2009年1月31日

お待たせしました!「環境教育 善意の落とし穴」発売!


☆彡 新刊情報!! ☆彡

お待たせしました!いよいよ発売。
この週末には、大きな書店に並ぶ予定です!

「環境教育 善意の落とし穴」(大月書店)   
  田中 優 著   ¥1000+税 

「みんなの心がけ」で環境問題は解決する?

教職員向けの雑誌 「クレスコ」に15回にわたって連載されていた http://www.zenkyo.biz/html/menu7/2008/20080925130704.html
田中優さんの「環境教育 善意の落とし穴」が大反響を受けて、大月書店から出版の運びとなりました!

「クレスコ」の担当者さんは、『毎回、こんなにも多くの感想が寄せられる連載は初めて』、と話していらっしゃいました。

反響のほんの一部は、こちら。

◇毎回「ガーン」とショックを受ける「環境教育の落とし穴」、今回も大変勉強になりました。視野が広がります。

◇『「働くことが社会を良くする」輝かしい時代は終わり、働くことが人を追い詰め、社会を破綻させる時代になった』との言葉。鋭い。それを逆転させる一翼を担うのも我々教職員のしごと。特に社会科を担当する自分にとっては重要なしごとだと思っている。
◇今回で「環境教育」が終わるという事ですが、読むたび目からウロコで、まだまだ自分か知らない落とし穴があるんだろうなと思います。連載はいつか終わってしまうものですから、これを機に、しっかりとモノの裏側まで見れる視野を持っていたいと思いました。

「クレスコ(CRESCO)」という言葉は、「(わたしは)大きくなる」という意味のラテン語、 表紙の鳥さんは、カナリアのカナコちゃん。「カナリア」は毒ガスなどに敏感な鳥として炭鉱で用いられたことから、「危険を察知するもの」の象徴なのだそうです。

コンパクトでチャーミングな外観とぴりりと辛い中身!教職員のみなさんのみならず、多くの方々に読んでいただきたい内容です。

この週末は、本屋さんに行ってみてはいかがでしょうか?

※まとめて購入希望の方は、どうぞご連絡ください。その際タイトルに「本の注文」などと書いていただくと、ありがたいです。happykoara3@yahoo.co.jp (小原まで)

2009年1月27日

2月8日 第2回 WONDERFUL 県央 植林 FESTIVAL

田中優さんは今、ピースボートでケニアに向かう海の上です。

帰国後初の講演会は、新潟です!

*** * *** * ****

第2回 WONDERFUL 県央 植林 FESTIVAL

日時 2009年2月8日(日)
場所 三条商工会議所4F研修室
スケジュール  
13時00分~   開場  
13時30分~   開演  
13時35分~   宮脇昭さん講演会DVD上映  
15時50分~   休憩  
16時05分~   田中優さん講演会  
17時05分~   古川正司さん映像&お話(予定)  
17時35分~   徳高定義さんお話  
18時05分~   一円玉植林のお話  

19時より    交流会   会費3,500円     
(近くの居酒屋にてカローレYOUを囲みながらの交流会です)           

料金 
前売一般 1,500円 学生800円(中学生以下無料)    
当日一般 2,000円 学生1,000円

お申し込み、お問い合わせは
TEAM TSUBASA
teamtsubasa@gmail.com
TEL080-5065-7017(大橋)
よろしくです!


田中優さん 1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。「今回は植林を通じて地域と世界の繋がりの中で私達にできることを分かりやすいデータでお話 してくれます。」

宮脇昭さん  1928年、岡山県生まれ。御年81歳、あと30年はふるさとの森をつくる為にふるさとの木を植え続けると宣言。

古川正司さん ((有)さいかい産業 代表取締役)長崎市出身新潟県在住。本業とび職、山の荒廃と水害などを体験、原発内部での職歴あり。3年前独立して、ペレット工場を立ち上げ、同時に高効率のペレットストーブや農業用ペレットヒーター、アウトドア用ペレットグリルを開発した。森林資源の地産地消、エネルギー循環、CO2削減等を目標に、逆転の発想を武器に社会的企業を目指す。

徳高定義さん 栄ブナの会 会長 「栄ブナの会」は平成9年「栄町ブナの会」として発足。大面山に3ヘクタールと5ヘクタールの「ブナの森」を造成中です。会員数は150名ほどですが、毎年ブナの苗木を植えるのを手伝う中学生や小学生、そして東京からやってくる尾久宮前小学校の子供たち(5~6年前から交流)も、数えると、1500人もの人達が参加しています。現在ブナの木は1350本ほどになりました。目標は3000本です。(2008年5月現在)

2009年1月25日

イスラエルのガザ大虐殺の背景





本日配信したメルマガより~~
◆◇メルマガの登録は、このページ右下か、   
□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□
「イスラエルのガザ大虐殺の背景 」

