2019.8発行 田中優無料メルマガより
「プルサーマル利用」と聞いても知らないのが普通だろう。プルサーマル燃料(MOX燃料)といって、普通のウラン燃料に代えて、ウランにプルトニウムを混ぜた核燃料を原発で燃やすものだ。
このプルトニウムは長崎に落とされた原爆の燃料となったもので、ウランより爆発性が高くて危険だが、そのまま持っていると「核兵器を開発するのではないか」と疑られる。だから世界的に所有しないよう核拡散防止条約で規制されている品だ。ところが原発から出る「使用済み核燃料」を再処理すると、このプルトニウムが増える。日本以外の国は再処理しない方針だが、日本の方針だけは「使用済の核燃料は再処理すべし」となっていて、1トンで核兵器が作れることを、すでに40トンを越えて持っている。減らすどころか増えているのだ。
他国から見ると「日本がプルトニウム量を増やしている、さては核兵器を作るつもりだな」と思われても仕方ないので、そのプルトニウム量を減らしたい。
そこで仕方なくウランに混ぜて核燃料にしてしまえと考えたのだ。ところがこのプルサーマル燃料の方がイランより費用が高い上に扱いが厄介だ。だから世界で止めているのだが、値段の高い分を電気料金にツケ回しができる日本ではそれができる。そして九州電力の玄海原発3号機、福井県の高浜原発、静岡県の浜岡原発、福島県の福島原発3号機と、全国に広げられていた途中で東日本大震災により、風向きが変わり始めた。
それが6月21日、参議院議員会館での院内集会の会議の席上、政府は質問されてこう明言した。
「プルサーマルで用いた後の使用済MOX燃料の発熱量が、使用済ウラン燃料と同等になるのに300年以上かかる。ウラン燃料ですら、発熱量が下がるのに使用後15年経ってからでないと、乾式貯蔵に回すことはできない。「使用済のプルサーマル燃料」は、さらに300年以上経たないと再処理はおろか、運搬することすらできない」と。
これは恐ろしい話だ。東海地震にも南海地震にも、再度の東北大地震にも待ってもらわなくてはならない。地震があって水道や電線が途切れてしまったら、冷やすことすらできなくなるのだ。プルトニウムは自然発火してしまう危険もあるし、それを混ぜた核燃料は冷やして攪拌し続けていないと溶け落ちるか核爆発する。
そんな超危険なものを、300年以上も冷やして保管し続ないと次の過程へ進めない。そして同じ会議の席上でそのためん必要になる「第二再処理工場」について聞かれ、「目途は立っていない」「研究開発で特性を把握しながら具体的に検討していく課題と認識している」と答えた。
つまり実質的に進んでいないと言い、300年経って冷えたとしても、次に必要になる施設は「目途すら立っていない」のだ。先を考えずに進める日本政府の姿勢は、ここに極まれり、という感じだ。
怖いのはプルサーマルを積んだ原発に、事故を起こして爆発した福島第一3号機があることだ。モノをまともに考えないか、その能力のない現政権は、福島原発を「コントロール下にある」としてオリンピックを誘致した。しかし今も福島第一原発はコントロール下どころか毎日放射能を放出している。必要な汚染された排出塔の撤去すら、せっかく作ったクレーンの高さが足りなくて撤去できず、そのままになっている。崩れ落ちた核燃料には、プルサーマル燃料が含まれているのだから、手出しすらできない。
7月4日、グリーンコープ岡山主催で龍谷大学の大島堅一さんの講演会があって参加した。その資料の中に新聞各社の意識調査があり、原発の未来に対するアンケートが示されていた。「原発再稼働か廃炉か」の問いには、各社の結果とも「一対二の比率で廃炉を支持する」人の方が多かった。プルサーマル以前に原発の発電単価は他よりも高く、二酸化炭素の排出削減にも役立たない。
よく見ると「原発は二酸化炭素の排出量が少ない」と書かれているのではなく、「発電時の排出量が少ない」と書かれている。つまり採掘も混合も再処理も廃棄も含まれていない計算なのだ。ついに人々は見放した。それでも進めようとするのは、政府と既得権を持つ産業界の関係者ばかりだ。
今や原発で儲けている企業以外は応援すらしない。というのは日本流の進め方に同調していたのでは、世界でビジネスできない状況が生まれたためだ。たとえば「ダイベスト運動(温暖化を進めてしまう企業に投資しない、投資を引き上げる運動)」や「RE100運動(再生可能エネルギーからの電気で将来的にすべてまかなう宣言)」などが世界的な企業に広がり、「石炭火力発電」を進めることはできないし、再生可能エネルギー100%を目指さないと、生産品を売ることもできない。
それどころか部品を納入することすらできない。世界では原子力も同じ扱いだ。
そんな中で原発や石炭火力を中心に進めているのはトランプのアメリカと日本政府ぐらいだ。しかしそのアメリカでは、政府が旗を振っているが、多くのアメリカ企業や自治体は従っていない。温暖化防止を続けているのだ。もはやこの流れを独裁的な政府が変更させることもできなくなった。
そんな中で「新聞記者」という映画が公開され、大変な人気になっている。さっそく観に行ってきた。まるで現実の政権のしている「モリカケ事件」、「伊藤詩織さんレイプ事件」「デマによる人格否定事件」など、現実そのままに進行する。
それは確かに必見の映画ではあるのだが、個人的には別な感想も持った。なぜそれらの事件に関わった人たちが簡単に自殺するのか、ということだ。人々はまるでガラス細工のように繊細で、小さな狭い身内社会だけの常識に囚われて生きているようだ。人はもっと野太く生きていい。だれに何と言われようと、自分は自分で生きていいのだ。ところが映画の中では人々が、属している小さな社会の中の「常識」に囚われて、死んだり苦悩したりしている。
狭い社会など抜け出して飛び出せばいいのにと思う。友だちを失うにしてもほんの小さな社会の中の話だし、悩むのもほんの一時のことだ。新天地で新たな関係を作ればいい。
新たな自分を生き直すことだってできる。今いる社会がすべてではないのだ。それより次の社会を睨んで行動する方がいい。今なら社会は変えられる。
2019年8月11日
9月20日はグローバル気候マーチ
こんなイベントが世界で企画されているようだ。
今年9月20日はこれだね!
(公式サイトより)
気候変動による悲惨なニュースが日常となってしまった今。
すでに世界中の子どもたち・若者は、「気候危機への緊急対策」を求め立ち上がってきました。
わたしたち大人も声を届けるときがきました。
日本でも9月に向け準備がはじまっています。
ぜひお近くのマーチ・イベント・アクションをフォローしてください!
(公式動画より)
https://www.facebook.com/350japan/videos/406791263264828/
▼参加する、企画する、他詳細はこちらより
https://ja.globalclimatestrike.net/
今年9月20日はこれだね!
9月20日 グローバル気候マーチ 開催!
