2016年9月26日

10月3日(月) 未来バンクと未来をつくる作戦会議~休眠預金の活用方法を考えよう~

次回の「未来バンクと未来をつくる作戦会議」は10月3日(月)です。


この作戦会議では、※「休眠預金」の活用方法を議論しています。
どなたでもご参加大歓迎です。ふるってご参加ください。


■日時:10月3日(月)19時~


■会場:文京シビックセンター 4階会議室B
(東京都文京区春日1-16-21  東京メトロ後楽園駅・都営地下鉄春日駅 徒歩1分)


■お申込:mirai_bank@yahoo.co.jp へメールをお願いします。 


■参加費:500円


■主催:未来バンク事業組合

※「休眠預金」についてはこちらもご参考ください

田中優『休眠預金活用の可能性』
http://tanakayu.blogspot.jp/2016/08/blog-post_24.html


2016年9月25日

オススメ動画 『日本ではあまり知られていない「シリア難民問題」がたった6分でわかる動画』

田中優より「この動画は見ておいてほしいです。」


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『日本ではあまり知られていない「シリア難民問題」がたった6分でわかる動画』
http://whats.be/123998 より


連日、世界で報道されている「シリア難民問題」ですが、日本ではあまり情報が届きません。なぜこのような状況に陥ったのか? わかりやすくアニメ風に解説した動画が、世界中で話題になっています。


この動画はすでに25ヶ国語以上で翻訳されており、世界中でシェアされています。日本語字幕つきなので、ぜひご覧ください。


2016年9月24日

10月2日(日)「『パナマ文書』はどこに?」 ~増税より「タックスヘイブン(税の逃避地)課税」を~

新たな流出ファイル「バハマ・リークス」 

田中優より

新たなタックスヘイブンのリーク。「バハマ・リーク」という。

なぜリークかというと、完全秘匿主義で私的データでしか情報が漏れないため

このタックスヘイブン問題、パナマ文書の話はどこに行ってしまったのかの問題の第一人者の青山大学長の三木先生をお呼びして学習します。
定員30人なのでお早めに。


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全国NPOバンク連絡会は、納得できないお金の流れをとめていく活動として、GPIFの資金運用問題の学習会に引き続き、タックスヘイブンを学び考えます。


素晴らしい講師に来ていただくことになりましたので、お早めにお申し込みください。



全国 NPOバンク連絡会主催学習会


「『パナマ文書』はどこに?」
~ 増税より「タックスヘイブン(税の逃避地)課税」を ~



日時:2016年10月2日(日)14:00-16:30


講師:三木義一氏(税法学者・弁護士・青山学院大学学長)

会場:
青山学院大学14号館6階14604号室
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
(最寄:渋谷駅、表参道駅)


参加費:1000円

定員:30名

申込みフォーム:
http://kokucheese.com/event/index/426814/


あの「パナマ文書」問題は、どこへ行ったのでしょうか。 

日本の大金持ちや大企業が世界第2のタックスヘイブン利用者といわれています。 

大金持ちや大企業が税を回避し多くの給与所得者や中小事業者などふつうに暮らす人だけが税を負担するのは納得できません。 

どの人も所得に応じて負担する税制にし安心できる社会にすることはできないのでしょうか。 

NPOバンクは市民による地域の資金循環を生むだけでなく納得できないお金の流れを止めていく活動をしています。 

今回、税法の第一人者で弁護士でもある青山学院大学学長の三木義一氏をお招きし勉強会を開催します。 


定員が少数なので、お早めにお申し込みください。


オフグリッドレポート

オフグリッドレポート 2016.9.24

田中優より
「この一週間、台風が秋雨前線を刺激して雨ばかりでした。
おかげでついに電気不足に。発電機を回して何とかしのいだが、一転して今日は晴れ。
発電頑張ってくれて朝の電気14%から98%まで急上昇
(写真下の「電池残量変化」の矢印のように、急上昇です!)
ブボボボうるさい発電機の倍の勢いで発電してくれる。
こういうのもオフグリッドの醍醐味だなぁ。」



2016年9月23日

「もんじゅ廃炉を脱原発社会の端緒に」

田中優無料メルマガより


『もんじゅ廃炉を脱原発社会の端緒に』


「おおっ! もんじゅが廃炉に?」と新聞記事を見て驚きの声を上げると、妻はつまらなそうに「ふーん」と言った。

「なんでそんなに鼻息荒くするの?」と聞かれたことから今回の※支援版(有料)メルマガを書くことになりました。

何が問題で、今後はどうなっていくのかの予測を含めて、わかりやすく解説しました。

多くの人にとって「もんじゅ廃炉」と聞いてもそう思うだけなのかもしれない。
ぜひ今回の2016/9/15号の第122号を読んでみてください。


<<田中優フェイスブックより>>

「廃炉は費用がかかって大変だが、廃炉に進んでよかった。
液体ナトリウムは水と反応して大爆発を起こすシロモノなのに冷却剤として使われ、
冷却水と隣合っている。
前回の事故もそれがほんの少しこぼれて爆発した。だから安心して暮らせない。
まして再稼働なんてあり得ない。まずは命の危険の問題として廃炉を喜びたい。」




※ ★田中優の未来レポート(有料・活動支援版メルマガ)★

 月2回発行(15、30日) 540円/月 登録初月は無料
 → http://www.mag2.com/m/0001363131.html


 もんじゅはそもそもどこにあって、何のための施設?
 高速増殖炉・核燃料サイクルって何?
 プルトニウムとか・・危険じゃないの?
 維持費はいくらくらい?その費用はどこから?
 すぐに廃炉できるの?

