2017年5月16日

「自然のリズムで生きる」~ライヴ・アースまつやま2017に向けて~

「自然のリズムで生きる」
   ~ライヴ・アースまつやま2017に向けて~


テレビからは「ソンタク」なんていう聞きなれない言葉が流れてくる。
エラい人をおもんばかることのようだ。会社や学校で優等生であるために、そんなことばかり求められる。それはついに社会病理の域に達したようだ。周囲の人に合わせると、おかしなことも当たり前にするようになる。

カネのためなら命も掛けるし、エネルギーのためなら戦争も仕掛ける。周囲の人たちに背中を押され、とてもあらがえないことのように思える。そうでなければ社会人と認められない気がして。


でも敢えて自分を大事にしてみよう。本当に必要なのは何なのか。

努力忍耐せずに電気も水も自給してみた。最近はさらに家庭菜園を始めた。交配せず、昔のままの遺伝子を残した「のらぼう菜」を育ててみた。美味しい玄米を簡単に炊ける炊飯器で、ほぼ完全栄養の玄米食にした。玄米は友人が育ててくれたもので、その生産者価格は申し訳ないぐらい安い。
おかげで東京なら400万円以上かかる暮らしが100万円ほどでできている。



田中優、自宅で家庭菜園(写真はのらぼう菜)を栽培中


炊飯器で炊いた酵素玄米



 だから世捨て人にもならず、おカネのためには働かない。ただ友人たちを思い浮かべてはその人たちのために努力するだけで。気にするのは春の訪れだったり天気だったり、自然のリズムに合っているかどうかだけだ。


 戦争したくなければ資源を奪う必要のない社会にすればいい。環境を壊したくなければ自然に合わせて暮らせばいい。リズムを壊すのはただひとつ、おカネだ。
 要らないものに囲まれたって豊かになれない。豊かになれるのは自分が必要とされている思いだけだ。

 明日、晴れていたら外で食事しよう。みんなを誘って、それぞれのリズムで。
「ライヴ・アースまつやま」の場がそんな場所であれたらいい。








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2016の写真









<<ライヴアースまつやま2017>> 今年で10周年!!




日時  2017年5月21日(日) 10時 スタート

会場  城山公園 やすらぎ広場(愛媛県松山市)

TIMETABLE

10:00~ Steel Band minamo
10:50~ 山本貫介quintetto
11:20~ 空手演武
11:40~ 田中 優(トークゲスト)
12:30~ 阿部芙蓉美
13:40~ DEWACHEN
14:20~ 田中 優(トークゲスト)
15:30~ コトリンゴ
17:00~ スチャダラバー


イベントHP
http://liveearth-matsuyama.com/


魅力的なお店がたくさん!
フード&出店情報はこちら
http://liveearth-matsuyama.com/booth





出演アーティスト
http://liveearth-matsuyama.com/artist

スチャダラパー


コトリンゴ


阿部芙蓉美(Fuyumi Abe)


極楽民族楽器集団 DEWACHEN



Steel Band minamo


山本貫介quintetto



トークゲスト 田中優


バルーンアートパフォーマー Magic Girl Suzy



お得な前売り券 グループ、ペア券もあります
http://liveearth-matsuyama.com/event



会場アクセス
http://liveearth-matsuyama.com/map


Facebook
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twitter
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◆◇◆ これまでのライヴ・アースまつやまでの田中優講演・メッセージ◇◆◇