(公式サイトより)
気候変動による悲惨なニュースが日常となってしまった今。
すでに世界中の子どもたち・若者は、「気候危機への緊急対策」を求め立ち上がってきました。
わたしたち大人も声を届けるときがきました。
日本でも9月に向け準備がはじまっています。
ぜひお近くのマーチ・イベント・アクションをフォローしてください!
(公式動画より)
https://www.facebook.com/350japan/videos/406791263264828/
「気候危機の影響を直接体験するのは、私たち若い世代です。
9月20日、すべての皆さんに参加してほしいと思っています。
この世界規模の問題は、すべての人に関係しています。
私たちの地球は1つ。
だからすべての皆さんに関心をもってもらいたい。」
「今未来のために戦わなければ、未来すらない世界がやってきてしまいます。」
「子どもだけに将来の問題を押し付けてはいけません。
今度は、大人も協力すべきです。
“わたしじゃない”と思うなら、誰がやるべきでしょうか?
“今はまだ”と思うなら、いつやるのですか?」
▼参加する、企画する、他詳細はこちらより
https://ja.globalclimatestrike.net/
2019年8月5日
J-WAVE NEWSに、NO NUKES 2019レポート
J-WAVE NEWSに、NO NUKES 2019レポートがアップされています☆
・・坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2019/05/55-12.html
『坂本龍一、アジカン・後藤らが“脱原発”を語る
「電気はどこからでも作れる」』
・・坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2019/05/55-12.html
写真:田中優スタッフ
2019年7月22日
映画 新聞記者 を観てきました
あまり世間と関係しない暮らしをしていますが、この映画は観に行ってきました。
確かに現実とダブるようで面白かったのですが、
それ以前に今の社会に生きる人たちの
“ひ弱さ”が浮き彫りになっている気がました。
いやならしなけりゃいいし、
自分の意志にそぐわなければ辞めてしまえばいい。
何も命賭けてまで不正の片棒を担ぐ必要などない。
人々が余りにもひ弱なんじゃないでしょうか。
辞めちゃえばスッキリするのに。
・・という感想を持ちました。
映画情報はこちら まだの方はぜひ
https://shimbunkisha.jp/
確かに現実とダブるようで面白かったのですが、
それ以前に今の社会に生きる人たちの
“ひ弱さ”が浮き彫りになっている気がました。
いやならしなけりゃいいし、
自分の意志にそぐわなければ辞めてしまえばいい。
何も命賭けてまで不正の片棒を担ぐ必要などない。
人々が余りにもひ弱なんじゃないでしょうか。
辞めちゃえばスッキリするのに。
・・という感想を持ちました。
映画情報はこちら まだの方はぜひ
https://shimbunkisha.jp/
ネオニコチノイド系農薬の地下水汚染調査プロジェクト 市民調査協力者を募集します!
日本中、どこでもネオニコチノイド系農薬汚染が疑われます。
森にもネオニコは撒かれているし、稲だって箱入りの状態でネオニコに漬けられています。「この土地の水はどうなのか?」と思ったらぜひ声を上げてください。
--*--*-*--*--*--
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト より
【拡散歓迎!】
abt(一般社団法人アクトビヨンドトラスト)は、日本の地下水がネオニコチノイド系農薬に汚染されていることを示す先行調査を参考に、全国から地下水汚染の市民調査協力者を募集するプロジェクトを始めます。
地下水が供給源であることが明らかな井戸や湧水(わき水)などを調査地点としますので、次のような方はぜひご応募、お問い合わせください。
・地下水を飲料用として使用されている方、その他生活用水、農業用水、水生動物の飼育などに利用されている方
・身近に湧水(わき水)があり、農薬散布の影響を調べてみたい方(私有地以外の場合、管理する自治体の許可が必要になりますが、簡易な手続きで許可を得られる場合が多いので abt にご相談ください)

地下水が供給源であることが明らかな井戸や湧水(わき水)などを調査地点とし、パッシブサンプラー[写真1]を水中に吊り下げて調べます。
計測器を小石などの重りと一緒にネットに入れて、後で引き上げられるように紐を結んで水中に沈めた後[写真2]、

所定の期間(1か月程度)そのままにし、回収して返送いただくだけです。特別な知識や技術は必要ありません。協力者には、計測器をお届けする際に具体的な手順を記載した手引きを同封します。
調査にかかる実費はabtが負担します。
この調査では、
ネオニコチノイド7種(ニテンピラム、ジノテフラン、チアメトキサム、イミダクロプリド、チアクロプリド、クロチアニジン、アセタミプリド)とフィプロニルおよび数種の分解生成物
について地下水中の残留値を測定します。
結果はabtが取りまとめてウェブサイトで公表する予定です。
応募受付:2019年7月16日~7月31日 (メール必着)
調査対象:全国の地下水
調査期間:2019年8月上旬から9月末までの期間のうち約1か月間
お問い合わせ・お申し込み(メールのみ)
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(公募担当:八木)
E-mail:grant@actbeyondtrust.org
詳しくは、下記の募集要項(PDF)をご参照ください。
https://www.actbeyondtrust.org/info/4770/
森にもネオニコは撒かれているし、稲だって箱入りの状態でネオニコに漬けられています。「この土地の水はどうなのか?」と思ったらぜひ声を上げてください。
--*--*-*--*--*--
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト より
【拡散歓迎!】
ネオニコチノイド系農薬の地下水汚染調査プロジェクト市民調査協力者を募集します!
abt(一般社団法人アクトビヨンドトラスト)は、日本の地下水がネオニコチノイド系農薬に汚染されていることを示す先行調査を参考に、全国から地下水汚染の市民調査協力者を募集するプロジェクトを始めます。
地下水が供給源であることが明らかな井戸や湧水(わき水)などを調査地点としますので、次のような方はぜひご応募、お問い合わせください。
・地下水を飲料用として使用されている方、その他生活用水、農業用水、水生動物の飼育などに利用されている方
・身近に湧水(わき水)があり、農薬散布の影響を調べてみたい方(私有地以外の場合、管理する自治体の許可が必要になりますが、簡易な手続きで許可を得られる場合が多いので abt にご相談ください)
◆地下水をどうやって測るの?

