2009年6月30日

今週末 福岡で 生まれ来る「いのち」のために


今週末になりましたので、改めてご案内します。


生まれ来る「いのち」のために
~環境問題から見た「地産地消」の意味~


お金に頼らない暮らしと持続可能な社会づくりを提案する田中優さんをお招きし、「地産地消」をキーワードに環境問題の現状とその対策について、話していただきます。後半は、「食卓の向こう側」取材班キャップの佐藤弘編集委員の司会で、田中さんと「大地といのちの会」代表の吉田俊道さんが対談。東と西で大きなうねりを起こしている2人の活動が、福岡で融合します。

日時:2009年7月4日(土)開場15時、開演15時半

会場:住吉神社能楽殿(福岡市博多区住吉3-1-51)   電話092-291-2670

入場料:前売り券1500円(中学生以下は当日会場で500円)

主催:「生まれ来る『いのち』のために」実行委員会

後援:もやいバンク福岡、九州産直クラブ、食育推進ネットワーク福岡、大地といのちの会、タカコ・ナカムラWhole Foodスクール、西日本新聞社

問い合わせ:「生まれ来る『いのち』のために」実行委員会事務局 

電話090-5020-0404(安武)

※会場には冷房設備がないため、暑くなることが予想されます。マイうちわをご持参ください。


プログラム
15:00開場
15:30 NUU(ライブ&トーク)
16:20 田中優(講演)
18:00 田中優、吉田俊道、佐藤弘(座談会)
18:45 閉場

2009年6月24日

感想をいただきました。

大分県中津市で講演したときの感想をいただきました!


・・・・・・・・・・

「合成の誤謬」
とは・・・個々人としては合理的な行動であっても、多くの人がその行動をとることによって、社会全体にとって不都合な結果が生じてくること。

田中優さんの講演会では、立て板に水の素晴らしいお話しに、誰もが聞き入ってしまう。


世界の戦争のほとんどは、石油・天然ガス・パイプライン・鉱物・水が原因だということ。パレスチナもグルジアもチベットも、例外でないこと。そして、軍事大国アメリカを支えているのが、アメリカ国債を買っている日本だということ。中国に抜かれたものの、今も日本が買う米国債は世界第二位だということ。

軍事大国アメリカもさすがに、軍事費を減らさざるをえない状況になって、今、日本に海賊が出るとか、基地移転費用など、お金を出させようとしている。

世界の戦争をなくすには、石油に頼らないエネルギー政策が必要で、アメリカもオバマ政権になってから、自然エネルギーに転換を図っているし、世界は、自然エネルギーしかないと結論している中で、日本だけは、足を引っ張っているこということ。100年後には、石油はおろか、天然ガスもウランもないというのに。

優さんは言う。
自分の世代で、少しくらい損をしても、子孫に豊かな世界を残したい。資源を使い果たして、人権を無視して、環境を破壊して、お金儲けをして、殺しあうことは、もうやめよう、と。

そして、それは、祈っていても、何もかわらない。現実を知り、合理的にお金の流れを変えて、私たちが望む未来に、現実を近づけないといけない。やるべき事は、まだまだあるのだ。

そのやるべき提案のひとつが、300年もつ木造住宅。
日本の山とそこに住む人を元気にして、その家に住む人を元気にする、天然住宅。いまだかつて、家などほしいと思ったことのない私さえもが、この家はほしいと思った。自分のためにではなく、山のために、環境のために、いつか、その家に住むことになるかもしれない、知らない人のために。
優さんが、作った非営利の天然住宅は、あまりに素晴らしくて、宣伝したくなる。

その他にも、今日から出来ることのひとつが、地産地消。近くで作ったものを買うことにより、運ぶ無駄がなくなる。
それから、電化製品を選ぶなら、エアコン・冷蔵庫・照明・テレビは省エネタイプを選ぶこと(家庭の四大電気消費商品)。電気代で元がとれる。けっして、省エネ型電気ごますり器を買って、省エネした気にならないように!

などなど、私たちの暮らしのヒント満載で、聞いてお得な講演会になっている、けれど、優さんは、電気屋さんではない。住宅屋さんでもない。音楽イベント屋さんでもない。

優さんは、世界で、空爆に殺される人が出るだびに、貧困国で、飢えた子どもが出るだびに、「この現実を見続ける、強い精神力が欲しい」と、ブログに書いている。

世界のどこかで、泣き叫ぶ子どもが居る限り、持てる能力のすべてを使い、その原因と解決策を考え抜き、そして、実践することを、訴え続けている。

今回の講演会で優さんは「合成の誤謬」という言葉を使った。

私は宿題のように、それを持って帰った。
ゴウセイのゴビュウとは・・・たとえば・・・
1人1人は家族のため、自分のしあわせのため、愛する人のため、一生縣命に働いているかもしれない。銀行で、工場で、軍隊で、、、与えられた仕事をまじめにこなしているかもしれない。けれど、その仕事は、本当に人を幸せにする仕事だろうか?将来を明るくする仕事だろうか?お金のためにしかたない・・・・そんな言い訳を用意してはいないだろうか?