  などなどの、素人的な質問に答えています。







また、このメルマガはまぐまぐ経由のクレジット払いではなく、銀行口座へお振込みによる購読方法もあります。お問い合わせはこちらより → info@tanakayu.com


メルマガご購読で田中優の活動をご支援頂ければ大変ありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。 


2016年9月21日

豪雨により4m盤(護岸エリア)の地下水の水位が地表面まで上昇

田中優より


最初から地下ダムを造ればよかったのに、「株主総会を乗り越えられない」だの、「凍土壁なら新規技術なので国の費用でできる」だのとしているうちに漏れたまま6年経った。

地下水位が上がって放射能が地面に貯まれば、作業員すら入れなくなる。

国家存亡の危機だと思うのに、なんだこのゆとりは。
「ゆとり世代」と言うけれど、国会議員こそ「ゆとり」だ。

それを作り出した野田元首相と「アンダーコントロール」現首相の一騎打ち?
あほか。


  ◇   ◇   ◇   ◇  

【速報】豪雨により4m盤(護岸エリア)の地下水の水位が地表面まで上昇」

 http://oshidori-makoken.com/?p=2590 より

 4m盤と称される護岸エリアの地下水が、地表面に達したとのこと。

海側遮水壁を閉合してから、護岸エリアの地下水の水位は上昇し、たびたびの台風に伴う豪雨により、地下水位が地表に達するのでは、と懸念されていました。

…とうとう、地下水が地表面に達したと…

この護岸エリアの地下水は高濃度汚染されている部分もあります

東京電力は公式の会見では「地表面を流れるのは雨水のみなので、汚染水は海に流出しない」と説明していますが、会見後、個別の東電社員の取材すると「本当に雨水だけかどうかは、わからない、というのが正解でしょう、どこからも地下水が噴出さないかどうか、というのは24時間ずっと確認し続けることはできないので…」とのことでした。

2016年9月19日

オススメ動画「フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命~」

田中優「このDVD、観ました。とても面白いし、知っていた方が良い話です。
最初に聞いたのは「百姓屋敷わら」の船越さんからでした。」

DVD「フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命~」予告編



2012.12.19発売
DVD「フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命~」
4,410円(tax in)/COBM-6385/112分収録
http://columbia.jp/forksoverknives/
http://columbia.jp/prod-info/COBM-6385/




★上映情報  http://vegerevo.com/

牛乳を飲むと骨がもろくなる?
高タンパク低脂肪が前立腺ガンを引き起こす?
【食に対する常識を覆し、全米大ヒットを記録した
現代人必見のドキュメンタリー映画!】

1940年代から、完全食品として推奨されてきた牛乳。酪農業を営む家で少年時代を送っていたキャンベル博士も、これを当然と信じて疑わなかった。しかしあるとき、動物性タンパク質とガンとの関連に気付いた博士は、どの食物が何の病気の原因となるかを調べる大規模な調査に乗り出す。
一方、外科医としての実績を積んでいたエセルスティン博士は、いくら手術で患者を治しても、これから病気になる患者はけっして減らないという現実にジレンマを抱いていた。
栄養学と外科の世界的権威である、二人の博士が達した結論は―動物と加工食品を食べず、菜食の実践で病は防げるということ。そして多くの生活習慣病を治療することも可能だということ。
両博士の考えにインスパイアされたリー・フルカーソン監督は、膨大なインタビューと科学的検証を通して、"食"の常識に鋭く切り込む。薬漬けの日々を送る男女や、回復が見込めない心疾患だと診断された患者たち。彼らに現れた変化を知った監督は自らも菜食に挑み、驚くべき効果を目の当たりにする!
加工食品に偏った手軽な食生活。食品業界の意向が優先される学校での食事プラン。肉を食べないと力が出ないという思い込みなど、日常に潜む問題点に警鐘を鳴らし、食(フォーク)はメス(ナイフ)を征するという事実を明らかにする問題作である。

●コメント
「この映画を見て、すぐにキッチンの動物性食品を片付けた。以来、5ヶ月半の間、ずっと菜食を続けている」---ジェームズ・キャメロン監督


「これは、あなたの命を救う映画だ!」---R・エバート(シカゴ・サン・タイムズ紙)


「菜食以上の医療を、私はしらない」---コリン・キャンベル博士


「2011年、1本のドキュメント映画が、最先端とされるアメリカの医療と栄養学の世界に激震をもたらしました。敬愛するキャンベル博士とエセルスティン博士らの成し得たすばらしい業績が、こうして多くの人の目にふれたことに感激しています。この映画が伝えるメッセージは、病気に苦しむ多くの日本人も救済することでしょう。」-----松田麻美子(自然健康・治癒学博士、日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長/ヒューストン在住。訳書に、T・コリン・キャンベル著『The China Study』※邦訳『葬られた「第二のマクガバン報告」』グスコー出版、コールドウェル・B・エセルスティン著『Prevent and Reverse Heart Disease』※邦訳『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版)などがある。)

■特典映像(インタビュー)
食物という薬(コールドウェル・エセルスティン博士)
有機飼育の肉や乳製品は安全か?(コリン・キャンベル博士)
糖尿病について/乳製品と税金(ニール・バーナード医師)
菜食主義の利点(パム・ポッパー博士)
ブライアン・ウェンデル(製作総指揮)、リー・フルカーソン(監督)

●出演 コリン・キャンベル博士(著書「葬られた『第二のマクガバン報告』」グスコー出版)
コールドウェル・エセルスティン博士(著書「心臓病は食生活で治す」角川学芸出版)
ニール・バーナード医師/パム・ポッパー博士/他
●監督 リー・フルカーソン
●製作総指揮 ブライアン・ウェンデル