<紛争の五つの原因>
 ぼくはこれまでの著書の中で、ほとんどの紛争地は、その背景に「石油、天然ガス、それらのパイプライン、鉱物資源、水」があると説明してきた。「宗教紛争、民族紛争」というのは後からつけた理由にすぎないと。
 「ではパレスチナ問題はどうなのだ?」という疑問が出てくる。これまでも水紛争と呼べる部分もあった。しかしそれ以上に大きなものが、「領土」という資源なのではないかと考えてきた。しかしそれでも疑問は消えない。というのは、そもそもパレスチナ人とイスラエルの民は共存してきたし、それが唯一の解決策になるはずだ。それをなぜわざわざイスラエルという国家まで作って独占する必要があるのか、という疑問にうまく答えることができないからだ。
 国家というものが、利益の独占をするための枠組みだとすれば分かりやすい。確かにイスラエルという国家にすることで、アメリカから毎年3000億円もの「援助」を受けている。ほとんどが軍事援助だ。つまり国家という枠組みのおかげで利益を独占し、軍需産業を発展させることができたわけだ。国家は利益を奪い合うための枠組みのようにも見える。
<ガザの天然ガス田>
 しかしきくちゆみちゃんが見つけてくれたホームページ(http://www.informationliberation.com/print.php?id=26383)で、もしかしたら最初に述べた「紛争の五原因」の枠組みそのままである可能性が出てきた。なんとガザ沖に天然ガス田が発見されていたのだ。1999年11月、パレスチナ自治政府はイギリスのブリティッシュ・ガス(以下BG社)等と「石油とガスの25年の探査権利協定」を結んだ。BG社はそれに基づいて探査し、その結果、2000年に「約40億ドル、1兆4000億立方フィート」という巨大なガス田を発見した。しかもそれはイスラエルの持つ海洋ガス田と隣接し、実際には見積もりよりもっと多い量があるものと思われた。
 しかしイスラエル政府は、この金がハマスにコントロールされた政府に流れることだけは我慢ならなかった。ハマスは民主的な選挙で選ばれた正当な政権だし、ガス田は以前パレスチナ自治政府が契約していたとおり、ガザの領海内にある。しかしイスラエルは10億ドルの資金がハマス政権に流れることだけは許せなかった。そこで隣接するイスラエルのガスパイプラインにつなごうとすらしていた。イスラエル自治政府との正当な利権を持っているBG社は、2008年1月、いったんイスラエルとの交渉をあきらめ事務所も閉じた。しかしその後、再度イスラエルとの交渉が復活している。
 キーになるのは2008年6月だ。その月はイスラエルがハマスとの停戦交渉を始めた月であり、今回の大虐殺につながる侵略作戦が作られ始めたのも同じ月だ。さらにイスラエル政府がBG社とガザの天然ガス交渉を再開し、イスラエルの意図をBG社に伝えたとされる月だ。これらが同時に進められたのだから、相互に関連していないと考えるほうがおかしいだろう。
 戦いを避けたがるハマスを停戦交渉で動けなくさせておき、その間に2008年末から開始した今回の大虐殺を計画する。それと平行してBG社との間で戦後の天然ガス奪取の計画を練る。そして6ヶ月後に侵略し大虐殺に至る。とすると虐殺後に来るのはイスラエルの弾圧的な駐留と、ガザ沖のガス田の開発をBG社と再開することではないのか。
 今回の攻撃で、何もない漁村が爆撃されている。それがぼくにはとても奇妙に思えた。しかしガス田を中心に考えると合点がいく。
<ガザは地政学上の重要地点>
 これを地図で確認してみると、このガザ海域は石油と天然ガスのパイプラインから見ても重要な位置にある。ロシアはこの間、エネルギー資源を武器に強引な交渉を進めてきた。昨年8月に軍事介入したグルジアには、「BTC(バクー油田、グルジアのトビリシ、トルコの地中海出口ジェイハンの頭文字)パイプライン」がある。このパイプラインは第二のペルシャ湾と呼ばれるほど世界的に重要な、「カスピ海」から石油を運び出している。
 グルジア、アゼルバイジャンが旧ソ連領であった時期には、ロシアはカスピ海のバクー油田からの石油を、二本のパイプラインで運び出していた。一本がグルジア、アゼルバイジャンを通って黒海に抜けるルート。もう一本はチェチェンを通って黒海につながるルートだ。しかしアゼルバイジャン、グルジアが旧ソ連から離脱すると、アメリカ寄りの政権になった。その後、グルジア、アゼルバイジャンを通るパイプラインは、地中海に抜けるルートが開発されて変更された。それがトルコを抜ける「BTCパイプライン」だ。これまでの黒海のルートは、狭くて船舶が混雑して渋滞する「ボスポラス海峡」を通る必要があった。これがボトルネックとなって効率的にはならなかった。しかし今度は直接地中海に出られる。このBTCのルートは、運び出すのに圧倒的に有利なルートなのだ。この開発には日本の伊藤忠も参加している。http://www.jogmec.go.jp/news/release/docs/2006/new_060606.pdf
 そうなると不利なのがロシアだ。チェチェンを軍事的に弾圧して独立を妨げてまでパイプラインを死守してきたものの、ロシア側に残る最後のルートはボルポラス海峡がボトルネックになる「カスピ海-黒海」のルートにすぎない。地中海に直接出られないため、BTCよりはるかに不利だ。2008年8月、ロシアがわざわざグルジア紛争に介入したのも、「いつでもBTCなど止められるぞ」と圧力をかけるためのものだったと言われている。http://democracynow.jp/submov/20080815-3
 それが証拠にロシアの意図をめぐっては、日本の石油業界内でも神経質に何度も論議されている。BTCは虫歯につながる神経のようなものなのだ。そのBTCの最終地点、地中海沿岸のジェイハンに、もう一方、エジプト側からつながる「地中海東部沿岸パイプライン」がある。そのパイプラインはBTCとエジプトまでつなぐのだが、唯一切れているのがガザ地区沿岸なのだ。しかもそこには巨大な天然ガス田がある…。
 ロシアは2009年1月1日、ウクライナ経由ドイツ行きの天然ガスのパイプラインを停止させた。ドイツなどヨーロッパ各国は文字通り震え上がった。それがヨーロッパの生命線であるからだ。一方のBTCパイプラインも、ロシアのグルジア介入以来不安定になり、紛争後の流量も完全には回復していない。そのとき、逆のエジプト、ガザ側から天然ガスが供給されるとしたらどうだろう。ヨーロッパにとってもガザのガス田は重要な位置になる。それを狡猾なイギリスのエネルギー企業が放置しておくだろうか。
<戦争を抑止するエネ・カネの仕組みづくりを>
 ガザの紛争ですら、天然ガス田とパイプラインと密接な関係がある。エネルギーの重要拠点で利益の源でもある。そのせいでガザの人々が侵略・虐殺を受けているのだとしたら、エネルギー源を変えない限り続いてしまう。やはりぼくらのエネルギーの問題でもあるのだ。資金の点でもイスラエルを支えるアメリカの軍事援助だって、日本政府が購入するアメリカ国債から多くが流れている。化石燃料で今の経済を支え、利潤のためなら人を虐殺することも気にも留めずに投資していることに問題があるのだ。
 しかも昨年11月、IEA(国際エネルギー機関)は従来開発済みの油田からの石油が、2007年にピークがあって、その後減少していることを認めている。つまり今の世界はすでに、ピークオイル後の世界なのだ。もう今後、石油の産出量は増加しない。したがって景気が回復しても石油がボトルネックになって経済にはブレーキがかかる。石油は底が見えたのだから、さらに増やすことはできない。奪い合うか、石油に頼らない社会にしていくかの二つに一つしか方法がないのだ。しかも100年後の未来から見れば、石油だけでなく、天然ガスもウランもすでに枯渇している。もしぼくらが今後も存在していきたいなら、エネルギー源を自然エネルギーに変える以外にないのだ。
 しかし利権のために未来のない原子力が推進され、化石燃料が使われている。はるかにエネルギー効率が高くて低公害の電気自動車ですら、アメリカの自動車業界によってつぶされてきたのだ。http://democracynow.jp/submov/20070413-3
 こうした利権のために、自らの未来を滅亡させるのは愚かなことではないのか。しかもあなたの使っている石油の先には、ガザの大虐殺がつながっている。銀行預金の通帳の先にはイスラエルの武器がつながっている。ここでも再び、エネルギー問題、カネの問題に行き着いてしまった。ぼくはこの構造を変えていきたいのだ。

2009年1月24日

新刊、発売日変更のお知らせ


先日ご案内いたしました田中優の新刊ですが、
発売が少々遅れております。

大きな書店さんには今月末か2月初めに並ぶそうです。

書店に足を運んでくださった皆さん、
ご連絡がおくれ、申し訳ありません!


