きました!ありがとうございます。
皆様もぜひご感想をアップしてください。

(9/9発行無料メルマガより)

2013年9月23日

初開催!9月29日(日)秋田市にて講演会

田中優、初めての秋田での講演です。
たくさんのご参加をお待ちしております!





「子どもたちの未来をつくるエネルギー~電気も自給自足できるってホント?~」


日時  9月29日(日) 14:30~16:10  開場14:00

会場  にぎわい交流館AU4階 研修室1.2
      (秋田市中通1丁目4-1 エリアなかいち内 秋田駅より徒歩10分)

参加費 500円  
     要お申込み、先着60名 託児有り(要予約、1000円)

申込み MAIL tunagaruakita.tihou@gmail.com
     TEL 090-2256-0584(佐藤)

主催・共催 つながるあきた地宝づくりプロジェクトチーム/こども未来ねっと秋田
       HP http://tunagaruakita.jimdo.com/


会場地図

   
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2013年9月22日

9月23日(祝)東京平和映画祭にて講演




田中優も何度も出演させて頂いています東京平和映画祭、今年は何と10回目だそうです!

3日間の映画祭、田中優は最終日の最後に講演をさせて頂きます

当日は堤未果さん、鎌仲ひとみさんも登壇☆

******

日時 2013.9.23(月・祝日)

会場 国立オリンピック記念青少年総合センター

   東京都渋谷区代々木神園町3-1/カルチャー棟大ホール


★映画上映と鎌仲ひとみ・堤未果・田中優の講演


「感じる・伝える・つながる 映像の力で!」


開場 9:30 | 開演 10:00 | 終了予定 20:05
 10:00 『ふくしまへようこそ』
 11:05 鎌仲ひとみの映像&トーク
 12:05 『憲八おじさん』+中村監督
 12:25 昼休み
 13:25 『医原死』
 15:20 『食の未来』
 16:50 堤未果講演
 17:35 『カンタ!ティモール』
 19:35 田中優講演
 20:05 閉会・あいさつ

映画祭は9/21~9/23の3日間開催されます。
http://www.peacefilm.net/Film_Festival/tpff2013.html


会場地図

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2013年9月21日

9月22日(日)中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013 にて単独トーク!


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◆ 9月22日(日)中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013 にて
  田中優単独トークが決定! ◆
  http://solarbudokan.com/nakatsugawa/index.html

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田中優、このライブにて1時間トークをさせて頂くことになりました!
また、佐藤タイジさんらとのトークセッションも♪


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【太陽のトークセッション】プログラム発表!

■9月22日(日)

■会場 岐阜県中津川市茄子川1683-797

<14:20ー15:20>
「自然エネルギー先進地、長野県の取り組みにまなぶ」
高橋真樹 x 藤川まゆみ(上田市民エネルギー)
x 原亮弘(飯田:おひさま進歩エネルギー株式会社)

<15:20ー16:00>
「THE SOLAR BUDOKAN ロックで切り開くエネルギーシフト」
★佐藤タイジ x 松葉プロデューサー(+ゲスト田中優)


<17:10ー18:10>
★田中優「オフグリッドな未来へ ~これからのエネルギー~ 」


<18:30ー19:30>
「こうすればできる!自然エネルギーへのシフト」
飯田哲也(ISEP) x 高橋真樹 x 藤川まゆみ


▼詳細・出演アーティストはこちら
http://solarbudokan.com/nakatsugawa/news.html#news-14







2013年9月19日

9月21日(土)『森と街をつなぐ木の家 ―持続可能な住宅ビジネス実践手法―』



田中優より

「今週土曜日の21日、西早稲田の早稲田大学理工学部校舎内で、森と街を直接連携することで、
持続的な林業と住宅、CO2削減を実現させるプロジェクトの最終発表があります。

ぼくは代表をしていますが、なかなか画期的なものになったと思います。
興味を持たれましたら、ぜひお越しになってください。」

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『森と街をつなぐ木の家 ―持続可能な住宅ビジネス実践手法―』


買い叩けば森が壊れる
有害物質を使えば体が壊れる
長持ちしなければどちらも壊れる
持続可能な家をつくるにはどうしたらいいか
4年間の研究実践結果がここにあります

2009年10月より4年間、早稲田大学、埼玉大学、名古屋大学、工学院大学、一般社団天然住宅、認定NPOまちぽっと等が集まり、「森と街」を直接つなぐことによって、持続的な林業と住宅、CO2削減を実現させるプロジェクトを行ってきました。その成果を、研究発表という形でなく具体的な提案として発表し、それについていろいろな方々に議論、評価をしていただくことを通じて、納得して住める家を社会に広げることを目指します。奮ってのご参加お待ちしております。