◆ 「私たちに必要なのは、明るさ、温もり、便利さ、そして希望だ」

◆ 「電力会社に頼らない暮らしへ」

◆ 講演動画:ライブアースまつやま2013



◆ 『おカネもエネルギーも食べものも地域でまわす』

◆ 『 商品が創る革命 』

◆ ライヴ・アースまつやま2015 田中優トーク<エネルギー編>文字起こし

2017年5月13日

『 日本ミツバチ 』

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■

天然住宅コラム第8回

 『 日本ミツバチ 』

日本ミツバチのはちみつ日本ミツバチのはちみつ


■日本ミツバチがいるということ

 前回、小林建工の話をしたが、その小林さんに日本ミツバチのハチミツを分けてもらった。実は我が家では、以前から日本ミツバチのハチミツを使っている。

 ところが日本ミツバチから採れるハチミツは量が少なく、西洋ミツバチと違って年に一回しか採れない。日本ミツバチは野生種なので、自然界に普段から住んでいる。その野生のミツバチをおびき寄せて、箱の中にハチミツを貯めてもらうのだ。そのハチミツは値段も高いが、それ以前にほとんど売っていないし信頼できるものばかりではない。西洋ミツバチのハチミツと混ぜられたとしても確認のしようがないからだ。

 小林建工は愛媛県・今治の会社だ。今、ミツバチを滅ぼしてしまっている可能性の高いネオニコチノイド系殺虫剤は、市街地である今治市だったら当然使われているだろう。日本ミツバチは西洋ミツバチより敏感で、農薬を察知すると巣を捨てていなくなってしまう。とても今治市内で採れそうにない。どこで採っているのだろうか。

「石鎚山の山奥です。…今治では難しいので」

 おそらくは木材を伐採している山で採っているのだろう。普通の山では今や、松枯れ対策や害虫対策のためにネオニコチノイド系の『マツグリーン』という殺虫剤が撒かれている。これが山から流れ出る水自体を汚染してしまっているのだが、日本ミツバチを飼っているということは、山に殺虫剤を撒いていないことの証左なのだ。


■知ってほしいから…

 そのハチミツを恐ろしく安い価格で売っていた。ぼくは驚いて聞いた。

「なんでこんなに安く?」

「もともとタダで配ろうと思っていたんです。知ってもらえばいいと思って」

 日本ミツバチのハチミツは、味が濃厚でとても美味しい。一種類の花の蜜を集めることはできない代わり、自然の花の蜜を集めた複雑な味がするのだ。しかも西洋ミツバチのハチミツからは微量ながらネオニコチノイドが検出されるが、日本ミツバチではほぼ皆無だ。だから我が家は日本ミツバチ派だ。

「我が家では買うのに苦労していて、隠岐の島の養蜂家さんから買っていたんです。これを買うことはできますか?」

「これからホームページでも公開しようと思っているところです。…日本ミツバチのハチミツと言ってもニセモノも多いですからね」

 石鎚山には若い頃に登ったことがある。登山者がほとんどいない山で、険しい道を鎖を使って登った覚えがある。本物の自然に出会える場所だった。あの山の奥で集めたハチミツだと思うと、さらにうれしくなる。友人たちに配ろうと、少し多めに買ってきた。本当は全部買い占めたかったけれど。


■カネではない価値を

 だけど価値が分かるからといって、自分ばかりがもらって他の人が手に入れる可能性を奪っちゃいけない。実際、我が家からのプレゼントには日本ミツバチのハチミツをよく選んでいる。これが広がればネオニコチノイド系農薬の問題に気づく人が増えるだろうし、殺虫剤の危険性に気づいて反対してもらえる人が増えるかもしれない。そもそも殺虫剤を使わなくても元気な野菜を作れば虫は広がることができないのだから。…そう思って関わりのある人に、説明もせずに配っている。だからその貴重さはよくわかるのだ。

 帰りに気づいたら、我が家の一歳の娘が一個余分に握っていた。お店の人がプレゼントしてくれたそうだ。…こんな商売がしたいと思う。おカネ儲けではなく。

『いつかその価値に気づいてもらえるだろうか。
そうでなくてもその子の体には本物の良いものが入るのだから、それでいい』

 きっとそう思ってくれたのだろう。なんだか久しぶりに、気持ちの良い出会いをした。ぼくは実はシャイで、人に話しかけようとしない性格なのだが、今回ばかりは話しができて良かったと思う。


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 田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。

 「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。
 

☆--★ 2017.5.13現在、コラムは第74回まで更新中!☆---★  

田中優の「住まいと森のコラム」 

 月に3回記事を更新しています! 


