田中優より
チェルノブイリでは、なんと事故から30年以上経って甲状腺がんが多発。
どんなメカニズムがあるのだろう?
◇ ◇ ◇ ◇
▼報道特集「チェルノブイリで今も残る健康被害」
https://www.dailymotion.com/video/x5v8s53
チェルノブイリで今も残る健康被害20170729houdout... 投稿者 gomizeromirai
2017年8月11日
2017年8月7日
『 農薬空中散布が子どもを壊す 』
田中優無料メルマガより
■最初は「安全」、終わりは「超危険」
「低毒性」の謳い文句で始まり、重篤な被害で禁止される。これが農薬のいつものパターンだ。ビル内の害虫駆除を理由にして撒かれてきたスミチオンなどの「有機リン系農薬」は、神経毒性が認められて下火になり、その後に伸びてきたのが「ネオニコチノイド系農薬」だ。これまた「昆虫には効くが、人間には影響がない」という謳い文句で登場した。そして全世界的なミツバチ失踪の原因物質の一つとなった。
日本では単位面積当たりの農薬使用量が世界で中国・韓国に次いで三番目に高く、有機リン系に続いてネオニコチノイド系が使われた。しかも両方を混ぜて使う事例も多かった。
それが脳細胞の神経伝達に影響を及ぼし、子どもたちのADHD(注意欠如・多動性障害)などを多発させているという報告がされたのは。ミツバチの失踪が問題になった後になってからだった。特に幼少期であればあるほど、脳細胞への影響は大きくなる。
それについて、千曲市で現実に起きてしまっている事態があるので、「松本の松枯れを考える住民の会」にある動画から一部書き起こしてその実態をお伝えしたい。
■千曲市の小学校での実態
「私は、千曲市在住で2015年まで薬剤空中散布を行っていた場所のすぐ近くに住んでおり、高1、中1、小4と3人の子どもがおります。2番目の子どもである次女が今年の3月まで通っていた小学校のクラスの子どもたちの状態についてお話したいと思います。この子たちのクラスは保育園のときから問題があると言われていました。特別支援の先生が必ずついていました。
しかし先生たちからの説明は私たちに一切ありませんでした。保育園の頃から、園庭のど真ん中で大騒ぎをしている子がいたり、教室の中にいなければいけない時間でもいない子がたくさんいたりしました。小学校1年生に上がってからも同様でした。
小学校では1クラス27人ですが、授業の時に騒いでしまう子、教室中に外にいる子、遠足の時でも班行動ができない子、教室も団体で行動ができず、自由時間を設けないと成立しないような状態でした。たまたま娘の忘れ物を私が届けに行った時のことです。クラス担任だけではどうにもならず、教頭先生と校長先生も子どもたちを見ていて、隣の部屋を段ボールで仕切って、子どもたちを一人一人を囲って何かをしているという様子を見てしまいました。それを見たときに、どういう教育なのかとすごくビックリして、すぐ先生に聞きました。
すると先生は、「それはプライバシーの問題なので話せません」と言いました。
おかしな光景を私が見たにもかかわらず、学校側は説明は遠慮させてもらいたいという事でした。自分の子が他の子たちと同じ教室で一緒に勉強をしている状況に置かれているにもかかわらず、保護者には知る権利がない状態なのです。
小学校5年生の頃は、1組27人のうち、1人が子ども病院を入退院していましたので残り26人でした。しかし全員で授業を受けられる状態ではなく、別々に授業を受けていました。
まず言語障害といったはっきりとわかるような障害を持つ子たちが2人いました。次に、7人のクラスがあります。その7人をさらに2つに分けています。
4人は不登校になりそうな子たちで、娘曰く、国語と算数が著しくできない子たちです。みんながいる教室の方に来る時もありますが、その時の気分や来られる授業だけ来て、あとはお菓子作りとゲーム遊びをして、とにかく学校から出ていかないようにしています。授業ではないのです。もう半分の3人に加えて違う学年の子もいます。とにかくじっとしていられず、教室にいられない、個別に先生が見ていなければならないような子たちでした。
残り17人のうち、9人の子たちが普通に授業が受けられますが、8人の子たちは教室から出てしまったり、おとなしくじっと座っているけれど全然勉強ができなかったりという状態でした。でもかろうじて教室にはいられるから、一緒のクラスになっていたようです。
つまり1組27人のうち普通に授業を受けられるのは3分の1の9人だけで、あとの子は授業にならないのです。担任の先生は時折教室を出てしまったりする8人の隣に、授業を受けられる子9人を座らせ、授業を成り立たせようとしていました。
そのため私の子は、「隣の子の面倒を見ながら授業を受けている」と言っていました。普通に授業が受けられる子は「優等生」のような扱いでした。
私は2011年頃に「農薬の空中散布」に関心を持ち説明を受けましたが、市からは散布した後は安全だと言われました。6月に農薬を散布する日が、ちょうどプール開きという時もありました。散布の連絡は有線放送だけで学校からの連絡はなく、先生たちの認識も全然ないという状態で散布され、散布当日もプールには前日から水が張ってありました。」
■子どもたちが壊される
今や学習障害(LD)、ADHD、自閉症などは多発するようになり、世界的にはその原因は農薬などの外部環境に求めるしかないと定説化している。以前は「自閉症遺伝子」や「母親の育て方」に原因を探し回った時代もあったが、どれも一部を説明するものでしかなかった。今では有害化学物質の影響が大きいと考えられている。
有機リン系、ネオニコチノイド系農薬は、どちらも神経伝達を阻害して虫を殺す。有機リン系もネオニコ系も神経伝達をオンにし続けることで阻害する。これが脳の発達障害を招き、ADHD、知能低下、自閉症を招く。
この農薬がガーデニング、コバエ取り、ペットのノミ取り、家の木材の木材処理やシロアリ防除にも使われている。見渡せば殺菌・殺虫剤まみれの家庭は、農薬に囲まれているのだ。残留性が高く、種類によっては数年持続し、しかも水に溶けやすいので野菜の表面ではなく中身を汚染する。だから果物、お茶、野菜は洗っても落ちない。それが子どもの脳を襲うのだ。
松本市では一部地域の空中散布を延期したが、それでも散布を中止してはいない。そこで地域の市民は提訴した。そこまでして農薬メーカーを擁護するのはなぜなのだろう。子どもより大切なものとはどうしても思えないのだが。
☆★ こちらの情報もご参考ください ☆★
グリーンピース
「ネコのノミとりにも? 身近にあるネオニコ商品」 より抜粋
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/48766/

子どもの脳や発達神経への悪影響や、
ミツバチの大量死の一因でもあるネオニコチノイド系農薬。
わたしたちの身近な生活にも潜んでいること、知っていますか?