地下水が供給源であることが明らかな井戸や湧水(わき水)などを調査地点とし、パッシブサンプラー[写真1]を水中に吊り下げて調べます。
計測器を小石などの重りと一緒にネットに入れて、後で引き上げられるように紐を結んで水中に沈めた後[写真2]、

所定の期間(1か月程度)そのままにし、回収して返送いただくだけです。特別な知識や技術は必要ありません。協力者には、計測器をお届けする際に具体的な手順を記載した手引きを同封します。
◆調査の流れ
応募者は所定の申し込み用紙に必要事項を記入の上、abt宛てにメール添付でご応募ください。その中からabt事務局で協力者を選定した上、それぞれの担当地点に「パッシブサンプラー」を設置して、一定の調査期間後に返送いただきます。調査にかかる実費はabtが負担します。
この調査では、
ネオニコチノイド7種(ニテンピラム、ジノテフラン、チアメトキサム、イミダクロプリド、チアクロプリド、クロチアニジン、アセタミプリド)とフィプロニルおよび数種の分解生成物
について地下水中の残留値を測定します。
結果はabtが取りまとめてウェブサイトで公表する予定です。
応募受付:2019年7月16日~7月31日 (メール必着)
調査対象:全国の地下水
調査期間:2019年8月上旬から9月末までの期間のうち約1か月間
お問い合わせ・お申し込み(メールのみ)
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(公募担当:八木)
E-mail:grant@actbeyondtrust.org
詳しくは、下記の募集要項(PDF)をご参照ください。
https://www.actbeyondtrust.org/info/4770/
2019年7月16日
靴下の臭いを嫌わないで~体内微生物の話~
タイトルでわかる通り、この話は食事中には読まないでいただきたい。
「良薬は口に苦し」と言われるように、「良微生物は鼻に苦し」なのだ。
最近、家でよくテレビドラマを見るようになった。インターネットにつないで、好きな時に好きなドラマが見られるおかげだ。そのテレビドラマを見ると、予想外になかなか面白いのだ。
ごく最近のドラマで「インハンド」というものがあって、「救世主兄弟」の話が出て来るという前振りで期待してみていた。残念ながら救世主兄弟の話には進まず、免疫不全の病に侵されている子を救うのにどうするのかという話になっていた。その子は免疫が不全になる遺伝的疾患に侵されていたが、その父もまた同じ病気に侵されていたが死ぬまで発症しなかった。
「免疫?」「大腸の病気?」そこまで聞いて結論が見えた。
「糞便移植が解決策になるのでは?」と思った。すでに一度見ていた妻は、番組の途中でのぼくの呟きに「ドキッとした」と言っていた。今や腸内の大腸菌群と免疫機能との関わりはクローズアップされていて、大腸から治すという話もよく聞く話になっている。
パプアニューギニアに面白い話がある。特にパプアの高地では肉やたんぱく源は取れず、人々はヤム芋やサツマイモ類しか食べていない。にも関わらず彼らは筋骨隆々で、栄養失調になる量しか食べていないのにそれを維持しているのだ。

ある外国から来た人が、数カ月後には同様になることができた。何が起きたのか。どうやら大腸菌群にその原因があったようだ。彼らと暮らすうちにその大腸菌群が移り、豆類のように空気中の窒素を固定し芋類から窒素固定できることまでは分かっている。それがタンパク質として使われているかどうかは不明だが。しかしこの話も特殊ではない。日本人だけが海藻を消化できる微生物を住まわせているように。
天然住宅を建てたお客様に私が信頼する医師がいる。滋賀県の松本さんという医師で、天然住宅とかなり距離が離れた場所から依頼してくれた。その松本先生のお宅には泊まらせてもらったこともある。食事が絶品で、無農薬・有機栽培で松本さんが自ら育てた野菜が中心だ。野菜は「菌ちゃん農法」で育て、えぐみがなく素直に栄養になるようだ。
松本さんは家のトイレを「コンポストトイレ」にしていた。排泄が終わったら藁で蓋をするようにかき混ぜるのだ。それを完熟させてから農地に使っている。「やっぱり酪酸菌が大事ですよね。食物繊維を中心にしないと」なんて、とてつもなく大事なことをさらっと言う。
ぼくがやっとのことで理解した酪酸菌の話も、当たり前のように理解している。
こんな話のできる医師がほかにいるだろうか。なぜ酪酸菌が大事かというと、アトピー・リウマチなど免疫が暴走して自分自身を攻撃してしまう「自己免疫病」が広範に広がっているからだ。
そのとき暴走する自己免疫を落ち着かせて安定化させるのが「Tレグ」という物質だ。この「Tレグ」を作っているのが酪酸菌の一つである一部の「クロストリジウム菌」なのだ。その細菌が餌にしているのが「水溶性食物繊維」で、野菜や芋類、コンニャクや海藻などに含まれる。ところがこの酪酸菌はイマイチ人気がない。といういのはそれが履き古した靴下のような臭いがするのだ。ビフィズス菌や酢酸菌の酸っぱい臭いなら慣れているものの、酪酸は慣れないから不快に感じるのだ。
その松本先生の畑から「キクイモ」の球根を分けてもらった。チェルノブイリ事故の後、キクイモは放射能汚染せず、それだけでなく食べた人の体内の放射性物質を排出させていた。そのキクイモを自分でも育てたかったからだ。キクイモはまるで雑草のようにそく育ち、庭の一角をたちどころに占めてしまった。
「良薬は口に苦し」と言われるように、「良微生物は鼻に苦し」なのだ。
最近、家でよくテレビドラマを見るようになった。インターネットにつないで、好きな時に好きなドラマが見られるおかげだ。そのテレビドラマを見ると、予想外になかなか面白いのだ。
ごく最近のドラマで「インハンド」というものがあって、「救世主兄弟」の話が出て来るという前振りで期待してみていた。残念ながら救世主兄弟の話には進まず、免疫不全の病に侵されている子を救うのにどうするのかという話になっていた。その子は免疫が不全になる遺伝的疾患に侵されていたが、その父もまた同じ病気に侵されていたが死ぬまで発症しなかった。
「免疫?」「大腸の病気?」そこまで聞いて結論が見えた。
「糞便移植が解決策になるのでは?」と思った。すでに一度見ていた妻は、番組の途中でのぼくの呟きに「ドキッとした」と言っていた。今や腸内の大腸菌群と免疫機能との関わりはクローズアップされていて、大腸から治すという話もよく聞く話になっている。
パプアニューギニアに面白い話がある。特にパプアの高地では肉やたんぱく源は取れず、人々はヤム芋やサツマイモ類しか食べていない。にも関わらず彼らは筋骨隆々で、栄養失調になる量しか食べていないのにそれを維持しているのだ。

ある外国から来た人が、数カ月後には同様になることができた。何が起きたのか。どうやら大腸菌群にその原因があったようだ。彼らと暮らすうちにその大腸菌群が移り、豆類のように空気中の窒素を固定し芋類から窒素固定できることまでは分かっている。それがタンパク質として使われているかどうかは不明だが。しかしこの話も特殊ではない。日本人だけが海藻を消化できる微生物を住まわせているように。
天然住宅を建てたお客様に私が信頼する医師がいる。滋賀県の松本さんという医師で、天然住宅とかなり距離が離れた場所から依頼してくれた。その松本先生のお宅には泊まらせてもらったこともある。食事が絶品で、無農薬・有機栽培で松本さんが自ら育てた野菜が中心だ。野菜は「菌ちゃん農法」で育て、えぐみがなく素直に栄養になるようだ。
