田中優より
「知らないと思うけど、実はぼくは料理好き。
この記事が実践的ですばらしかったのでシェア。
追記;やってみたけどうまくいかなかったという話がありますのでご注意を。
ぼくはまだ実験していません。」
(冷めてくると、渋皮がはがれにくいという実験結果もあるそうです。
皆様、一度お試しあれ! (スタッフ))
◇ ◇ ◇ ◇
▼簡単 栗の皮むき (クックパッド)
http://cookpad.com/recipe/3423809
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2015年9月30日
SEALDs奥田氏に殺人予告の脅迫状 卑劣な行為に反論
田中優より
「金沢の小原美由紀さんからシェア。小原さんの、誰の子もウチの子と言わんがばかりのウルトラ母ぶりにちょっと感動したからコメントごとシェア。」
******
自分の息子の命がだれかに狙われる ということは
これほどのことなのかと
生まれて初めて実感として感じています。
なんて、今まで 「どの命もかけがえがない」というその重さを
薄っぺらく口にしていたのだろうか、私は。
身がふるえる、悪夢に飛び起きる。
胸が引き裂かれそう
大丈夫であるように、と 祈っていることしかできない。
なにも なにもできない 自分の無力感にさいなまれる。
・・・・・☆
昨晩のNEWS23~~
安全保障関連法に反対する学生団体SEALDsのメンバー奥田愛基さんに対し
「おまえと家族を殺害する」という内容が書かれた脅迫状が届いていたことがわかりました。
奥田さんなどによりますと、
脅迫状は 今月24日奥田さんが通う大学とは別の大学にとどきました。
奥田さんは警察に被害届を提出したということです。
「自分だけでなく、家族まで脅迫するということは卑怯」
「声を上げるだけで殺すと言われる社会は健全ではない」
と話しています。
******
自分の息子の命がだれかに狙われる ということは
これほどのことなのかと
生まれて初めて実感として感じています。
なんて、今まで 「どの命もかけがえがない」というその重さを
薄っぺらく口にしていたのだろうか、私は。
身がふるえる、悪夢に飛び起きる。
胸が引き裂かれそう
大丈夫であるように、と 祈っていることしかできない。
なにも なにもできない 自分の無力感にさいなまれる。
・・・・・☆
昨晩のNEWS23~~
安全保障関連法に反対する学生団体SEALDsのメンバー奥田愛基さんに対し
「おまえと家族を殺害する」という内容が書かれた脅迫状が届いていたことがわかりました。
奥田さんなどによりますと、
脅迫状は 今月24日奥田さんが通う大学とは別の大学にとどきました。
奥田さんは警察に被害届を提出したということです。
「自分だけでなく、家族まで脅迫するということは卑怯」
「声を上げるだけで殺すと言われる社会は健全ではない」
と話しています。
SEALDs奥田氏に殺人予告の脅迫状 卑劣な行為に反論9/28NES23
Posted by 壷阪 道也 on 2015年9月28日
レンタルヤギ 都会で大活躍
田中優より
「この記事、いいよね。
ちなみに竹だったらブタがせっせと食べます。クマザサだったらウシが良く食べます。
だけど赤子の頃から慣らさないと食べられません。 動物のレンタルって必要だよな。
ヤギはついでにペレット状の糞にしてくれるから堆肥にも使えるし。」
◇ ◇ ◇ ◇
ちなみに竹だったらブタがせっせと食べます。クマザサだったらウシが良く食べます。
だけど赤子の頃から慣らさないと食べられません。 動物のレンタルって必要だよな。
ヤギはついでにペレット状の糞にしてくれるから堆肥にも使えるし。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼レンタルヤギ 都会で大活躍 エコに除草 騒音ゼロ
ヤギをレンタルするサービスが盛況だ。放し飼いにして、除草するのが面倒な雑草を食べてもらう。活躍の場は、大学のキャンパスや団地など都市部にも広がっている。
2015年9月28日
「ヤブガラシを駆除するには」
田中優より
「厄介なヤブガラシを駆除する方法。
よく記事を読めば「駆除という言葉は正しくない」と書いてある。
どうするかというと、植物は役割があって伸びてくるので、「もう大丈夫だよ、役割は終わったよ」と教えてあげればいいと。なかなか渋好みのすばらしい記事です。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼「ヤブガラシを駆除するには」
http://ameblo.jp/chuou1/entry-12076805139.html より抜粋
私の植木畑もこのヤブガラシには毎年悩まされていました。
数ヶ月畑を放置していると、まさに「藪を枯らす」かのごとく、ヤブガラシの天下となってしまいます。
しかしながら、農薬を使わずに、簡単にヤブガラシを駆除する方法がわかったのです!・・
「厄介なヤブガラシを駆除する方法。
よく記事を読めば「駆除という言葉は正しくない」と書いてある。
