2009年6月24日

感想をいただきました。

大分県中津市で講演したときの感想をいただきました!


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「合成の誤謬」
とは・・・個々人としては合理的な行動であっても、多くの人がその行動をとることによって、社会全体にとって不都合な結果が生じてくること。

田中優さんの講演会では、立て板に水の素晴らしいお話しに、誰もが聞き入ってしまう。


世界の戦争のほとんどは、石油・天然ガス・パイプライン・鉱物・水が原因だということ。パレスチナもグルジアもチベットも、例外でないこと。そして、軍事大国アメリカを支えているのが、アメリカ国債を買っている日本だということ。中国に抜かれたものの、今も日本が買う米国債は世界第二位だということ。

軍事大国アメリカもさすがに、軍事費を減らさざるをえない状況になって、今、日本に海賊が出るとか、基地移転費用など、お金を出させようとしている。

世界の戦争をなくすには、石油に頼らないエネルギー政策が必要で、アメリカもオバマ政権になってから、自然エネルギーに転換を図っているし、世界は、自然エネルギーしかないと結論している中で、日本だけは、足を引っ張っているこということ。100年後には、石油はおろか、天然ガスもウランもないというのに。

優さんは言う。
自分の世代で、少しくらい損をしても、子孫に豊かな世界を残したい。資源を使い果たして、人権を無視して、環境を破壊して、お金儲けをして、殺しあうことは、もうやめよう、と。

そして、それは、祈っていても、何もかわらない。現実を知り、合理的にお金の流れを変えて、私たちが望む未来に、現実を近づけないといけない。やるべき事は、まだまだあるのだ。

そのやるべき提案のひとつが、300年もつ木造住宅。
日本の山とそこに住む人を元気にして、その家に住む人を元気にする、天然住宅。いまだかつて、家などほしいと思ったことのない私さえもが、この家はほしいと思った。自分のためにではなく、山のために、環境のために、いつか、その家に住むことになるかもしれない、知らない人のために。
優さんが、作った非営利の天然住宅は、あまりに素晴らしくて、宣伝したくなる。

その他にも、今日から出来ることのひとつが、地産地消。近くで作ったものを買うことにより、運ぶ無駄がなくなる。
それから、電化製品を選ぶなら、エアコン・冷蔵庫・照明・テレビは省エネタイプを選ぶこと(家庭の四大電気消費商品)。電気代で元がとれる。けっして、省エネ型電気ごますり器を買って、省エネした気にならないように!

などなど、私たちの暮らしのヒント満載で、聞いてお得な講演会になっている、けれど、優さんは、電気屋さんではない。住宅屋さんでもない。音楽イベント屋さんでもない。

優さんは、世界で、空爆に殺される人が出るだびに、貧困国で、飢えた子どもが出るだびに、「この現実を見続ける、強い精神力が欲しい」と、ブログに書いている。

世界のどこかで、泣き叫ぶ子どもが居る限り、持てる能力のすべてを使い、その原因と解決策を考え抜き、そして、実践することを、訴え続けている。

今回の講演会で優さんは「合成の誤謬」という言葉を使った。

私は宿題のように、それを持って帰った。
ゴウセイのゴビュウとは・・・たとえば・・・
1人1人は家族のため、自分のしあわせのため、愛する人のため、一生縣命に働いているかもしれない。銀行で、工場で、軍隊で、、、与えられた仕事をまじめにこなしているかもしれない。けれど、その仕事は、本当に人を幸せにする仕事だろうか?将来を明るくする仕事だろうか?お金のためにしかたない・・・・そんな言い訳を用意してはいないだろうか?

そこで、優さんは、生活の百姓をすすめてる。
百姓とは、百の仕事をして生きるから百姓なのだ。会社だけにたよらない、自分の能力を高める生き方。会社に命を預けない、自分の人生を主体的に生きる生き方だ。

私も、遅ればせながら、優さんに続きたいと思っている。

優さんは笑いながら言った「ぼくら、非営利が好きなんです」
私も、非営利の好きな仲間に入れてもらおう。

自分の利益だけのために、働くことは、もうやめよう!合成の誤謬は、そこから、始まるから。


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ありがとうございました!


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◆◇ 田中優の“持続する志”小原 まで
◆◇ happykoara3@yahoo.co.jp