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2009年3月26日

定額給付金をバンクへの出資に

メルマガ第41号より~~


□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□


定額給付金をバンクへの出資に

 いよいよ「定額給付金」が出されることになった。これがイヤなのは
ミエミエの選挙対策でカネを配っていること、それと数年後に消費税が
上げられて、将来の人たちへツケ回しする資金であることだ。環境問題
も財政問題も、ことの発端はこの「ツケ回し」だ。今の人たちがいい思
いをして、そのツケは将来の人たちが払わさせられる。環境を壊したり、
短期的にしか収量が上がらない農業をしたりして、将来世代の資源や生
産基盤を破壊してしまう。これが環境問題の正体なのだ。だとしたら、
このミエミエ定額給付金は使いたくない。

 しかしカネは使いようだから、逆に未来を豊かにするために使うこと
だってできる。多少経済的には厳しくたって省エネしたり自然エネルギ
ーを導入したりできるし、そうすれば将来の人たちが自然エネルギーを
導入する頃には安くなっているだろうし、インフラだって整っていくだ
ろう。もちろんそれまでに石油をムダに消費せずにすむのだ。

 その考え方の最たるものが天然住宅だと思っている。なぜなら普通の
今の家がたった26年で壊されているのに比べて、天然住宅なら300年は
使えるのだ。つまり後の世代の人たちは、われわれのような苦しいロー
ンを背負わずに暮らしていける。これは将来世代へのプレゼントなのだ。
これを支えるために設立したのが天然住宅バンクだ。

天然住宅バンク
http://tennenbank.seesaa.net/

バンクで融資しようとしているのは、新築する人たちへの家具・家財・電
化製品の購入資金だ。融資を受けた返済は、うまくすればその人の従来の
光熱費との差額で足りる。というのは、従来の住宅と比べるとほぼ半値の
光熱費で足りる住宅であること、そして融資対象とする電化製品などが10
年前のものと比較すると半分程度に消費電力量を減らしている省エネ製品
であるからだ。

 ここに融資するということは、結局のところ将来を豊かにするための
投資になる。今の人たちが少しだけ苦労して、将来世代の人たちにプレ
ゼントする仕組みだ。そこで思うのだが、今回の「定額給付金」、天然
住宅バンクへ出資してしまってはどうだろうか。

 ぼくは出資してしまおうと思っている。