どうするかというと、植物は役割があって伸びてくるので、「もう大丈夫だよ、役割は終わったよ」と教えてあげればいいと。なかなか渋好みのすばらしい記事です。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼「ヤブガラシを駆除するには」
http://ameblo.jp/chuou1/entry-12076805139.html より抜粋
私の植木畑もこのヤブガラシには毎年悩まされていました。
数ヶ月畑を放置していると、まさに「藪を枯らす」かのごとく、ヤブガラシの天下となってしまいます。
しかしながら、農薬を使わずに、簡単にヤブガラシを駆除する方法がわかったのです!・・
『御嶽山は「ダム誘発噴火」?』
『 御嶽山は「ダム誘発噴火」? 』
■御嶽山の水蒸気噴火
御嶽山で水蒸気噴火が起きた。しかしこれは初めての話ではない。1979年にも
水蒸気噴火が起きている。それ以前も数百年に一回程度の水蒸気噴火が起きてい
たと見られている。しかし79年の噴火は、その後に痛ましい被害をもたらした。
1984年に長野県西部群発地震が起き、その噴火で噴き上げられた岩屑(がんせつ)
が雪崩状に崩れ落ち、この地獄谷の麓だけでも15人が亡くなっているのだ。
今回起きた噴火は前回からわずか30年ほど、頻度が高すぎる。これには気に
かかっていることがある。『ダム誘発地震』のことだ。御嶽山の南東方向の王滝
川に沿って、ダムが連続して造られている。群発地震の原因は「ダム誘発地震」
ではないかと疑られていたからだ。ダムが地震を誘発することは、世界では常識
だが日本では認められていない。
国際的にダム誘発地震は当たり前のことだ。日本でも大学程度の教科書なら載
っている。実際に起きた例もたくさんあるし、今もアメリカでシェールガス採掘
と地震の発生で問題となっている。シェールガスの採掘では、圧力をかけた水で
岩盤を砕いて掘るので、従来地震の起きなかった地域ですら群発地震が発生する
のだ。
しかし日本では、科学技術庁は「継続した調査研究は実施しておりません」と
言い、国土交通省は「ダムの貯水と地震の発生の因果関係が日本においては明確
に確認されているものはない」と答えている。
■牧尾ダムのダム誘発地震
ダムに水を貯めると、底の水には水圧がかかる。10mで1気圧、ダムの水深が
100mを超えると10気圧、それに大気圧を足して合計11気圧になる。それぐらいの
圧力が加わると、ダム誘発地震が起こりやすい。圧力のかかった水は岩間に入り
込み、断層を滑らせたり、逆に水の接着効果で地震を減らしたりするのだ。
だから100mを超えるダムが問題だ。御嶽山の麓には三浦ダム、王滝川ダム、
牧尾ダムがあるが、牧尾ダムだけが堤高104mでその高さを超えている。三浦ダム
は堤高83m、王滝川ダムはわずか18mの高さだが、群発地震の岩屑雪崩でほぼ埋ま
ってしまっている。この三浦ダムは標高1300mの位置にあり、戦前に造られたダ
ムでは非常に大きなものだった。しかしその頃に群発地震は起きていない。
群発地震が発生したのは63年頃からだという。牧尾ダムが竣工したのが61年だ
から、群発地震をもたらした可能性はある。ダム誘発地震では、建設後20年経て
から起こることもあるからだ。しかし牧尾ダムにはもっと直接的な原因がある。
関西電力はこの下に造った木曽ダムとの間で、「揚水発電」の運用開始を64年に
始めているのだ。
揚水発電とは上下に二つのダムを造り、夜間の余った電気を利用して下池の水
を上に揚げ、昼間に下池に落として発電する、いわばバッテリーの役目をする発
電用ダムだ。そのためダムの水面の高さは1日の中で大きく変動する。
その水位変化と水圧変化がダム誘発地震に大きく関係する。「水位変化と水圧
上昇」によって断層が揺さぶられ、地震を誘発するのだ。ところが牧尾ダムはた
だでさえ高さ11気圧の水圧がかかるのに、さらに毎日水位を上下させる揚水発電
所の上池となっているのだ。この揚水発電の運転開始頃から地震が始まっている。
牧尾ダムは標高約800mの高さに堤高104mだから、標高約700mのあたりに底があ
る。そこから11気圧の水が下に浸透する。これがダム誘発地震を起こしたとした
ら、震源地は通常の地震より浅いものになるだろう。
調べてみると御嶽山周囲の地震は御嶽山剣ヶ峰の真下から南南東(牧尾ダム方
向)に分布し、震源の深さは0から2kmときわめて浅い。しかも一部の震源はプ
ラス1km近いものもある。震源地の深さはその土地の標高から表示するのではな
く、海水面から計算するので震源地がプラスになることもあるのだ。
今回の噴火も今回同様、噴煙からマグマの成分は検出されていない。ここはプ
レート境界からも離れているし、マグマ噴火は2万年前に起きて以来発生してい
ない。溶岩が流れ出すようなマグマは浅い位置に存在せず、今回も前回も地中の
暖められた水が爆発を起こす水蒸気噴火だった。
ではその水はどこから来たのだろうか。噴火地点は前回と同様、「地獄谷」近
くで起きている。この噴火位置は群発地震を起こした震源地の位置と非常に近い。
深さにしてもほぼ同じなのだ。
■「ダム誘発噴火」
