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2014年12月4日

今回の選挙を"冷や水選挙"に&『会社は社会じゃない』


田中優より

「ぼくは今回の選挙を『冷や水選挙』にしたいと思う。

人の意見を聞かず、自分がエラいとつけあがっている人たちには
『冷や水を浴びせる』のが一番だ。

自由で民主的な国にするには、まず謙虚に人の意見を聞く人が必要だ。
自分の欲望を押しつけるのではなく。」



2014衆院選:「落とそう!原発大好きイレブン」
http://ryokuchakai.com/2014/11/18/11/







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『会社は社会じゃない』

~福沢諭吉がカンパニーを「社会」のさかさまにして、「会社」と訳した~


 就職して「これでようやく社会人」なんて言うけど、「会社人」にしかなって
ない。歯車は会社に必要だけど、社会には構成する主体が必要なんだ。
「主体になるなんて、そんな簡単にできっこない」と言う前に、せめて選挙ぐら
いは行ってほしい。それでやっと「社会人」だ。


 社会の主体になるには自らの意志が必要だ。だけど意志は持たないように、
自分だけが突出するような意見は持たないように育てられてきた。そんなこと
したら進学や就職の妨げになるからと。そうやって成功した人たちが「社会人
になり損ねた会社人」だ。意見を持たない人の存在価値って何だろう?


 日本では選挙に立候補するための供託金って高すぎる。だから金持ちや二
世議員しか立たない。でもそれを変えるには、やっぱり国会議員を出さないと
ダメなんだ。「ボクちゃん議員」や「ボケちゃん議員」が多すぎないか?


 就労世代がカネを取られ、年金世代が受け取る。なのに年金世代は投票に
行き、就労世代が投票しない。このままじゃ、永遠に奴隷たちは解放されない。


 日本の最大政党は「選挙に行かない党」だ。


 「わが党を支援する方は選挙に行かないでください、そうすればわが党への
一票になります」としたら、最大政党になる。ところがこれを実現できるのが組
織票を持った政党だ。選挙に行かないでくれれば、組織票が薄まらないから
勝利できる。だから「選挙に行かない党」は組織票政党の応援団だ。


 この国には「社会意識」はないが、「会社意識」はある。会社のことしか知らな
いくせに社会人だなんて勘違いさせるから、会社への忠誠心とカネ儲けだけが
大事なんだと思いこむ。


 会社は社会じゃない。社会にはびこるタコつぼなんだ。
タコつぼから見たものだけが世界じゃない。

 外に出て、社会を見よう。自分で判断しよう。(田中優)


(2013.7.19 田中優無料メルマガより再掲)