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「環境教育 善意の落とし穴」(大月書店)
       田中 優 著   ¥1000+税   
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環境問題に関する目からウロコの「落とし穴」話が満載。「みんなの心がけ」だけでは解決できない問題の本質が見えてくる。地球環境の本当の敵を見抜く力がつく一冊。教育誌『月刊クレスコ』から誕生した「クレスコファイル」シリーズの第1弾! 現場の教員や親からも環境問題を語るのに最適と好評だった連載をファイリング。

【刊行日】2009年1月29日
著者名 田中 優
本体価格/判型・ページ ¥1000/46判・96ページ
ISBN 978-4-272-40801-6

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「目からウロコを落とされっぱなしでした」
「経済最優先の人間の行為が地球環境をこんなにめちゃくちゃにして・・・」
   ~教育誌「月刊クレスコ」連載時に寄せられた
     読者からの感想より
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2009年1月20日

2009年2月 講演会スケジュール

~2月6日  
ピースボートhttp://www.peaceboat.org/index_j.html
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8日(日)
第2回WONDERFUL 県央 植林 FESTIVAL田中優さん講演会 宮脇昭さん講演会DVD上映
三条商工会議所(新潟県三条市)
前売一般1,500円 学生800円(中学生以下無料) 
当日一般2,000円 学生1,000円
TEAM TSUBASA
teamtsubasa@gmail.com
TEL080-5065-7017(大橋)
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11日(祝)13:30~15:30
「お金の活きた使い方」(環境・経済講演会自立した地域経済の構築)
原村中央公民館(長野県諏訪郡)
参加無料・申し込み不要
原村役場 村づくり戦略推進室 村づくり係0266-79-2111
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13日(金)PARC自由学校
東京都千代田区神田淡路町
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14日(土)
天然住宅セミナー
http://tennenjutaku.seesaa.net/article/112278259.html
第一部12:30~住宅ローンセミナー受付開始
13:30~ 住宅ローンセミナー(田中優)
第二部14:00~お住まい見学会+健康住宅ミニセミナー 
受付開始15:00~見学会+健康住宅ミニセミナー
田園都市線 あざみ野近郊
先着順 20名様 定員に達しました。
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14日(土)
セブンジェネレーションウォークプレイベント
http://7gwalk.org/
田中優さんのお話は19:00~
http://7gwalk.org/090214.html
江戸川区平井最勝寺
山田俊尚saisyoji@wg7.so-net.ne.jp
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15日(日)14:00~16:00
連続講座 私にできること…実践編5『明るい未来の作り方』 田中優さん
http://www.npo-millet.com/
さいたま市生涯学習総合センター(さいたま市大宮区)
無料  直接会場にいらして下さい
子どものアレルギーから食と環境を考えるNPOみれっと
さいたま市立生涯学習総合センター 共催
048-643-5651 
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18日 (水)13:00~15:00
持続可能な未来を作るために考える「環境・食・命」のつながり
和光中学校内大教室
非公開
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21日(土)13:00~16:00
北海道環境フォーラム  
エコ知恵つけて○得ライフ
旭川市科学館サイパル(北海道旭川市)
旭川NPOサポートセンター
無料
TEL・FAX 0166-27-3383
E-mail asahinpo@potato3.hokkai.net
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22日(日)14:00~16:00
「地球温暖化の現実と私達に本当にできること」
http://www4.kiwi-us.com/~ceci-is/Conferencia.html
聖心侍女修道会管区本部(東京都品川区)
聖心侍女修道会 090-7837-9317 (石川)080-6520-6394 (松田)
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23日(月)10:00~
食と環境問題~私達ができること~
藤岡公民館 3F 大会議室
入場無料
主催・生活クラブ生協藤岡準備支部
後援・藤岡市 藤岡市教育委員会
生活クラブ群馬 島田090-4172-5241
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24日(火)18:30~20:30
私たちにできる温暖化防止~「足温ネットの取組み」
あらかわエコセンター2階会議室(東京都荒川区)
参加費無料荒川区環境課03-3802-3111(内482)
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26日(木) 9:50~12:00
2009 シャボン玉フォーラムin北海道 プレ集会
『誰かの水を奪わない方法』
かでる2・7 (札幌市中央区北2条西7丁目)
生活クラブ生協(北海道・札幌市)
生活クラブ組合員対象
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26日(木)19:00~21:00
「ガザ・泊・六ヶ所村 今、エネルギーのために起こっていること」
みんたる(札幌市北区北14西3東向き tel : 011-756-3600)
http://www.mintaru.com/
参加費:1500円(1ドリンク付き)
※混雑が予想されるので、事前にお店までご予約ください。
問い合わせ先:aisya7@gmail.com(水上)

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28日(土)10:00~12:00
私たちの未来、みんなの地球・地球温暖化を考えよう
~環境問題のエキスパートに聞く、地球の冷やし方~
平塚市市民活動センターAB会議室
参加無料
平塚市市民向け講座共催事業(神奈川県平塚市) 
定員80名
平塚市市民活動センター
TEL21-7517
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28日(土)19:00~
地球に暮らす私たちの近未来
不況を省エネ・自然エネルギー スロービジネスで乗り切る方法!
「環境破壊のメカニズムを知る」
鶴岡市中央公民館ホール
大人1000円、高校生以下500円
田中優講演会in鶴岡実行委員会 
共催 鶴岡倫理法人会 NPO法人公益のふるさと創り鶴岡
0235-22-1879
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3月1日(日) 13:00~
「石油に頼らないライフスタイルのすすめ 」
鶴岡市中央公民館大視聴覚室
大人1000円、高校生以下500円
田中優講演会in鶴岡実行委員会 
共催 鶴岡倫理法人会 NPO法人公益のふるさと創り鶴岡
0235-22-1879
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2009年1月19日

タニス  ~メルマガより~

16日に配信したメルマガに、反響が寄せられていますので、ブログにも掲載します。



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□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□

「タニス」
あまりにびっくりしたので、急にメルマガを出したいと思いました。以下はぼくの岩波ブックレット、「戦争って環境問題と関係ないと思ってた」のあとがきです。このあと多少手直ししたから、本そのものの文とは違っていますが。

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 最近、ブーゲンビル島で元ゲリラ兵士だったジェームス・タニスという名の友人ができた。彼はゲリラ兵士ではあったが、実はその戦いを終結させた人物でもある。誰も知らない無名の一人にすぎないのだが。

 ブーゲンビル島と言っても、戦時中の話に詳しい人以外では誰も知らないことだろう。ブーゲンビル島はオーストラリアの北、パプアニューギニアの東にある人口30万人ほどの小さな島だ。地理的にはソロモン諸島に近く、文化的にもその一部にある。しかしソロモン諸島の一部になるべきブーゲンビル島には、不幸にもとても価値ある資源が眠っていた。鉱物だ。銅鉱山があるのだが、実際に掘られているのは金やダイヤモンドだと言われている。何よりそれらの鉱物は直接イギリスに送られてしまうから、調べようがないのだ。そして掘っている鉱山会社にとっては、価格の安い銅を掘っていることにしておいた方が都合がいい。

