2020年3月22日

コロナ対策を考える(天然住宅コラム)

天然住宅コラム 第147回、148回より


どうしたら健康でいられるか


「新型コロナウイルス」を機会に考えたい。

いろいろ調べたのだけれど、結局のところ自分の免疫力に頼るしかないのだと気づく。
というのはウイルスだから抗生物質は効かないし、新型だからワクチンも特効薬もない。
「手洗い・うがい」で感染を防いでも完全に防げるものでもない。

ウイルスはどんどん形を変えるしいつかは体内で戦わなくちゃならない。
それが体内に入ってきても大丈夫な状態にしておかないと、いつまでも自分だけ感染しないようにしておくわけにもいかない。
しかも感染力の強い新型コロナウイルスは、どうしても世界中に広まってしまう見通しだ。さて、どうしたらいいのだろう。

免疫力を落とさないこと



わかったのは、治るのは結局自分の免疫力が頼りだということだ。

しかも白血球の六割を占める「好中球」が頑張ってくれていて、それがウイルスを食べて不活化させるには、「抗体」という目印を付けられるようになるしかない。むしろ心配なのは免疫が頑張りすぎて暴走して、「サイトカインストーム」を起こせば命に関わる。

免疫を正常化させるには、腸内細菌の「クロストリジウム菌」の一種が頑張って「酪酸」を増やしてもらうしかない。

元を正せばきちんと暮らして免疫力を上げ、「水溶性食物繊維」を摂って酪酸を増やして、免疫力を弱めるものを摂らない努力をすることになる。

好中球の減少




ここに良い話が一つと悪い話が一つある。

悪い話はこの「好中球」が関東の放射能汚染のあった地域で減っているということだ。
白血球の中の成分の比率を「白血病分画」というのだが、例えば福島県では男児の好中球が二割以上も減っている。
もちろんこれは放射能の影響と考えられるが、もちろん政府は認めていない。


市民の味方である三田先生だけが伝えている事実だ。「白血病分画」の調査自体は珍しいものではなく、放射線技師などは定期的に調べられているものだ。

それを三田先生は「免疫力が弱まるというような被害にはならない、好中球自体が最後の砦の役割をしているからだ」と述べている。

でも、どうやら今回の新型コロナウイルスは、「最後の砦」の出番のようなのだ。

スペイン風邪と昆布の相関

良い話の方は、百年前のスペイン風邪が世界的流行を起こした時に、日本は死者の比率が低かったことだ。絶対数ではなく、死者数の割合が世界的に見て少なかったのだ。

この時、何が違っていたのだろうか。

ここにスペイン風邪での死者の比率の高かった県と、昆布の消費量の多かった県のグラフがある。同じ年に比較されたものではないのでその点は注意してほしい。
スペイン風邪の死者数の多かった県と、昆布の消費量の多い県とは見事に逆相関しているのだ。

「あれから全然食べない県になった」とかそういうことがない限り、この傾向は健在だろう。

そうするとスペイン風邪と新型コロナウイルスが似ているとすれば、これに対しても日本人の死亡率は高くないかもしれない。




▲スペイン風邪の死者数



▲昆布の消費量

食物繊維と微量ミネラル


そもそも最近の腸内細菌フローラの重要性から見ると、昆布は、「フコイダン」(海藻のぬめり成分に含まれる天然成分)という海藻類の成分を出すまでもなく、それ自体が「水溶性食物繊維」として重要な成分だ。

自己免疫の暴走である「サイトカインストーム」を避けたいと思うのであれば重要な成分なのだ。
それだけで万全とは言えないだろう。

私たちの免疫機能には食物の微量ミネラルが重要で、それは農薬などで弱った植物ではなく、頑丈に育った植物の化学物質が重要だからだ。
それを(植物の)フィト・(化学物質)ケミカルで補うことが重要になる。

だから植物を摂ることは重要だが、頑強な野菜の持つ「フィトケミカル」を摂ることはさらに重要なのだ。

吉田俊道さんの野菜


世界では「食べる庭(エディブル・ガーデン)」が広がっているが、天然住宅では小さな庭でも「食べる庭」作りを実施している。しかも今回の新作映画「発酵の楽園」で取り上げられている吉田俊道さんが参加・監修して作った庭だ。そこで採れた野菜をおいしく食べさせてもらったことがある。