■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを 
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす

第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活


★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
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他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。

2017年5月11日

田中優より 福島浪江町の山林火災での放射能汚染について

田中優より

 今、山火事の放射能汚染の心配がデマみたいな扱いを受けているけれど、これを読んでからにしてほしい。


 http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/RReloaded_JPfull_web.pdf






 
 原発事故直後じゃないから多くの半減期の短い放射能は安定してしまっている。その後に気にすべきものは呼吸と食料からの内部被ばくなんだ。知らないでいるのは危険だと思う。
 
 この「循環する放射能」には、放射線の高い土壌生物が死滅しているために、落ち葉が腐葉土にならずに引火しやすくなるという話も出ている。雪解け後の季節には、今後もずっと※山火事は続くことになる。


 

※「福島浪江 消火活動難航、鎮火の見通しなく」(毎日新聞2017.5.9)より
原発事故に伴う「帰還困難区域」の福島県浪江町井手で起きた山林火災は、発生から丸10日たっても消えず、焼失面積は50ヘクタール以上。県によると、消火を阻む要因は、強風や乾燥に加え「広い範囲に積もった腐葉土」。
 

「放射性セシウム、3~9倍に上昇 /福島」(毎日新聞2017.5.10) より

区域に指定されている浪江町井手の十万山で起きた山林火災で、県は9日、周辺3カ所で8日測定した大気中を浮遊するちりの放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表した。

 ぼくが思うのは「放射能がやっぱり検出されたじゃないか」ではなくて、これだけの量が飛んでるのにモニタリングポストが反応していないこと。放射線は四方八方に飛ぶから、事故の直後や莫大な汚染の時は機能するけど、それ以外の時は役立たないということ。


2017年5月5日

『 政府の政策に左右されない暮らし 』

『 政府の政策に左右されない暮らし 』
   未来バンク事業組合 理事長  田中優


◆日常生活の実験

 昔、好きだった大江健三郎の本に「日常生活の冒険」というタイトルがあった。
ちっとも内容は思い出せないが、タイトルが好きだった。考えてみるとぼくは日常生活という言葉に引っ掛かりがあるのかもしれない。背伸びするのは好きじゃないし、大言壮語するより毎日のことを大事にしたい。それで言うならぼくがしているのは「日常生活の実験」だと思う。ご存知の方も多いと思うが、どんなことをしているのか書いてみよう。


◆岡山での暮らし

 福島原発事故直後からたくさんの講演会を頼まれ、2011年から2年間は日数よりも講演回数の方が多くなるような暮らしをしていた。毎日遠くへ出かけ、まるで住所不定のような暮らしぶりだった。こんなことができたのも、2008年に仕事を辞めたからだった。以来、原稿書きと講演会、大学の非常勤の仕事などで暮らしていたが、2011年の事故はぼくの暮らしに大きな変化をもたらした。


 2012年末、岡山に引っ越した。ぼくが原発に反対であることは、政府の作った「要監視者リスト」に名前が挙がっているくらいだから、周知の事実だったろう。
でも仲良くしている「くりこまくんえん」の大場さんから、「田中さんって原発問題で有名だったんですね、ぼくはただの山好きのおじさんだと思ってました」なんて言われたぐらいだから、あまり自分からは言わないタイプだったのかもしれない。

 そして岡山に越してから少しして、再婚した奥さんとの間に子どもが生まれた。こんな安心な場所で子育てできるのは幸いなことだったと思う。








 引っ越したのは偶然に近い。「てんつくマン」という友人から、「ビデオ撮りするから来てくれ」と言われ、そのときに「こんなところに住みたいなぁ」と言ったのがこの岡山の和気町だった。今の家の場所を探してくれたのもてんつくマンの奥さんだった。メールで写真を見て、ここにしようと決めてしまった。

 ぼくが東京を離れることになれば、「田中優は逃げた」と言われるだろう。
しかし居続ければ「田中優は放射能が危険だと言いながらそのまま住んでいる」と言われる。どちらがいいかと言えば、けなされても危険は避けた方がいい、そう思って転居した。