 この鉱山があるために、ブーゲンビル島はソロモン諸島にされず、パプア・ニューギニア(以下バブアと省略する)の支配下に置かれた。パプアは実質的にイギリスに支配された国であり、未だに英国連邦の一員である。イギリスの持つ世界一の鉱山会社「リオ・チント・ジンク」の子会社がこの鉱山を掘り、それがパプアの外貨の6割以上を稼ぎ、国家財政の2割を生み出していたのだ。

 しかしこの鉱山開発は極めて環境破壊的なものであった。水も土地も海も汚染され、ちょうど足尾銅山のような状況を呈していた。それに反対した地主たちは、鉱山会社に土地の返還を求めたが、支配するパプア軍はそれに対して徹底的な抑圧で応えた。度重なる人権侵害と抑圧の元、組織されたのが「BRA(ブーゲンビル革命軍)」というゲリラ組織だった。タニスが属していたのはその団体だ。

 ところが彼は、その戦いを続けながら疑問を持った。ブーゲンビル島にはわずか30万人の人口しかおらず、戦い合う兵士は互いに友人だったり、親戚だったりする。それなのに互いに1万人以上を殺してきた。「本当の敵は他にいるのではないか」と。 部隊長だった彼は、兵士たちに「相手の軍の頭の上を狙え(つまり空砲のように相手を狙わない)」と命じた。そして彼らは敗走する時、たとえば建物の壁に「WE LOVE YOU」と書いた。敵の兵士たちも、なぜ殺そうとしないのかと疑問に思い始めた。 次に彼は敵の兵士を見つけると、笑顔で手を振って、その後に走って逃げるという行動を取る。さらにはチラシを降らせて敵軍に不戦の意志を伝えていく。次第に殺し合わない状況が前線に生まれ(これは台湾と中国の間の、金門島周辺でも同じようなことが起きている)、互いに話ができる状況が生まれた。

 ついに話ができる場が生まれると、彼は敵軍の兵士たちにこう話した。

 「本当にオレたちは互いに敵なのか? 他に本当の敵がいるんじゃないのか」

 こうして次第に「前線」とは名ばかりの停戦状況が生まれてくる。互いに殺し合いのではなく、互いに認め合い始めたのだ。

 しかし、それによって鉱山開発が進められなくなったイギリスは怒った。英国連邦の一員であるパプアは97年、国防軍の訓練と革命軍壊滅を、英国の民間軍事請負会社であるサンドライン・インターナショナル(SI)社に依頼する。その契約には、紛争の元となった鉱山会社も同席している。しかしこれに反対したのがパプアの国防軍だった。彼らと住民の抗議によって、契約は中途で放り出され、SI社の社員(実際は傭兵だった)は監禁されて追い返された。これがきっかけとなってブーゲンビル島の内戦は終結。和解し自治政府が認められた。2015年には独立投票が行われる予定だという。

 しかしなぜ、パプアの国防軍がゲリラの壊滅作戦に反対したのだろうか。これは想像だが、タニスが作り出した状況がそうさせたのではないだろうか。敵同士ではない、人間同士のつながりが。

 ただの「敵」なら何人だって殺せるだろう。しかし親しい友人・知人だったら…。パプア政府は人懐こい笑顔のタニスを、停戦を生み出した友人であるタニスを殺そうというのだ。それを容認することは、自分を壊すことを意味したのではないか。タニスは武器を自分たちの上官に差し出し、「オレはもう女子どもを殺さない、殺すなら自分でやってくれ」と言ったという。相手の兵士にも自分の武器を差し出し、「オレをその銃で撃ち殺してもかまわない」と言ったという。

 「なぜそこまでできたのか」とタニスに訊くと、彼は「オレは平和のためなら死ぬのはかまわないが、戦争で死にたくなかったんだ。臆病だからね。だから一生懸命考えたんだよ」と答えた。笑いながら話す彼の目からは、ずっと涙が溢れ出ていた。

 ぼくらはタニスのようになれるだろうか?

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 以上のような原稿でした。そのタニスとパプアニューギニアのホテルで飲みながら話していたとき、一緒にいたのはマエキタミヤコさんだった。彼は突如、「パプアニューギニア政府と交渉したのは、このホテルの隣の部屋だったんだ」と言い、「実はこの国に入ったとき、ホテルまで尾行がついて航空券を盗まれた。今もオレはこの国ではテロリスト扱いだから。いつ殺されてもおかしくないんだ」と話した。
 「戦争以来、オレは夜ぐっすり寝られたことがないんだ。夜は急襲される時間帯だからね。朝までいつも起きてたんだ。だから今夜も眠れない」と言う彼を、マエキタさんと二人で部屋まで送っていき、部屋の中を隅々まで調べてから寝かせた。彼が少しでも恐怖感から逃れられたらいいと思って。その夜の眠りはぼくも浅いものになった。しかし何事もなく翌朝になり、タニスは寝坊して遅れて部屋を出てきた。

 「眠れたの?」と聞くと、「昨夜はぐっすりだったよ、珍しく」と、人懐っこい笑顔を見せながらタニスが言った。

 そのタニスが、なんとブーゲンビル自治政府新大統領になったそうだ!!!

ブーゲンビル自治政府新大統領にタニス氏 【メルボルン30日NNN=ベルマナ通信】パプアニューギニアのブーゲンビル自治地区の大統領選でジェームス・タニスが当選した。

 記事はパプアニューギニアのポスト・クーリエ紙(2008/12/29)からの引用で、11月の補欠選挙でタニスが当選したという。1年半後には本選挙が実施される予定。2005年に自治政府が設立され、今後ブーゲンビル島の独立も含めて住民投票が行われることになっていると伝えている。(ベリタ通信編集部翻訳・編集) 

(2008年12月30日18時26分掲載、NNNデイリーダイジェスト)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200812301826322

 パレスチナでのイスラエルによる大虐殺のせいで夜も眠れない悲しみの中、それでも世界は動いていくのだな、と少しだけ灯りがともる気がした。


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◎田中優の“持続する志” バックナンバー http://archive.mag2.com/0000251633/index.html ◆◇メルマガの登録は、、     http://www.mag2.com/m/0000251633.html

2009年1月14日

速報!!3月2日 FUNKIST × 田中優 Naked Loft !



どこより早い速報!です。


今晩の会も興味しんしんですが、



Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト

『温暖化の最大問題~電気からどう離れるか~』



このイベントは、夢の競演(*^_^*)! 要チェックです!