■日 時 2013年9月21日(土)13:00~17:00
■場 所 早稲田大学 西早稲田キャンパス 57号館 201号室
     東京都新宿区大久保3-4-1
     (東京メトロ副都心線 西早稲田駅 直結 / JR山手線 高田馬場駅 徒歩15分)


■プログラム

開会の挨拶 田中優(研究プロジェクト代表,一般社団法人天然住宅)

第1部 プロジェクト成果の説明と具体策の提案 (各20分・質疑15分 120分)

1.『どのように家と森をつくるか ~一気通貫から全体の概要説明』
  高口洋人(早稲田大学)

2.『どのように暮らすか ~温熱環境、パッシブ型住宅、安全な住宅』
  中島裕輔(工学院大学)

3.『温暖化を止められる仕組みを ~二酸化炭素排出量の徹底削減 /LCCO2』
  外岡豊(埼玉大学)

*休憩 (5分)

4.『どのように価値を評価、維持するか ~森街認証 /住宅~森林・林業』
  奥田裕之(認定NPOまちぽっと)

5.『価値を落とさず価格を下げる試み ~森と街の直接連携、木材利用、森の管理、木材乾燥、金融手法、その他』
  田中優(前出)

*質疑 (15分)

―休憩 (5分)―

第2部 パネルトーク『どのような家なら納得して住めるか』 (100分)

全体進行:田中優(前出)
ゲスト:木内みどり氏(女優)
    浜田久美子氏(作家)

*ご来場の皆さんと共に、会場全体で対話する形で進めま


■参加費 無料

■お申込み・お問合せ

下記アドレスへお名前・ご所属・連絡先を明記してお申し込みください。
メールアドレス morimachi8@gmail.com
電話・FAX 03-5286-3101(早稲田大学高口研究室)

■主 催 早稲田大学建築学科 高口研究室
早稲田大学理工学総合研究センター プロジェクト研究『サステナブル・デザインプロセス研究

■共 催 独立行政法人科学技術振興機構(JST) 社会技術研究開発センター(RISTEX)
研究開発プログラム「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究開発プロジェクト
『快適な天然素材住宅の生活と脱温暖化を「森と街」の直接連携で実現する(代表:田中 優)』


http://www.morimachi.net/event/

2013年9月17日

大拡散希望!本日9/17まで「秘密保護法案パブコメ

9/17発行田中優無料メルマガより


□◆ 田中 優 より ◇■□■□


『 秘密保護法案のパブコメ 』

 なんと今日中(9/17)に提出しなければいけないのだ。この秘密保護法案に対するパブコメ。毎回大変で、誰かに頼みたいところだが日本のことだから私たち自身以外に頼るものがない。なんとかこれを書いて提出しないと。

■表現の自由と知る権利

 ぼくは常々「表現しなかったら、その人がこの世に存在したことの痕跡が失われる、だから誰しも自分に向いた方法で表現すべきだ」と言っているが、その「表現の自由」が失われかねない問題なのだ。

 憲法の条文に「知る権利」はない。しかしそれは憲法21条の「表現の自由」の解釈から認められているのだ。表現を自由にするには、情報が自由に得られないと表現すべき内容が得られない、だから知る権利は表現の自由の解釈から当然に認められるのだ。

 ところが今回の秘密保護法案は、その知る権利を制限する。もちろん知る権利は制限されることがある。個人のプライバシーや国家外交上の機密情報等だ。

 ところがこの秘密情報を拡大解釈して、どんな情報でも機密扱いされると、表現の自由が失われる。なぜなら見せしめ的に誰かがこの法案によって罰せられたとしよう。すると途端に人々は憶病になり、大きな顔をしてまかり通る「常識」のような偽の情報しか流れなくなるからだ。

 たとえば福島原発の汚染水はほぼ2年間、絶えず海に垂れ流されていた。このことは問題を知る人には常識だった。ところがそれを東電と政府はずっと隠し通していたのだ。このことを誰かが言ったとする。しかも信憑性のある情報に基づいて。

 すると秘密情報を流したことにされる。きっとマスコミはこれを悪いことをしたかのように報道するだろう。すると周囲の人たちは眉をひそめて口を閉じるのだ。そして表現が制限されて問題はさらに深刻化する。何年も放射能が垂れ流されて、地球上に人間の生きる余地がなくなるとしても。