 なぜか引っ越しのときは、今ここで親しくしている岡山の友人たちが徹夜でトラックを運転して荷物を運んでくれた。まだ講演会ラッシュの時期で、引っ越し当日には自分は一緒に来ることができなかった。荷物だけが引っ越した状態だ。当時は古民家を買って住んだのだが、室内にムカデが出たり、動物が入り込んでいて人感センサー付きの照明器具が勝手に点いたりするのが嫌で建て直した。人感センサーならぬ、動物センサーとなっていたのだ。


 もちろん家は自分がやっている一般社団法人「天然住宅」の仕様だ。建てるときも自分で決める「分離発注方式」で建てた。大工さんたちは「ベニヤと接着剤を使わずに家が建つのかよ」と言っていたほどだ。それでも満足できる十分な家が2016年に建った。
 



伝統工法の仕口接手

 国産の無垢・防腐剤フリーの杉・ひのきなどで作った





 こう書くと東京から離れたように思うかもしれないが、大学の授業は続けているので、授業のある間は毎週東京に来ている。まぁ、会議に追われる東京での滞在時間だが。


◆自立した暮らしを

 そして2013年からは電気を自給して電線を切り、文字通りのオフグリット生活にした。その後に庭の井戸跡を見つけて井戸を復活させ、水も自給に切り替えた。
さらに固定電話をやめて携帯と無線のインターネットに変え、固定電話線もカットした。残るはガスだが、太陽温水器を入れて消費量は半分程度に下げた。こうして初期費用はかかるものの、日常生活にかかる費用を極めて少なくした。とりわけ電気の自給はカネがかかるし元は取れないのだが、それでも電力会社との関わりを断ち切りたくてやめた。



  電力会社と契約を解除、電線も切ってもらった。完全なオフグリッド


 太陽熱温水器



 ここまでがこれまでの話だ。そこからも「日常生活の実験」は続く。

 あらたに入れたのが無煙炭化器と炊飯器だ。



無煙炭化器



ブラジル・アマゾンの先住民が作り出した「テラプレタ」という奇跡の土がある。なんど作物を収穫しても連作障害を起こさず、土は自分の力で回復していく。そんな土があって、それが人間が作ったものだったとわかったのは2000年を過ぎてからのことだった。その土地は荒れ果てた「ラテライト」で、三作作れば何も採れなくなる。そこに炭と木酢液などを混ぜることで、奇跡の土を作っていたのだ。




 しかもそれを作り出すことで、地球の大気に吐き出してしまった二酸化炭素のすべてを、数年のうちに土に吸収させることができるのだ。今回COP22でフランス政府は、耕地の中に0.4%だけ多く炭素を混ぜこむことで、毎年排出する世界の二酸化炭素の75%を吸収できると発表した。これまで厄介者扱いしかされなかった農業者が、最前線となるのだ。炭は木材の持っていた二酸化炭素の8割を閉じ込め、燃やさない限り排出されない炭素の吸収源となるのだ。

 この話が面白くて自分でもしたくなった。そこで無煙炭化器を買い込んで、庭で炭作りを始めたのだ。「まぁいつか炭で菜園を作ろう」ぐらいに思っていたのに、急きょ農地が必要になってしまった。それはフェイスブックでGMO(遺伝子組み換え作物)の話を載せたおかげだった。宮崎で農業をしている友人が、「のらぼう菜」の苗を送ってくれたおかげだった。

 のらぼう菜は面白い作物だ。ほとんどの野菜の祖先になったアブラナ科の野菜であるにもかかわらず、ちっとも交配しないのだ。普通は勝手に交配して別な野菜を作り出してしまうほどなのに、ちっとも交配しない。交配させて別な種を作ろうとあちこちで試みたのだが、まだ成功できていない。遺伝子組み換え作物によって世界の作物を支配しようとするモンサントのような会社は、自分で作物から種を取ることを禁止しようとするのだが、のらぼう菜は自分で種を取らなければ収穫できず、しかも交配しないのだ。