2011年アメリカ作品 96分+特典16分
片面1層,チャプター有,メニュー画面 日本語字幕
カラー/16:9LB
音声 ステレオ/ドルビーデジタル

2016年9月15日

『お金の使い方で暮らしを変えよう』

2016.9.9発行 田中優無料メルマガ より

『お金の使い方で暮らしを変えよう』

 未来バンク事業組合 理事長  田中 優


◆今、改めて考える機会

 すでに記事で紹介したように、「休眠預金の活用」の問題が出てきたおかげで、それをどう活用しようかという論議が生まれた。

 「休眠預金活用」の法律自体が実現できるかどうかは未だ不明だが、突然実現したとしても対応できるようにしておきたいと、未来バンクの「作戦会議」で論議を始めた。

 「制限を設けずにおカネを活用するとしたらどんなことをやりたいか」という議論は、実現性はともかくとして楽しい提案の場となっている。そこで出された提案は、未来バンクが直接実現できないものも多いので、「全国NPOバンク連絡会」へ提示してみたいと思っている。その場なら多様な活動をするNPOバンがいるので、未来バンクでなくても実現できる可能性が増すからだ。

 ただし「休眠預金の活用」は、何でも融資・助成できるわけではなく、大雑把に三つの方向に絞られている。
 それが「若者支援」「生活困窮者支援」「地域活性化」だ。その三つの方向に対してできそうなことを挙げてもらった。


◆教育に対するケア

 たとえば「無利子の奨学金(若者の貧困対策)」がある。今や貧しさは大きく広がり、大学に通う学生の三分の一近くが奨学金を借りているという大学もある。しかも返済しなければならないどころか、複利の金利に経済破綻させられてしまう人たちもいる。

 しかし、どうしたら融資対象者を見出すことができるのか。
「寺子屋塾に声をかけたらどうか」というアイデアが出されたり、生活クラブ生協で実現している「地域協議会はどうか」というアイデアが出されている。さらに「すでに奨学金負債を背負っている人の借換に対応できないか」、「教育機関とは別のフリースクールに通うための奨学金は可能か」という論議も出されている。

 また教育からドロップアウトしてしまう子どもは、「経済的な理由」以前に「小学校中学年からすでに落ちこぼれている」可能性も高くある。早い時点でのケアを考えないと対策にならないという意見、「高校中退者の中で、経済を理由とする生徒が増えている」という報道もあるので、そこをカバーできないものかという意見も出された。呼びかけ対象として、さらに「学校そのものに周知して、生徒を推薦してもらう」という意見や、「大学自体の存立基盤の問題でもあるので、大学自体にも参加してもらう融資の仕組みが必要ではないか」という意見も出された。


◆生活困窮者に対するケア

 「ひとり親(シングルマザー)の就職までの保育支援」も出され、「保育園に入るためには就業実績が必要」ということから保育園入園以前に「保育ママ制度やベビーシッターを利用するための資金」の提供や、「入園したとしても最初は駅から遠い園となることも多いので、近くの保育園に入れるまでにお迎え代行等にかかる費用」の給付などが必要ではないかという意見も出された。

 また衣食住の費用を節減していく方法として、自然エネルギを利用して電気やガスを自給していく方法などにはすでに融資しているが、住居そのものへの新たな方法もまた求められている。

 「空き家対策(地域活性)」として「空き家を地域の施設(高齢者のコミュニケーションなど)として利用できるようにリノベーションするための費用」であったり、「ホームレス対策(貧困対策)」として住まい確保の融資や助成をしてはどうかという意見もあった。

 ただし、たとえば多重債務者に対する支援はただ資金だけで解決できるものではないので、それを専門とする「生活サポート基金」などにお願いした方がいいかもしれないという意見が出された。


◆おカネに頼らず自給する

 ぼくはここから、おカネに頼らなくてすむ暮らしを実現したい。

 そこでまず、「お金がたまっている家」の費目の理想割合(「黄金律」と呼ばれている)という数字を紹介したい。ファイナンシャルプランナーである横山光昭氏が作成したものだが、以下のような比率になっている。

住居費: 25%、
食費: 15%、
水道光熱費: 6%、
通信費: 5%、
小遣い: 8%、
預貯金: 18%、
生命保険料: 4%、
日用品: 2%、
医療費: 1%、
教育費: 4%、
交通費: 2%、
被服費: 2%、
交際費: 2%、
娯楽費: 2%、
し好品: 1%、
その他: 3%、

これをグラフにしたものが以下のURLだ。
http://matome.naver.jp/odai/2137088408990716701





 この「模擬家計」から考えてみると、大きな支出から順に「住居費、貯蓄、食費、小遣い、光熱水費、通信費、生命保険、その他」となっている。


 ということはたとえば、賃貸の住宅費から長持ちしてメンテナンスの要らない住宅に変えたとすれば25%の支出が不要になる。二番目の「貯蓄」は後で分析することにして、三番目の「食費」は農産物を半分だけ自給すると食費は16%から8%に下げられる。「小遣い」もまた後回しにして、「光熱水費」を自然エネルギーで賄えば三分の一程度に下げられる。
 ここで減るのが4%、ここまでの合計で37%の節減が可能になる。


 さらに通信費は重複する固定電話を排し、さらに廉価な携帯契約に変える、生命保険は合理的な全労済や県民共済のような共済保険の掛け捨てに変える。すると支出は40%以上減らすことできる。