そこで、優さんは、生活の百姓をすすめてる。
百姓とは、百の仕事をして生きるから百姓なのだ。会社だけにたよらない、自分の能力を高める生き方。会社に命を預けない、自分の人生を主体的に生きる生き方だ。

私も、遅ればせながら、優さんに続きたいと思っている。

優さんは笑いながら言った「ぼくら、非営利が好きなんです」
私も、非営利の好きな仲間に入れてもらおう。

自分の利益だけのために、働くことは、もうやめよう!合成の誤謬は、そこから、始まるから。


・・・・・・・・・・・・・・・・


ありがとうございました!


講演会レポート、感想など、ぜひお寄せください。
お待ちしています。

◆◇ 田中優の“持続する志”小原 まで
◆◇ happykoara3@yahoo.co.jp

2009年6月23日

2009年7月講演会スケジュール

沖縄にもうかがいます。
7月の講演会予定です!

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7月1日(水)17:30~19:30
「FIELDINGの人」
エコでピースな暮らし方~可能性を見つけるために
TV会議&VC接続 
MK201-203会議室
FIELDING社会貢献倶楽部 菊池
03-3769-5645
__________________

7月5日(日)午後2時から午後4時半
『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた ~軍事が地球温暖化 防止の努力をムダにする~』
カトリック菊名教会 聖堂(神奈川県)
参加費:500円
カトリック横浜教区 正義と平和協議会
Tel03-5632-4444
_____________________________

7月4日(土)15:30~
「生まれ来る『いのち』のために」
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/umarekuru.html
住吉神社能楽殿(福岡市博多区住吉3-1-51)
前売り券1500円(中学生以下は当日会場で500円)
もやいバンク福岡、九州産直クラブ、食育推進ネットワーク福岡、大地といのちの会、タカコ・ナカムラWhole Foodスクール、西日本新聞社
「生まれ来る『いのち』のために」実行委員会
事務局090-5020-0404(安武)
______________________________

7月11日(土)13:30~
「地球温暖化をとめるために、まず戦争のない社会を」
箕輪町地域交流センター(長野県上伊那郡)
500円
「環境問題と戦争を考える集い」実行委員会
憲法9条を守る会(「9条の会みのわ」「9条の会たつの」)
0265-70-6121(市川)
_______________________________

7月12日(日)16:00~
NPO「私にできること!」立ち上げ記念イベント
http://whaticando.jp/
出演者: 田中優、きくちゆみ、Rickie-G
MC: 高坂勝
新宿 LOFT/PLUS ONE
前売り券 ¥2,500、 当日券 ¥3,000
03-3408-0114 または event@whaticando.jp
_______________________________

7月15日(水)10:30~12:00
「エコしてトクする地球温暖化防止」 
千葉県教育会館203号室 
第17回千葉県協同組合女性交流会実行委員会   
非公開
_______________________________

7月17日~20日
ap bank fes '09
http://www.apbank-ecoreso.jp/
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7月21日(火)19:30~
Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト
「映画「チベット チベット」から考えるチベット問題」
【出演】キム・スンヨン(映画監督) / 難波章浩(ミュージシャン) / 田中優(未来バンク事業組合理事長)

Naked Loft  東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F
前売¥2,000(+1drinkから)当日¥2,500(+1drinkから)6月12日からローソンチケット(Lコード:37338)、03-3205-1556(Naked Loft)
______________________________

7月22日(水)
2009年第32回九州・沖縄ブロック組合員交流研修会
沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」1F 大ホール
ロワジールホテル那覇
講演のみは1,000円
第32回九州・沖縄ブロック組合員交流研修会実行委員会沖縄医療生活協同組合 組織部http://www.oki-iseikyo.jp/index.html
事務局責任者 喜瀬慎全(キセ シンゼン)
TEL098-850-9004
_______________________________

7月24日(金)19:00~
「田中優&マエキタミヤコ」トークライブ決定!
『基地ナシ!埋立ナシ!自立できる沖縄づくり!?』
<出演>
(トーク)田中優、マエキタミヤコ、(ミニライブ)カクマクシャカ、(司会)KEN子

入場料前売り1000円/当日1200円(モズクとアーサの試食あり!桜坂会員は当日でも1000円で入場可!)
「クラップハンズ」098-897-8871「桜坂劇場」098-860-9555(担当:松浦)
クラップハンズ事務局
http://www.claphands2.com/
協力:桜坂劇場・映画井戸端会議
______________________________

7月26日(日)14:00~17:00
「ちゅらしまecoフェスタ~島を活かす100のアイデア」
石垣市総合体育館内武道場
無料
ちゅらしまecoフェスタ実行委員会
090-8292-1917(栗村)kurin@nachu.jp
___________________

7月27日(月)
西表島・波照間島講演
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2009年6月20日

7月12日 NPO「私にできること!」発足記念トーク & ライブ・パーティ!