農薬(殺虫剤)により野菜や果物に、
ネオニコ系農薬が残留していることはご存知かと思いますが、
犬や猫のノミとり、ゴキブリやアリの駆除、
そして台所に置くコバエとりやガーデニングの肥料にまで使われています。
すでにヨーロッパやアメリカでは、
ミツバチの大量死とネオニコチノイド系農薬の関連を重く見て、
暫定的に使用禁止されています。
けれども、日本では未だに何も対策は取られておらず、
多くの農薬メーカーが販売を続けています。
農薬メーカーの一社である住友化学は、
「EUのネオニコチノイド剤規制に対する住友化学の見解」という声明を出しており、
ネオニコチノイド系農薬とミツバチの死に因果関係は無く、
EUの措置は行き過ぎだと批判しています。
しかし、因果関係が決定的になってから規制するのでは手遅れです。
身近にあるネオニコ商品(カッコ内はメーカー・販売元など)をまとめてみました。
ネオニコではないものの、似た分子構造を持ち、
EUで規制されているフィプロニルも含めています。
■最初は「安全」、終わりは「超危険」
「低毒性」の謳い文句で始まり、重篤な被害で禁止される。これが農薬のいつものパターンだ。ビル内の害虫駆除を理由にして撒かれてきたスミチオンなどの「有機リン系農薬」は、神経毒性が認められて下火になり、その後に伸びてきたのが「ネオニコチノイド系農薬」だ。これまた「昆虫には効くが、人間には影響がない」という謳い文句で登場した。そして全世界的なミツバチ失踪の原因物質の一つとなった。
日本では単位面積当たりの農薬使用量が世界で中国・韓国に次いで三番目に高く、有機リン系に続いてネオニコチノイド系が使われた。しかも両方を混ぜて使う事例も多かった。
それが脳細胞の神経伝達に影響を及ぼし、子どもたちのADHD(注意欠如・多動性障害)などを多発させているという報告がされたのは。ミツバチの失踪が問題になった後になってからだった。特に幼少期であればあるほど、脳細胞への影響は大きくなる。
それについて、千曲市で現実に起きてしまっている事態があるので、「松本の松枯れを考える住民の会」にある動画から一部書き起こしてその実態をお伝えしたい。
■千曲市の小学校での実態
「私は、千曲市在住で2015年まで薬剤空中散布を行っていた場所のすぐ近くに住んでおり、高1、中1、小4と3人の子どもがおります。2番目の子どもである次女が今年の3月まで通っていた小学校のクラスの子どもたちの状態についてお話したいと思います。この子たちのクラスは保育園のときから問題があると言われていました。特別支援の先生が必ずついていました。
しかし先生たちからの説明は私たちに一切ありませんでした。保育園の頃から、園庭のど真ん中で大騒ぎをしている子がいたり、教室の中にいなければいけない時間でもいない子がたくさんいたりしました。小学校1年生に上がってからも同様でした。
小学校では1クラス27人ですが、授業の時に騒いでしまう子、教室中に外にいる子、遠足の時でも班行動ができない子、教室も団体で行動ができず、自由時間を設けないと成立しないような状態でした。たまたま娘の忘れ物を私が届けに行った時のことです。クラス担任だけではどうにもならず、教頭先生と校長先生も子どもたちを見ていて、隣の部屋を段ボールで仕切って、子どもたちを一人一人を囲って何かをしているという様子を見てしまいました。それを見たときに、どういう教育なのかとすごくビックリして、すぐ先生に聞きました。
すると先生は、「それはプライバシーの問題なので話せません」と言いました。
おかしな光景を私が見たにもかかわらず、学校側は説明は遠慮させてもらいたいという事でした。自分の子が他の子たちと同じ教室で一緒に勉強をしている状況に置かれているにもかかわらず、保護者には知る権利がない状態なのです。
小学校5年生の頃は、1組27人のうち、1人が子ども病院を入退院していましたので残り26人でした。しかし全員で授業を受けられる状態ではなく、別々に授業を受けていました。
まず言語障害といったはっきりとわかるような障害を持つ子たちが2人いました。次に、7人のクラスがあります。その7人をさらに2つに分けています。
4人は不登校になりそうな子たちで、娘曰く、国語と算数が著しくできない子たちです。みんながいる教室の方に来る時もありますが、その時の気分や来られる授業だけ来て、あとはお菓子作りとゲーム遊びをして、とにかく学校から出ていかないようにしています。授業ではないのです。もう半分の3人に加えて違う学年の子もいます。とにかくじっとしていられず、教室にいられない、個別に先生が見ていなければならないような子たちでした。
残り17人のうち、9人の子たちが普通に授業が受けられますが、8人の子たちは教室から出てしまったり、おとなしくじっと座っているけれど全然勉強ができなかったりという状態でした。でもかろうじて教室にはいられるから、一緒のクラスになっていたようです。
つまり1組27人のうち普通に授業を受けられるのは3分の1の9人だけで、あとの子は授業にならないのです。担任の先生は時折教室を出てしまったりする8人の隣に、授業を受けられる子9人を座らせ、授業を成り立たせようとしていました。
そのため私の子は、「隣の子の面倒を見ながら授業を受けている」と言っていました。普通に授業が受けられる子は「優等生」のような扱いでした。
私は2011年頃に「農薬の空中散布」に関心を持ち説明を受けましたが、市からは散布した後は安全だと言われました。6月に農薬を散布する日が、ちょうどプール開きという時もありました。散布の連絡は有線放送だけで学校からの連絡はなく、先生たちの認識も全然ないという状態で散布され、散布当日もプールには前日から水が張ってありました。」
■子どもたちが壊される
今や学習障害(LD)、ADHD、自閉症などは多発するようになり、世界的にはその原因は農薬などの外部環境に求めるしかないと定説化している。以前は「自閉症遺伝子」や「母親の育て方」に原因を探し回った時代もあったが、どれも一部を説明するものでしかなかった。今では有害化学物質の影響が大きいと考えられている。
有機リン系、ネオニコチノイド系農薬は、どちらも神経伝達を阻害して虫を殺す。有機リン系もネオニコ系も神経伝達をオンにし続けることで阻害する。これが脳の発達障害を招き、ADHD、知能低下、自閉症を招く。
この農薬がガーデニング、コバエ取り、ペットのノミ取り、家の木材の木材処理やシロアリ防除にも使われている。見渡せば殺菌・殺虫剤まみれの家庭は、農薬に囲まれているのだ。残留性が高く、種類によっては数年持続し、しかも水に溶けやすいので野菜の表面ではなく中身を汚染する。だから果物、お茶、野菜は洗っても落ちない。それが子どもの脳を襲うのだ。
松本市では一部地域の空中散布を延期したが、それでも散布を中止してはいない。そこで地域の市民は提訴した。そこまでして農薬メーカーを擁護するのはなぜなのだろう。子どもより大切なものとはどうしても思えないのだが。
☆★ こちらの情報もご参考ください ☆★
グリーンピース
「ネコのノミとりにも? 身近にあるネオニコ商品」 より抜粋
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/48766/

子どもの脳や発達神経への悪影響や、
ミツバチの大量死の一因でもあるネオニコチノイド系農薬。
わたしたちの身近な生活にも潜んでいること、知っていますか?
農薬(殺虫剤)により野菜や果物に、
ネオニコ系農薬が残留していることはご存知かと思いますが、
犬や猫のノミとり、ゴキブリやアリの駆除、
そして台所に置くコバエとりやガーデニングの肥料にまで使われています。
すでにヨーロッパやアメリカでは、
ミツバチの大量死とネオニコチノイド系農薬の関連を重く見て、
暫定的に使用禁止されています。
けれども、日本では未だに何も対策は取られておらず、
多くの農薬メーカーが販売を続けています。
農薬メーカーの一社である住友化学は、
「EUのネオニコチノイド剤規制に対する住友化学の見解」という声明を出しており、
ネオニコチノイド系農薬とミツバチの死に因果関係は無く、
EUの措置は行き過ぎだと批判しています。
しかし、因果関係が決定的になってから規制するのでは手遅れです。
身近にあるネオニコ商品(カッコ内はメーカー・販売元など)をまとめてみました。
ネオニコではないものの、似た分子構造を持ち、
EUで規制されているフィプロニルも含めています。
2017年8月4日
『木を活かす(下)~家が人を傷つける ~』
この写真をご覧ください。
こんな収納棚、普通の家にありそうですよね?