とても美味しくて感動すらした。
あんな美味い野菜を食べていて、その上さらに免疫力が上がるのだとしたら、少なくとも僕は他に何もいらない。ビールは欲しいとは思うが。

そう、この「発酵の楽園」という映画、ぜひ観てほしい。
これが免疫力の源だったのかもしれない。

▲吉田俊道さんとの土づくりワークショップの様子






2020年3月19日

30%OFF!「電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ」

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田中優より


「命がけの電気利用から 電気をつくる楽しみへ
未来は待っていて届くものではありません。

20年後のことを考えたら、
各地の自然エネルギーとバッテリーと電気コントロールで、
電力の自給はあたりまえになるでしょう。

だったらその未来を手前に引き寄せていけばいいのです。」

目次

(肩書は出版当時のものです)

・はじめに ~命がけの電気利用から電気生産の楽しみへ~

 電力自給のオフグリッド生活 
 電気富豪と電気貧乏

・第1章 たくさんのいいこと(田中 優)

 電力会社と縁を切る
 地球温暖化問題も解決
 石油戦争も不要に
 地域活性化と利用されない暮らし
 カネに依存しない暮らし
 消費ではなく「生産・消費循環」に

・第2章 夢を実現した「パーソナルエナジー」(粟田隆央 慧通信技術工業株式会社代表)
  消費電力量をつかむ
 インチキ電池をホンモノに
 電力会社なんかやめちゃって電気ぐらい自分でつくるよ
 ゴマカシのないシステムを
 災害に強いオフグリッド
 世界はオフグリッドへ
※スマートグリッドとは

・第3章 ワクワクできる未来づくり(田中 優)
  
 運動の三つの方向
 高い日本の電気料金
 ナナメの方向
 ライフスタイルをあらためても問題は解決しない
 家庭のエネルギー消費と努力しない省エネ
 近所にしか使えない太陽光発電の電気
 問題だらけの固定買取制度(FIT)
 電気を自給して電気自動車を走らせる
 上意下達のグリッドから、コミュニティーグリッドへ
 未来のあたりまえ
 原発を止めていく
 何からはじめるか

・第4章 原発に頼らない未来をバックアップ(吉原 毅 城南信用金庫理事長)
 恐竜型からネットワークするエネルギー
 オフグリッドに進む事業者
 金融を人々の幸せのために

座談 パーソナルエナジーに融資は可能なのか(吉原 毅×粟田隆央×田中 優)

・第5章 パネルトーク 未来のあたりまえ
(てんつくマン×マエキタミヤコ×粟田隆央×田中 優)

 パーソナルエナジーの使い方
 補助金という麻薬に頼らない
 オフグリッドが社会をフラットにする
 屋根に置かない方がいい太陽光パネル
 基本はDIY
 地方の方が暮らしやすい
 地域でつくる電気自動車
 熱と発電の併用
 オール直流化
 オリッド・ソーラーライブ
 リッドの進め方
・オフグリッドへの道 9箇条


・田中優だけではなく、 パーソナルエナジー開発者の粟田さん、てんつくマン、マエキタミヤコさん、 城南信金理事長吉原さんらのトークも掲載。

情報


単行本: 110ページ
出版社: 合同出版 (2013/8/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4772611428
ISBN-13: 978-4772611428
発売日: 2013/9


はじめに、では、
2013年5月、中国電力に初めて契約解除と電柱を撤去してほしいとの電話をした際の、生々しいやりとりが収録されています。↓
 
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2020年3月16日

田中優「9年目の311、そしてこれから ~日本の森を活かす~」動画あり



 

 2020年3月11日、田中優公式動画チャンネルにて

9年目の311、そしてこれから

~日本の森を活かす~

 を配信しました。




動画URLはこちらです https://youtu.be/LKGRFjnYYG4

以下、書きおこしです。

MT311 SUMITA


(2020年3月11日)

田中優です。
今日は9年目の311の日です。今から9年前に東日本大震災が起こって原子力発電所の福島第一原発の事故が起こった時から、9年経ったわけですね。

今年の正月にぼくの友人の、新潟のさいかい産業の隊長と呼ばれている古川(正司)さんがこの家に訪ねてきました。

 
  右が古川さん


古川さんがうちのこのペレットストーブ「MT311 SUMITA」を見て「懐かしい」と言っていたんですね。何でこれが懐かしいかと言うと、MTはmore trees、311は311事故の年(SUMITAは岩手県住田町)を示したものがこのストーブの由来だからです。