 さらに「貯蓄」は将来支出のためのものだから、支出が構造的に4割減るなら貯蓄すべき将来支出も4割少なくていい。


◆何のための存在か
 そしてもうひとつ、役立つ構造的な変革方法がある。サラリーマンであれば仕事とそれ以外ははっきり分かれるが、「自営業」の場合にはその比率は人それぞれになる。そこでサラリーマンなら定率の所得控除だが、自営業なら必要に応じて必要経費を差し引くことになる。

 ぼく自身の場合で言えば、出かけるのはほとんど取材だし、連絡を取るのも取材がほとんどだ。「交際費」もまた取材などで控除すべきものを取ると、「小遣い」の項目を含めてほとんど不要になる。「通信費」や「教育費」も同様だ。
趣味ではなくて、仕事に直結しているからだ。

 すると支出は変わってくる。我が家は「農の自給」はまだ実現していないが、それでも元の「模擬家計」と較べて45%までに減る。

 簡単に言うと、同じ暮らしをしていても、支出は半分になるのだ。すると貯蓄すべき金額も減っていく。

 家計の支出が半分なのだから、収入も半分でいい。そうなれば無理に会社に勤めなくていいし、生活のために人に合わせる必要もなくなる。こうすれば、おカネに頼る部分は半分に減るのだ。こうしておカネに頼らなければならない比率を下げた分だけ、その人の暮らしは自由になる。


 私たちにとって大事なのはおカネではなく、自由に暮らせる時間ではないか。
その自由な時間を自分にとって大切な活動に振り向けることこそ、人間らしい暮らしなのではないかと思う。人は会社に勤めるために生まれてきたのではない。

 自分らしい生き方をするために生まれてきたのだ。
このままでは、生まれてきた意味すら失いかねないだろう。

 そんな暮らしを実現するために、休眠預金や未来バンクの仕組みを役立てられたらいいと思う。



以上、2016.9.4発行 
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.88/2016年9月」より抜粋


○●○ ※ 無料メルマガ 「未来バンク事業組合ニュースレター」 ○●○

田中優が理事長を務めます未来バンク事業組合の無料メルマガです。
金融のスペシャリストでもある未来バンクの他メンバーたちによるコラムも必見です。
バックナンバーは非公開ですので、ご興味のある方はこの機会にぜひご登録ください

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【最新号未来バンクニュースレター 他の主な内容】

■<書籍紹介> (木村瑞穂)
フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
マイケル・ルイス
■税と道徳  (岡田純)
■瑞穂の金融講座 第2弾 マイナス金利下での永久国債 (木村瑞穂)
■オリンピック雑感 (奈良由貴)



○●○ 次回「未来バンクと未来をつくる作戦会議」のお知らせ ○●○

「未来バンクと未来をつくる作戦会議」次回は10月3日(月)です。

この作戦会議では、田中優が巻頭文で書いているように「休眠預金」の活用方法を議論しています。どなたでもご参加大歓迎です。ふるってご参加ください。

■日時:10月3(月)19時から
■会場:文京シビックセンター(東京都文京区春日1-16-21)4階会議室B 
    (東京都文京区春日1-16-21 
     東京メトロ後楽園駅・都営地下鉄春日駅 徒歩1分)
■お申込: mirai_bank@yahoo.co.jp へメールをお願いします。 
■参加費:500円
■主催:未来バンク事業組合

休眠預金をこうやって活用したい

田中優より

「休眠預金の活用」
※という話があって、その中で「未来バンク」のような市民立の非営利バンクが活用されようとしている。
 ぼくらだったらこういうときに休眠預金の資金を活用して、金利ゼロで融資したいな。

ま、普段から特定非営利事業向けに融資するのも金利は1.8%だけどね。


※田中優メルマガ『休眠預金活用の可能性』
http://tanakayu.blogspot.jp/2016/08/blog-post_24.html


  ◇   ◇   ◇   ◇  

「熊本地震 災害利息免除、国が難色 援護資金特例」
(毎日新聞 2016.9.12)

http://mainichi.jp/articles/20160913/k00/00m/040/151000c より


 災害によって損壊した住宅の再建費などを融資する公的制度「災害援護資金」を巡り、熊本地震の被災者に利息免除の特例措置を求める熊本県の要請に政府が難色を示している。

2016年9月13日

もんじゅ廃炉で最終調整

田中優より

「廃炉は費用がかかって大変だが、廃炉に進んでよかった。
液体ナトリウムは水と反応して大爆発を起こすシロモノなのに冷却剤として使われ、冷却水と隣合っている。
前回の事故もそれがほんの少しこぼれて爆発した。だから安心して暮らせない。
まして再稼働なんてあり得ない。まずは命の危険の問題として廃炉を喜びたい。」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

もんじゅ廃炉で最終調整」 (共同通信2016.9.13)
http://this.kiji.is/148082509421659636 より

政府は12日、原子力規制委員会が運営主体の変更を求めている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県)を廃炉にする方向で最終調整に入った。再稼働には数千億円の追加費用が必要となり、国民の理解が得られないとの判断に傾いた。核燃料サイクル政策の枠組みの見直しは必至で、関係省庁で対応を急ぐ。

2016年9月12日

サフィア・ミニー×鎌田安里紗対談「 ファストファッションからセンス良く抜け出す方法」

田中優より

20年以上前からお友達のサフィア。未来バンクでのおつきあいも続いている。
やっぱり良い人だなぁ。

田中優とサフィアさん ピープルツリー自由が丘店にて







◇   ◇   ◇   ◇  

「【サフィア・ミニー×鎌田安里紗】
ファストファッションからセンス良く抜け出す方法」
(CREATORS 2016.8.26)