でもこれって、本当に「木の棚」なんでしょうか?
それとも・・?
こういった化学物質を毎日吸っている人も多いです。
食べ物、飲み物をオーガニックを目指すと同時に、
毎日暮らす住宅も、オーガニックを目指してみませんか?
メルマガでは田中優が実践する解決例も提示しています。
--------
(メルマガ本文より)
「たとえば普通の家には合板が下地材に使われ、表面だけ印刷物の木目をプリントしただけのフローリングが貼られ、壁にはビニールの壁紙が接着剤で貼られる。
ベニヤ板とは熱帯材などを薄く剥いだものを奇数枚数だけタテヨコ直角に貼り合わせたもので、重さでも価格でも主たるものは接着剤だ。値段は同じ大きさの紙より安い値段で売られていて、そこからは接着剤由来のホルムアルデヒドが飛散する。
写真のようにこうした「印刷した木目」は家具によく使われ、その内側は写真のように合板か、MDF(中密度繊維板)が使われている。どちらも接着剤で成形されているので、ホルムアルデヒドの飛散は避けられない。
よく「Fフォースター(F☆☆☆☆)」だから安全だと言われるが、「Fフォースター」は安全なのではなく、含んでいることの証明になるだけだ。
含まれていないものは「Fフォースター」の表示がない。
こう書くとまるで気にし過ぎのように聞こえるかもしれないが、ホルムアルデヒドはアメリカ環境保護庁により、2010年より「白血病、ホジキンリンパ腫、上咽頭ガン」の「ユニットリスク」が公表されている。
生涯、1μg/m3(1立方メートル当たり1マイクログラム)の環境下において「1万人あたり1.1名がホルムアルデヒドを原因とするガンになる」という確率だ。
日本ではこの規制はシックハウス症候群に対する規制も罰則もなく、ただガイドラインがあるのみとなっている。」
・・・バックナンバーのみのご購入も可能です。
2017.7月分を購入されると、7/15発行号(木を活かす(中))もお読み頂けます。
★ご購読はこちらより
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
※なお、まぐまぐ経由のクレジット払いではなく、
銀行口座へお振込みによる購読方法もあります。
お問い合わせはこちらよりお気軽にご連絡ください
→ info@tanakayu.com
こんな収納棚、普通の家にありそうですよね?
でもこれって、本当に「木の棚」なんでしょうか?
それとも・・?
こういった化学物質を毎日吸っている人も多いです。
食べ物、飲み物をオーガニックを目指すと同時に、
毎日暮らす住宅も、オーガニックを目指してみませんか?
メルマガでは田中優が実践する解決例も提示しています。
--------
(メルマガ本文より)
「たとえば普通の家には合板が下地材に使われ、表面だけ印刷物の木目をプリントしただけのフローリングが貼られ、壁にはビニールの壁紙が接着剤で貼られる。
ベニヤ板とは熱帯材などを薄く剥いだものを奇数枚数だけタテヨコ直角に貼り合わせたもので、重さでも価格でも主たるものは接着剤だ。値段は同じ大きさの紙より安い値段で売られていて、そこからは接着剤由来のホルムアルデヒドが飛散する。
写真のようにこうした「印刷した木目」は家具によく使われ、その内側は写真のように合板か、MDF(中密度繊維板)が使われている。どちらも接着剤で成形されているので、ホルムアルデヒドの飛散は避けられない。
よく「Fフォースター(F☆☆☆☆)」だから安全だと言われるが、「Fフォースター」は安全なのではなく、含んでいることの証明になるだけだ。
含まれていないものは「Fフォースター」の表示がない。
こう書くとまるで気にし過ぎのように聞こえるかもしれないが、ホルムアルデヒドはアメリカ環境保護庁により、2010年より「白血病、ホジキンリンパ腫、上咽頭ガン」の「ユニットリスク」が公表されている。
生涯、1μg/m3(1立方メートル当たり1マイクログラム)の環境下において「1万人あたり1.1名がホルムアルデヒドを原因とするガンになる」という確率だ。
日本ではこの規制はシックハウス症候群に対する規制も罰則もなく、ただガイドラインがあるのみとなっている。」
・・・バックナンバーのみのご購入も可能です。
2017.7月分を購入されると、7/15発行号(木を活かす(中))もお読み頂けます。
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※なお、まぐまぐ経由のクレジット払いではなく、
銀行口座へお振込みによる購読方法もあります。
お問い合わせはこちらよりお気軽にご連絡ください
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2017年8月2日
2017年8月1日
『 温泉三昧、雨ときどき間伐』
天然住宅コラム第10回
『 温泉三昧、雨ときどき間伐』

■ エコラの森
毎年二回はエコラの森で山のお手入れ。今年も6月に天然住宅バンクが主催する「皮むき間伐ツアー」に参加してきた。エコラの森というのは宮城県栗原市の「くりこま木材」が保有している260ヘクタールの広大な森だ。もともとは山好きな人が植林した森のようだが、バブルの時期にそこを買い取ってリゾート開発しようとした会社があった。その会社はそこにボーリング場だのゴルフ場だのを想定したようだが、バブル崩壊であえなく倒産。その会社にカネを貸していた会社は群がって森を盗伐。おかげで保安林に指定されていた斜面の木まで、みんな伐採して持って行ってしまった。
銀行から森の金銭価値を調べてくれと頼まれたくりこま木材の大場さんたちは、その結果を報告している。「価値なし」だった。今の森は、残っている木材価格でしか測れない。盗伐されたその森に価値はなかった。ところがしばらくすると、その森の先に産業廃棄物の処分場が予定され、下流の温泉地に反対運動が起きた。そして再び銀行から「買ってもらえないか」と話があったそうだ。値段のつく森ではないだころか、再び植林するコストを考えたらマイナスなのに、くりこま木材は買ってしまった。そのままでは廃棄物に埋まることを考えたら、森がかわいそうで購入したのだ。
■ 金食い虫の森
カネにならない木材しかない森は無価値だ。それどころか植林してやらなければならないし間伐などの手入れが必要なので、森は金食い虫なのだ。私たちが手入れを続けているのはこの森だ。もうすでに7年も手入れを続けている。年二回、春先に「皮むき間伐」して、その年の冬に伐り倒す。さすがに年数を重ねてきて、そろそろ間伐できなくなるんじゃないかと心配になる。
「大場さん、あと何年分間伐する森がありますかねぇ」と聞くと、「40年分位ですかね、その頃には最初の森の手入れが必要になるから、無限にありますよ」と心強い返事。気が遠くなりながらも今年も間伐に汗を流す。
■ カビの手形

でも今年の間伐は雨に祟られた。梅雨の雨とは思えないほどの強い降り。間伐できないほどの雨は初めての体験だ。
「どうしましょうか」
「じゃ、鳴子温泉で温泉三昧しましょうよ」
ぼくの気楽な戯言が現実になった。みんなで車に乗り込んで、間欠泉だの炭酸泉だの、吉永小百合の湯だのを回って温泉三昧した。ぼくはそれだけでも良かったが、初めて参加した人から「皮むき間伐を体験してみたい」の声が。
最終日、ついに雨が上がった。みんなで山の中に入って皮むき間伐する。皮むき間伐は成長する春から夏までの間に、スギ・ヒノキの皮を剥いて木を枯らしてしまう方法だ。特に雨の後はよく剥ける。4~5メートルの皮がするする剥けるので、みんな思う存分楽しんだ。皮むきしたきれいな樹皮に指を大きく広げて喜ぶ人、舐めて「甘い」と言う人。
でもね、冬に来ると手形や舌の形にカビが生えるているんだよ。人ってすごいばい菌の固まりなんだ。

皮をむいた樹に手形を残す子供達
--------------
田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。
「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。
こちらの田中優メルマガでも順不同ですが紹介させて頂いています。
☆--★ 2017.8.1現在、コラムは第79回まで更新中!☆---★
田中優の「住まいと森のコラム」
月に3回記事を更新しています!