もし地震がダム誘発地震だとしたら、水が断層を滑らせたと考えることになる。
断層を滑らせるのだから、水は断層に沿って流れて断層をさらに奥へと進んでいく
だろう。やがてその水は地層の熱に触れて熱膨張し、圧力を貯めていく。それが爆
発したのだとすれば、今回の水蒸気噴火を説明できる。
どちらも「水」の存在が欠かせないからだ。
長野県西部群発地震は牧尾ダムのダム誘発地震と、当時から疑われていた。
それとは関係しないそぶりをしながら、ダムを管理する水資源機構は運用するダム
の水位を下げていた。ところが一転して今年4月以降、水位を高くして運用するよ
うになっている。貯水量は平年の最大貯水量より1割多くなっている。
日本ではダム推進の妨げになることを恐れて、ダム誘発地震を無視してきた。
ダム誘発地震について、まともに発言できる地震学者も少数だ。ダム誘発地震は
水圧と断層によって起きるのだから、本来なら日本こそ最も詳しく調べておくべき
だった。しかし公共事業の圧力の下、まともに調べることすら許されなかった。
しかし同じメカニズムによって、地震だけでなく、噴火も誘発していたのではな
いか。つまり今回の噴火は、「ダム誘発噴火」だと思う。もちろん誰もこんな説明
はしていないが、論理的に考えれば因果関係はつながる。要は国がダム誘発地震を
否定したために、関連事態を考えなかったのだ。
だからもし御嶽山に登ろうと思うなら、ひとつだけ調べておいた方がいい。
牧尾ダムの水位をチェックして、水位が高ければ、出かけないことだ。
( 川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています。)
========================================
より詳しい情報は、こちらをご参考ください
========================================
田中優有料・活動支援版メルマガ 2014.10.15発行 第75号
『御嶽山の噴火は、ダムが誘発した「ダム誘発噴火」ではないか?』
をご覧ください!
より詳しく解説、図や写真も多数用いています。
--*--*-*--*--*--*--*--*--*--
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--*--*-*--*--*--*--*--*--*--
転載ここまで
2014.10.17発行 田中優無料メルマガより転載
2015年9月26日
まつもと子ども留学の子ども寮におじゃましました
9月25日、長野・松本市での高校での講演後に、田中優は
NPO法人まつもと子ども留学さんの子ども寮におじゃまさせて頂きました。
そこでミニ講演も急きょ開催されたようです。
ブログにアップして頂きありがとうございました!(スタッフ)
★ブログ まつもと子ども留学の日々 http://mkrg.exblog.jp/24510872/
★フェイスブック
Npo法人まつもと子ども留学基金 https://www.facebook.com/kodomoryugaku
「田中優さんとは、311以降、原発事故による大混乱している中、
放射能ってなに?
どうやって身を守るのか?
どうしたらいいの?
などの講演会を福島県中で講演して下さった。
とても分かりやすお話しで、いつも大好評であると共に、
たくさんの方々が一時避難するキッカケにもなった。
りじちょも長野県に避難してからしばらく会えなかったが、
今回、松本市の高校で講演があり、連絡をくれたのであった。
寮生たちは最初「このおじさん誰?(笑)」って雰囲気でしたが、
ミニ講演をしてもらっている内に、そのわかりやすいお話しに 引きこまれていったのであった。
今の社会情勢、特に安保法案や戦争が起こる根本原因、マイナンバー制度や、
これからの生活、生き方など子どもたちにも分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれました。
お話が終わると
「もっと聞きたい!」
「なんであんなにいろいろ知ってるの?」
「また来てもらって~」
など、反響大!
さすが優さんであったのでした。
また時間を作って来てもらいたいし、
もっとたくさんの人に優さんのお話を聞かせたいな~と思っている りじちょでした。
優さん!お忙しい中、来てくださって本当にありがとうございました。」
NPO法人まつもと子ども留学さんの子ども寮におじゃまさせて頂きました。
そこでミニ講演も急きょ開催されたようです。
ブログにアップして頂きありがとうございました!(スタッフ)
◇ ◇ ◇ ◇
★ブログ まつもと子ども留学の日々 http://mkrg.exblog.jp/24510872/
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Npo法人まつもと子ども留学基金 https://www.facebook.com/kodomoryugaku
「田中優さんとは、311以降、原発事故による大混乱している中、
放射能ってなに?
どうやって身を守るのか?
どうしたらいいの?