 



このストーブは実はそこから始まった運動の、ある意味始まりの年でもありました。

 何が始まったかと言うと、MTはmore treesなのですが、more treesという運動は坂本龍一さんが立ち上げて、もともと「ストップ六ケ所more trees」だったのですが、ストップ六か所の方はなかなか政治的に受け入れられないということで、それで後ろの方の「more trees」というだけの名前がうけていったわけです。

それによってmore treesという運動が生まれてきたわけですけども、その311の頃に東北の方では何が起こっていたかというと、実はもちろん電気も止まりました、ガソリンも買えないという状態でものすごく困った状態になりました。


しかも現地は寒く、その寒い中暖房器具がないという中で、実はあまり知られていないですが、避難生活を余儀なくされた人たちが避難先の学校の体育館とかそういうような場所で残念ながら凍死してしまうという事件もいくつも起こりました。あまりにも寒かったんですね。

 その時にその二つの動きが合体しまして、古川さんはもちろんその東北の人たちを助けたい、何とか暖かく過ごして欲しいと古川さんは思っていて、more treesの方はその東北にたくさんある木を利用していけるような地域が自立して生きていけるような運動を目指していました。

 そこから考えついたのが、このペレットストーブを普及していくことと、そして木造の仮設住宅を建てる、ということだったんです。そのmore treesの方が考えた地域の木材を利用して仮設住宅を建て、ペレットストーブを届けていくという動きに古川さんが賛同してそれで作ったのがこの「MT311 SUMITA」のストーブだったんです。

 そのストーブが暖かいのはもちろんですが、それによって寒くて凍え死んじゃうというようなことは止められたのと同時に、他も色々協力しましてそれらの施設にこのストーブを届けて、そのペレットストーブの(燃料である)ペレットも届けていって、地域で循環してやっていけるスタイルを作りたいということで始めていったわけです。more treesの動きはずっと継続していまして、全国各地の森林地帯の応援をしたりとか、相変わらず進めています。

 そしてその時に作ったペレットストーブがこれで、このペレットストーブは、他の物はビュービューと暖かい風が出てくることによって空気を暖めるのですが、実は熱的に言うと空気で部屋を暖めるというのは効率があまりよくありません。それよりも効率がいのは「輻射熱(ふくしゃねつ)」、直接暖かい輻射熱、目にも見えない赤外線ですけども何となくこう暖かいのが当たってくるなぁという感じのあの輻射熱の方が、大変効率が良いんです。

 それによってこのストーブを作って、現在はこのストーブの後継機(後の世代の機械)が今は主力になっていますけども、事の発端はこのMT311 SUMITAで作った技術から始まっています。

 そしてそのことを何とか広げていきたいという風に考えていく中で、その頃ペレットストーブのためのペレットを供給したのは、くりこま木材という会社でした。現在は「くりこまくんえん」という名前になっていますが、そこが協力してペレットもせっせと届けて暖かい状況を届けていきました。


森から始まる地域循環



 そしてそのもう一つの動きであったくりこまくんえんにいた大場さんは、新たにもっと木材を使って暮らしやすいスタイルを作ろうと努力をしてきました。そして今年(2020年)やっと初めてできたのが、エコヴィレッジ、エコアパートを自分たちで建ち上げました。


 そのエコアパートは、もちろんくりこまくんえんというのは製材会社をやっていますから、製材したときに出る木屑(くず)で、プレーナーがけ(木材を最後にきれいにする時に木材にヤスリ掛けをする)で削るわけですけども、そのやすりをかけた時の粉、木粉がたくさん出るんです。それをギューっと固めて作ったものがペレットなんですね。

 

 木材を使うときにはいくら木を使いたいと言っても、例えば家の中に使われるような家の材料としての木材では、木材全体の実に3~4割くらいしか使われなくて、木材の中の6~7割は捨てられていってしまうんです。その6~7割捨てられてしまうものを活用したい。

 ということで一部はペレットにし、そしてまた木材としては材料として使えない枝とか細いものとか、そういったものは薪やチップにしてそうして木材全部を使えるようにということでエコアパートを作りました。

 そのエコアパートは、普通の木造アパートの3倍近く木材を使うと同時に、そこから出てきたペレットは今も古川さんのところに提供し、そして東北地帯での暖房に役立てています。