7月12日、新宿でのイベントのご案内です!



【 What I Can Do ~『 NPO 私にできること 』発足記念イベント 】
          
http://whaticando.jp/

来る7月12日、
「私にできること!」のトーク&ライブ・パーティを
新宿 LOFT PLUS ONE にて開催します。

環境&平和活動を広い視野で行っている
きくちゆみさんと田中優さんのトークライブと、
オーガニックソウルシンガー RICKY-G のライブステージ!

特別メニューのおいしいオーガニック・フードを食べながら
高坂勝さんのMCと共にお送りする楽しいトークと音楽で、
素敵なひとときを過ごしましょう!

【 出演 】 田中 優   きくちゆみ
【 Live 】 RICKY-G
【 MC 】 高坂 勝

・7月12日(日)OPEN 15:30 / START 16:00
・新宿LOFT/ PLUS ONE (新宿コマ劇横)
・予約は下記のいづれかに ¥2500 / 当日¥3000 ( 共にone drink 付 )
NPO「What I Can Do」:03-3408-0114
event@whaticando.jp

LOFT/PLUS ONE : http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE (web予約)

What I Can Do【私にできること!】  HP:
http://whaticando.jp/

《 田中 優 》

地域での運動を出発点に環境、経済、平和などのさまざまなNGO活動に関わる。
ミスチルの桜井和寿さんや小林武史さんや坂本龍一さんなど 多くのアーティストにも多大な影響を与え続ける。
「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、 「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「中間法人天然住宅」副代表。
立教大学大学院、和光大学大学院、大東文化大学の非常勤講師。
『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』
『おカネで世界を変える30の方法』
『環境教育善意の落とし穴』など著書多数。
日々、精力的に講演、執筆活動を行っている。

《きくち ゆみ》

1990年より環境問題解決をライフワークとし98年から千葉県鴨川で自給自足を実践。
2001年9・11を機に「グローバルピースキャンペーン」を立ち上げた。
「ハーモニクスライフセンター」を運営、ワークショップも数々こなしている。
著書に『地球と一緒に生きる』、翻訳書『戦争中毒』など多数。
『地球を愛して生きる』、『包丁一本のローフード』など多数。
講演などに忙しくも優しい4児の母である。

《 RICKY-G 》

オーガニックソウルのような生の暖かいサウンドと伸び伸びと澄んだ心に響くうた。 現在、レゲエシーンのみならず幅広い音楽ファンから最も注目を浴びるシンガー。
2005年から数多くのレゲエ・コンピに参加。2006年にインディーからリリースとなった『Life is wonderful』が超ロングランヒットとなり、2007年avex/riddim zoneよりメジャーデビュー。 『逃飛行』『ラブソウル』とコンスタントに ヒットを飛ばし、2008年待望の1stアルバム『am08:59』、新作は『CREATORS' LOUNGE』。
グルーブ感溢れるライブにて抜群の力を発揮。現在全国ツアー中。

《 高坂 勝 》

脱サラ後、世界20カ国を巡り、イラク戦争をきっかけに社会活動を始める。
インドで開催された『世界社会フォーラム』に参加し、帰国後の2004年、池袋にオーガニック・バー『たまには TSUKI でも眺めましょ』 をオープン。店を営む傍ら環境活動をしている。この4月からは田んぼも始め、 半農半Barオーナー&環境活動家として活躍中!

2009年6月19日

福岡 生まれ来る「いのち」のために



生まれ来る「いのち」のために
~環境問題から見た「地産地消」の意味~
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/umarekuru.html

お金に頼らない暮らしと持続可能な
社会づくりを提案する田中優さんをお招きし、
「地産地消」をキーワードに環境問題の現状と
その対策について、話していただきます。
後半は、「食卓の向こう側」取材班キャップの
佐藤弘編集委員の司会で、田中さんと
「大地といのちの会」代表の吉田俊道さんが対談。
東と西で大きなうねりを起こしている
2人の活動が、福岡で融合します。


日時:2009年7月4日(土)開場15時、開演15時半
会場:住吉神社能楽殿(福岡市博多区住吉3-1-51)
電話092-291-2670
入場料:前売り券1500円(中学生以下は当日会場で500円)
主催:「生まれ来る『いのち』のために」実行委員会
後援:もやいバンク福岡、九州産直クラブ、食育推進ネットワーク福岡、
大地といのちの会、タカコ・ナカムラWhole Foodスクール、西日本新聞社
問い合わせ:「生まれ来る『いのち』のために」実行委員会事務局
電話090-5020-0404(安武)
※会場には冷房設備がないため、暑くなることが予想されます。
マイうちわをご持参ください。

プログラム
15:00 開場
15:30 NUU(ライブ&トーク)
16:20 田中優(講演)
18:00 田中優、吉田俊道、佐藤弘(座談会)
18:45 閉場

2009年6月18日

今週末、大分ツアーです!