などの講演会を福島県中で講演して下さった。
とても分かりやすお話しで、いつも大好評であると共に、
たくさんの方々が一時避難するキッカケにもなった。
りじちょも長野県に避難してからしばらく会えなかったが、
今回、松本市の高校で講演があり、連絡をくれたのであった。
寮生たちは最初「このおじさん誰?(笑)」って雰囲気でしたが、
ミニ講演をしてもらっている内に、そのわかりやすいお話しに 引きこまれていったのであった。
今の社会情勢、特に安保法案や戦争が起こる根本原因、マイナンバー制度や、
これからの生活、生き方など子どもたちにも分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれました。
お話が終わると
「もっと聞きたい!」
「なんであんなにいろいろ知ってるの?」
「また来てもらって~」
など、反響大!
さすが優さんであったのでした。
また時間を作って来てもらいたいし、
もっとたくさんの人に優さんのお話を聞かせたいな~と思っている りじちょでした。
優さん!お忙しい中、来てくださって本当にありがとうございました。」
「働かないアリ」のおかげで、アリの社会が長く存続できるワケ
田中優より
「ぼくは働かない「働きアリ」かな。いつも乗り遅れている気がする。
いろんなしきい値をもつ人がいて、いろんな才能を持つ人たちと一緒にやれたら素晴らしい。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼「働かないアリ」のおかげで、アリの社会が長く存続できるワケ
http://allabout.co.jp/newsdig/c/86396
アリは働き者というイメージですが、実は「働かないアリ」もいます。
厳密にいうと「働き出すのが遅いアリ」です。人間社会にもこういう人っていますね。
北海道大学大学院の長谷川英祐准教授が、このアリ社会の不思議を解明しました。
分かりやすい対談がありましたから、ぜひ読んでください。ポイントを抜粋します。
「働かないアリ」がいるからこそ、アリの社会は長く存続できるのです。・・・
「ぼくは働かない「働きアリ」かな。いつも乗り遅れている気がする。
いろんなしきい値をもつ人がいて、いろんな才能を持つ人たちと一緒にやれたら素晴らしい。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼「働かないアリ」のおかげで、アリの社会が長く存続できるワケ
http://allabout.co.jp/newsdig/c/86396
アリは働き者というイメージですが、実は「働かないアリ」もいます。
厳密にいうと「働き出すのが遅いアリ」です。人間社会にもこういう人っていますね。
北海道大学大学院の長谷川英祐准教授が、このアリ社会の不思議を解明しました。
分かりやすい対談がありましたから、ぜひ読んでください。ポイントを抜粋します。
「働かないアリ」がいるからこそ、アリの社会は長く存続できるのです。・・・
2015年9月25日
オススメ動画:「石井紘基事件の顛末」
田中優より
「石井さん、ぼくらが「どうして郵貯がいけないの(1993年)」を出版して講演をした時に、自著を持って来てくれた。
国会議員が知識があると思い込むのは幻想だ。しかし石井さんだけは違っていた。この人には生き続けていてほしかった。」
動画18分00秒より抜粋
石井は国民の目には映らない、不透明な金の流れを追った。
通常国家予算と呼ばれるのは一般会計年間85兆円、しかし石井は、これまであたり前のものとして今まで誰も疑問に思わなかった「特別会計」に目をつけた。その実態は、財務大臣でさえ把握することはできなかった。
特別会計こそ、日本の"裏帳簿"だと石井は主張した。その額、年間およそ330兆円。
特別会計とは、道路や公安整備など政府が特定の事業を行う際に用意できる予算だ。
その財源は税金や郵便貯金、年金などからきている。そしてこの特別会計は、国会でほとんど審議されることなく打ち出の小槌のように各省庁に流れて行く。その行き先を決定するのは、一部の政治家と官僚たち。国民には見えない税金の行き先。
ある時石井はそれが特殊法人であることに気付く。
「会計検査院が調べなければならない団体はいくつあるのか?」
この質問が、後の特殊法人改革の出発点となる。 ・・
動画 石井紘基事件の顛末
「石井さん、ぼくらが「どうして郵貯がいけないの(1993年)」を出版して講演をした時に、自著を持って来てくれた。
国会議員が知識があると思い込むのは幻想だ。しかし石井さんだけは違っていた。この人には生き続けていてほしかった。」
動画18分00秒より抜粋
石井は国民の目には映らない、不透明な金の流れを追った。
通常国家予算と呼ばれるのは一般会計年間85兆円、しかし石井は、これまであたり前のものとして今まで誰も疑問に思わなかった「特別会計」に目をつけた。その実態は、財務大臣でさえ把握することはできなかった。
特別会計こそ、日本の"裏帳簿"だと石井は主張した。その額、年間およそ330兆円。
特別会計とは、道路や公安整備など政府が特定の事業を行う際に用意できる予算だ。
その財源は税金や郵便貯金、年金などからきている。そしてこの特別会計は、国会でほとんど審議されることなく打ち出の小槌のように各省庁に流れて行く。その行き先を決定するのは、一部の政治家と官僚たち。国民には見えない税金の行き先。
