2018年2月26日

『日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない?=田中優 』

2018.2.25に発行されたばかりの、 田中優が マネーボイスのために書き下ろしをした記事のご紹介です。

発行したばかりですが、すでにSNSで多くの反響を頂いています! 

皆様の拡散のおかげで、Facebookではすでに4,200超のシェア、twitterでは710以上のリツイートを頂いているようです。 まぐまぐマネーボイスアクセルランキングニュース編でも第7位に。

遺伝子組み換えや種子法廃止・・
私たちが食べて生きていく上でとっても重要なお話です。
 
ですがほとんどの人がまだこの大問題を知りません。
テレビのニュースでは大きく取り上げられません。
(というかニュースになっているのでしょうか・・?)

しかも種子法廃止は、なんと今年4月からの施行です!
 
ぜひご一読ください。
また、拡散して頂き、多くの人に読んで頂けたらありがたいです!


田中優より

『すごいシェア数! ぼくがFacebookにこの記事をアップする前の時点で2744シェア。   もう一つ言うと、 「ターミネーター種子(自殺する遺伝子操作)」の問題と 「コンタミ(遺伝子操作作物の遺伝子に汚染してしまう)」問題を考えると、 すべての地球上の種を壊す可能性がある。
情報はいつも印鑰 智哉(いんやくともや)さんから得ています。 https://www.facebook.com/InyakuTomoya 感謝です。』

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日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない?=田中優
 
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私たちが口にする食べ物が体を蝕み、様々な疾病の原因となるとしたら…。

そんな未来が現実になりかねない「主要農作物種子法の廃止」がこの4月に迫っています。


- 無意味な「遺伝子組み換えでない」の表示。 春から日本はどうなる? -


■食べ物が体を蝕むという恐怖

私たちは体を維持し、健康を増強するために食物を食べている。
ところがその食べ物が期待を裏切り、体を蝕み、さまざまな疾病の原因となるとしたら…
どう考えればいいのだろうか。

体は健康に維持したい。しかし食料は体を蝕んでしまう。
「食べるべきか、食べるべきでないか」と思いわずらうことになる。


ならば「安全な種から育てた食品を選ぼう」と思ったとしても、主要農産物の種を守ってきた「主要農作物種子法」が2018年の今年から廃止されて、種は入手が困難になっていく。

種は遺伝子組み換えのものに入れ替わり、それから育てた作物しか選べなくなる。

一見すると私たちに関係なさそうな「主要農産物種子法の廃止」が、私たちの選択の余地をなくし、健康を維持できない可能性が高まるのだ。



■自閉症増加の原因は…

■「遺伝子組み換え作物」に甘い日本の規制

■やがて、食べ物がみな毒になる…


■種を制する者は世界を制す


では、民間はなぜ開発意欲を阻害されるのだろう。
それは開発費用を掛けたとしても、高く売れないことに尽きる。
要は、民間が開発した種子を高く売りたいのだ。

ところが種子法は都道府県を主体として良い種を作り、農家に高くない価格で提供している。それが「阻害している」というのだ。しかもすべての作物の話ではない。
ここは「主要農作物」が対象で、具体的には「稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆」だけを指す。

それ以外の作物の種には「育苗法」が適用され、育苗法は「品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を通しての農林水産業の発展に寄与する」ことを目的としていて、品種育成をした企業などのパテント(知的財産権)を保護することにしている。
今回の「種子法廃止」では、法の残る部分は「育苗法」に併合されることになっている。


つまり種はパテント(特許)付きのものばかりになり、自然のものだったはずの種がいつの間にかすべて「特許対象」となってしまうのだ。そして農業ビジネスはその対象として主要農作物である「稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆」をも対象にしようとしている。


そこで気付くのは、それらの作物は容易に遺伝子操作の対象作物になり得るということなのだ。つまり遺伝子操作作物を拡大しようとする企業以外に、今回の廃止法案の動機がないことになる。



■科学の名の下に無視される倫理

■不明瞭な「主要農作物種子法」廃止

■得をするのは「特定の企業」だけ

■問題だらけの遺伝子組み換え作物

■種子法が生まれた理由と功績

■廃止の根拠に「生産コスト削減」があるが…


■生きるための種が「売るための種」へ


 種には2つの法体系がある。それが「種子法」と「種苗法」だ。種苗法は「品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を通しての農林水産業の発展に寄与する」ことを目的としていて、エフワン種のような品種育成をした人や企業のパテント(知的財産権)を保護することを目的としている。種子法が「食料の生産につながるような種子を安定的に確保する」ことを目的とするのとは全く異なるのだが、この種子法を廃止し、種苗法の付則で種子法の制度の一部を引き継ぐというのだ。


 では種子法の「品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を通しての農林水産業の発展に寄与する」という目的はどうなるのか。これを壊して「生きるための種」から、「売るための種」へと変質させるのが廃止の真の目的だ。



■まったく信用できない「遺伝子組み換えでない」の表示

 遺伝子組み換え作物には「Btコーン」と呼ばれるものもある。これはコーンを食べた害虫の腸が破裂して、死んでしまうというモノだ。すべての生物は消化管から発達したとする説もあるぐらい消化管は大事な組織だ。これに穴が開いてしまうと、消化した後の排せつ物が体内に回ってしまう。体内というのは消化しやすい温度の中に消化しやすい内臓があるのだから、消化する微生物は生物を内側から食べまくってしまう。


 この「リーキーガット(漏れる腸)」という疾患もまた、人間に増えている。
こうした遺伝子組み換え作物が身の回りに増えてきている。まず第一に「遺伝子組み換え」が問題なのだから、遺伝子が分解されている「加工品ならいい」と表示しなくていいことになって、「味噌・醤油・油」の原料に使われている。

 さらに素材の5%以下なら「遺伝子組み換えでない」と表示できることになっているため、「遺伝子組み換えでない」と書かれていても信用できない。さらに多い成分量から3位以下なら「遺伝子組み換えでない」と表示できる。要はザルなのだ。


■飼料として日本に輸出される遺伝子組み換え作物

■種子法廃止で苦しむか、別な社会を求めるか




全文はこちらよりご覧ください
http://www.mag2.com/p/money/384427



他、マネーボイスでの田中優記事はこちら↓↓
『「公平な貿易」は誰を幸せにするか?
日本が知らないフェアトレードの今と未来=田中優 』
(2018.1.30)



『2018年夏上陸「日本版グラミン銀行」は
サラ金とこの国の貧困に勝てるか?=田中優』 (2017.12.23)
 


『官僚だけが大儲け。
日本を破壊する「水道民営化」のトリックに騙されるな=田中優』 (2017.9.28)
 


『「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と
貧困解決の重要点=田中優』 (2015.12.10)
 



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