■目次一覧 http://tennen.org/yu_column
第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす
第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活
第75回 「自給住宅」と食べ物
第76回 ガーデンパーティー
第77回 「自給の家」の「たべるにわ」
第78回 「居ていい場所」というコミュニティー
第79回 我が家の庭でBBQ
★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
http://tennen.org/
・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
・こだわり ~高断熱適気密・お家で森林浴・工法~ http://tennen.org/kodawari
・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request
他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。
『 温泉三昧、雨ときどき間伐』

■ エコラの森
毎年二回はエコラの森で山のお手入れ。今年も6月に天然住宅バンクが主催する「皮むき間伐ツアー」に参加してきた。エコラの森というのは宮城県栗原市の「くりこま木材」が保有している260ヘクタールの広大な森だ。もともとは山好きな人が植林した森のようだが、バブルの時期にそこを買い取ってリゾート開発しようとした会社があった。その会社はそこにボーリング場だのゴルフ場だのを想定したようだが、バブル崩壊であえなく倒産。その会社にカネを貸していた会社は群がって森を盗伐。おかげで保安林に指定されていた斜面の木まで、みんな伐採して持って行ってしまった。
銀行から森の金銭価値を調べてくれと頼まれたくりこま木材の大場さんたちは、その結果を報告している。「価値なし」だった。今の森は、残っている木材価格でしか測れない。盗伐されたその森に価値はなかった。ところがしばらくすると、その森の先に産業廃棄物の処分場が予定され、下流の温泉地に反対運動が起きた。そして再び銀行から「買ってもらえないか」と話があったそうだ。値段のつく森ではないだころか、再び植林するコストを考えたらマイナスなのに、くりこま木材は買ってしまった。そのままでは廃棄物に埋まることを考えたら、森がかわいそうで購入したのだ。
■ 金食い虫の森
カネにならない木材しかない森は無価値だ。それどころか植林してやらなければならないし間伐などの手入れが必要なので、森は金食い虫なのだ。私たちが手入れを続けているのはこの森だ。もうすでに7年も手入れを続けている。年二回、春先に「皮むき間伐」して、その年の冬に伐り倒す。さすがに年数を重ねてきて、そろそろ間伐できなくなるんじゃないかと心配になる。
「大場さん、あと何年分間伐する森がありますかねぇ」と聞くと、「40年分位ですかね、その頃には最初の森の手入れが必要になるから、無限にありますよ」と心強い返事。気が遠くなりながらも今年も間伐に汗を流す。
■ カビの手形

でも今年の間伐は雨に祟られた。梅雨の雨とは思えないほどの強い降り。間伐できないほどの雨は初めての体験だ。
「どうしましょうか」
「じゃ、鳴子温泉で温泉三昧しましょうよ」
ぼくの気楽な戯言が現実になった。みんなで車に乗り込んで、間欠泉だの炭酸泉だの、吉永小百合の湯だのを回って温泉三昧した。ぼくはそれだけでも良かったが、初めて参加した人から「皮むき間伐を体験してみたい」の声が。
最終日、ついに雨が上がった。みんなで山の中に入って皮むき間伐する。皮むき間伐は成長する春から夏までの間に、スギ・ヒノキの皮を剥いて木を枯らしてしまう方法だ。特に雨の後はよく剥ける。4~5メートルの皮がするする剥けるので、みんな思う存分楽しんだ。皮むきしたきれいな樹皮に指を大きく広げて喜ぶ人、舐めて「甘い」と言う人。
でもね、冬に来ると手形や舌の形にカビが生えるているんだよ。人ってすごいばい菌の固まりなんだ。

皮をむいた樹に手形を残す子供達

田中優、皮むき作業中。。
田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。
「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。
こちらの田中優メルマガでも順不同ですが紹介させて頂いています。
☆--★ 2017.8.1現在、コラムは第79回まで更新中!☆---★
田中優の「住まいと森のコラム」
月に3回記事を更新しています!
■目次一覧 http://tennen.org/yu_column
第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす
第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活
第75回 「自給住宅」と食べ物
第76回 ガーデンパーティー
第77回 「自給の家」の「たべるにわ」
第78回 「居ていい場所」というコミュニティー
第79回 我が家の庭でBBQ
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・施工例 http://tennen.org/gallery
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・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request
他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。
2017年7月27日
『 新手のサラ金、その名は「銀行カードローン」 』
まずはこのグラフを見てほしい。
このグラフは「無担保ローンの融資残高」だ。かつて社会問題化した「サラ金」たちの資金貸出額を、銀行が軽く超えてしまっているというものだ。友人から「クローブアップ現代」で放映されていたと聞いたので早速検索。ちゃんと見つかった。見てみたらこれが優れた番組だった。
かつてサラ金がきつい取り立てや過剰貸し付け、高金利の「3K」が問題になって厳しい規制が課せられるようになった。特に厳しい規制は、法定金利を上回った金利の返済と、本人の年収の3分の1を上回る貸し付けの禁止だった。ところが銀行は「善意の機関」と信じられていてその規制を受けなかった。そこでサラ金に代わって伸びたのが銀行カードローンだったのだ。
しかし銀行は個人の信用情報を持たないし、融資のノウハウもない。そこでサラ金が信用情報を審査し、万が一の焦げ付きには補償をし、銀行はノーチェック、ノーリスクで貸し出すようになったというのがこの流れだ。
かつてサラ金では生命保険を掛けさせて、本人が自殺すると資金回収できるので、社内で契約者の自殺に万歳三唱をしたという。ところがその業態が銀行に移ったのだ。サラ金は銀行と提携することがあったが、それがこういう形で進化していたのだ。
本来銀行は、地域の事業者に融資して共存共栄を目指したものだが、もはやそんな余裕はない。国債はマイナス金利、事業融資は金利が低く目利きができないことから銀行自体が個人カードローンに走ったのだ。金利は3%~15%となっているが、大きい金額か期間が短いものかでなければ安い金利は適用されず、個人ローンの多くは高い側の金利になってしまう。しかもリボルビング方式による定額返済で、金利負担が非常に大きくなってしまうのだ。
経営の厳しくなった銀行も、これを積極的に営業成績に結びつけ、堅実経営の中小企業への融資より優先して自分で審査せず、リスクも少ない個人ローンを優先する。それが営業成績につながるのだから、職員も競って融資しようとする。やがて破裂するバブルならぬカードローン破産に向けて、恥も外聞もなく銀行はアクセル全開にしたのだ。
低所得者は当然カネが不足することが多い。その人たちがターゲットだ。
リボルビング方式なら、返済は6年ほどで借入元本の1.5倍になる。低所得者は、その間にまた再びカネが足りなくなる可能性が高いのだ。すると再び銀行カードローンに頼る。そのようにして利益を得ていくのだ。
吸血鬼のような業務を、銀行が中心になって広げだした。何より大きいのは「年収の3分の1以上は貸し出せない」という総額規制のない点だ。サラ金が規制されてできなくなったことを、「銀行は悪いことをしない」という神話の下で続けられるのだ。そのせいで13年ぶりに自己破産者が増加した。
これは新たな「銀行地獄」の始まりだ。銀行は善意で運用しているものではない。カネの魔力に憑りつかれた存在だ。人々の世帯所得はピーク時から100万円以上下がった。年収がそれだけ下がれば、学費も出せなくなるし、万が一の費用不足の事態も当然起こる。そんなときになっても銀行カードローンに頼るのは危険だ。