 そういう風にして、そこのアパートはドイツから輸入した発電機を導入し、木くず、枝などで作ったチップを燃やして燃料にしてお湯を届ける。そしてそのお湯を届けてもちろん暖房もしますが、同時に発電もします。その発電をした電気は、その地域の市で運営する電力会社がありそこに電気を売っています。そしてその同じところから電気を買ってくるのです。だからエネルギーがわざわざ東京経由だったり原発経由だったりするのではなく、その地域の中で循環していく仕組みをついに作りました。

 それがいよいよこの4月からスタートしていくのですが、そういう風にすることで地域循環、「森から始まる地域循」を現実に宮城県で実現する、ということをやってくれました。

 そうして木材を端から端まで役立てていき、地域の中でエネルギーも作るし、同時にそこに雇用を生み出したいんですね。


森を育て、木を活かす 


 今までの木材の採り方というのは、木を植えてそれが育ってきたら全部皆伐(かいばつ)と言って丸裸にして、その木材を使いその後に全部植林するというのが一般的なやり方だったのですが、そうではなくて山を裸にしない、まるっきり皆伐で全部切ってしまうというやり方を全部改める、という仕組みの林業を今目指して進めています。

 だからそこは今後は択伐(たくばつ)と言って、この木を切るんだという必要な木を切ってその後にそこに実生(みしょう)の木を、できれば種から育つような木をそこに育てていく、というようなことをしたいと思っています。


それがなぜ重要かと言うと、実生の木というのは、直根(ちょっこん)と言ってまっすぐな根っこをまず最初に木が育つ時に地中深くに伸ばすんですが、それを大事にした森を作っていこうということをやっています。それによりまず土深く根っこが張って行き、その根っこが土を深く掴んで山を崩さないような森作りをしていこうとやっています。

 
台風で倒れない庭木の育て方~土砂災害のメカニズムとポット苗の問題 より


さらにその林業を成り立たせていくためには、ものすごく林業には手間がかかるのですが、その手間の部分をなるべく動物たちにやってもらおうと一番手のかかる「下草刈り」の部分については牛を放ち、牛がせっせと下草を食べて育つ。

説明を追加
(田中優天然住宅コラム「第5回 いい湯だな、バハン」より)




そして今度木材を搬出するときには従来のやり方だと重たい重機でみんな運んでくるのですが、重すぎて山が崩れていく、というのが今までの林業の形だったんですが、それを馬に馬搬(ばはん)と言うんですが運ばせて何とか人の手間をかけないで、化石燃料を使わなくてもやれるような形を実現しようと進めています。


(田中優天然住宅コラム「第47回 自立的なウマ、琴姫」より)

(馬搬の様子)
 

それが今いよいよ出資も終わり融資も受けられて、いよいよ今年の4月からスタートすることになります。そういう時点からその311を振り返ってみると、社会が変わり始める最初の一歩が311だったと思えます。


311が起こる前までは誰しもが「まぁ原発は多少問題はあるけどもいいよね」という風な形で捉えていたのが、もう、今や時代が変わって「原子力は嫌だ」という人が圧倒的に多くなりました。


そして今やCO2は否が応でも出てしまうのだと言われていましたが、昨年(2019)のデータを見ると、CO2が火力発電を使っているにも関わらず減っているんです。それは自然エネルギーが伸びたこともあったし、発電効率が良くなったおかげもあります。


でもこれをもっと進めていくと人々が森からのエネルギーを使って森で育ってきた木を使っていくと、CO2を出すけれどもそれはまた再び森に吸収されていくという「循環可能な社会」が作っていけることになります。それがいよいよ今年スタートするわけですが、それを始めたのがいつからか?というと、311がきっかけだったわけです。


そのくりこまくんえんの大場さんがいつも言うのは「僕らがやっているのは、優さんが避難生活をしている東北に来たときにそこの場所でこう言っていたことだ」と。


「物事を動かしていくときには一つ、タテ方向、自分が政治家になるなり上から下に社会を動かしていく方向。ヨコ方向、他の人に一生懸命知らせていくことで社会を変えていく方向。しかし、三つ目の方向がある。それはナナメの方向、新しい仕組みを自分たちで新たに作り、それを広げていくことで社会を変えていく方向だ。」と。
 

