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2018年10月3日

動画&書き起こし:ライヴ・アースまつやま2018~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~


ライヴ・アースまつやま2018 

~種、食、農薬、遺伝子組み換えの現状とこれから~

https://youtu.be/WEglGwUSZY0 


2018.5.20愛媛県松山市で行われたライヴ・アースまつやま2018での田中優トークです。


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ネオニコチノイド系農薬の影響


 これから話すのは、日本の中でどんどん子どもたちが壊れてしまっているという話です。 

 実は「要児童指導数」というのが文科省から出されていまして、いわゆる「注意欠如・多動症注意欠如・多動症」の子どもとか、あとLD(学習障害)、それと自閉症、そして情緒障害、こういったものがこの頃、とみに増えています。10年前は100人に1人の割合だったんですが、それが今の時点だと10人に1人を割り込んでしまった。だから7-8人並べるとその内の1人の子どもがそういう状況になってきた。落ち着いて授業を受けることもできないし走り回ってしまうので、学校には補助教員というのがほとんど置かれる状況になっています。この子どもたちがどんどん壊されていく、原因は何なのか?というところはまだ不明です。




 ですが日本で子どもたちがどんどん壊されていくその時期にどんどん増えたのが、ネオニコチノイドという農薬です。このネオニコチノイドという農薬は、世界ではミツバチがいなくなる、ミツバチの失踪として知られている農薬です。




 これが日本の中でバリバリ増えていまして、特に農業をやる時に農協の方から防除暦というのを渡されて、何月に何をしなさいというのが指定されているんです。その中によくよく見てみると「ネオニコチノイドの薬を必ず撒け」という形になっています。例えば「ダントツ」という名前だったり「スタークル」という名前だったり。名前の方は農家はわかるんですけど、ところがそれがネオニコチノイドの農薬だということは知りません。


 そして先日理系の大学では世界一有名な大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)という大学があるんですが、そこが発表しました。「2025年には・・2025年はもう間もなくですね、アメリカの中の子どもの2人に1人が自閉症になるだろう。モンサントによって」という記事になりました これは何かと言うと、モンサントの使っている、皆さんももしかしたら使ったことがあるかもしれない「ラウンドアップ」という除草剤です。「ラウンドアップ」というのは周り、ラウンドをアップさせる、皆殺しにさせるという意味ですね。その「ラウンドアップ」をまいて、普通の草はみんな枯れていくんだけど、その時に枯れないようにしたものが遺伝子操作作物でして、遺伝子操作をした作物はそれを撒いても枯れないんです。だからおかげで最後に収穫する時には雑草はみんな枯れていてその必要な収穫物だけが残るという農法がどんどん広まっているわけですが。 


 ところがこれ実際には枯れるはずの雑草がもう耐性を持っちゃいました。「スーパー雑草」と言って、全然死なない雑草が出来てきてしまいました。そしてこの「ラウンドアップ」をまくことを前提にしたものが遺伝子組み換え作物なので、遺伝子組み換え作物は基本的にラウンドアップをまいて作ることになります。このラウンドアップは何と人間の神経に作用して自閉症が今アメリカでは激増しているんですね。このまま激増していくと2025年には2人に1人が自閉症になってしまうという状況なんですね。 


 それについては「僕が飛び跳ねる理由」という本が出ていて、なんと自閉症の子自身が書いたんですよ。ところが走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるし、その子自身が書いたとは到底思えなかったんだけど、そのお母さんがすごくて、こっくりさんをやるように文字表があって、そこの上でコインを動かすんですね。  





 そうしてみたら、その人の内側に何と別な本当の人格が存在したんです。自閉症の子っておわかりだと思うけど走り回っちゃうし飛び跳ねちゃうし奇声はあげるしとてもその内側に人格があるとは思えなかったんだけども、何とその内側には人格が隠されていたということが世界で初めてわかったんですね。 「僕が飛び跳ねる理由」という本ですけども、そこからわかってきたのは、何らかの形で内側に閉じ込められてしまって考えたことと別に動いてしまうんだ。そしてその自閉症の子は自分のことについてこう言うんですね。「僕はまるで、壊れたロボットを運転している運転手のようだ」と。