ギャルモデルであり、現役・慶応義塾大学大学院生でもある鎌田安里紗さん。
10代、20代を中心に支持を集める彼女はエシカル・プランナーでもあり、多数のファッションブランドとコラボをしたり、「エシカル」に興味を持ってもらえるようなイベントやスタディ・ツアーを手がけたりと、様々な形で発信をしています。

今回、そんな彼女が「この人の発想はこれからの暮らしを考える上でヒントになりそう!」
と感じた人たち10人に突撃インタビュー。
生活のこと、暮らし方のこと、自然との関わり合いのこと、自分を大切にすることなどについて、じっくりお話を聞いていきます。

第8回目のお相手は、鎌田さんがアンバサダーを務めるPeople Tree(以降ピープルツリー)の創設者、サフィア・ミニーさん。

イギリス人のサフィアさんが25年前に日本で始めたピープルツリーはフェアトレード・ファッションの世界的パイオニアであり、オーガニックコットンをはじめとした手仕事の商品を通じて、
途上国の立場の弱い人々の自立を支援し続けています。・・・


全文はこちらより http://qreators.jp/content/491 



動画「武器ではなく命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」

田中優より
「この動画、Daily Motionで観ました。とても良かった。
医師の中村哲氏がなぜ土木屋さんになっていったのか。

ぼくもこういう方向性の努力をしたいと思う。」




https://www.facebook.com/gomizeromirai/?fref=nf より

ETV特集
「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」

2016年9月10日(土) 午後11時00分(60分) 
2016年9月17日(土) 午前0時00分(60分) 

以下のリンクからも視聴できます
http://www.dailymotion.com/video/x4sva35  52分
ラスト5分
http://www.dailymotion.com/video/x4svgen

ETV特集「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」
アメリカ同時多発テロから15年。今も戦乱の続くアフガニスタンで干ばつと闘う日本人がいる。医師・中村哲(69)。「武器や戦車では解決しない。農業復活こそがアフガン復興の礎だ」。中村は白衣を脱ぎ、用水路の建設に乗り出した。15年たったいま、干ばつの大地には緑がよみがえり、人々の平穏な営みが再び始まろうとしている。戦乱の地アフガニスタンに必要な支援とは何か。15年にわたる中村の不屈の歩みを通して考える。

出演者ほか

【出演】医師…中村哲,【語り】中里雅子,【朗読】長谷川勝彦

番組スタッフから
【番組の見どころは?】
長い戦乱状態にあるアフガニスタンで、戦火以上に人々を苦しめているのが「干ばつ」です。いまでも国民の3分の1の760万人が食料不足に苦しんでいると言われています。医師・中村哲さんは用水路を建設し、乾いた大地を農地に復活させようと奮闘しています。数々の苦難を乗り越え用水路に水が流れ始めると、奇跡のような光景が現れます。乾いた大地が広大な農地へと蘇り、人々の穏やかな暮らしが戻り始めます。武器や鉄砲でな無く水が取り戻した平和を見ていただければと思います。

【この番組を企画したきっかけは?】
私が初めて中村哲医師の取材をしたのが1998年、以来18年間、断続的に現地取材を続けてきました。干ばつの酷さ、用水路建設の困難、甦る緑の大地などを記録し続けてきました。911から15年目の今年、悲劇の記録ではなく希望の映像記録を残したいと思い企画をしました。

【心に残ったもの、あるいは心に残るものは?】
用水路建設は中村医師一人の力で行ったものではなく、アフガン農民の力がなければ出来ませんでした。彼らは用水路の建設を自分たちの村を再生させる活動だと信じ、雨の日も酷暑の日も中村医師と共に水路を掘り続けました。その姿には同じ人間として共感、尊敬できるものでした。巷間言われる怖いアフガン人のイメージは微塵もありません。

【見てくださる方に一言】
泥沼化するアフガン問題に対処するために国際社会は軍隊の派遣や様々な支援を行ってきました。しかし、アフガン和平はいまだ実現していません。そんな中、中村医師の用水路の水が小さな地域ですが、穏やか暮らしを取り戻しました。戦乱と干ばつの地に真の平和をもたらす物は何なのか、静かに問いかける15年の記録をご覧ください。


(日本電波ニュース社 プロデューサー&カメラマン 谷津賢二)

2016年9月9日

原発コスト、新電力も負担 料金に上乗せ!?

田中優より

原発費用を「新電力会社」にまで負担させる方向。
原発にエサを与えたくなかったらオフグリッドしかない?
それって正常じゃないと思う。

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「原発コスト 新電力も負担、政府調整 料金に上乗せ」
(毎日新聞 2016.9.8)

http://mainichi.jp/articles/20160908/k00/00m/020/137000c より

 政府が原発の廃炉や東京電力福島第1原発事故の賠償を進めるため、大手電力会社だけでなく、新電力にも費用負担を求める方向で調整に入ったことが7日、わかった。

2016年9月5日

「疑心暗鬼から信頼へ~『自発的戦争放棄国』の力~」

2016.8.14発行 田中優無料メルマガ より

□◆ 田中 優 より ◇■

「疑心暗鬼から信頼へ ~『自発的戦争放棄国』の力~」


 今年も終戦記念日がやってくる。その日だけは特別に許されたかのように人々は平和を祈り、語る。しかしその日以外は「押し付け憲法の改正」や「戦争できる国への脱皮」、「緊急事態条項による超法規的措置」などがひしめいている。