何より収入に見合った暮らしに戻さなくてはいけない。そのためには現金支出の削減こそが重要なのだ。
以上、2017.6発行
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.91/2017年6月」より抜粋
ニュースレター PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_91.pdf
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■ビットコインに預金登場─ビットコイン銀行は誕生するか- 木村瑞穂
■あなたの価値を知っている人は他者 岡田 純
■温暖化防止のための「炭」利用 奈良由貴
◆◇◆◇ より詳しくはこちらを ◆◇◆◇◆◇
田中優有料・活動支援版メルマガでもこの銀行について取り上げています。
■「銀行を信じてはいけない 」 (2017.6.15発行)
・共謀罪成立
・えげつない銀行
・サラ金から銀行に移った無担保ローン
・善意の銀行という神話
・無能が暴露した銀行
・背景にある貧困化
・破産の淵にいる多数の人たち
などなど書かれています。
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月2回発行(15、30日) 540円/月
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ご購読はこちらより http://www.mag2.com/m/0001363131.html
※まぐまぐ経由のクレジット払いではなく、銀行口座へお振込みによる購読方法もあります。お問い合わせはこちらよりお気軽にご連絡ください → info@tanakayu.com
このグラフは「無担保ローンの融資残高」だ。かつて社会問題化した「サラ金」たちの資金貸出額を、銀行が軽く超えてしまっているというものだ。友人から「クローブアップ現代」で放映されていたと聞いたので早速検索。ちゃんと見つかった。見てみたらこれが優れた番組だった。
かつてサラ金がきつい取り立てや過剰貸し付け、高金利の「3K」が問題になって厳しい規制が課せられるようになった。特に厳しい規制は、法定金利を上回った金利の返済と、本人の年収の3分の1を上回る貸し付けの禁止だった。ところが銀行は「善意の機関」と信じられていてその規制を受けなかった。そこでサラ金に代わって伸びたのが銀行カードローンだったのだ。
しかし銀行は個人の信用情報を持たないし、融資のノウハウもない。そこでサラ金が信用情報を審査し、万が一の焦げ付きには補償をし、銀行はノーチェック、ノーリスクで貸し出すようになったというのがこの流れだ。
かつてサラ金では生命保険を掛けさせて、本人が自殺すると資金回収できるので、社内で契約者の自殺に万歳三唱をしたという。ところがその業態が銀行に移ったのだ。サラ金は銀行と提携することがあったが、それがこういう形で進化していたのだ。
本来銀行は、地域の事業者に融資して共存共栄を目指したものだが、もはやそんな余裕はない。国債はマイナス金利、事業融資は金利が低く目利きができないことから銀行自体が個人カードローンに走ったのだ。金利は3%~15%となっているが、大きい金額か期間が短いものかでなければ安い金利は適用されず、個人ローンの多くは高い側の金利になってしまう。しかもリボルビング方式による定額返済で、金利負担が非常に大きくなってしまうのだ。
経営の厳しくなった銀行も、これを積極的に営業成績に結びつけ、堅実経営の中小企業への融資より優先して自分で審査せず、リスクも少ない個人ローンを優先する。それが営業成績につながるのだから、職員も競って融資しようとする。やがて破裂するバブルならぬカードローン破産に向けて、恥も外聞もなく銀行はアクセル全開にしたのだ。
低所得者は当然カネが不足することが多い。その人たちがターゲットだ。
リボルビング方式なら、返済は6年ほどで借入元本の1.5倍になる。低所得者は、その間にまた再びカネが足りなくなる可能性が高いのだ。すると再び銀行カードローンに頼る。そのようにして利益を得ていくのだ。
吸血鬼のような業務を、銀行が中心になって広げだした。何より大きいのは「年収の3分の1以上は貸し出せない」という総額規制のない点だ。サラ金が規制されてできなくなったことを、「銀行は悪いことをしない」という神話の下で続けられるのだ。そのせいで13年ぶりに自己破産者が増加した。
これは新たな「銀行地獄」の始まりだ。銀行は善意で運用しているものではない。カネの魔力に憑りつかれた存在だ。人々の世帯所得はピーク時から100万円以上下がった。年収がそれだけ下がれば、学費も出せなくなるし、万が一の費用不足の事態も当然起こる。そんなときになっても銀行カードローンに頼るのは危険だ。
何より収入に見合った暮らしに戻さなくてはいけない。そのためには現金支出の削減こそが重要なのだ。
以上、2017.6発行
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.91/2017年6月」より抜粋
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■「銀行を信じてはいけない 」 (2017.6.15発行)
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2017年7月24日
絶版本「環境破壊のメカニズム」 販売のお知らせ
この本は大変好評だったのですが、出版社の北斗出版がすでに廃業となっているため、
残念ながら絶版となってしまいました。
弊社に残っている分が、あと「4冊のみ(2017.7.30現在)」となります。
内容については初版から19年、改定から15年経った現代でも通じる内容で当時から原発の危険性、環境破壊の原因やその解決策などが具体的に書かれており読み応え十分です☆
本体価格は税込み¥2,376円 ですが、今回販売価格は“送料込み”の¥2,200とさせて頂きます。ただしおひとり様ご注文は2冊までとさせて頂きます。
内容:地球的規模の貿易と金融が、環境破壊をする事業を産み出していることを分析。
この社会システムを変えられなければ、どんな環境保護運動も無意味になる。
これは地域分散型社会を求める視点からの、新たな社会変革の提案である。
(1998年 初版、2002年 改訂版で発行 全334ページ)
書評ブログ http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10861247513.html にて、「3.11後の今だから読むと心に痛すぎる本」として紹介されました。
<<本書について>>
どんなにリサイクルを推進しても、輸入される資源量が減らない限りゴミ問題は解決しません。一方で、今なおダムや原子力発電のような、大規模に環境破壊を招く開発が、需要の伸びを超えて推進されています。
今の開発や金融・貿易メカニズムが、飽くなき利益追求のために必要とされているのなら、その社会システム自体を変えない限り、いくら「地球にやさしい」行動をしても無意味です。
本書は、地域に金融・エネルギー・政治権力を取り戻すことで、地球の上に持続的に暮らせる地域社会を作れることを示し、そのための利益中心でない市民主体の社会作りを提案しています。
【目次】
まえがき
第1章 滅亡の兆候(地球温暖化による滅亡 感染症による滅亡 ほか)
第2章 自動破壊システム(リサイクルシステムを崩壊させるリサイクルの推進虚構の開発 ほか)
第3章 誰のための世界か?(貿易という名の「破滅競争」貿易の受益者と責任主体 ほか)
第4章 誰が地球を守れるのか(人々を追い詰める環境保護 誰がその価値をはかるのか ほか)
第5章 分散型社会に向けて(金融の地域分散 エネルギーの地域分散 家庭の、産業の電気をどうするか ほか)
後始末
もうひとつの未来
最後の資源戦争を乗り越えるー改訂版あとがきにかえて
★ご注文はこちらより、先着順での受付となります。
http://www.tanakayu.com/form/contact.html
●お申込みメール内のご用件チェックは「その他」で、
用件欄に「環境破壊のメカニズム」購入希望、希望冊数を、入力ください
●お申込み時に特にご指示がなければ、入力頂いたご住所へお送りします
●お支払は書籍到着後、書籍に同封の郵便払込票にてお願い致します。
(振込手数料(通常ATMは80円)は購入者様のご負担となります。予めご了承ください)
ご質問等は info@tanakayu.com へお願いします。
この機会にぜひお手にとってお読み頂ければ嬉しいです!
