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2010年8月13日

「普天間基地撤去を求める高校生の会」

□◆ 田中 優 より ◇■□■

 ある時、水路を埋め立てる事業に立ち合ったことがある。みな知らないだろう。水路を埋める最後の箇所には、どこにいたのだろうと思うほど、たくさんの魚たち、カニ、エビたちが集まっている。


 そこを上から土砂で埋めてしまうのだ。それが水路の埋立工事なのだ。音は聞こえないが、バキバキと甲羅がつぶされる音が聞こえる気がした。

 民主党のマニュフェストに中止すると書かれていた沖縄の泡瀬干潟は、前原大臣の一言により埋立られることになった。貴重な生物たちがたくさん棲む未知の場所は永遠に消されることになった。


 たくさんの生き物たちはバキバキと音を立てて土砂につぶされる。貴重なサンゴ礁の群落も、なんとリゾート地にされるために埋め立てられる。生物の墓場のようなその場所で、どんなリゾートが成り立つのだろうか。

 こうした感性を持たない政治家は危険だ。いつ私たち自身がポルポト政権がしたように、生き埋めにされかねない。感性の欠如した人たちに届くことがあるのか分からないが、少なくとも感性を持っていた高校生たちを応援したいと思う。

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「普天間基地撤去を求める高校生の会」
http://jimorikouken.web.fc2.com/index.html

高校三年生中島大地さんからのメッセージです。

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2008年8月10日エコイベント『WATER GREEN』のとき、田中優さんに出会いました。それから田中優さんの講演に何度かいかせてもらい、著書も読ませてもらいました。観念的なはなしではなく、事実として、環境の問題も、軍事の問題も、お金の話も全てが繋がっている、ということを教えてもらいました。
本当にありがとうございます。

2010年6月12日。
自由の森学園に通う高校生が主体となり、「普天間基地撤去を求める高校生の会」を立ち上げました。

「1 普天間基地の閉鎖・撤去」「2 沖縄県内への移設の反対」などが目的です。

沖縄に75%の米軍基地が、青森六ヶ所村に核燃料再処理施設が押し付けられていて良いとは思えないです。

重い問題を中央から遠いところへと押しやるのではなく、自分とも関わりがあることとして考えられたら良いなぁと思っています。 というか、むしろ、米軍基地問題の背景には日米安保条約があり、核燃料再処理施設の問題の背景には環境問題があるのだから、それらは個々の土地(沖縄、六ヶ所村)の問題ではなくて、誰にとっても関わりがある、大きな問題のはずです。

できたら、署名に協力してもらえませんでしょうか?


普天間基地撤去を求める高校生の会
http://jimorikouken.web.fc2.com/index.html

中島大地

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メルマガ第78号より