2017年1月23日

この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている 

田中優より
 
「去年は確か62人、全体の流れとしては巨額の資産家がさらに資産を増やしている。
ではその他の資産家は?
おそらくさほど資産を減らしてはいないだろう。

つまり下にいる人たちがさらに貧しくなっているおかげだろう。
中流と呼ばれる階層が貧困へと落ちているおかげだろう。」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている」
(huffingtonpost. 2017.1.16)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/15/eight-men-own-half-the-worlds-wealth_n_14194250.html より


 貧困撲滅に取り組む国際NGO「オックスファム」は1月15日、世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じだったとする報告書を発表した。


1位:ビル・ゲイツ(マイクロソフト社創業者)
2位:アマンシオ・オルテガ(スペインの実業家。ZARA創業者)
3位:ウォーレン・バフェット(投資家)
4位: カルロス・スリム・ヘル(メキシコの実業家。中南米最大の携帯電話会社アメリカ・モビルを所有)
5位:ジェフ・ベゾス(Amazon.com創業者)
6位:マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
7位:ラリー・エリソン(オラクル創業者)
8位:マイケル・ブルームバーグ(前ニューヨーク市長)



 報告書によると、上位8人の資産は合計で4.26兆ドルで、全人類の下位半分の資産に匹敵する。プレスリリースは、報告書について「大企業と超富裕層が税金を逃れ、賃金を下げ、政権に影響を与えることによって、いかに格差の広がりに拍車をかけているかを詳述している」と解説した。

 報告書は、富裕層トップの多くが自らの富を維持・拡大するために、多額のお金を積んでロビイストを雇っているなどと指摘。さらに、タックスヘイブンなどの税金逃れも所得格差の拡大の原因のひとつだとして、裕福な個人と企業の税率の引き上げや、法人税を引き下げるような国家間の競争の取りやめを求めている。

 1年前に発表された2016年の報告書では、下位50%の資産と同じとされていたのは富裕層トップ62人だった。