「そのナナメの方向がぼくらなんだ。」
と、そのくりこまくんえんの大場さんは言っていました。

 それをついに9年経って今年実現したわけです。それをここで10年という単位で考えてみたとしたら、ではあとさらに10年先にはどんな社会が成り立ちうるのか?ということをイメージしてみてください。


 木からエネルギーを生み出すことは可能です。そして私たちがCO2によって地球温暖化を招かない暮らしをしたいと思ったら、マイナス45%、45%減らすだけのことで可能です。
 マイナス45%は、実はたった二つのことでできるんですね。


 一つは電気を省エネにして減らすこと。もう一つは自動車がCO2排出が多いので、燃費の良い車に変える。その二つをやっただけでもマイナス45%は可能です。


 それにさらにペレットを使って暖房をする、木材を主体に使って社会を組み替えていく、ということが実現できたら、私たちの未来は「全く新しい次の10年の社会」の形になるはずです。

 その新しい10年に向けて、ぼくも今住んでいるこの岡山の土地でもくりこまくんえんがやってくれたようなスタイルの木を活かしていって循環経済を作っていく、ということを実現したいと思っています。岡山県和気町の仲間とそのことを今話し合っているところです。次の10年に向けて新しいことを始めるのは今ではないかと思っています。



~~動画説明文より~~

2020年3月11日、田中優からのメッセージ。

311原発事故から9年。

坂本龍一氏が代表のmore treesにより、当時被災地の岩手県住田町に仮設住宅と暖房用にペレットストーブが配られた。

そのペレットストーブの話から始まり、日本の森を活かすために私たちができること、田中優がこれからの10年でやりたいことなど。 ぜひご覧ください。

田中優公式HP http://www.tanakayu.com/ 

●さいかい産業(新潟県、ペレットストーブの製造販売) http://www.saikai-sangyo.com/

●一般社団法人 more trees (坂本龍一氏が代表)https://www.more-tree.org/

●くりこまくんえん (宮城県、ペレットの供給) http://www.kurikomakunen.jp/


 

(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。文章作成:田中優スタッフ)


 こちらではより詳しく!

有料・活動支援版メルマガ 田中優の未来レポート
http://www.mag2.com/m/0001363131.html

2020.2.29 炭素貯金(上)

2020.3.15 炭素貯金(下)

木質バイオマスの利用、植林、二酸化炭素削減のため私たちのできることなどを
ご紹介しています。
3月末までのご登録で、2020.3.15発行の炭素貯金(下)は無料でお読み頂けます!



2020年3月14日

田中優 緊急メッセージ「緊急事態宣言」出させては危険!コロナ対策はこれ!(動画あり)

2020年3月12日、田中優公式動画チャンネル 「TANAKAYUinfoにて、

田中優 緊急メッセージ「緊急事態宣言」出させては危険!コロナ対策はこれ!


をアップしました。





https://youtu.be/Khis3ktqneQ

動画もぜひご欄頂き、拡散頂ければ嬉しいです。


以下、文字起こしです。

--*--*-*--*--
(撮影日2020.3.12)



田中優です。


 今日は、今回の新型コロナウイルスの問題で新たに「緊急事態宣言」が衆院で可決されこれから成り立つ見通しになっているわけですが、これがどういう問題なのか?というのをちょっとお話したいと思います。

 その前に、新型インフルエンザですが今、ヨーロッパでもどんどん広がりが大きくなっていて、その中で言われているのは「国民の過半数がいずれかかる病気になってしまうだろう。しかしその病気自体は風邪くらいのレベルになっていくのではないか」という見通しがされています。そういうものがどんどん今後国民の過半数に広がってくるという中での特別措置法が必要なのか?ということを論議したいと思います。


 一つは今回の緊急事態宣言に関する法案ですが、はっきり言ってこれは必要ありません


 それはもともとすでにあった新型インフルエンザ特別措置法というのがあるから必要がないとも言えますが、実はこの法律自体にも問題があります。何が問題かと言うと、五百何十人もそんなに必要があるのかどうかは別として、国会議員を雇っているわけですね、私たち人々が。ところがその五百何十人もいるような国会議員を差し置いて、ごく一部の人たちだけで法案を作ることが許されてしまう。そして許されてしまった後、今度はさらに内閣総理大臣が勝手にその措置を決めることができる