3月2日(月)

Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト

『南アフリカの貧困問題』

【出演】FUNKIST / 田中優(未来バンク事業組合理事長)


OPEN18:30 / STRT19:30


前売¥2,000(飲食代別)当日¥2,500(飲食代別)


チケット発売日:1月25日



Naked Loft

所在地:東京都新宿区百人町1-5-1百人町ビル1階(西武新宿駅北口1分 / JR新宿東口10分)

TEL 03-3205-1556 / FAX 03-5287-9177

2009年1月12日

14日(水)はいよいよ新宿Naked Loft!


今年も田中優の講演の旅が始まっています。
水曜日は東京Naked Loftです!


1月14日(水)
Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト
『温暖化の最大問題~電気からどう離れるか~』
http://www.loft-prj.co.jp/naked/
http://blog.livedoor.jp/naked_loft/

【出演】東田トモヒロ / 田中優(未来バンク事業組合理事長)
東田トモヒロ http://www.higashidatomohiro.jp/

OPEN18:30 / STRT19:30
19:30~20:00 東田トモヒロさんミニライブ 
20:05~20:35 田中優さんトーク 
20:40~21:10 東田トモヒロさんライブ  
21:25~22:15 田中優さん&東田トモヒロさん対談形式トーク
(お客さんからのアンケートからの質問コーナーを設ける)
22:15~    東田トモヒロさんライブで締めくくり

前売¥2,000(飲食代別)当日¥2,500(飲食代別)
Naked Loft
店頭にて前売チケット販売、電話予約受付けます。
ローソンチケットでも販売します(Lコード:32712)
問:tel.03-3205-1556(Naked Loft)

2009年1月7日

JVCクレジット募金について

JVCのパレスチナ募金のおしらせをしたところ、たくさんの反響をいただいております。
続々と寄付が集っており、きのう現地の職員に第一回の送金ができたそうです!
ほんとうにありがとうございます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

JVCの募金は、クレジットカードでも手軽にすることができますが、
「(領収書は)決済代行会社からJVCへの入金確認後に発行いたします。そのために、お申込受付日より約2-3ヵ月かかります。」というコメントが出てくる、すぐに届けたいのに、郵便局に行ったほうがよかったかな、と質問をいただきました。

JVC広報の広瀬さんに確認したところ、以下のような回答をいただきましたので、ご安心ください(*^_^*)
郵便局に行かなくてもできるなら、また募金してみよう、という方も増えると思いますので、もしよろしければこれまでお知らせしてくださったところにも、どうぞお伝えくださいませ。

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お世話になっております。JVCの広瀬です。クレジット募金についてご質問ありがとうございました。

クレジットカードを通してのご寄付は2、3ヵ月後に決済代行会社よりJVCに入金されます。ただしホームページで入力いただいた時点で入金額と時期は分かりますので、それまでは、この金額のご寄付が入ることを前提に活動計画を立て、JVCの予備費を活動資金に充てます。入金後、入金金額を予備費に補填します。このようにして、クレジットカードのご寄付も入金を待たずに現地で役立てられるようにしています。

JVCでは今日早速、現地の職員に第一回目の送金を行いました。今後も、郵便振替でもクレジットカードでも、ご利用しやすい手段でご協力いただければ幸いです。

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■募金にご協力ください
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(1)インターネットからクレジットカードで募金JVCクレジットカード募金 情報入力画面からお申込ください。「募金先指定」の項目で「パレスチナでの活動」を選択してください。

https://gt205.secure.ne.jp/~gt205119/form_creditbokin11.html

2009年1月5日

JVCパレスチナ・ガザ緊急支援のお願い

本日も、メルマガを緊急配信いたしました。

どうぞ 「なにかしたい」と思っていらっしゃる方々に、
この情報のバトンを手渡してください。


メルマガ登録は、このページ右下より。



  <<<  JVCパレスチナ・ガザ支援のお願い  >>>


 イスラエル軍は、パレスチナ・ガザ地区に空爆および艦砲射撃を加えた揚げ句、遂に陸上部隊を侵攻させました。

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     日本国際ボランティアセンター(JVC)
 パレスチナ・ガザ地区への緊急支援にご協力ください    
      ●クレジットカード募金も受付中!●       
    http://www.ngo-jvc.net/               

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お正月の間も、攻撃を受け続けるパレスチナ・ガザ地区からJVCのもとに、苦しい状況を伝える声が届いています。 「診療所は負傷者であふれている」「皆で毛布に包まって寒さをしのいでいたら、爆音がして家の窓が一斉に割れたの」
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html#fromgaza
すでに犠牲者は400人を超えました。

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<緊急支援を決定>

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今回のガザの緊急事態を受け、JVCは「パレスチナ医療救援協会(PMRS: Palestinian Medical Relief Society)」を通した緊急医療支援を決定しました。

現在、ガザ中心部にある病院は重傷者であふれており、中等度や軽症のけが人に十分に対応することができずにいます。また、病院まで負傷者を運ぶことが 困難 なほどに混乱もしています。

 PMRSはこれまで地域の診療所(クリニック)をベースに医療活動を行っており、救急活動に携われるボランティアを数多く養成 して きました。 そこでJVCは、PMRSのクリニックへの救急セットの配布と救急 ボランティアのトレーニングを通して、現地の医療活動を支える事にしました。救急用具と、止血や人口呼吸など救急対応をできる人々が地域にいることは、特にこの緊急状態では とても重要です。
同時にこの支援が、ガザの人たち自身が互いに助けあい、危機状況を乗り越えていくための励みにもなれば、と考えています。今後、支援の状況について適宜報告していきます。

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<支援内容>

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■主な内容:
  ・救急セットの配布
  ・ボランティアへの救急法トレーニング実施    (既にトレーニングを受けた人たちの再講習も含む)
  ・救急法講習のための道具の購入

■支援額:10,000USドル(約100万円)


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<活動内容を決めた背景>

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現在、ガザにある全てのPMRSのクリニックでは、全ての医療チーム、 そしてボランティアたちが24時間体制で、次々と運ばれてくる攻撃による負傷者の治療にあたっています。また、全ての救急車、巡回診療車を稼動させ、混乱状態の中クリニックまでたどり着くことのできない負傷者の搬送にも追われています。

12月31日現在、ガザでは380人を超える死者、1600人を超える負傷者が出ており、その中には多くの女性、子どもも含まれています。イスラエルによる空爆および海上からの攻撃が続く中、この数字は残念ながらこれからも増え続けることが予想されます。空爆が始まって以降、ガザには医療物資が入ってきたと言われていますが、いつ物資が入ってくることができなくなるかわからず、それも現在の増え続ける負傷者のケアには十分ではありません。また、救急車等も全く足りておらず、通信状態も悪化し、いつどこでどれだけの人が負傷するかわからない状態にあります。
一刻を争う負傷の場合もあり、救急用具と、止血や人口呼吸など救急対応をできる人々が地域にいることは、特にこの緊急状態ではとても重要です。

※PMRS代表によるガザ医療状況の報告(12月30日)
http://www.ngo-jvc.net/php/jvcphp_epdisp.php?ThreadName=p01&ArticleNo=332


