「天然住宅short movie 森を守る編」(再生時間6分14秒)のインタビュー書き起こしをしました!
田中優よりこの映像について
「天然住宅の森に関する部分の映像です。 今回のものは鎌仲監督の事務所(ぶんぶんフィルムズさん)で作ってもらったけど、クォリティーが違うなぁ。 良い映像です。ぜひご覧ください。」
大場さん
「家を建てる人たちって、最初から木のことを知ってですね、家のこともわかって来るとは思わないんですね。
だから僕らはやっぱりプロとして、僕らの木材を使って住みたいというお客さんにも木のこと山のことを知ってほしいですし、ぜひ自分の家の木がどういうところに生えていたのかっていうのを知ってもらうだけで、100年続く“住み継ぐ家”、次の孫の世代まで住み継いでもらえるような家づくりができるんじゃないかと思っています。
木の家に住みたいというお客さんには、本当の木を届けたいんですよ。
接着剤をボンボン使った合板とかじゃなくて、本当の植物としての木の家を提供できればなと思っています。」
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田中優
「日本の場合には森に手入れが必要で間伐する必要があるんですね。ところが従来の間伐方法だと、倒れてくる木が危なくってそのせいで素人ができなかったんです。
それを皮むき間伐というかたちで皮をむいてしまうことで葉っぱに栄養を与えなくして、立ち枯れ状態にしてしまうという方法を知って、じゃあその皮むき間伐をやってみようかとここの森を使わせてもらって皮むき間伐を始めたわけです。」
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大場さん
「牛の場合はですね、下草刈りしてここの場合二度刈りというぐらい草が生えてくるんですね。一回下草刈りをしてそこに牛、馬を放すと二度刈りが要らないんですね。そこまでキレイに食べてくれますね。」
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田中優
「山の中に重たい車を入れない、高性能林業機械を山の中に入れさせなければ、林道が細くて済むんですよ。林道が細いと山が壊れないんですね。
じゃあ細かいところに入っていくのどうするか?そう考えたときに、馬に運んでもらうという技術がもともと日本にあって、馬搬(ばはん)と言うんですけど、その馬搬を入れていったら上手くいくんじゃないのということで馬を入れたわけですね。
それらのものが入ってくることで共生した林業ができる、ハイブリッド林業とも呼んでいるけれども、動物たちと共生しながら森を守っていくことが可能なんだと見えてきたんです。」
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ー日本の3分の2は森林 でも自給率はわずか30%弱
天然住宅は100%国産無垢材を使用ー
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大場さん
「要はやっぱり森を守りたいというのがあるんですね。
やっぱり皆伐するっていう方向は森を無くすっていうことだと思うんですよね。またゼロから森を作ろうっていう。
そうじゃなくて森はやっぱり守っていく、森をずっと100年も200年も森のままでいさせるっていうことを今僕らは目標にしています。
ほとんどは建築材としてまず使います。建築材にならない部分はチップ材になるか、林地残材については薪ですね。ボイラー用の薪、あとは家庭用のストーブの薪になります。工場から出たおがくずとかプレナーくずとかはペレットとして利用しています。ほぼここの場合だと100%近くが伐採した木は何らかのかたちで利用されています。
昔は素材業者から材木を買ってそれを製材して大量に同じものを製材して、東京の市場とか商社さんに出してたんですけど、今は工務店さんと直接のお付き合いなので、一棟一棟、家一棟まるごとの材料を全部準備してお客様のためだけにそろえるというやりかたに変わったんです。
山は今僕らが切る木もどこに使われるか分かって切っていますし、これは家具になるよとかこれは天然住宅さんに行くよとか天然住宅さんの場合はお客さんをどんどんどんどんここに送ってくれるんで、一緒に木を切って家の話をして僕らのことを知ってもらってというかたちに、そういうやり方に変わった、前までは顔の見えないお仕事をしていたけど、今は顔の見える仕事に変わりました。」(文責 田中優スタッフ)
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ー顔の見える安心の家づくりー
-森と家族を守るー
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ぜひ動画でもご覧ください↓
https://youtu.be/UTwg-Lq5RUY
「動画「天然住宅short movie 森を守る編」ができました!」
http://tanakayu.blogspot.jp/2017/02/short-movie.html
▼天然住宅
http://tennen.org/
▼鎌仲ひとみ監督の事務所(ぶんぶんフィルムズ)
http://kamanaka.com/