今週末は 大分県、
二日間で四つの市で!(別府市・佐伯市・大分市・中津市)講演会を開催していただきます。

主催者のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!
大分県のご友人にも、ぜひお知らせくださいませ♪



20日(土)14:00~17:00
「エコな生活だけでは この危機は乗り切れない」田中優・未来への提言
http://www17.ocn.ne.jp/~nonukes/
別府市中央公民館
参加費1000円(脱原発大分ネットワーク・薪ストーブクラブ・NPO会員は無料)
脱原発大分ネットワーク及び九州・自然エネルギー推進ネットワーク共催
0978-630113(大原)
090-1348-0373(小坂)
_______

20日(土)18:30~
『いま、ここから出来る、環境への一歩』
http://ipposaiki.exblog.jp/i2/
佐伯市まちづくりセンター「よろうや仲町」
無料 ※座席数に限りがあります。予めご了承ください。
主催:佐伯市役所 企画課
協力:佐伯市食育推進会議/一歩プロジェクト
0972-22-3486/22-9000
※駐車場に限りがあります。
____________

21日(日)10:30~11:50(田中優講演会の時間)
第55回大分県母親大会
http://www2.plala.or.jp/sinfujin-oita/hahaoya/hahaoya.htm
記念講演 「地球の仲間たちに豊かな未来を残すために」
大分コンパルホール(3F)
参加協力券 700円
第55回大分県母親大会実行委員会
新日本婦人の会大分県本部気付097-568-8931
E-mail:sinfujin-oita@sky.plala.or.jp
____

21日(日)19:00~21:00
『Happy Link ~繋がる楽しさ~』
http://ameblo.jp/hisakotoluna/
天's だいにんぐ 陽なた家(ひなたや)2F(大分県中津市)
前売り2000円、当日2500円
Hisako Morikawa090-4510-7909
kotobuki214@hotmail.co.jp
http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=hisakotoluna

2009年6月16日

6月26日早稲田大学 「くらしの見える化はじめましょう」

早稲田大学での展示から講演会までの一週間の企画のご紹介!おもしろそうですね!
最終日26日には田中優さん講演会があります!



「Visible House Project」は、皆さんの見たい・知りたいに応えます!

私たちは早稲田大学の学生13人は昨年度受講したとある授業で
ミクロネシア連邦ヤップ島に行き、環境悪化をはじめとする
社会問題を改善するためには「見る」ことの必要性を強く感じました。
そこで授業後に発足させたのがVisible House Projectです。

当イベントでは東京のインフラ事情から携帯電話、いつも食べているものまで、 製品やサービスが家に届くまでのプロセスからリサイクルまでの流れを手広く解体致します!
cafaireのフェアトレードコーヒーの試飲、PCもありますので会場ではのんびりくつろぐこともできます。

気になった情報をさっそくPCで検索し、視点を広げるもよし、
友達とコーヒー飲みながらいつもと違う7号館で語るもよし、
ぜひお気軽にお立ち寄りください!

また最終日には田中優 氏をゲストスピーカーにお呼びして
未来への可視化をお話頂きます。

学生の展示~講演会を通した一週間で皆さんもナニカを感じるはず...!
新規メンバーも大募集中です!!

【展示】

  【携帯エリア】   
  私たちが普段何気なく使っている携帯電話はどのような生産過程を辿り、 そして処理されているのでしょうか。またビデオデッキはどのように処理されていくのでしょう。
  携帯電話ビデオデッキともに実際に分解を行なって、その過程を見ていきます。

  【インフラエリア】
  電気・ガス・ゴミ・上水・下水の基本インフラの流れを図で分かりやすく紹介します。
  普段何気なく使っているインフラはどこから来て、その先に何を見ることができるのでしょうか。
  隠された真実を見ませんか。

  【食エリア】
  皿の上にのっている料理。作り方はわかってもその原料がどのように運ばれ、 加工されて皿の上にのっているかは意外と知らないものです。
  このエリアではあるメニューをテーマに食へのあらたな視点を提供します。

  【カフェ・PCエリア】
  cafaire提供のフェアトレードコーヒーを飲みながら、多くの関連資料やパソコンサイトに 目を通せる空間です。何時間でも滞在OK。お気軽にくつろいでいってください。
  スタッフを話し相手とすることも可能です。また、月~木はDVDの上映も行ないます。