松本さんは家のトイレを「コンポストトイレ」にしていた。排泄が終わったら藁で蓋をするようにかき混ぜるのだ。それを完熟させてから農地に使っている。「やっぱり酪酸菌が大事ですよね。食物繊維を中心にしないと」なんて、とてつもなく大事なことをさらっと言う。
ぼくがやっとのことで理解した酪酸菌の話も、当たり前のように理解している。
こんな話のできる医師がほかにいるだろうか。なぜ酪酸菌が大事かというと、アトピー・リウマチなど免疫が暴走して自分自身を攻撃してしまう「自己免疫病」が広範に広がっているからだ。
そのとき暴走する自己免疫を落ち着かせて安定化させるのが「Tレグ」という物質だ。この「Tレグ」を作っているのが酪酸菌の一つである一部の「クロストリジウム菌」なのだ。その細菌が餌にしているのが「水溶性食物繊維」で、野菜や芋類、コンニャクや海藻などに含まれる。ところがこの酪酸菌はイマイチ人気がない。といういのはそれが履き古した靴下のような臭いがするのだ。ビフィズス菌や酢酸菌の酸っぱい臭いなら慣れているものの、酪酸は慣れないから不快に感じるのだ。
その松本先生の畑から「キクイモ」の球根を分けてもらった。チェルノブイリ事故の後、キクイモは放射能汚染せず、それだけでなく食べた人の体内の放射性物質を排出させていた。そのキクイモを自分でも育てたかったからだ。キクイモはまるで雑草のようにそく育ち、庭の一角をたちどころに占めてしまった。
このキクイモの球根をもらって帰る時に、自家堆肥の一部を一緒に持ち帰ってしまった。カバンには堆肥の臭いが移り、甘酸っぱくも臭い匂いが付いてしまった。でもこの臭いこそが望ましい大腸菌の臭いに思えた。
この糞便移植だが、世界でも日本でもそのための「ドナー登録制度」も存在する。ドナーになるためには「予防接種」や「抗生物質」をほとんど摂取せず、健全な大腸菌群を育てている人でなければならない。特に「抗生物質」は、体内の細菌群を皆殺しにしてしまうので、大腸菌群は多様性を失い、種類の少ないものになっているためだ。しかし抗生物質の効果のない風邪のようなウイルス疾患にも、予防的に抗生物質が処方されたりしている。その人の糞便は多様性が失われ、大腸菌の多面的な機能が失われてしまっている。
アメリカの畜産では密集させて飼う「ファクトリーファーミング」が一般的だ。
そこでは感染病を恐れる余り、病気でもないのに抗生物質を餌に混ぜて与えてしまっている。その抗生物質に認められているのが「グリホサート(商品名で言うと「ラウンドアップ」)なのだ。だから米国産の食肉を食べるとそれを摂取してしまう。アウンドアップはアラウンド(周囲)アップ(皆殺しにする)する意味なのだ。それがアメリカなどからの輸入肉の臭さの原因だと思う。
この糞便移植だが、世界でも日本でもそのための「ドナー登録制度」も存在する。ドナーになるためには「予防接種」や「抗生物質」をほとんど摂取せず、健全な大腸菌群を育てている人でなければならない。特に「抗生物質」は、体内の細菌群を皆殺しにしてしまうので、大腸菌群は多様性を失い、種類の少ないものになっているためだ。しかし抗生物質の効果のない風邪のようなウイルス疾患にも、予防的に抗生物質が処方されたりしている。その人の糞便は多様性が失われ、大腸菌の多面的な機能が失われてしまっている。
アメリカの畜産では密集させて飼う「ファクトリーファーミング」が一般的だ。
そこでは感染病を恐れる余り、病気でもないのに抗生物質を餌に混ぜて与えてしまっている。その抗生物質に認められているのが「グリホサート(商品名で言うと「ラウンドアップ」)なのだ。だから米国産の食肉を食べるとそれを摂取してしまう。アウンドアップはアラウンド(周囲)アップ(皆殺しにする)する意味なのだ。それがアメリカなどからの輸入肉の臭さの原因だと思う。
私たちの体は自らの細胞の数よりも数倍多い微生物と共生して暮らしている。
ところがそれを味方ではなく敵にするのが一般的だ。「殺菌」「殺虫」「無臭化」の流れは止めなくてはならない。生命は共生しているのだ。臭いなどと言っていられない。犬が他の犬の排泄物の臭いを嗅いだり、体を擦りつけたりするのも同じなのだ。臭いはすべての固体で異なっている。
多種多様であることは、まだまだ未確認の治療の可能生を持っている。ドラマの中では病気の原因を持ちながら発症しなかったその子の父は、それを抑える何らかの因子を持っていた。それが大腸菌群の中にあり、保管されていたその父の排泄物を移植することにより、発症させないことに成功したという流れになる。
もちろんドラマはフィクションだし、まるで荒唐無稽な話に思われるかもしれない。でもあながちウソでもない。それが面白さの理由かもしれない。
2019.7発行 田中優無料メルマガより
ところがそれを味方ではなく敵にするのが一般的だ。「殺菌」「殺虫」「無臭化」の流れは止めなくてはならない。生命は共生しているのだ。臭いなどと言っていられない。犬が他の犬の排泄物の臭いを嗅いだり、体を擦りつけたりするのも同じなのだ。臭いはすべての固体で異なっている。
多種多様であることは、まだまだ未確認の治療の可能生を持っている。ドラマの中では病気の原因を持ちながら発症しなかったその子の父は、それを抑える何らかの因子を持っていた。それが大腸菌群の中にあり、保管されていたその父の排泄物を移植することにより、発症させないことに成功したという流れになる。
もちろんドラマはフィクションだし、まるで荒唐無稽な話に思われるかもしれない。でもあながちウソでもない。それが面白さの理由かもしれない。
2019.7発行 田中優無料メルマガより
2019年7月8日
7/20(土)・21(日) 天然住宅 完成見学会@川崎市高津区
~未来に種を蒔く家~
まもなく完成・お引渡しを迎える川崎市高津区の新築住宅にて、7月20日(土)・21日(日)、完成見学会を開催します。
20日、21日午前中は予約制見学会です。
20日、21日午後は、構造や内装に使用している木材を提供してくれている、くりこまくんえんの大場隆博氏によるセミナーを企画しております。
株式会社くりこまくんえん 大場隆博
NPO法人日本の森バイオマスネットワーク副理事長
NPO法人しんりん理事長
森林の環境保全機能を十分に発揮させるために、持続可能な自伐林業を行いつつ、
森林資源を有効活用する社会システムをつくり森林を育てる人材育成に取り組んでいる。
私たちの家に使用している木材がどのように大切に扱われているか、どのように森を守っているか、などお話しいただきます。
ぜひ、ご希望の会にご参加ください。
建て主様は、地域での教育や、建て主様が関わる様々な活動のためにご自宅を「住み開き」していきたいというお考えをお持ちです。
そのお考えを反映し、人が集まれるようリビングスペースを広くとっています。
1Fのリビングには畳敷きのコーナーがあり、建具で間仕切りすることも可能です。
2坪の玄関土間スペースは、趣味の道具や自転車を置けるようになっています。
リビングの掃き出し窓の外には、ウッドデッキを設け、畑にする予定のお庭へ向かって開けた間取りになっています。
2Fもオープンなスペースです。
寝室、書斎以外は間仕切りをつくらず、多用途に使用できます。
太陽熱温水器や雨水タンクも設置し、自然の恵みを活用した暮らしを目指しています。
お庭は、これから野菜をつくれるように土づくりをしていく予定。
農機具を置いたり休憩をしたりするための、小屋を建てていく計画もあります。