ある時石井はそれが特殊法人であることに気付く。
「会計検査院が調べなければならない団体はいくつあるのか?」
この質問が、後の特殊法人改革の出発点となる。 ・・
動画 石井紘基事件の顛末
これからはロボット戦争か!?人口知能兵器に懸念
田中優より
「今の戦争は強い国がドローンで兵士を追い詰めて殺し、弱い国はそうなるのがわかっていながら処刑の列に並ぶことだと思う。
もう戦場で「信頼関係を学ぶ」なんてことはないよ。
「若いヤツを兵役で鍛え直す」なんてこと言う人たちは、その列に並ぶといいと思う。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼ホーキング博士ら「ロボット戦争」を警告 人工知能兵器に懸念 (ウォール・ストリート・ジャーナル 2015.7.28) より文章・写真を抜粋
http://jp.wsj.com/articles/SB10412567118926353716304581135211873076004
ロボット戦争のリスクについては、映画「ターミネーター」などのSFシリーズで世間に 広まったが、それはわれわれが考える以上に間近に迫っているのかもしれない。 そこで、ハイテクと人工知能(AI)分野のリーダーから構成されるグループが、これを 阻止しようと動いている。・・・
◇ ◇ ◇ ◇
▼ホーキング博士ら「ロボット戦争」を警告 人工知能兵器に懸念 (ウォール・ストリート・ジャーナル 2015.7.28) より文章・写真を抜粋
http://jp.wsj.com/articles/SB10412567118926353716304581135211873076004
ロボット戦争のリスクについては、映画「ターミネーター」などのSFシリーズで世間に 広まったが、それはわれわれが考える以上に間近に迫っているのかもしれない。 そこで、ハイテクと人工知能(AI)分野のリーダーから構成されるグループが、これを 阻止しようと動いている。・・・
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どんな分野でも構いません。お待ちしてます!
★メルマガ 「田中優の未来レポート」 http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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税金で穴埋めされるダム
田中優より
「記事には 『苫田ダムの利水容量の一部を治水に転用することを検討するよう国から依頼されたのを 受け、全県的な水道水の需給見通しを調査する経費770万円を盛り込んだ』 と書かれているだけ。 これで誰が内容がわかるのだろう?
これは水が不足するからと造った苫田ダムの水が売れず、 8割余ってしまって県の広域水道企業団が大赤字に。
それで水道用の名目を一部外して、
"実は台風の時などの治水用だったんだよ、だから税金で穴埋めしよう、
そうしよう、 その調査費として770万円つけよう"
という話なわけだ。 ざけんなよ、造らせたヤツが負担しろよな。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼岡山県9月補正予算案5.1億円
CLT普及へ貸付金に4億円計上 (山陽新聞 2015.8.19) http://www.sanyonews.jp/article/218266
「記事には 『苫田ダムの利水容量の一部を治水に転用することを検討するよう国から依頼されたのを 受け、全県的な水道水の需給見通しを調査する経費770万円を盛り込んだ』 と書かれているだけ。 これで誰が内容がわかるのだろう?
これは水が不足するからと造った苫田ダムの水が売れず、 8割余ってしまって県の広域水道企業団が大赤字に。
それで水道用の名目を一部外して、
"実は台風の時などの治水用だったんだよ、だから税金で穴埋めしよう、
そうしよう、 その調査費として770万円つけよう"
という話なわけだ。 ざけんなよ、造らせたヤツが負担しろよな。」
◇ ◇ ◇ ◇
▼岡山県9月補正予算案5.1億円
CLT普及へ貸付金に4億円計上 (山陽新聞 2015.8.19) http://www.sanyonews.jp/article/218266
2015年9月24日
署名:どさくさ採決は認めない
田中優より
「立法手続きに瑕疵(傷のこと)があった場合、その法案は無効になるのは当たり前だ。
今回の戦争法案にはいろいろ瑕疵がある。いくつか署名が出ているけど、ぼくはしました。」
★ 署名はこちらより → http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html
◇ ◇ ◇ ◇
▼安保法案 どさくさ採決は認めない
東大名誉教授ら賛同呼び掛け (東京新聞 2015.9.22)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015092202000133.html