  他、盛りだくさんのコンテンツをご用意。


【講演会】

  ゲストスピーカーに田中優 氏をお呼びし、
  私たちの知らない可視化の世界を講演していただきます。
http://visiblehouse.org/event.html
  【講演テーマ】  「くらしの見える化はじめましょう」
  生産されるものの向こう側が見えること、そして未来像を描くことをテーマに日本での生産・消費活動が世界に与える影響などをあらゆる切り口からお話いただきます。

  【講演者】
  田中優 氏 (ap bank監事/未来バンク理事長)
  著書:『世界から貧しさをなくす30の方法』  『環境教育、善意の落とし穴』他


【開催日時】
<展示>  6月22日(月)~6月26日(金) 11:00~18:00
(22日は14:00開始、26日は20:30終了)
<講演会>  6月26日(金) 18:30~20:30 (18:00会場)
開始までご自由に展示をご覧いただけます。

【開催場所】
早稲田大学早稲田キャンパス7号館1階会議室
http://www.waseda.jp/jp/campus/map.pdf

【主催】
Visible House Project
オープン科目「持続可能な社会と市民の役割」
代表  橋田 宜長(政治経済学部3年)

【お問い合わせ】
Tel:090-2099-4101(広報・田中)
E-mail: contact@visiblehouse.org
Web:
http://visiblehouse.org/

2009年6月13日

6/22 琉球魂@新宿Naked Loft!




いよいよ一週間となりました。
当日の出演者からコメントをもらいましたので紹介させていただきます。

大田昌秀さんコメント
在京の沖縄出身の若い有志の方たちが、「薩摩侵略400年」「琉球処分130年」の本年を契機に、六月二十二日の「沖縄慰霊の日」に改めて沖縄戦における住民の甚大な被害の意味を問うと共に復帰後37年を経た現在も、在日米軍専用基地施設の75%が集中する沖縄の基地問題について参会者共々に考える会を催す。同時に県出身のミュージシャンによるライブも行うという。時宜に叶った好ましい企画で、大いに盛会を期待して止みません。


6.22 (月) 琉球魂 『慰霊の意味を問う~話と唄~』

毎年この日を迎えるたびに自分の知らなかった沖縄戦、沖縄の風景が蘇る。
それは時代が流れても実際あったことを過去から消すことが出来ないからだ。
今年で5回目となる「6.22 6.23琉球魂」は2日間の東京での開催で「話、唄、 噺、音楽」を通して出演者、お客さんと一緒に「慰霊の日」について話し合うことができ ればと思います。
(6.22 6.23琉球魂:上江洲修)


【出演】大田昌秀 / 佐渡山豊 / 古我地 / 田中優

OPEN18:00 / START19:00

前売¥2,500 / 当日¥3,000(共に飲食代別)

※6月10日から6月23日迄、新宿Naked Loft、阿佐ヶ谷ロフトAの場内のスペー スにて『沖縄戦 60年目に問い直す』写真展を開催します。協力:大田平和研究所

Naked Loft店頭にて前売チケット、電話予約受付けます。
ローソンチケットでも販売します(Lコード:35667)問:tel.03-3205-1556(Naked Loft)

※6.22と6.23(阿佐ヶ谷ロフトA開催)の通し券¥4,000(共に飲食代別)通し券はNaked Loftにて販売、予約、受付けます。

2009年6月9日

JVC(日本国際ボランティアセンター)が、ベトナム支援を終えた




□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□


JVC(日本国際ボランティアセンター)が、ベトナム支援を終えた


 「日本国際ボランティアセンター(JVC)」と聞くと、なんだか古い建物の片隅に入った公の団体のように聞こえるが、由緒正しいNGOだ。たしかに古い建物にいるのは事実だが。JVCはタイ・カンボジア国境難民支援のために、1980年にタイの難民キャンプで誕生した。日本人の団体だが、生まれは日本ではないのだ。だからこんな名前になっているのだ。 ぼくはずいぶん前からこの団体の理事をしている。JVCに関わることで、とても多くのことを学んできた。JVCはくそまじめで律儀で、不正なことはしないし、カネになって有名になれることでも信念を曲げるぐらいなら躊躇せずに断る。ぼくは「硬派」と呼んでいるが、それを心の底から好ましいことだと思っている。

 そのJVCが今年、ベトナムでの活動を終了した。その理由は、人々が自分たちでやっていけるようになったからだ。JVCは合鴨農法の達人を派遣し、農薬に頼らない農法の普及に努めた。牛・豚の銀行(牛・豚を貸し出し、子どもを増やして返してもらうので、銀行のような仕組みになる。)や草の根の獣医の育成をしたり、村内の道路整備や井戸の設置、水利用の改善などの小さなインフラ整備を支援する。果樹の栽培や作物の多様化を進めることによって、安定性の高い暮らしの実現をめざしてきた。