田中優宅で栽培しているのらぼう菜



 これが江戸時代の飢饉の時代に人々を救っている。寒さにも強く、生命力も旺盛で、栄養豊富なのだ。こんな作物が各家庭の庭にあったら、巨大アグリビジネスの支配下にならずにすむではないか。その苗を送ってもらったので、急いで炭を混ぜた自家製テラプレタを庭に作ってみたのだ。今のところのらぼう菜の生命力に救われて、どうやら活着したようだ。


 そしてもう一つの炊飯器は、自動でスイッチ一つで「酵素玄米」だろうが「発芽酵素玄米」だろうが炊くことができる優れモノの炊飯器なのだ。玄米はビタミンCを除けば完全栄養だといわれる。調べてみると量的には不足するものの、微量栄養素のすべてを持っている。つまり一汁一菜のように、わずかな副菜があれば、それだけで生存可能なのだ。




炊飯器で炊いた酵素玄米


 ときどき言われる玄米のフィチンが微量栄養素を奪ってしまうという懸念は、実際の二年間の実験によって否定されている。これから玄米と一汁一菜で、生命をつなぐことができるのだ。幸い、昔勤めていた会社の親友が、退職して新潟で有機のコメを栽培している。そこから安心できるコメを買えば、ぼくはそれだけで生活できるのだ。


◆自立は孤立を意味しない

 こうした暮らしはとても大きな安心感につながる。自立すると孤立するかと思っていたが、自立することでより多くの友人たちが出来てくる。

 自立するとおカネのつながりがほとんど消え失せるだけで、孤立の問題はおカネでのつながりのときに起きるようだ。カネでないつながりは、多くの友人を引き付けてくれるようだ。

 おかげで心配しなくていい部分が広がった。もちろん家の中には人体に有害な化学物質は使っていないし、食べるものも有害物質はほとんどない。そんな中、ついに60歳の誕生日を迎えてしまった。「ジジイ」という言葉を実感する。

 先日検診を受けてみたら、あちこちにガタが来ているのがわかった。
体力だけで乗り切ってきたこれまでの暮らし方を、いよいよメンテナンスしながら暮らしていかなければならない。そこで朝早くからウォーキングすることにした。かつてマラソンをしていたことがあったが、さすがに歳のせいか老練になってくる。タイムなんて考えるよりも、楽しくすることを考えるのだ。


 そう思ってウォーキングすると、田舎に住んだことの素晴らしさを実感する。どこを歩いても美しいのだ。今は枯れ木ばかりだが、その木の色が少しずつピンクがかってくる。枝の先につぼみがつくからだ。その後には燃えるように色とりどりの花と緑が吹き出して来るだろう。それを考えると今の風景のピンク色がかった枯れ木も美しく感じるから不思議だ。


 ぼくはいろいろ調べてみるのが好きだ。好奇心に任せてあれこれ追いかけるのが。そしてフェイスブックの発信は、いろんな人とつながるばかりか運動の始まりにもなっていく。こんな暮らしをしていて、さらに次の「日常生活の実験」を考えている。


 そんな暮らしをするにはとても良い時代だ。友人が新たなエネルギー源のニュースを伝えてくれた。どうなっていくのかワクワクしている。対立して落ち込むこともあるかもしれない。しかしぼくには生活の安心という後ろ盾があるのだ。
もっともっと日常生活の実験を進めていきたい。



以上、2017.3発行 
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.90/2017年3月」より抜粋

PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_90



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2017年5月4日

今年は魚たちが春になっても

田中優「今年は魚たちが春になっても川に戻ってこない。花が咲いたのにミツバチたちが集まってこない。ネオニコチノイドは水溶性の農薬で特にニホンミツバチに影響を及ぼすから、その深刻な被害が始まったんではないかと心配になる。

子どもの頃は、川をのぞき込んで魚鱗がきらっと光るのを見ているのが好きだったのに、ぜんぜん見えない。」


2017年5月2日

カウントされない甲状腺がん患者数 山本太郎さん

田中優より
「山本太郎さんを議員にして良かったと心から思います。
闇に消される甲状腺がん患者数、1082人!」

◇   ◇   ◇   ◇  

▼
「参議院議員 山本太郎」オフィシャルホームページ
2017.4.14 復興特別委員会「1082人の甲状腺がんについて」
より
http://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/7060