2017年7月20日
7/29(土)神戸にて天然住宅無料見学会 ~セカンドライフを楽しむ平屋の家~
田中優より
「天然住宅の見学会、神戸でもやります!ぜひ味わってほしいです。」
神戸市有馬にて、お住まい見学会を開催します。
グループ会社 『アンビエックス』によるオーダー住宅。お引き渡しして1ヶ月という、ほやほやの御宅です。有馬の街並みの中に建つ平屋建てのセカンドハウスは、どこか懐かしい落ち着いた佇まいとなりました。
「友人を呼んで、みんなで楽しく過ごしたい」という奥様のためのラウンジと、主にご主人様が過ごすリビング。2つの空間の間には、キッチンを配しました。3つの空間が並ぶ、シンプルな構成です。ラウンジとリビングには、それぞれロフトも設けています。
構造は無垢の杉材による軸組工法です。
兵庫県丹波の杉材を、明石の大工さんに刻んでいただきました。
ヒノキの柱は、建主様ご家族が実際に山に足を運び、選定したものです。
まさに「川上から川下まで」、顔の見える家づくりとなりました。
外観は、火山から噴出したシラスを原料にした塗り壁と、杉板張りの組み合わせです。
杉板は建主様自ら、自然塗料を塗りました。
北側に設けたデッキからは、有馬の美しい山の景色を眺めることができます。
内部は、杉板のフローリングとシラスの塗り壁。
大工さんによる丁寧な造作や継手も見どころです。
着工前に基礎の下に炭素埋設工事もしました。
これから植物を育てたり、菜園をされる予定のお庭にも良い影響があることと思います。家の外も中も、とても気持ちの良い場所になりました。
今回、建て主様のご厚意で兵庫県内で初めての見学会を開催させていただくことになりました。近郊にお住まいの皆さま、この機会に是非天然住宅の空気質を体感しにいらしてください。
《参考記事》
▼上棟式のことを、設計を担当した小野寺がブログに書いています。
http://ambiex.jp/blog/onodera-blog/joutoushiki-kobe.html
★建物データ
敷地面積:212.37㎡
延床面積:85.92㎡
間取り:1LDK
工法:木造(強化筋交い)
■日時 7月29日(土)
●午前の部:10時00分~11時30分 お住まい見学会+相根昭典セミナー
●午後の部:13時~15時 お住まい見学会+田中優セミナー
■場所 兵庫県神戸市有馬町(神戸電鉄有馬線「有馬温泉」駅より徒歩10分)
■参加費 無料
■お申込み
下記フォーマットからお申し込みください。後日ご案内メールをお送りします。
http://tennen.org/event/arimaonsen.html
<<建て主さまから一言いただきました!>>
「完成見学会の体感」という経験を重ねる度、住まいに対する感性がアップしていくように思います。ぜひ、神戸の地で、天然住宅の中に流れる「風」を感じていただきたい。素晴らしいネットワークで、実現してもらいました。
健康・安らぎ・安心安全を住まいに願う方に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
神戸市有馬にて、お住まい見学会を開催します。
グループ会社 『アンビエックス』によるオーダー住宅。お引き渡しして1ヶ月という、ほやほやの御宅です。有馬の街並みの中に建つ平屋建てのセカンドハウスは、どこか懐かしい落ち着いた佇まいとなりました。
「友人を呼んで、みんなで楽しく過ごしたい」という奥様のためのラウンジと、主にご主人様が過ごすリビング。2つの空間の間には、キッチンを配しました。3つの空間が並ぶ、シンプルな構成です。ラウンジとリビングには、それぞれロフトも設けています。
構造は無垢の杉材による軸組工法です。
兵庫県丹波の杉材を、明石の大工さんに刻んでいただきました。
ヒノキの柱は、建主様ご家族が実際に山に足を運び、選定したものです。
まさに「川上から川下まで」、顔の見える家づくりとなりました。
外観は、火山から噴出したシラスを原料にした塗り壁と、杉板張りの組み合わせです。
杉板は建主様自ら、自然塗料を塗りました。
北側に設けたデッキからは、有馬の美しい山の景色を眺めることができます。
内部は、杉板のフローリングとシラスの塗り壁。
大工さんによる丁寧な造作や継手も見どころです。
着工前に基礎の下に炭素埋設工事もしました。
これから植物を育てたり、菜園をされる予定のお庭にも良い影響があることと思います。家の外も中も、とても気持ちの良い場所になりました。
今回、建て主様のご厚意で兵庫県内で初めての見学会を開催させていただくことになりました。近郊にお住まいの皆さま、この機会に是非天然住宅の空気質を体感しにいらしてください。
《参考記事》
▼上棟式のことを、設計を担当した小野寺がブログに書いています。
http://ambiex.jp/blog/onodera-blog/joutoushiki-kobe.html
★建物データ
敷地面積:212.37㎡
延床面積:85.92㎡
間取り:1LDK
工法:木造(強化筋交い)
■日時 7月29日(土)
●午前の部:10時00分~11時30分 お住まい見学会+相根昭典セミナー
●午後の部:13時~15時 お住まい見学会+田中優セミナー
■場所 兵庫県神戸市有馬町(神戸電鉄有馬線「有馬温泉」駅より徒歩10分)
■参加費 無料
■お申込み
下記フォーマットからお申し込みください。後日ご案内メールをお送りします。
http://tennen.org/event/arimaonsen.html
<<建て主さまから一言いただきました!>>
「完成見学会の体感」という経験を重ねる度、住まいに対する感性がアップしていくように思います。ぜひ、神戸の地で、天然住宅の中に流れる「風」を感じていただきたい。素晴らしいネットワークで、実現してもらいました。
健康・安らぎ・安心安全を住まいに願う方に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
2017年7月18日
カビを寄せつけない技術
木材は精油分が大事
前二回に渡って小林建工さんの話を紹介したが、比較しては失礼かもしれないが、天然住宅の手法より優れた方法を続けていることがうれしかった。
天然住宅でも伐採してきたばかりの木材を防カビ剤に浸したりしない。それでは有害な木材になってしまい、本来の『無垢材』の名に値しないものになると思うからだ。しかし木材にカビが出てしまったらどうするのか。カビもまた生き物だから、全くカビが出なくする方法はない。しかし出にくくさせる方法はある。そのひとつが第七回で紹介したカンナ掛けだ。
カンナ掛けすると、同じ木とは思えないほど見事に表面が光る。普通に使われる木材は表面をサンダー掛けしている。これは表面をヤスリでこすっているのだ。そうすると木材表面の細胞はつぶれ、残念ながら光りはしない。ところがカンナ掛けでは、表面の細胞を鋭利な刃物で薄く切断しているのだ。光るのは切断された細胞から流れ出た『虫の嫌う精油分』なのだ。その精油分がカビを寄せつけなくさせる。
煙で燻す『くんえん乾燥』
天然住宅では他の方法も利用する。それが『くんえん乾燥』という方法だ。残念ながら天日乾燥していたのでは時間がかかりすぎて、今の木材業界では生き残るのが困難だ。製材所は現金で買った木材で家を建て、建ててからやっと現金を得る。その間の木材保管の期間が長ければ、その金利負担につぶされる。ブランド力を持った銘木なら可能かもしれないが、そうでない普通の山では乾燥させるために木を何年も持ち続けるのは困難なのだ。
![]() |
宮城県くりこまくんえんのくんえん乾燥炉 |
天然住宅は各地の山を再生したいのだから、ブランド力に頼るわけにはいかない。どこの山でもやれるようにしたいのだ。するとどうしても時間を短縮でき、木を傷めない乾燥方法が必要になる。木材の精油分を失わせては元も子もない。
そこでリグニンが分解しない温度で、精油分が流れ出さない温度で乾燥させるのだ。その温度は最大でも80℃、可能なら木の芯の部分で45℃までに設定したい。
その温度で木材を燃やしたガスで燻す方法が「燻煙(くんえん)乾燥」なのだ。煙は虫が嫌う匂いなので寄りつかなくなる。ただしこのくんえん乾燥だけでは完全には乾かない。乾燥の前処理、「予備乾燥」として使っている。木材の含水率(重さに対する水の率)は住む段階で20%以下にするのだが、くんえん乾燥では40%程度にしかならないからだ。あまり含水率が高いと、後で木材が縮んで歪んだり割れたりするからだ。予備乾燥のあと、天然乾燥したりして含水率を下げている。