 すでに今、小中学校が休みにされてしまったわけですが、これ自体がそもそもおかしい。というのは日本の中で教育というのは国の根幹を支えることだから、どうしても一部の人間にも任せてはいけない。そのために勝手に決めることができなよいように教育委員会を置いてその教育委員会の中で合議して決めるという立て付けになっているのです。

 ところが全く今の首相が無視をして今のような勝手に勧告を言って、この勧告にあちこちが従っていくというような事態になってしまったわけです。




大事な免疫力が弱くなっている日本人、その原因は

 

 そもそも今回の新型コロナウイルスはどのような病気なのか?それについて考えると、これは何を最初にすべきだったか?それほど脅威だというのであればとにかく「移させない」、検査をしてすでにウイルスを持っているということがわかったら隔離するということによって、完全になくならせるかそれが無理だったら次のことを考えるというスタイルにするべきでした。

 それをかなり徹底してやっているのが現在中国、韓国、そこではかなり徹底した隔離政策などをとって広げないというスタイルでやっているようです。

 ところが現時点で考えるともはやそれは不可能な状況になった。全世界的に過半数の人が病気を持ってしまうだろうと現在は予測されています。


 その予測されている中で次にすべきことは何かと言うと、この病気を普通の病気の一つにすぎないという形、恐るるに足らずという状態に持っていくことが重要です。



 その時に何が重要かと言うと、やはり今流行りによく言われているような、「腸内細菌の活性化」と、「微量栄養素をきちんととる」こと。

 つまり人間が持っている普通の「免疫力を強化」しておくこと。それがとても必要になっていると思います。



 なぜかと言うと、今回のウイルスに対応するのは免疫です。免疫の中には常にある免疫と「獲得性免疫」と言って、病気に対応してできてくる免疫があります。今回のは、獲得性の免疫が主体的に動くことになります。それを一番に支えているのはとにかく好中球。免疫の中に一番数が多く半分以上占めるのは好中球というものなのですが、それによってどんどんウイルスが食べられていくことで病気を抑えるというのが一番大事です。


 この獲得性免疫というのは、一度それを記憶すると約30年間は持続できる免疫ができると言われています。ですからとにかくかかってしまってその後は免疫力によって二度とかからない状態になっておくというのがずっと望ましい状態になると思っているからです。


 ところが中国、韓国的な完全にシャットアウトするんだという政策に(日本は)失敗し、そして今度は広がっていくときに免疫力を強くしなくちゃいけないのに、その好中球が非常に減っている地域があります。福島から原発事故で広がった放射能があちこちに広がった関東地方の人たちは好中球が減っているんです。


 ということは免疫の最後の砦として役立つはずの好中球が非常に数を減らしてしまっている。それによって事態が悪化する可能性があります。



 それに加えて日本の場合には免疫力を弱くする例えば除草剤、ラウンドアップが有名ですがあれが一番我々の口に入るのはとにかくアメリカ産の肉が一番の問題です。

 そのアメリカ産の肉には遺伝子組み換え操作をされた穀物が食べさせられている。ところがそのアメリカ産の穀物には残念ながら遺伝子組み換え、ラウンドアップに耐性を持った植物を植えているわけなので当然ラウンドアップを撒くんです。そのラウンドアップで撒かれたあとに育てられた穀物によって動物が育てられる。


 それだけではありません。動物を育てる時にファクトリーファーミングと呼ばれるような密集して育てるものですからどうしても家畜の中に病気が出やすい。その病気をあらかじめ抑止しておきたいがために、「抗生物質」、人間もよく飲みますが、その抗生物質を動物たちに与える。何とその動物に与える抗生物質にラウンドアップが含まれているんです。ラウンドアップも抗生物質の一つだと認められています。それによってアメリカ産の肉をどんどん輸入して食べるということは残念ながらそれらの物を人間の体の中に入れてしまうことが起こるわけです。


 だから対策として残念ながら日本のやろうとしている方向は全く逆方向を向いていると思います。世界ではラウンドアップが中止され、新たに出てきた殺虫剤であるネオニコチノイド、これも各国で禁止されてきました。ところが日本だけは規制を緩和してより多く摂取できる状態にしてしまいました。


 ですから残念ながら日本人の持っている腸内細菌は免疫力とともに非常に弱まってしまっている。それをもう一度復活させることの方がよっぽど大事だと思います。



 ところがそれをやっていないでただ今更ながらに学校を休ませてみて、なんていうことにどれほどの効果があるのか疑問に思います。そもそもWHOが出した武漢でのコロナウイルスの経験をちゃんと文書にしてあるのですがそれによると、子どもたちはほとんど重症化しない、なおかつ子どもから大人に感染した例はほとんどみられていません。なのに子どもたちを隔離するのは一体なぜなのか?全く意味がわからない状況になってしまっています。



