2012年12月2日に開催された「未来EXPO 2012 in京都」でビデオ出演した際の
映像です。(収録日2012年11月末)
- 今の世の中に対して感じていることは?
とにかく閉塞感が非常に強いと思っています。
要は何をやってもムダとか、信じるだけムダとか、努力しても何もならないとか、
そういった閉塞感がすごく強いと思います。
それはおそらく2つに起因しているんではないかと思います。
ひとつは環境がどんどん絶望的な状態になっていくのに、何も変わって行かないと
いう焦り、もうひとつは経済的にもどんどん追い込まれていって、一生懸命働いて
暮らしていきたいと思っても、それができない状態になっている。
その2つの閉塞感、そこから今の経済、今の社会に対して絶望し始めてしまって
いるんじゃないかなと感じています。
-100年後どうなっていたらいいですか?
まずはボクは環境的に今のようにどんどん壊してしまうことばかりじゃなくて、
環境を取り戻していくために人々が努力する社会になっていったらいいなと
思います。
そしてそのためには、誰かに頼んでやってもらうということではなくて、
それぞれの人がそれぞれの場所から変えていくことができるようになっていると、
事態は進むなあと思います。
例えば、ダムが作られるのではなくて、そのダムが取り壊されてもう一度渓流が
復元していくとか、大きな発電に頼るのではなくて各地域の小さな自然エネルギー
によって地域が自給していくというような社会になっていったら、おそらく人々の
雇用は十二分にあって、人々はエネルギーに困ることはなく、しかも自然の環境は
徐々に復元されていくという社会になれると思います。
そのために必要なのは、経済第一主義から環境がまず“自分たちの住んでいる環境
が大事なんだ”という、“当たり前の感覚”を取り戻すことではないかなと思います。
-私たちに今できることは?
ボクは行動には「3つの方向」があると思っています。
一つが「タテ方向」。
これは自分が政治家になるなり、政治家に影響を及ぼして上から下、
下から上に動かす運動です。
もうひとつは、「ヨコ方向」。
多くの人達に伝えていくことで、社会の中にムーブメンを作っていく動き。
もうひとつあります。それが「ナナメの方向」です。。
新しい仕組みを自分たちで作り上げて、それを実際に実践していく方向です。
その3つの方向の中で、100年後に実現したいということを進めていく必要があると
思っています。
ある時は例えば選挙の時であれば、“投票箱の民主主義”によって社会を変えよう
と努力をする。
そして不断に多くの人達にこういうことがあるんだよと伝えていく、とくにこれは
今、SNS・インターネットが発達していますから、そういうことで広げていくのが
いいと思う。
そして、何よりもう一つ
「自分たちでやれる仕組みを作って、それを現に実践していくこと」です。
誰かがやってくれればいい、ヒーローを待つのではなく自分たちが実践をしていく。
例えば、今や「オフグリッド」の仕組みは可能です。送電線につながらなくても、
自分で作った電気で自宅の電気を供給することは可能になっています。
そういうことを自分たちで自分たちに可能な形で実現を一歩進めていく、
そうした取組みが必要だと思います。
動画はこちら
youtube ⇒ http://youtu.be/1m4f7OJHf28