シンプルな建築から、外へ、未来へと可能性が広がっていく家です。
これから、建て主様ご家族によって魂が宿っていくのが楽しみです。
国産無垢材100%、合板集成材不使用、自然素材をふんだんに使用しています。
無垢杉の香りと、柔らかさ、暖かさ、自然素材でつくる空間の気持ちよい空気感をぜひ体感いただければと思います。
天然住宅特有の「新築のにおい」をぜひ体感しにいらしてください。
また、静岡の無垢材家具屋のすまうとの家具も展示します。
ぜひ、無垢の家具に触れて、体験してみてください。
★建物データ
延床面積:144.35平方メートル(43.66坪) ロフト込み
間取り:4LDK
工法:木造(強化筋交い)
【日時】
■7月20日(土)
10:00~11:30 (予約制見学会)
11:30~13:00 (予約制見学会)
14:00~16:00 (見学会+大場さんセミナー)
■7月21日(日)
10:00~11:30 (予約制見学会)
11:30~13:00 (予約制見学会)
14:00~16:00 (見学会+大場さんセミナー)
■場所 川崎市高津区 JR南武線「武蔵新城」駅から徒歩
■参加費 無料
■詳細・お申込みはこちらより
https://tennen.org/event/takatsuku.html
※田中優は都合により出席できません
2019年6月28日
ネオニコ農薬から化学物質過敏症へ
▼ 10年来の課題
いったいいつからネオニコチノイド農薬と関わりあっているのかと気になって、過去の写真を調べてみた。関わりを持ったきっかけは「美味しんぼ」原作者の雁屋哲さんの質問から、「世界でミツバチが失踪していると聞くけれど、何が原因なのだろうか」というものだった。今から10年前のことだ。インターネットで調べるとすぐに見つかった。そして現実の問題を訪ねることにして、2009年に一緒に取材に出掛けたのが始まりだった。
そのときのことは雁屋さんのブログ「今日もまた」※1にも残されている。
雁屋さんはとても感度がいい。しかも現場に出て自分の目で確認するまでは納得しない。素晴らしい人と知り合えたと思う。
「私は、ミツバチの問題を取材に行って、実はネオニコチノイド系の農薬はミツバチどころか我々人間の健康を損なっていると言うことを知って、大きな衝撃を受けた」
というのだ。
この話を連載したことから「美味しんぼ」は炎上した。原発や鼻血の件でも大きく炎上したからその後忘れられたかもしれないが。
その後、「美味しんぼ」で紹介してくれたことをきっかけにして、ぼくはネオニコチノイド問題を助成し調べている「abt(アクトビヨンドトラスト)※2」という団体の審査員に選ばれた。そこからでも10年になるのだから時の経つのは早いものだ。
これを調べるとなれば大学の研究費でなされてもおかしくなかったが、経団連会長が住友化学の会長であったように研究には制限がかかっていた。その穴を埋めるべく、民間資金から作られた「abt」が助成金を助成していたのだ。
最近になってついに学者にとって主食と言われるほどの価値を持つ「科研費」からも助成されるようになった。これで研究が進むかといえばそうでもなく、「忖度」の世界は研究費の世界にも及んでいるのだ。
今年も「abt」が助成金による研究成果の発表があり、目の覚めるような内容が報告された。その一つはこの10年間のネオニコチノイド農薬汚染の現状だった。
恐ろしいことに、その汚染は農地の下流域に当たり前のように入り込み、もはやどこの地域の汚染というように言えないほど広がってしまったことだ。来年はどこまで広がってしまったのか、地下水脈自体を調べるしかないかと考えている。
もうひとつ恐ろしかったのは、ネオニコチノイド農薬のひとつ、「イミダクロプリド」の人体に対する影響を調べて報告だった。それが単に人々を汚染して疾病につながるだけでなく、反応する受容体を活性化させ、数が増え、表面部分に浮き出てくることがわかったのだ。「ニコチン性アセチルコリン受容体」という交感神経、副交感神経へとつながる人体にもともと備わっているものだ。
それが活性化することで、化学物質に非常に敏感になってしまう。このことは化学物質過敏症の原因の一つの可能性を広くかもしれない。原因不明と言われる仕組みの一つが見出されたのかも知れないのだ。受容体が増加し活性化することで、より過敏になっていたのかもしれないのだ。
それが突き止められた「イミダクロプリド」は、「稲の苗箱」の殺菌に広く使われている。苗箱の他、家のシロアリ駆除剤としても使われている。
今コメどころの新潟でこの原稿を書いていて、稲の作付けの真っ最中だ。機械は箱に入った稲を効率よく植えていく。人々はそのコメを中心に食べるが、ネオニコチノイド農薬は水に溶けて浸透しやすく長く薬効を維持する。
薬効を長く維持することから撒く頻度を減らせ、特別栽培などといって「農薬と化学肥料の量を慣行栽培(通常の栽培方法)と比べて半分以下に抑えて作られたお米」として販売されてしまう。この危険性がわかるだろうか。健康を気にしたつもりでより危険に陥るのだ。
世界では日本を除いて農薬に対する規制が進んできた。今や販売を禁止しているものも多い。ところが日本でだけ規制が緩和され、欧米では年間摂取量に匹敵する量を一日で摂取してしまうようになった。これでは日本人だけが世界で人体実験を行っているようなものだ。だから「日本の子にだけ〇〇が多い」という事態を招いているように思うのだ。「発達障害」でも「自閉症」でも、食べたものによって作られている可能性が高いと思う。
アメリカではマサチューセッツ工科大学から、グリホサート除草剤(日本での商品名「ラウンドアップ」)の影響で2026年には二人に一人が自閉症を発症するのではないかと警告されている。これは除草剤だけではなく、過密に飼育された畜産動物の「抗生物質」としても登録・利用されている。
農薬は勝手に進化し、各種の農薬がブレンドされて作られ、様々なルートで販売されている。いわゆる「百均」でも売っている。どんどんカクテルされる農薬に、その危険性の調査は全く追い付いていない。そう言っている間にも欧州が「ミツバチ大量死の原因殺虫剤を全面禁止」した。
それと同時に欧州ではさらなる「土の仕組み」の解明が進む。農薬・化学肥料を使わなくても植物の持つ殺菌力・殺虫力を活用していけば栽培可能であることを実証し続けている。もちろん日本の篤農家研究者も事実を明らかにしている。
ところが政府やメディアが阻害して伝えない。儲かるという一点だけのために事実が歪められ、広がらない。
子を守るためには最低何を食べているのかを知らなければならない。コメや野菜への農薬は危険だが、桁違いに摂取してしまうのは果樹からの摂取だ。まずは果物だけでも選ぶようにしてはどうだろうか。
一つ気にすれば家庭内の殺虫剤やペットの蚤取り剤、コバエ取りも気にかかっていくだろう。小さなところから始めよう。
--*--*-*--*--*--*--
※1 ブログ 雁屋哲の今日もまた より
▼「ネオニコチノイド系の農薬」(2009.11.26)
https://kariyatetsu.com/blog/1177.php
▼「「美味しんぼ」環境問題篇で難渋」(2009.10.27)
https://kariyatetsu.com/blog/1174.php
※2 abt(一般社団法人アクトビヨンドトラスト)
https://www.actbeyondtrust.org/
2019年6月27日
木は燃えにくい素材
意外なことに木は燃えにくい素材だということをご存知でしょうか?