 その程度の知性しか持たない、もし知性があんまり大したことないなと自分で思うのであれば専門家に聞けばいい。ところが専門家にも聞かずに決めたのが今回の学校の休校の事態なわけです。



 その人が、自分が全部決められるんだ、自分が最高の知性なんだという勘違いを起こして好きなようにしてしまうというのが今回の緊急事態宣言に他ならないと思います。



 ですからこの緊急事態宣言には大反対です。そのようなことをやるべきではないと思います。それよりはやっぱりみんなで考えて論議して少数意見を無視することなく議論していくことが必要なことだと思うからです。






ワイマール憲法の抜け穴によってナチスドイツが誕生



 実はこういうことは過去にも事例があります。


 「ワイマール憲法」、あの素晴らしい憲法とされたドイツのワイマール憲法ですね。その中に一点だけまずい点がありました。

それは
緊急事態の時には代表がすべてのことを決める権利を持つ
というのが一つ条項に入っていたんです。


 そのまるでアリの這う穴のような小さな穴から、ナチスドイツが生まれたんです。ナチスはその小さな穴をもとに自分で全部その法律を変えてしまうというようなことをやりました。そのおかげでみんなもよく知っている通り、ナチスドイツによって大虐殺が世界で生まれてしまったわけです。


 それと同じようなものを今や日本政府が持とうとしている。しかも、この間人々に全く意見を求めなかった今の内閣、総理大臣それらの一部の人たちが勝手に決めることが許されるようになってしまっています。



 ですからぼくとしては今回の緊急事態宣言を法的に支えていくということをしてしまうと、「一部の人間が全部支配できる」、「ファシズムを許す」根幹になってしまうと思います。このような根幹を作らせてしまうわけには本当にいけない。

 そうではなくみんながちゃんと論議できる形を整えていく、それこそが民主主義で「民主主義を潰すためのファシズムを今形成している」のだと思います。ですからとにかくこれをやめさせてもう一度みんなで決められる形の社会に取り戻していくことが必要だと思っています。


 日本が戦争を始めてそして敗戦に至った。その間の流れと同じことがもう一回起こってしまうのではないか、そのような危機感を持って今回のこの緊急事態宣言に対しては無視する、もしくは潰す、というような努力が必要だと思っています。





(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。文章作成:田中優スタッフ)



公式動画チャンネル、ご登録大歓迎です
ご登録はこちらより 
https://www.youtube.com/channel/UCf3SCWQABCm2FXER-XsN_yA


2020年3月10日

ただいま上映中!「いただきます ここは、発酵の楽園」





これを観に行きたい。
ぼくの大好きな吉田俊道さんが出ているし。
やっとだいぶ知られてきました。

現在公開中です。

公式HP https://itadakimasu2.jp/

劇場上映はこちら https://itadakimasu2.jp/schedule/




以下、公式HP作品情報より


発酵の魔法で、土と食物と私たちも幸せになっていく

美しい里山で、苗を植え稲刈りを園児たちが行うみいづ保育園、
微生物を活かした農法で園児たちが野菜を作り給食で食べるマミー保育園など、子どもたちは、泥んこまみれのキラキラの笑顔。
美味しい野菜を食べた子どもたちの清々しい表情、
その秘密は微生物たちの「発酵の楽園」にありました。 DNA解析に基づいた最新の“腸活”をアニメーション化、
発酵の常識が180度変わる驚きの連続です。
自然と人が調和した”楽園”を、きっと身近に感じられるはずです。

畑も田んぼも発酵していた!

「菌ちゃん先生」吉田俊道さん。有機農業の里・山形県高畠町の菊地良一さん。
「奇跡のりんご」木村秋則さん。
発酵の世界を知り尽くしたオーガニックファーマーが、
心を込めて作りあげた植物たちの桃源郷で、
目に見えない微生物たちの声に耳をすましてみませんか。

エンターテイメント・ドキュメンタリー誕生

全国600箇所で上映された「いただきます みそをつくるこどもたち」の監督、オオタヴィンの新作がついに公開!