 自分が走りたくないのに走り回っちゃうし自分が叫びたくないのに叫んでしまうし、そういう事態が次々に起こっているんだ、ということなんですね。そしてその同じ自閉症は日本の中でも非常に増えてきています。非常に増えてきてしまっているからこそ、「今までは診断名がなかったからだ」とか、「今までもいたんだけど今そういう名前がついたから急に増えたように見えるだけだ」、なんて風に言われていたんだけど、冗談じゃない、今や子どもの7-8人に1人と言われるほど、そういった事態が広がってしまった。


 そしてこの3年間は、国内で生まれる子どもたちの総数が、年間100万人を割り込みました。つまり、新たに生まれてくる命の方は少数なのに、我々は年をとったら扶養してもらうという社会の仕組みが崩壊しそうになっているんです。とても無理です。そういう状況になってきちゃったことによって、あの文科省ですらそれを公表するに至ったんですね。

 文科省ってっ例えばあの「もんじゅ」っていう高速増殖炉をやってきたのは文科省です。文科省はあんまりろくでもないことばかりやっていて保守的でいい加減でウソばかりみたいなところなのに、ところがそこが発表せざるを得なくなったのが、「要指導児童数の激増」ということなんですね。それは文科省のホームページにも載っています。そしてそれと同じ時期に増えたものは何だろうと見ていくと、先ほど言ったネオニコチノイド農薬の利用が激増していたんです。

 ネオニコチノイド農薬って農業者だけが使うと思ったら大間違いで、ペットのノミ取りで首輪をつけますね、あれネオニコチノイドです。コバエ取り、あれもネオニコチノイドです。ガーデニングでもよく使います。そういう形であちこちに使われていて、例えば家に使われる木材がありますね、この木材をシロアリに喰われないために実はネオニコチノイドの薬剤に漬けられているんです。ネオニコチノイドを含んだ木材というのがあります。東北大学の先生がそれを調べたんですけど、調べたのは奥さんがシロアリ対策で自分の家をネオニコチノイド消毒をしたんですね。そうしたら吐き気がして非常に具合が悪くなって、「化学物質過敏症」になってしまった。そして自分自身も脳が十分に回らなくなったという事態になって、引っ越してこれはどう考えてもネオニコチノイドのせいだと考えて自分で調べることにしたんです。 

 調べてみてわかったことは、ネオニコチノイドは脳の中に入ってドーパミンを出させるんです。ドーパミンって何かと言うと神経伝達物質のひとつですから、それは恋愛をした時に胸がドキドキする、これがドーパミン。そしてまたコンサートの始まる前に、『わぁ始まる始まる』と思ってドキドキしますね。あの時出ている物質がドーパミン。それと同じものが脳の中に出されてくるということを突き止めました。

 ということは、『学習障害』と言うけれど、だってその頭の中ではコンサートの直前みたいな、恋愛をしている時みたいな物質がバンバン出てくるんですから、授業なんて落ち着いて受けている場合じゃなくなっちゃうんですよ。だから子どもたちは授業を受けるなんてことが充分にできずに学習障害になったり、そしてまたそれ以外の多動症になったりしていくんだろうと思います。


 ところが困ったことにこれを調べたのは昨年やっと調べられたんですね。ところが10年以上前にネオニコチノイドが作られて、皆さんは本当に身近に囲まれています。この状態になってから調べるとおかしいじゃないですか。それを撒く前に調べなくちゃ。そうじゃないと意味がないのに、そういう事態に残念ながらなっています。 

 これ何でかというと、結局農薬を出している会社って非常に強いんですよ。例えば経済団体連合会(経団連)がありますね、そこの経団連の元会長の「米倉氏」は、住友化学(ネオニコチノイドの農薬を開発販売しているところです)の代表でした。そうすると今の政府は企業様様で、絶対企業に逆らったりしない、というよりは企業の仲間になっているので、これを規制してくれないんですよ。 


 アメリカ、ヨーロッパではついにネオニコチノイドを規制し始めています。ところが日本だけは相変わらずダダ洩れの状態ですね。さらには規制値を緩和さえしています。その状況に加えて、先ほど言った遺伝子組み換えをした農作物が日本の中に入ってくる、そのための準備をしています。 

