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2014年12月2日

12/3 JVC「1日150円つかう生活は、つかわない生活より必ず幸せなのか?」

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◆ JVC理事の田中優とJVCラオス担当の平野が本音で語ります

「1日150円つかう生活は、つかわない生活より必ず幸せなのか?
ミレニアム開発目標とラオスの村の生活に寄り添った支援を考える」 ◆
  
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田中優より

「12/3夜に秋葉原のJVC(日本国際ボランティアセンター)で、
最も重要なはずの「援助は誰のためか」という内容をラオスを題材に話します。

ぼくはいい加減でムーディーな話が嫌いなので、きちんと伝えたいと思います。


写真は、以前に行ったラオスの村の夕景。 







もち米を籾摺りして籾だけ飛ばす。一部は実が入っているのだろう。
動物たちにとってのハッピーアワーだ。
イヌ、ブタ、ニワトリ、ヤギなどが子どもたちと混在して暮らしている。

しかし定義上、『彼らは1日1.25ドル以下の暮らしをする極貧層』になってしまう。
要は貨幣経済でない地域だということです。
貧困対策は貨幣経済に追い込むことで達成されていきます。
暮らしは貧しくなります。

JVCクラウンドファンディングサイト"READYFOR?"
(https://readyfor.jp/projects/LAOS_NATURAL_RESOURCE)にて
「ラオスの豊かな森や川の恵みを未来の子どもたちに残したい!」企画に連動した、
ぼくと平野さんの講演会の企画です。ぜひご参加ください。」



「1日150円つかう生活は、つかわない生活より必ず幸せなのか? ミレニアム開発目標とラオスの村の生活に寄り添った支援を考える」 期限迫る中達成への加速が叫ばれるミレニアム開発目標、その目標1には、 「極度の貧困と飢餓の撲滅 /1日1.25ドル未満で生活する人口の割合を半減させ る」とあります。 貧困撲滅と言いますが、現金支出(収入)を増やすその手段が、経済開発一辺倒 になり、村の生活や環境に負の影響を与えることはないでしょうか。 もっと言えば、150円つかうようになったのに、以前よりも生活が厳しい、 と村人が感じるような事態はあり得ないのでしょうか。 JVC理事で未来バンク事業組合理事長、天然住宅バンク理事長、非営利組織 「ap bank」監事他多くの活動に携わる文筆家、田中優さんが、JVCラオス事業担当の 平野との対談を通じて、自身のラオス訪問経験を振り返りながら、皆さんとともに 「あるべき支援」について考えます。 ■日時 2014年12月 3日 (水) 19:30~21:00

■会場 ラーニングカフェ
 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル8F
  (JVC東京事務所の入っているビルの8Fです) 


■登壇者 田中優、平野将人

■参加費 1000円 ※上記READYFOR?企画支援者は無料です

■定員  50名

■主催 日本国際ボランティアセンター(JVC)

▼お申込&詳細はこちらより
http://www.ngo-jvc.net/jp/event/event2014/12/20141203-mdgs.html


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◆ 「ラオスの村のトイレにて」   
   ~先進国の勝手な思い込みで援助をするべきではない~ ◆
  
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 (2011.2.17環境はエンタメだ! http://rooftop.cc/column/tanakayu/110217202029.php より) 

  先日、まだ電気すら届いていないラオスの先住民の村に行ってきた。  

 そこに国連と他国の援助団体がトイレの設置を勧めていたそうだ。いわく 衛生的でないから
トイレが必要だそうで、地域の人たちが協力的でないと知 ると、「皆さんが排泄する大だけで
年間何トンになります、衛生的に暮らす ためにトイレを作りましょう」と言って設置したそうだ。

  もちろんぼくもそのトイレの世話になった。夜、真っ暗な中トイレに行くと、 中からヤギが飛び
出してきて驚かされたが。  

 でも二日目に気づいた。トイレを使っているのはぼくら外から来ている人間 だけだったのだ。
彼らは「排泄」そのものをタブーにしているようなのだ。 トイレに入れば当然その人は排泄して
いることになる。それを知らせてはいけ ないから彼らは森に隠れて用を足す。

  ラオ人の言葉では「ウサギを打つ」と言うから、ぼくらは小用のたびに「ラビ ットシューティン
グだ」と言い、行為そのものを「ラビットファイアー」と呼 んでいた。もちろん現地の人はそんな
言い方はしないが。 

 村の周囲は糞だらけになっていそうなものだが、実際には全くきれいだ。 理由は簡単だった。
気配を察知したブタたちがついていくのだ。ブタがきれいに してくれるおかげで、森はきれいな
ままなのだ。 

  それなら援助機関のトイレは必要ないではないか。実際トイレは使われないため にボロボロ
になり、期待に反して流れていかなかった。 「どこが衛生的なもんか」と突っ込みを入れたくなる。

 援助は現地の人たちのた めにある。現地の人たちの合理的な暮らしを理解せず、勝手な
進国の思い込み でしてはいかんと思う。  

 その点、案内してくれたJVC(日本国際ボランティアセンター)の援助は徹底して彼らの暮らしを
考えていた。驚いたことにスタッフの一人を除く全員が日本人 ではないのだ。  

 最終的にプロジェクトは現地化する。現地の人々のものになる。人々のための 支援、そのため
に人々を知ることから始めているのだ。  

 その援助を見て、ふとうれしくなった。