与野党議員がもみ合いになる中で安全保障関連法案を可決した十七日の参院特別委員会の議決は「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、東京大の醍醐聡(だいごさとし)名誉教授(会計学)らは、議決がなかったことの確認と審議続行を参院議長や特別委員長に申し入れようと、市民に賛同を呼び掛けている。二十日午前十時半ごろ集め始めたインターネットの署名への賛同は二十二日午前一時までに六千百筆を超え、政府与党への批判が急速に広がっている。
「立法手続きに瑕疵(傷のこと)があった場合、その法案は無効になるのは当たり前だ。
今回の戦争法案にはいろいろ瑕疵がある。いくつか署名が出ているけど、ぼくはしました。」
★ 署名はこちらより → http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html
◇ ◇ ◇ ◇
▼安保法案 どさくさ採決は認めない
東大名誉教授ら賛同呼び掛け (東京新聞 2015.9.22)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015092202000133.html
与野党議員がもみ合いになる中で安全保障関連法案を可決した十七日の参院特別委員会の議決は「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、東京大の醍醐聡(だいごさとし)名誉教授(会計学)らは、議決がなかったことの確認と審議続行を参院議長や特別委員長に申し入れようと、市民に賛同を呼び掛けている。二十日午前十時半ごろ集め始めたインターネットの署名への賛同は二十二日午前一時までに六千百筆を超え、政府与党への批判が急速に広がっている。
2015年9月23日
損失は税金で穴埋め 武器輸出に貿易保険
田中優より
「途上国の貧困につながる債務問題。それを調べたときに意外なほどこの「貿易保険」が多かった。つまり企業が返済を受けられないとき、貿易保険が肩代わりする。その分だけ債務が貿易保険の方に積み重なっていた。
たとえばどっかの独裁国に武器輸出する。ところが独裁が崩れて返済できなくなる。すると貿易保険に肩代わりされて、それでも返済されなければ税金から穴埋めされる。隠された税負担になるわけだ。 」
◇ ◇ ◇ ◇
▼損失は税金で穴埋め 武器輸出に貿易保険 (東京新聞 2015.9.23)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015092390071114.html より文章・図を抜粋
民間企業の武器輸出を推進するため、防衛省が武器輸出事業に貿易保険の適用を検討していることが分かった。貿易保険は支払う保険金が巨額で民間保険会社では引き受けられない取引が対象で、独立行政法人が扱っているが、保険金支払いで赤字運営になると国が不足分を補填(ほてん)する仕組みになっている。専門家は「武器取引で生じる損失を国民の税金で負担する可能性があり、保険適用は議論が必要だ」と話す。
「途上国の貧困につながる債務問題。それを調べたときに意外なほどこの「貿易保険」が多かった。つまり企業が返済を受けられないとき、貿易保険が肩代わりする。その分だけ債務が貿易保険の方に積み重なっていた。
たとえばどっかの独裁国に武器輸出する。ところが独裁が崩れて返済できなくなる。すると貿易保険に肩代わりされて、それでも返済されなければ税金から穴埋めされる。隠された税負担になるわけだ。 」
◇ ◇ ◇ ◇
▼損失は税金で穴埋め 武器輸出に貿易保険 (東京新聞 2015.9.23)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015092390071114.html より文章・図を抜粋
民間企業の武器輸出を推進するため、防衛省が武器輸出事業に貿易保険の適用を検討していることが分かった。貿易保険は支払う保険金が巨額で民間保険会社では引き受けられない取引が対象で、独立行政法人が扱っているが、保険金支払いで赤字運営になると国が不足分を補填(ほてん)する仕組みになっている。専門家は「武器取引で生じる損失を国民の税金で負担する可能性があり、保険適用は議論が必要だ」と話す。
2015年9月22日
『原点ってなんだろう?』
『原点ってなんだろう?』
未来バンク事業組合 理事長 田中 優
■生き物の居場所
ふと思った。ぼくの活動の動機は何なのだろうと。
理不尽なことがまかり通るのは許せない。そうした正義感はある。でもそれは正義感であって環境を守ろうとする活動の動機とは直接つながらない。
なんでなのか、考えていくと自分の過去に遡っていく感じがする。ほんの幼い頃に味わった、不思議な匂いのする記憶だ。春先の森の中、なんだかうずうずするような匂い…夏の森の甘ったるい匂いアゲハチョウの幼虫の発するいやな匂い…。それらが混然一体となった記憶だ。
ぼくはそこに生命を感じていた。だから自分が弱ってしまった時には森や川、山に入ることで自分の生命力を回復していた。
そこにいれば自分があるがままにいられる気がした。何が起ころうと自分はたった一つの生命に過ぎないし、だから自分のままで生きればいいと。
観光地の写真になったような風景は嫌いだ。看板通りで自由のない場所には生命を感じられないからかもしれない。