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<JVCとPMRSの関係>

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JVCは1995年からPMRSと共同で村の診療所、巡回診療の支援、2002年には第二次インティファーダを受けての緊急医療支援、現在は東エルサレムで学校保健事業を行ってきており、その活動に信頼をおいています。今回の支援内容についても、パレスチナ西岸地区においてPMRSスタッフとJVC日本人スタッフとで協議したものに 基づいています。 JVCは、ガザの人たち自身が助け合ってこの危機状況を乗り越えていく、この PMRSの緊急の取り組みを支援します。ガザの人々のために、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。


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■募金にご協力ください

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(1)インターネットからクレジットカードで募金
JVCクレジットカード募金 情報入力画面からお申込ください。「募金先指定」の項目で「パレスチナでの活動」を選択してください。
https://gt205.secure.ne.jp/~gt205119/form_creditbokin11.html

(2)郵便振替で募金
00190-9-27495 「JVC東京事務所」※通信欄に「パレスチナ」とご記入ください。


お正月休みの間も多くの方々から、続々とご寄付が寄せられています。すでにご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。皆様のご支援を、確実に現地で役立てていきます。引き続き活動を見守ってください。

○パレスチナ関連の最新情報
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html

○JVCはこれまで、ガザ地区の栄養失調児への支援や、医療サービスの届きにくい地域での巡回診療などの活動をっています。これまでの活動はこちら。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/index.html

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<発行> 日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル6F
TEL 03-3834-2388 FAX03-3835-0519
info@ngo-jvc.net
http://www.ngo-jvc.net/
  

「共感する感性とタフな行動力」 ~パレスチナ情勢に寄せて

緊急に臨時のメルマガを発行しました。
こちらにも掲載します。


□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□

「共感する感性とタフな行動力」

共感する勇気

 心を落ち着かせて、ゆっくり構え、音楽と向き合う。すると音の重なりの中からその人の感情が届いてくる。『そうか、こう感じたのか』と対話する。書物も同じだ。筆致を追うようにしてリズムを辿りながら言葉を味わう。『あの語ではなく、この言葉を使ったのは、このイメージを避けたかったんだな』と。

 音楽を聴いているときに外で大きな音がするとびっくりして、次第に腹立たしく思えてくる。せっかく辿りかけていた気持ちの糸が切れるように思えるからだ。同じ音楽を聴いているのに、先ほどの文脈が辿れない。神経が鋭敏になっているとき、人はきっと奇跡的なほどの感受性を持つ。人の考えていることが分かるというより、共振現象のように同じ想いが湧き上がる。もちろん全く同じではないにせよ、心を無にしていると同じように感じることができる。もししてみたいと思うなら、何も考えず期待せず、ただ自分自身といるときのように隣に座ってみるといい。動物と一緒にいると、その気持ちが伝わってくるのと同じだ。人は共感する生き物だというのがよく分かる。

 しかしその一方で思う。人は感性だけで生きていてはいけないのではないかと。ぼくの友人たちの中にも、感性が非常に研ぎ澄まされた人がいる。しかし彼らは多くの悲惨な事態に、耐え切れないほどの苦しみを抱く。ダメージのせいでモノが食べられなくなったり、眠れなくなったりすることは誰でもあるだろう。しかし人によっては仕事に出られなくなったり、生きる意欲を失いかけたりする。おそらくは感性が研ぎ澄まされる場所に長くいすぎたせいなのだろう。だがそれは一方で、日差しの強さに耐えられない陰樹のようでもある。ときには真正面から日差しを受け、この世界の現実から目を背けないように踏みとどまる勇気も必要だ。


「喜べない生存」

 2008年の暮れから今もなお、パレスチナはイスラエルの一方的な攻撃によって多くの死傷者を出している。何もしていないのに、外に出ることも許されないパレスチナの中で上空から爆撃している。それは運の悪い宝くじのように、不意に誰かが殺される。もし対抗しようとするなら、『やっぱり過激派のハマスのメンバーだ』と攻撃を正当化されてしまう。あなたがその場にいたらどうするだろうか。逃げ道はない。近い友人や家族、子どもたちまでもが無残に殺されていく。『その死が自分でなかったこと』を喜ぼうものなら、たちまち自己嫌悪に襲われるだろう。殺されるのは誰でもよかったのだから、自分が殺されなかったことは他者の死に責任を感じなければならなくなるからだ。ぼくはインターネットでその死の瞬間を目にする。そうしなければいけないような義務感に襲われながら。

 だからイスラエルに関係するコカコーラやマクドナルド、スターバックスのコーヒーのようなものは買わない。せめてもの抵抗だ。友人たちはイスラエル大使館に抗議行動に出かけた。なにかせずにはいられないのだ。『そこにいるのが自分だったら…』という感性は、耐え難い苦痛を作り出す。

 しかしそれでも目を向けていたい。人にとって最も屈辱的で悲しいことは、誰からも忘れられてしまうことだ。自分がひどい目に遭っているのに誰もが目を背け、誰もが知りたがらないとしたら、これほど悲しいことはない。誰かがひ弱な小さな声でいいから「もうやめておけよ」と言ってくれないものか、「それ以上するなよ」と諌めてくれないものかと願うだろう。それがない中での死は、陽の差さない真っ暗で絶望的な「漆黒の死」になってしまう。

 ぼくが欲しいのは感性を残したままのタフな神経だ。事実に目を背けずにいたい。しかしその死の理不尽さにも、動揺しないで見続けるタフさだ。耐えることで自分の存在を確認する、目を背けない勇気をもって自分の存在を確認するような…。もちろん誰もが耐えられる神経を持つわけではないことはわかっている。それでも一人でも多くの人がそうならなければ、たとえばパレスチナで殺されていく人たちを「漆黒の死」に追いやってしまうことになる。

 カンボジアの「トゥールスレーン」という名の、ポルポトによる拷問・殺害の場となった元高校跡地を訪ねたときもそうだった。アルゼンチンでピノチェトに爆撃・殺害されたアジェンデ政権のパレスを訪ねたときもそうだった。あまりのショックとうんざりしたような気持ちに襲われて、数日は何もできなくなる。人にはきっと人殺しをなんとも思わない残忍さが隠されているのだ。しかしその残忍さを拒否できるとしたら、きっと強い意志の力だろう。タフでありたい。最後の一時まで自分自身でいたい。感性は絶対必要だが、それだけで生きようとするには、この世界は野蛮すぎるのだ。

 一人の人間が人を殺すときのほうがまだ理由がある。しかし国家などに他人の命を勝手に奪う権利はない。どんな理由を持ってこようが許されることではない。誰もが国家に楯つくだけのタフさがあるわけではないのはわかっているが、それでもせめてイスラエルに「人を殺すな」と言ってほしい。