 インフラと言ってもカネは届けないし、自分たちの力でやってもらう。支援といっても彼らのすることを重視していて余計な口出しはなるべくしない。その結果、彼らは自信を持って自分たちの活動を広げ、ついには支援の必要がなくなった。「援助」は「援助が必要な間だけ」するものだ。だからいつまでも終わらない援助はそもそもおかしい。支援団体だけの問題ではないとはいえ。

 ベトナムで活動最後の総括の集まりがあった。約20年いたから、さまざまな人たちが参加してくれた。しかしそこでベトナムの人々が口々に言ったのは、「私たちはその後、こんなに活動を広げた」という報告だった。 こんなにうれしいことはない。私たちではなく、ベトナムの彼らがしているのだ。彼らの心に根付いた活動は、今後も終わることがない。彼らとは今後も交際させてもらい、まだ十分には進んでいないラオスなど各国からの見学者を受け入れてもらう予定だ。しかしもはや支援ではない。対等な関係での「受け入れのお願い」だ。

 数年前、タイ東北部での活動が終了した。ここはかつて深刻な貧困地域で、タイの歓楽街はイサーン地方と呼ばれる東北部と北部からの女性たちであふれていた。食べられないから人身売買同然に送られてしまうのだ。JVCはそこで支援活動をした。あるとき、彼らを招いて日本の地方の農家の活動を見学してもらった。彼らは山形で見つけた活動をタイの東北部に持ち帰った。それが「朝市」だった。そもそも伝統的な農村ではないタイ東北部では、首都バンコクの仲買人に農産物を売り、同じ仲買人から生活用品を買っていた。

 つまり売るときと買うときの両方で収奪されていたのだ。そこで朝市を始めた。最初は恥ずかしいから子どもと老女ばかりが売っていたのだが、それが生活に貢献することがわかるにつれて母、父と参加していくようになり、周囲の村々にも伝播していった。それで変わったのは、売り買いの両方で収奪されていたおカネが自分たちの中で回るようになり、おカネが残せるようになったことだ。しばらくすると借金を返済できるようになり、人によっては完済した。借金さえなければ、農家は生活していける。 一方の朝市は、ローカルマーケットを作るまでに成長した。外部から金儲けの事業者が参入したり、農薬をたくさん使った作物が運ばれたりした。そのときにも彼らは自主的にルールを作り、地域のためのマーケットにしていった。そうしてここも自立し、JVCは支援を終了したのだ。

 そして今なお果敢に困難地域に関わっている。入ることも困難なイラクには現地スタッフを通して医療支援をし、今なお戦闘が続くアフガニスタンでは問題の原因となっているアメリカ軍に抗議をしながら困難な女性たちの暮らしに支援し、イスラエルの激しい攻撃のあったパレスチナにはビスケットの栄養支援をし、長い内戦の続いたスーダン南部には帰還難民の支援をする。世界のあちこちで活動している。どうしてその国が選ばれたのか。その理由は支援しようとする人がいたからだ。JVCは分散型の組織だから、組織のトップが決定することはない。支援したいと思う人たちの集まりがJVCだ。JVCのポリシーを共有する人のネットワークとして、今なお存在するのだ。29年前のままに。

 しかもきちんと批判する。日本が自衛隊を外に派遣しようとすれば反対して抗議し、イラクを侵略しようとするアメリカに協力する政府に抗議しデモする。「政府開発援助(ODA)」のおカネを受けていたとしてもまったくひるみもしない。日本にもこんな団体があるのだ。ぼくはそれがうれしいし誇らしい。ぼくは理事をしているが、実務に関わっているわけではないのだから功績には関係ない。功績はもちろん活動するスタッフたちのものだ。そんな団体だから支援したい。もしできる余裕があったら、百円でいいから寄付してほしい。関わりをもってほしいのだ。


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認定NPO 日本国際ボランティアセンターhttp://www.ngo-jvc.net/

郵便振込みの場合口座番号: 00190-9-27495加入者名: JVC東京事務所寄付先の指定をご希望の場合は、その旨通信欄にご明記ください。(例:「アフガニスタン支援」など)

「月500円からの自動引き落とし
『マンスリー募金』」http://www.ngo-jvc.net/jp/support/monthlybokin.html

「クレジットカード募金」https://gt205.secure.ne.jp/~gt205119/form_creditbokin11.html

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メルマガ第54号より~

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2009年6月8日

本日発売!新刊情報 共著「日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す」

   6月8日(本日) 刊行の共著のご紹介です!   