山本太郎君 
続きまして、福島県において、百八十四人の子供たち、甲状腺がんないしその疑い、これが先日の報道で全てではなかったことが分かりました。

資料の一、民間が設立した基金を通じて、事故当時四歳の子供が福島県立医大で甲状腺摘出手術を受けていたが、先ほどの百八十四人の中にはカウントされていなかった。なぜカウントされなかったのか。事故当時四歳の子供は、以前に県民健康調査で検査を受けた際、経過観察とされました。経過観察以降は個別の保険診療になってしまう。県民健康調査の、県民健康調査の枠から外れるということになるんですね。その後、子供は状況が変わり手術を受けましたが、この百八十四人、良性も含むと百八十五人ですけれども、この百八十四人の患者数にはカウントされなかった。

確かに手術は受けたのに、その数には含めない、別ルートが存在するというお話、簡単に説明します。

(中略)

一体どういったつもりでこういう恣意的なカウント方法採用しているんでしょうか。
数を少なく見せるための手法と疑われても、これ仕方ないですよね、これ。別ルートに含まれる可能性がある子供たち、これ以外にもどれぐらいいるんだろうと考えると、ちょっと心配になってきます。




2017年4月30日

天然住宅無料見学会 5/13(土)防音室のある家 @調布

天然住宅@調布



















5月13日(土)東京都調布市にて築2年目のお住まい見学会を開催します。
 
このお宅の見どころは、防音室・防音工事の施工を手掛ける「環境スペース」さん協力のもと、ご自宅に併設して、
化学物質を極力排除した、国内でも比類のない「安全な防音室」を作ったことです。

安全な防音ルーム


ご主人の「ドラムも叩きたい」というご要望も実現した、本格的な仕様になります。
一般的な防音室は化学物質を多用し、その上で密閉状態にするため、健康への影響が大きくなります。
接着剤等のイヤな匂いがまったくしない、安全な防音室を是非ご体感ください。

ご自宅は2階建て、規格プランの32坪をベースに設計しました。
屋根の上には太陽熱温水器と太陽光発電をのせています。
特に見ていただきたいのは各スペースに設けられた充実した収納スペースの数々。
室内の中央には建て主様自ら伐採した丸太の大黒柱(通し柱)がそびえたちます。

建て主のNさまは建築計画中、毎月のように家づくり新聞を作成していました。
読み応えたっぷりですので、こちらも是非ご覧ください。

当日は、午前の部はスタッフがご案内するお住まい見学会、
午後の部は、見学に加え、田中優のセミナーも予定しています。

たくさんの方々のご参加をお待ちしています!


★建物データ
敷地面積:169.35㎡
延床面積:124.97㎡(防音室含む)
間取り:2LDK
工法:木造(強化筋交い)


■日時  5月13日(土)
 午前の部:午前10時30分~12時00分
 午後の部:午後1時30分~3時30分

■場所  東京都調布市(京王線「調布」駅より徒歩6分)


■参加費  無料


■内容
午前の部:お住まい見学会
午後の部:お住まい見学会+田中優セミナー



■お申込み
下記フォーマットからお申し込みください。後日ご案内メールをお送りします。

http://tennen.org/event/soundproofroom2.html

オススメ動画「堀 潤 パレスチナ ガザ地区の取材報告+パレスチナガザ地区について知りたいコトは何ですか?2017.04.25」

田中優「堀さんが取材してくれたJVC(日本国際ボランティアセンター)のガザ地区の支援現場のラジオを聞いた。

先日の南スーダンの今井さんもそうだけど、JVCのスタッフはどの人もすごいなぁ。

ガザの並木さんも的確で暖かさを感じる。JVC理事(ぼく)よりスタッフの方がすごい。

ぜひご覧ください。」


「堀 潤「パレスチナ ガザ地区の取材報告」プラス:パレスチナ ガザ地区について 知りたいコトは何ですか?2017.04.25」