田中優より【成立した特定秘密保護法案についての見解と私たちにできること】
インタビュー2013/12/7
これは戦前の「治安維持法」と同じです。
戦前も、ヒトラーも同じように言っていました。
「これで皆さんを捕まえたりすることはありません」と。
ところがその後実際の適用になったらだんだん政府にとって
不都合な情報を流す人を捕まえていくということが起こりました。
ですのでこの法案は「廃案にすべき」なんですがもう成立してしまったので、
何をすべきかと言うと、法律は、唯一の立法機関が国会です。
ということは唯一の廃法機関、「法律を廃止にする機関も国会」なんです。
それは簡単にやれます。
最後の条文の最後のところに
「この法律については何年何月何日をもって廃止する」、
その一条文を加えることで廃止ができます。
ですので3年後まで国政選挙がないわけですが、
それを「3年後まで忘れないでいること」が大事。
とにかくぼくはこれを廃止にしなければいけない法案だと思っています。
というのはこの後どんどん秘密指定をされていってしまうと、
実に不都合なことになります。
例えば農業についても、今現在モンサントの遺伝子組み換えがパブリックコメントを
経て日本の中でOKがどんどん出されている最中なんです。
そうすると政府の側から考えると、
これはちょっと秘密にしちゃった方がいいんじゃないの?
みんなにごちゃごちゃ言われるより秘密にしちゃった方がいいんじゃないの?
ってことになります。
しかもこれは教唆(きょうさ)罪も共謀罪も準備罪まで全部ありますので、
例えば“あれって調べた方がいいんじゃない?”、それはすでに準備罪です。
そして“これってちょっと調べてくれない?”、教唆罪ですね。
“あれってどうなのよ”と論議しちゃった、共謀罪ですね。
という形で誰しも捕まえることが可能になります。
何せ秘密である項目が、現在秘密なので。
どれが秘密かわからない状態で秘密保護法なので。
誰をも任意で捕まえることができる法律になってしまっている。
だからこれを3年後に政治家を入れ替えて、
たった15%で大勝ちした自民党には消えて頂きたいと思います。
こんなメチャクチャな法案を作るようなヤツは、国会議員の名にも置けない。
これはとんでもない、民主主義を潰すもの。
“自由で民主な党”という名については、少なくても撤回して頂きたいと思います。