「日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す」 (洋泉社) 
 本体740円+税    新書判・192ページ

飯田哲也・田中優・筒井信隆・吉田文和 著
http://www.yosensha.co.jp/book/b27527.html

内需拡大、雇用創出の切り札として、オバマもEUも積極的に進めているグリーン・ニューディール政策。100年に1度の産業革命ともいうべき、その環境エネルギー革命の全貌から日本版グリーン革命の構想、その実現のための方策までを、世界で活躍している環境エネルギー政策シンクタンク代表・飯田哲也氏、環境問題に力を入れてきたNPOバンク代表・田中優氏、環境経済学の研究者にして循環型社会研究の第一人者でもある吉田文和氏、そして、政策構想に取り組んでいる民主党衆議院議員・筒井信隆氏が、それぞれの立場から明らかにする。

※10冊以上まとめて購入希望の方は、どうぞご連絡ください。その際タイトルに「本の注文」などと書いていただくと、ありがたいです。happykoara3@yahoo.co.jp (小原まで)

2009年6月2日

ぶつけたヘルメット



□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□

ぶつけたヘルメット


 ずいぶん前、友人がバイクの事故を起こした。そのときに無傷のヘルメットを捨てると言うから、もったいなくてもらおうと思った。しかし友人は、ゲンをかついでヘルメットを捨てるわけではなかった。
 「ヘルメットってのは、ぶつけると中で脆くなっていて、次に事故を起こしたとき、パキッと割れることがあるんだ、だから捨てるんだよ」と。
 のちに原発問題で「応力腐食割れ」とかいうときの、「応力」という用語のイメージはこれで理解できた。たしかにヘルメットの中には見えないゆがみが起きているのかもしれない。ゆがみの力が加わったままの状態であれば、割れることもあるだろう。
 だからバイク乗りは中古のヘルメットを買わないのだ。どんなに美しく見えたとしても、外から見えないゆがみの力が残っているかもしれないからだ。

 今回、柏崎原発が運転再開をめざして「起動試験」を始めた。しかしこの原発には、目に見えない大地震の「応力」が残っている。バイク乗りの友人の言葉を応用するなら、次の地震のときには、突然「パキッと割れて」しまうかもしれない。「起動」なんか試験したってしょうがない。問題はそこではないからだ。動くのは当然だ。でも見えないゆがみの力は確実に残っている。それが問題だから止めるべきなのだ。
 そもそも大きな地震がある地域に原発は建ててはいけないルールになっている。だから柏崎原発を東京電力が建てたときにも、この地域に活断層はないと主張し、市民が指摘する活断層に対しても「ためにする論議だ」と切り捨ててきたのだ。「ためにする論議」という言い方は、「原発を止めたいためにする(いいかげんで根拠のない)論議」という意味だ。しかし「想定外」の地震は起こり、原発は周囲に放射能をこぼした。原発は地震が想定されるところには建てない約束だったんだから、止めるのが当たり前だろう。今なお「防災科学技術研究所地震予測地図」 (
http://www.j-shis.bosai.go.jp/)には、柏崎原発の位置が「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が3%~6%」の色に塗られているのだ。

 「東京電力と共に脱原発をめざす会」は、東京電力に話し合いを申し入れているが拒否されている。どうやら周辺住民の命は、東京電力だけの独断で決めていいと思っているようだ。説明といっても、いつも一方的に述べるだけで質問にも答えられないことが多いから、来たくないのかもしれない。それはそれで引きずり出された担当者は気の毒だし、気持ちも分かる気がする。だが…、事は日本全体に及ぶ危険性の問題なのだ。
 説明できないなら止めたほうがいい。原発が割れてしまう事故は、あまりにも被害が甚大になってしまう。電力会社は原発の保険に入っているが、事故の際の保障金額は微々たるもので、一定額を超える部分はどうせ国が補償することになっている。だから安心して割れるかもしれない原発を動かそうとするのではないか。

 人々は「応力」のことを知らない。ここに「想定外」の活断層が見つかっていることも。知っている人たちは知らせようと懸命なのだが、難しすぎるのか伝わらない。どうしたらいいのだろう。原発が廃炉になるまで、地震が起こらないように神に祈るしかできないものなのだろうか。原発というのは、神頼みで動いているのだなぁとつくづく思う。
 次の選挙では、今の体制を変えられる政治家を選ぼう。そしてもしよかったら、脱原発の運動をしている団体に、参加してもらえるといいと思う。地震は防災科学技術研究所が示すとおり、いずれ起きるだろう。このままじゃ、自分の子どもも守れない。


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2009年6月1日

ap bank メールマガジン eco-reso web リニューアル!

ap bank メールマガジンが届きました!
ご紹介します♪

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こんにちは。ap bank運営事務局です。

続々と更新中のap bank fes’09の最新情報をお届けしていきます!
http://www.apbank-ecoreso.jp/ (PC/MOBILE共通)