 確かに世界には信頼に足る国はなく、それどころか危険な兆候を持つ国も多い。しかしだからといって、武力で平和が作れるのだろうか。もし武力が平和を作るなら、アメリカの関わった国は平和になっているはずだ。しかし実際にはどの国でも武力で押し付けた正義が、別な正義の武力によって覆され、紛争を続けている。

 この終戦記念日をきっかけにして、日本の平和憲法の背景と実際の力について見てみることにしよう。


■平和憲法の父、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)

 平和憲法によって丸腰になった日本は、武力で相手に強制するのではなく、相手を信じて話し合うことでしか存在できなくなった。それを「押し付け憲法」と呼びたがる人たちは、アメリカに押し付けられた憲法だという。
 それに反対するなら現に押し付けられている沖縄の基地や、アメリカ企業優先の制度改悪に反対しないのだろうか。

 ところが歴史を調べてみると、戦後のGHQのマッカーサー司令官に対して、平和憲法を提案した人物がいるのだ。それは故幣原喜重郎元首相、しかし幣原氏はそのことを自分の手柄ではなく、誰も知らない話にしてしまおうとしていた。

 幣原氏から聞き取った記録が残されているので、マッカーサー司令官に話した内容から引用しよう。 


 「…原子爆弾はやがて他国にも波及するだろう。次の戦争は想像に絶する。
世界は亡びるかも知れない。世界が亡びればアメリカも亡びる。問題は今やアメリカでもロシアでも日本でもない。問題は世界である。いかにして世界の運命を切り拓くかである。日本がアメリカと全く同じものになったら誰が世界の運命を切り拓くかである。日本がアメリカと全く同じものになったらだれが世界の運命を切り拓くか。

 好むと好まざるにかかわらず、世界は一つの世界に向って進む外はない。来るべき戦争の終着駅は破滅的悲劇でしかないからである。その悲劇を救う唯一の手段は軍縮であるが、ほとんど不可能とも言うべき軍縮を可能にする突破口は、『自発的戦争放棄国』の出現を期待する以外にないであろう。

 同時にそのような戦争放棄国の出現もまた空想に近いが、幸か不幸か、日本は今その役割を果たしうる位置にある。歴史の偶然は日本に世界史的任務を受けもつ機会を与えたのである。貴下さえ賛成するなら、現段階における日本の戦争放棄は対外的にも対内的にも承認される可能性がある。歴史の偶然を今こそ利用する秋である。そして日本をして自主的に行動させることが世界を救い、したがってアメリカをも救う唯一つの道ではないか」と。

 この提案に対してマッカーサーは目に涙すら浮かべながら、賛同したそうだ。


■日本国憲法の価値

 ぼくは南極に行ったことがある。そこは「神の領域」だった。南米大陸の南限から36時間、荒れ狂う海を船で渡って行く。大きな船が木の葉のように揺れ続ける。外洋に出ると誰も食事に来なくなる。南極を案内するパイロットは、「南極は一日で一年の天気がある」と説明した。言葉通り、晴れていたと思えば突然に大粒の雹が降り、視界が妨げられた中に大きな氷山が現れる。タイタニック号ではないが、海難事故が多いのもうなづける。

 荒れ狂う海を越えると、突然に空が晴れ渡った。青い海の上に見える大陸は標高4000メートルの大地となっていて、どこまでも白い。透き通った海の青の上に、大陸と島が白く浮かんでいる。クジラやアザラシ、ペンギンが珍しくもなくあちこちにいる。ここの生物たちは人間を恐れない。ペンギンの方が物珍し気にヒトを見に来るような場所だ。

 しかしこの南極が「神の領域」のように残せたのには理由がある。
それが「南極条約」だ。それは人の住めない南極を「誰の領有権もない人類の共有財産」とし、軍事利用を禁止し、科学的な調査活動のみ可能としたのだ。ところがその南極条約は、締結までが非常に難航した。旧ソ連とアメリカ陣営との東西対立が激化していく時期、関係する各国の疑心暗鬼によって座礁しかけていたのだ。

 その締結に大きな役割を果たしたのが、日本国憲法と文部事務次官だった木田宏氏だったという。井上ひさし氏の講演録から引用しよう。

「ところが、南極観測に参加していた7カ国が南極を自分の国の領土だと主張。
また米ソが、それぞれ南極に軍事基地をつくるのではないかと疑い対立していた。

 そのとき、文部省の木田宏という広島出身の若い官僚が南極観測にかかわる仕事をしていた。彼は、学徒出陣から戻ったら原爆で家族が全滅していた。文部省に入り「あたらしい憲法のはなし」という有名なパンフレット、中学校の副読本を書いた人でもあるこの人が、南極の会議で各国の代表がもめているときに、「日本は戦争放棄の新しい憲法を持ってスタートした。これを一晩読んで、明日もう一度話し合ってほしい」と大演説をして英訳した日本国憲法を配布した。
各国代表も度肝を抜かれて、話がまとまった。それが1959年の南極条約です。

 その後、1966年には宇宙条約ができる。大気圏外は人類共有のものであって、軍事利用や核使用は禁止するものだが、これは南極条約がモデルになっている。68年には中南米の非核地域条約、海底条約、南太平洋の非核地帯化、東南アジア非核地帯条約へと続いている。…日本国憲法を読んだ人が感動して、南極条約をつくり、それをお手本にして次々に国際平和条約がつくられている」と。

 軍事侵略に危機感を抱くなら、核戦争などによる人類絶滅に危機感を抱いてはどうだろうか。地球温暖化もまた大きな被害を世界中で起こし始めた。そのときに「あの国は対策する気がない」と疑心暗鬼になって何も対策しなくなるよりも、信頼を取り戻していくことの方が重要なのではないか。

 日本国憲法の価値は、今さらに高まっていると思うのだ。

オススメ動画「ホームバイオガス」

田中優「次はこれだな。ホームバイオガス
自宅の残飯でガスを作って液肥(液体状の肥料)をつくる
そうしたらガスも要らなくなる。」

◇   ◇   ◇   ◇  

▼動画:
「HomeBiogas - Turn Your Waste into Energy」
https://youtu.be/xDF8VSRgapI 

何と16万8千回以上も再生されています!