しかしくんえん乾燥の良い点は他にもある。虫が寄らなくなる、濡れても乾燥するのが早くなる、そして歪みにくくなることだ。
名前のない『本物の無垢材』
今、二次乾燥をするための新たな木材乾燥技術を成功させた。成分を変えた浸透性の高い水を使い、浸透させてから逆に乾燥させる。もちろん温度は高くしない。ヒノキは簡単に乾燥するから問題ないが、スギは色の濃くなった芯の部分だけは、なかなか乾燥しないのだ。カラマツや能登ヒバのように歪みやすい木もある。これを歪ませずに乾燥させる木材乾燥炉を目指してきた。それを実現させた。
しかも従来の半分ほどの時間で、歪み・割れを作らずに乾燥できる乾燥機を実現したのだ。木材はタテ方向に細胞が並んでいる。ヨコ方向にも水分が流れる細胞組織があるのだが、弁が塞がってしまってこれまで乾燥させることができなかった。それを成功させたのだ。
くんえんした木材に加えてカンナ掛けする。すると防カビ剤に漬けなくてもカビが生えにくい木材になる。もちろん絶対ではないが。天然住宅では「防カビ剤に漬け」た木材を『無垢材』とは呼ばない。では何と呼んだらいいのだろう。
今の『無垢材』は本物を意味しない。その違いを知ってほしいと思う。
**********
2015年6月発行 天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」第9回より
西日本 天然住宅はこちら
2017年7月8日
7月16日(日)NPOバンク シンポジウム「休眠預金は奨学金ローン問題を解決できるか」
元SEALDsメンバー諏訪原 建さんがスピーカーとして登壇します。
ファシリテーターは田中優。
田中優より
「このイベントを諏訪原さんを呼んで行います。
ぼくの思いでは、こういうことを解決できないならNPOバンクの存在意義がないと思うからです。だから関心ある人にたくさん来てほしいです。」
写真 左田中優 中央諏訪原さん

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私たちの将来を託している若い人々の奨学金の返済が、
今日、社会問題化 しています。
1970年代半ば以降、授業料の値上げが繰り返されたことと、
一般の家庭における収入が1990年代以降減少を続けていることから、
大学に行くために今や、大学学部生(昼間)の約50%が何らかの奨学金を利用し、
約3人に1人が日本学生支援機構等の奨学金を借りるまでになっています。
また、今日の雇用環境の変化により、
非正規雇用等の不安定、低賃金労働の拡大等により、
大学、大学院や専門学校を卒業して安定した収入を得ても、
奨学金を返済することは大変厳しい環境になっていることから、
社会問題化しており、政府などで各種対策を検討し始めています。
昨年12月に成立した「休眠預金活用法」について、現在、関係諸機関では、
この資金の活用方法についてのルール作りが進められています。
バンク連では、この休眠預金の資金を活用して、
奨学金返済の問題の解決方法について、議論を進めています。
未来の世代に住みよい社会と環境を残すために、
若者への教育にかかる負の資産をどのように解決できるのか、
奨学金の制度も理解しながら、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
ふるってご参加ください。
シンポジウム「休眠預金は奨学金ローン問題を解決できるか」
【主催】 全国NPOバンク連絡会
【日時】 2017年7月16日(日)開始15:00 - 終了17:00 (開場14:30)
【参加費】 1,000円
【会場】 レンタルプレイスなかぎん 会議室ローズ
東京都中央区銀座8−16−10中銀本社ビル9階
https://www.rentalplace.jp/access/
JR各線・東京メトロ銀座線・都営浅草線 新橋駅 徒歩 約8分
都営大江戸線・新交通ゆりかもめ 汐留駅 徒歩 約7分
都営大江戸線 築地市場駅 徒歩 約8分
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅 徒歩 約8分
【プログラム】
15:00~16:50
シンポジウム「休眠預金は奨学金ローン問題を解決できるか」
スピーカー:諏訪原 建氏(筑波大学大学院 在籍、元SEALDsメンバー)
ファシリテーター:田中 優(全国NPOバンク連絡会・未来バンク 理事長)
シンポジウム終了後、懇親会(自由参加)を開催予定です。
<お申込み>
7月15日(土)までに以下のサイトにて必要事項をご記入ください。
http://kokucheese.com/event/index/476081/
<お問い合わせ先>
全国NPOバンク連絡会 事務局 e-mail:npobank.event@gmail.com
ファシリテーターは田中優。
田中優より
「このイベントを諏訪原さんを呼んで行います。
ぼくの思いでは、こういうことを解決できないならNPOバンクの存在意義がないと思うからです。だから関心ある人にたくさん来てほしいです。」
写真 左田中優 中央諏訪原さん

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私たちの将来を託している若い人々の奨学金の返済が、
今日、社会問題化 しています。
1970年代半ば以降、授業料の値上げが繰り返されたことと、
一般の家庭における収入が1990年代以降減少を続けていることから、
大学に行くために今や、大学学部生(昼間)の約50%が何らかの奨学金を利用し、
約3人に1人が日本学生支援機構等の奨学金を借りるまでになっています。
また、今日の雇用環境の変化により、
非正規雇用等の不安定、低賃金労働の拡大等により、
大学、大学院や専門学校を卒業して安定した収入を得ても、
奨学金を返済することは大変厳しい環境になっていることから、
社会問題化しており、政府などで各種対策を検討し始めています。
昨年12月に成立した「休眠預金活用法」について、現在、関係諸機関では、
この資金の活用方法についてのルール作りが進められています。
バンク連では、この休眠預金の資金を活用して、
奨学金返済の問題の解決方法について、議論を進めています。
未来の世代に住みよい社会と環境を残すために、
若者への教育にかかる負の資産をどのように解決できるのか、
奨学金の制度も理解しながら、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
ふるってご参加ください。
シンポジウム「休眠預金は奨学金ローン問題を解決できるか」
【主催】 全国NPOバンク連絡会
【日時】 2017年7月16日(日)開始15:00 - 終了17:00 (開場14:30)
【参加費】 1,000円
【会場】 レンタルプレイスなかぎん 会議室ローズ
東京都中央区銀座8−16−10中銀本社ビル9階
https://www.rentalplace.jp/access/
JR各線・東京メトロ銀座線・都営浅草線 新橋駅 徒歩 約8分
都営大江戸線・新交通ゆりかもめ 汐留駅 徒歩 約7分
都営大江戸線 築地市場駅 徒歩 約8分
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅 徒歩 約8分
【プログラム】
15:00~16:50
シンポジウム「休眠預金は奨学金ローン問題を解決できるか」
スピーカー:諏訪原 建氏(筑波大学大学院 在籍、元SEALDsメンバー)
ファシリテーター:田中 優(全国NPOバンク連絡会・未来バンク 理事長)
シンポジウム終了後、懇親会(自由参加)を開催予定です。
<お申込み>
7月15日(土)までに以下のサイトにて必要事項をご記入ください。
http://kokucheese.com/event/index/476081/
<お問い合わせ先>
全国NPOバンク連絡会 事務局 e-mail:npobank.event@gmail.com
2017年7月5日
石木ダム、どちらでもない、わからない&ダム水没予定地住民より悲痛なお願い!