それとは逆に、誰も目を向けない風景に美しさを感じる。特に生き物たちの視点に立つと、その小さな場所に永遠を感じるほどの豊かさが見える。川の瀬と淵にはそれぞれ異なった魚が集まり、石の下には小さなざざ虫たちが棲んでいる。森の木々は光を奪い合い、より強い光を求めたり、弱い光に順応したりする。
あるとき大人たちの釣りにつきあって川に行った。大人たちはちっとも釣れず、その日最大の魚を採ったのはぼくの網だった。 「この子は魚の居場所がわかるんだな」と言われた。当たり前のことなのに。
■色とりどりの石
ぼくの生命は自然の一部だ。そう感じるから静かでいられる。
それなのにその自然を壊そうとする人たちがたくさんいることがよくわからない。
大きくなってやっとおカネのためなのだと知った。
でも未だに自分の足元を掘り崩してしまうような行為を繰り返して平然としていられる理由がわからない。もしかしたらそうした人たちは、自然の一部という感覚を持たないのかもしれないなとは思う。
でもなんでそうした人たちは生き続けられるのだろう。
意味のない生命になってしまうと危惧するのだ。
今年も出かけた岐阜の板取川上流の川浦(かおれ)渓谷で、友人の福ちゃんが沢登りの途中で言った。
「キャンプ場のあるあたりだと、石はみんな苔がついてしまって茶色しとるやろ。
昔はこの沢みたいにみんな色とりどりで、
その中の白い石を拾って淵(深くなっているところ)に投げて、潜水して拾って競ったんや。
そうやって泳ぎを覚えたんや。
ここの石は全部色とりどりだけど、これが下流までずっとそうだったんや」
その言葉は気持ちに突き刺さるようだった。無垢なるもの、穢れなきものを人間が壊してしまっている。福ちゃんは、それが残念で仕方ないのだ。
科学的に言えば、これは上流のダムや堰で水を止めてしまうせいだろう。水は流れていなければ腐る。腐るというのは微生物が大量に発生することだ。その微生物は瀬(流れの早い浅いところ)では暮らせないが、少しでも水が緩やかになればそこに棲みつく。それが石のぬめりを作るのだろう。今よりたくさんの人が住んでいても、かつての川は無垢なる流れを続けていたのだ。
■無垢なるものを壊すな
ぼくが活動する原点はここにあるのだと思う。無垢なるものを汚したり壊したりするのが嫌なのだ。そうだとすると、この感触を味わったことのある人でなければ、この破壊を止めようとはしないだろう。それに慄然とする。
もう手遅れかもしれないからだ。
無垢なるものに対する畏敬の念がなければ、自分の生命が自然と一体化する感触がなければ、自然はただのでくのぼうで、邪魔者に過ぎなくなってしまうかもしれない。そこに生きている生物たちの側から見なければ、全体でひとつになる生態系の美しさは知ることができない。
「この子は魚の居場所がわかるんだな」と言った大人たちは、もしかしたら知らないのかもしれない。生命がびっしり詰まった曼荼羅のようなこの世界を。
経済なんて意味がない。ましてカネなんか使い方次第で悪の根源になる。どんなにカネが儲かろうが、経済的利益があろうが、人間には壊してはいけないものがある。
ぼくにとって自然エネルギーの進展や省エネ技術の発展に期待する理由は、その問題を解決できる方法のひとつだからだ。
ぼくらがもう一度慎ましく生きれば、かつてたくさんの人が住んでいた地域なのに川も山も壊さずに生きられた時代に戻れるかもしれない。
板取の山は一見豊かに見えるが、奥地以外の森は一度は壊された森で、戦後の拡大造林計画で植林されたものばかりだ。植林以前をイメージしてみると、森はひどく破壊されていた時期があることがわかる。
その証拠に森の中のマツが枯れ始めている。マツは火山噴火のあとのような荒れ地に真っ先に生えてくる。そして豊かな土になって他の木が育つようになると枯れていくのだ。そのマツの寿命は長くないし、育ち具合から見ても百年と経たないように見えるから、その時期に荒れ地になった時期があったのだと思う。
それは二つのことを教えてくれる。
ひとつは敗戦からわずか70年で森はかなり回復するということだ。それなら今からでも自然を回復させることはできるかもしれない。
そしてもうひとつは、資源浪費の最たるものこそが戦争だったということだ。
戦時中にはマツからヤニを採取して、飛行機の燃料にしようとした時期すらあった。実際には成功しなかったようだが、各地のマツにはマツヤニが採取された跡が残されている。
戦争は人にとって有害なだけでないのだ。 生命そのものを支える自然を、これ以上壊さないでほしい。
この思いがぼくの原点にある。原点に忠実に生きたいと思う。
それがぼくが生かされている理由でもあると思うからだ。
▼9/9発行 無料メルマガ「未来バンクニュースレター」より http://archive.mag2.com/0001300332/index.html
■生き物の居場所
ふと思った。ぼくの活動の動機は何なのだろうと。
理不尽なことがまかり通るのは許せない。そうした正義感はある。でもそれは正義感であって環境を守ろうとする活動の動機とは直接つながらない。
なんでなのか、考えていくと自分の過去に遡っていく感じがする。ほんの幼い頃に味わった、不思議な匂いのする記憶だ。春先の森の中、なんだかうずうずするような匂い…夏の森の甘ったるい匂いアゲハチョウの幼虫の発するいやな匂い…。それらが混然一体となった記憶だ。
