2010年6月29日

☆彡新刊情報! ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう!

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□

ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう!


 しばらくメルマガを休んでいてごめんなさい。実は二冊の本の出版の佳境に入っていて、しかもピースボートに三週間、そのしわ寄せで毎日のような講演会、会議の連続で時間が取れませんでした。でもその代わり、続々と本を出版できそうです。

 あまり一回のメルマガに詰め込んだら、訳わかんなくなっちゃうでしょうから、今回は一番近く出版される『ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう!』を紹介したいと思います。なぜ「ヤマダ電機?」と聞かれても、家の近くにあること以外に深い意味はありません。家電量販店の業界一位であることぐらいしか。
 「なぜ電気自動車?」の方には大いに意味があります。現状の自動車はエネルギー効率悪過ぎで、走行にはエネルギー量のたった12%しか使えていません。だから最低なんです。これを電気自動車に替えると、倍以上の効率になります。でも現状の電力会社からの電気を使っていたら台無しです。原発問題に触れなくても、電力会社の発電効率は40%程度しかないので、それが電気自動車の効率の天井になってしまうからです。だから自然エネルギーと組み合わせないと意味がありません。 電気自動車(と自然エネルギー)に替えると、効率は10倍以上良くなり、走行距離1キロメートルたりのコストはたった1円以下に下がります。今1リットル138円でガソリン入れてるなら、それだけで138キロメートル走れることになります。今販売されている三菱のアイミーブですら、その価格で走ります。しかも中心にエンジンを置く必要はありません。タイヤホイールに電動モーターを入れれば、それを四つ買ってくるだけで四駆です。あとは車体を買ってバッテリーを載せてブレーキをつければ、これで完成です。自作パソコンより簡単でしょう? 屋根の太陽光発電や庭の水車を使って発電すれば、安いし楽だし二酸化炭素出さないし、公共交通機関のない地方の人だって、肩身の狭い思いをしなくてすむんです。いやむしろ都会より条件が良くなるんです。
 なぜできないか。副題に『恐竜時代の終焉』とつけました。恐竜のような巨大企業が自らを生き延びさせるために、せっかくの可能性をつぶしてしまっているからです。電気自動車は、1996年にカリフォルニアで走ってました。トヨタもホンダもニッサンも売ってました。ところがリース契約を解消して、電気自動車を集めてつぶしてしまったんです。この話は「誰が電気自動車を殺したか」というドキュメンタリー映画に出ていますから、こちらを見られるのがいいと思います。なんでつぶしたか。電気自動車が意外と便利でお得だったと気づいた人たちの注文が殺到して、エンジン自動車を脅かしたためです。これを恐れた自動車会社と石油会社がブッシュと結託してつぶしてしまったんです。
 その電気自動車のバッテリーを貯蔵に使えば、スマートグリッドだって自宅で電気の自給だってできますね。これを恐れる電力会社は、自然エネルギーと本物のスマートグリッドをつぶそうと考えているわけです。 だけどこれら恐竜企業がつぶしたのは、それだけではないのです。私たちが生き延びていく可能性もつぶしているのです。電気自動車になっていたら、二酸化炭素排出量は十分の一に下がっていたはずです。つまり世界の二酸化炭素の二割を排出しているガソリン自動車を、1996年時点で2%に下げられる可能性があったのです。そして今も世界全体の三割程度の二酸化炭素を排出する発電所を、自然エネルギーならほとんどゼロにできるのです。しかも技術はすでにあります。合わせて世界の半分の二酸化炭素です。これが減らせるのに、恐竜企業たちが自らの企業の存続のために人々を滅亡させるのです。

 タイトルのことで、ヤマダ電機に相談しました。すると返事は「そもそも売るつもりがあるので、ぜひ使ってほしい」とのことでした。今すでに太陽光発電設備も売っていますし、地方の店では軽自動車を販売しています。つまり、ここに大きな味方がいるのです。私たちが小規模に電気を自給したいと言えばその市場は作られますし、作られた市場が伸びれば、電気自動車と自然エネルギーの社会に進みます。
 そうなれば電力会社も自動車会社も方針を変えざるをえません。最終ユーザーの力でどうにも変えられないと思っていた電力政策を変えられるのです(そう、『ミツバチの羽音と地球の回転』の鎌仲ひとみちゃんにも伝えなくちゃな。昨日会ったのに言いそびれた)。

 そんなわけでこの本、まったく新たに書き起こしたもので、ぼくとしては自信作です。ぜひ書店で手に取ってみてください。出版してくれたのは、いつも『絶望に効くトークライブ』で一緒に飲んでいるランダムハウス社の大森さんです。最初は毎月連載していた記事をまとめるつもりだったから、全面書き起こしに変えたので計画より2年も遅れてしまったのですが。
 ぼくらしく、まったく新たな発想を繰り広げています。ぜひ読んでみてください。

***** 新刊情報! ******** 
 「ヤマダ電機で電気自動車(クルマ)を買おう  ~仕組みを変えなければ温暖化は止まらない~」
出版社:武田ランダムハウスジャパン
発売日: 2010/7/15
価格:¥1,575(税込み)
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新たな情報は、入り次第、ブログ「田中優の持続する志」でご紹介いたします。 
どうぞ、おたのしみに!!
~~~ メルマガ第76号より

家庭は「グリッド」から離れよ

オフグリッドしている田中優の自宅 「グリッド」 と突然言われてもわからない言葉だろう。 「電気の送電網」 のことだ。 多くの人が地球温暖化の問題で、最大の問題なのが「電気」であることは知っていることと思う。 その電気は、大きな電力中心に配られ、最後に残った小...