種子法廃止と遺伝子組み換え作物


 その準備のひとつが、「種子法(正確には主要農作物種子法)」の廃止です。日本は戦後飢えた時代があったので、もう二度と人々が飢えないように、人権の観点から日本の中にきちんとした「種」を残すべきだ。都道府県に頼んで種をきちんと作らせようという趣旨で制定したんです。それが「種子法」。ところがその「種子法」が昨年廃止になりました。そして今年(2018年)の4月からはそれが施行されて、都道府県は国からお金がおりないのでそれをしなくて良いことになってしまいました。ところがそれが我々が食べているササニシキとかそういったブランド米を作ったところだったんです。

 その主要農作物種子法は基本的には5つの作物です。その5つの作物は、「米、ハダカ麦、ライ麦、小麦、そして大豆」。これらのものはもうすでに全部遺伝子組み換えをされた作物がすでにあります。ただしアメリカやヨーロッパはパンを主食にするのでパンの小麦を食べるわけですね。だからそれはちょっと危ないだろうということで、小麦系のものについては遺伝子組み換えの作物を植えることを今のところ許可していないんです。


 そういう最中に、その遺伝子組み換えをされた作物を入れてしまうのは、恐らく日本の方が先になりそうです。日本の方は世界一遺伝子組み換え作物を承認していますから。そして日本のメーカーの方もそれに乗じて儲けようと思っているわけです。だって今まではラウンドアップに耐性のある遺伝子組み換えでしたね。ところがそのラウンドアップが効かなくなってきた、そういう時代に『じゃあ他の農薬を混ぜ込んで、その他の除草剤に耐性のある植物を作らせずに耐性がない新しい農薬を組み込んでやればいい』と考えるわけです。 

 そこのところにも今言った「住友化学」なんかも参加しているんですよ。「日産化学」だとか、日本の化学メーカーみんな軒並み参加している状態です。だって遺伝子組み換えが例えば住友化学の除草剤で作られたら、除草剤が勝手に売れるじゃないですか。遺伝子組み換えでみんな作らざるを得なくなればそのためにそのための除草剤を必ず売れますね。そこの中に食い込もうということが、今の動機だと思います。


 そうすると困ったことにこれ以上増えていくことになるわけです、壊される子どもたちが。今実は都心よりも田舎の方がその学習障害などを持つ子どもは多いんです。何でか?農作物を現実に作っていてそこにまいた農薬が肺から吸収されるからなんです。実は人間は肺から摂る化学物質の方が、食べたり飲んだりするものよりも5.5倍も多いんです。だから呼吸の方が危険なんですね。だからそういう状況になってきた。 


 そしてそれを実現するために、「種子法」と並んでもう一つあるのが「育苗法」。育苗法、これは要は種のパテントのための法律なんです。今の種というのはAという種とBという種を掛け合わせて「トンビが鷹を生む」ような非常に優れた種ができるんです。それを使って作ったのが種屋で売っているハイブリッド種です。ところがじゃあ鷹と鷹を掛け合わせるとどうなるか?トンビに戻るんですよ。だから性能は全く落ちてしまうので、だから同じ作物から種をとってもう1回栽培するとダメな野菜が出来てしまうんです。 

 これをF1(フォーミュラー1)、ハイブリッド種と言って、農家は必ず買わなくてはならなくなる。そのF1ばかりにしていったら、農家が農業がお金を払わざるを得なくなる。つまり農家というのは本当に「農奴」のような奴隷のような状態になっていくんですね。これを進めようという状態が今進んでしまっている。


 種子法は農家が自家採種しても大丈夫な種です。ところがさらに自分で種を取る自家採種は原則禁止にしようという方向なんですよ。そうすると人々は種を奪われて、種を買ってきてそれを植えて、というものになりますから、農業は種やに支配される単なる「農奴」になってしまうんです。そういう状況に今つっこまれつつあって、そして子どもたちはもろにその被害を受けているんですね。だから我々が子どもたちの世代に希望を託しても、子どもたちすでに壊れてしまっているんだから、その壊れた子どもたちがこの社会を変えるなんてことが出来るだろうか? そう考えれば非常に厳しくなるんですね。


 今食べ物は企業が種を支配することで、完全支配をしようというところまできてしまいました。これを自分たちの種で、そしてその農業を守っていくことがどうしても必要だと思います。