■パブコメを出そう


 タレントの藤原紀香さんもまた、オフィシャルブログで呼びかけている。

 ▼藤原紀香オフィシャルブログ 
 「なんと恐ろしい秘密保全法案…いま一人一人が自分の声をあげないと」
 http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/ff4d6b3b72c3c85c88a287d9f9a38143

 ぼくらよりずっとプレッシャーが大きいであろう彼女が呼びかけているのに、ここで何もしないのでは「〇〇がすたる」。

 何を書いたらいいのかわからなくても、「〇〇だから反対します」の一言だけでも入れてほしいのだ。

 日弁連も反対して文案を提供してくれている。

 ▼日本弁護士連合会「秘密保全法制とは?」 
  http://nohimityu.exblog.jp/20725356/

 時間がなかったら、これをコピペするだけでもいい。
 とにかくその一言が力になるのだ。

■ぼくの出したパブコメ

 ぼくは以下のように書いて出した。元の文は日弁連の文案だ。
 それをリライトして自分の言葉にした。以下のようなものだ。

「特定秘密の保護に関する法律案は、対象となる特定秘密を・防衛、・外交、・外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止、・テロ活動防止を対象としていますが、別表を見てもその範囲が明瞭ではありません。

 これでは政府が恣意的に適用して、口封じをする可能性が否定できず、それは罪刑法定主義の原則に反します。

 これでは現在進行中の福島原発事故に関する情報すら、「原発に対するテロ活動防止」を理由にして特定秘密に指定される可能性も否定できません。
 このような法案を提出すべきではありません。

 法治国家は近代民主主義の基本です。その法治が恣意的に運用されれば、もはや近代国家にはなり得ません。
 国の根本を壊すような法案の提出に反対します。」


 一応法学部出身だったからちょっと法的な文章になったが、別にそうでなくて もいい。あなたと子孫の未来のために、ここはひとつ出してもらいたいと思う。

■パブコメはこちらから出そう!


「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903

こちらのサイトより「意見提出フォーム」に入って意見をコメントしよう。
名前・住所などは任意入力です。

■参考

▼日本弁護士連合会
「エッ?これもヒミツ?あれもヒミツ!
 あなたも「秘密保全法」にねらわれるQ&A(PDF)」より
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/himitsu_hozen_qa.pdf

Q 何が秘密になるの?
A 「特別秘密」は国の安全、外交、公共の安全と秩序の維持の3つの分野の情報のうち、「国の存在にとって重要な情報」なのだそうです。

Q 私のプライバシーも調査されるって、ほんと?
A ほんとうです。住所歴や学歴、職歴はもちろん、外国への渡航歴、犯罪歴、借金や返済状況、精神的な問題にかんする通院歴など他人に知られたくないプライバシーまで調査、管理、チェックするとしています。
  そして調査の対象になるのは本人だけにとどまらず、家族や親戚、恋人や友人なども調査対象になります。

Q 処罰されるのは公務員だけ?
A ちがいます

Q マスコミの取材活動も制限されるの?
A 制限されます

Q 私たちの私生活が「監視」されるってほんと?
A 確実にそうなります。

Q なぜいままた秘密保全法が?
A 本当の理由は、日米の安全保障・防衛協力の教化です。
  日本の主権者は、日本国民?それとも米国政府?

Q 秘密保全法は必要なの?
A 必要ありません

Q いま日本で必要なことは?
A もっと情報公開を進めることです

▼日本経済新聞 2013.9.7
 「疑問点があまりに多い秘密保護法案 」より
 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO59415920X00C13A9EA1000/

「もとより国民の権利侵害につながりかねない重大な問題である。
秘密の範囲拡大に歯止めがきかず、都合の悪い情報を隠す形で使われかねない。

 罰則も重すぎないか。公務員の側は萎縮してしまうだろう。本来公表すべきものまで秘密にするような副作用が心配される。

 秘密情報は受け取った側も罰せられる。
 何が正当なのかは明確ではなく、報道の自由にも悪影響が及ぶ。
 こうしたことと合わせて、国民の知る権利が制約されるおそれがあるのだ。

 国の情報は公開が大原則のはずだ。これまでの情報公開への取り組みや公文書管理の扱いを見ていると、政府は原則をなおざりにしたまま、情報の囲い込みにばかり目を奪われているように思える。」