ぼくはそこに生命を感じていた。だから自分が弱ってしまった時には森や川、山に入ることで自分の生命力を回復していた。
そこにいれば自分があるがままにいられる気がした。何が起ころうと自分はたった一つの生命に過ぎないし、だから自分のままで生きればいいと。
観光地の写真になったような風景は嫌いだ。看板通りで自由のない場所には生命を感じられないからかもしれない。
それとは逆に、誰も目を向けない風景に美しさを感じる。特に生き物たちの視点に立つと、その小さな場所に永遠を感じるほどの豊かさが見える。川の瀬と淵にはそれぞれ異なった魚が集まり、石の下には小さなざざ虫たちが棲んでいる。森の木々は光を奪い合い、より強い光を求めたり、弱い光に順応したりする。
あるとき大人たちの釣りにつきあって川に行った。大人たちはちっとも釣れず、その日最大の魚を採ったのはぼくの網だった。 「この子は魚の居場所がわかるんだな」と言われた。当たり前のことなのに。
■色とりどりの石
ぼくの生命は自然の一部だ。そう感じるから静かでいられる。
それなのにその自然を壊そうとする人たちがたくさんいることがよくわからない。
大きくなってやっとおカネのためなのだと知った。
でも未だに自分の足元を掘り崩してしまうような行為を繰り返して平然としていられる理由がわからない。もしかしたらそうした人たちは、自然の一部という感覚を持たないのかもしれないなとは思う。
でもなんでそうした人たちは生き続けられるのだろう。
意味のない生命になってしまうと危惧するのだ。
今年も出かけた岐阜の板取川上流の川浦(かおれ)渓谷で、友人の福ちゃんが沢登りの途中で言った。
「キャンプ場のあるあたりだと、石はみんな苔がついてしまって茶色しとるやろ。
昔はこの沢みたいにみんな色とりどりで、
その中の白い石を拾って淵(深くなっているところ)に投げて、潜水して拾って競ったんや。
そうやって泳ぎを覚えたんや。
ここの石は全部色とりどりだけど、これが下流までずっとそうだったんや」
その言葉は気持ちに突き刺さるようだった。無垢なるもの、穢れなきものを人間が壊してしまっている。福ちゃんは、それが残念で仕方ないのだ。
科学的に言えば、これは上流のダムや堰で水を止めてしまうせいだろう。水は流れていなければ腐る。腐るというのは微生物が大量に発生することだ。その微生物は瀬(流れの早い浅いところ)では暮らせないが、少しでも水が緩やかになればそこに棲みつく。それが石のぬめりを作るのだろう。今よりたくさんの人が住んでいても、かつての川は無垢なる流れを続けていたのだ。
■無垢なるものを壊すな
ぼくが活動する原点はここにあるのだと思う。無垢なるものを汚したり壊したりするのが嫌なのだ。そうだとすると、この感触を味わったことのある人でなければ、この破壊を止めようとはしないだろう。それに慄然とする。
もう手遅れかもしれないからだ。
無垢なるものに対する畏敬の念がなければ、自分の生命が自然と一体化する感触がなければ、自然はただのでくのぼうで、邪魔者に過ぎなくなってしまうかもしれない。そこに生きている生物たちの側から見なければ、全体でひとつになる生態系の美しさは知ることができない。
「この子は魚の居場所がわかるんだな」と言った大人たちは、もしかしたら知らないのかもしれない。生命がびっしり詰まった曼荼羅のようなこの世界を。
経済なんて意味がない。ましてカネなんか使い方次第で悪の根源になる。どんなにカネが儲かろうが、経済的利益があろうが、人間には壊してはいけないものがある。
ぼくにとって自然エネルギーの進展や省エネ技術の発展に期待する理由は、その問題を解決できる方法のひとつだからだ。
ぼくらがもう一度慎ましく生きれば、かつてたくさんの人が住んでいた地域なのに川も山も壊さずに生きられた時代に戻れるかもしれない。
板取の山は一見豊かに見えるが、奥地以外の森は一度は壊された森で、戦後の拡大造林計画で植林されたものばかりだ。植林以前をイメージしてみると、森はひどく破壊されていた時期があることがわかる。
その証拠に森の中のマツが枯れ始めている。マツは火山噴火のあとのような荒れ地に真っ先に生えてくる。そして豊かな土になって他の木が育つようになると枯れていくのだ。そのマツの寿命は長くないし、育ち具合から見ても百年と経たないように見えるから、その時期に荒れ地になった時期があったのだと思う。
それは二つのことを教えてくれる。
ひとつは敗戦からわずか70年で森はかなり回復するということだ。それなら今からでも自然を回復させることはできるかもしれない。
そしてもうひとつは、資源浪費の最たるものこそが戦争だったということだ。
戦時中にはマツからヤニを採取して、飛行機の燃料にしようとした時期すらあった。実際には成功しなかったようだが、各地のマツにはマツヤニが採取された跡が残されている。
戦争は人にとって有害なだけでないのだ。 生命そのものを支える自然を、これ以上壊さないでほしい。
この思いがぼくの原点にある。原点に忠実に生きたいと思う。
それがぼくが生かされている理由でもあると思うからだ。
▼9/9発行 無料メルマガ「未来バンクニュースレター」より http://archive.mag2.com/0001300332/index.html