腸内細菌


 さらに「21世紀病」という新しい病気があるんですよ。その21世紀病は何かというと、「アトピー、アレルギー、それと自己免疫障害」などです。つまり自分の免疫が自分のことを敵だと思って襲ってしまうんです。リューマチなんかそうですけども。それが非常に増えているんです。これ何でなのかと調べていってみると、実は人間って体の細胞は60兆の数があるんですけど、腸内の細菌の数だけで1千兆個あるんですね。つまり人間の体って、実は生きものとしての自分の細胞というのは60兆(現在では37兆)しかなくて、1千兆の微生物と一緒に暮らしているのが人間の体なんです。ところがそこな何をやっているものなのかわかっていなかたったんですが最近わかりました。


 我々の例えば免疫という力は、実は指令を出している、指令のスイッチを押しているものはなんと微生物自身だったんです。腸内の細菌自体がコントロールしていたんですね。これは人間も当然そうで、細胞の中に「ミトコンドリア」というのがいるんですよ。ところがそのミトコンドリアってエネルギーを供給してくれる組織なんですが、なんとこのミトコンドリアは外側にいた別の生物なんです。それを体の中に取り込んで共生進化させていたのが我々の細胞1個1個の発電の仕組みなんです。だから便利な機能を他がやってくれるならアウトソーシングをしちゃうんですよ。腸内の細菌がやってくれるんだったら腸内細菌に任せちゃえと。


 ところがそれもまた壊されてしまった。その大きな部分は抗生物質です。抗生物質は生きものをみんな殺します。だから「抗生物質」と言うんですけども、その抗生物質を飲むことで下痢なんかをしたという人は、腸内の細菌がみんな死んだということですね。皆殺しされちゃったということです。すると元の腸の細菌の状態に戻れるかというと戻れないんですよ。だからその最新の治療ではどんなことをしているかと言うと、何と健康な人の糞便を取って、腸の中に移植するんです。そのドナー登録がすでにアメリカにあるし、そして成分献血みたいにその微生物を上手く入れていこうというようなものも今研究が進んでいるところです。 

 そこまで事態が大きくなってくる中で、そこに上手くPRを乗せながら「ビフィズス菌がどうの」とかいうような形で健康のために「生きたまま届くことのできるビフィズス菌がどうの」とかそういうものが広がってきた、というのが今の時点ですね。その腸内の細菌が免疫を左右していた。その機能をとにかく殺してしまえ、我々がとにかく清潔であるように、とにかく殺菌、除菌グッズなんていうのがたくさん出ていますね。あれのせいで私たちの体自体が壊されつつある、といのが今の状態なんです。


 それに対応してどうしたらいいのかということをお話しておかなくちゃいけない。それは、人間は野菜を食べていたからその野菜に適した形に腸内微生物も発達しているので、だから食物繊維をとってやるのが一番良いんですね。食物繊維というと、こうセロリを食べてツーッと伸びるもの、という感じがするけど、あちらじゃなくてあれはセルロースでなかなか分解のしようがなくて、基本的にはぬるぬるの部分が水溶性の食物繊維で、それが多いのは豆類とか、例えば日本人がよく食べる味噌や豆腐、そういったものに非常に多いんです。それをなるべく摂ってやる。そうすると面白いことに体の中に入った糖が多すぎるとか色々あるときに、その「食物繊維」はそれを取り押さえて排出する効果があるんです。


 そのてきめんに効果の高いものに、キクイモがあります。なんとキクイモを食べている人たちをチェルノブイリの周辺で測ってみたら、放射能がゼロなんですよ。みんな排出してしまう。それと同時にそのキクイモ自体が汚染地に植えても全く放射能汚染されないんです。実際食物の力ってものすごかったんですね。



