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2008年10月9日
「クレスコ」連載への反響 その2
教職員向けの雑誌 「クレスコ」への反響、その2です。これも、ほんの一部です。
http://www.zenkyo.biz/html/menu7/2008/20080925130704.html http://www.zenkyo.biz/html/menu7/mokuji.html
*4月号
◇今月号の「環境教育」で田中さんが述べていることは、イラク復興という名目で自衛隊派遣が決定したときによく言われていたことだと思いました。日本を始め、各国の普通に生活しているだけでは知らない「偽善さ」が垣間見えるので毎回欠かさず読んでいます。
◇田中優さんの「環境教育 善意の落とし穴」⑩で、援助という名の金貸し業との話に、目からウロコでした。以前から、私たちの援助が途上国の自立の妨げになっているのではないか、とうっすら疑問に思っていたことが、すっきりしたのです。そもそも、途上国という言い方がおかしい。彼らの世界を資本の論理で収奪しておいて、何が援助だといいたい。
◇毎回「ガーン」とショックを受ける「環境教育の落とし穴」、今回も大変勉強になりました。視野が広がります。
*5月号
◇戦争利益から遠いところで暮らそうという田中優さんの問題提起がいいです。
◇田中優さんの環境教育には、毎回目からウロコを落とされっぱなし、今回の「戦争利益から離れることは、生活を自立化させることにつながる」ということも強く心の中に銘記した(しかし、どうすれば、戦争利益から離れられるか、一般の市民にはなかなかわかりにくい部分が大きいと思う)。
*6月号
◇「教職員のための教養講座」 電磁波についても以前から気にはなっていた。しかし今回の記事を読むまで、小児白血病と深く関係することをWHOが勧告しているとは知らなかった。
◇我が家にも「オール電化」をすすめる電気屋さんの声が頻々とあるようだ。私には決定権はないのだが、判断材料としてこの文章を提供した。「環境教育 善意の落とし穴」には、毎回目からウロコを落とされっぱなしである。
*7月号
◇【環境教育 善意の落とし穴】 またまた示唆に富む内容でした。無農薬無耕作自然農法の元祖・福岡正信氏がかつて唱えた"国民皆農制"ビジョンが、俄かに精彩を放ってきました。退職したら畑づくりをしようと思います。
◇環境教育の農業問題。エチオピア、ソマリア、ケニアで子どもたちが12万人餓死の心配という記事を読んだあとだったので、とても考えさせられたと同時に、絶望感にひしがれた。問題が大きすぎるのだ。私に何ができるのか、少々の食料品の値上げはガマンしよう。地産地消を心がける。食べ残しを減らそう。無力な消費者です。いや、これを高校生に伝えるのが私の仕事だ。
*8月号
◇「環境教育・善意の落とし穴」がいつもおもしろい。「石油と軍需」という二つの産業――温暖化で地球を破滅させ、他の人びとの命を直接うばう――が、最も収益が多いという言葉にはギクッとした。また、「働くことが社会を良くする」と信じて生きてきたのに、投機というカネをまわすだけの「働かない者」が、世界を動かすのはおかしい。本当にこんな社会は変えないとダメだ。日本と比べて、ドイツの環境問題の解決法はよほど進んでいる。日本は道徳的な説教になったり、肝心の原因を教えない大本営発表の教育になっていはしないかというのはそのとおりだし、マスコミもその片棒を担いでいると思う。
◇教職員のための教養講座 「「働くことが社会を良くする」輝かしい時代は終わり、働くことが人を追い詰め、社会を破綻させる時代になった」との言葉。鋭い。それを逆転させる一翼を担うのも我々教職員のしごと。特に社会科を担当する自分にとっては重要なしごとだと思っている。
*9月号
◇「環境教育 善意の落とし穴」~アイスランドの地熱発電、日本のような火山国なら3割まで電力がまかなえるという。しかもその装置のほとんどが日本製とは!日本は何をしているのだ。巨大ダムも大多数の人が反対だという。民主主義の違いとはいえ、日本との違いにあ然とする。また、生ゴミも回収すればごみ焼却に重油を使わなくてすむ。ドイツではやっているのに。
◇田中優さんの「環境教育 善意の落とし穴」連載が終了。毎回毎回、今回はどんなことが書かれているのだろうと、ワクワク?しながら読み、目からウロコを落とされっぱなしの連載でした。改めて、私たちをとりまく環境の状況は、善意や無知を許容するようなところにはない、ということ、注意深くあらねば、権力や資本にからめ取られてしまうということに思いをしました。善意や無知につけ入られることがないように、正しい知識を得たいと思います。そしてこのことは、何も環境問題にかぎらないことだなぁ、と改めて痛感。第1回分からもう一度読み直したい、すばらしい連載でした。
◇今回で「環境教育」が終わるという事ですが、特に「環境教育」は読むたび目からウロコで、まだまだ自分か知らない落とし穴があるんだろうなと思います。連載はいつか終わってしまうものですから、これを機に、しっかりとモノの裏側まで見れる視野を持っていたいと思いました。
「クレスコ」
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『クレスコ』 編集部 朝岡 晶子cresco@zenkyo.org
このシリーズ、本になるかも?ということです。
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