≫≫≫News 1
日本や世界でおきている「環境」に関連した出来事をお伝えしてきたeco-reso webが、本日(6/1)リニューアル!環境のことはもちろん、もっと身近な地球のことや暮らしのことを、肩ひじをはらずにリラックスして楽しめるウェブマガジンになりました!!http://www.eco-reso.jp/ (PC)


≫≫≫News 2
本日(6/1)各プレイガイドのap bank fes'09チケット先行予約情報を公開しました!本日18:00から先行予約受付スタートのものもあるので、注目です!
http://www.apbank-ecoreso.jp/09/ticket/senkou_other.html (PC)
http://www.apbank-ecoreso.jp/09/ticket/playguide.html (MOBILE)
ap bank運営事務局

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* ap bank fes'08のLIVE & ドキュメンタリーDVD「Bank Band with GreatArtists ap bank fes'08」好評発売中!これを見て、フェスの予習をしよう!!(PC)http://www.apbank.jp/about/release/dvd/live-dvd-ap-bank-fes-08bank-ba.html

* ap bankレギュラーラジオ番組「ap bank radio THE LAST WAVE」好評放送中!TOKYO FM&JFN38局、毎週日曜日23時30分~23時55分オンエア

企業の惑星(ほし)のモモは誰?



□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□


企業の惑星(ほし)のモモは誰?


 2009年5月21日の毎日新聞は、「政府が意見募集した温室効果
ガス削減案について、意見を述べた人の3分の2が『90年比
4%増』を支持した」と報じた。日本政府が提示している温暖化
防止案の中で、一番甘いものだ。しかし考えてみてほしい。今す
でに国際的に約束しているのが6%削減なのだから、これは「地
球温暖化促進案」ではないか。
 この結果について産経新聞は、「事実上、産業界と環境NGO
の戦いの構図となっている」と報じている。つまり簡単に言うと、
産業界の意見が三分の二、NGOの意見が三分の一という比率に
なっているということだ。NGOは自分たちの懐から葉書代を出
し、仕事を休んで意見交換会に行くのだが、産業界はそのどちら
も会社持ちだ。なんとステキな待遇だろうか。

 この意見交換会に参加したNGOメンバーはこう報告している
。「東京での意見交換会の応募者が多く抽選にな」り、「会場の
ほとんどが産業界に埋め尽くされそうになっている」と。しかも
「匿名の発言者は、意見を述べるのではなくただ4%増加案を支
持するのみ。恥ずかしくないのか」という状況。明らかに産業側
の動員によって参加した社員が、言われたとおりに子どもの遣い
のようにただ支持するのみだ。このどこが「意見」交換会なのだ
ろう? 意見なんか何一つ交換してないじゃないか。

 この会社員の人たちは、地球温暖化について、何も分かってい
ないからできるのだろう。それが怖い。日本が戦争に巻き込まれ
ていったときだって、何も分かっていない人たちが影で社会を動
かす企業利益に従って役割を果たした。それだけだ。それと同じ
ことが今また起きている。
 一方で、一部の反原発原理主義の人たちは、「温暖化問題は原
発推進の人たちが作り上げたウソだ」と言う。いや、背広で意見
交換会に参加している人たちは、明らかに推進側の人たちなのに、
削減案に反対してるんですけど。

 狭間に入り込んで温暖化防止がなされないのだとしたら、あち
こちでまずは生物たちが死に始める。すでにアザラシが流氷がな
くなって生きられない状態になっている。キリマンジャロの雪解
け水がなくなって、動物たちは間もなく乾季を越えられなくなる。
それは温暖化のせいではないのだろうか。そもそも環境問題にと
って最も重要な原則、「予防原則」はどうなってしまったのか。
 地球温暖化問題は、もしその通りの事態になれば人類は滅亡す
る。だから可能性のある物質の排出は、予防的に禁止されるのだ。
今だって企業は、「有機水銀」が水俣病の原因物質であると認め
ていない。確定するまで対策しないのであれば、今頃熊本県は地
獄のような場所になっていたことだろう。「疑わしきものは出さ
せない」が予防原則だ。地球温暖化がウソかホントか、二酸化炭
素のせいかどうかなんて論議しているときではない。
 「絶対に温暖化は起こっていない」という証拠や、「絶対に二
酸化炭素は地球温暖化を進めない」という証拠が出るまでは、二
酸化炭素の排出は削減されるべきなのだ。

 ミヒャエル・エンデの「モモ」という作品に、「時間泥棒」と
いう灰色のスーツの男たちが登場するが、なんだか会社員たちは
それにそっくりではないか。彼らは会社の言いなりに動き、私た
ちの「未来の時間」を奪っていく。抽象的な時間ではない。具体
的な「生存可能な時間」を奪うのだ。残念ながらこの現実世界に
「モモ」はいない。
 さて、私たちがモモの役割を果たさなかったとしたら、灰色の
男たちは私たちの社会をどんなものにしてしまうだろうか。



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