 それが「食物繊維」、今や第六の栄養素と呼ばれています。

第七の栄養素、フィトケミカル


 もう一つ第七の栄養素と呼ばれているのが、「フィトケミカル(ファイトケミカル)」。フィトというのは植物のという意味なので、植物の化学物質なのですが、これは基本的にはガンなどを全部抑えてくれるような抗酸化効果が非常に強いんですよ。だから21世紀病がアレルギーとかそういったものだったけど、もう一つ残るのが三大疾病ですね。ガン、脳卒中、心臓病ですね。これらに対して効くのが「第七の栄養素」、植物の化学物質だったわけです。ということは、私たちがもう一度植物中心の食べ物をとっていく、それと同時に体に良くないものはとらない。ネオニコチノイドを含んでいるものはとらないとか、そして遺伝子組み換えのものは食べないとか、そういったことが圧倒的に重要になるんですね。


 今風邪を引いて医者に行くと、抗生物質ですと渡される。抗生物質ってウイルスに効かないんですよ、風邪ってウイルスですから何の効果もない。だけど炎症を体の中で起こしますね。炎症を起こすのは細菌ですから、それが体の中で広がることを予防するためなんです。私たちは植物にもともと我々命を委ねていた部分があるので、その食物繊維とか、植物の化学物質とか、そういうものを利用して体の中を整えていくというのが一番良いことだと思います。

未来の子どもたちのために



 そしてとにかくぼくは、ネオニコチノイドは廃止すべきだと思います。そうしないとネオニコチノイドのせいで子どもたちがどんどん壊れていってしまうから。10人以下に1人だぞという状況になってしまった。それをやめさせていくことがどうしても大事だと思います。


 それと同時にやっぱり放射能は人間とは全く相いれないものなので、放射能を出させるわけにいかないので、放射能を作り出す原発も全部止めていく必要があると思っています。 ぼくはここから近い伊方原発についても、何としても止める必要があると思っています。だってこのあと何万年という間放射性廃棄物を管理しなくちゃいけないんですよ、子どもたちがずっと、膨大なお金がかかって管理しなくちゃいけない。そんなことをさせるわけですか子どもたちに。こんなに子どもたちを壊しちゃっていいんですか、こんなバカげた利益のために。今のような暮らしを続けていることが、ぼくはおかしなことだと思っています。ですからそういったものでない暮らしにしていきたい。


 ぼくの家は、以前から話している通り太陽光発電を置いて、バッテリーを置いて、電気を自給しています。だからわざわざ他所の電気を持ってきてもらう必要は全くない。そして水も自給した。そして食べものも今植えたりなんかすることで少しずつ自給を始めています。

 そういうことができるようになったら何のために私たちは子孫を殺してまでこんなバカげたことをしているのか? ハッキリ言って、おカネの問題だと思います。いや、おカネなんかに頼らなくたって暮らせるし、良い社会を作っていくことができます。それを次の世代に伝えていくことが我々に必要なんだと思います。


 宇宙学者のホーキング博士は、「地球温暖化によって解決できるとしたらあと100年しかない」ということを言って亡くなったわけですが、ぼくもそう思います。あと100年くらいしか変えられる余地がない。つまり皆さんは、地球最後の決定ができる2~3世代なんですよ。その最後の2~3世代がどうするのかによって、未来が決まってしまうんです。100年後も人間は生きていますよ、だけど滅びることだけが決まってしまうんです。だから滅びる形にするかどうかは、まさにこの2~3世代の人がどうするかによるんです。

 ぼくはどうしても子どもを守りたい。子どもたちこそが希望だし、子どもたちこそが未来だからです。それに比べたら自分たちの命なんかどうだっていいと思う。 



 その二酸化炭素を日本の中で半分を出しているのはたった132の工場、132事業所ですよ。だからぼくはとっても疲れちゃったときには思うんですが、この132か所をテロで吹っ飛ばしてしまえば地球温暖化は日本は少なくとも止められるな、それほど少数の者の利益追及によって我々の未来が壊されることはどう考えてもおかしい。そのために我々生きている間、ごくわずかなあと100年の決定の中で、未来を変えていくということをやりたいと思います。

 長く続けるためにはどうしても大事なのは、楽しくやるということです。『嫌々ながらとか頑張って』なんてことでやっていたら長続きできません。だから楽しみながら未来を変えていく、その努力をしていきたいと思うし、その一環としてこのライブアースまつやまが機能できたら素晴しいと思っています。 

 以上でお話を終わりにします。ご清聴、どうもありがとうございました。 



(書き起こしにあたっては、読みやすくするため必要最低限の編集を行っています。 
文章作成:田中優スタッフ)