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2014年11月14日

「今問題なのは、ハウスレスではなくホームレスなのだ」

『足もとから未来を創るはじめの一歩 
  ~「させられる」自分から、「する」自分に~』(田中優)


北九州で「NPO法人北九州ホームレス支援機構」を設立した奥田知志
(おくだともし)さんはよく言う。

「ホームレスとハウスレスは違うのだ」と。

カネを出せば家を買うことはできるだろう。
しかしハウスはできてもホームにはならないかもしれない。


ホームは愛情にあふれた場所で、そこに着けばほっとできる場所だ。
しかし刺々しい関係の中で片時も休まらない場所だったとしたら、
それはハウスであってもホームにはならない。

「今問題なのは、ハウスレスではなくホームレスなのだ」と。


今の社会で私たちの多くは、自分から社会を変えられると思っていない。
とすればこの居心地の悪い社会を「ホーム」にできずに、
ヤドカリのように「ハウス」を背負って暮らしていることになる。
自分の力が全くないと考えたとき、そこにはホームになり得る安心感がないのだから。


今の社会にホームを取り戻すことが必要だ。

かつては地域社会の一員というホーム感があったし、
人々との連帯感がホームだと思わせる安心感を与えていた。
しかし今の地域は会社に通うヤドカリの吹き溜まりでしかない。


ではどうしたら私たちがホームを取り戻せるのだろうか。


暮らし、地域、そして社会に対して、自分の依存を減らすと同時に、
関与していける余地を増やしていくことが必要だろう。


「させられる」自分から、「する」自分に変わっていくことだ。
無力感に抵抗をあきらめる前に、できることはないのか。


私はたくさんあると思う。

生活の中で自給できる部分を増やすこと、そしてそれを地域や社会で広げていくことだ。

「食べられないこと」と、「食べ物に困らないこと」には雲泥の差がある。
しかしそれは家庭菜園ですら可能な実践だ。

私たちの社会を私たちのホームにしよう。

それは自給を広げ、それを互いに交換して社会化していくことで可能になる。

私たちは社会的にホームレスになってしまっている。
もう一度自分の足で立つことから始めてみよう。








11/24@名古屋講演会 

名古屋パーマカルチャー塾様主催の講演会へ向けて田中優メッセージより


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「足もとから未来を創るはじめの一歩

  ~「させられる」自分から、「する」自分に~


■日時 11月24日(祝) 10:00~15:30

■会場 相生山徳林寺(名古屋市天白区野並相生 28-340)

■スケジュール 

<第1部> 

10時〜12時 田中優講演&質疑応答 
12時〜12時45分 ワールドカフェ
12時45分〜 昼食(要事前申込み)

<第2部> 

14時〜15時半 田中優さんを囲んでの座談会(30名)


■参加費 
・講演会のみ 1,000円/人 
・講演会&座談会 2,000円/人
・昼食(要事前申込み 800円/人)
 当日、現金にてご持参ください。


■詳細&お申込み http://www.reservestock.jp/events/50077


■主催 名古屋パーマカルチャー塾

■お問合せ 名古屋パーマカルチャー塾 梅崎靖志 earth@lifestyle-model.jp