無垢の木の柱は、ある程度の太さがあれば、芯まで燃え尽きるのに数日かかります。
焼き杉の外壁は古くから日本家屋に使用されています。
これは、杉の表面だけを焼いた素材です。表面をあらかじめ“炭化”させておくことで、かえって燃えにくくしているのです。
木材は420℃で発火し、その後は表面に出来た炭化層が断熱材の役割を果たし、木材内部の温度上昇を抑え、熱分解して生ずる可燃ガスの発生を防ぎます。
一方、鉄は温度が250℃になると変形し始め、5分も経たないうちに強度が半分にまで落ちます。
木材は元の強さが半分になるまでに20分もかかります。
火事跡を見るとよくわかります。
木造住宅のあとには、木の柱は黒焦げになってはいますが、骨組みは残っています。
鉄骨造では、柱が曲がり、屋根が崩れ落ちていることが多々あります。
また、火事の死因のうち一番多いのは、一酸化炭素中毒ですが、次いで多いのが有毒ガスで意識を失い逃げられない状況に陥ってしまうことです。
合板や接着剤をはじめとする化学物質を使用した建材は燃やした時に“猛毒ガス”となります。
逃げられる時間があるということは、火事の時に命を守る上で最も重要なことです。
天然住宅コラムより
https://tennen.org/column/c_kouzou/moenikui.html
2019年6月17日
天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない3
田中優天然住宅コラムでは、今回3回に渡りベニヤ板について書きました。
『天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない』
https://tennen.org/yu_column/beniya-2.html
『天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない 2』
https://tennen.org/yu_column/beniya-3.html
今回は「ベニヤや木材による健康被害」についてです。
「269人に1人」とは、何の数字なのでしょう。
ご一読頂ければ嬉しいです。
田中優 天然住宅コラム第125回
『 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない3 』
▼ユニットリスク
こうして「普通の」家にはベニヤが使われている。
すると普通に家を建てて住むことは環境破壊的だ。成長の早いスギで建てたとしても、利用できる期間はスギが成長する50年にすらとても及ばないからだ。持続可能な暮らしを目指すならば家は持たない方がいい。
加えて健康面でも問題だ。ベニヤはタテヨコ直角に接着剤で貼り合わせたものだから、否が応でもホルムアルデヒド入りの接着剤を使う。
2010年になって、アメリカFDA(環境保護庁)が「ユニットリスク」という発がん発症率を示したリストが導入された。
それは化学物質ごとのの発がんリスクを「がんの種類」ごとに示したものだ。
日本の住宅に広く使われるホルムアルデヒドを、実際の日本の通常の住宅に当てはめた結果は「269人に1人 」が発がんするという結果だった。
二人に一人ががんで死亡する日本で、どれほどの命がシックハウス症候群で失われているのだろうか。
▼化学物質過敏症
もちろんがんでなくても深刻な化学物質過敏症に陥る人もいる。
せっかく手に入れた家で病気になるのは本末転倒ではないか。これが低価格で建てる住宅を選んだことの結果なのだ。
さらに木材そのものも120℃もの高温で乾燥させることで、木材の持っていた健康に貢献するとされる成分を失わせている。
材が歪まないように、カビが生えたり虫が発生しないようにと、プラスチックのようなものに変えられているのだ。
その結果、家に使われる殺虫剤のせいで化学物質過敏症を発症したり、ぼけてしまったり、流産したりしている。
まさかそのリスクを受け入れながら選択した人などいないだろう。つまり、リスクを知らずに建築してしまったことの結果そうなってしまったのだ。
▼若年性アルツハイマー?
ある化学物質過敏症の方のお宅へ邪魔したことがある。
その人は化学物質過敏症とは知らず、自分の事を若年性アルツハイマーと思っていたという。というのは記銘力が弱くなり、何度聞いても記憶できない状態になっていたからだ。
それに気づいたのも先生に持参するものを聞き、その受け答えから自分が何度も同じことを聞いたことに気づいたからだった。以来彼女は友人たちに知られないようになるべく連絡を取らないようにしたという。
しかし数少なくなった友人の一人が
「テレビでやっていたけれど。あなたの症状は化学物質過敏症なのではないか」
と教えてくれたのだ。
『北里病院』でしか調べられないとメモし、診断を受けてみた。結果はその通りだった。「出せる薬はない、今住んでいるマンションを出るしかない」と言われた。
しかし、ある程度回復した後から気づいたことがある。
悪化したのは引っ越してからではなく、引っ越す時に一時的にすんだアパートで「誰が住んでいたかわからないから」とバルサンを撒いてからだった。以来発病した。
彼女の化学物質に対する許容量をそのときに越えてしまったのだろう。
人にはそれぞれの許容量があって、それを越えたときに発症するからだ。
この病気の兆候がありそれでも健康であるということは、許容量をまだ越えていない状態を指すことになる。
天然住宅はそれを「越えないための住まい」であるだけだ。
発症してしまった後、特別回復させるものではない。そこにはまた別の対処の仕方が必要になってくる。
でも、天然住宅に住み始めてからの彼女は、ほんのわずかずつ快方に向かっている。少なくとも本人の言葉によれば。
https://tennen.org/yu_column/beniya-4.html より
☆--★ 天然住宅コラムは 第127回 まで更新中!☆---★
田中優の「住まいと森のコラム」
目次一覧→ http://tennen.org/yu_column
★☆★ 天然住宅 はこちら ★☆★
ホームページ http://tennen.org/
・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
・こだわり ~高断熱適気密・お家で森林浴・工法~ http://tennen.org/kodawari
・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request
他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。
『天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない』
https://tennen.org/yu_column/beniya-2.html
『天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない 2』
https://tennen.org/yu_column/beniya-3.html
今回は「ベニヤや木材による健康被害」についてです。
「269人に1人」とは、何の数字なのでしょう。
ご一読頂ければ嬉しいです。
田中優 天然住宅コラム第125回
『 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない3 』
▼ユニットリスク
こうして「普通の」家にはベニヤが使われている。
すると普通に家を建てて住むことは環境破壊的だ。成長の早いスギで建てたとしても、利用できる期間はスギが成長する50年にすらとても及ばないからだ。持続可能な暮らしを目指すならば家は持たない方がいい。
加えて健康面でも問題だ。ベニヤはタテヨコ直角に接着剤で貼り合わせたものだから、否が応でもホルムアルデヒド入りの接着剤を使う。
2010年になって、アメリカFDA(環境保護庁)が「ユニットリスク」という発がん発症率を示したリストが導入された。
それは化学物質ごとのの発がんリスクを「がんの種類」ごとに示したものだ。
日本の住宅に広く使われるホルムアルデヒドを、実際の日本の通常の住宅に当てはめた結果は「269人に1人 」が発がんするという結果だった。
二人に一人ががんで死亡する日本で、どれほどの命がシックハウス症候群で失われているのだろうか。
▼化学物質過敏症
もちろんがんでなくても深刻な化学物質過敏症に陥る人もいる。
せっかく手に入れた家で病気になるのは本末転倒ではないか。これが低価格で建てる住宅を選んだことの結果なのだ。
さらに木材そのものも120℃もの高温で乾燥させることで、木材の持っていた健康に貢献するとされる成分を失わせている。
材が歪まないように、カビが生えたり虫が発生しないようにと、プラスチックのようなものに変えられているのだ。
その結果、家に使われる殺虫剤のせいで化学物質過敏症を発症したり、ぼけてしまったり、流産したりしている。
まさかそのリスクを受け入れながら選択した人などいないだろう。つまり、リスクを知らずに建築してしまったことの結果そうなってしまったのだ。
▼若年性アルツハイマー?