無駄でした・・沖縄の揚水発電所廃止に

田中優より

 この世で最大の無駄ともいえる
「揚水発電ダム」、沖縄のこれが廃止されることになったそうだが、沖縄電力が原発を造ろうとしていたから進めたプランだと思う。

 揚水発電所は設備利用率5%、工事費は原発並みにかかるただの「蓄電施設」だ。
原発とセットで全国に造られてきた。

 次には「不安定な自然エネルギーのために使ってはどうか」という触れ込みだったが、自然エネルギーに消極的な沖縄電力は断った。

 でも断って正解だと思う。蓄電施設は電気を供給する側が持つよりも、消費する側が持った方が効率的だからだ。


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「国頭村の揚水発電所廃止 電源開発、世界初の海水利用施設 沖電への売電交渉不調」
(琉球新報 2016.7.26)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-323364.html より


 世界初の海水を利用した揚水発電所として、電源開発(本社・東京、Jパワー)が沖縄県国頭村安波で運転してきた「沖縄やんばる海水揚水発電所」が、19日付で発電所として廃止されたことが25日分かった。

 同発電所は国が建設費320億円を投じて1999年に完成。離島など海洋地域に適した再生可能エネルギーシステムとして実用化を目指してきたが、沖縄電力との売電交渉が不調に終わるなど商業ベースに乗せることが見通せず、電源開発は施設の継続を断念した。



2016年9月2日

『自分で伐採する林業、「自伐林業」の可能性』

2012.8.30発行 第21号 有料・活動支援版メルマガ"田中優の未来レポート"より

□◆ 田中 優 より ◇■

『自分で伐採する林業、「自伐林業」の可能性』


■ 他人任せにしない森作りが林業を救う?

   年収700万円を稼ぎながら、持続可能な林業をしている人がいると聞いて、徳島まで出かけた。

 レンタカーで近づくにつれ『あれっ?』『ここは?』という感じになったのは、ぼくが10年前に何度か訪れた木頭村の近くだったせいだ。かつて木頭村に出かけたのはダム問題だった。木頭村はダムに反対していたために道路の拡張すらされず、国の圧制にさらされていた。木頭村はそこで、「ダム禁止条例」まで制定して闘っていたのだ。

 しかし今はダム計画も消えると同時に、木頭村そのものも町村合併されていた。
今は那賀軍那賀町と、まさに訪ねていった林業者の橋本さんと同じ町になっていた。

 以前に行ったとき、ついでに林業用のモノレールに乗せてもらった。かなりスリリングな乗り物で、高所恐怖症の友人はずっと目を閉じたまま乗っていた。それで四国山地で最も標高の高い伐採地に案内してもらった。モノレールはものすごい角度のレールを上り下りしながら木々の間を縫っていく。スターウォーズみたいだ。ここで車輪が外れたら命はないなと思いながらも楽しめる。友人はずっと石のようになって乗っている。

 そう、この地の山は急傾斜なのだ。『こんな山で林業して黒字?』というのが最初の感想だった。

 そこにあったのは極めて細い林道だ。幅員2.3メートルの狭い道を2tトラックで上がるという。両側に木が生えていて、2tトラックでも厳しいと思って聞いてみると、バックミラーをたたんで走るそうだ。

 それがほとんど直角に見える傾斜に這うように貼りついている。カーブや絶壁では、間伐材を井桁に組んで土台を作り、山側を削った土砂をていねいにてん圧して作っている。

 山側を削るときも基本は1.4メートル以下しか削らない。それ以上だと山が崩れるからだという。 道は谷側に傾斜がつけられていて、水はコーナーから谷に向かって落ちていく。車で走っていたら谷側に傾くことになる。「怖くないか」と聞くと、「ゆっくり走るから怖くはない」という。この道作りに大きな意味があるのだ。

 山の育林で、最大コストがかかるのが「下草刈り」だ。もし今、主流になっている「皆伐(かいばつ)=すべての木を切ってしまうこと」をしてしまったとすると、伐採された斜面には日が当たり、あっという間に草やツルに覆われてしまう。

 その後、苗木を植えても日の当たる斜面はシカたちの草刈場となり、苗木も当然シカに食べられてしまう。しかも苗より下草のほうが成長が早いので、10年近くも下草刈りが必要になる。しかもシカの食害に遭うのだ。
 
 つまり「下草刈りコスト」は「皆伐林業」とセットのものなのだ。そこで橋本さんは皆伐を止めた。

 皆伐しないことになると、伐採する木は森の中から「これ」という木を選んで「択伐(たくばつ)=選んで伐採すること」することになる。つまり森の中から一本ずつ選択し、それをトラックで出しては木材市場に売りにいくのだ。