子育て真っ最中の小雪さんがナレーターを務めます。
挿入歌のザ・ハイロウズ、坂本美雨など多彩なヒーリングミュージックも満載。ほっこりハートフルな映像で、心も体もオーガニックに生まれ変わる
エンターテイメント・ドキュメンタリーの誕生です。


プロデューサー・監督・撮影・編集 オオタヴィン
ナレーション:小雪
エンディングテーマ:坂本美雨withCANTUS
劇中挿入歌:ザ・ハイロウズ
出演:吉田俊道/木村秋則/菊地良一/日原瑞枝(みいづ保育園)/
小倉ヒラク(発酵デザイナー)/山本太郎(長崎大学)/
杉山修一(弘前大学)他。

(2020年/日本/81分/カラー/DCP//16:9)

制作:イーハトーヴスタジオ

2020年3月6日

吉田俊道さんとつくる「食べる庭」

食べる庭見学会


 
天然住宅のプロジェクトでやってみた「食べる庭」プロジェクト、それを実行してくれたFさんのお宅を見学させてもらった。
まずその場所なのだが、すごく景色のきれいな場所の高台にあって、窓からは周囲を借景して、まるで大きな庭に囲まれているような家だった。
しかし現実は厳しい。その土が粘土質なのだ。
見学した日は雨だったが、一度水たまりができるとずっと残ってしまうくらい水はけが悪い。
乾いたら乾いたで、カチカチになり、ホコリが舞い上がるような土だった。
畑の庭を作るのには最も向かない土かもしれない。
また、庭で菜園ができるということは、東京にしては広い土地だ。
だが、岡山のようにどこでも畑ができるような広大な土地というわけではない。

菌ちゃん農法で再生を

 

ところが久しぶりに行ってみると、少し畝上げしてある小さな庭に、見事なサニーレタスなどが育っていた。見学会の話よりも、早くその野菜を食べてみたくて気もそぞろになる。

このプロジェクトをを手伝ってくれたのが友人の「菌ちゃん野菜」で有名な吉田俊道さんだ。吉田さんにも来てもらって、一緒に講演してもらった。

吉田さん曰く、どうしてふかふかの土を作れたのか、作るには二つの方法があるそうな。
一つは水を排除してシートで覆って、パンのように土と微生物でふっくらさせる方法。
ところがこれだと縮みやすいという。

もう一つが今回の庭でしたように、糸状菌を繁殖させることで、土の中に糸状菌が入り込んで空間を形作って固める方法。

糸状菌は石と石の間でもねばねばした糸を作り出すことで、空間を作ってくれるから、
ふかふかの土地が長続きできるんだと。

▼土づくりの様子はこちら


菌ちゃん野菜はおいしい

 
(写真:F様とF様のお友達の皆様と吉田俊道さんと野菜しゃぶしゃぶ)

野菜を食べてみた。うまい! 

もともと野菜好きだが、無農薬野菜のえぐみのなさが自家製ドレッシングに合っている(実はビールにも)。Fさんご家族の人柄のおかげもあって、なんだかいつまでもいたくなる感じだが、そんなわけにもいかないのでお暇した。

この状態の土からこれほどの野菜を生み出すなんて、まるでマジックみたいだった。
これならどんな土地でも実現可能に思える。
少ななくともぼくのような大食害虫に食べられなければ(ちなみに菌ちゃん農法は無農薬だが虫が来にくい)。

吉田さんとのコラボのおかげで、新たな可能性を感じた。
わずかな土地でも菌ちゃん農法なら、これだけのものを作り出すことができる。
それはまるで、東京に住みながら、消費者ではなく、生産者のように暮らせるのだ。


天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」第120回より
https://tennen.org/yu_column/taberuniwa-2.html

コラム一覧はこちら
https://tennen.org/yu_column






2020年3月5日

菌ちゃんニンジンで免疫アップ



先日、吉田俊道さんの菌ちゃん人参を購入しました。

たっぷりのミネラルと菌ちゃんが入った土でできた無農薬・無化学肥料の人参です。

生でかじったり、スープにしたり味噌汁に入れたり、これで免疫アップで体が強くなりそうです。




1本1本がこんなに大きく、ずっしりとしています。


もう人参は売り切れたようですが、「菌ちゃんげんきっこ」ふりかけなどもおススメです。


菌ちゃんファームネットショップはこちら
https://kinchan.ocnk.net/