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2018年2月1日

『「公平な貿易」は誰を幸せにするか?日本が知らないフェアトレードの今と未来=田中優』

2018.1.30に発行しました!


田中優より
「いきさつを知ってほしい。なぜ豊かでない国が、固定的に貧しくなってしまうのか。巨大な敵がいる。」

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写真は以下サイトより


『「公平な貿易」は誰を幸せにするか
日本が知らないフェアトレードの今と未来=田中優』
http://www.mag2.com/p/money/368677


「フェアトレード」を知っているだろうか? 
途上国の生産物を「適正な価格」で買おうという運動だが、南北格差の根本解決にはほど遠い状態になっている。・・・



-子供の奴隷労働が支える豊かな生活。
世界に「観客席」などないのに-


先日友人に話したら、「フェアトレードって何?」と聞かれてしまった。「公正な貿易」と答えたとしても、理解はされないだろう。現象としては「貧しい国とされる南の国の生産者に公正なレベルの報酬を支払い、適正な価格で商品取引を継続すること」となるだろうか。とりわけ近年は理解されにくくなった。おそらく人々の意識が内向きになり、海外に対する意識が乏しくなっているせいもあるだろうが、もっと大きい点は貧しくて生きるのがやっとという人々が世界の中で見えにくくなったことが影響しているだろう。

それは海外ばかりでなく、同じ国に住んでいても見えにくい。子どもの5人に1人が貧困状態にあるなどと言われても、具体的には見えないのだ。だからまず、貧しさによる生活困窮の状態を知ってもらった方がいい。2001年にはこんな事件があった。 (中略、内容は本文にて)


・・・しかしこの事件は氷山の一角だ。ユニセフによれば、この地域で人身売買される子どもの数は少なく見積もっても年間20万人。ブルキナファソやマリなどより貧しい国々の子どもたちが30ドルほどで売買されてくるという。受け入れ先は「ガボンや赤道ギニア、コートジボワール、ガーナ」で、待っているのは「家内労働」、「農場や漁場の労働」、「児童買春」などの強制労働だった。

船に乗せられた子どもたちは10才から14才で、強制労働や債務労働、少年兵士、児童買春などは「最悪の形態の児童労働」に就かされるという。調べると、それは奴隷労働に等しい酷使の実態であった。


なかでも注目されたのが「コートジボワールのカカオ農園」だった。「コートジボワール」は世界最大のカカオ産出国で、世界中で食べられているチョコレートやココアの40%がここで作られている。そのカカオ生産が過酷な児童労働に支えられていたのだ。


<主な内容>

・「フェアトレード」とは何か
・2001年に発覚した悲惨な事件
・たわわに実ったバナナ畑の脇で、飢えて死ぬ子どもたち
・奴隷労働で学校に通えない子どもたち
・「適正な価格で買ったものを食べたい」という運動
・埋まらない南北格差
・先進国の付け値で販売を続けるしかない途上国
・さらに進む先進国有利
・フェアトレードに期待するのは難しいが…
・フェアトレードを活かす方法とは


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