 択伐だから、伐採した跡地には小さな空間ができる。するとそこに待ち構えていた苗木が育ち始める。森の中には偶然光が射さないかと苗木が待ち構えている。
もしくはそこにスギ・ヒノキの苗を密植する。光を求めて育つ木は、どの種類の木でも早く光を浴びたくて真っ直ぐに伸びる。広場なら広がって育つだろうが、真上の小さな窓のような光を求めると、桜でも栗でも真っ直ぐ通直に伸びるのだ。曲がるのが当たり前の広葉樹が、通直の良い木材になる。そうやって森は択伐した小さな点のような空間で更新していく。

 しかもなるべく木は自然に更新させて、元あった広葉樹と針葉樹の混合林にしようとしている。スギとヒノキだけが高い値がつくのも今だけのことだ。それなら森は多種多様であったほうがリスクを分散できる。

 山奥の、橋本さん自身が「一番のお気に入りだ」という森は、まさに幽玄の世界だった。コケのついたモミの木が高く伸び、競うようにスギやマツが伸びる。択抜されて間の開いた森には次の世代の中木が育ち、下草はわずかだ。


 モミの木は売れるのか聞いてみた。今はほとんど値がつかないという。白木で
いい色なので焼き物の箱に使われるほか、棺おけにも使われていたという。しかし棺おけも今ではベニヤ板に布を貼って作るので、モミの需要は少ないという。 でもベニヤ板では焼かれるときに有害ガスが発生する。

『そんな焼かれ方をしたら死ぬじゃないか』って、すでに死んでいるんだが。「マイコフィン(マイ棺おけ)」を予約したらどうかと思うんだけどどうだろう。


■ 自然な林業

 今、森林組合に森の管理を頼んだとすれば、山はほとんど収入にならない。
森林組合は政府の補助金で成り立っているので、補助金の誘導によって大規模な機械が入れられ、そのコストに見合うように大規模な伐採(皆伐)をせざるを得なくなる。それらの機械のローン負担は重く、山主に払えるだけの利益を生み出すことができないのだ。

 さらに大量の木材を販売しようとするから値崩れしやすい。古本を売るときみたいに、必要な木材を一本売りしたほうがずっと利益が大きくなるからだ。しかし今の林業者の考え方では、「利益が少ないならもっと大量生産しよう」という方向に流れやすい。その結果、労働は厳しくなるのに、逆に利益は減っていってしまうのだ。

 橋本さんの山では親子二代が働いている。二世代合計で年収は1400万円、しかも労働日数は週4日だという。
 もちろん今の荒れた山ですぐに実現できるわけではない。ここでは30年かけて森を変えてきた。その最大の功績が最初に触れた「道作り」だ。細い代わりにこれほど急峻な山であるのに崩壊がない。幸いというべきか、台風直後の、時折豪雨の降る中を歩いた。それでも道は崩れず、水は道の表面を滑るように谷側に落ちていく。

 轍が少ないのはていねいにトラックを走らせているからだろう。それが証拠に一緒に案内して歩いている間も、ごく自然に枝葉を足で除けていく。枝葉が水の流れを妨げてしまうからだ。道は運搬の中心を担う「幹線」に、そこから葉脈のように伸びる「支線」に分かれ、支線は可能な限りたくさん入れていく。だから木材を運び出すときにも引きずらずに済み、土地を荒らすことが少ないのだ。

 道と並んで必要なのが「機械」だ。しかし今推奨されるような大型機械ではない。3.5tのユンボと2tの四輪駆動トラック、それと小さなチェーンソーとフォワーダーだ。全部で500万円もかからない。それらは自前の機械だから大切に使われる。


 壊さないように、無理な操作もしないようにする。道を走るときも急がずに踏
みしめるように走らせる。自伐林業のメリットは、自然の流れや摂理に逆らわず、すべてを大切に扱っている点にあると思う。





■森作りを継承できるか

 案内してくれた橋本さんは、「根気・やる気・忍耐」が最も大事だと説いた。
「置かれた立場に合わせて時代の意見や流行に迷わされないことだ」と。橋本さんが一途に独自の林業を進めている間にも、たくさんの林業施行の流行があり、それらは結局廃れていった。今は橋本さんの息子さんが山仕事を継いでくれている。

 しかし山が育つには百年~二百年かかる。つまり次の世代の後継者に伝えられなければ、山が完成することはないのだ。


 松枯れ対策であっても農薬は絶対に撒かない。おかげでこの山にはたくさんの生き物がいる。最も農薬の影響を受けやすいサワガニも、沢だけでなく山じゅうに見かける。枯葉の積もったミミズの集まる場所には、イノシシがひっくり返して食べた跡がある。シカは迷惑なことに人を見ても逃げなくなった。しかし山が整うなら、生き物たちもそれに合わせて減っていくだろう。

 その直後、私たちが手入れしている宮城県の「エコラの森」の手入れに出かけた。ここでは盗伐されてしまった空き地に牛を入れ、下草を食べてもらっている。



 牛たちが雑草を食べてくれたおかげで、残っていたスギの苗木は急激に伸びた。もう下草刈りをしなくても光を得て育つほどになった。しかしエコラの森が安定するには、まだ数十年かかるだろう。まだまだ植林すらできていない荒地もあるからだ。やれるだけのことはやっておきたいと思う。

 でも願わくば、誰かがぼくらの後姿を見ていてくれるといい。この仕事を継承させたいと思うのだ。

 そのとき、この収入も多く、豊かになれる施業の方法は未来を提示する。これまでどおりの機械化林業がいいのではない。
 むしろ逆に手作業に近い施業に戻っていくことが、未来の林業の形を指し示しているのだ。


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田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」のHPでの連載コラム"田中優の「住まいと森のコラム"では、今回ご紹介した林業についてもアップしてきました。

田中優の「住まいと森のコラム http://tennen.org/yu_column


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