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以下は、ぼくの信頼する江戸川の地域の仲間、大河内秀人の文章です。ぜひお読みください。
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大河内秀人@パレスチナ子どものキャンペーン(CCP) です。
(転載転送歓迎。クロスポストご容赦下さい)

 ガザ空爆に関して、様々な感想や意見が寄せられ、また耳にします。パレスチナ側に同情的なもの、イスラエルの攻撃を支持するもの、中立的・評論家的な分析、等々、立場や価値観も様々です。 戦争というのは、起こっている一つ一つが事実であり、その経験や証言の一つ一つは重く受け止められるべきです。そして、加害者に対する怒りと、被害者に対する同情も、人間として当然であり、また必要なことです。 しかし忘れてならないことは、その個々の事実や経験は断片的なものだということです。その背景には様々なレベルでの原因や条件があり、時間的(「歴史的」というとすぐ数千年遡られてしまうので避けますが)な経緯と社会(国際)的な環境や認識が大きく作用しています。なので、紛争に対してコメントや判断するためには、その原因とメカニズムを、現象面・意識面で、全体的・構造的に捉え、さらにそれぞれを掘り下げる必要があります。

 たとえば「イスラエル人の8割がガザへの空爆を支持している」と報じられていることについて、考えてみます。

 まず「イスラエル人」とは誰を指すのでしょうか? イスラエルに住む人々ということでしょうか? イスラエルの選挙権を持つ人々ということでしょうか? イスラエルには、ユダヤ人以外に、イスラム教あるいはキリスト教を信じるアラブ人も少なからず暮らしています。ハマスのロケット弾でアラブ系の住民も被害を受けたという報道もありました。市民権を制限されているとはいえ、彼らもイスラエル人です。また、イスラエルに住んでなくても、イスラエル人として選挙権を持つユダヤ人が世界中にいます。そんな疑問をもたれることもなく“8割”という数字が一人歩きします。

 また別の視点から押さえてほしいことは、一般的なイスラエル人(前述のことから矛盾する表現ですが・・・)が“ガザ”に対して持つイメージがあります。彼らにとってガザは、テロリスト集団の住む無法地帯であり、自分たちと同じ人間が住んでいるとは思っていません。ガザに行ってきたなどと言うと、「よく無事に帰って来れたね」という反応が普通です。敢えて言えば、東京の人に「釜ヶ崎に行ってきた」みたいな感じでしょうか。 つまり、差別や偏見が暴力を容認し、虐殺を引き起こすのです。昨年3月、初めてエルサレムの「ホロコースト博物館」を見学しました。人々の中に差別や偏見を植え付け、暴力的政策を拡大していくプロパガンダに関して学習する場所でした。そういうメッセージを世界に発信している国が、現代のホロコーストと呼ばれるガザで大虐殺をおこなっているのです。

 私たちは、個人的にも社会的にも、その憎悪や憤りがどこから来るものなのか、何によってもたらされたものなのか、感情を揺さぶる情報ソースと共に、揺さぶられる感情のあり様についても、冷静に問いかける必要があります。「客観的」という見方は内面に向けられて重みが増します。

 次に時間的な流れを振り返ると見えてくるものがあります。シャロン政権は2005年、西岸地区で“壁”や道路等を伴いつつ入植地政策が拡充されている一方、一部の強硬な反対を押し切って、ガザの入植地を撤退しました。それをハマスは、自分たちの闘争の成果と宣伝し、2006年の選挙で勝利しました。その結果、国際社会はハマス政権を嫌い、パレスチナサイドは混乱、分裂し、ハマスの支配が続くガザはますます窮地に追い込まれています。 イスラエル国内だけでなく、パレスチナ社会や国際社会の世論とムードのコントロールを含め、シャロン政権のシナリオ通りに推移していると言えます。入植地がなくなりユダヤ人がいなくなったことで、心置きなくガザを空爆することができます。 当初、ガザからロケット弾を撃ち込んでいたのは、ハマスではない、ごく一部の過激派でした。しかし封鎖による欠乏や不満が極限状況に達して、ハマスもついに正面切って参戦したところで、待ってましたとばかり、イスラエル軍が大規模な作戦を開始しました。軍事力、情報力で圧倒し、実際の主導権を持ち続けていたイスラエルに大義名分が与えられるよう、何年もかけて仕組まれたのは間違いありません。

 このような暴力を助長し、戦争に導くメカニズムについて、パレスチナだけでなくイスラエル側でも、冷静な視点を持つ市民やNGO・平和団体は見極めています。“苦”の側に立ち、その苦の原因を根本的かつ構造的に追求し、あるべき共存の未来を描く想像力のある人々が、その可能性を訴えつつ、地道な努力の積み重ねや対外的なアピールも行ってきました。そして大惨事が予想される政策に対して警鐘を鳴らしてきました。 そのような市民感覚、現場感覚を持ったNGOや市民団体の警告や努力が踏みにじられ、“苦”への感性が“力”の側のプロパガンダに、人権が覇権に、負けたとき、国際社会の抑止力も効かず、アフガニスタンでもイラクでもレバノンでも、多くの人々の命が奪われ、さらなる不安定がもたらされました。日本への原爆投下を含め非人道的な攻撃は、仕組まれた憎悪が人権を否定することで成り立ちます。

 圧倒的強者が被害者の立場を大義名分に、差別と偏見を利用し、嘘と情報操作でたぶらかし、乱暴な正義を振りかざして土地と利権を貪る「対テロ戦争」の文脈が、日米の次の政権に引き継がれないよう、人権と平和の実現に向けた様々なレベルでの活動を積み重ねていきたいと思っています。

参考▽「テロとの戦い」の本当の対立軸
http://www.juko-in.or.jp/Message2005.htm#051009vsterr

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大河内秀人 Hidehito OKOCHI
hit@nam-mind.jp
CCP <http://ccp-ngo.jp/>
ブログ<http://angel.ap.teacup.com/hitococi/>

2009年1月4日

田中 優より  

あけましておめでとうございます。
新年第一号のメルマガ「田中優の持続する志」より、
新年のご挨拶をご紹介します。

読者登録がまだの方は、ぜひどうぞ!
◆◇メルマガの登録は、     
http://www.mag2.com/m/0000251633.html




あけましておめでとうございます。
田中 優です。

 仕事を辞めてから、初めてのお正月です。しかし全然暇にはなりませんでしたね。

 今年は何をしようかと思うわけですが、まずは何より天然住宅の仕組みを順調なものにしたいです。そのためには多くの人に知らせられることからですね。

 次に実現したいのは、「可能性」という夢のタネを多くの人に届けたいですね。ぼく自身もよく絶望感に打ちひしがれるんですよ。「こうなったらこうなる・・・」と、すぐに先まで考えてしまう性格ですから。

 でもそこから、逆手に取った仕組みを考えるんです。さらにそれが成り立つかどうか、データを集めだすんです。そうすると、多くはないけど可能性は見出せる。可能性を見出すことが、今の時代にとても重要だと思うんです。

 今回は新年早々、暗い絶望的な話題から始まって申し訳ないんだけど、これも現実です。みんなで追い詰めて、逆手にとって新たな社会を作っていきましょう!!