田中優より
これはパタゴニアが石木ダムについて長崎県民にアンケートした結果なんだけど、ひどい意識だと思う。

「パタゴニア日本支社 長崎県民対象の世論調査を実施」
http://www.jiji.com/jc/article?k=000000007.000021813&g=prt より
人々は反対が多いものの、半数が「どちらでもない、わからない」と言い、説明不足だという。
いや、情報は自分から得るものでしょ?
人々が「どちらでもない」と言ってる今も、現地では人権弾圧が続いているんだ。
その石木ダム水没予定地住民より。
「地元水没予定地住民は精一杯頑張っております。
がしかし、これ以上手を伸ばせません…
なので皆さんにお願いがあります。。
私たちの声を拾った方は、この問題をよく知らない近場の方に伝えてください。
話題にしてあげてください。
そのちょっとした積み重ねを続けていくしかありません。
私たちは半世紀耐えてきました。
持久力には自信があります。
すぐに解決に繋がらなくてもがっかりしません。
ですが、世論には期待しています!
絶対勝てる!と信じております。
だからイラストも頑張って描けるのです。」
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-458.html
(石木川と石木ダムを考える「こうばるプロジェクト」)
・・ぜひ多くの人にしらせてください!
これはパタゴニアが石木ダムについて長崎県民にアンケートした結果なんだけど、ひどい意識だと思う。

「パタゴニア日本支社 長崎県民対象の世論調査を実施」
http://www.jiji.com/jc/article?k=000000007.000021813&g=prt より
人々は反対が多いものの、半数が「どちらでもない、わからない」と言い、説明不足だという。
いや、情報は自分から得るものでしょ?
人々が「どちらでもない」と言ってる今も、現地では人権弾圧が続いているんだ。
その石木ダム水没予定地住民より。
「地元水没予定地住民は精一杯頑張っております。
がしかし、これ以上手を伸ばせません…
なので皆さんにお願いがあります。。
私たちの声を拾った方は、この問題をよく知らない近場の方に伝えてください。
話題にしてあげてください。
そのちょっとした積み重ねを続けていくしかありません。
私たちは半世紀耐えてきました。
持久力には自信があります。
すぐに解決に繋がらなくてもがっかりしません。
ですが、世論には期待しています!
絶対勝てる!と信じております。
だからイラストも頑張って描けるのです。」
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-458.html
(石木川と石木ダムを考える「こうばるプロジェクト」)
・・ぜひ多くの人にしらせてください!
気候変動リスクを無視する日本のメガバンク
田中優
ちょっと思い出しただけでも、日本/世界の石炭火力発電所に融資しているだけでなく、
クラスター爆弾、銀行カードローンで破産者激増など、悪事ばかり見つかる。
銀行に預金しない方が未来のためになる。
「ではどこに?」と聞かれたら、
「一番いいのは将来払わなければならなくなる支出を減らせるものに使うこと」と答えよう。
◇ ◇ ◇ ◇
▼「BANKING ON CLIMATE CHANGE : 気候変動リスクを無視する日本のメガバンク」
http://world.350.org/ja/banking-on-climate-change-japan/
-日本のメガバンクは最低ランク-
6月22日に発表された、世界37の民間銀行の気候変動リスクの対応を格付けする最新の調査報告書「化石燃料ファイナンス成績表 2017」(Banking On Climate Change 2017)では、日本の三大メガバンクの気候変動リスクへの対応が世界最低ランクだと格付けされています。
同報告書に登場する米国、カナダ、ヨーロッパ、中国、オーストラリアなどの主要銀行と比べて、日本のメガバンクの格付けが低い根拠として、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が世界の「脱石炭」の流れに逆行し、化石燃料の中でも最もCO2排出量の高い石炭産業への貸出を近年増加させたことが挙げられています。
さらに、環境負荷が極めて高い化石燃料関連企業による社会や環境への影響を監視・抑制するための明確な対策や方針を持たず、様々な社会問題を引き起こしているプロジェクトに日本の銀行が関与していることを調査は明らかにしています。
ちょっと思い出しただけでも、日本/世界の石炭火力発電所に融資しているだけでなく、
クラスター爆弾、銀行カードローンで破産者激増など、悪事ばかり見つかる。
銀行に預金しない方が未来のためになる。
「ではどこに?」と聞かれたら、
「一番いいのは将来払わなければならなくなる支出を減らせるものに使うこと」と答えよう。
◇ ◇ ◇ ◇
▼「BANKING ON CLIMATE CHANGE : 気候変動リスクを無視する日本のメガバンク」
http://world.350.org/ja/banking-on-climate-change-japan/
-日本のメガバンクは最低ランク-
6月22日に発表された、世界37の民間銀行の気候変動リスクの対応を格付けする最新の調査報告書「化石燃料ファイナンス成績表 2017」(Banking On Climate Change 2017)では、日本の三大メガバンクの気候変動リスクへの対応が世界最低ランクだと格付けされています。
同報告書に登場する米国、カナダ、ヨーロッパ、中国、オーストラリアなどの主要銀行と比べて、日本のメガバンクの格付けが低い根拠として、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が世界の「脱石炭」の流れに逆行し、化石燃料の中でも最もCO2排出量の高い石炭産業への貸出を近年増加させたことが挙げられています。
さらに、環境負荷が極めて高い化石燃料関連企業による社会や環境への影響を監視・抑制するための明確な対策や方針を持たず、様々な社会問題を引き起こしているプロジェクトに日本の銀行が関与していることを調査は明らかにしています。
イメージ
2017年7月3日
7月10日(月)天然住宅バンクミーティング
田中優を中心に非営利バンクの金融の仕組みを利用しながら様々な活動に繋げていくためのミーティングです。
毎月1回開催しています。
無料&どなたでも参加大歓迎です!
■日時 7月10日(月) 19:00~21:00 (開場:18:50)
■場所 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F
■参加費 無料
■お申し込み 下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/bankmtg-2.html
毎月1回開催しています。
無料&どなたでも参加大歓迎です!
■日時 7月10日(月) 19:00~21:00 (開場:18:50)
■場所 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F
■参加費 無料
■お申し込み 下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/bankmtg-2.html
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