ある化学物質過敏症の方のお宅へ邪魔したことがある。
その人は化学物質過敏症とは知らず、自分の事を若年性アルツハイマーと思っていたという。というのは記銘力が弱くなり、何度聞いても記憶できない状態になっていたからだ。
それに気づいたのも先生に持参するものを聞き、その受け答えから自分が何度も同じことを聞いたことに気づいたからだった。以来彼女は友人たちに知られないようになるべく連絡を取らないようにしたという。
しかし数少なくなった友人の一人が
「テレビでやっていたけれど。あなたの症状は化学物質過敏症なのではないか」
と教えてくれたのだ。
『北里病院』でしか調べられないとメモし、診断を受けてみた。結果はその通りだった。「出せる薬はない、今住んでいるマンションを出るしかない」と言われた。
しかし、ある程度回復した後から気づいたことがある。
悪化したのは引っ越してからではなく、引っ越す時に一時的にすんだアパートで「誰が住んでいたかわからないから」とバルサンを撒いてからだった。以来発病した。
彼女の化学物質に対する許容量をそのときに越えてしまったのだろう。
人にはそれぞれの許容量があって、それを越えたときに発症するからだ。
この病気の兆候がありそれでも健康であるということは、許容量をまだ越えていない状態を指すことになる。
天然住宅はそれを「越えないための住まい」であるだけだ。
発症してしまった後、特別回復させるものではない。そこにはまた別の対処の仕方が必要になってくる。
でも、天然住宅に住み始めてからの彼女は、ほんのわずかずつ快方に向かっている。少なくとも本人の言葉によれば。
https://tennen.org/yu_column/beniya-4.html より
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田中優の「住まいと森のコラム」
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ぜひHPでチェックしてみて下さい。
2019年6月6日
天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない2
天然住宅コラムでは今回3回に渡りベニヤ板について書きました。
前回(第123回 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない)に引き続き「私たちが合板を使わない理由」の続編です。
なぜベニヤ板とは接着剤で貼り合わせたもの。
ではその接着剤の寿命は?
そして水害での被害状況に、天然木と合板との大きな違いがはっきりと出てしまいました。
ぜひご一読ください。
田中優 天然住宅コラム第124回
『 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない2 』
▼ベニヤ板を使わない2
しかしベニヤ板の問題はそれだけではなかった。
やがて熱帯材が使いにくい事態になると、すでに述べたようにスギやシベリヤ材などの針葉樹合板に替えられていったのだ。しかし木材を接着剤で貼り合わせるのだから、その接着剤の効果が落ちるまでしか効果がない。寿命が家には不向きな短さなのだ。
あなたが家の寿命に何年ぐらい期待するかによるが、ベニヤの接着効果が半分以下に減るまでの期間は実に短いのだ。ラワンと呼ばれる「熱帯材」で15年程度、なんとラジアダパイン材(ニュージーランドの松材)では3年しかないのだ。あなたがその寿命でいいとしても、持続的に利用できない素材のせいで持続できない社会になるのだ。
スギは育つのが早くて50年だとしても、持続可能な社会のためには使える年数は最低でも50年は必要になる。ところがあなたの家は、ベニヤ板のせいで3~15年で壊れてしまうのだ。
図:合板の接着剤の寿命
https://tennen.org/yu_column/beniya-3.html

▼再生不能の木材
さらに去年(2018)の集中豪雨で水中に没してしまった家が問題になった。
それの修繕が人手不足のために進まないと問題視されているが、ベニヤ板を多用した家では修繕が効かないという問題もあるのだ。
水に漬かった建物では、ベニヤ板、集成材、MDFのような人工的な木材は水を吸って膨れ上がってしまって元に戻らない。
天然の木材なら洗えば使えるし寸法が狂ったとしても削って直せば使えるが、膨れ上がった人工的な木材ではどうにもならないのだ。
木だと思い込んでいても、集成材にプラスチックを貼っただけのものも多い。
そんな偽物の木に囲まれた建物では、全部解体して再度建て直す以外に方法がないのだ。
だから水没地の復興は簡単ではなく、再度古い家を取り壊して建て直すだけの手間と時間と費用が掛かってしまうのだ。
写真:雨の吹込みで濡れてしまった後の下駄箱のツキ板

写真:乾いた後、元に戻らなくなってしまいました

▼「ベニヤ板を使わずに建てていますか」という質問
私たちはそんな中で本物の家づくりをしようとするネットワークに参加している。
全国にわずか数社だけのネットワークだ。
できれば広げたいと思うのだが、ほとんど広がっていかない。その理由の中で一番多いのが「ベニヤ板を使わずに建てていますか」という質問のあることだ。多くの工務店がクリアできない。安く建てるためにベニヤを使うのだ。
さらによくある話で「F★★★★(エフフォースター)だから安全だ」という。「F★★★★(エフフォースター)」はホルムアルデヒドの放出量が少ないということで、「ない」ということではない。
こちらから見ると「ある」ことの証明に思える。
参照:「エフフォースター」って?
https://tennen.org/kodawari/sinrinyoku/anzen

今の家を建てる前の古民家ですら、ぶかぶかする床の畳を剥がすと下のベニヤ板が折れていた。修理のため同じサイズのベニヤ板を買ってきて貼りながら、「こうやって使うのか」と思った。その家は少し家を空けていると押し入れにカビが出た。ベニヤ板は湿気を吸い込まないのだ。
今のスギの無垢板の家では全くカビがでない。
このベニヤ板を使うかどうかが本物の家との一番の違いだと思う。
ビッグモリーズという岡山県和気町家具屋さんによる、各木材の水没実験の動画もご参考ください
↓
【閲覧注意】人体への影響は!? MDFから出てきたものは。。。
【家具屋が検証!!】家具の材質水没実験/ビッグモリーズ家具の裏側
https://youtu.be/qn5dgadym9c
☆--★ 天然住宅コラムは 第126回 まで更新中!☆---★
田中優の「住まいと森のコラム」
目次一覧→ http://tennen.org/yu_column
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前回(第123回 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない)に引き続き「私たちが合板を使わない理由」の続編です。
なぜベニヤ板とは接着剤で貼り合わせたもの。
ではその接着剤の寿命は?