「いないいない病」


ミツバチ失踪事件

 昨年こんな事件があった。「全米でミツバチ突然消える、被害20州超える」というものだ。「全米各地で、ミツバチの巣から女王バチを除く大半のハチが突然消える異常現象の報告が相次いでいる。ミツバチの「いないいない病」と命名された異常現象は昨秋以降、東海岸から西海岸へと広がり、被害地域は20州を超えた。原因は分かっておらず、ミツバチに授粉を頼るアーモンドやリンゴなどの収穫にも影響が出るのではないかと心配されている。昨秋にペンシルベニア、ジョージア、フロリダの3州で発生した後、全米に拡大した。民間調査会社ビー・アラート・テクノロジーによると、2008年2月13日現在、確認された被害地域は22州にのぼる。その後、ワシントンなど2州からも報告が寄せられているといい、被害の拡大が続いているとみられる」と。

 この事件はアメリカだけではない。日本でもたくさんの被害が出ている。ぼくが四国の山間部に訪ねていったときも、このごろ急にミツバチが減ったので、キウイの受粉を手でしてやらないと実をつけないと聞いた。

 しかし不思議なのはそこから先だ。受粉しなければ植物は実をつけることがない。すると作物の大半が作れなくなるのではないか、という深刻な問題であるというのに、なぜか多くのメディアが取り上げようとしていないのだ。

 原因については、「はっきりは分からないが、感染性の病気でハチが大量死しているのではないか」と言う。ミツバチを連れてアーモンドの授粉を請け負う業者の移動経路が、今回の「いないいない病」の拡大経路と重なることが根拠だ。一方で、農薬をはじめとする化学物質の影響も指摘されている」というものだ。それ以外に「電磁波」の被害とするものや、働かせすぎた結果とする「過労説」まであった。


ネオニコチノイド

 しかし、先日船瀬俊介さんと対談したときに、ぼくの質問に対して船瀬さんが自分の著書を出して教えてくれた。「悪魔の農薬、ネオニコチノイド」という本だ。確かにインターネットで調べたときに、「巣箱にあった花粉を調べたところ、予想を上回る50近い数の農薬が発見される。なかでも、ネオニコチノイド系の殺虫剤は害虫を駆除する力がきわめて強く、大規模農園の効率的な生産には役立つものの、一方ではミツバチの神経を破壊して方向感覚を狂わせ、巣に戻れなくさせる可能性をもつ劇薬だった」とは書かれていた。だからそれが免疫力を下げて、他の感染症を招いたのだろうと考えていた。つまりネオニコチノイドは、原因のワンノブゼムだと考えていたのだ。しかしそんな甘いものではなかった。

 ネオニコチノイドは、これまで使われてきた「スミチオン」のような有機リン系の農薬が効かなくなり、さらに人体への害が知られることになって現れたものだ。有機リン系の農薬に虫が耐性を持つようになり、いくら撒いても効果が出なくなったのだ。しかも有機リン系の農薬は神経毒性があり、うつや記憶力・知力の低下、言葉が話せなくなる統合失調症になるなどの被害が現れる。これをマツクイムシに効かそうと、じゃんじゃん飛行機から空中散布していたのだ。進化の発展途上にある生物は、こうした環境の変化に対して敏感に反応できる。その結果、農薬が効かなくなったのだ。しかし人間のように進化がかなり進んでしまっていて、しかも世代交代にかかる時間が虫よりずっと長い生物では対応できない。つまり農薬は、短期的に虫を殺せるが、長期的には続かない。長期的には世代交代までの時間の長い、人間などを効果的に殺傷できる薬品なのだ。

 有機リン系農薬の次に進められたのが、このネオニコチノイドだった。ほとんど立証できる証拠はないのに「低毒性」を謳い、水溶性で持続性がある。タネを薬に漬けておけば、その後も害虫が殺せる、地面そのものから殺虫効果が持続するというものだ。しかも無味・無臭・無色であるために、ミツバチは有機リン系農薬のときのように、避けることができなくなった。ミツバチはそれを巣の中に持ち込んでしまい、他のミツバチも汚染される。翌朝飛び立つことはできたものの、神経毒性のために巣に戻ることができなくなるのだ。研究は数少ないが、「心電図に著しい不整脈を示す患者が急増、人間の行動を抑制する神経に悪影響を与える可能性」が指摘されている。要はキレる形の神経毒性があるのだ。

 多くの公害病と同じように、この被害とネオニコチノイドとの因果関係を立証することは困難だ。しかしこの散布とミツバチ被害との間には蓋然性(がいぜんせい=密接な関係性のこと)がある。フランスでは裁判所が認定し、ネオニコチノイドを使用禁止にしている。こうなるとはっきりしてくるのが農薬メーカーの圧力だ。これほど深刻なレベルの問題だというのに知らされないのは、最初に製造したドイツのバイエル社(商品名アドマイヤー)の圧力と、その後すべての農薬会社が作った既存農薬とネオニコチノイドとのカクテルが、その大きな収益源となっているためだろう。


「絶望」を逆手に取る

 ミツバチが死ねば、植物は実をつけない。一年草であれば翌年にはこの世から消える。人にも大きな被害が出るが、それを除いても破滅的だ。生物のピラミッドの一番下で光合成する植物を滅ぼすのだから。今すぐにネオニコチノイドは禁止すべきだ。農薬に頼るのではなく、時間と労力がかかっても自然の知恵を生かすべきだ。そうでないと生物は滅びてしまうのだから。

 しかし農薬で食べている人たちは「たいしたことはない」と繰り返す。しかし誰もが気づいているのではないか? これを繰り返していたら、利潤のために人は滅びてしまうと。そんな未来に対抗したい。こんなプランはどうだろうか。

 ミツバチは農薬に対する指標生物だ。だからミツバチが存在していられた場所は有機作物の認定ができる。敵対して皆殺しにしてきた生物種を逆に、有機認定の程度として活用するのだ。もちろん一種類が大量に発生すれば作物は収穫できない。だから多種多様な生物種が少量ずつ生存していることが、その畑の健全さの指標になる。

 日本では日本ミツバチを利用した養蜂家が、日本各地を回って蜜を集めてきた。その彼らは農家と直接の利害関係はない。その彼らに認定させることで、今よりはるかに簡単な有機農家の認定ができはしないだろうか。カナリヤが鉱山の指標なら、ミツバチは農業の指標だ。その次に倒れるのは人間なのだ。

 今、国内でも大量のネオニコチノイドが使われている。中国でも同様だ。アメリカの22州を襲いながら知られてこなかったのは、「企業にやさしい」ブッシュ政策のせいでもある。まずはこの話、本当かどうかから調べてみてほしい。