九州電力川内(せんだい)原発についてパブコメが募集されています。
ぼくは以下のように書いて提出しました。
提出締切は【8月15日】です。
★田中優がパブコメで書いたコメント★
「「基準を満たせば事故のリスクがゼロになるわけではない」と規制委員長が
述べている中、安倍首相は
「川内原発再稼働はなんとかする」「安全性のお墨付きを得た」としているが、
「政治判断しない」としてきた以上、事故リスクがゼロにならないなら再稼働
すべきでない。
姶良カルデラの過少な火砕流想定、地震動の想定に用いている菊地・山中の地震
モーメントが気象庁の評価の半分以下であること等、安全評価とならず撤回すべき。」
提出先・詳細はこちらです。
▼電子政府の総合窓口e-Gov パブリックコメント
「九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉
設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252311&Mode=0
また、今年5月のライヴ・アースまつやまでのトークの中で、
この川内原発についてもコメントをしています。
↓
【川内原発が危険な理由】
田中優
「今回原発が再稼働ということで動きが始まっていますけども、その中で一番最初に
再稼働しそうなのが、九州電力の持っている川内原発です。
なぜこの九州電力の川内原発が一番最初に再稼働しそうになっているかというと、
実は今、電気事業者の集まり、電力会社の利益団体である「電事連」が関西電力を
中心にして一枚板になり、規制委員会の規制を何とかやわらげてしまおうという動き
に出ているんです。
ところがその中で関西電力は
「これ以上大きな地震はないから、耐震性能を上げる必要はないんだ」
という主張をしていました。
その時に抜け駆けしたのが九州電力だったんです。
九州電力は抜け駆けして「わかりました!うちは耐震の設計をし直します!」
ということで、耐震設計を先にやりますと手を挙げたんですね。
それに対して規制委員会は何と言ったかというと、「恭順の意を示した」、
要は「従いまーす」と言ったということで「素直でよろしい」、
それで川内原発を一番最初に持ってきたんです。
ところが川内原発を動かすのってものすごく危険なんです。
なぜ危険かというと、あの鹿児島湾ってありますね?
あれは姶良(あいら)カルデラと呼ばれる、
火山が爆発したあとにできたカルデラ湖なんです。
それが南九州のところにある鹿児島湾なんです。
そこには今も桜島が始終噴火を起こしているわけですが、
あの一帯がいつ噴火を起こすかわからない。
そこで今規制委員会が言い出しているのが、
「もし噴火の予兆があったら止める、
その噴火の予兆があったら核燃料がしまってあるから、
その核燃料も全部持っていくんだ」という話です。
そう言っているんだけども、ところが今年の5月10日、史上※二番目の噴火が
起こっているんですよ。ちゃんと桜島で。
噴煙は4000mの高さまで上がったんです。これをどう見るんですか?
だって現実に史上二番目の噴火が起こっているのに、
その噴火は予兆ではないんですか?と問いたい。
そこから考えていくと、今の再稼働とかいうのは、
規制委員会に『いい顔』をした九州電力が認められ、
そして噴火の危険があるから噴火がもし予兆が出たら止めるよって
言っていた。
ところがそれを言った途端に予兆が出ちゃったんですよ、
5月の10日に史上二番目の噴火が。
なのに動かそうとしている。
これを見ていくと、
到底日本の原子力政策は真面目にものを考えていないと思います。 」
▼動画「ライヴ・アースまつやま」
http://twitcasting.tv/nau_media/movie/64301967
※動画では史上最大と言っていますが、二番目の誤りです。
書き起こしにあたっては、読みやすくするために必要最低限の編集を行っています。