そして水害での被害状況に、天然木と合板との大きな違いがはっきりと出てしまいました。
ぜひご一読ください。
田中優 天然住宅コラム第124回
『 天然住宅はベニヤ板(合板)を使用しない2 』
▼ベニヤ板を使わない2
しかしベニヤ板の問題はそれだけではなかった。
やがて熱帯材が使いにくい事態になると、すでに述べたようにスギやシベリヤ材などの針葉樹合板に替えられていったのだ。しかし木材を接着剤で貼り合わせるのだから、その接着剤の効果が落ちるまでしか効果がない。寿命が家には不向きな短さなのだ。
あなたが家の寿命に何年ぐらい期待するかによるが、ベニヤの接着効果が半分以下に減るまでの期間は実に短いのだ。ラワンと呼ばれる「熱帯材」で15年程度、なんとラジアダパイン材(ニュージーランドの松材)では3年しかないのだ。あなたがその寿命でいいとしても、持続的に利用できない素材のせいで持続できない社会になるのだ。
スギは育つのが早くて50年だとしても、持続可能な社会のためには使える年数は最低でも50年は必要になる。ところがあなたの家は、ベニヤ板のせいで3~15年で壊れてしまうのだ。
図:合板の接着剤の寿命
https://tennen.org/yu_column/beniya-3.html

▼再生不能の木材
さらに去年(2018)の集中豪雨で水中に没してしまった家が問題になった。
それの修繕が人手不足のために進まないと問題視されているが、ベニヤ板を多用した家では修繕が効かないという問題もあるのだ。
水に漬かった建物では、ベニヤ板、集成材、MDFのような人工的な木材は水を吸って膨れ上がってしまって元に戻らない。
天然の木材なら洗えば使えるし寸法が狂ったとしても削って直せば使えるが、膨れ上がった人工的な木材ではどうにもならないのだ。
木だと思い込んでいても、集成材にプラスチックを貼っただけのものも多い。
そんな偽物の木に囲まれた建物では、全部解体して再度建て直す以外に方法がないのだ。
だから水没地の復興は簡単ではなく、再度古い家を取り壊して建て直すだけの手間と時間と費用が掛かってしまうのだ。
写真:雨の吹込みで濡れてしまった後の下駄箱のツキ板

写真:乾いた後、元に戻らなくなってしまいました

▼「ベニヤ板を使わずに建てていますか」という質問
私たちはそんな中で本物の家づくりをしようとするネットワークに参加している。
全国にわずか数社だけのネットワークだ。
できれば広げたいと思うのだが、ほとんど広がっていかない。その理由の中で一番多いのが「ベニヤ板を使わずに建てていますか」という質問のあることだ。多くの工務店がクリアできない。安く建てるためにベニヤを使うのだ。
さらによくある話で「F★★★★(エフフォースター)だから安全だ」という。「F★★★★(エフフォースター)」はホルムアルデヒドの放出量が少ないということで、「ない」ということではない。
こちらから見ると「ある」ことの証明に思える。
参照:「エフフォースター」って?
https://tennen.org/kodawari/sinrinyoku/anzen

今の家を建てる前の古民家ですら、ぶかぶかする床の畳を剥がすと下のベニヤ板が折れていた。修理のため同じサイズのベニヤ板を買ってきて貼りながら、「こうやって使うのか」と思った。その家は少し家を空けていると押し入れにカビが出た。ベニヤ板は湿気を吸い込まないのだ。
今のスギの無垢板の家では全くカビがでない。
このベニヤ板を使うかどうかが本物の家との一番の違いだと思う。
ビッグモリーズという岡山県和気町家具屋さんによる、各木材の水没実験の動画もご参考ください
↓
【閲覧注意】人体への影響は!? MDFから出てきたものは。。。
【家具屋が検証!!】家具の材質水没実験/ビッグモリーズ家具の裏側
https://youtu.be/qn5dgadym9c
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他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。
2019年6月3日
ROCKIN'ON JAPAN に NO NUKES 2019 がレポートされました
ROCKIN'ON JAPAN 2019年6月号に、3/23~24に開催された「NO NUKES 2019(田中優もトークゲストとして参加)」がレポートされています!
・・・
『未来バンク・田中優氏を迎え、個人が実践できる自給自足のエネルギーの話や、未来の暮らし方などに言及し、初日同様に有意義な時間が過ぎた。』
▼ROCKIN'ON JAPAN 2019年6月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144978
6/15(土)・16(日) 天然住宅 完成見学会@西船橋
~公園の緑を楽しむ家~
15日午後は代表田中優によるセミナーも
まもなく完成・お引渡しを迎える西船橋の新築住宅にて、完成見学会を開催します。
★ポイント
・リビングに陽の光をたっぷり取り込みながら、公園の緑を楽しめるよう、公園側の南面を大きく開き、吹き抜けも設置
・これからのリタイアライフを不自由なく楽しめるよう、1階で生活が完結できる間取り
いつも通り天然住宅として
・国産無垢材100%
・合板集成材不使用
・自然素材をふんだんに使用していますので、無垢杉の香りと、柔らかさ、暖かさ、自然素材でつくる空間の気持ちよい空気感、天然住宅特有の「新築のにおい」をぜひ体感ください
・静岡の無垢材家具屋のすまうとの家具も展示します。家具にも触れて、体験ください。
■日時
--2019年6月15日(土) --
10:00~11:30 (予約制見学会)
11:30~13:00 (予約制見学会)
14:00~16:00 (見学会+田中優セミナー)
・・天然住宅代表田中優から家づくりの際に気にしてほしいことや、家づくりから社会を変える方法についてお話いたします。
--2019年6月16日(日) --
10:00~11:30 (予約制見学会)
11:30~13:00 (予約制見学会)
15:00~16:30 (予約制見学会)
■場所 千葉県船橋市
JR総武線・武蔵野線・東京メトロ東西線「西船橋」駅から徒歩6分/京成線「京成西船駅」から徒歩4分
■参加費 無料
■お申込み こちらのフォームよりお申込みください
https://tennen.org/event/nishifunabashi.html
★建物データ
延床面積:79.89㎡(24.17坪)
間取り:3LDK
工法:木造(強化筋交い)
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